JP3668595B2 - 接点構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、捩りコイルばねからなる接点ばね部材を被検出体に弾接させることで電気信号を取り出す接点構造に係り、例えば、被検出体であるデジタルビデオカセットの装填時にカセット識別情報などを取り出すためにデジタルビデオ記録再生装置に配備される接点構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルビデオ記録再生装置には、そこに装填されるデジタルビデオカセットのカセット識別情報等の電気信号を取り出すために、捩りコイルばねからなる接点ばね部材を複数個(例えば4個)並設して構成される検出用接点ユニットが組み込まれており、その接点ばね部材を装填時のデジタルビデオカセットの金属露出部分(接触子)に弾接させることにより、このビデオカセットから電気信号が取り出せるようになっている。
【0003】
かかる接点ユニットにおいては、通常、接点ばね部材として、図5に符号10で示すような形状の捩りコイルばねが使用されており、その巻回部11が固定ピン(図示せず)を介して絶縁ケース15に固定されている。また、この巻回部11の一端から延伸する可動部分を、デジタルビデオカセットC(被検出体)に当接すると押し撓められる弾性可動部12となし、かつ巻回部11の他端から突出する短寸部分を、外部検出回路に接続される端子部13となしている。さらに、この接点ばね部材10は、弾性可動部12の先端部分がV字状に折曲加工された引っ掛け部12aとなっていて、ビデオカセットCが装填されていないとき、この引っ掛け部12aが絶縁ケース15の上部壁15aに弾接して位置規制されるようになっている。さらにまた、この弾性可動部12の中間部分は、山形状に折曲加工されてビデオカセットCの進入路に配置される接点部12bとなっていて、ビデオカセットCが装填されるとこの接点部12bが、該カセットCの筐体部分の底面に設けられている前記接触子に弾接して図示下方へ押し込まれるので、所望の接点圧が得られるようになっている。
【0004】
このような接点ばね部材10を使用して構成される従来の接点ユニットは、巻回部11を直列状に4個並べて絶縁ケース15内の所定個所に搭載した後、これらの巻回部11に貫通させた前記固定ピンと絶縁ケース15とで各巻回部11を挟みつけて位置決め・固定することにより組み立てられ、その結果、各接点ばね部材10の弾性可動部12をそれぞれ独立に弾性変形させることが可能となる。また、かかる従来の接点ユニットを実装する際には、絶縁ケース15をプリント基板(図示せず)上に載置した状態で、各接点ばね部材10の端子部13を外部検出回路にはんだ付けする。そして、プリント基板上に実装した接点ユニットは、デジタルビデオ記録再生装置内において、ビデオカセットCの進入路を望む位置に組み込まれる。これにより、記録再生装置内へビデオカセットCが挿入されていくと、該カセットCの底面に設けられている前記接触子が、いずれかの接点ばね部材10の弾性可動部12に当接してこれを押し撓めながら接点部12bに対し摺動していくので、その接点ばね部材10の端子部13から該カセットCに関する各種の電気信号を取り出すことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の接点ユニットにおいては、記録再生装置内へデジタルビデオカセットCが挿入されて接点ばね部材10の弾性可動部12が押し撓められると、前記引っ掛け部12aが絶縁ケース15の前記上部壁15aから外れて弾性可動部12がフリーな状態になるので、該カセットCが記録再生装置内から抜き取られるときに発生する摩擦力などの外力により、弾性可動部12の前記接点部12bが不所望に折れ曲がってしまう塑性変形を起こす可能性があった。そして、弾性可動部12にこのような塑性変形が起こると、ビデオカセットCが抜き取られて弾性可動部12が自身の弾発力で初期位置へ戻ろうとしても、図5に鎖線で示すように引っ掛け部12aが上部壁15aに正しく掛止されなくなって、接点部12bの初期位置が極端にずれてしまうので、この接点ばね部材10では正確な検出が行えなくなってしまい、それゆえ接点ユニット自体の信頼性が著しく損なわれることとなる。
【0006】
また、従来のこの種の接点ユニットを組み立てるとき、前記巻回部11に前記固定ピンを貫通させるまでは各接点ばね部材10が絶縁ケース15に固定されていないので、この固定ピンを絶縁ケース15に組み付ける際には、各接点ばね部材10に位置ずれや脱落が起こらないように注意しながら慎重に作業を行わねばならない。そのため、絶縁ケース15に複数の接点ばね部材10を正しく位置決めして固定するという組立作業は容易でなく、組立性の向上が望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、接点ばね部材の弾性可動部の先端部分を常に絶縁ケースの壁面で位置規制できるようにして、この弾性可動部の塑性変形に起因する動作不良が防止できるようにした。