JP3619663B2 - 低温作業用テーブル装置 - Google Patents
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- Combinations Of Kitchen Furniture (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品加工工場などにおいて、生肉や鮮魚などの生鮮食料品を加工するために好適な低温作業用テーブル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりスーパーマーケットなどのバックヤードや食品加工工場などにおいては、図9に示される如き作業台101上にて生肉や鮮魚などの生鮮食料品(食品)のスライスなど(加工)を行い、トレイ28上に並べてパックする作業が行われる。
【0003】
図9において、作業台101上の両側には、まな板102、102が設けられており、まな板間の作業台101の中央部には、二段の棚103が設けられている。そして、この棚103の上板上には、調理済みの食品を載置するためのトレイ28が載置されると共に、棚103の上下中央間部には清掃用のロール紙104などが取り付けられている。また、棚103の下板上には、食品をスライスするための包丁24を差し込んで保持しておくための保持口25が形成されていると共に、調理した食品をトレイ28に載置する際に計量するための秤16なども載置されるものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、係る従来の作業台101では、食品の加工中+15℃〜+20℃(風速0.5m/s程)の室温中に一時間程度、晒される状態となる。そのため、温度上昇や乾燥による食品の劣化が生じる危険性がある。
【0005】
係る問題を解決するために従来ではバックヤードや食品加工工場内全体を食品が劣化し難い低温状態に冷房する方法が採られていたが、係る方法では、工場内での作業者の労働環境が著しく悪化し、作業性にも悪影響を及ぼす問題が生じており、改善が強く望まれていた。
【0006】
本発明は係る従来の状況に鑑み、食品加工を行う際に、加工中の食品の劣化を防止できると共に、その作業環境を改善することができる低温作業用テーブル装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の低温作業用テーブル装置は、断熱壁にて構成された本体と、この本体内に収納された冷却装置と、本体奥部より起立するダクトと、このダクト内に設けられた冷却装置の冷却器と、ダクトの上端部に形成された冷気吐出口と、ダクト手前の本体上面に着脱自在に取り付けられた作業用テーブルと、冷却器と熱交換した冷気を冷気吐出口より作業用テーブル上に供給する送風機と、作業用テーブルの周囲から冷気を本体内に吸引する冷気吸込口と、冷却装置を構成する水冷式の凝縮器と、この凝縮器に冷却水を供給する水配管とを備え、この水配管はダクト内を通過して当該ダクト上端より引き出されているものである。
【0008】
請求項2の発明の低温作業用テーブル装置は、上記において作業用テーブル周囲の下側において本体との間に冷気吸込口を形成すると共に、この冷気吸込口の下壁を外側に低く傾斜させたものである。
【0009】
請求項3の発明の低温作業用テーブル装置は、断熱壁にて構成された本体と、この本体内に収納された冷却装置と、本体奥部より起立するダクトと、このダクト内に設けられた冷却装置の冷却器と、ダクトの上端部に形成された冷気吐出口と、ダクト手前の本体上面に着脱自在に取り付けられた作業用テーブルと、冷却器と熱交換した冷気を冷気吐出口より作業用テーブル上に供給する送風機と、作業用テーブルの周囲から冷気を本体内に吸引する冷気吸込口とを備え、作業用テーブル周囲の下側において本体との間に冷気吸込口を形成すると共に、この冷気吸込口の下壁を外側に低く傾斜させたものである。
【0010】
