JP3675334B2 - 表面検査装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、表面検査装置に関するもので、特に鉄鋼、銅、アルミニウム等の金属の熱間、冷間製造プロセスにおける表面検査技術に係る。
【0002】
【従来の技術】
鉄鋼、銅、アルミニウムなどの製造プロセスにおいては、材料自身の内部にある不純物の偏析や、圧延加工中に生じる疵等が原因で、製品表面に欠陥が現れる。これらの欠陥には様々な種類があり、特に重大な欠陥の存在は、製品の信頼性に大きな影響を及ぼすため、確実に検出しなければならない。
【0003】
従来の鉄鋼、銅、アルミニウム等の表面に生じた欠陥の検出は、検査員が目視により行っていた。しかし、この方法は検査員に大きな負担をかけると同時に、製造ラインの高速化の妨げとなっていた。
【0004】
そのため、最近ではレーザやCCDカメラを用いた光学的方法により、表面を自動的に検査する表面検査装置が普及してきており、こうした装置を用いて欠陥を検出する技術が数多く提案されている。ただし、表面検査装置は、温度、質量、膜厚といった絶対量の計測装置とは異なり絶対基準が無いことから、装置の所望の性能を発揮させるためには、多くの欠陥種と程度について目視との整合をとり、表面検査装置の検査基準の調整を行う必要がある。すなわち、検査基準が高すぎると過剰な検出を行うことになり、逆に低すぎると十分な検出が出来ず、装置の信頼性を得ることが出来ない。このため、適正な感度と弁別能力の調整が表面検査装置の実用化のための鍵となっている。
【0005】
一般に表面検査装置の調整は、次のような手順により行われる。
【0006】
(1)製品の欠陥部分を切り出したサンプルを用いて、表面検査装置の感度及び弁別ルールを調整する。
【0007】
(2)有る程度の調整が済んだ段階で実際の操業に試用する。
【0008】
(3)表面検査装置による検査と目視検査とを同時に行い、装置の性能を見極める。
【0009】
(4)または、試用で検査した製品を再度ゆっくりと目視検査して、表面検査装置による検査結果と照合する。
【0010】
しかし、上記(1)のような、製品から切り出したサンプルによる試験では、その表面が酸化したり、塗油膜の状態が時間と共に変化し易いなどの性質から、表面検査装置の感度及び弁別ルールを完全に確立するのは困難であり、有る程度の調整までで妥協せざるを得ない。そこで次に上記(2)のように、実際の操業に試用して、プロセス下で検査の試験を行うことになる。しかし、鋼板製造プロセスは通常ライン化され、連続的で途切れがないため、上記(3)のような、製品を目視検査しながらの照合では、製品を停止または減速させる必要がある。そのため、このような目視検査は操業を阻害する原因となる。一方、上記(4)のように操業を阻害しないよう、製造ライン内では表面検査装置による検査のみを行い、後で製造した製品を別な場所で展開して目視検査を行い照合する方法も行われているが、時間的にも人的にも多くの手間を要する。更に、鋼板表面に出現する欠陥は多種多様であり、上記何れの方法においても表面検査装置の調整を完了するには非常に多くの試験運転が必要である。その結果、多くの表面検査装置は十分な調整が行われずに、検査員の単なる補助としてのみ機能していることが多い。
【0011】
例えば特開平5−322791号にその例が記載されている。この提案による表面検査装置の構成図を図5に示す。図示するように表面検査装置は、表面及び裏面検査部100a、100b、表面及び裏面オペレータ支援部200a、200b、制御部300、及び監視部400から構成されている。上記表面及び裏面検査部100a、100bは、金属などの被検査物500が連続走行する検査工程ラインの上流に設けられており、被検査物500の走行方向に対して並列する6台のイメージセンサ(図示省略)によりそれぞれ構成されている。
【0012】
また、上記表面及び裏面オペレータ支援部200a、200bは、オペレータが欠陥の目視検査を行う検査工程ラインの下流に設けられており、データを編集する支援部コントローラ210a、210b、オペレータに対してデータを表示するCRT220a、220b、及びオペレータの入力操作により欠陥の目視検査結果を目視データとして出力するタッチパネル230a、230bから構成されている。
【0013】
更に、上記制御部300は、表面及び裏面検査部100a、100bからの検出信号に基いて欠陥の検出データを作成する表面及び裏面検出部310a、310b、表面及び裏面検出部310a、310bにより作成された検出データを欠陥の長さに基づいて判別する長さ判別部320a、320b、長さ判別部320a、320bから出力される検出データをロギングする検出コントロール部330、及びタッチパネル230a、230bから出力される目視データをロギングする入力コントロール部340から構成されている。
【0014】
