JP3659100B2 - 隠蔽性用紙及びそれを用いた隠蔽性ラベル及び隠蔽性包装紙 - Google Patents

隠蔽性用紙及びそれを用いた隠蔽性ラベル及び隠蔽性包装紙 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルミニウム箔またはアルミニウム蒸着層を用いないで隠蔽性を付与した隠蔽性用紙、及びその隠蔽性用紙をラベル基材として用いた洗瓶性の良好な隠蔽性ラベル、及びその隠蔽性用紙を用いた各種の被包装物品の包装に用いる隠蔽性包装紙に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、隠蔽性用紙として、ビール、発泡酒、日本酒などをはじめとする液体内容物を充填包装するガラス瓶等の瓶容器の紙ラベルは、一般的に純白紙等の原紙にクレーコート層を設けた15g〜200g/m2 程度のコート紙、アート紙等が用いられている。そのうち、ビール瓶用のラベルにおいては、40〜80g/m2 程度のコート紙、アート紙が多用されている。
【0003】
また、ビール瓶に付されたラベルのビールブランドの意匠デザインや、ラベルの隠蔽性の付与や、さらに生産から市場流通を経て瓶が回収された後の洗浄機による瓶の洗浄とラベル除去におけるラベルの耐水性や、ラベルのアルカリ洗瓶適性などを考慮して、クレーコート層を設けた紙基材/蒸着用プレコート層/アルミ蒸着層/プライマー層/印刷層/オーバーコート層からなるアルミニウム蒸着紙ラベルが多用されており、このようなアルミニウム蒸着紙ラベルとして、例えば、実公平5−8615号、実公平5−8625号などがある。
【0004】
これらのアルミ蒸着紙ラベルは、およそ400〜500Åの厚さのアルミニウム蒸着層が設けられており、瓶にカゼイン糊などで貼られたラベルは、このアルミ蒸着層の隠蔽性(不透明性、遮光性)、耐水性によって、瓶の色やカゼイン糊(例えば茶褐色)などの透け防止、冷蔵のためにオープン冷水槽に漬けられた場合のラベルへの浸水、冷蔵庫から取り出した場合の結露水のラベルへの浸水による透けや皺の発生、ラベル自体の瓶からの脱落などを防ぐ役割を果たしている。
【0005】
これらのアルミ蒸着紙ラベルは、アルミ蒸着層のもつ機能に期待し、ラベル材料の減量、洗瓶時に発生するラベル廃棄物の減量、ラベル除去の効率化、材料コストの抑制のために、ラベル基紙(例えばコート紙)は、アート紙やコート紙の限界に近い原紙坪量であって、そのため遮光性や耐水性は低いものである。
【0006】
例えば、多くのビール瓶用のアルミ蒸着紙ラベルは、45g/m2 前後の原紙に10〜20g/m2 のクレーコートを設けた紙基材に、蒸着用プレコート層/アルミ蒸着層/プライマー層/印刷層/オーバーコート層をこの順に積層した層構成となっている。
【0007】
また、このようなアルミ蒸着紙ラベルは、蒸着装置において高真空排気状態で塊あるいはワイヤー状のアルミニウムを供給しながら高温度に加熱し、アルミ蒸気として被蒸着基材面に付着され、均一なアルミ光沢をもつアルミ蒸着層を形成することで製造される。
【0008】
この際、被蒸着基材面に高温のアルミ蒸着を受け止め、受け止めたアルミ蒸気を強固に固定し、且つ表面の平滑なアルミ蒸着層を得るために、アルミ蒸着は蒸着用のプレコート層の上に施す。
【0009】
蒸着用のプレコート層は、高温のアルミ蒸気を受け止めることができ、アルミ蒸着を平滑に支持し且つ強固に固定するので、耐熱性、高光沢、アルミ蒸気の密着性を高めることが可能であり、また、瓶用ラベルにおけるアルカリ洗瓶時のアルカリ液によるラベル原紙からの解離性を考慮した素材が選択され、例えば、従来の技術として実公平5−8615号などがある。
