JP3321949B2 - 薄膜トランジスタ及びそれを用いた表示装置 - Google Patents

薄膜トランジスタ及びそれを用いた表示装置

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JP3321949B2 JP34401993A JP34401993A JP3321949B2 JP 3321949 B2 JP3321949 B2 JP 3321949B2 JP 34401993 A JP34401993 A JP 34401993A JP 34401993 A JP34401993 A JP 34401993A JP 3321949 B2 JP3321949 B2 JP 3321949B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜トランジスタ及び
これを用いた表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アクティブマトリックス型の液晶表示装
置は、一般に、その1画素についての等価回路として図
4に示すように、行方向にゲートライン(走査電極)1
が設けられ、列方向にドレインライン(信号電極)2が
設けられている。ドレインライン2にデータ信号が入力
され、ゲートライン1には、水平走査に対応して、順次
ゲート電圧が選択的に印加される。
【0003】このゲートライン1とドレインライン2と
の各交点に対応する各画素毎にスイッチング素子として
の薄膜トランジスタ3が接続され、この薄膜トランジス
タ3のソース側に液晶容量と補助容量からなる画素容量
4が接続されている。画素容量4を構成する一方の電極
4aは、薄膜トランジスタ3と同じTFT基板側に形成
され、他方の電極4bは、コモン基板側に形成されてい
る。薄膜トランジスタ3は、そのそのゲート電極がゲー
トライン1に接続され、そのドレイン電極がドレインラ
イン2に接続されている。
【0004】このような液晶表示装置では、図4に示す
ように、薄膜トランジスタ3は、チャネル抵抗RCH、ゲ
ート−ソース間寄生容量CGS、ゲート−ドレイン間寄生
容量CGD、ソース側寄生抵抗RS 及びドレイン側寄生抵
抗RD を有しており、また、ゲートライン1とドレイン
ライン2との間には、ゲートライン1とドレインライン
2との重なりによる重なり容量CL がある。
【0005】また、薄膜トランジスタ3は、一般に、そ
のソース側の寄生抵抗RS 及びドレイン側の寄生抵抗R
D がほぼ同じ値となっており、そのゲート−ソース間寄
生容量CGSとゲート−ドレイン間寄生容量CGDも、ほぼ
同じ値となっている。
【0006】このような液晶表示装置において、各画素
に配置された薄膜トランジスタ3は、そのゲートライン
1が選択されているときにオンとなって、ドレインライ
ン2からのデータ信号電圧が画素容量4に電荷の形で書
き込まれる。そして、別なゲートライン1が選択されて
いる間、選択されていない薄膜トランジスタ3がオフと
なって、書き込まれた電荷により画素が駆動される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
薄膜トランジスタ及びそれを用いた表示装置にあって
は、薄膜トランジスタは、そのソース側の寄生抵抗RS
及びドレイン側の寄生抵抗RD がほぼ同じ値となってお
り、そのゲート−ソース間寄生容量CGSとゲート−ドレ
イン間寄生容量CGDもほぼ同じ値となっていたため、こ
のような薄膜トランジスタを表示装置のスイッチ素子と
して使用すると、スイッチングノイズが発生し、画質が
悪化するという問題があった。
【0008】すなわち、薄膜トランジスタ3がオンのと
きには、液晶の薄膜トランジスタ3側の一方の電極4a
とドレインライン2との電位は、ほぼ同電位になるが、
薄膜トランジスタ3がオフすると、液晶と補助容量から
