JP3601405B2 - 回転センサ信号処理ic - Google Patents
回転センサ信号処理ic Download PDFInfo
- Publication number
- JP3601405B2 JP3601405B2 JP2000074143A JP2000074143A JP3601405B2 JP 3601405 B2 JP3601405 B2 JP 3601405B2 JP 2000074143 A JP2000074143 A JP 2000074143A JP 2000074143 A JP2000074143 A JP 2000074143A JP 3601405 B2 JP3601405 B2 JP 3601405B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- flip
- output
- reset
- terminal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用電子制御装置にマイコン(マイクロコンピュータ)と共に搭載され、回転センサからのパルス信号を分周してマイコンへと出力する回転センサ信号処理ICに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、図5に例示するように、車両に搭載される電子制御装置(車両用電子制御装置)1では、トランスミッション回転センサや車速センサ等の回転センサ3から出力されるパルス信号が、信号処理回路5で波形整形されてマイコン7に入力されると共に、他の各種信号も入力回路9を介してマイコン7に入力される。そして、マイコン7が、上記回転センサ3からのパルス信号と他の各種信号とに基づいて各種電気負荷11を通電駆動するための制御信号を出力し、駆動回路13が、上記マイコン7からの制御信号に従って該当する電気負荷11に通電することにより、トランスミッション制御,エンジン制御,クルーズ制御(一定速走行制御)等を行っている。
【0003】
ここで、一般に、トランスミッション回転センサや車速センサ等の回転センサ3は、検出対象である回転体(具体的には、トランスミッション回転センサならばトランスミッション内のギアや動力軸等であり、車速センサならば車輪や車輪軸等である)が所定角度回転する毎にパルス状の信号を出力するように構成されており、このような回転センサ3から出力される信号(即ちパルス信号)の周波数は、上記回転体の回転数に比例したものとなる。
【0004】
そして、車両用電子制御装置1において、マイコン7は、回転センサ3から信号処理回路5を介して入力されるパルス信号の立ち上がり或いは立ち下がり毎に、割込処理を実行して、検出対象の回転数(車速センサの場合には車両速度)を算出している。具体的には、パルス信号の立ち上がりエッジ或いは立ち下がりエッジに伴い起動される割込処理にて、その時の時刻を記憶すると共に、今回記憶した時刻と前回記憶した時刻との差からパルス信号の周期を求め、その周期に車輪径やギア比等に基づき設定された定数を乗ずることにより、車両速度やトランスミッションのギア回転数を算出している。
【0005】
このような車両用電子制御装置1においては、一般に、車両速度やトランスミッションのギア回転数が低い時点から、それらをいち早く正確に検出することで、高い制御性を確保する必要があり、このためには、回転センサ3として、回転体の1回転当たりに出力されるパルス数(以下、出力パルス数という)が多いものが好ましい。
【0006】
つまり、図6の(A)及び(B)に示すように、回転体の回転数が同じであれば、出力パルス数が多い回転センサを用いた場合ほど、マイコン7における回転数演算タイミングの間隔、即ち最新の回転数を把握できるまでの回転数判定時間THが短くなり、その結果、回転数が低い時点から緻密な制御を行えることとなる。尚、車両速度の算出も、車輪や車輪軸といった回転体の回転数を算出していることに変わりはないため、ここでは、速度も含めて回転数と言っている。そして、このことは、以下の説明でも同様である。
【0007】
しかしながら、出力パルス数が多い回転センサを用いた場合、回転数が高い領域では、マイコン7にて割込が多発し、他の制御処理の実行速度が低下してしまう。つまり、図7の(A)及び(B)に示すように、回転センサの出力パルス数が同じであれば、回転数が高い場合ほど、マイコン7における割込処理タイミングの間隔が短くなり、全体の処理時間に対する割込処理の実行時間の割合(割込処理時間/全体処理時間)が大きくなるため、他の制御処理を行う余裕が少なくなってしまう。
【0008】
そこで、従来より、回転数(車両速度やトランスミッションのギア回転数)が高い時の制御性を重視する車両の場合には、回転センサ3として、出力パルス数が少ないものを用いたり、図5の信号処理回路5内に、回転センサ3からのパルス信号を分周してマイコン7へ出力する分周回路を設けて、マイコン7での割込処理の起動頻度を減らすようにしている。そして、より高回転時の制御性を重視する車両の場合には、それに応じて、上記分周回路による分周数(分周比)を、より大きい値に設定するようにしていた。
【0009】
つまり、車両用電子制御装置1では、高回転時の制御性を重視する車両と低回転時の制御性を重視する車両とで、回転センサ3自体を変えたり、信号処理回路5でのパルス信号に対する分周数(分周比)を変えたりしていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、回転センサの出力パルス数を車両の種類毎に変えるようにすると、回転センサの種類が増えてしまい、大量生産化によるコストダウンを達成できなくなる。
【0011】
また、常に同じ種類の回転センサを用いる代わりに、信号処理回路5でのパルス信号に対する分周数を車両の種類毎に変えるようにすると、電子制御装置1の小型化を目的として、その信号処理回路5をIC(半導体集積回路)化した場合に、多種のICを製造し且つ管理しなければならず、コストアップを招いてしまう。
【0012】
そこで、分周機能を備えた信号処理回路5として用いられるICを、図8に例示するように、複数通りの分周数でパルス信号を分周できる構成に予めしておけば、上記問題を回避することができる。
しかしながら、このようなICを考えた場合、2,4,8分周といった2のn乗の分周数は、多段のフリップフロップからなるバイナリカウンタによって実現することができるが、2のn乗以外の分周数を実現するためには、各分周数毎の分周回路をICに内蔵することとなり、ICの内部回路を小規模化することができなかった。
【0013】