請求項1及び請求項3の発明によれば、断熱壁にて構成された本体と、この本体内に収納された冷却装置と、本体奥部より起立するダクトと、このダクト内に設けられた冷却装置の冷却器と、ダクトの上端部に形成された冷気吐出口と、ダクト手前の本体上面に着脱自在に取り付けられた作業用テーブルと、冷却器と熱交換した冷気を冷気吐出口より作業用テーブル上に供給する送風機と、作業用テーブルの周囲から冷気を本体内に吸引する冷気吸込口とを備えているので、作業用テーブル上で扱われる食品は、上方の冷気吐出口から供給される冷気によって保冷されるようになる。これにより、仕分けなどの作業中の食品の劣化を防止することができるようになる。
【0011】
また、作業用テーブル上の冷気は周囲の冷気吸込口から本体内に吸引されるので、作業環境の悪化も生じない。更に、作業用テーブルは本体に着脱自在とされているので、作業後は取り外して容易に洗浄することができるものである。
【0012】
特に、これに加えて請求項1の発明によれば、冷却装置を構成する凝縮器を水冷式としたので、本体内が廃熱で過熱することも無くなると共に、この凝縮器に冷却水を供給する水配管は、ダクト内を通過して当該ダクト上端より引き出されているので、装置上部の外側にて配管接続を容易に行うことができるようになるものである。
【0013】
また、前記に加えて請求項2及び請求項3の発明によれば、作業用テーブル周囲の下側において本体との間に冷気吸込口を形成すると共に、この冷気吸込口の下壁を外側に低く傾斜させたので、作業用テーブルの周囲から落下する汚水や食品屑が冷気吸込口から本体内に侵入し難くなり、衛生的なものとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明の低温作業用テーブル装置1の透視側面図、図2は低温作業用テーブル装置1の透視正面図、図3は低温作業用テーブル装置1の透視平面図、図4は低温作業用テーブル装置1の分解斜視図、図5は低温作業用テーブル装置1の冷気循環を示した斜視図、図6は図1のA−A線断面図、図7は図2のB−B線断面図、図8は低温作業用テーブル装置1のダクト上部の縦断側面図である。
【0015】
本発明の低温作業用テーブル装置1は、例えばスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの店舗で販売される肉・鮮魚などの生鮮食品、或いは、惣菜を加工調理する食品工場やスーパーマーケットのバックヤードに設置されるものである。この低温作業用テーブル装置1は、図1乃至図3に示される如く、作業者の腰の高さ程の寸法を備え、上面に開口した断熱壁2にて本体3が構成されている。
【0016】
この本体3は、冷却装置4を収納している向かって左側の機械部6と、この機械部6に連結された連接部7とより構成されており、図4に示す如く食品加工作業を行うための作業台としての作業用テーブル5がこれらの上面に着脱自在に載置される。この作業用テーブル5は後述するダクト8の手前側に配設される。
【0017】
このように作業用テーブル5が着脱自在に本体3上に取り付けられているため、作業用テーブル5は加工作業後に取り外して容易に洗浄することができ、常時衛生的に維持することができる。
【0018】
更に、前記本体3の奥部には、冷却器17が取り付けられたダクト8が本体3に対して垂直に立設されている。このダクト8の上端部には、図1に示す如く前記本体3と平行に、即ち、前記ダクト8と垂直に下面に開口を有した断熱壁2にて構成された水平部9が取り付けられている。係る水平部9の一端は、前記ダクト8と連通され、他端は閉塞されており、ダクト8内を上昇して来た冷気は水平部9内に流入し、水平部9の閉塞側端部下面に取り付けられた冷気を整流するためのハニカム材15から吹き出され、下方の本体3上面に取り付けられた作業用テーブル5上に流下する。
【0019】
また、前記水平部9から降下した冷気を吸い込むための吸込口11・・が前記作業用テーブル5の周囲に形成されていると共に、各吸込口11・・は本体3内に連通している。係る吸込口11の詳細構造については後述する。
【0020】
前記ダクト8の前面には、食品や食品を載置するトレイなどの備品を載置することができる棚26が架設されている。また、本体3の連接部7の下側には、作業中に生じたゴミを入れることができると共に、底面に取り付けられた車輪12により移動可能とされたカート13を引出自在に格納するカート収納部14が形成されている。
