JP3383018B2 - 連続焼鈍による非時効性軟質表面処理原板の製造方法 - Google Patents

連続焼鈍による非時効性軟質表面処理原板の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、錫メッキやクロム酸処
理などの表面処理が施される表面処理原板の硬さレベル
がテンパー度で1〜3の非時効性表面処理用原板を連続
焼鈍で製造する方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】錫メッキやクロム酸処理などの表面処理
が施される非時効性表面処理原板の硬さレベルがテンパ
ー度で1〜3の軟質表面処理用原板(以下、「T−1〜
T−3」という)は、これまで、焼鈍時間が2〜3日も
掛かる箱焼鈍法で製造されてきた。この方法は、バッチ
式で、且つ焼鈍に2〜3日も要するため、生産性が極め
て悪いものであった。 【0003】従来、生産性が比較的良好な連続焼鈍方式
でT−1〜T−3の非時効性の軟質表面処理原板を製造
する方法は、大きく分けて次の2種類の方法が提案され
ている。 【0004】第1の方法は、TiやNbのような炭化物
形成元素を含有した鋼を用いる方法である。この方法
は、TiやNbでCを安定な炭化物として固定すること
で完全非時効とする方法であって、実験室レベルでは軟
質で完全非時効な材質が得られるが、現在実用化されて
いる連続焼鈍設備(以下、「現CAL」という)で製造
するには、大きな障害がある。即ち、TiやNbを非時
効性が得られる程度以上に添加した鋼は、再結晶温度が
著しく上昇し、現CALの製造可能な焼鈍温度の上限を
越えてしまうという大きな障害がある。実用上は、Ti
やNbのような炭化物形成元素を含有した鋼を用いてお
り、現CAL方式で非時効の軟質材の製造は、実質的に
は不可能である。現CALでは、焼鈍温度を上昇させて
いくと、鋼板の温度の上昇と共に鋼板強度が軟化し、炉
内を通板させるために付与されている張力によって鋼帯
が延びたり、炉内に設置されているハースロールの部位
で「絞り」と称されている板の重なりしわが発生したり
して、炉内破断や、形状不良品が発生するようになる。
この様な不良が発生しない上限の温度が、連続焼鈍炉の
上限温度とされている。 【0005】第2の方法は、焼鈍温度の上昇の無いNb
やTiを含有しない極低炭素鋼を素材とする方法であっ
て、特開昭59−129733号公報のものや特開昭6
1−207520号公報に開示されている。しかし、特
開昭59−129733は、非時効性を有するが硬質ブ
リキ原板の製造方法であって、軟質表面処理原板の製造
法ではない。また、特開昭61−207520号公報
は、焼鈍温度を720〜850℃と極めて高くし結晶粒
径を大きくすることと、更に、調質圧延率を5〜10%
と通常のドライ調質圧延が困難な量を施す方法であり、
焼鈍温度並びに調質圧延率の点で実用化に大きな障害の
ある方法である。 【0006】本発明のような超短時間連続焼鈍法につい
ても、従来から研究がなされており、特公昭36−10
052号公報、特公昭36−21155号公報、特公昭
40−3020号公報、特公昭46−19781号公
報、がある。しかし、特公昭36−21155号公報の
ものは、200〜300℃でコイルとして巻き取らねば
ならず酸化防止、巻き取り設備、巻き取ったコイルの冷
却方法或いは冷却時のコイル内外周の不均一冷却等の問
題がある。また、特公昭36−10052号公報、特公
昭40−3020号公報、特公昭46−19781号公
報、特公昭40−3020号公報は、何れも非時効性の
T−1〜T−3の軟質表面処理原板の製造は不可能であ
る。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、生産性の障
害も無く生産性の良い連続焼鈍法によるT−1〜T−3
の非時効性軟質表面処理原板の製造方法を提供すること
を目的としている。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するため、鋼成分、熱延条件、冷間圧延条件、連
続焼鈍条件について総合的に検討し、本発明を見いだし