そして、上記監視部400は、検出データと目視データとを比較すると共に、被検査物500の材質、寸法等を示す製品データを管理する監視部コントローラ410、検出データと目視データとの比較結果、及び製品データを表示または印字するCRT430、検査表印字部420、及び監視員の入力操作により製品データを出力するキーボード440から構成されている。
【0015】
なお、上記支援部コントローラ210a、210b、検出コントロール部330、入力コントロール部340、及び監視部コントローラ410は互いにLANケーブル600で接続されている。
【0016】
次に上記表面検査装置の動作について説明する。まず表面及び裏面検査部100a、100bの1台のイメージセンサが1回のスキャンで欠陥による光の反射吸収量の変動を検出し、表面及び裏面検出部310a、310bへそれぞれ出力する。そして表面及び裏面検出部310a、310bは光の反射吸収量と幅方向の大きさを示す検出データを作成し、この検出データを長さ判別部320a、320bへ出力する。長さ判別部320a、320bでは所定の数の検出データから欠陥の長さを判別し、この長さの情報を含んだ検出データを作成する。この検出データには欠陥の状態に加えて、欠陥を検出したイメージセンサの設置位置と欠陥の存在する距離地点の情報が含まれている。この検出データを受ける検出コントロール部330は、長さ判別部320a、320bにより作成された検出データの距離地点の情報を補正して支援部コントローラ210a、210bに出力する。支援部コントローラ210a、210bは受けた検出データを編集し、CRT220a、220bがオペレータの目視検査の参考情報として検出データを表示する。入力コントロール部340は、タッチパネル230a、230bから出力された目視データに含まれる距離地点の情報を補正すると共に、この目視データをロギングする。ここで、この目視データとは、オペレータにより判断された目視検査結果であり、種類と大きさに分類した欠陥の状態、イメージセンサ設置位置に対応した欠陥の存在位置、及び欠陥の距離地点の情報が含まれている。そして、監視部コントローラ410は、優先順位によって検出データと目視データとを比較し、その比較結果を出力する。
【0017】
上記構成及び動作によれば、表面及び裏面検査部100a、100bからの検査データ及び欠陥部の画像を、オペレータ支援部200a、200bでオペレータに提示し、オペレータは自分自身の目視検査結果をも判断要素としながら、欠陥判定結果をタッチパネル230a、230bより入力して、監視部400が最終的な検査結果を作成する。そのため、オペレータの目視検査の負担を軽減でき、また検出データと目視データとの相関性が認識できる。しかしこの方法は、自動検査と目視検査との照合方法の1つを示唆するものではあるが、あくまで十分な調整が完成しない場合の検査装置の不完全な性能を補完する運用方法であり、完全な自動検査を実施するものではない。そのため、前に述べたように自動検査を実現するためには非常に多くの欠陥について、装置の検査結果と目視結果との照合が必要であり、かつ装置側では繰り返し試験を行い、性能評価及び調整を行う必要がある。しかし、その性能評価と調整には以下のような問題点が存在する。
【0018】
(1)検査装置の出力は、センサからの原信号の内欠陥または欠陥の候補として抽出された部分を何らかの方法で加工した結果であり、原信号は二度と再現されない。このため目視検査との照合をする段階で不整合が生じても、信号を加工したどの段階に問題があったかを特定できない。場合によってはセンサの原信号自体に問題があったかもしれないが、追求不可能である。
【0019】
(2)目視では検出されたが、検査装置では未検出の欠陥があって、その原因を突き止めようとした場合、従来の方法では検査装置側には何も手がかりが残らないので、未検出の原因を特定できない。
【0020】
(3)一度通過した製品を複数回同じ状態で検査装置の設置された製造ライン内を通過させることはほとんど不可能であり、そのため特に発生頻度の低い欠陥に対する検査装置の調整は非常に困難である。
【0021】
(4)数多くの欠陥種、程度について、実際の欠陥の十分なサンプル数を採取するには非常に多くの手間がかかる。
【0022】
(5)目視検査、欠陥サンプルの切り出しなどに多くの人員を要する。
【0023】
(6)製造しながら目視検査を行うには、製造ラインを減速または停止させる必要がある場合があり、生産性を阻害する。
【0024】
上記問題点を解決するには、従来は十分な手間をかけて非常に多くの製品による多くの確認作業を実施する以外に方法がなかった。しかしながら、例えば鋼板の冷間圧延プロセスにおいては、少なくとも20種類の欠陥が存在し、かつ各々の欠陥はその程度により5段階程度のグレードに分類される。すなわち、検査装置には20×5=100程度の弁別能力が要求される。また、欠陥種とグレードの弁別の信頼性を向上させるためには、例えば各欠陥種とグレード毎に100個程度のサンプルが必要となる。加えて製品の品種毎に性能確認が必要なため、3品種を製造しているのであれば、装置の調整に必要な欠陥サンプル数は100×100×3=30000個に達する。