【0021】
次に、冷却装置4について説明する。本実施例における低温作業用テーブル装置1の冷却装置4は、本体3の機械部6に収納された後述するコンデンシングユニット18と、ダクト8に収納された冷却器17とにより構成されている。ダクト8の上部は前記水平部9と連通し、そこには当該冷却器17で冷却された冷気を水平部9に送出するための送風機23が設けられている。係る冷気を吐出する構造を有する水平部9については後述する。
【0022】
また、前記コンデンシングユニット18は、前記冷却器17と共に冷却装置4の周知の冷凍サイクルを構成する圧縮機19や水冷式凝縮器20から構成されている。
【0023】
前記水冷式凝縮器20に冷却水を供給する水配管21は前記ダクト8内に上下に渡って配設され、その接続部21Aはダクト8の上端から引き出され、当該ダクト8の上端部にて水道管に配管接続を行うことができるように構成されている。
【0024】
冷却装置4を構成する凝縮器20を水冷式としたので、本体3内が廃熱で過熱することも無くなる。また、係る水冷式凝縮器20は、食品加工用テーブル装置1の上部外側にて、水冷式凝縮器20に冷却水を供給する水配管21の配管接続を容易に行うことができる。
【0025】
次に、前記吸込口11について図5乃至図7を用いて説明する。吸込口11は、本体3の外周を構成する作業用テーブル5の前端及び後端と側端との間に形成されている。係る本体3の連接部7側の作業用テーブル5(作業用テーブル5の隅部を除く)の下方の側壁2Aの上端部においては、図6に示される如く側壁2Aの上面が内側から外側に向けて低く傾斜する傾斜面2Bとされていると共に、傾斜面2Bの外縁は作業用テーブル5の端部5Aと略面一になるように形成されている。尚、係る本体3の連接部7側の断熱壁2は、側壁2Aが本体3の機械部6側の断熱壁2の側壁2Cよりも幅が狭く形成されている。
【0026】
また、本体3の機械部6側の作業用テーブル5(作業用テーブル5の隅部は除く)の下方の側壁2Cの上端部においては、図7に示される如く側壁2Cの上面が内側から外側に向けて低く傾斜する傾斜面2Bとされていると共に、傾斜面2Bの外縁は作業用テーブル5の端部5Aと略面一になるように形成されている。尚、本体3の機械部6側の断熱壁2内には、機械部6が形成されているため、側壁2Cが連接部7の側壁2Aよりも幅広に形成されている。
【0027】
尚、本体3を形成している断熱壁2の上面開口には、作業用テーブル5の四隅に対応する位置に、図4に示される如く前記作業用テーブル5を支持するための垂直面2Dと水平面2Eから構成された保持部2Fが形成されている。
【0028】
係る構成により、作業時において作業用テーブル5の端部から落下して各吸込口11から本体3内に侵入しようとする汚水や食品屑は、傾斜面2B及び2Cに沿って外部に落下してしまうようになり、これによって、本体3内への侵入を効果的に防止し、衛生的に使用することができるようになる。
【0029】
次に、係る冷気を吐出する構造を有する前記水平部9について図8を用いて説明する。係る水平部9は、前記本体3と連通して取り付けられた前記ダクト8と連通して取り付けられていると共に、係る水平部9とダクト8が連結しているコーナー部に前記送風機23が取り付けられている。係る送風機23は、ダクト8下方からの冷気を吸い込み、水平部9内を前方に吐出するものである。
【0030】
また、水平部9のダクト8が連結している側と反対側の閉塞側端部の下面には、ダクト8から流入した冷気を吐出するための冷気吐出口9Aがダクト8の上端部に対応して形成されており、この冷気吐出口9Aには前記送風機23から吐出された冷気を整流することができる前記ハニカム材15が取り付けられている。
【0031】
以上の構成により、本発明の低温作業用テーブル装置1の冷気循環を図5を参照して説明する。先ずはじめに、ダクト8内に収納された冷却器17により冷却された冷気は、ダクト8の上部に設けられた送風機23によりダクト8の上方の水平部9に送出される。
【0032】
