JP3401251B2 - カスタードクリーム - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
技術分野
本発明はSUS型トリグリセリドを70%以上含む油脂を
使用し、油脂の結晶性を利用してボディー(固形形状)
を形成するカスタードクリームに関する。従って、本発
明によれば、澱粉に依存しないカスタードクリームが可
能であり、良好な口溶けと滑らかな組織を持った高級な
カスタードクリームを提供し得る。
使用し、油脂の結晶性を利用してボディー(固形形状)
を形成するカスタードクリームに関する。従って、本発
明によれば、澱粉に依存しないカスタードクリームが可
能であり、良好な口溶けと滑らかな組織を持った高級な
カスタードクリームを提供し得る。
従来技術
一般に、カスタードクリームのボディーは、澱粉(薄
力粉)やゲル化剤などの多糖類から成り、従って、食感
が重く粘っこく、且つ、口溶けが大変悪いといった欠点
が有る。又、数年前より起泡性水中油型乳化物、すなわ
ち、ホイップクリームに卵黄、ミルク成分等を添加し、
ホイップする事でボディーを形成する起泡性カスタード
クリームも提案されているが、あくまでも通常のホイッ
プクリームの性質を有しており、オーバーランの関係
上、軽過ぎてこく味が薄く、耐熱性も有し得ないもので
ある。
力粉)やゲル化剤などの多糖類から成り、従って、食感
が重く粘っこく、且つ、口溶けが大変悪いといった欠点
が有る。又、数年前より起泡性水中油型乳化物、すなわ
ち、ホイップクリームに卵黄、ミルク成分等を添加し、
ホイップする事でボディーを形成する起泡性カスタード
クリームも提案されているが、あくまでも通常のホイッ
プクリームの性質を有しており、オーバーランの関係
上、軽過ぎてこく味が薄く、耐熱性も有し得ないもので
ある。
一方、従来、油脂の結晶性を利用してボディーを形成
するカスタードクリームについては、全く知られていな
い。
するカスタードクリームについては、全く知られていな
い。
発明の目的
本発明の目的は、澱粉(薄力粉)やゲル化剤などの多
糖類を一切使用せず、又、ホイップクリームのように起
泡力でボディーを形成させる事なく、油脂の結晶性を利
用して良好な口溶けと滑らかな組織を有するカスタード
クリーム様食品を得ることである。
糖類を一切使用せず、又、ホイップクリームのように起
泡力でボディーを形成させる事なく、油脂の結晶性を利
用して良好な口溶けと滑らかな組織を有するカスタード
クリーム様食品を得ることである。
発明の開示
本発明者らは、上記目的を達成すべく、鋭意研究した
結果、SUS型トリグリセリドに富む油脂の結晶性を利用
することで、澱粉やゲル化剤など多糖類をボディー形成
剤として一切使用しないカスタードクリームが得られる
との知見を得た。そして、この油脂ボディーのカスター
ドクリームは澱粉ボディーのカスタードクリームとは違
い、大変良好な口溶けと、極めて滑らかな組織を持つカ
スタードクリーム様食品、カスタード風味のクリームを
含めた新規なカスタードクリームである。以下、本発明
を詳細に説明する。
結果、SUS型トリグリセリドに富む油脂の結晶性を利用
することで、澱粉やゲル化剤など多糖類をボディー形成
剤として一切使用しないカスタードクリームが得られる
との知見を得た。そして、この油脂ボディーのカスター
ドクリームは澱粉ボディーのカスタードクリームとは違
い、大変良好な口溶けと、極めて滑らかな組織を持つカ
スタードクリーム様食品、カスタード風味のクリームを
含めた新規なカスタードクリームである。以下、本発明
を詳細に説明する。
本来、SUS型トリグリセリドに富む油脂は、乳化安定
性が極めて悪く、ボテ(塑性状態化)を発生しやすい特
性がある為、水中油型乳化組成物を作成する目的として
は不適であるといわれていた。そこで、本発明者らは、
このボテに着目し、敢えて欠点と思われるボテを利用す
ることで、澱粉やゲル化剤等の多糖類を一切使用しない
油脂の結晶性を利用したカスタードクリームを得ること
に成功した。
性が極めて悪く、ボテ(塑性状態化)を発生しやすい特
性がある為、水中油型乳化組成物を作成する目的として
は不適であるといわれていた。そこで、本発明者らは、
このボテに着目し、敢えて欠点と思われるボテを利用す
ることで、澱粉やゲル化剤等の多糖類を一切使用しない
油脂の結晶性を利用したカスタードクリームを得ること