また、本発明では、弾性可動部のみならず端子部も絶縁ケースに弾接させることで、固定ピンを組み込む前に接点ばね部材が絶縁ケースに仮固定できるようにして組立性を向上させた。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の接点構造では、被検出体の接触子を接離させる接点ばね部材として、絶縁ケースに組み込まれ固定ピンにて保持される巻回部と、この巻回部の一端から延伸して被検出体に当接すると押し撓められる弾性可動部と、前記巻回部の他端から延伸して外部回路に接続される端子部とを備えた捩りコイルばねを用いる接点構造において、前記弾性可動部の先端部分に、押し撓められる方向に対し先端側を横向きに折り曲げたフック部を設けるとともに、前記絶縁ケースのうち前記フック部の内側かつ近傍となる個所に、このフック部と常時対向する規制壁を設ける構成とした。
【0009】
このような接点構造は、被検出体との摩擦などにより接点ばね部材の弾性可動部に対し座屈方向へ強い外力が作用したとしても、この弾性可動部の先端部分に設けたフック部が絶縁ケースの規制壁に当接して位置規制されるので、弾性可動部に不所望な塑性変形が起こりにくくなり、よって弾性可動部が動作不良を起こしにくくなる。
【0010】
また、かかる構成に加えて、絶縁ケースに、前記フック部に弾接してその初期位置を規定する第1の係止部と、前記端子部に弾接してその取付位置を規定する第2の係止部とを設ける構成にすれば、前記巻回部を保持するための前記固定ピンを組み込む前に、接点ばね部材を絶縁ケースに仮固定することができるので、複数の接点ばね部材を絶縁ケースに組み込む場合でも組立性は良好となる。
【0011】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明すると、図1は本発明の一実施例に係る接点ユニットの斜視図、図2は図1に示す接点ユニットの平面図、図3は図1,2に示す接点ユニットの正面図、図4は図1〜3に示す接点ユニットの側面図である。
【0012】
これらの図に示す接点ユニットは、装填されるデジタルビデオカセットのカセット識別情報等の電気信号を取り出すメモリーインスイッチとして、デジタルビデオ記録再生装置に配備されるものである。かかる接点ユニットは、外形形状を規定する成形品で後述する各部品の支持ベースとなる絶縁ケース1と、この絶縁ケース1に4個並べて組み込まれた捩りコイルばねからなる接点ばね部材2と、これらの接点ばね部材2の直線状に並ぶ4個の巻回部21を貫通して一括保持する固定ピン3と、装填されるデジタルビデオカセットの誤消去防止窓の開閉を検出するために絶縁ケース1に組み込まれた誤消去防止検出スイッチ4とによって主に構成されている。
【0013】
前記接点ばね部材2は、絶縁ケース1と固定ピン3とに挟みつけられた状態で固定される巻回部21と、この巻回部21の一端から延伸してデジタルビデオカセット(被検出体)に当接すると押し撓められる弾性可動部22と、巻回部21の他端から延伸して外部回路に接続される端子部23とを備えた所定形状の捩りコイルばねからなり、弾性可動部22の先端部分には、押し撓められる方向に対し先端側を横向きに折り曲げたフック部22aが設けてある。また、弾性可動部22の中間部分には、山形状に折曲加工されてビデオカセットの進入路に配置される接点部22bが設けてあり、ビデオカセットが装填されるとこの接点部22bが、該カセットの筐体部分の底面に設けられている接触子に弾接して図4の下方へ押し込まれるので、所望の接点圧が得られるようになっている。
【0014】
一方、前記絶縁ケース1には、前記弾性可動部22のフック部22aの内側かつ近傍となる個所、つまりフック部22aの先端側(横向き部分)を覆い隠す個所に、このフック部22aと常時対向する規制壁1aが設けてある。また、この絶縁ケース1には、規制壁1aと隣接する個所に、フック部22aの基端側が挿通されるスリット1bと、このスリット1bに連通して組立時にフック部22aの先端側を規制壁1aの裏側へ差し込む際に利用される切欠き1cとが設けてあり、スリット1bの上端面が、フック部22aに弾接してその初期位置を規定する係止面1dとなっている。さらに、この絶縁ケース1の底部には、前記端子部23に弾接してその取付位置を規定するための係止片1eが設けてある。なお、図中の符号5は、装填されたビデオカセットを位置決めするための位置決めピンである。
【0015】
このような接点ユニットの組立工程で接点ばね部材2を絶縁ケース1に組み付ける際には、まず、弾性可動部22のフック部22aを絶縁ケース1の切欠き1cへ差し込むことにより、このフック部22aの基端側をスリット1b内へ挿入させて先端側を規制壁1aの裏面に対向させる。次いで、端子部23を絶縁ケース1の係止片1e近傍へ向けて差し込むとともに、巻回部21を絶縁ケース1内の所定個所に配置させる。このとき、捩りコイルばねからなる接点ばね部材2は若干撓めた状態で絶縁ケース1に組み込まれるので、フック部22aが絶縁ケース1の係止面1dに弾接してその初期位置が規定されるとともに、端子部23が絶縁ケース1の係止片1eに弾接してその取付位置が規定されることになる。それゆえ、巻回部21を保持するための固定ピン3を組み込む前に、接点ばね部材2を絶縁ケース1に仮固定することができる。