次いで、水平部9に形成された冷気吐出口9Aに取り付けられたハニカム材15を通って冷気が前記作業用テーブル5の上方に降下する。更に、作業用テーブル5上方に降下した冷気は、作業用テーブル5の周囲に形成された前述の如き冷気吸込口11・・から吸い込まれ、本体3内に帰還し、ダクト8の前記冷却器17に流入して熱交換する。
【0033】
以上の構成により、作業用テーブル5上で扱われる食品は、上方の冷気吐出口9Aから供給される冷気によって保冷されるようになる。これにより、作業中の食品の劣化を防止することができるようになる。
【0034】
また、作業用テーブル5上の冷気は周囲の冷気吸込口11から本体3内に吸引されるので、作業環境の悪化も生じない。更に、作業用テーブル5は本体3に着脱自在とされているので、作業後は取り外して容易に洗浄することができるものである。
【0035】
【発明の効果】
以上詳述した如く請求項1及び請求項3の発明によれば、断熱壁にて構成された本体と、この本体内に収納された冷却装置と、本体奥部より起立するダクトと、このダクト内に設けられた冷却装置の冷却器と、ダクトの上端部に形成された冷気吐出口と、ダクト手前の本体上面に着脱自在に取り付けられた作業用テーブルと、冷却器と熱交換した冷気を冷気吐出口より作業用テーブル上に供給する送風機と、作業用テーブルの周囲から冷気を本体内に吸引する冷気吸込口とを備えているので、作業用テーブル上で扱われる食品は、上方の冷気吐出口から供給される冷気によって保冷されるようになる。これにより、仕分けなどの作業中の食品の劣化を防止することができるようになる。
【0036】
また、作業用テーブル上の冷気は周囲の冷気吸込口から本体内に吸引されるので、作業環境の悪化も生じない。更に、作業用テーブルは本体に着脱自在とされているので、作業後は取り外して容易に洗浄することができるものである。
【0037】
特に、これに加えて請求項1の発明によれば、冷却装置を構成する凝縮器を水冷式としたので、本体内が廃熱で過熱することも無くなると共に、この凝縮器に冷却水を供給する水配管は、ダクト内を通過して当該ダクト上端より引き出されているので、装置上部の外側にて配管接続を容易に行うことができるようになるものである。
【0038】
また、前記に加えて請求項2及び請求項3の発明によれば、作業用テーブル周囲の下側において本体との間に冷気吸込口を形成すると共に、この冷気吸込口の下壁を外側に低く傾斜させたので、作業用テーブルの周囲から落下する汚水や食品屑が冷気吸込口から本体内に侵入し難くなり、衛生的なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の低温作業用テーブル装置の透視側面図である。
【図2】本発明の低温作業用テーブル装置の透視正面図である。
【図3】本発明の低温作業用テーブル装置の透視平面図である。
【図4】本発明の低温作業用テーブル装置の分解斜視図である。
【図5】本発明の低温作業用テーブル装置の冷気循環を示した斜視図である。
【図6】図1のA−A線断面図である。
【図7】図2のB−B線断面図である。
【図8】本発明の低温作業用テーブル装置のダクト上部の縦断側面図である。
【図9】従来の作業台の斜視図である。
【符号の説明】
1 低温作業用テーブル装置
2 断熱壁
2B 傾斜面
2D 垂直面
2E 水平面
2F 保持部
3 本体
4 冷却装置
5 作業用テーブル
6 機械部
7 連接部
8 ダクト
9 水平部
11 吸込口
15 ハニカム材
17 冷却器
19 圧縮機
20 水冷式凝縮器
21 水配管
21A 接続部
23 送風機
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品加工工場などにおいて、生肉や鮮魚などの生鮮食料品を加工するために好適な低温作業用テーブル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりスーパーマーケットなどのバックヤードや食品加工工場などにおいては、図9に示される如き作業台101上にて生肉や鮮魚などの生鮮食料品(食品)のスライスなど(加工)を行い、トレイ28上に並べてパックする作業が行われる。
【0003】