具体的に説明すると、図8は、回転センサ3からのパルス信号を波形整形すると共に、その波形整形後のパルス信号を2〜8の7通りの分周数で分周可能な回転センサ信号処理ICの構成例であるが、このような一般的な回路構成では、3個のフリップフロップからなるバイナリカウンタ21とは別に、3分周のために2個のフリップフロップを備えた3分周回路23が必要となり、また、5,6,7分周のために、各々が3個のフリップフロップを備えた5分周回路25,6分周回路27,及び7分周回路29が必要となり、結局フリップフロップは、合計で14個必要となる。
【0014】
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、回転センサからのパルス信号を、2のn乗以外の分周数を含む複数通りの何れかの分周数で分周して、マイコンへ出力する回転センサ信号処理ICの内部回路を、小規模化することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の回転センサ信号処理ICは、車両に搭載される電子制御装置に用いられ、所定の回転体の回転数に比例した周波数のパルス信号を回転センサから入力して、そのパルス信号を分周した分周信号を、前記電子制御装置内のマイコンへと出力するためのものである。
【0016】
ここで、この請求項1の回転センサ信号処理ICは、前記パルス信号を2のn乗(但しnは正の整数)以外の分周数を含む複数通りの分周数で分周した各分周信号を、夫々出力するための複数の出力端子と、その出力端子の何れかと当該ICの外部で接続されるリセット入力端子と、複数のフリップフロップからなると共に、そのうちの初段のフリップフロップのクロック端子に前記パルス信号がクロック信号として入力されたバイナリカウンタとを備えている。
【0017】
そして、この回転センサ信号処理ICでは、信号供給手段が、前記バイナリカウンタを構成する何れかのフリップフロップの出力、或いは、前記バイナリカウンタを構成するフリップフロップのうちの2つ以上の出力同士の論理を組み合わせた信号を、前記出力端子の各々に供給することにより、それら各出力端子のレベルが、バイナリカウンタを構成する全てのフリップフロップが同時にリセットされてから前記クロック信号(即ち、初段のフリップフロップのクロック端子に入力されるパルス信号)がその出力端子に割り当てられた分周数よりも1小さい回数だけ立ち上がった時に初めて特定のレベルへと変化するようにしている。
【0018】
そして更に、請求項1の回転センサ信号処理ICでは、前記出力端子の何れかが前記リセット入力端子に接続されて、その出力端子からリセット入力端子に前記特定レベルの信号が入力されると、リセット手段が、前記クロック信号が次に立ち上がったタイミングで、バイナリカウンタを構成する全てのフリップフロップのリセット端子に前記パルス信号の最短周期よりも短い時間だけリセット信号を与えて、その全フリップフロップをリセットするようになっている。
【0019】
このため、請求項1の回転センサ信号処理ICでは、出力端子の何れかをリセット入力端子に接続すれば、その出力端子から、その出力端子に該当する分周数で回転センサからのパルス信号を分周した分周信号が出力されることとなる。
そして、この請求項1の構成を採れば、例えば、バイナリカウンタを構成するフリップフロップの数が3個であるすると、3,5,6,7分周といった2のn乗以外の分周数を、その3個のフリップフロップで全て実現することができる。つまり、バイナリカウンタを構成するフリップフロップの数をXとすると、2のX乗以下の、2のn乗以外の分周数(但し整数)を全て実現することができる。
【0020】
また、請求項1の回転センサ信号処理ICにおいて、出力端子の何れかに、バイナリカウンタを構成する何れかのフリップフロップの出力をそのまま供給するようにした場合、その出力端子をリセット入力端子に接続しなければ、その出力端子からは2のn乗の分周数の分周信号が出力されることとなり、また、その出力端子をリセット入力端子に接続したならば、その出力端子からは2のn乗以外の分周数の分周信号が出力されることとなる。つまり、この場合には、1つの出力端子から2通りの分周数の分周信号を出力させることができる。
【0021】
そして、このことから、請求項1の構成を採れば、バイナリカウンタを構成するフリップフロップの数をXとすると、2のX乗以下の分周数(但し整数)を全て実現することができ、2のn乗以外の分周数を含む複数通りの分周数を、非常に小規模な回路構成で実現することができる。
【0022】
次に、請求項2に記載の回転センサ信号処理ICも、車両に搭載される電子制御装置に用いられ、所定の回転体の回転数に比例した周波数のパルス信号を回転センサから入力して、そのパルス信号を分周した分周信号を、前記電子制御装置内のマイコンへと出力するためのものである。
【0023】
ここで、この請求項2の回転センサ信号処理ICは、前記パルス信号を複数通りの分周数で分周した各分周信号を、夫々出力するための複数の出力端子と、その出力端子の何れかと当該ICの外部で接続されるリセット入力端子と、前記パルス信号或いは該パルス信号を分周した信号が、クロック端子にクロック信号として入力された複数のフリップフロップからなると共に、そのうちの初段のフリップフロップのデータ端子にハイレベル信号が入力されたシフトレジスタとを備えている。
【0024】
そして、この回転センサ信号処理ICでは、信号供給手段が、前記シフトレジスタを構成するフリップフロップのうち、前記出力端子と同じ数の各フリップフロップの出力を、前記出力端子の各々に供給することにより、それら各出力端子のレベルが、シフトレジスタを構成する全てのフリップフロップが同時にリセットされてから前記クロック信号(即ち、各フリップフロップのクロック端子に入力される信号)が夫々異なった回数だけ立ち上がった時に初めて特定のレベルへと変化するようにしている。
【0025】
そして更に、請求項2の回転センサ信号処理ICでは、前記出力端子の何れかが前記リセット入力端子に接続されて、その出力端子からリセット入力端子に前記特定レベルの信号が入力されると、リセット手段が、前記クロック信号が次に立ち上がったタイミングで、シフトレジスタを構成する全てのフリップフロップのリセット端子に前記パルス信号の最短周期よりも短い時間だけリセット信号を与えて、その全フリップフロップをリセットするようになっている。
【0026】
このため、請求項2の回転センサ信号処理ICでは、出力端子の何れかをリセット入力端子に接続すれば、その出力端子から、回転センサからのパルス信号を分周した分周信号が出力され、しかも、各出力端子毎に、異なった分周数の分周信号が出力されることとなる。
【0027】
そして、この請求項2の構成を採れば、例えば、シフトレジスタを構成するフリップフロップの数と出力端子の数とが共に7個で、且つ、回転センサからのパルス信号が各フリップフロップのクロック入力端子にクロック信号として入力されるようにしたならば、2,3,4,5,6,7,8といった7通りの分周数を、その7個のフリップフロップで実現することができる。つまり、シフトレジスタを構成するフリップフロップの数をYとすると、(Y+1)以下の整数の分周数を全て実現することができる。