【0016】
こうして接点ばね部材2が絶縁ケース1に仮固定できると、接点ばね部材2の姿勢を安定させたまま固定ピン3を組み付けることができるので、組立時の作業性が良好となる。すなわち、同様の手順で4個の接点ばね部材2を絶縁ケース1に仮固定しておけば、安定した姿勢で直列状に並ぶ4個の巻回部21に固定ピン3を貫通させるだけで各接点ばね部材2の本固定が行え、各接点ばね部材2の位置ずれや脱落を特に気にする必要がなくなるので、組立性が大幅に向上する。そして、固定ピン3と絶縁ケース1とで巻回部21を挟みつけるという本固定を行うことにより、各接点ばね部材2の弾性可動部22がそれぞれ独立に弾性変形可能となる。
【0017】
また、このような接点ユニットを実装する際には、絶縁ケース1をプリント基板(図示せず)上に載置した状態で、各接点ばね部材2の端子部23を外部検出回路にはんだ付けする。そして、プリント基板上に実装した接点ユニットは、デジタルビデオ記録再生装置内において、デジタルビデオカセット(被検出体)の進入路を望む位置に組み込まれる。これにより、記録再生装置内へビデオカセットが挿入されていくと、該カセットの底面に設けられている前記接触子が、いずれかの接点ばね部材2の弾性可動部22に当接してこれを押し撓めながら接点部22bに対し摺動していくので、その接点ばね部材2の端子部23から該カセットに関する各種の電気信号を取り出すことができる。
【0018】
そして、上述した接点ユニットは、ビデオカセットが記録再生装置内から抜き取られるときに発生する摩擦力などの外力により、接点ばね部材2の弾性可動部22に対し座屈方向へ強い外力が作用した場合にも、この弾性可動部22の先端部分に設けたフック部22aが絶縁ケース1の規制壁1aに当接して位置規制されるようになっており、また、絶縁ケース1のスリット1bに案内される弾性可動部22は横ぶれが規制されているので、フック部22aが規制壁1aから外れる虞はない。したがって、かかる外力により弾性可動部22が不所望な塑性変形を起こす可能性は極めて低い。つまり、上述した接点ユニットは、接点部22bの初期位置が大きくずれて検出に支障をきたすというような、塑性変形に起因する弾性可動部22の動作不良が起こりにくい構造になっており、信頼性が高まっている。
【0019】
【発明の効果】
本発明は以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0020】
被検出体との摩擦などにより接点ばね部材の弾性可動部に対し座屈方向へ強い外力が作用したとしても、この弾性可動部の先端部分に設けたフック部が絶縁ケースの規制壁に当接して位置規制されるので、弾性可動部に不所望な塑性変形が起こりにくくなる。そのため、弾性可動部の塑性変形に起因する動作不良が防止できて、信頼性が向上する。
【0021】
また、捩りコイルばねからなる接点ばね部材が、その弾性可動部と端子部を絶縁ケースに弾接させた状態で組み込めるように構成しておけば、固定ピンを組み込む前に接点ばね部材を絶縁ケースに仮固定することができるので、複数の接点ばね部材を絶縁ケースに組み込む場合でも組立性は良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る接点ユニットの斜視図である。
【図2】図1に示す接点ユニットの平面図である。
【図3】図1,2に示す接点ユニットの正面図である。
【図4】図1〜3に示す接点ユニットの側面図である。
【図5】従来技術の要部を示す説明図である。
【符号の説明】
1 絶縁ケース
1a 規制壁
1b スリット
1c 切欠き
1d 係止面(第1の係止部)
1e 係止片(第2の係止部)
2 接点ばね部材
3 固定ピン
4 誤消去防止検出スイッチ
21 巻回部
22 弾性可動部
22a フック部
22b 接点部
23 端子部

Claims (2)

  1. 被検出体の接触子を接離させる接点ばね部材として、絶縁ケースに組み込まれ固定ピンにて保持される巻回部と、この巻回部の一端から延伸して被検出体に当接すると押し撓められる弾性可動部と、前記巻回部の他端から延伸して外部回路に接続される端子部とを備えた捩りコイルばねを用いる接点構造であって、前記弾性可動部の先端部分に、押し撓められる方向に対し先端側を横向きに折り曲げたフック部を設けるとともに、前記絶縁ケースのうち前記フック部の内側かつ近傍となる個所に、このフック部と常時対向する規制壁を設けたことを特徴とする接点構造。
  2. 請求項1の記載において、前記絶縁ケースに、前記フック部に弾接してその初期位置を規定する第1の係止部と、前記端子部に弾接してその取付位置を規定する第2の係止部とを設けたことを特徴とする接点構造。
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