図9において、作業台101上の両側には、まな板102、102が設けられており、まな板間の作業台101の中央部には、二段の棚103が設けられている。そして、この棚103の上板上には、調理済みの食品を載置するためのトレイ28が載置されると共に、棚103の上下中央間部には清掃用のロール紙104などが取り付けられている。また、棚103の下板上には、食品をスライスするための包丁24を差し込んで保持しておくための保持口25が形成されていると共に、調理した食品をトレイ28に載置する際に計量するための秤16なども載置されるものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、係る従来の作業台101では、食品の加工中+15℃〜+20℃(風速0.5m/s程)の室温中に一時間程度、晒される状態となる。そのため、温度上昇や乾燥による食品の劣化が生じる危険性がある。
【0005】
係る問題を解決するために従来ではバックヤードや食品加工工場内全体を食品が劣化し難い低温状態に冷房する方法が採られていたが、係る方法では、工場内での作業者の労働環境が著しく悪化し、作業性にも悪影響を及ぼす問題が生じており、改善が強く望まれていた。
【0006】
本発明は係る従来の状況に鑑み、食品加工を行う際に、加工中の食品の劣化を防止できると共に、その作業環境を改善することができる低温作業用テーブル装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の低温作業用テーブル装置は、断熱壁にて構成された本体と、この本体内に収納された冷却装置と、本体奥部より起立するダクトと、このダクト内に設けられた冷却装置の冷却器と、ダクトの上端部に形成された冷気吐出口と、ダクト手前の本体上面に着脱自在に取り付けられた作業用テーブルと、冷却器と熱交換した冷気を冷気吐出口より作業用テーブル上に供給する送風機と、作業用テーブルの周囲から冷気を本体内に吸引する冷気吸込口と、冷却装置を構成する水冷式の凝縮器と、この凝縮器に冷却水を供給する水配管とを備え、この水配管はダクト内を通過して当該ダクト上端より引き出されているものである。
【0008】
請求項2の発明の低温作業用テーブル装置は、上記において作業用テーブル周囲の下側において本体との間に冷気吸込口を形成すると共に、この冷気吸込口の下壁を外側に低く傾斜させたものである。
【0009】
請求項3の発明の低温作業用テーブル装置は、断熱壁にて構成された本体と、この本体内に収納された冷却装置と、本体奥部より起立するダクトと、このダクト内に設けられた冷却装置の冷却器と、ダクトの上端部に形成された冷気吐出口と、ダクト手前の本体上面に着脱自在に取り付けられた作業用テーブルと、冷却器と熱交換した冷気を冷気吐出口より作業用テーブル上に供給する送風機と、作業用テーブルの周囲から冷気を本体内に吸引する冷気吸込口とを備え、作業用テーブル周囲の下側において本体との間に冷気吸込口を形成すると共に、この冷気吸込口の下壁を外側に低く傾斜させたものである。
【0010】
請求項1及び請求項3の発明によれば、断熱壁にて構成された本体と、この本体内に収納された冷却装置と、本体奥部より起立するダクトと、このダクト内に設けられた冷却装置の冷却器と、ダクトの上端部に形成された冷気吐出口と、ダクト手前の本体上面に着脱自在に取り付けられた作業用テーブルと、冷却器と熱交換した冷気を冷気吐出口より作業用テーブル上に供給する送風機と、作業用テーブルの周囲から冷気を本体内に吸引する冷気吸込口とを備えているので、作業用テーブル上で扱われる食品は、上方の冷気吐出口から供給される冷気によって保冷されるようになる。これにより、仕分けなどの作業中の食品の劣化を防止することができるようになる。
【0011】
また、作業用テーブル上の冷気は周囲の冷気吸込口から本体内に吸引されるので、作業環境の悪化も生じない。更に、作業用テーブルは本体に着脱自在とされているので、作業後は取り外して容易に洗浄することができるものである。
【0012】
特に、これに加えて請求項1の発明によれば、冷却装置を構成する凝縮器を水冷式としたので、本体内が廃熱で過熱することも無くなると共に、この凝縮器に冷却水を供給する水配管は、ダクト内を通過して当該ダクト上端より引き出されているので、装置上部の外側にて配管接続を容易に行うことができるようになるものである。