【0028】
また例えば、シフトレジスタを構成するフリップフロップの数と出力端子の数とが共に7個で、且つ、回転センサからのパルス信号を2分周した信号が各フリップフロップのクロック入力端子にクロック信号として入力されるようにしたならば、4,6,8,10,12,14,16といった7通りの分周数を、その7個のフリップフロップで実現することができる。
【0029】
このため、請求項2の回転センサ信号処理ICによっても、2のn乗以外の分周数を含む複数通りの分周数を、小規模な回路構成で実現することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用された実施形態の回転センサ信号処理ICについて、図面を用いて説明する。尚、本実施形態の回転センサ信号処理ICは、図5に例示した構成の車両用電子制御装置1において、回転センサ3からのパルス信号を波形整形し更に分周してマイコン7へ出力する信号処理回路5として用いられるものである。
【0031】
まず図1は、請求項1の発明が適用された第1実施形態の回転センサ信号処理IC31の構成を示す回路図である。
図1に示すように、本第1実施形態の回転センサ信号処理IC31は、回転センサ3からのパルス信号が入力される一対の信号入力端子P+,P−と、その信号入力端子P+,P−を介して当該IC31の内部に取り込まれるパルス信号を、矩形のパルス信号に波形整形して出力する波形整形回路33と、該波形整形回路33により波形整形された後のパルス信号Sを複数通りの分周数で分周した各分周信号を、マイコン7へと出力するための5個の出力端子P1〜P5と、それら出力端子P1〜P5の何れかと当該IC31の外部で接続されるリセット入力端子PRとを備えている。
【0032】
尚、本実施形態において、回転センサ3は、車両の車輪やトランスミッションのギアといった検出対象の回転体が所定角度回転する毎に、一方の出力端子NT−に対する他方の出力端子NT+の電位がパルス状に変化するものである。そして、回転センサ3の各出力端子NT+,NT−が、当該IC31の各信号入力端子P+,P−に夫々電気的に接続され、この状態にて、回転センサ3の一方の出力端子NT−は、当該IC31の内部で接地電位(グランド)に接続される。
【0033】
また、波形整形回路33は、コンパレータ33aと、当該IC31に供給される電源電圧を分圧して、その分圧した電圧をコンパレータ33aの非反転入力端子(+端子)にしきい値電圧Vthとして入力する分圧抵抗Ra,Rbとを備えている。そして、この波形整形回路33では、コンパレータ33aが、回転センサ3の出力端子NT+と接続された信号入力端子P+の電位が上記しきい値電圧Vthよりも低いときにハイレベルの信号を出力することにより、回転センサ3からのパルス信号を矩形のパルス信号に波形整形する。つまり、コンパレータ33aから波形整形後のパルス信号Sが出力される。
【0034】
一方、本第1実施形態の回転センサ信号処理IC31では、回転センサ3からのパルス信号を2〜8の7通りの分周数で分周するように構成されたものである。そして、出力端子P1がパルス信号を2分周した2分周信号を出力するための端子となっており、出力端子P2が4分周信号と3分周信号との何れかを出力するための端子となっており、出力端子P3が8分周信号と5分周信号との何れかを出力するための端子となっており、出力端子P4が6分周信号を出力するための端子となっており、出力端子P5が7分周信号を出力するための端子となっている。
【0035】
次に、本第1実施形態の回転センサ信号処理IC31は、3個のフリップフロップ(詳しくは、リセット端子付きDタイプフリップフロップ)F1〜F3からなるバイナリカウンタ35と、そのバイナリカウンタ35の初段(1段目)と3段目の両フリップフロップF1,F3の各Q出力(Q端子の出力)を入力としたアンドゲート37と、バイナリカウンタ35の2段目と3段目の両フリップフロップF2,F3の各Q出力を入力としたアンドゲート39とを備えている。尚、バイナリカウンタ35は、データ端子(D)とQバー端子が接続された複数のフリップフロップF1〜F3を、前段のフリップフロップのQバー端子が次段のフリップフロップのクロック端子(CK)に接続されるようにしたものである。
【0036】
そして、バイナリカウンタ35の初段のフリップフロップF1のクロック端子には、波形整形後のパルス信号Sがクロック信号として入力される。
また、その初段のフリップフロップF1のQ端子が内部配線により出力端子P1と接続され、2段目のフリップフロップF2のQ端子が内部配線により出力端子P2と接続され、3段目のフリップフロップF3のQ端子が内部配線により出力端子P3と接続されている。また更に、アンドゲート37の出力端子が内部配線により出力端子P4と接続され、アンドゲート39の出力端子が内部配線により出力端子P5と接続されている。尚、本第1実施形態では、上記各内部配線とアンドゲート37,39とが、請求項1に記載の信号供給手段に相当している。
【0037】
更に、本第1実施形態の回転センサ信号処理IC31は、リセット入力端子PRにデータ端子が接続されたフリップフロップ41と、リセット入力端子PR及びフリップフロップ41のデータ端子を接地電位にプルダウンする抵抗43と、フリップフロップ41のQバー出力(Qバー端子の出力)を、回転センサ3からのパルス信号の最短周期よりも短い所定の遅延時間Tだけ遅らせて、そのフリップフロップ41のリセット端子に与える遅延回路45とを備えている。
【0038】
そして、フリップフロップ41のクロック端子には、波形整形後のパルス信号Sがクロック信号として入力され、また、そのフリップフロップ41のQバー端子は、バイナリカウンタ35を構成する全フリップフロップF1〜F3のリセット端子に接続されている。尚、本第1実施形態では、上記フリップフロップ41,抵抗43,及び遅延回路45が、請求項1に記載のリセット手段に相当している。
【0039】
次に、上記のように構成された回転センサ信号処理IC31の動作について説明する。
まず、リセット入力端子PRを、出力端子P1〜P5の何れにも接続せず、開放状態にした場合には、出力端子P1から、図2(a)の如く波形整形後のパルス信号Sを2分周した信号(2分周信号)が出力され、出力端子P2から、図2(b)の如くパルス信号Sを4分周した信号(4分周信号)が出力され、出力端子P3から、図2(c)の如くパルス信号Sを8分周した信号(8分周信号)が出力される。これは、バイナリカウンタ35の本来の動作によるものである。
【0040】
これに対して、例えば、出力端子P2をリセット入力端子PRに接続すれば、その出力端子P2からは、図2(d)の如くパルス信号Sを3分周した信号(3分周信号)が出力されることとなる。