に成功した。
すなわち、本発明は、油脂中にSUS型トリグリセリド
を70%(重量%、以下同じ)以上含み、SFCが5℃で70
%以上、15℃で55%以上の油脂の結晶性を利用してなる
カスタードクリームに関するものである。更に好ましく
は、SUS型トリグリセリドの1,3−ジ飽和トリグリセリド
の脂肪酸残基炭素数が16および/または18であるカスタ
ードクリームに関するものである。
を70%(重量%、以下同じ)以上含み、SFCが5℃で70
%以上、15℃で55%以上の油脂の結晶性を利用してなる
カスタードクリームに関するものである。更に好ましく
は、SUS型トリグリセリドの1,3−ジ飽和トリグリセリド
の脂肪酸残基炭素数が16および/または18であるカスタ
ードクリームに関するものである。
SUS型トリグリセリドに富む油脂としては、パーム
油、イリッペ脂、シア脂、それらの硬化もしくは分別油
脂、又は2位が不飽和脂肪酸に富む油脂の1、3位に飽
和脂肪酸を導入して得たエステル交換脂などが例示でき
る。SUS型トリグリセリドとは2−不飽和−1,3−ジ飽和
トリグリセリドのことであり、脂肪酸残基の炭素数は8
〜22(少量の短鎖脂肪酸を含んでいても良い)である
が、16および/または18が最も好ましいといえる。2位
の不飽和脂肪酸としてはオレイン酸、リノール酸、リノ
レン酸等が例示できる。
油、イリッペ脂、シア脂、それらの硬化もしくは分別油
脂、又は2位が不飽和脂肪酸に富む油脂の1、3位に飽
和脂肪酸を導入して得たエステル交換脂などが例示でき
る。SUS型トリグリセリドとは2−不飽和−1,3−ジ飽和
トリグリセリドのことであり、脂肪酸残基の炭素数は8
〜22(少量の短鎖脂肪酸を含んでいても良い)である
が、16および/または18が最も好ましいといえる。2位
の不飽和脂肪酸としてはオレイン酸、リノール酸、リノ
レン酸等が例示できる。
尚、これらSUS型トリグリセリドに富む油脂に他の油
脂原料を少量加えても良いが、その割合は10%までであ
り、10%を越えると油脂の結晶性が不均一になりボテ
状、すなわち塑性状態化が不完全になる場合や、塑性状
態化に達するまでの時間が長くなる場合がある。又、油
脂全体としては、よりシャープな融解性を持たせる為に
油脂のSFCが5℃で70%以上、15℃で55%以上であるよ
うに配合する。又、本発明のカスタードクリームの油脂
含量はクリーム全体に対して50%以下、15〜35%である
ことが好ましい。15%未満の油脂使用量では、塑性状態
化が不完全であり、50%を越える使用量ではオイリー感
が強く、美味しいカスタードクリームとはならない。
脂原料を少量加えても良いが、その割合は10%までであ
り、10%を越えると油脂の結晶性が不均一になりボテ
状、すなわち塑性状態化が不完全になる場合や、塑性状
態化に達するまでの時間が長くなる場合がある。又、油
脂全体としては、よりシャープな融解性を持たせる為に
油脂のSFCが5℃で70%以上、15℃で55%以上であるよ
うに配合する。又、本発明のカスタードクリームの油脂
含量はクリーム全体に対して50%以下、15〜35%である
ことが好ましい。15%未満の油脂使用量では、塑性状態
化が不完全であり、50%を越える使用量ではオイリー感
が強く、美味しいカスタードクリームとはならない。
卵黄は主にカスタード風味付与の為加えられるが、卵
黄のゲル特性もカスタードクリームとしてのボディー性
に多少関係しており、カスタードクリームには必須であ
る。本発明に使用する卵黄は通常市販されている液卵黄
や生卵を割卵し、卵黄のみを取り出したものでも良く、
その添加量はカスタード風味として好みに応じ任意に添
加する事ができるが3〜20%が好ましいといえる。ただ
し、本カスタードクリーム製造時、超高温殺菌などの滅
菌処理工程を施す場合、卵黄含有率が高過ぎると滅菌機
の熱交換器内で焦げ付きを生じるという問題がある。従
って、その場合には、凍結変性卵黄や加糖加熱変性卵
黄、酵素処理卵黄など、予め変性させた卵黄を使用して
も良い。
黄のゲル特性もカスタードクリームとしてのボディー性
に多少関係しており、カスタードクリームには必須であ
る。本発明に使用する卵黄は通常市販されている液卵黄
や生卵を割卵し、卵黄のみを取り出したものでも良く、
その添加量はカスタード風味として好みに応じ任意に添
加する事ができるが3〜20%が好ましいといえる。ただ