【0013】
また、前記に加えて請求項2及び請求項3の発明によれば、作業用テーブル周囲の下側において本体との間に冷気吸込口を形成すると共に、この冷気吸込口の下壁を外側に低く傾斜させたので、作業用テーブルの周囲から落下する汚水や食品屑が冷気吸込口から本体内に侵入し難くなり、衛生的なものとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明の低温作業用テーブル装置1の透視側面図、図2は低温作業用テーブル装置1の透視正面図、図3は低温作業用テーブル装置1の透視平面図、図4は低温作業用テーブル装置1の分解斜視図、図5は低温作業用テーブル装置1の冷気循環を示した斜視図、図6は図1のA−A線断面図、図7は図2のB−B線断面図、図8は低温作業用テーブル装置1のダクト上部の縦断側面図である。
【0015】
本発明の低温作業用テーブル装置1は、例えばスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの店舗で販売される肉・鮮魚などの生鮮食品、或いは、惣菜を加工調理する食品工場やスーパーマーケットのバックヤードに設置されるものである。この低温作業用テーブル装置1は、図1乃至図3に示される如く、作業者の腰の高さ程の寸法を備え、上面に開口した断熱壁2にて本体3が構成されている。
【0016】
この本体3は、冷却装置4を収納している向かって左側の機械部6と、この機械部6に連結された連接部7とより構成されており、図4に示す如く食品加工作業を行うための作業台としての作業用テーブル5がこれらの上面に着脱自在に載置される。この作業用テーブル5は後述するダクト8の手前側に配設される。
【0017】
このように作業用テーブル5が着脱自在に本体3上に取り付けられているため、作業用テーブル5は加工作業後に取り外して容易に洗浄することができ、常時衛生的に維持することができる。
【0018】
更に、前記本体3の奥部には、冷却器17が取り付けられたダクト8が本体3に対して垂直に立設されている。このダクト8の上端部には、図1に示す如く前記本体3と平行に、即ち、前記ダクト8と垂直に下面に開口を有した断熱壁2にて構成された水平部9が取り付けられている。係る水平部9の一端は、前記ダクト8と連通され、他端は閉塞されており、ダクト8内を上昇して来た冷気は水平部9内に流入し、水平部9の閉塞側端部下面に取り付けられた冷気を整流するためのハニカム材15から吹き出され、下方の本体3上面に取り付けられた作業用テーブル5上に流下する。
【0019】
また、前記水平部9から降下した冷気を吸い込むための吸込口11・・が前記作業用テーブル5の周囲に形成されていると共に、各吸込口11・・は本体3内に連通している。係る吸込口11の詳細構造については後述する。
【0020】
前記ダクト8の前面には、食品や食品を載置するトレイなどの備品を載置することができる棚26が架設されている。また、本体3の連接部7の下側には、作業中に生じたゴミを入れることができると共に、底面に取り付けられた車輪12により移動可能とされたカート13を引出自在に格納するカート収納部14が形成されている。
【0021】
次に、冷却装置4について説明する。本実施例における低温作業用テーブル装置1の冷却装置4は、本体3の機械部6に収納された後述するコンデンシングユニット18と、ダクト8に収納された冷却器17とにより構成されている。ダクト8の上部は前記水平部9と連通し、そこには当該冷却器17で冷却された冷気を水平部9に送出するための送風機23が設けられている。係る冷気を吐出する構造を有する水平部9については後述する。
【0022】
また、前記コンデンシングユニット18は、前記冷却器17と共に冷却装置4の周知の冷凍サイクルを構成する圧縮機19や水冷式凝縮器20から構成されている。
【0023】
前記水冷式凝縮器20に冷却水を供給する水配管21は前記ダクト8内に上下に渡って配設され、その接続部21Aはダクト8の上端から引き出され、当該ダクト8の上端部にて水道管に配管接続を行うことができるように構成されている。
【0024】