具体的に説明すると、まず、出力端子P2のレベルは、バイナリカウンタ35を構成する全てのフリップフロップF1〜F3がリセットされてから、初段のフリップフロップF1のクロック端子にクロック信号として入力されるパルス信号Sが2回立ち上がった時に初めて、特定レベルとしてのハイレベルへと変化する。これは、2段目のフリップフロップF2のQ出力が出力端子P2に供給されているからである。
【0041】
また、出力端子P2からリセット入力端子PRにハイレベルの信号が入力されると、パルス信号Sが次に立ち上がったタイミングで、フリップフロップ41のQバー出力がロウレベルとなって、バイナリカウンタ35を構成する全てのフリップフロップF1〜F3がリセットされ、これに伴い、出力端子P2がハイレベルからロウレベルに戻る。そして、その後、遅延回路45による遅延時間Tが経過した時点で、フリップフロップ41が遅延回路45の出力によってリセットされ、そのフリップフロップ41のQバー出力がハイレベルに戻ることにより、上記フリップフロップF1〜F3のリセットが解除される。
【0042】
つまり、出力端子P2をリセット入力端子PRに接続したならば、図2(d)のように、出力端子P2がハイレベルになると、パルス信号Sが次に立ち上がってから遅延時間Tの間、フリップフロップ41のQバー出力が、バイナリカウンタ35に対するリセット信号としてのロウレベルになって、フリップフロップF1〜F3がリセットされ、これにより出力端子P2がロウレベルに戻る。
【0043】
そして、フリップフロップF1〜F3のリセットが解除されてから、パルス信号Sが2回立ち上がると、再び出力端子P2がハイレベルへと変化し、次にパルス信号Sが立ち上がったタイミングで、上記フリップフロップ41及び遅延回路45の作用により、再びフリップフロップF1〜F3がリセットされて出力端子P2がロウレベルに戻ることとなる。
【0044】
このような動作が繰り返されることにより、出力端子P2のレベルは、パルス信号Sが3回立ち上がる毎に1回立ち上がることとなり、その結果、出力端子P2から3分周信号が出力されるのである。
次に、出力端子P3をリセット入力端子PRに接続すれば、その出力端子P3からは、図2(e)の如くパルス信号Sを5分周した信号(5分周信号)が出力されることとなる。
【0045】
即ち、出力端子P3には、3段目のフリップフロップF3のQ出力が供給されているため、その出力端子P3のレベルは、フリップフロップF1〜F3がリセットされてからパルス信号Sが4回立ち上がった時に、ロウレベルからハイレベルへと変化する。そして、出力端子P3からリセット入力端子PRにハイレベルの信号が入力されると、出力端子P2をリセット入力端子PRに接続した場合と全く同様に、パルス信号Sが次に立ち上がったタイミングで、上記フリップフロップ41及び遅延回路45の作用により、フリップフロップF1〜F3がリセットされて出力端子P3がロウレベルに戻ることとなる。以後、フリップフロップF1〜F3がリセットされてからパルス信号Sが4回立ち上がると出力端子P3がハイレベルに変化し、パルス信号Sの次の立ち上がりタイミングでフリップフロップF1〜F3がリセットされて出力端子P3がロウレベルに戻る、といった動作が繰り返されることにより、その出力端子P3から5分周信号が出力されるのである。
【0046】
次に、出力端子P4をリセット入力端子PRに接続すれば、その出力端子P4からは、図2(f)の如くパルス信号Sを6分周した信号(6分周信号)が出力されることとなる。
即ち、出力端子P4には、アンドゲート37により、初段のフリップフロップF1のQ出力と3段目のフリップフロップF3のQ出力との論理積信号が供給されているため、その出力端子P4のレベルは、フリップフロップF1〜F3がリセットされてからパルス信号Sが5回立ち上がった時に、ロウレベルからハイレベルへと変化する。よって、出力端子P4をリセット入力端子PRに接続した場合には、フリップフロップF1〜F3がリセットされてからパルス信号Sが5回立ち上がると出力端子P4がハイレベルに変化し、パルス信号Sの次の立ち上がりタイミングでフリップフロップF1〜F3がリセットされて出力端子P4がロウレベルに戻る、といった動作が繰り返されることにより、その出力端子P4から6分周信号が出力されるのである。
【0047】
また、出力端子P5をリセット入力端子PRに接続すれば、その出力端子P5からは、図2(g)の如くパルス信号Sを7分周した信号(7分周信号)が出力されることとなる。
即ち、出力端子P5には、アンドゲート39により、2段目のフリップフロップF2のQ出力と3段目のフリップフロップF3のQ出力との論理積信号が供給されているため、その出力端子P5のレベルは、フリップフロップF1〜F3がリセットされてからパルス信号Sが6回立ち上がった時に、ロウレベルからハイレベルへと変化する。よって、出力端子P5をリセット入力端子PRに接続した場合には、フリップフロップF1〜F3がリセットされてからパルス信号Sが6回立ち上がると出力端子P5がハイレベルに変化し、パルス信号Sの次の立ち上がりタイミングでフリップフロップF1〜F3がリセットされて出力端子P5がロウレベルに戻る、といった動作が繰り返されることにより、その出力端子P5から6分周信号が出力されるのである。
【0048】
このような本第1実施形態の回転センサ信号処理IC31により、回転センサ3からのパルス信号を2,4,8の何れかの分周数で分周してマイコン7に入力させたい場合には、リセット入力端子PRを開放状態にすると共に、出力端子P1,P2,P3のうちで、希望の分周数に対応した出力端子をマイコン7の入力ポートに接続すれば良い。
【0049】
また、回転センサ3からのパルス信号を3,5,6,7の何れかの分周数で分周してマイコン7に入力させたい場合には、出力端子P2〜P5のうちで、希望の分周数に対応した出力端子をリセット入力端子PRに接続すると共に、そのリセット入力端子PRと接続した出力端子を、マイコン7の入力ポートに接続すれば良い。
【0050】
そして、本第1実施形態の回転センサ信号処理IC31によれば、3個のフリップフロップF1〜F3からなるバイナリカウンタ35によって、2の3乗以下の7通りの分周数を全て実現することができ、図8に示した回路構成と比較して、その回路規模を非常に小さくすることができる。
【0051】
また、本第1実施形態の回転センサ信号処理IC31によれば、分周数を切り替えるための論理回路を内部に設ける必要がない。特に、分周数を内部で切り替えるような論理回路は複雑になりがちであるが、こうした論理回路が不要であるため、回路規模を小さくする面で特に有利である。
【0052】