たものであり、本発明の要旨は、下記の通りである。 【0009】C:0.0005〜0.0050%,M
n:0.05〜0.60%,P:0.001〜0.02
5%、S:0.001〜0.025%、solAl:
0.020〜0.120%,N:≦0.0060%,N
b:{7.75×[C(%)−0.0004]×0.6
5}%〜0.023%,T.O:≦0.0070%,残
部不可避的不純物及び鉄からなる鋼片を、通常の熱間圧
延条件で加熱、熱間圧延を行い、巻き取って熱延鋼帯と
し、85%以上の冷間圧延を行い、その後、連続焼鈍に
て少なくとも500℃以上の温度域を100℃/s以上
で再結晶温度〜880℃に加熱し、3秒以下の保定を行
い、その後室温まで冷却する再結晶焼鈍を行い、次い
で、調質圧延を0.6〜3.5%の範囲で施すことを特
徴とする連続焼鈍による非時効性軟質表面処理原板の製
造方法。 【0010】以下に、本発明について詳細に説明する。
本発明者等は、安定した非時効化が達成でき、且つ表面
処理原板の耐食性を阻害する介在物(製鋼での脱酸生成
物)の生成の懸念の無いNbを添加する極低炭素鋼を用
いて、生産上の障害も無く生産性の良い連続焼鈍法によ
るT−1〜T−3の非時効性軟質表面処理原板の製造法
について種々検討した。 【0011】まず、事前検討として、先に述べた連続焼
鈍法において高温焼鈍が困難であることの原因は、ハー
スロールに鋼板が接触することに起因するものと考え、
高温域での滞在時間を短くする方法、即ち、現CALと
同じ加熱速度で均熱時間をほぼゼロにして再結晶焼鈍を
行う方法について検討した。しかし、均熱時間がほぼゼ
ロの時のNb添加極低炭素鋼の再結晶温度は、均熱時間
が20sec 程度である場合に比べて著しく上昇すること
が分り、実機化が困難であることが判明した。 【0012】更に、種々の方法に付いて検討し、Nb添
加極低炭素鋼の再結晶温度は、1000℃/s程度の超
急速加熱を行った場合に顕著に低下するという実験結果
を得た。そこで、このことを更に詳細に検討するため、
Nb添加極低炭素鋼の再結晶温度に関して、成分含有
量、熱延条件、冷間圧延条件、連続焼鈍条件について総
合的に検討し、「C:0.0005〜0.0050%,
Nb:{7.75×[C(%)−0.0004]×0.
65}%〜0.023%,連続焼鈍にて少なくとも50
0℃以上の温度域を100℃/s以上で再結晶温度〜8
80℃に加熱し3秒以下の焼鈍を行うこと」を主ポイン
トとする連続焼鈍による非時効性軟質表面処理原板の製
造が可能となること、を初めて見い出した。 【0013】図1は、本発明のポイントである「連続焼
鈍の加熱に於いて少なくも500℃以上の温度域を10
0℃/s以上で再結晶温度〜880℃に加熱すること」
の効果を示した図である。本発明で製造したC:0.0
018%、Nb:0.016%、solAl:0.06
5%,N:0.0018%,スラブ加熱温度(以下、
「SRT」という):1180℃,C.T:630℃、
冷間圧延率:90%で圧延した0.25mmの冷延板を、
図2に示すヒートサイクルで加熱速度(αH )と均熱温
度(T)を変え、時間(t)を0.1sec 、冷却速度
(αc )を200℃/sとし、熱処理を行った鋼板の組
織を調査し、再結晶の完了する温度を求めた。その結果
を示した図1から、加熱速度が現CALのような20℃
/sの場合は、先に述べたように、再結晶温度が顕著に
上昇することが分った。この実験結果は、たとえ、均熱
時間が無くとも、あまりにも再結晶温度が高いので鋼板
の強度の低下が著しくなり、高温部を良好な形状で通板
することは困難であることが容易に予測させ得るもので
ある。 【0014】一方、本発明の範囲の100℃/s以上の
超急速加熱速度であれば、保持時間が殆ど無い条件でも
再結晶完了温度の顕著な低下が得られることが分った。
この実験結果によって、本発明であれば、生産上の障害
も無くT−1〜T−3の非時効性軟質表面処理原板の製
造が可能になることが明らかになった。 【0015】このように、100℃/s以上で加熱する
ことにより、従来の20℃/sより再結晶温度が低下す
るメカニズムについては必ずしも充分に解明できていな
いが、下記のAおよびBの効果によるものではないかと