なる画素容量4とゲート−ソース間寄生容量CGSとの間
で電荷の再分布が発生し、液晶の電位が最初のデータ電
位からずれるというスイッチングノイズが発生して、画
質が悪化する。この電位のずれは、薄膜トランジスタ3
のゲート−ソース間寄生容量CGSの容量の大きさにほぼ
比例する。
【0009】この薄膜トランジスタの寄生容量は、一般
に、電圧などに依存した複雑なものであり、この薄膜ト
ランジスタが表示装置のスイッチング素子として用いら
れると、上記液晶の電位のずれがドレインライン2の信
号電圧に依存して発生する。その結果、液晶の透過率と
データ信号電圧との非線形性の原因となり、画質が悪化
する。
【0010】そこで、従来、このスイッチングノイズを
低減するために、種々の方法が考えられている。
【0011】その1つの方法は、薄膜トランジスタのゲ
ートとソースとの重なりを無くし、寄生容量を低減する
方法である。
【0012】ところが、薄膜トランジスタの寄生容量
は、ゲートとソースとの重なりに起因するものよりも、
チャネル部分が起因する成分が大きい。そのため、この
従来の方法では、寄生容量を大幅に低減することができ
ず、スイッチングノイズを充分に低減することができな
い。
【0013】第2の方法は、薄膜トランジスタの大き
さ、すなわち、チャネル長やチャネル幅を小さくするこ
とにより、寄生容量を低減する方法である。
【0014】ところが、この方法は、原理的には、充分
な駆動力を保ちつつ寄生容量を削減することはできる
が、薄膜トランジスタの加工精度上の限界があり、寄生
容量を充分削減することができない。
【0015】第3の方法は、補助容量を大きくすること
により、薄膜トランジスタがオフしたときの電荷の再分
布による電位のずれを小さく抑える方法である。
【0016】ところが、この方法は、補助容量のために
面積を大きくすると、その分液晶の開口率が小さくなる
ため、補助容量を大きくするのにも限界があり、充分ス
イッチングノイズを低減することができない。
【0017】そこで、本発明は、上記実情に鑑みてなさ
れたもので、薄膜トランジスタのソース側の寄生抵抗を
ドレイン側の寄生抵抗よりも大きな値にすることによ
り、この薄膜トランジスタを適用した表示装置の画素容
量と薄膜トランジスタのソース側の寄生容量との間で発
生する電荷の再分布を低減させ、液晶の電位の最初のデ
ータ電位からのずれを低減させることのできる薄膜トラ
ンジスタ及びそれを用いた表示装置を提供することを目
的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明の
薄膜トランジスタは、基板上に高濃度ソース領域、チャ
ネル領域、高濃度ドレイン領域が形成された半導体層、
前記高濃度ソース領域に接続されたソース電極、前記高
濃度ドレイン領域に接続されたドレイン電極、前記半導
体層上にゲート絶縁膜を挟んで形成されたゲート電極
有する薄膜トランジスタにおいて、前記高濃度ソース領
域とチャネル領域の間には低濃度ソース領域が形成さ
れ、前記高濃度ドレイン領域とチャネル領域の間には低
濃度ドレイン領域が形成され、前記低濃度ソース領域の
長さを前記低濃度ドレイン領域の長さより長くすること
により、ソース側の寄生抵抗をドレイン側の寄生抵抗よ
りも大きな値にしたものである
【0019】請求項2に係る本発明の薄膜トランジスタ
は、基板上に高濃度ソース領域、チャネル領域、高濃度
ドレイン領域が形成された半導体層、前記高濃度ソース
領域に接続されたソース電極、前記高濃度ドレイン領域
に接続されたドレイン電極、前記半導体層上にゲート絶
縁膜を挟んで形成されたゲート電極を有する薄膜トラン
ジスタにおいて、前記高濃度ソース領域とチャネル領域
の間には低濃度ソース領域が形成され、前記高濃度ドレ
イン領域とチャネル領域の間には低濃度ドレイン領域が
形成され、前記低濃度ソース領域の不純物の量を前記低
濃度ドレイン領域の不純物の量よりも少なくするするこ