また更に、本第1実施形態の回転センサ信号処理IC31では、分周数を切り替えるための入力端子が、1つのリセット入力端子PRだけで済み、端子数の増加を最小限に抑えることができる。
尚、本第1実施形態の回転センサ信号処理IC31では、出力端子P1をリセット入力端子PRに接続しても、その出力端子P1からは2分周信号が出力される。これは、出力端子P1には、初段のフリップフロップF1のQ出力が供給されており、その出力端子P1のレベルは、フリップフロップF1〜F3がリセットされてからパルス信号Sが1回立ち上がった時に、ロウレベルからハイレベルへと変化するからである。
【0053】
ところで、上記第1実施形態の回転センサ信号処理IC31は、例えば下記の(1−1)〜(1−3)のように変形することもできる。
(1−1):フリップフロップF1のQバー端子を出力端子P1に接続し、フリップフロップF2のQバー端子を出力端子P2に接続し、フリップフロップF3のQバー端子を出力端子P3に接続する。
【0054】
(1−2):アンドゲート37,39をナンドゲートに置き換えるか、或いは、アンドゲート37を、初段と3段目の両フリップフロップF1,F3の各Qバー出力を入力としたオアゲートに置き換えると共に、アンドゲート39を、2段目と3段目の両フリップフロップF2,F3の各Qバー出力を入力としたオアゲートに置き換える。
【0055】
(1−3):抵抗43の一端を接地電位ではなく、電源電圧に接続する。つまり、リセット入力端子PR及びフリップフロップ41のデータ端子を、抵抗43によりハイレベルにプルアップする。そして、その抵抗43とフリップフロップ41のデータ端子との間の信号経路に、リセット入力端子PRのレベルを反転させてフリップフロップ41のデータ端子に入力させるインバータを設ける。
【0056】
このように変形すれば、各出力端子P1〜P5のレベルは、バイナリカウンタ35を構成する全てのフリップフロップF1〜F3がリセットされてから、パルス信号Sがその出力端子に割り当てられた分周数よりも1小さい回数だけ立ち上がった時に初めてロウレベルへと変化するようになり、また、フリップフロップF1〜F3は、出力端子P1〜P5の何れかからリセット入力端子PRにロウレベルの信号が入力されてから、パルス信号Sが次に立ち上がったタイミングで、フリップフロップ41のQバー出力によりリセットされることとなる。つまり、この場合には、特定レベルがロウレベルとなる。
【0057】
そして、このように構成しても、図2に示した各分周信号のレベル(各出力端子P1〜P5のレベル)が反対になるだけであり、上記第1実施形態のIC31と同じ効果を得ることができる。
一方、上記第1実施形態のIC31において、アンドゲート37を、初段と3段目の両フリップフロップF1,F3の各Qバー出力を入力としたノアゲートに置き換え、また、アンドゲート39を、2段目と3段目の両フリップフロップF2,F3の各Qバー出力を入力としたノアゲートに置き換えるようにしても良い。
【0058】
一方更に、上記第1実施形態及びその変形例において、出力端子の数は5個でなくても良い。例えば、2,3,4分周信号が不要であるならば、出力端子P1,P2を削除することができ、7分周信号が不要であるならば、出力端子P5及びアンドゲート39を削除することができる。
【0059】
また、バイナリカウンタを構成するフリップフロップの数は3個以外でも良い。 例えば、上記第1実施形態のIC31において、更に9分周以上の分周信号が必要であれば、バイナリカウンタ35を構成するフリップフロップの数と出力端子の数を増やし、前述したのと同様の考え方で、追加した出力端子から必要な分周信号が出力されるように構成すれば良い。具体例を挙げると、15分周信号を出力可能にするのであれば、バイナリカウンタ35を4個のフリップフロップで構成して、2段目と3段目と4段目の3つのフリップフロップの各Q出力の論理積信号を何れかの出力端子に供給するように構成すれば、その出力端子とリセット入力端子PRとを外部で接続することにより、その出力端子から15分周信号が出力されることとなる。
【0060】
次に、請求項2の発明が適用された第2実施形態の回転センサ信号処理ICについて、図3及び図4を用いて説明する。
まず図3は、第2実施形態の回転センサ信号処理IC51の構成を示す回路図である。尚、図3において、第1実施形態の回転センサ信号処理IC31と同様の構成要素については、同じ符号を付しているため詳しい説明は省略する。
【0061】
図3に示すように、本第2実施形態の回転センサ信号処理IC51は、第1実施形態のIC31と同様に、回転センサ3からのパルス信号が入力される一対の信号入力端子P+,P−と、その信号入力端子P+,P−から取り込まれるパルス信号を波形整形して出力する波形整形回路33とを備えている。
【0062】
そして、本第2実施形態の回転センサ信号処理IC51は、波形整形回路33による波形整形後のパルス信号Sを複数通りの分周数で分周した各分周信号を、マイコン7へと出力するための7個の出力端子P1〜P7と、7個のフリップフロップF11〜F17からなるシフトレジスタ55とを備えている。
【0063】
尚、本第2実施形態の回転センサ信号処理IC51も、第1実施形態のIC31と同様に、回転センサ3からのパルス信号を2〜8の7通りの分周数で分周するように構成されたものである。そして、出力端子P1がパルス信号を2分周した2分周信号を出力するための端子となっており、出力端子P2が3分周信号を出力するための端子となっており、出力端子P3が4分周信号を出力するための端子となっており、出力端子P4が5分周信号を出力するための端子となっており、出力端子P5が6分周信号を出力するための端子となっており、出力端子P6が7分周信号を出力するための端子となっており、出力端子P7が8分周信号を出力するための端子となっている。
【0064】
また、シフトレジスタ55は、クロック端子が共通接続された複数のフリップフロップF11〜F17を、前段のフリップフロップのQ端子が次段のフリップフロップのデータ端子に接続されるようにしたものである。
そして、本第2実施形態の回転センサ信号処理IC51では、シフトレジスタ55を構成する各フリップフロップF11〜F17のクロック端子に、波形整形後のパルス信号Sがクロック信号として入力される。また、初段のフリップフロップF11のデータ端子は電源電圧に接続されている。つまり、初段のフリップフロップF11のデータ端子には、常にハイレベル信号が入力されている。
【0065】
そして更に、シフトレジスタ55を構成する各フリップフロップF11〜F17のQ端子は、初段のフリップフロップF11のQ端子から順に、内部配線により各出力端子P1〜P7と夫々接続されている。よって、各出力端子P1〜P7には、初段から7段目までの各フリップフロップF11〜F17のQ出力が夫々供給されていることとなる。
【0066】