【0025】
現在の製造技術では、例えば自動車の外板用の冷延鋼板を製造する場合、1000m乃至2000mの製品1本につき高々10個程度の欠陥が発生するのみである。そのため、検査装置の調整を十分にするための統計的母集団を得るためには3000本以上の製品について、装置による試験的検査及び目視による確認作業を行わなくてはならない。加えて、欠陥部分のみならず、実際は欠陥のようでありながら欠陥ではない部分が、欠陥の数倍以上存在している場合もある。検査装置はこれらについて、欠陥ではないという判別をする必要があるので、こうした部位のサンプルについての検査及び目視確認も必要である。
【0026】
以上の作業は膨大であり、サンプルの母集団が得られない場合は結局前述のような不十分な運用をせざるを得ない。あるいは検査装置が信頼性の高い結果を出力しはじめるのに長い時間がかかることになる。
【0027】
更に、検査装置が製造プロセスに設置されてから調整するためには、有る程度生産性を犠牲にしての調整作業が必要となる場合が多く、生産を優先すれば、検査装置の調整には長い時間を要することとなる。
【0028】
そして、上記検査装置を自動化するための調整方法を効率化する方法についての提案はこれまでなされていなかった。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の表面検査装置において、自動検査を実現するためには、非常に多くの製品についての検査装置と目視による検査結果とを照合して、検査装置を調整する必要があった。しかしながら、調整のために必要なサンプル数は膨大であり、製品の生産性を犠牲にするという問題があった。
【0030】
また、完全な自動検査を実現するために十分な調整を行うのは事実上困難であり、表面検査装置は目視検査を行う検査員の補助的役割を果たすにすぎず、その性能を十分に発揮できないという問題があった。
【0031】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、調整作業を効率化し、短時間で高信頼性の自動検査を実現できる表面検査装置を提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】
の発明の請求項に記載した表面検査装置は、被検査体を製造するプロセスで用いられ、前記被検査体の表面に発生する欠陥をセンサを用いて光学的に検査する表面検査装置であって、前記センサの出力と製造条件に対応するデータとに基づいて、欠陥の有無を検出する検出装置と、複数の模擬信号が記録されたデジタル方式の記録装置と、前記記録装置に記録された模擬信号を再生して出力する再生装置とを具備し、前記再生装置から出力された模擬信号を、前記検出装置における前記センサからのデータ、及び製造条件に対応するデータに代えて入力することにより、製造時と同様な検査状況を含む任意の検査状況を創成することを特徴としている。
【0034】
更に、この発明の請求項に記載した表面検査装置は、被検査体を製造するプロセスで用いられ、前記被検査体の表面に発生する欠陥をセンサを用いて検査する表面検査装置であって、前記センサの出力と製造条件に対応するデータとに基づいて、欠陥の有無を検出する検出装置と、前記センサから出力される少なくとも一部の検出データ、製造条件に対応するデータ、または模擬信号を記録するデジタル方式の記録装置と、前記記録装置に記録されたデータまたは模擬信号を再生して出力する再生装置とを具備し、前記再生装置で再生したデータまたは模擬信号と、前記センサから出力される少なくとも一部の検出データまたは前記製造条件に対応するデータとを混合して、前記検出装置における前記センサからのデータ、及び製造条件に対応するデータにえて入力することにより、製造時と同様な検査状況を含む任意の検査状況を創成することを特徴としている。
【0035】
請求項に記載したように、請求項1または2記載の表面検査装置において、前記被検査体は、鋼板、条鋼、または鋼管であることを特徴としている。
【0037】
請求項のような表面検査装置によれば、記録装置にセンサの出力及び製造条件に対応する模擬信号を記録し、この記録されたデータを再生装置により再生することで、検出装置において新たな検査状況を創成している。そのため、実際に欠陥の発生を待たずに、様々な欠陥種についての欠陥検出のシミュレーションを行うことが出来る。そのため、表面検査装置の評価及び調整を効率よく行うことが出来、表面検査装置の高信頼性の自動検査を行うための調整期間を大幅に短縮できる。
【0038】
請求項のような表面検査装置によれば、記録装置にセンサの出力及び製造条件に対応する模擬信号を記録し、この記録されたデータを再生装置により再生し、かつ実際に測定した信号とを混合することで、検出装置において新たな検査状況を創成している。そのため、請求項2と同様に実際に欠陥の発生を待たずに、様々な欠陥種についての欠陥検出のシミュレーションを行うことが出来る。更に実際の製造装置の動作と疑似欠陥とを組み合わせることで、装置全体の調整を効率化できるため、表面検査装置の高信頼性の自動検査を行うための調整期間を大幅に短縮できる。