とにより、ソース側の寄生抵抗をドレイン側の寄生抵抗
よりも大きな値にしたものである
【0020】請求項3に係る本発明の表示装置は、薄膜
トランジスタのドレイン電極が信号ラインに接続され、
薄膜トランジスタのソース電極が画素容量に接続され、
薄膜トランジスタのゲート電極がゲートラインに接続さ
れた表示装置において、前記薄膜トランジスタとして、
請求項1又は請求項に記載された薄膜トランジスタを
用いたものである。
【0021】
【作用】本発明の薄膜トランジスタによれば、基板上に
半導体層、ソース電極、ドレイン電極及び前記半導体層
上にゲート絶縁膜を挟んでゲート電極の形成された薄膜
トランジスタのソース側の寄生抵抗をドレイン側の寄生
抵抗よりも大きな値にしているので、ソース側の寄生容
量を見掛け上小さくすることができ、寄生容量の影響を
削減することができる。
【0022】また、本発明の表示装置によれば、薄膜ト
ランジスタのドレイン電極が信号ラインに接続され、薄
膜トランジスタのソース電極が液晶の共通電極に接続さ
れ、薄膜トランジスタのゲート電極がゲートラインに接
続された表示装置の当該薄膜トランジスタとして、ソー
ス側の寄生抵抗をドレイン側の寄生抵抗よりも大きな値
とした薄膜トランジスタを用いているので、液晶の共通
電極に接続された薄膜トランジスタのソース側の寄生容
量を見掛け上小さくすることができ、薄膜トランジスタ
がオフしたときに液晶側の画素容量と薄膜トランジスタ
のソース側の寄生容量との間で発生する電荷の再分布を
小さく抑えることができる。その結果、薄膜トランジス
タのスイッチングにより発生するノイズを低減すること
ができ、画質を向上させることができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
【0024】図1及び図2は、本発明の薄膜トランジス
タ及びその薄膜トランジスタを用いた表示装置の一実施
例を示す図である。
【0025】図1は、本発明の薄膜トランジスタ10の
正面断面図であり、蒸着スパッタやプラズマCVDある
いはエッチング等によって簿膜積層することにより形成
されている。
【0026】すなわち、図1において、薄膜トランジス
タ10は、ガラス基板11上に窒化シリコン(SiN)
あるいは酸化シリコン(SiO)からなる絶縁膜12が
形成されており、この絶縁膜12上に真性ポリシリコン
からなる半導体層13が形成されている。
【0027】半導体層13の図1中右側には、ソース電
極14が半導体層13の右側端部を覆うように形成され
ており、半導体層13の図1中左側には、ドレイン電極
15が半導体層13の左側端部を覆うように形成されて
いる。
【0028】この半導体層13は、そのソース側には、
P型不純物が低濃度と高濃度とに領域区分されてドーピ
ング等により拡散されており、低濃度ソース領域13a
(図1にP-で表示)と高濃度ソース領域13b(図1
中にP+で表示)が形成されている。
【0029】また、半導体層13は、そのドレイン側に
は、P型不純物が低濃度と高濃度とに領域区分されてド
ーピング等により拡散されており、低濃度ドレイン領域
13c(図1にP-で表示)と高濃度ドレイン領域13
d(図1中にP+で表示)が形成されている。
【0030】さらに、半導体層13の中央部は、チャネ
ル領域13eが形成されている。
【0031】そして、上記半導体層13の高濃度ソース
領域13bと高濃度ドレイン領域13dとは、同じ長さ
に形成されているが、低濃度ソース領域13aは、低濃
度ドレイン領域13cよりもその長さが長く形成されて
いる。
【0032】この半導体層13上には、ゲート絶縁膜1
6が積層されることにより形成されており、このゲート
絶縁膜16上には、ゲート電極17が積層により形成さ
れている。
【0033】したがって、薄膜トランジスタ10は、半
導体層13の低濃度ソース領域13aが低濃度ドレイン
領域13cよりも長く形成されているので、ソース側寄