また、本第2実施形態の回転センサ信号処理IC51も、第1実施形態のIC31と同様に、出力端子P1〜P7の何れかと当該IC51の外部で接続されるリセット入力端子PRと、リセット入力端子PRにデータ端子が接続されたフリップフロップ41と、リセット入力端子PR及びフリップフロップ41のデータ端子を接地電位にプルダウンする抵抗43と、フリップフロップ41のQバー出力を、回転センサ3からのパルス信号の最短周期よりも短い所定の遅延時間Tだけ遅らせて、そのフリップフロップ41のリセット端子に与える遅延回路45とを備えている。
【0067】
そして、フリップフロップ41のクロック端子には、波形整形後のパルス信号Sがクロック信号として入力されている。また、そのフリップフロップ41のQバー端子は、シフトレジスタ55を構成する全フリップフロップF11〜F17のリセット端子に接続されている。
【0068】
尚、本第2実施形態では、各フリップフロップF11〜F17のQ端子と各出力端子P1〜P7とを夫々接続する内部配線が、請求項2に記載の信号供給手段に相当しており、上記フリップフロップ41,抵抗43,及び遅延回路45が、請求項2に記載のリセット手段に相当している。
【0069】
次に、上記のように構成された回転センサ信号処理IC51の動作について説明する。
まず、出力端子P1をリセット入力端子PRに接続すれば、その出力端子P1からは、図4(a)の如くパルス信号Sを2分周した信号(2分周信号)が出力されることとなる。
【0070】
即ち、出力端子P1には、1段目のフリップフロップF11のQ出力が供給されているため、その出力端子P1のレベルは、フリップフロップF11〜F17がリセットされてからパルス信号Sが1回立ち上がった時に、ロウレベルから特定レベルとしてのハイレベルへと変化する。そして、出力端子P1からリセット入力端子PRにハイレベルの信号が入力されると、前述した第1実施形態のIC31の場合と全く同様に、パルス信号Sが次に立ち上がったタイミングで、フリップフロップ41及び遅延回路45の作用により、フリップフロップF11〜F17がリセットされて出力端子P1がロウレベルに戻ることとなる。以後、フリップフロップF11〜F17がリセットされてからパルス信号Sが1回立ち上がると出力端子P1がハイレベルに変化し、パルス信号Sの次の立ち上がりタイミングでフリップフロップF11〜F17がリセットされて出力端子P1がロウレベルに戻る、といった動作が繰り返されることにより、その出力端子P1から2分周信号が出力されるのである。
【0071】
また、出力端子P2をリセット入力端子PRに接続すれば、その出力端子P2からは、図4(b)の如くパルス信号Sを3分周した信号(3分周信号)が出力されることとなる。
即ち、出力端子P2には、2段目のフリップフロップF12のQ出力が供給されているため、その出力端子P2のレベルは、フリップフロップF11〜F17がリセットされてからパルス信号Sが2回立ち上がった時に、ロウレベルからハイレベルへと変化する。よって、出力端子P2をリセット入力端子PRに接続した場合には、フリップフロップF11〜F17がリセットされてからパルス信号Sが2回立ち上がると出力端子P2がハイレベルに変化し、パルス信号Sの次の立ち上がりタイミングでフリップフロップF11〜F17がリセットされて出力端子P2がロウレベルに戻る、といった動作が繰り返されることにより、その出力端子P2から3分周信号が出力されるのである。
【0072】
そして同様に、出力端子P3をリセット入力端子PRに接続すれば、その出力端子P3からは、図4(c)の如くパルス信号Sを4分周した信号(4分周信号)が出力され、出力端子P4をリセット入力端子PRに接続すれば、その出力端子P4からは、図4(d)の如くパルス信号Sを5分周した信号(5分周信号)が出力される。また、出力端子P5をリセット入力端子PRに接続すれば、その出力端子P5からは、図4(e)の如くパルス信号Sを6分周した信号(6分周信号)が出力され、出力端子P6をリセット入力端子PRに接続すれば、その出力端子P6からは、図4(f)の如くパルス信号Sを7分周した信号(7分周信号)が出力される。また更に、出力端子P7をリセット入力端子PRに接続すれば、その出力端子P7からは、図4(g)の如くパルス信号Sを8分周した信号(8分周信号)が出力される。
【0073】
これは、シフトレジスタ55を構成する各フリップフロップF11〜F17のQ出力が各出力端子P1〜P17に夫々供給されているため、全フリップフロップF11〜F17がリセットされてから各出力端子P1〜P7のレベルがハイレベルへと変化するまでのパルス信号Sの立ち上がり回数が、その各出力端子P1〜P7毎に異なり、その回数が、各出力端子P1〜P7に割り当てられた分周数よりも夫々1小さい回数となっているためである。
【0074】
そして、このような本第2実施形態の回転センサ信号処理IC51により、回転センサ3からのパルス信号を2〜8の何れかの分周数で分周してマイコン7に入力させたい場合には、出力端子P1〜P7のうちで、希望の分周数に対応した出力端子をリセット入力端子PRに接続すると共に、そのリセット入力端子PRと接続した出力端子を、マイコン7の入力ポートに接続すれば良い。
【0075】
そして、本第2実施形態の回転センサ信号処理IC51によれば、7個のフリップフロップF11〜F17からなるシフトレジスタ55によって、8以下の7通りの分周数を全て実現することができ、図8に示した回路構成と比較して、その回路規模を非常に小さくすることができる。
【0076】
また、本第2実施形態の回転センサ信号処理IC51でも、分周数を切り替えるための論理回路を内部に設ける必要がなく、回路規模を小さくする面で有利である。また更に、分周数を切り替えるための入力端子が1つのリセット入力端子PRだけで済み、端子数の増加を最小限に抑えることができる。
【0077】
ところで、上記第2実施形態の回転センサ信号処理IC51は、例えば下記の(2−1)及び(2−2)のように変形することもできる。
(2−1):シフトレジスタ55を構成する各フリップフロップF11〜F17のQバー端子を、初段のフリップフロップF11のQバー端子から順に、各出力端子P1〜P7に夫々接続する。
【0078】
(2−2):抵抗43の一端を接地電位ではなく、電源電圧に接続する。つまり、リセット入力端子PR及びフリップフロップ41のデータ端子を、抵抗43によりハイレベルにプルアップする。そして、その抵抗43とフリップフロップ41のデータ端子との間の信号経路に、リセット入力端子PRのレベルを反転させてフリップフロップ41のデータ端子に入力させるインバータを設ける。
【0079】