し、本カスタードクリーム製造時、超高温殺菌などの滅
菌処理工程を施す場合、卵黄含有率が高過ぎると滅菌機
の熱交換器内で焦げ付きを生じるという問題がある。従
って、その場合には、凍結変性卵黄や加糖加熱変性卵
黄、酵素処理卵黄など、予め変性させた卵黄を使用して
も良い。
無脂乳固形分はカスタードクリームへの乳味感付与の
他に水中油型乳化物としての乳化安定性の点においても
必要である。これらの無脂乳固形分としては脱脂粉乳、
全脂粉乳、生クリーム、加糖練乳などが例示できる。
又、脱脂粉乳或は全脂粉乳はこれらの粉乳をメイラード
処理したものであっても良い。この様な無脂乳固形分を
全量に対し1〜15%、好ましくは3〜10%使用する。糖
類はカスタードクリームの甘味剤として風味構成上必須
であり、シュークロース、グルコース、ソルビトール、
還元澱粉糖化物、マルトース、ラクトース、フラクトー
ス、各種水飴などが例示できる。これら糖類は、澱粉、
ゲル化剤、増粘多糖類などカスタードクリームのボディ
ー形成剤としての働きとは目的を異としており、あくま
でも甘味剤としての効果を目的として全量に対して5〜
30%、好ましくは15〜25%添加する。澱粉やゲル化剤な
ど多糖類は一切使用しなくとも本発明のカスタードクリ
ームは作成可能であるが、クリームの離水防止や組織の
安定性を維持するために、これらを若干量添加すること
ができる。
他に水中油型乳化物としての乳化安定性の点においても
必要である。これらの無脂乳固形分としては脱脂粉乳、
全脂粉乳、生クリーム、加糖練乳などが例示できる。
又、脱脂粉乳或は全脂粉乳はこれらの粉乳をメイラード
処理したものであっても良い。この様な無脂乳固形分を
全量に対し1〜15%、好ましくは3〜10%使用する。糖
類はカスタードクリームの甘味剤として風味構成上必須
であり、シュークロース、グルコース、ソルビトール、
還元澱粉糖化物、マルトース、ラクトース、フラクトー
ス、各種水飴などが例示できる。これら糖類は、澱粉、
ゲル化剤、増粘多糖類などカスタードクリームのボディ
ー形成剤としての働きとは目的を異としており、あくま
でも甘味剤としての効果を目的として全量に対して5〜
30%、好ましくは15〜25%添加する。澱粉やゲル化剤な
ど多糖類は一切使用しなくとも本発明のカスタードクリ
ームは作成可能であるが、クリームの離水防止や組織の
安定性を維持するために、これらを若干量添加すること
ができる。
本発明のカスタードクリームについて、各種塩類、乳
化剤を使用することが好ましく、塩類としてはヘキサメ
タリン酸Na、第2リン酸Na、クエン酸Na、ポリリン酸N
a、重曹等を単独又は2種以上を混合使用する事が望ま
しい。乳化剤は一般に水中油型乳化物の製造に使用され
る乳化剤であれば良いが、特にしょ糖脂肪酸エステル、
ソルビタン脂肪酸エステル、レシチン、プロピレングリ
コール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポ
リグリセリン脂肪酸エステルを適宜混合使用し、それら
の合計量をエマルジョン全量に対し0.1〜1重量%の割
合で油相又は水相に添加する。
化剤を使用することが好ましく、塩類としてはヘキサメ
タリン酸Na、第2リン酸Na、クエン酸Na、ポリリン酸N
a、重曹等を単独又は2種以上を混合使用する事が望ま
しい。乳化剤は一般に水中油型乳化物の製造に使用され
る乳化剤であれば良いが、特にしょ糖脂肪酸エステル、
ソルビタン脂肪酸エステル、レシチン、プロピレングリ
コール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポ
リグリセリン脂肪酸エステルを適宜混合使用し、それら
の合計量をエマルジョン全量に対し0.1〜1重量%の割
合で油相又は水相に添加する。
本発明のカスタードクリームは通常のフィルドクリー
ム又はイミテーションクリーム類の製造工程に準じて作
成でき、下記に一例を掲げる。各種原料を70℃、20分予
備乳化した後、0〜150kg/cm2の条件下にて均質化す
る。次いで超高温加熱滅菌(UHT)処理した後、再度0
〜150kg/cm2の条件下にて均質化し、冷却後、約48時間
エージングする。エージングタイムが通常のフィルドク
リームより長い点については、本カスタードクリームが
油脂の結晶性を利用したものであり、いわゆるボテ状に
達する、すなわち、塑性状態化に至るまでに、通常のフ