【0010】
これまで使用されてきた、例えば実公平5−8625号などで知られる蒸着用プレコート層は、市場から回収された瓶の洗瓶機による洗浄とラベル除去のための洗瓶工程において、洗瓶槽にて加温された苛性ソーダ液(約70℃、4%NaOH(グルコン酸ナトリウムを含む))中では、黄褐色に変色するものがあり、コート原紙から分離はするものの、比較的大きな膜状質としてコート原紙のパルプ分と混在し、洗瓶工程に設けられたパルプ回収沈殿槽等で、このプレコートとパルプ分とを完全に分離することはかなり困難である。
【0011】
また、特開平8−127988号にもあるように、ビールなどのラベルの洗瓶で発生するラベル故紙を、製紙原料として再生利用することは、
1)プレコート剤が付着し、抄紙機のドライヤー表面の光沢を落とし、紙の光沢度を落とす。
2)プレコート剤が抄紙用具(ワイヤー、フェルト、キャンバス)に付着して紙に穴が明いたり、粘着性の異物がラベル用原紙に付着したりして、完全に分離して製品化することが困難とされている。
このようなトラブルを解決するための工夫を施した抄紙製造工程も提案されているが、この工程で再生されたラベル原紙中には、斑点状のプレコート剤などの黄褐色の異物が目視でもわかる大きさで混じる場合があり、このラベル故紙を再利用する場合には、この黄褐色のプレコートとパルプ分の混在が大きな障害となっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ラベル用紙や包装用紙、特にビール瓶等の瓶用ラベルにおいては、前述したような機能構造を付与するため、アルミニウム蒸着層を設けたラベルが多く用いられている。
【0013】
このようなラベルに用いるアルミニウム蒸着層は、400〜500Å程度のきわめて薄い金属膜(500Å;0.135g/m2 )であるにも関わらず優れた金属光沢を有し、アルミニウム箔(アルミニウムホイル)、ステンレス箔などと比較して同等の外観を呈しており、蒸着条件によっては光沢などは箔よりも優れた外観を呈している。
【0014】
このようにアルミニウム蒸着を施した製品は、その他のアルミ箔やステンレス箔などの金属箔を用いた製品と区別がつかないのが現状であった。
【0015】
ここで環境問題を考慮した時、アルミ蒸着層は材料の消費量がきわめて僅かであり、また、アルミ箔の使用製品に較べて、リサイクルにおける紙等へのアルミ残さなどの問題が無く、また、ガラス瓶に付されたアルミニウム蒸着ラベルは、ガラスカレット化、溶解等を経て製造されるガラス瓶のリサイクルにおいてもアルミ蒸着量がきわめて少なく、リサイクル性に優れ、多くの商品のラベル、包装材料として多用されている。
【0016】
しかしながら、このようなアルミニウム蒸着ラベルは、消費市場や一般消費者における製品流通の段階あるいは製品の廃棄処理や回収処理となった段階では、外観のみでは金属箔との区別がつかず、そのため廃棄された製品は金属材料使用品として分別されて、廃棄処理に戸惑う場合があることが指摘されている。
【0017】
このような環境問題を最優先に考えた場合、専門家でなくてはアルミ蒸着品か金属箔品かを判別し難い状況においては、ラベルや包装紙へのアルミ蒸着の採用を控える動きが出てくる。このような状況のなかで、多くのアルミ蒸着ラベルや包装紙からアルミ蒸着層を削除する際には、使用されるラベル原紙や包装紙そのものに対してアルミ蒸着が備えていた隠蔽性や耐水性の機能を付加することが必要となる。
【0018】