冷却装置4を構成する凝縮器20を水冷式としたので、本体3内が廃熱で過熱することも無くなる。また、係る水冷式凝縮器20は、食品加工用テーブル装置1の上部外側にて、水冷式凝縮器20に冷却水を供給する水配管21の配管接続を容易に行うことができる。
【0025】
次に、前記吸込口11について図5乃至図7を用いて説明する。吸込口11は、本体3の外周を構成する作業用テーブル5の前端及び後端と側端との間に形成されている。係る本体3の連接部7側の作業用テーブル5(作業用テーブル5の隅部を除く)の下方の側壁2Aの上端部においては、図6に示される如く側壁2Aの上面が内側から外側に向けて低く傾斜する傾斜面2Bとされていると共に、傾斜面2Bの外縁は作業用テーブル5の端部5Aと略面一になるように形成されている。尚、係る本体3の連接部7側の断熱壁2は、側壁2Aが本体3の機械部6側の断熱壁2の側壁2Cよりも幅が狭く形成されている。
【0026】
また、本体3の機械部6側の作業用テーブル5(作業用テーブル5の隅部は除く)の下方の側壁2Cの上端部においては、図7に示される如く側壁2Cの上面が内側から外側に向けて低く傾斜する傾斜面2Bとされていると共に、傾斜面2Bの外縁は作業用テーブル5の端部5Aと略面一になるように形成されている。尚、本体3の機械部6側の断熱壁2内には、機械部6が形成されているため、側壁2Cが連接部7の側壁2Aよりも幅広に形成されている。
【0027】
尚、本体3を形成している断熱壁2の上面開口には、作業用テーブル5の四隅に対応する位置に、図4に示される如く前記作業用テーブル5を支持するための垂直面2Dと水平面2Eから構成された保持部2Fが形成されている。
【0028】
係る構成により、作業時において作業用テーブル5の端部から落下して各吸込口11から本体3内に侵入しようとする汚水や食品屑は、傾斜面2B及び2Cに沿って外部に落下してしまうようになり、これによって、本体3内への侵入を効果的に防止し、衛生的に使用することができるようになる。
【0029】
次に、係る冷気を吐出する構造を有する前記水平部9について図8を用いて説明する。係る水平部9は、前記本体3と連通して取り付けられた前記ダクト8と連通して取り付けられていると共に、係る水平部9とダクト8が連結しているコーナー部に前記送風機23が取り付けられている。係る送風機23は、ダクト8下方からの冷気を吸い込み、水平部9内を前方に吐出するものである。
【0030】
また、水平部9のダクト8が連結している側と反対側の閉塞側端部の下面には、ダクト8から流入した冷気を吐出するための冷気吐出口9Aがダクト8の上端部に対応して形成されており、この冷気吐出口9Aには前記送風機23から吐出された冷気を整流することができる前記ハニカム材15が取り付けられている。
【0031】
以上の構成により、本発明の低温作業用テーブル装置1の冷気循環を図5を参照して説明する。先ずはじめに、ダクト8内に収納された冷却器17により冷却された冷気は、ダクト8の上部に設けられた送風機23によりダクト8の上方の水平部9に送出される。
【0032】
次いで、水平部9に形成された冷気吐出口9Aに取り付けられたハニカム材15を通って冷気が前記作業用テーブル5の上方に降下する。更に、作業用テーブル5上方に降下した冷気は、作業用テーブル5の周囲に形成された前述の如き冷気吸込口11・・から吸い込まれ、本体3内に帰還し、ダクト8の前記冷却器17に流入して熱交換する。
【0033】
以上の構成により、作業用テーブル5上で扱われる食品は、上方の冷気吐出口9Aから供給される冷気によって保冷されるようになる。これにより、作業中の食品の劣化を防止することができるようになる。
【0034】
また、作業用テーブル5上の冷気は周囲の冷気吸込口11から本体3内に吸引されるので、作業環境の悪化も生じない。更に、作業用テーブル5は本体3に着脱自在とされているので、作業後は取り外して容易に洗浄することができるものである。
【0035】
【発明の効果】