ィルドクリームのエージングタイムより、より長い時間
を必要とするからである。
ム又はイミテーションクリーム類の製造工程に準じて作
成でき、下記に一例を掲げる。各種原料を70℃、20分予
備乳化した後、0〜150kg/cm2の条件下にて均質化す
る。次いで超高温加熱滅菌(UHT)処理した後、再度0
〜150kg/cm2の条件下にて均質化し、冷却後、約48時間
エージングする。エージングタイムが通常のフィルドク
リームより長い点については、本カスタードクリームが
油脂の結晶性を利用したものであり、いわゆるボテ状に
達する、すなわち、塑性状態化に至るまでに、通常のフ
ィルドクリームのエージングタイムより、より長い時間
を必要とするからである。
本発明のカスタードクリームは、これをシュークリー
ム用のクリームとする他、パン、ケーキ等のフィリン
グ、アイシング、造花用として使用することができる。
ム用のクリームとする他、パン、ケーキ等のフィリン
グ、アイシング、造花用として使用することができる。
本発明においては、SUS型トリグリセリドに富む油脂
を使用し、油脂の結晶性を利用してカスタードクリーム
のボディーを形成するものであるが、その際生じる現象
は、つぎのとおりと考えられる。本来、SUS型トリグリ
セリドに富む油脂は主にチョコレート用植物性油脂、す
なわち、ハードバターとして特に利用されており、その
結晶パターンについては、一般に1〜6型まで6パター
ンが確認されており、本発明のカスタードクリームにお
いては5型の安定状態を保つためと考えられる。
を使用し、油脂の結晶性を利用してカスタードクリーム
のボディーを形成するものであるが、その際生じる現象
は、つぎのとおりと考えられる。本来、SUS型トリグリ
セリドに富む油脂は主にチョコレート用植物性油脂、す
なわち、ハードバターとして特に利用されており、その
結晶パターンについては、一般に1〜6型まで6パター
ンが確認されており、本発明のカスタードクリームにお
いては5型の安定状態を保つためと考えられる。
下記の実施例1〜2で得たカスタードクリームについ
て、MAC SCIENCE社製のMXP−3を用い、X線回析法に
よりその結晶パターンについて調べたところ、いずれの
結晶パターンも5型(β2型)であり、大変安定した結
晶構造を有している事が判明した。このサンプルを冷蔵
10日間保存し、同手法にて結晶パターンを調べたとこ
ろ、いずれも5型で安定状態を保っており、離水、オイ
ルオフなど物性変化は見られず良好な物性を有してい
た。
て、MAC SCIENCE社製のMXP−3を用い、X線回析法に
よりその結晶パターンについて調べたところ、いずれの
結晶パターンも5型(β2型)であり、大変安定した結
晶構造を有している事が判明した。このサンプルを冷蔵
10日間保存し、同手法にて結晶パターンを調べたとこ
ろ、いずれも5型で安定状態を保っており、離水、オイ
ルオフなど物性変化は見られず良好な物性を有してい
た。
以下に実施例を例示して本発明の実施態様を説明する
が、これらは例示であって本発明の精神がこれらの例示
に限定されるものでない。なお、実施例中部及び%はい
ずれも重量基準を意味する。
が、これらは例示であって本発明の精神がこれらの例示
に限定されるものでない。なお、実施例中部及び%はい
ずれも重量基準を意味する。
実施例1
カスタードクリーム(表1)は油脂を70℃に加温し、
これにレシチンを添加混合して油相を調製した。一方、
水を約60℃に加温し、これにヘキサメタリン酸Naを添加
して溶解し、更に全粉、卵黄、シュークロースを溶解な
いし分散させ水相を調製した。次いで、先の油相と水相
を混合し、これに、しょ糖脂肪酸エステル、香料を適宜
加え、65〜70℃20分間ホモミキサーにて撹拌し予備乳化
した後、30kg/cm2の条件下で均質化した。その後すぐに
140〜145℃、4秒間UHT直接加熱滅菌処理し、再度40kg/
cm2の条件下で均質化後、約10℃まで急冷し、段ボール
ケースの内側にビニル袋を敷きこの中に充填を行った。
この際の粘度は250cpsであり、液状を呈していた。
これにレシチンを添加混合して油相を調製した。一方、
水を約60℃に加温し、これにヘキサメタリン酸Naを添加
して溶解し、更に全粉、卵黄、シュークロースを溶解な
いし分散させ水相を調製した。次いで、先の油相と水相
を混合し、これに、しょ糖脂肪酸エステル、香料を適宜