推察される。尚、これらのA,Bの効果は、連続焼鈍の
加熱において少なくとも500℃以上の温度域を100
℃/s以上で再結晶温度〜880℃に加熱することによ
り得られた。 【0016】A. 超急速加熱の場合は、再結晶から粒
成長の間の時間があまりにも短いので再結晶前、途中、
粒成長の段階に於いて、NbCやAlNの微細析出が殆
ど起こらなくなる。その結果、Nb添加の極低炭素鋼を
20℃/s程度のゆっくりした加熱速度で加熱した場合
にみられる再結晶温度の顕著な上昇がなくなり、超急速
加熱を行うことにより再結晶がより低温で起こるととも
に粒成長も容易となり、より軟質材が得られようにな
る。 B. 超急速加熱の場合は、再結晶のスタート時に於け
るサブグレインの粒界の移動速度並びに粒成長時の粒界
の移動速度が極めて速いので、粒界への偏析元素の粒界
への移動が追従しなくなり粒界の移動を妨げる偏析元素
が少なくなる。その結果、超急速加熱を行うことにより
再結晶がより低温で起こるとともに粒成長も容易となり
より、軟質材が得られるようになった。尚、冷間圧延
率、成分等は、このサブグレインの生成並びに大きさ等
に影響を与えているのではないかと考えられる。 【0017】図3は、本発明の目的である非時効性のT
−1〜T−3の軟質表面処理原板を得る方法についての
主要ポイントを示した図である。本発明者等は、本発明
で製造した種々のC含有量の熱延板を用い90%の冷間
圧延率で0.25mmの冷延板を製造し、図3に示すヒー
トサイクルで加熱速度(αH )を1000℃/s、均熱
温度(T)を750℃、時間(t)を0.1sec 、冷却
速度(αc )を250℃/sとし、熱処理を行った焼鈍
板に、1.5%の調質圧延率で調質圧延を行い表面処理
原板を製造し、錫メッキを施してブリキを製造して、非
時効性、硬度並びに光学顕微鏡での組織を調査した。 【0018】非時効性の評価は、得られた種々のブリキ
板を塗装焼き付け相当の200℃×30min の熱処理を
施し、引張り試験を行いYP−E1を測定し、YP−E
1が0.5%未満であったものを非時効性とした。ま
た、硬度(HR30T)の測定を行い、T−1〜T−3の軟
質材が得られたか否かの評価を行うと共に、光学顕微鏡
による組織調査で未済結晶粒の有無の調査も行った。そ
の結果、完全に再結晶が完了したものは、本実験範囲内
では全てT−3以下の軟質な硬度が得られていた。 【0019】以上の調査結果に基づいて、非時効性が確
保できる条件について検討すると、C含有量が5〜50
ppm の範囲では、Nb含有量を{7.75×[C(%)
−0.0004]×0.65}%以上とすると、良好な
非時効性が得られることが明らかになった。その適用範
囲を、図3に示す。 【0020】また、未済結晶粒の残存もなくT−1〜T
−3の軟質な材質が得られる範囲を整理すると、本発明
の条件内では、Nb含有量で整理出来る。これによれ
ば、0.023%を越えると本発明の超急速加熱法で再
結晶焼鈍を行っても未再結晶粒が残存するようになり、
T−3以下の軟質な材質が得られなくなる。図3にNb
含有量の上限を示した。 【0021】以上、図1および図3に示した内容をポイ
ントとする極めてコンパクトな超短時間焼鈍によって、
従来法のような生産性が極めて悪い箱焼鈍法によらなく
とも、非時効性の軟質表面処理原板の製造が可能である
ことが明らかになった。 【0022】以下に、製造条件について詳細に述べる。
Cは、図3に示すように、非時効性に大きく影響する元
素であって、C含有量が増加するにつれて非時効化に必
要なNb量は顕著に増加する。C含有量が50ppm 超に
なると、未再結晶粒が残存するようになり、軟質な材質
が得られなくなるので、上限を50ppm とした。尚、C
量が0.0005%未満では通常の製鋼の真空脱ガス法
では製造が困難となるので、下限のC含有量を0.00
05%とした。 【0023】Mn、P、S、は、材質を硬質化するばか
りではなく、これらの元素が増加すると鋼板の耐食性を
劣化させるので、それぞれの元素の上限値を0.60
%,0.025%,0.025%とした。また、Mn,
P,Sの各々の下限値は、通常の製造法で得られる範囲
をもって下限値とした。 【0024】solAl量は、非時効化を達成するため