生抵抗RS がドレイン側寄生抵抗RD よりも大きな値と
なっている。
【0034】このような薄膜トランジスタ10を、図4
に示したアクティブマトリックス型の液晶表示装置のス
イッチング素子として使用すると、ゲートライン1とド
レインライン2との各交点に対応する各画素毎にこの薄
膜トランジスタ10が接続され、薄膜トランジスタ10
のソース電極14に液晶容量と液晶画素の画素容量の不
足分を補う補助容量からなる画素容量4が接続される。
そして、薄膜トランジスタ10は、そのゲート電極17
がゲートライン1に接続され、そのドレイン電極15が
ドレインライン2に接続される。
【0035】そして、薄膜トランジスタ10は、図4に
示した薄膜トランジスタ3と同様に、チャネル抵抗
CH、ゲート−ソース間寄生容量CGS、ゲート−ドレイ
ン間寄生容量CGD、ソース側寄生抵抗RS 及びドレイン
側寄生抵抗RD を有しており、また、ゲートライン1と
ドレインライン2との間には、ゲートライン1とドレイ
ンライン2との重なりによる重なり容量CL がある。
【0036】このような液晶表示装置においては、上記
同様に、各画素に配置された薄膜トランジスタ10は、
そのゲートライン1が選択されているときにオンとなっ
て、ドレインライン2からのデータ信号電圧が画素容量
4に電荷の形で書き込まれる。そして、別なゲートライ
ン1が選択されている間、選択されていない薄膜トラン
ジスタ10がオフとなって、書き込まれた電荷により画
素が駆動される。
【0037】そして、薄膜トランジスタ10がオンのと
きには、液晶の薄膜トランジスタ10のソース電極14
とドレインライン2との電位は、ほぼ同電位になるが、
薄膜トランジスタ10がオフすると、液晶と補助容量か
らなる画素容量4とゲート−ソース間寄生容量CGSとの
間で電荷の再分布が発生する。
【0038】ところが、薄膜トランジスタ10は、上述
のように、半導体層13の高濃度ソース領域13bと高
濃度ドレイン領域13dとは、同じ長さに形成されてい
るが、低濃度ソース領域13aは、低濃度ドレイン領域
13cよりもその長さが長く形成されている。したがっ
て、薄膜トランジスタ10のソース側寄生抵抗RS がド
レイン側寄生抵抗RD よりも大きな値となっている。そ
の結果、画素容量4に大きな抵抗値のソース側寄生抵抗
S が接続された状態となり、ゲート−ソース間寄生容
量CGSが小さくなったのと類似の効果が発生して、交流
成分が流れ難くなる。したがって、薄膜トランジスタ1
0がオフしたときに画素容量4とゲート−ソース間寄生
容量CGSとの間で発生する電荷の再分布を低減すること
ができ、薄膜トランジスタ10のスイッチング動作によ
るノイズ、いわゆるスイッチングノイズを低減すること
ができる。その結果、画質を向上させることができる。
【0039】尚、この薄膜トランジスタ10のソース側
寄生抵抗RS の大きさとスイッチングノイズとの関係を
検証するために、薄膜トランジスタ10の低濃度ソース
領域13aの長さを変化させたときの液晶電極の電圧変
化を測定した。
【0040】この液晶電極電圧の変化の測定は、ポリシ
リコンPチャネル型で、その膜厚50nm、ゲート幅及
びゲート長2μm、移動度60cm2 /V・Sにより製
作した薄膜トランジスタ10を使用して行った。また、
ゲートとソースの重なり及びゲートとドレインの重なり
は、いずれも0、つまり、セルフアラインとし、LDD
部、すなわち、低濃度ソース領域13a及び低濃度ドレ
イン領域13cのシート抵抗は、200KΩ/□で、そ
の他の条件は、標準的な条件としている。
【0041】データ信号電圧を11.5[V]、ドレイ
ン電圧を7.5[V]とし、図2に示すように、矢印P
で示す時点でゲートライン1が選択から非選択に変った
場合の液晶電極の電圧を測定した。
【0042】このような条件下で、ソース側の低濃度ソ
ース領域13aの長さをドレイン側の低濃度ソース領域