加え、65〜70℃20分間ホモミキサーにて撹拌し予備乳化
した後、30kg/cm2の条件下で均質化した。その後すぐに
140〜145℃、4秒間UHT直接加熱滅菌処理し、再度40kg/
cm2の条件下で均質化後、約10℃まで急冷し、段ボール
ケースの内側にビニル袋を敷きこの中に充填を行った。
この際の粘度は250cpsであり、液状を呈していた。
この充填物を約48時間、5℃の冷蔵庫でエージングす
る事で、塑性状態化を呈するカスタードクリームを得
た。この時の粘度は塑性状態化ゆえ測定不能であり、硬
さはレオメーター(10φプランチャー使用)で150g/cm2
であった。又、本発明のカスタードクリームは水中油型
乳化物であり、配合のとおり澱粉やゲル化剤など多糖類
は一切使用せず、油脂の結晶性のみでボディー形成をし
ている大変口溶けが良いしかも滑らかな組織を有するカ
スタードクリームであった。
る事で、塑性状態化を呈するカスタードクリームを得
た。この時の粘度は塑性状態化ゆえ測定不能であり、硬
さはレオメーター(10φプランチャー使用)で150g/cm2
であった。又、本発明のカスタードクリームは水中油型
乳化物であり、配合のとおり澱粉やゲル化剤など多糖類
は一切使用せず、油脂の結晶性のみでボディー形成をし
ている大変口溶けが良いしかも滑らかな組織を有するカ
スタードクリームであった。
実施例2〜3
油脂を変更し、油脂組成が異なる他は、実施例1と同
配合及び同製法にてカスタードクリームを作成した。そ
の結果、実施例2(表1)の配合でレオメーター値120g
/cm2、実施例3(表1)の配合で90g/cm2の塑性状態化
を呈するカスタードクリームを得た。本カスタードクリ
ームは実施例1程度の硬さは無いものの、塑性状態化を
呈しており、よりソフトな油脂結晶性ボディーのカスタ
ードクリームであった。なお、実施例1〜3共に10日後
も経時的な硬さの変化は見られず、離水の発生及びオイ
ルオフも見られない良好な物性を有していた。
配合及び同製法にてカスタードクリームを作成した。そ
の結果、実施例2(表1)の配合でレオメーター値120g
/cm2、実施例3(表1)の配合で90g/cm2の塑性状態化
を呈するカスタードクリームを得た。本カスタードクリ
ームは実施例1程度の硬さは無いものの、塑性状態化を
呈しており、よりソフトな油脂結晶性ボディーのカスタ
ードクリームであった。なお、実施例1〜3共に10日後
も経時的な硬さの変化は見られず、離水の発生及びオイ
ルオフも見られない良好な物性を有していた。
比較例1〜3
油脂を変更し、油脂組成が異なる点を除いては、実施
例1〜3と同配合、同製法にて作成した。その結果72時
間エージング後も充填直後の粘度とほぼ同一の液状であ
り、塑性状態化には至らずカスタードクリームは得られ
なかった。
例1〜3と同配合、同製法にて作成した。その結果72時
間エージング後も充填直後の粘度とほぼ同一の液状であ
り、塑性状態化には至らずカスタードクリームは得られ
なかった。
このことから、利用する油脂がSUS型トリグリセリド
と70%以上含み、SFCが5℃で70%以上、15℃で55%以
上の組成が必須であることは明らかである。すなわち、
油脂の結晶性を利用してボディーを形成する本発明のカ
スタードクリームは、油脂の選択が最重要である。
と70%以上含み、SFCが5℃で70%以上、15℃で55%以
上の組成が必須であることは明らかである。すなわち、
油脂の結晶性を利用してボディーを形成する本発明のカ
スタードクリームは、油脂の選択が最重要である。
実施例4および比較例4
油脂を変更し、油脂組成が異なる点を除いては、実施
例1〜3と同配合、同製法にて作成した(表3)。本検
討の油脂としては、SUS型トリグリセリドに富む油脂、
すなわちパーム中融点部にその他の油脂すなわちヤシ硬
化油を混合し、その配合比率を変えて実験を行った。そ
の結果、実施例4のSUS型トリグリセリド以外の油脂混
合率10%ではレオメーター値70g/cm2と塑性状態化を呈
するカスタードクリームを得たが、比較例4のSUS型ト
リグリセリド以外の油脂含有率15%では充填直後の粘度
とほぼ同一の液状であり、塑性状態化を呈するカスター
ドクリームは得られなかった。
例1〜3と同配合、同製法にて作成した(表3)。本検
討の油脂としては、SUS型トリグリセリドに富む油脂、
すなわちパーム中融点部にその他の油脂すなわちヤシ硬