本発明は、ビール瓶等の瓶用ラベルをはじめとする各種ラベルや包装紙に用いられる隠蔽性用紙において、アルミ蒸着層を除いた構造の隠蔽性用紙であって、耐水性があり、且つ透け防止を施して隠蔽性を高めた隠蔽性用紙、及びその用紙をラベル基材として用いたラベル、及びその用紙を用いた包装紙を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る発明は、原紙基材の片面にアルミ微細粒子を添加した添加クレーコート層、白色クレーコート層をこの順に設け、前記添加クレーコート層が、該添加添加クレーコート層100重量%に対して1〜15重量%のアルミ微細粒子を添加したものであることを特徴とする隠蔽性用紙である。
【0020】
次に本発明の請求項2に係る発明は、原紙基材の片面に白色クレーコート層を設け、該原紙基材の他の片面にアルミ微細粒子を添加した添加クレーコート層を設け、前記添加クレーコート層が、該添加クレーコート層100重量%に対して1〜15重量%のアルミ微細粒子を添加したものであることを特徴とする隠蔽性用紙である。
【0021】
次に本発明の請求項3に係る発明は、原紙基材の片面にアルミ微細粒子を添加した添加クレーコート層、白色クレーコート層をこの順に設け、該原紙基材の他の片面に白色クレーコート層を設け、前記添加クレーコート層が、該添加クレーコート層100重量%に対して1〜15重量%のアルミ微細粒子を添加したものであることを特徴とする隠蔽性用紙である。
【0022】
次に本発明の請求項4に係る発明は、原紙基材の片面に白色クレーコート層を設け、該原紙基材の他の片面にアルミ微細粒子を添加した添加クレーコート層、白色クレーコート層をこの順に設け、前記添加クレーコート層が、該添加クレーコート層100重量%に対して1〜15重量%のアルミ微細粒子を添加したものであることを特徴とする隠蔽性用紙である。
【0029】
次に本発明の請求項5に係る発明は、上記請求項1乃至4のいずれか1項に係る発明の隠蔽性用紙において、前記原紙基材の単位面積重量が20〜120g/m2 、前記添加クレーコート層と白色クレーコート層との合計単位面積重量が10〜30g/m2 である隠蔽性用紙である。
【0030】
次に本発明の請求項6に係る発明は、上記請求項1乃至5のいずれか1項に係る発明の隠蔽性用紙の片面若しくは両面にある白色クレーコート層上に、印刷層を設けたことを特徴とする隠蔽性ラベルである。
【0031】
次に本発明の請求項7に係る発明は、上記請求項1乃至5のいずれか1項に係る発明の隠蔽性用紙の片面若しくは両面にある白色クレーコート層上に、印刷層を設けたことを特徴とする隠蔽性包装紙である。
【0032】
【作用】
本発明のそれぞれ隠蔽性用紙は、純白紙など20〜120g/m2 の原紙に、10〜30g/m2 のクレーコート層を設け、総重量を30〜150g/m2 としたアート紙やコート紙などの塗工紙であって、クレーコート層を少なくとも2層以上の多層構成とし、その層の少なくとも1層に透け防止用、隠蔽性向上のためのアルミ微細粒子またはカーボンブラックを1〜15重量%添加したカオリン、酸化チタン等からなる添加クレーコート層を用いたので隠蔽性に優れており、また、この添加クレーコート層は、前記カオリン、酸化チタン等からなる白色度のあるクレーコート層であるので、この層を用紙の被印刷面とした場合には、白色度、及び平滑性に優れ、印刷適性が十分あるものである。
【0033】
また、本発明の隠蔽性ラベル及び隠蔽性包装紙は、上記隠蔽性用紙をラベル基材及び包装基材として用いて製造されたものであり、この隠蔽性ラベルの容器への接着あるいは封緘のための接着剤の塗布や糊付けによるラベル基材の透けによる接着剤跡や糊跡の隠蔽が可能になる。また、容器の色、内容物の色等が隠蔽できるため、前記ラベル又は包装紙をそのまま、あるいは印刷して使用する場合でも、印刷用紙としての白色度を損なわず、優れた外観を持った隠蔽性ラベル、又は隠蔽性包装紙として使用することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