と同じ長さの1μmとしたときには、薄膜トランジスタ
がセルフアラインで小型であるにもかかわらず、図2に
曲線S1で示すように、液晶電極の電圧は、選択されて
いる間は、ドレインライン2のデータ信号電圧である1
1.5[V]であるが、非選択になると、11.57
[V]近辺まで上昇し、スイッチングノイズが発生して
いることが示されている。
【0043】ところが、薄膜トランジスタ10の低濃度
ソース領域13aの長さを3μmとすると、図2に曲線
S2で示すように、液晶電極の電圧は、非選択になって
も、11.56[V]以下の電圧までしか上昇せず、さ
らに、低濃度ソース領域13aの長さを、5μmとする
と、図2に曲線S3で示すように、液晶電極の電圧は、
非選択になっても、11.55[V]以下の電圧までし
か上昇しない。
【0044】このように、薄膜トランジスタ10の低濃
度ソース領域13aの長さを低濃度ドレイン領域13c
の長さよりも長くするほど、選択から非選択になったと
きに、液晶電極の電圧の上昇が抑えられ、スイッチング
ノイズを低減することができる。その結果、液晶の表示
性能を向上させることができ、画質を向上させることが
できる。
【0045】図3は、本発明の薄膜トランジスタの他の
実施例を示す図である。
【0046】本実施例は、上記図1に示した実施例と同
様の薄膜トランジスタに適用したものであり、ソース側
の寄生抵抗をドレイン側の寄生抵抗よりも大きな値とす
るために、薄膜トランジスタの半導体層のソース領域に
拡散する不純物量をドレイン領域に拡散する不純物量よ
りも少なくすることにより、行っている。
【0047】そこで、本実施例の説明において、上記図
1の薄膜トランジスタと同様の構成部分には、同一の符
号を付してその説明を省略する。
【0048】図3において、薄膜トランジスタ20は、
上記実施例の薄膜トランジスタ10同様に、ガラス基板
11上に絶縁膜12が形成され、絶縁膜12上に半導体
層21が積層されている。
【0049】半導体層21は、そのソース電極14側
に、P型不純物が低濃度と高濃度とに領域区分されてド
ーピング等により拡散された低濃度ソース領域21a
(図3にP--で表示)と高濃度ソース領域21b(図3
中にP+で表示)が、そのドレイン電極15側に、P型
不純物が低濃度と高濃度とに領域区分されてドーピング
等により拡散された低濃度ドレイン領域21c(図3に
-で表示)と高濃度ドレイン領域21d(図1中にP+
で表示)が、そして、その中央部に、チャネル領域13
eが形成されている。
【0050】そして、上記半導体層21の低濃度ソース
領域21a、高濃度ソース領域21b、低濃度ドレイン
領域21c及び高濃度ドレイン領域21dは、全て同じ
長さに形成されているが、低濃度ソース領域21aは、
低濃度ドレイン領域21cの不純物濃度よりもさらに低
濃度の不純物が拡散されている。
【0051】したがって、薄膜トランジスタ20は、半
導体層21の低濃度ソース領域21aが低濃度ドレイン
領域21cよりもその不純物が低濃度になっているの
で、ソース側寄生抵抗RS がドレイン側寄生抵抗RD
りも大きな値となっている。その結果、薄膜トランジス
タ21は、そのソース側の寄生容量を見掛け上小さくす
ることができ、寄生容量の影響を削減することができる
また、この薄膜トランジスタ20を上記液晶表示装置に
適用したとき、画素容量4に大きな抵抗値のソース側寄
生抵抗RS が接続された状態となり、ゲート−ソース間
寄生容量CGSが大きくなったのと類似の効果が発生し
て、交流成分が流れ難くなる。したがって、薄膜トラン
ジスタ10がオフしたときに液晶容量4とゲート−ソー
ス間寄生容量CGSとの間で発生する電荷の再分布を低減
することができ、薄膜トランジスタ10のスイッチング
ノイズを低減することができる。その結果、画質を向上
させることができる。
【0052】
【発明の効果】本発明の薄膜トランジスタによれば、薄