以上詳述した如く請求項1及び請求項3の発明によれば、断熱壁にて構成された本体と、この本体内に収納された冷却装置と、本体奥部より起立するダクトと、このダクト内に設けられた冷却装置の冷却器と、ダクトの上端部に形成された冷気吐出口と、ダクト手前の本体上面に着脱自在に取り付けられた作業用テーブルと、冷却器と熱交換した冷気を冷気吐出口より作業用テーブル上に供給する送風機と、作業用テーブルの周囲から冷気を本体内に吸引する冷気吸込口とを備えているので、作業用テーブル上で扱われる食品は、上方の冷気吐出口から供給される冷気によって保冷されるようになる。これにより、仕分けなどの作業中の食品の劣化を防止することができるようになる。
【0036】
また、作業用テーブル上の冷気は周囲の冷気吸込口から本体内に吸引されるので、作業環境の悪化も生じない。更に、作業用テーブルは本体に着脱自在とされているので、作業後は取り外して容易に洗浄することができるものである。
【0037】
特に、これに加えて請求項1の発明によれば、冷却装置を構成する凝縮器を水冷式としたので、本体内が廃熱で過熱することも無くなると共に、この凝縮器に冷却水を供給する水配管は、ダクト内を通過して当該ダクト上端より引き出されているので、装置上部の外側にて配管接続を容易に行うことができるようになるものである。
【0038】
また、前記に加えて請求項2及び請求項3の発明によれば、作業用テーブル周囲の下側において本体との間に冷気吸込口を形成すると共に、この冷気吸込口の下壁を外側に低く傾斜させたので、作業用テーブルの周囲から落下する汚水や食品屑が冷気吸込口から本体内に侵入し難くなり、衛生的なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の低温作業用テーブル装置の透視側面図である。
【図2】本発明の低温作業用テーブル装置の透視正面図である。
【図3】本発明の低温作業用テーブル装置の透視平面図である。
【図4】本発明の低温作業用テーブル装置の分解斜視図である。
【図5】本発明の低温作業用テーブル装置の冷気循環を示した斜視図である。
【図6】図1のA−A線断面図である。
【図7】図2のB−B線断面図である。
【図8】本発明の低温作業用テーブル装置のダクト上部の縦断側面図である。
【図9】従来の作業台の斜視図である。
【符号の説明】
1 低温作業用テーブル装置
2 断熱壁
2B 傾斜面
2D 垂直面
2E 水平面
2F 保持部
3 本体
4 冷却装置
5 作業用テーブル
6 機械部
7 連接部
8 ダクト
9 水平部
11 吸込口
15 ハニカム材
17 冷却器
19 圧縮機
20 水冷式凝縮器
21 水配管
21A 接続部
23 送風機
Claims (3)
- 断熱壁にて構成された本体と、この本体内に収納された冷却装置と、前記本体奥部より起立するダクトと、このダクト内に設けられた前記冷却装置の冷却器と、前記ダクトの上端部に形成された冷気吐出口と、前記ダクト手前の本体上面に着脱自在に取り付けられた作業用テーブルと、前記冷却器と熱交換した冷気を前記冷気吐出口より前記作業用テーブル上に供給する送風機と、前記作業用テーブルの周囲から冷気を前記本体内に吸引する冷気吸込口と、前記冷却装置を構成する水冷式の凝縮器と、この凝縮器に冷却水を供給する水配管とを備え、この水配管は前記ダクト内を通過して当該ダクト上端より引き出されていることを特徴とする低温作業用テーブル装置。
- 作業用テーブル周囲の下側において本体との間に冷気吸込口を形成すると共に、この冷気吸込口の下壁を外側に低く傾斜させたことを特徴とする請求項1の低温作業用テーブル装置。
- 断熱壁にて構成された本体と、この本体内に収納された冷却装置と、前記本体奥部より起立するダクトと、このダクト内に設けられた前記冷却装置の冷却器と、前記ダクトの上端部に形成された冷気吐出口と、前記ダクト手前の本体上面に着脱自在に取り付けられた作業用テーブルと、前記冷却器と熱交換した冷気を前記冷気吐出口より前記作業用テーブル上に供給する送風機と、前記作業用テーブルの周囲から冷気を前記本体内に吸引する冷気吸込口とを備え、前記作業用テーブル周囲の下側において前記本体との間に前記冷気吸込口を形成すると共に、この冷気吸込口の下壁を外側に低く傾斜させたことを特徴とする低温作業用テーブル装置。
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