図1〜図4は、本発明の隠蔽性用紙又は隠蔽性ラベル又は隠蔽性包装紙の一例を示す断面図であり、少なくとも原紙基材10の片面上に、アルミ微細粒子を添加したアルミ添加クレーコート層11を設けたものである。
【0035】
まず、図1に示す本発明の隠蔽性用紙又は隠蔽性ラベル又は隠蔽性包装紙は、原紙基材10(紙基材)の片面上に、アルミ微細粒子を添加したアルミ添加クレーコート層11、白色クレーコート層12をこの順に設けた構成である。
また、図2に示す本発明の隠蔽性用紙又は隠蔽性ラベル又は隠蔽性包装紙は、原紙基材10(紙基材)の片面上に、アルミ微細粒子を添加したアルミ添加クレーコート層11を設け、該原紙基材10の他の片面上に、白色クレーコート層12を設けた構成である。
また、図3に示す本発明の隠蔽性用紙又は隠蔽性ラベル又は隠蔽性包装紙は、原紙基材10(紙基材)の片面上に、アルミ微細粒子を添加したアルミ添加クレーコート層11、白色クレーコート層12をこの順に設け、該原紙基材10の他の片面上に、白色クレーコート層12を設けた構成である。
また、図4に示す本発明の隠蔽性用紙又は隠蔽性ラベル又は隠蔽性包装紙は、原紙基材10(紙基材)の片面上に、白色クレーコート層12を設け、該原紙基材10の他の片面上に、アルミ微細粒子を添加したアルミ添加クレーコート層11、白色クレーコート層12をこの順に設けた構成である。
【0038】
ここで、原紙基材10は、瓶用ラベルとして用いる場合は、水に浸漬した時の水中伸度が2.5%以下、特に1.5%以下であることが必要で、これ以上の水中伸度の原紙基材を用いた場合、水滴等が付着すると、印刷層、およびオーバーコート層に亀裂等が発生し、外観が低下する。
【0039】
また、使用する原紙基材10は、その単位面積重量が、20〜120g/m2 程度の基材10が使用されている。
【0040】
前記原紙基材10の片面上に設けるアルミ添加クレーコート層11は、コート層形成用コート剤(100重量%)中に、アルミ微細粒子を1〜15重量%添加したアルミ添加クレーコート剤が使用され、このコート剤を原紙基材10上に1〜40g/m2 (固形分)、好ましくは10〜40g/m2 (固形分)の範囲に塗布形成してなるものである。
【0042】
また、原紙基材10の片面上に設ける前記添加クレーコート層11と、白色クレーコート層12との合計単位面積重量は、良好な隠蔽性を付与するために10〜30g/m2 程度が適当である。
【0043】
前記白色クレーコート層12は、例えば、カオリン(又は炭酸カルシウム、酸化チタン、白土などの白色の鉱物質顔料)を主成分とし、これとラテックスやデンプンなどの接着剤を混合した白色クレーコート剤を、原紙基材10又は添加クレーコート層11上に、1〜40g/m2 (固形分)、好ましくは1〜6g/m2 (固形分)の範囲の塗工量にて塗布形成してなるものである。なお、この白色クレーコート剤には、公知のコート紙やアート紙などコーテッドペーパーの製造において原紙の片面又は両面に塗工される一般的なコート剤(カオリン、酸化チタン、炭酸カルシウム、白土など白色の鉱物質顔料と接着剤とを混合した塗料又は合成樹脂液)を用いることは可能である。
【0044】
前述したようにアルミ添加クレーコート層11は、上記白色クレーコート剤中にアルミ微細粒子を配合したアルミ添加クレーコート剤を使用する。このアルミ添加クレーコート剤中のアルミ微細粒子は1〜15重量%の範囲、好ましくは6〜10重量%の範囲とする。配合量が1重量%未満であると、隠蔽性が不足し、15重量%を超えると皮膜が形成できないので、上記範囲でアルミニウム微細粒子を配合することが好ましい。