このように変形すれば、各出力端子P1〜P7のレベルは、シフトレジスタ55を構成する全てのフリップフロップF11〜F17がリセットされてから、パルス信号Sがその出力端子に割り当てられた分周数よりも1小さい回数だけ立ち上がった時に初めてロウレベルへと変化するようになり、また、フリップフロップF11〜F17は、出力端子P1〜P7の何れかからリセット入力端子PRにロウレベルの信号が入力されてから、パルス信号Sが次に立ち上がったタイミングで、フリップフロップ41のQバー出力によりリセットされることとなる。つまり、この場合には、特定レベルがロウレベルとなる。
【0080】
そして、このように構成しても、図4に示した各分周信号のレベル(各出力端子P1〜P7のレベル)が反対になるだけであり、上記第2実施形態のIC51と同じ効果を得ることができる。
一方、上記第2実施形態及びその変形例において、シフトレジスタF11〜F17,41のクロック端子に、波形整形後のパルス信号Sではなく、そのパルス信号Sを分周した信号を、入力するように構成しても良い。
【0081】
例えば、波形整形回路33からのパルス信号Sを、1つのフリップフロップからなるバイナリカウンタによって2分周し、その2分周した信号を、シフトレジスタF11〜F17,41のクロック端子にクロック信号として入力するように構成すれば、出力端子P1〜P7の各々から4,6,8,10,12,14,16といった7通りの分周信号を出力させることができるようになる。
【0082】
また、上記第2実施形態及びその変形例において、出力端子の数は、シフトレジスタ55を構成するフリップフロップの数と必ずしも同じにする必要はない。例えば、3分周信号が不要であるならば、出力端子P2を削除することができ、5分周信号が不要であるならば、出力端子P4を削除することができる。
【0083】
また、シフトレジスタ55を構成するフリップフロップの数は7個以外でも良い。例えば、上記第2実施形態のIC51において、更に9分周信号を出力可能にするのであれば、出力端子を1つ追加すると共に、シフトレジスタ55を8個のフリップフロップで構成して、その8段目のフリップフロップのQ出力を上記追加した出力端子に供給するように構成すれば、その出力端子とリセット入力端子PRとを外部で接続することにより、その出力端子から9分周信号が出力されることとなる。
【0084】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
例えば、上記各実施形態の回転センサ信号処理IC31,51において、回転センサ3が矩形のパルス信号を出力するものであったり、波形整形回路33と同じ機能の回路が電子制御装置1の回路基板上に設けられることを想定するのであれば、波形整形回路33はIC31,51に内蔵しなくても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の回転センサ信号処理ICの構成を示す回路図である。
【図2】第1実施形態の回転センサ信号処理ICの動作を表すタイムチャートである。
【図3】第2実施形態の回転センサ信号処理ICの構成を示す回路図である。
【図4】第2実施形態の回転センサ信号処理ICの動作を表すタイムチャートである。
【図5】車両用電子制御装置の基本的な構成を表すブロック図である。
【図6】出力パルス数が多い回転センサを用いた場合の有利な点を説明する説明図である。
【図7】出力パルス数が多い回転センサを用いた場合の不利な点を説明する説明図である。
【図8】回転センサ信号処理ICの従来の構成例を表す回路図である。
【符号の説明】
1…車両用電子制御装置、3…回転センサ、7…マイコン、31,51…回転センサ信号処理IC、33…波形整形回路、35…バイナリカウンタ、37,39…アンドゲート、F1〜F3,F11〜F17,41…フリップフロップ、43…抵抗、45…遅延回路、55…シフトレジスタ、P1〜P7…出力端子、PR…リセット入力端子
Claims (2)
- 車両に搭載される電子制御装置に用いられ、
所定の回転体の回転数に比例した周波数のパルス信号を回転センサから入力して、該パルス信号を分周した分周信号を、前記電子制御装置内のマイコンへと出力する回転センサ信号処理ICであって、
前記パルス信号を2のn乗(但しnは正の整数)以外の分周数を含む複数通りの分周数で分周した各分周信号を、夫々出力するための複数の出力端子と、
複数のフリップフロップからなると共に、そのうちの初段のフリップフロップのクロック端子に前記パルス信号がクロック信号として入力されたバイナリカウンタと、
該バイナリカウンタを構成する何れかのフリップフロップの出力、或いは、前記バイナリカウンタを構成するフリップフロップのうちの2つ以上の出力同士の論理を組み合わせた信号を、前記出力端子の各々に供給することにより、前記各出力端子のレベルが、前記バイナリカウンタを構成する全てのフリップフロップが同時にリセットされてから前記クロック信号がその出力端子に割り当てられた分周数よりも1小さい回数だけ立ち上がった時に初めて特定のレベルへと変化するようにする信号供給手段と、
前記出力端子の何れかと当該ICの外部で接続されるリセット入力端子と、
前記出力端子の何れかから前記リセット入力端子に前記特定レベルの信号が入力されると、前記クロック信号が次に立ち上がったタイミングで、前記全てのフリップフロップのリセット端子に前記パルス信号の最短周期よりも短い時間だけリセット信号を与えるリセット手段と、
を備え、前記出力端子の何れかと前記リセット入力端子とが接続されることにより、そのリセット入力端子と接続された出力端子から、該出力端子に該当する分周数で前記パルス信号を分周した分周信号が出力されるように構成されていること、
を特徴とする回転センサ信号処理IC。 - 車両に搭載される電子制御装置に用いられ、
所定の回転体の回転数に比例した周波数のパルス信号を回転センサから入力して、該パルス信号を分周した分周信号を、前記電子制御装置内のマイコンへと出力する回転センサ信号処理ICであって、
前記パルス信号を複数通りの分周数で分周した各分周信号を、夫々出力するための複数の出力端子と、
前記パルス信号或いは該パルス信号を分周した信号が、クロック端子にクロック信号として入力された複数のフリップフロップからなると共に、そのうちの初段のフリップフロップのデータ端子にハイレベル信号が入力されたシフトレジスタと、
該シフトレジスタを構成するフリップフロップのうち、前記出力端子と同じ数の各フリップフロップの出力を、前記出力端子の各々に供給することにより、前記各出力端子のレベルが、前記シフトレジスタを構成する全てのフリップフロップが同時にリセットされてから前記クロック信号が夫々異なった回数だけ立ち上がった時に初めて特定のレベルへと変化するようにする信号供給手段と、
前記出力端子の何れかと当該ICの外部で接続されるリセット入力端子と、
前記出力端子の何れかから前記リセット入力端子に前記特定レベルの信号が入力されると、前記クロック信号が次に立ち上がったタイミングで、前記全てのフリップフロップのリセット端子に前記パルス信号の最短周期よりも短い時間だけリセット信号を与えるリセット手段と、