【0039】
請求項のように、この発明は、鋼板、条鋼、または鋼管の製造プロセスに適用できる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。
【0041】
この発明の一実施形態に係る表面検査装置について図1を用いて説明する。図1は鋼板の表面検査装置の概略図である。図示するように、表面検査装置は大きく4つの部位に大別でき、それらは、鋼板表面を観測するセンサ部20、センサ部20における観測結果とその観測条件に基づいて鋼板表面の欠陥を検出する検出部30、前記観測結果及び観測条件を記録し、任意に再生可能な記録/再生部40、記録/再生部40が再生する観測結果及び観測条件に基づいて鋼板表面を再度検査する予備検出部50である。
【0042】
欠陥を検出すべき鋼板10は、ロール11上に戴置、搬送されており、このロール11には鋼板10の搬送距離を測定するためのパルスジェネレータ12が設けられている。また、鋼板製造時に様々な処理を行うための製造装置側コンピュータ13が設けられている。
【0043】
センサ部20は、鋼板10の表面に光を照射する光源21と、光源21によって照らされた鋼板10上の検査線14の位置を観測するセンサ22とを備えている。光源21は例えば光ファイバを櫛状に並べた投光器であり、センサ22はラインセンサカメラである。
【0044】
検出部30は、光源21が出力する光量信号60、パルスジェネレータが出力するパルスジェネレータ信号61及び製造装置コンピュータが出力する製造信号62等の様々な外部信号を受ける外部信号入力装置31、この外部信号入力装置31を経て入力される外部信号及びセンサ部20が出力するセンサ信号63から、鋼板10表面の欠陥を検出する検出装置32、検出装置32による検出結果を表示する表示装置33とを備えている。
【0045】
また記録/再生部40は、光源21が出力する光量信号60、パルスジェネレータが出力するパルスジェネレータ信号61、製造装置コンピュータが出力する製造信号62等の様々な外部信号及びセンサ部20が出力するセンサ信号63をデジタル信号へ変換する入力信号変換器41、これらの信号を記録、再生する記録/再生装置42、記録/再生装置42を制御する制御装置43、記録/再生装置42が再生するデジタル信号を原信号の形に変換して出力する出力信号変換器44、擬似的な外部信号及びセンサ信号を生成するための編集用コンピュータ45とを備えている。なお、記録/再生装置42は例えば複数のチャネルを有したデジタル記録装置である。
【0046】
更に予備検出部50は、記録/再生部40の出力信号変換器44が出力する原信号の内、再生光量信号60’、再生パルスジェネレータ信号61’、再生製造信号62’等の再生外部信号を受ける予備外部信号入力装置51、この予備外部信号入力装置51を経て入力される再生外部信号、及び出力信号変換器43が出力する再生センサ信号63’から鋼板表面の欠陥を再度検出する、または検出部30の検出結果を確認する予備検出装置52、予備検出装置52による検出結果を表示する予備表示装置53とを備えている。
【0047】
次に上記構成の表面検査装置の動作について説明する。
【0048】
まず、鋼板10がロール11上に戴置、搬送される。センサ部20の光源21は鋼板10の検査線14に光を照射し、その位置をセンサ22が観測する。このセンサ22で得られたセンサ信号63は、検出部30の検出装置32へ送られる。また、光源21の光量レベルを示す光量信号60、鋼板10の搬送距離を知るためのパルスジェネレータ信号61、及び鋼板製造に必要な製造装置側コンピュータ13からの製造信号62等の外部信号が、検出部30の外部信号入力装置31を介して検出装置32へ送られる。検出装置32ではこれらの信号から、鋼板10の欠陥の検出処理が行われる。
【0049】
同時に、センサ信号63、及び光量信号60、パルスジェネレータ信号61、製造信号62等の外部信号は記録/再生部40へも送られる。これらの信号はまず入力信号変換器41へ入力される。入力信号変換器41は、例えばセンサ信号63はアナログ信号、パルスジェネレータ信号61はデジタル信号、光量信号60はリレー接点信号といったようにそれぞれ異なる仕様の信号を、全てデジタル信号に変換する。こうしてデジタル信号化された各信号は記録/再生装置42に記録される。このように、実際の検査において検出部30の検出装置32に入力される全ての信号が、記録/再生装置42に所定の時間分記録される。
【0050】
記録の終了後、記録/再生装置42は記録を再生して予備検出部50へ送出する。記録/再生装置42が再生した各デジタル信号は、まず出力信号変換器44で各々の原信号と同様の仕様の信号に変換される。それらの信号は、実際の検査の際と同様に、再生光量信号60’、再生パルスジェネレータ信号61’、及び再生製造信号62’は予備外部信号入力装置51を介して予備検出装置52へ入力され、再生センサ信号63’は直接予備検査装置52へ入力される。予備検出装置52では、これらの信号に基づいて当該信号に相当する鋼板の欠陥検査を行う。
【0051】
上記表面検査装置における記録/再生装置42を制御装置43で操作することで、以下の作業が可能となる。
【0052】
(1)任意の検査箇所の記録データを再生することで、当該検査状態の再現が可能であり、予備表示装置で欠陥部分の画像を目視しながら、検出部の検出装置の検査結果とを照合する。
【0053】
(2)予備検査装置内では例えばセンサ信号を2値化するなどの処理が行われるが、2値化のしきい値を変えるなど、検出条件を自由に変えて、繰り返し再現試験をする。
【0054】
(3)編集用コンピュータ45を用いて、記録されたセンサ信号を加工するか、または新たに作成して、仮想的な欠陥信号を再生することで、実際にはサンプルを集め難い欠陥に対する検出シミュレートをおこなう。
【0055】
(4)編集用コンピュータ45を用いて、記録された外部信号を加工するか、または新たに作成して、様々な検査状況のシミュレートを行う。
【0056】
上記のような装置及び方法によれば、実際の鋼板10の表面の欠陥検出処理に必要な全ての信号を、記録/再生装置42にて記録している。そしてその記録を再生して予備検出装置52へ出力している。そのため、(1)、(2)に記載したように、検査装置本体とは無関係に予備検出装置52を用いて、表面検査装置の性能の評価と調整を進めることが出来る。また、現在の調整で、表面検査装置が見過ごした欠陥があっても、原信号を再生することで再調整が可能となる。更に、製造を阻害することなく欠陥サンプルの信号を次々に収集可能であり、加えて、(3)、(4)に記載したように、疑似信号を用いて実際には発生し難い欠陥に対するシミュレーションを行うことで、実際の欠陥の発生を待つことなく調整を進められる。また、所望の製造条件におけるシミュレーションを行うことで、製造装置全体を実際にその条件に変更することを必要としない。そして、予備検出部50で得られた調整の結果は、例えば図示しないネットワークを通じて、直ちに実際の検出部の設定に反映させることが可能である。よって、従来は膨大な手間と時間を要した表面検査装置の性能評価と調整の大幅な効率化を図ることが出来、時間の短縮を図ることが出来る。
【0057】
次に、上記実施形態に係る表面検査装置の第1の応用例として、図1の表面検査装置を、鋼板の途切れることのない冷間圧延プロセスに適用場合について説明する。
【0058】
すなわち、図示しないランプの光をバンドルファイバーに入射し、ファイバーを鋼板10の幅方向に並べた構造の光源21によって、シート状に鋼板10の表面の検査線14を照らす。センサ22には4096画素子のラインセンサカメラを用いている。このセンサ22の出力は検査線14の1次元イメージをアナログ信号として、検出部30の検出装置32へ送られる。また、パルスジェネレータ12から送られるパルスジェネレータ信号61等の種々の外部信号は、外部信号入力装置31を介して検出装置32へ入力される。そして、検出装置32はこれらの信号から画像を構成し、現段階における感度及び欠陥の弁別ルールに基づいて、鋼板10の欠陥を検出する。オペレータは当該検出結果を表示装置33により知ることが出来る。
【0059】
しかし、現段階における表面検出装置の感度及び弁別ルールは未完成であるため、当該検出結果が適当か否かを確認する必要がある。一方で、冷間圧延プロセスでは、製造ラインにおいて製品が途切れることがない。そのため、検出結果の確認のために検出装置32の検出動作を停止させることは、鋼板10の品質検査に重大な影響を及ぼす。そのため、出来るだけ製造に影響を及ぼさないように検査装置の調整を進めて、より信頼性を上げなければならない。
【0060】
そこで、鋼板10の製造装置及び検出部30により行われている、現在製造中の鋼板についての欠陥検出処理とは無関係に、記録/再生部40及び予備検出装置50を用いて本表面検査装置の評価及び調整を行う。
【0061】
センサ信号63及び種々の外部信号は、検出部30のみならず、当該信号をデジタル信号に変換する記録/再生部40の入力信号変換器41を介して、記録/再生装置42に記録される。ここで、例えば鋼板10の幅は最大2000mm、搬送速度は毎分0乃至200mである。流れ方向分解能は2mmであり、センサ22の輝度分解能は256階調である。従って、1000mmあたり2Mbytes(=4096画素×500ライン×1byte)、1000mの製品につき2Gbytesのセンサ信号63が記録/再生装置42に記録される。記録/再生装置42は他に、パルスジェネレータ12等からの外部信号も同期的にデジタル記録する。
【0062】
そして、記録/再生装置42に記録された信号を、出力信号変換器44を介して予備検出部50へ出力する。オペレータは、これらの信号に基づいて予備検出装置52が構成した鋼板10の表面の画像を予備表示装置53により見ることが出来る。そして、検出装置32の検出結果が適当であったかどうかを確認出来る。更に、予備検出装置52の感度及び弁別ルールを様々に変えて欠陥検出のシミュレーションを行うことで、表面検査装置の調整を行う。また、記録/再生装置42には、実際のセンサ信号63及び種々の外部信号だけでなく、編集用コンピュータ45により作成された、擬似的な欠陥を表す欠陥信号を制御装置43を介して記録出来る。そのため、発生頻度の少ない欠陥種については、この疑似欠陥信号を用いたシミュレーションを行うことで、欠陥検出のための弁別ルールを容易に確立出来る。この予備検出部50による調整は、鋼板10の製造プロセス及び検出部30とは無関係に行われている。すなわち、予備検出部50による調整が行われている間も、鋼板10の製造は行われており、該鋼板10の表面の欠陥検出も検出部30によって行われており、上記調整により鋼板10の製造が妨げられることはない。
【0063】
以上のような表面検査装置の調整方法を、同様な検査装置を従来の方法で調整した場合と比較して、表1に示すような調整作業の効率化効果が得られた。
【0064】
【表1】
Figure 0003675334
【0065】
表1は、表1右端の検出率を得るために要した各種の手間をまとめたものである。例えば、従来方法で欠陥の検出率70%を得るためには、総調整期間に10ヶ月を要した。一方、本実施形態による装置と方法では、検査装置による自動検査実用化の目安である検出率95%を得た上で、総調整期間は2ヶ月で済んだ。調整期間の短縮に成功した要因は、表1の「コイル数」、「実欠陥数」、及び「疑似欠陥数」の相違である。従来方法では実欠陥サンプルの収集にも手間がかかるが、それ以上に試験にも手間がかかる。なぜなら試験は製造を停止してセンサ22の下部にサンプルをおいて実施する必要があるからである。センサ22を製造ラインの横に引き出せるような工夫をしてある場合でも、手間は同様である。疑似欠陥による試験も、例えば鋼板10にヤスリで欠陥らしく加工した疑似欠陥サンプルを数多く用意する必要がある。一方で本発明の装置と方法では、実欠陥の信号と、例えばそれらをパソコンの一般的な画像編集用のソフトウェアにて加工した疑似欠陥信号とを用いて繰り返し試験することで、従来方法より大幅に少ない手間で、かつ短時間に調整を進めることが出来る。
【0066】
表1における疑似欠陥数の差は、製造で発生が予想される欠陥に対する検査装置の信頼性評価に大きく影響し、結果として本発明による方法では高い検出率を得ることが出来る。
【0067】
また、欠陥のあった製品を再度通過させて検査装置の性能を確認する作業や、目視のために製造プロセスを減速するなどの製造阻害も激減させることが出来た。加えて、顧客の使用段階において、過去の調整状態で見逃した欠陥があったことが判明しても、該当記録を再生して、最適な検査条件に再設定することが出来、以降の欠陥流出をくい止めることが出来る。このような状況には、従来方法では全く対応不可能であった。これは、欠陥検出に必要な信号の全てを記録/再生装置42に記録し、この記録を再生することで、予備表示装置53に当該信号に相当する鋼板10の表面の画像を得ることが出来、あたかも過去に検出を行った鋼板を再度通過させているのと同様の状況を再現できるからである。
【0068】
次に、表面検査装置の第2の応用例として、熱間圧延プロセスに適用した場合について、図2を用いて説明する。
【0069】
図2は鋼板の熱間圧延プロセスにおける表面検査装置の概念図である。熱間圧延プロセスは、冷間圧延プロセスと異なり、一般に数百m乃至数km毎に製品が途切れて圧延される。このようなプロセスでは、鋼板が通過していない時間は表面検査装置は稼働していない。そこで、表面検査装置の調整にそれ自身を用いている。そのため、熱間圧延プロセスにおける表面検査装置の構成は、図2に示すように、第1の応用例で説明した冷間圧延プロセスで用いた予備検出部50を必要としない。その他の構成は第1の応用例と同様であるため、説明を省略する。
【0070】
表面検査装置は、鋼板10の通過中はセンサ信号63及びパルスジェネレータ信号61等の外部信号を受けて、検出装置32で鋼板10の表面の欠陥検出を行うと同時に、当該信号を記録/再生装置42に記録する。
【0071】
次に、一製品が通過し、鋼板10が途切れている間の様子を図3に示す。鋼板10のない時間は、センサ信号63及び外部信号は検出部30及び記録/再生部40へは入力されない。そのかわり、鋼板10が通過している際に記録された記録/再生装置42からの各々の再生信号、または編集用コンピュータ45で作成した疑似欠陥信号等が検出部30へ入力される。そしてオペレータは検出部30において、第1の応用例で説明したように、欠陥検出の確認及び調整を進める。
【0072】
熱間圧延プロセスでは、図示しない鋼板の巻き取り装置付近に目視検査場所があり、例えば圧延ロールの異常が鋼板に転写して発生する周期性の欠陥についての情報等が、当該鋼板の通過後数分以内に得られる。もし検出装置32がその欠陥を検出していなかったり、あるいは過剰なグレードで検出していた場合、至近の鋼板のない時間に当該鋼板の記録を再生して確認作業を行う。こうして熱間圧延プロセスでも検査装置の性能評価と調整を効率的に行うことが出来る。
【0073】
鋼板の熱間圧延プロセスでは、スケールと呼ばれる酸化物の層が鋼板の表面に急速に成長するため、圧延プロセス直後に検査した結果と、鋼板が冷えてスケールが成長しきった状態での目視検査の結果とでは整合が取りにくい。すなわち、冷えて表面の状態がプロセス中とは大きく異なった切り出しサンプルによる調整はほとんど意味がないので、検査時の信号を再生可能な本システムは有効性が特に高いということができる。また、品種毎に専用化が進んでいる冷間と異なり、材料の品種や厚みが多様であり、検査条件も多様となる。また、鋼板の表面温度なども検査条件の重要な項目であるので、本発明の装置構成にて、温度条件に依存した2値化しきい値のシミュレート等が可能となり、調整作業が効率化出来る。
【0074】
次に、表面検査装置の第3の応用例を図4を用いて説明する。図4は、実際の製造装置からの信号と、記録/再生装置からの信号とを混合して使用しているものである。
【0075】
製造装置からの信号には、何らかの通信回線を通じての鋼板製造番号、ロールの回転数を拾うパルスジェネレータ信号、鋼板と次の鋼板とを接合している溶接点部分のトラッキング信号、切断機からの信号などがあり、多種多様である。本発明の装置では、疑似欠陥信号に限らず、製造装置からのこうした信号に対するシミュレーションも可能であるが、検査装置の動作検証には、製造装置からの信号は実信号を取り入れたほうが手間が省ける場合が多い。
【0076】
図4はその応用例であり、鋼板製造の最終工程に近い、鋼板切断装置付近に表面検査装置を設置しており、図示するように、鋼板10の切断機15の手前の位置に、表面検査装置のセンサ部20が設けられている。装置の仕様は第2の応用例に示したものとほぼ同様であるが、2台のセンサ22、22’を用いて板幅方向の分解能を向上させている。センサ22、22’は、例えば4096画素のラインセンサカメラである。この2台のセンサ22、22’の出力のうち、センサ22からのセンサ信号63は鋼板10の表面の実欠陥データとして検出部30の検出装置32へ入力される。しかし、もう一方のセンサ22’から出力されるセンサ信号65は、外部信号入力装置31を介して検出装置32へ入力される。すなわち、センサ22’のセンサ信号65は鋼板10の実欠陥データとしては使用せず、外部信号として使用する。検出装置32へはセンサ22から鋼板10の検査線14における半分のデータ量しか入力されないため、残りの半分のデータとしては、記録/再生部40からの疑似欠陥信号63’が入力される。上記のように、一方のセンサ信号63のみを実欠陥データとして検出装置32へ入力し、他方のセンサ信号65を外部信号として扱う理由は、カメラは鋼板10の表面の平均明るさをも検知し、図示しない回線にて表面検査装置が光源21の明るさの制御を行っており、この機能を実際に動作させるためである。
【0077】
また、製造装置からの信号には、パルスジェネレータ信号61、切断機信号64、及び製造装置側コンピュータからの製造番号や検査条件の設定値などの信号62がある。これら外部信号は製造条件などによって様々にタイミングと順序が変わるので、表面検査装置全体の調整には早い段階で図の如く実際の信号を取り入れた方が不具合の発見と修正がより早く行える。
【0078】
特に、鋼板の切断機15付近では、鋼板の不要部分のカット長さが製品ごとに変動するため、製品と次の製品との区切りについての取り扱いが複雑である。表面検査の結果をカット前後のどちらの製品に組み込むのか、あるいは欠陥部分のみをカットしてしまうのかによって、検査装置が最終的に出力する欠陥情報を変えねばならないからである。更に、欠陥が大きく、カット前後の両製品にまたがってしまう場合は、表面検査装置が鋼板の搬送速度を減速させる信号を出力したり、欠陥検出結果を鋼板のカット分だけ削除したりといった複雑な処理が必要であり、欠陥検出結果の取り扱いも難しい。
【0079】
このように、製造装置と直結した、全体としての動作確認は、実際の欠陥を待っていてもなかなか実施できない。そこで2台のセンサからのセンサ信号のうちの1つについては記録/再生装置からの疑似欠陥信号に置き換え、切断機付近での動作確認を実施することで、実際の欠陥発生を待つことなく短期間で動作の確認と不具合の修正を完了出来る。
【0080】
上記のように、表面検査装置に記録/再生部を設け、この記録/再生部に過去の観測データまたは疑似データを記録させ、該データを再生することにより、過去、または擬似的な観測状況を再生、または創成することができる。この観測状況を用いて欠陥検出のための表面検査装置の感度及び弁別ルールの調整を行うことで、自動検査のための調整作業を効率化でき、短時間で自動検査を実現できる。
【0081】
なお、本実施形態においては、センサ信号と検査装置に必要な他の外部信号とを記録/再生する装置を有し、記録した信号を任意に再生可能であることが重要であり、センサ部30にはどの様な構成を用いても良い。しかしながら、記録/再生装置42は任意データの再生、加工、新たな記録という作業を効率的に行うため、デジタル方式であることが必須である。更に、装置構成においては、予備検出部50に全く別な検査装置を用意しても良い。このような構成では、例えば既存の検査装置を生かしたまま、新規に開発を進めている装置の性能確認も容易である。もちろん、記録/再生装置と媒体を別途用意すれば、予備検出部が現在の検査装置と直結している必要はなく、全く別な場所で記録を再生し、調整を行っても良い。また、本実施形態にでは鋼板の製造プロセスを例に挙げて説明したが、鋼板に限らず条鋼、鋼管などの製造プロセスにも適用できるのは言うまでもなく、勿論、金属材料の製造プロセスにのみ限定されるものでもなく、この発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが出来る。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、高信頼性の自動検査を実現するための調整作業を効率化し、短時間で確実に作動できる表面検査装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態及びその第1の応用例に係る表面検査装置について説明するためのもので、表面検査装置の概念図。
【図2】この発明の一実施形態の第2の応用例に係る表面検査装置について説明するためのもので、熱間圧延プロセスにおいて、鋼板通過中の表面検査装置の概念図。
【図3】この発明の一実施形態の第2の応用例に係る表面検査装置について説明するためのもので、熱間圧延プロセスにおいて、鋼板非通過中の表面検査装置の概念図。
【図4】この発明の一実施形態の第3の応用例に係る表面検査装置について説明するためのもので、鋼板切断機付近の表面検査装置の概念図。
【図5】従来の表面検査装置について説明するためのもので、表面検査装置の機能ブロック図。
【符号の説明】
10…鋼板
11…ローラ
12…パルスジェネレータ
13…製造装置側コンピュータ
14…検査線
15…切断機
20…センサ部
21…光源
22、22’…センサ
30…検出部
31…外部信号入力装置
32…検出装置
33…表示装置
40…記録/再生部
41…入力信号変換器
42…記録/再生装置
43…制御装置
44…出力信号変換器
45…編集用コンピュータ
50…予備検出部
51…予備外部信号入力装置
52…予備検出装置
53…予備表示装置
60、60’…光量信号
61、61’…パルスジェネレータ信号
62、62’…製造信号
63、63’、65…センサ信号
64…切断機信号
100a、100b…検査部
200a、200b…オペレータ支援部
210a、210b…支援部コントローラ
220a、220b、430…CRT
230a、230b…タッチパネル
300…制御部
310a、310b…検出部
320a、320b…長さ判別部
330…検出コントロール部
340…入力コントロール部
400…監視部
410…監視部コントローラ
420…検査表印字部
440…キーボード
500…被検査物
600…LANケーブル

Claims (3)

  1. 被検査体を製造するプロセスで用いられ、前記被検査体の表面に発生する欠陥をセンサを用いて光学的に検査する表面検査装置であって、
    前記センサの出力と製造条件に対応するデータとに基づいて、欠陥の有無を検出する検出装置と、
    複数の模擬信号が記録されたデジタル方式の記録装置と、
    前記記録装置に記録された模擬信号を再生して出力する再生装置と
    を具備し、
    前記再生装置から出力された模擬信号を、前記検出装置における前記センサからのデータ、及び製造条件に対応するデータに代えて入力することにより、製造時と同様な検査状況を含む任意の検査状況を創成する
    ことを特徴とする表面検査装置。
  2. 被検査体を製造するプロセスで用いられ、前記被検査体の表面に発生する欠陥をセンサを用いて検査する表面検査装置であって、
    前記センサの出力と製造条件に対応するデータとに基づいて、欠陥の有無を検出する検出装置と、
    前記センサから出力される少なくとも一部の検出データ、製造条件に対応するデータ、または模擬信号記録するデジタル方式の記録装置と、
    前記記録装置に記録されたデータまたは模擬信号を再生して出力する再生装置と
    を具備し、
    前記再生装置で再生したデータまたは模擬信号と、前記センサから出力される少なくとも一部の検出データまたは前記製造条件に対応するデータとを混合して、前記検出装置における前記センサからのデータ、及び製造条件に対応するデータに代えて入力することにより、製造時と同様な検査状況を含む任意の検査状況を創成する
    ことを特徴とする表面検査装置。
  3. 前記被検査体は、鋼板、条鋼、または鋼管である
    ことを特徴とする請求項1または2記載の表面検査装置。
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