【0045】
本発明の隠蔽性用紙又は隠蔽性ラベル又は隠蔽性包装紙の白色クレーコート層12上には、その一部若しくは全面に、必要に応じて適宜なる印刷層13が施されている。
【0046】
印刷層13は、ニトロセルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂、ゴム系樹脂、またはこれらの混合樹脂をビヒクルとした印刷インキが使用され、ラベル又は包装紙として模様、絵柄、彩色、文字などの印刷表示が施される。
【0047】
以上のように、アルミニウム蒸着層を設けない隠蔽性用紙、隠蔽性ラベル、隠蔽性包装紙の構成であって、良好な隠蔽性を有し、また、その用紙、ラベル、包装紙自体は、特に光線照射による変色がない効果を有する。
【0048】
【実施例】
以下に本発明の具体的実施例を説明する。
【0049】
<実施例1>
原紙基材10(商品名コーモラント;富士加工(株)製;水中伸度1.2%)の片面上に、カオリン(白色)を主成分とし、さらにアルミニウム微細粒子を10重量%と接着剤(ラテックス又は/及びデンプン)とを配合したアルミ添加クレーコート剤を3g/m2 (固形分)にて塗布、乾燥し、アルミ添加クレーコート層11を形成した。
【0050】
このアルミ添加クレーコート層11上に、グラビアコート法により、カオリン(白色)を主成分とし、これと接着剤(ラテックス又は/及びデンプン)とを配合した白色クレーコート剤を3g/m2 (固形分)にて塗布、乾燥し、白色クレーコート層12を形成して、本発明の遮光性用紙(図1)を作成した。
【0051】
さらに、この遮光性用紙(図1)の白色クレーコート層12上に、ポリアミド樹脂をビヒクルとし、マレイン酸を6%添加した印刷インキを用いてラベル表示用の銘柄と模様柄を印刷してラベル印刷層13を設け、本発明の隠蔽性ラベル(図1)を作成した。
【0052】
さらに、該ラベル印刷層13上より遮光性用紙の白色クレーコート層12の全面にニトロセルロース樹脂にアルキッド樹脂を混合した樹脂溶液を塗布、乾燥し、オーバーコート層(保護層)を形成し、本発明の隠蔽性ラベル(図1)を作成した。
【0053】
この隠蔽性ラベルを、カゼイン糊(又はデンプン糊)を用いてガラス瓶(ビール瓶)に貼ったところ、良好な隠蔽性が得られて、印刷層の色がそのまま再現され、外観が優れたものであった。
【0054】
次に、4%、70℃の苛性ソーダ液により洗瓶したところ、2分以内にラベルが剥離でき、しかも、アルミ添加クレーコート層11の皮膜も残らない状態で洗瓶することができた。
【0055】
【発明の効果】
本発明は、金属箔や金属蒸着層のない構成の耐水性がある隠蔽性用紙及びそれを用いた隠蔽性ラベル及び隠蔽性包装紙であり、印刷層を設けるための白色クレーコート層と原紙基材の表面との間、又は原紙基材の裏面側に、隠蔽性のアルミニウム微細粒子をクレーコート剤中に一定量配合添加した隠蔽性の添加クレーコート層を設けることによって、隠蔽性を必要とする用紙、ラベル並びに包装紙に対して良好な隠蔽性を付与することができる。
【0056】
また、本発明の隠蔽性ラベルはビール瓶などの瓶表面に貼着した際に、貼着部分の瓶表面を十分に隠蔽できるため、ラベル本体表面の白色クレーコート層や、そのコート層の表面に印刷された印刷層、特に白色印刷層あるいはその他の色の着色印刷層の色調を、外観上問題なく、そのままの色調と外観を保持して再現することができる。
【0057】