にNをAlNとして固定し、N時効を防止する必要があ
り、少なくとも0.020%は含有させる必要がある。
また、solAlは、多量に含有すると材質を硬質化す
るばかりではなく、鋼板の耐食性を劣化させるので、上
限値を0.120%とした。 【0025】N含有量は、0.0060%超になると、
材質が硬質化すると共にN時効が生じ易くなるので、
0.0060%を上限値とした。N含有量は、低いほど
軟質な鋼板が得られ、特に規制する必要がない。 【0026】Nbは、CをNbCとして非時効化するの
に重要な元素であり、Nb含有量を{7.75×[C
(%)−0.0004]×0.65}%以上とする事
で、良好な非時効性が得られる。また、0.023%を
越えると本発明の超急速加熱法で再結晶焼鈍を行っても
未再結晶粒が残存するようになりT−3以下の軟質な材
質が得られなくなるので、これをNb含有量の上限とし
た。 【0027】T.O含有量は、0.0070%超になる
とスラブの表層付近に気泡が発生し、メッキ原板の表面
傷などが増え良好な製品が得られなくなるばかりでな
く、軟質な材質も得られなくなるので0.0070%を
上限値とした。下限値は、特に規制する必要がないので
規制しなかった。 【0028】熱延条件は、特に規制する必要がなく通常
の熱延条件でよいが、Nが多い場合には、熱延時に低温
でスラブ加熱(以下、「SRT」という)を行ったり、
高温巻き取りをする事によってNの悪影響をより完全に
なくすることが出来るので、低温SRTや高温巻き取り
を行うのが好ましい。 【0029】冷間圧延時の冷間圧延率は、低いと再結晶
焼鈍時の再結晶温度が高く材質が硬くなりT−1〜T−
3が得られ難くなると共に、メッキ製品は、板厚が薄い
ので85%未満の冷間圧延率では熱延板の板厚が薄くな
りすぎ熱間圧延が困難となるので、下限値を85%とし
た。尚、上限値は、特に規制する必要がないので規制し
なかった。 【0030】連続焼鈍時の再結晶焼鈍の加熱速度は、本
発明の最も重要なポイントであり、その効果並びにメカ
ニズムは、先に述べた通りである。加熱速度が100℃
/s未満では超急速加熱効果が得られず、材質が硬化し
T−1〜T−3の硬度が得られなくなるので、100℃
/sを下限値とした。 【0031】再結晶焼鈍時の焼鈍温度は、本発明の条件
の鋼であって、完全に再結晶が完了していれば、T−3
以下の軟質な材質が得られるので再結晶温度を下限値と
した。焼鈍温度が880℃超になると均熱帯を通過する
時に鋼板が軟化し、延び易くなり通板性が悪くなるの
で、880℃を上限値とした。 【0032】再結晶焼鈍時の均熱時間は、超急速加熱焼
鈍では均熱時間がなくとも充分な再結晶と粒成長が生じ
T−1〜T−3の硬度が得られるので、均熱時間の下限
値は規制する必要がない。均熱時間の上限を3sec とし
たのは、本発明の目的である「設備費を大きく軽減し得
る極めてコンパクトな連続焼鈍設備でT−1〜T−3の
製造が可能な連続焼鈍による非時効性軟質表面処理原板
を製造する方法」の思想から外れるようになるので、3
sec を上限値とした。 【0033】再結晶焼鈍後の冷却条件は、本発明の鋼成
分範囲内では材質に特に影響を与えないので特に規制す
る必要がなく、徐冷となる通常のガスジェット冷却法や
300℃/sのような強力なガスジェット冷却法等で室
温まで冷却すればよい。尚、300〜500℃付近で数
秒から数分の過時効処理は、材質に殆ど影響を及ぼさな
いので過時効処理の効果がないが、過時効処理を施して
も差し支えがない。 【0034】調質圧延は、調質圧延の効果を安定して得
るには少なくとも0.6%以上の調質圧延を行う必要が
あるので0.6%を下限の調質圧延率とした。また、表
面処理原板の調質圧延は通常ドライ調質圧延が行われ、
ドライ調質圧延では3.5%が限界であるので3.5%
を上限とした。 【0035】 【実施例】以下に、本発明を実施例に基づいて更に説明
する。表1に示す化学成分を有する鋼を、表2に示す熱
延条件で2.5mmの熱延鋼帯を製造し、冷間圧延率90
%で0.25mmの冷延鋼板を得た。次いで、図2に示す
ヒートサイクルにより、表2に示す温度、時間条件で連
続焼鈍及び調質圧延を施し、表面処理原板を得て、これ