膜トランジスタのソース側の寄生抵抗をドレイン側の寄
生抵抗よりも大きな値にしているので、ソース側の寄生
容量を見掛け上小さくすることができ、寄生容量の影響
を削減することができる。
【0053】また、本発明の表示装置によれば、液晶の
共通電極に接続された薄膜トランジスタのソース側の寄
生容量を見掛け上小さくすることができるので、薄膜ト
ランジスタがオフしたときに液晶側の画素容量と薄膜ト
ランジスタのソース側の寄生容量との間で発生する電荷
の再分布を小さく抑えることができ、薄膜トランジスタ
のスイッチングにより発生するノイズを低減することが
できる。その結果、画質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の薄膜トランジスタの正面断
面図。
【図2】薄膜トランジスタの低濃度ソース領域の長さを
変化させたときの液晶電極電圧の変化の状態を示す図。
【図3】本発明の他の実施例の薄膜トランジスタの正面
断面図。
【図4】薄膜トランジスタをスイッチングとして使用し
たマトリックス表示装置の1つの画素についての等価回
路図。
【符号の説明】
10、20 薄膜トランジスタ 11 ガラス基板 12 絶縁膜 13、21 半導体層 13a、21a 低濃度ソース領域 13b、21b 高濃度ソース領域 13c、21c 低濃度ドレイン領域 13d、21d 高濃度ドレイン領域 13e、21e チャネル領域 14 ソース電極 15 ドレイン電極 16 ゲート絶縁膜 17 ゲート電極 RD ドレイン側寄生抵抗 RS ソース側寄生抵抗 CGD ゲート−ドレイン間寄生容量 CGS ゲート−ソース間寄生容量

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に高濃度ソース領域、チャネル
    領域、高濃度ドレイン領域が形成された半導体層、前記
    高濃度ソース領域に接続されたソース電極、前記高濃度
    ドレイン領域に接続されたドレイン電極、前記半導体層
    上にゲート絶縁膜を挟んで形成されたゲート電極を有す
    薄膜トランジスタにおいて、前記高濃度ソース領域とチャネル領域の間には低濃度ソ
    ース領域が形成され、前記高濃度ドレイン領域とチャネ
    ル領域の間には低濃度ドレイン領域が形成され、 前記低濃度ソース領域の長さを前記低濃度ドレイン領域
    の長さより長くすることにより 、ソース側の寄生抵抗を
    ドレイン側の寄生抵抗よりも大きな値にしたことを特徴
    とする薄膜トランジスタ。
  2. 【請求項2】 基板上に高濃度ソース領域、チャネル
    領域、高濃度ドレイン領域が形成された半導体層、前記
    高濃度ソース領域に接続されたソース電極、前記高濃度
    ドレイン領域に接続されたドレイン電極、前記半導体層
    上にゲート絶縁膜を挟んで形成されたゲート電極を有す
    る薄膜トランジスタにおいて、 前記高濃度ソース領域とチャネル領域の間には低濃度ソ
    ース領域が形成され、 前記高濃度ドレイン領域とチャネル領域の間には低濃度
    ドレイン領域が形成され、 前記低濃度ソース領域の不純物の量を前記低濃度ドレイ
    ン領域の不純物の量よりも少なくするすることにより、
    ソース側の寄生抵抗をドレイン側の寄生抵抗よりも大き
    な値にしたことを特徴とする薄膜トランジスタ。
  3. 【請求項3】 薄膜トランジスタのドレイン電極が信
    号ラインに接続され、薄膜トランジスタのソース電極が
    画素容量に接続され、薄膜トランジスタのゲート電極が
    ゲートラインに接続された表示装置において、 前記薄膜トランジスタとして、請求項1又は請求項
    記載された薄膜トランジスタを用いたことを特徴とする
    表示装置。
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