また、本発明の上記隠蔽性ラベルのうち、アルミニウム微粒子を一定量配合したアルミ添加クレーコート剤を用いたラベルは、ラベル洗瓶時にアルカリ溶液で剥離可能であり、洗瓶時にアルカリ溶液で洗瓶した際に、アルミ添加クレーコート層は皮膜の状態で残らずに短時間でラベルを剥離でき、ラベル原紙基材を再生するのに支障がなく容易に再生可能となる。
【0058】
また、本発明のアルミニウム微粒子を一定量配合したアルミ添加クレーコート剤を用いた上記隠蔽性用紙及びそれを用いた隠蔽性ラベル及び隠蔽性包装紙は、金属箔や金属蒸着層のあるものと異なり金属光沢は発現しないため、消費市場や一般消費者における製品流通の段階あるいは製品の廃棄処理や回収処理などのリサイクル段階においては、外観的に金属類や金属材料使用品として判別されず、紙製品として判別されるため、廃棄処理に戸惑うことなく、紙製品として分別処理、廃棄、回収処理を容易に行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のアルミ微細粒子添加クレーコート層による隠蔽層を積層した隠蔽性用紙又はその用紙を用いた隠蔽性ラベル又はその用紙を用いた隠蔽性包装紙の一例の積層構成を示す
側断面図。
【図2】 本発明のアルミ微細粒子添加クレーコート層による隠蔽層を積層した他の例の積層構成を示す側断面図。
【図3】 本発明のアルミ微細粒子添加クレーコート層による隠蔽層を積層した他の例の積層構成を示す側断面図。
【図4】 本発明のアルミ微細粒子添加クレーコート層による隠蔽層を積層した他の例の積層構成を示す側断面図。
【符号の説明】
10…原紙基材
11…アルミ微細粒子添加クレーコート層
12…白色クレーコート層
13…印刷層

Claims (7)

  1. 原紙基材の片面にアルミ微細粒子を添加した添加クレーコート層、白色クレーコート層をこの順に設け、前記添加クレーコート層が、該添加添加クレーコート層100重量%に対して1〜15重量%のアルミ微細粒子を添加したものであることを特徴とする隠蔽性用紙。
  2. 原紙基材の片面に白色クレーコート層を設け、該原紙基材の他の片面にアルミ微細粒子を添加した添加クレーコート層を設け、前記添加クレーコート層が、該添加クレーコート層100重量%に対して1〜15重量%のアルミ微細粒子を添加したものであることを特徴とする隠蔽性用紙。
  3. 原紙基材の片面にアルミ微細粒子を添加した添加クレーコート層、白色クレーコート層をこの順に設け、該原紙基材の他の片面に白色クレーコート層を設け、前記添加クレーコート層が、該添加クレーコート層100重量%に対して1〜15重量%のアルミ微細粒子を添加したものであることを特徴とする隠蔽性用紙。
  4. 原紙基材の片面に白色クレーコート層を設け、該原紙基材の他の片面にアルミ微細粒子を添加した添加クレーコート層、白色クレーコート層をこの順に設け、前記添加クレーコート層が、該添加クレーコート層100重量%に対して1〜15重量%のアルミ微細粒子を添加したものであることを特徴とする隠蔽性用紙。
  5. 前記原紙基材の単位面積重量が20〜120g/m2 、前記添加クレーコート層と白色クレーコート層との合計単位面積重量が10〜30g/m2 である請求項1乃至4のいずれか1項記載の隠蔽性用紙。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項記載の隠蔽性用紙の片面若しくは両面にある白色クレーコート層上に印刷層を設けたことを特徴とする隠蔽性ラベル。
  7. 請求項1乃至5のいずれか1項記載の隠蔽性用紙の片面若しくは両面にある白色クレーコート層上に印刷層を設けたことを特徴とする隠蔽性包装紙。
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