に錫メッキを施し、ブリキ板を製造した。得られたブリ
キ板の硬度(HR30T)を測定し、その結果を、表2に示
す。非時効性の評価は、得られた種々のブリキ板を塗装
焼き付け相当の200℃×30min の熱処理を施し、引
張り試験を行い、YP−E1を測定し、YP−E1が
0.5%未満であったものを非時効性とした。非時効性
が確保できたものは○、確保できなかったものは×とし
て、その結果を表2に示す。 【0036】 【表1】【0037】 【表2】 但し、SRT:スラブ加熱温度、F.T:熱延仕上温
度、C.T:巻き取り温度 【0038】鋼A,B,C,Dは、いずれも本発明の範
囲内の成分の鋼である。鋼A,B,Dは、それぞれ、C
含有量を10,22,36ppm ,Nb含有量を0.01
4,0.018,0.021%と変化させたものであ
る。鋼Cは、硬度アップのためにMnを0.51%添加
したものである。 【0039】鋼Eは、C含有量が0.0065%と高く
外れ、Nb含有量も0.016%と非時効化に必要な下
限のNb含有量の下方に外れた本発明の範囲外の成分の
ものである。鋼Fは、Nb含有量が0.033%と上限
を外れた本発明の範囲外の成分のものである。 【0040】試料1,2,3,4,5,6,7,8は、
本発明の実施例である。何れもT−1〜T−3の硬度範
囲(HR30T=49±3〜57±3)であり、非時効性も
確保できている。本発明によれば、コンパクトで、設備
費の小さい超急速加熱短時間焼鈍法により、非時効性で
軟質なT−1〜T−3の製造が可能であることが分る。
試料3,5,6は、それぞれ、S.Pを2.7%と高
く、Mnを0.51%と高く、Mnを0.51%とし、
更にS.Pを2.2%と高くし、硬さレベルをT−2〜
T−3の範囲にした本発明であって、非時効性も確保で
きている。試料9,10は、それぞれ、C量、Nb量が
本発明の範囲から外れた比較例であり、試料9は非時効
性が、試料10は、未再結晶が残留し硬くなっている。 【0041】 【発明の効果】本発明によれば、高温焼鈍が可能で、コ
ンパクトで設備費の小さい超急速加熱短時間の連続焼鈍
設備により、T−1〜T−3の非時効性表面処理原板の
製造が可能となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の連続焼鈍の加熱速度と再結晶温度との
関係を示した説明図である。 【図2】本発明の連続焼鈍のヒートサイクルを示した説
明図である。 【図3】本発明の非時効性が確保できたC含有量とNb
含有量の領域を示した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長 野 啓一郎 兵庫県姫路市広畑区富士町1番地 新日 本製鐵株式会社 広畑製鐵所内 (56)参考文献 特開 平6−184644(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21D 9/46 C21D 8/02 C22C 38/00 301 C22C 38/12

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】C:0.0005〜0.0050%,M
    n:0.05〜0.60%,P:0.001〜0.02
    5%、S:0.001〜0.025%、solAl:
    0.020〜0.120%,N:≦0.0060%,N
    b:{7.75×[C(%)−0.0004]×0.6
    5}%〜0.023%,T.O:≦0.0070%,残
    部不可避的不純物及び鉄からなる鋼片を、通常の熱間圧
    延条件で加熱、熱間圧延を行い、巻き取り熱延鋼帯と
    し、85%以上の冷間圧延を行い、その後、連続焼鈍に
    て少なくとも500℃以上の温度域を100℃/s以上
    で再結晶温度〜880℃に加熱し、3秒以下の保持を行
    い、その後室温まで冷却する再結晶焼鈍を行い、次い
    で、調質圧延を0.6〜3.5%の範囲で施すことを特
    徴とする連続焼鈍による非時効性軟質表面処理原板の製
    造方法。
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