を備え、前記リセット入力端子と接続された出力端子から、前記パルス信号を分周した分周信号が出力されると共に、その各出力端子毎に、前記パルス信号に対する分周数が異なっていること、
を特徴とする回転センサ信号処理IC。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000074143A JP3601405B2 (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | 回転センサ信号処理ic |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000074143A JP3601405B2 (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | 回転センサ信号処理ic |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001264345A JP2001264345A (ja) | 2001-09-26 |
| JP3601405B2 true JP3601405B2 (ja) | 2004-12-15 |
Family
ID=18592240
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000074143A Expired - Fee Related JP3601405B2 (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | 回転センサ信号処理ic |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3601405B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8963735B2 (en) * | 2011-11-30 | 2015-02-24 | Rosemount Inc. | Turbine meter pre-scaling terminal block electronics |
| WO2021206109A1 (ja) | 2020-04-08 | 2021-10-14 | 日本精工株式会社 | 回転角検出装置及び電動パワーステアリング装置 |
-
2000
- 2000-03-16 JP JP2000074143A patent/JP3601405B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2001264345A (ja) | 2001-09-26 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR100193148B1 (ko) | 집적회로 | |
| JP3540844B2 (ja) | 半導体集積回路 | |
| JP3601405B2 (ja) | 回転センサ信号処理ic | |
| US6404839B1 (en) | Selectable clock divider circuit with a 50% duty cycle clock | |
| US5233573A (en) | Digital data processor including apparatus for collecting time-related information | |
| US6329861B1 (en) | Clock generator circuit | |
| JPH01256223A (ja) | ロード可能なリプルカウンタ | |
| CN103795402B (zh) | 同步分频电路 | |
| JP2520962B2 (ja) | カウンタ回路 | |
| JP2659186B2 (ja) | デイジタル可変分周回路 | |
| JP4098091B2 (ja) | トグルモジュールへのフィードバックを備えるパルス幅変調 | |
| JPS6130451B2 (ja) | ||
| JPH0691425B2 (ja) | D形フリップフロップを使用した分周回路 | |
| SU790348A1 (ru) | Дес тичный счетчик | |
| JP2567463B2 (ja) | プロブラマブル入出力回路 | |
| KR940000874Y1 (ko) | 모터 제어용 pwm 펄스 발생장치 | |
| JPH0514186A (ja) | パルス幅変調回路 | |
| JPS626535A (ja) | カウンタ回路 | |
| JPH063471Y2 (ja) | マイクロコンピュ−タ | |
| JP3666078B2 (ja) | 分周回路 | |
| JP3557836B2 (ja) | パルス幅変調回路及びこれを具備する半導体装置 | |
| JPS60111180A (ja) | タイマ回路 | |
| JPH0432819Y2 (ja) | ||
| SU375559A1 (ru) | Формирователь тока линейной разверткнг с цифровым управлением | |
| KR100632300B1 (ko) | 반도체 장치의 클럭드라이버 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040330 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040831 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040913 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 3601405 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101001 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111001 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121001 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121001 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001 Year of fee payment: 9 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |