JP3765150B2 - 籾摺選別機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、籾摺ロール間隙の制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来技術】
インバータで制御するモ−タで籾摺ロ−ルを駆動する従来装置にあっては、インバータにON・OFFスイッチが直接接続されていて、制御手段でインバータのON・OFF制御ができない構成であった。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】
この発明は、インバータを制御部でON/OFF制御する構成とし、このような場合に発生する籾摺選別機の自動制御運転上の不具合を解消しようとするもので、更に具体的には、籾摺ロ−ル駆動用モ−タの駆動状態の判定を正確化し、籾摺ロ−ルの駆動されていない状態でのロ−ル間隙制御への移行を中止しようとするものである。
【0004】
【問題を解決するための手段】
このような技術的課題を解決するためのこの発明の技術手段は、籾ホッパ6と、籾摺ロール7,7と、摺落米を風選する摺落米風選部2と、該摺落米風選部2での風選後の混合米を分離選別する揺動選別板15と、主モータ38と、該主モータ38を制御するインバータ37と、インバータのON・OFFを制御するインバータ制御手段と、前記インバータ37で制御する主モータ38で籾摺ロール7,7を駆動する籾摺ロール駆動手段と、前記インバータ制御手段に接続されている運転/停止スイッチ36と、前記運転/停止スイッチ36のON/OFF状態を検出する運転/停止スイッチ操作検出手段と、前記主モータ38の負荷電流値を検出する負荷電流センサ39と、主モータ38の駆動/停止を判定する主モータ駆動/停止判定手段と、籾摺ロール7,7の初期間隙を自動調節設定するロール間隙初期設定手段と、前記主モータ駆動/停止判定手段における主モータ38の駆動検出から所定時間経過後に前記ロール間隙初期設定手段の作動を開始するロール間隙初期設定作動開始手段と、前記運転/停止スイッチ36を接続する制御部31と、制御部31を内装するコントロールボックス32と、前記制御部31と前記インバータ37とを接続するON・OFF回路40とを備え、前記運転停止スイッチ36のON・OFF信号で制御部31に入力されると、制御部31を経由してインバータ37に入力され、インバータ37で主モータ28を制御する構成とし、該主モータ38の駆動が検出されると、所定時間経過後にロール間隙初期設定作動開始手段が前記ロール間隙初期設定作動を開始し、前記主モータ38の駆動が検出されない場合には、前記制御部31から所定回数の ON 出力がなされたか否かを判定し、所定回数にわたりON操作されたが主モータ38の駆動状態が検出されないときにはインバータ37の異常と判定し、表示装置に異常表示をする構成としたことを特徴とする籾摺選別機の構成とした。
【0005】
【作用】
籾ホッパ6の籾は、籾摺ロール7,7で籾摺され、籾摺りされた摺落米は摺落米風選部2で風選処理され、該摺落米風選部2で風選された後の混合米は揺動選別板15で分離選別される。
運転/停止スイッチ36のON・OFF操作の有無が検出され、運転/停止スイッチ36のON状態を検出し、ON検出状態が所定時間継続すると、例えば、負荷電流センサ39による主モー38の検出負荷電流値と基準値とを比較して、検出負荷電流値が基準値より高いときには主モータ38の駆動状態と判定し、低いときには停止状態と判定し、主モータ38の駆動・停止状態の判定がなされる。次いで、主モータ38の駆動状態の場合には、所定時間経過したか否かを判定し、所定時間経過すると、籾摺ロール7,7の初期間隙設定制御に移行する。
また、前記判定で主モータ38の駆動が検出されない場合には、制御部31から所定回数のON出力がなされたか否かを判定し、所定回数にわたりON操作されたが主モ−タ38の駆動状態が検出されない場合にはインバータの異常と判定し、表示装置に異常表示をする。
【0006】
【発明の効果】
この発明は、主モータ38の駆動状態を検出し所定時間後に籾摺ロールの初期間隙設定制御を開始するので、主モータ38の非駆動状態でのロ−ル間隙初期設定制御を中止できて、非駆動状態の籾摺ロール7,7に籾を供給する等のトラブルを未然に防止できる。
従来のインバータを組み込んだ籾摺選別機にあっては、インバータにON・OFFスイッチが直接接続されていて、制御部でインバータのON・OFF制御をできない構成であった。従って、インバータの過負荷で主モータが停止しても、制御部では認識できないため、異常表示ができない構成であった。本発明では、制御部31でインバータ37のON・OFF制御をしているので、制御部31からの停止信号が出力していないのにインバータ37が停止しているときには、インバータ37の異常と判定できて、その後の点検整備が容易となる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示すこの発明の実施例について説明する。まず、図1に基づいて、籾摺選別機の全体構成を説明する。籾摺選別機は、籾摺をする籾摺部1,籾摺部1からの摺落米を風選する摺落米風選部2,摺落米風選部2での風選後の混合米を分離選別する揺動選別装置3(回転選別筒型,万石型でもよい。),混合米揚穀機4,玄米揚穀機5等により構成されている。
【0008】
籾摺部1は、籾ホッパ6,籾摺ロール7,7等の内装されている籾摺室8で構成されている。摺落米風選部2は、摺落米風選箱9,摺落米風選箱9内に斜設されている摺落米風選路10,粃受樋11,摺落米受樋12,吸引フアン13,排塵筒14等で構成されている。次に、揺動選別装置3について説明する。多段の揺動選別板15,15,…には、板面に選別用の凹凸が形成されていて、縦方向の一側が高い供給側、その反対の他側が低い排出側となり、横方向の一側を高い揺上側、その反対側を低い揺下側とし、揺動選別板15の縦方向及び横方向ともに傾斜した構成とし、揺動アーム・揺動装置等で横方向斜め上下に往復揺動される構成である。
【0009】
この揺動選別板15における縦方向の供給側に構成されている供給口に、摺落米受樋12,混合米揚穀機4,分配供給樋16及び分配ケース17を経て、混合米が供給される構成である。揺動選別板15に供給された混合米は、粒形の大小,比重の大小,摩擦係数の大小等の関係で、比重の重い小形の玄米は横方向の揺上側に偏流分布し、玄米に比較して大きく比重の軽い籾は、横方向の揺下側に偏流分布し、その中間部には分離されない籾・玄米の混合米が偏流分布し、これらの穀粒は、揺動選別板15の排出側に対向して設けられている玄米仕切板18及び籾仕切板19で仕切られる。
【0010】
玄米仕切板18で仕切られた玄米は、玄米取出樋20,玄米流路21,玄米揚穀機5を経て機外に取り出され、また、混合米は混合米取出樋22,混合米流路23,摺落米受樋12,混合米揚穀機4,混合米ホッパ24,分配供給樋16,分配ケース17を経て、揺動選別板15に再度供給されて再選別され、また、籾は籾取出樋25,籾流路26,籾揚穀機27を経て籾摺部1に揚穀還元されて、再度の籾摺がなされる構成である。
【0011】
なお、図面は省略したが、混合米ホッパ24と籾摺部1の籾供給調節弁28とはリンク等の連動部材を介して連動連結されていて、混合米ホッパ24が穀粒量の増減により下動あるいは上動すると、籾供給調節弁28が関連的に減少側あるいは増加側に調節される構成である。図2は籾摺ロール7,7のロール間隙を調節するロ−ル間隙調節装置の周知構成を示すもので、ロール間隙調節モータ29を正転あるいは逆転することにより、ロール間隙調節手段30を介してロール間隙が開閉調節される。
【0012】
次に、図3に基づきマイクロコンピュータ内臓の制御部31へのセンサ類,スイッチ類の入力構成、並びに、アクチュエータの接続構成を説明する。コントロールボックス32には制御部31が内装されていて、制御部31には、籾ホッパ6の穀粒の有無を検出するグレンセンサ33,籾供給調節弁28の弁開度を検出する弁開度センサ34,揺動選別板15の揺動回転状態を検出する揺動回転センサ35(例えば、揺動クラッチの入切で検出する。),運転/停止スイッチ36が、入力インターフエイスを経由して夫れ夫れ接続されている。また、制御部31には出力回路を経由して、前記ロール間隙調節モータ29が接続されている。
【0013】
三相200ボルトあるいは単相200ボルトの商用電源のR相,S相,T相をインバータ37に接続し、インバータ37の二次側からu相,v相,w相が主モータ38に接続されている。u相,v相,w相は負荷電流センサ39で夫れ夫れ負荷電流値が検出されて、制御部31に入力される構成である。制御部31からON・OFF回路40がインバータ37に接続されている。しかして、前記運転/停止スイッチ36のON・OFF信号が制御部31に入力されると、制御部31を経由してインバータ37に入力され、インバータ37をON・OFF制御される。また、主モータ38が過負荷電流値を検出すると、制御部31からの停止指令がインバータ37に送られ、インバータ37は停止する。
【0014】
次に、図4のフローに基づき制御部31の制御内容について説明する。本制御がスタートすると、運転/停止スイッチ36のON・OFF入力の有無を検出し、運転/停止スイッチ36がON操作されてON入力を検出し、ON出力が所定時間継続すると、主モータ38の駆動/停止を判定する。主モータ38が駆動状態と判定された場合には、所定時間(例えば、3秒)経過したか否かを判定し、所定時間経過すると、籾摺ロール7,7の初期間隙設定制御に移行する。
【0015】
また、前記判定で主モータ38が停止判定のままの場合には、制御部31から所定回数のON出力がなされたか否かを判定し、所定回数にわたりON操作されたが主モ−タ38の駆動状態と判定できないときには異常と判定し、表示装置(図示省略)に異常表示をする。異常表示に際しては、運転/停止スイッチ36の入力のあった旨を表示するように、例えば、「運転/停止スイッチ36ON操作あり」の表示をする。従って、オペレータに不具合内容を知らせることができて、点検整備が容易となる。
【0016】
なお、主モータ38の駆動状態・停止状態の判定は、例えば、負荷電流センサ39で主モータ38の負荷電流値を検出して制御部31に入力し、検出負荷電流値と基準値(無負荷電流値より低い所定値)とを比較し、検出負荷電流値が基準値より高いと主モータ38の駆動状態と判定する。また、籾摺ロール7,7の初期間隙設定制御は、例えば、次のようにしてなされる。まず、ロール間隙を開調節して、負荷電流センサ39の検出負荷電流値が変化しなくなると、籾摺ロール7,7の非接触状態と判定して開調節を停止し、次いで、ロール間隙を閉調節して負荷電流センサ39が負荷電流値の増加を検出すると、籾摺ロール7,7の微接触と判定して閉調節を停止し、次いで、ロール間隙を所定時間にわたり開調節して、所定の初期間隙(例えば、1mm)に調節設定する。
【0017】
ロ−ル間隙の初期設定制御が終了すると、次いで、負荷電流値基準によるロール間隙の制御に移行する。本制御に移行すると、所定時間(例えば、5分)の作業安定待ち行程に移行し、その間は籾摺ロール7,7のロール間隙の開閉調節を停止し、ロール間隙を固定状態として籾摺作業がなされる。所定時間が終了すると、開度センサ34で籾供給調節弁28の弁開度が検出されて制御部31に送られて、籾供給調節弁28の当該弁開度に対応する基準負荷電流値が算出決定される。次いで、負荷電流センサ39の検出負荷電流値と基準負荷電流値が比較されて、検出負荷電流値が基準負荷電流値より高い(あるいは、低い)場合には、ロール間隙調節モータ29を所定時間(例えば、200mSEC)開側(あるいは閉側)に調節し、検出負荷電流値を基準負荷電流値へ復帰するように関連的にロール間隙制御がなさる。また、検出負荷電流値が基準負荷電流値の範囲内であれば、制御指令は出されず、そのままのロール間隙を維持しながら籾摺作業を継続する。
【0018】
従来のインバータを組み込んだ籾摺選別機にあっては、インバータにON・OFFスイッチが直接接続されていて、制御部によりインバータのON・OFF制御ができない構成であり、制御部でインバータのON/OFFができなかった。この実施例では、前記のように、制御部31でインバータ37をON/OFF制御する構成とし、主モータ38が確実に駆動したことを検出した、所定時間後に籾摺ロールの初期間隙設定制御を開始するので、主モータ38が駆動しない状態での初期間隙設定を中止できて、駆動されない籾摺ロール7,7に籾を供給する等のトラブルを未然に防止するとともに、負荷電流センサ39の検出が正確化し初期間隙設定制御の制御が向上する。
【0019】
次に、図5に基づき他の異常表示制御について説明する。本制御がスタートすると、主モータ38の駆動/停止の判定行程に移行し、負荷電流センサ39の検出負荷電流値と基準値とを比較して、検出負荷電流値が高いときには主モータ38の駆動と判定し、低いときには停止と判定する。主モータ38の停止と判定した場合には、インバータの駆動/停止判定行程に移行し、インバータコントロールフラグは0か否かの判定をし、インバータコントロールフラグが1のときには、主モータ38の駆動状態であるので、表示装置(図示省略)に「インバータの異常による主モータの停止」である旨の表示をする。また、インバータコントロールフラグ0のときには、主モータ38は停止状態であるのでリターンし、主モ−タ38の駆動/停止の判定を繰り返す。
【0020】
従来のインバータを組み込んだ籾摺選別機にあっては、インバータにON・OFFスイッチが直接接続されていて、制御部でインバータのON・OFF制御をできない構成であった。従って、インバータの過負荷で主モータが停止しても、制御部では認識できないため、異常表示ができない構成であった。この実施例では、制御部31でインバータ37のON・OFF制御をしているので、制御部31からの停止信号が出力していないのにインバータ37が停止しているときには、インバータ37の異常と判定できて、その後の点検整備が容易となる。
【0021】
次に、図6について説明する。例えば、三相200ボルトの商用電源がインバータ37を経由して主モータ38に供給され、商用電源から分岐された制御用電源が制御部31に供給される。コントロールボックス32内の制御部31には、入力インターフエイスを経由して、グレンセンサ33,弁開度センサ34,揺動回転センサ35,運転/停止スイッチ36が夫れ夫れ接続されており、制御部31から出力インターフエイスを経由してロール間隙調節モータ29が接続されている。そして、インバータ37にON/OFF信号を送るケーブル40の端部を接続器を介して、運転/停止スイッチ36に接続したり、あるいは、制御部31に接続する構成としている。
【0022】
しかして、通常ではケーブル40を制御部31側に接続し、コントロールボックス32内の制御部31が故障したときには、実線で示すように、ケ−ブル40を運転/停止スイッチ36側に接続し、運転/停止スイッチ36でインバータ37をON/OFF操作し運転する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体の切断側面図
【図2】 切断側面図
【図3】 ブロック図
【図4】 フローチャート
【図5】 フローチャート
【図6】 ブロック図
【符号の説明】
1…籾摺部,2…摺落米風選部,3…揺動選別装置,4…混合米揚穀機,5…玄米揚穀機,6…籾ホッパ,7…籾摺ロール,8…籾摺室,9…摺落米風選箱,10…摺落米風選路,11…粃受樋,12…摺落米受樋,13…吸引フアン,14…排塵筒,15…揺動選別板,16…分配供給樋,17…分配ケース,18…玄米仕切板,19…籾仕切板,20…玄米取出樋,21…玄米流路,22…混合米取出樋,23…混合米流路,24…混合米ホッパ,25…籾取出樋,26…籾流路,27…籾揚穀機,28…籾供給調節弁,29…ロール間隙調節モータ,30…ロール間隙調節手段,31…制御部,32…グレンセンサ,33…グレンセンサ,34…弁開度センサ,35…揺動回転センサ,36…運転/停止スイッチ,37…インバータ,38…主モータ,39…負荷電流センサ,40…ケーブル

Claims (1)

  1. 籾ホッパ6と、籾摺ロール7,7と、摺落米を風選する摺落米風選部2と、該摺落米風選部2での風選後の混合米を分離選別する揺動選別板15と、主モータ38と、該主モータ38を制御するインバータ37と、インバータのON・OFFを制御するインバータ制御手段と、前記インバータ37で制御する主モータ38で籾摺ロール7,7を駆動する籾摺ロール駆動手段と、前記インバータ制御手段に接続されている運転/停止スイッチ36と、前記運転/停止スイッチ36のON/OFF状態を検出する運転/停止スイッチ操作検出手段と、前記主モータ38の負荷電流値を検出する負荷電流センサ39と、主モータ38の駆動/停止を判定する主モータ駆動/停止判定手段と、籾摺ロール7,7の初期間隙を自動調節設定するロール間隙初期設定手段と、前記主モータ駆動/停止判定手段における主モータ38の駆動検出から所定時間経過後に前記ロール間隙初期設定手段の作動を開始するロール間隙初期設定作動開始手段と、前記運転/停止スイッチ36を接続する制御部31と、制御部31を内装するコントロールボックス32と、前記制御部31と前記インバータ37とを接続するON・OFF回路40とを備え、前記運転停止スイッチ36のON・OFF信号で制御部31に入力されると、制御部31を経由してインバータ37に入力され、インバータ37で主モータ28を制御する構成とし、該主モータ38の駆動が検出されると、所定時間経過後にロール間隙初期設定作動開始手段が前記ロール間隙初期設定作動を開始し、前記主モータ38の駆動が検出されない場合には、前記制御部31から所定回数の ON 出力がなされたか否かを判定し、所定回数にわたりON操作されたが主モータ38の駆動状態が検出されないときにはインバータ37の異常と判定し、表示装置に異常表示をする構成としたことを特徴とする籾摺選別機
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