化油を混合し、その配合比率を変えて実験を行った。そ
の結果、実施例4のSUS型トリグリセリド以外の油脂混
合率10%ではレオメーター値70g/cm2と塑性状態化を呈
するカスタードクリームを得たが、比較例4のSUS型ト
リグリセリド以外の油脂含有率15%では充填直後の粘度
とほぼ同一の液状であり、塑性状態化を呈するカスター
ドクリームは得られなかった。
従って、本比較例からもSUS型トリグリセリドに富む
油脂に他の油脂原料を加える場合、その割合は10%まで
が限度であり、10%を越える量の添加は油脂の結晶性を
不均一にしたり、阻害したりする為、塑性状態化は不完
全になると思われた。
油脂に他の油脂原料を加える場合、その割合は10%まで
が限度であり、10%を越える量の添加は油脂の結晶性を
不均一にしたり、阻害したりする為、塑性状態化は不完
全になると思われた。
以上説明したとおり、本発明により澱粉やゲル化剤な
どの多糖類を一切使用せず、又、ホイップクリームの様
に起泡力でボディーを形成させることなく油脂の結晶性
を利用して大変良好な口溶けと滑らかな組織を有するカ
スタードクリームを提供し得ることが可能になった。
どの多糖類を一切使用せず、又、ホイップクリームの様
に起泡力でボディーを形成させることなく油脂の結晶性
を利用して大変良好な口溶けと滑らかな組織を有するカ
スタードクリームを提供し得ることが可能になった。
─────────────────────────────────────────────────────
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(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A23L 1/19
A23G 3/00
A23D 7/00
Claims (4)
- 【請求項1】SUS型トリグリセリドが油脂分中70%以上
であって、油脂分のSFCが5℃で70%以上、15℃で55%
以上である水中油型乳化物をボテ(塑性状態化)させて
得られるカスタードクリーム。 - 【請求項2】SUS型トリグリセリドの1,3−ジ飽和トリグ
リセリドの脂肪酸残基炭素数が16および/または18であ
る請求項1記載のカスタードクリーム。 - 【請求項3】油分15〜50%、水分20〜70%、卵黄3〜20
%(生卵黄換算)、無脂乳固形分1〜15%を主成分とす
る水中油型乳化物であることを特徴とする請求項1又は
請求項2記載のカスタードクリーム。 - 【請求項4】糖類5〜30%、澱粉0〜5%を成分に含む
請求項3記載のカスタードクリーム。
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| US5167975A (en) * | 1989-07-04 | 1992-12-01 | Asahi Denka Kogyo Kabushiki Kaisha | Frozen cream puff paste |
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| ZA935729B (en) * | 1992-08-21 | 1995-02-06 | Unilever Plc | Bakery custard |
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1993
- 1993-08-16 JP JP50610594A patent/JP3401251B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1993-08-16 EP EP94908120A patent/EP0609465B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1993-08-16 US US08/211,702 patent/US5494695A/en not_active Expired - Lifetime
- 1993-08-16 DE DE69327712T patent/DE69327712T2/de not_active Expired - Fee Related
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