JP3842369B2 - 吊り下げ搬送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、工場、倉庫等において多数の搬送物を搬送するために使用される、吊り下げ式搬送装置、いわゆるオーバーヘッドコンベヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種吊り下げ搬送装置は、無端チェーンを空中に巡回させ、このチェーンに搬送物を引っかける方式が一般的である。
しかし、このような従来の吊り下げ搬送装置には、運転音がうるさい、搬送物を所定間隔にしか吊り下げられない、チェーンの定期的なメンテナンス(調整、給油)が必要である、給油のため清潔な環境を要する場に適しない、などの欠点があった。
そのため、本出願人は、搬送経路に沿って架設され軸線まわりに回転駆動されるドライブシャフトと、該ドライブシャフトの回転方向に対して斜めの角度をもって当接するホイールを介して該ドライブシャフトに懸架されたトロリーと、該トロリーに吊支された搬送物支持用キャリヤとからなり、前記ドライブシャフトの回転駆動により前記搬送物支持用キャリヤを前記ドライブシャフトに沿って推進させるようにした吊り下げ搬送装置について、別出願をもって提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この提案の搬送装置は、前述の従来の搬送装置の諸欠点を解決するものの、搬送物の一時貯留(バッファ)や保管、ワークスーテションの設置、搬送路(ドライブシャフト)の乗り換え、ラック間の搬送などの機能をどのように実現するかに問題があった。
【0004】
本発明は、回転駆動されるドライブシャフトのラインとは別に、その周辺に自由に設置された分離ラインから、本線であるドライブシャフトへの合流手段を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1) 搬送経路に沿って上方に架設され軸線まわりに回転駆動されるドライブシャフトと、該ドライブシャフトの回転方向に対して斜めの角度をもって当接する走行ホイールを介して該ドライブシャフトに懸架されたトロリーと、該トロリーに吊支された搬送物支持用キャリヤとからなり、前記ドライブシャフトの駆動回転により、前記搬送物支持用キャリヤを前記ドライブシャフトに沿って推進させるようにした吊り下げ搬送装置において、前記走行ホイールから離間して前記トロリーの上部に分離ホイールを軸支し、この分離ホイールと係合する分岐レールの後端に合流用のアームを、前記分離ホイールを介して加わる前記トロリーの荷重により下降位置を占めるようにして取り付ける。
【0006】
(2) 上記(1)項において、合流用のアームを、分岐レールの後端に関節接続するとともに、該アームの中間部を上方より引っ張りばねにより懸吊して、常時は上昇位置を、トロリーの荷重により下降位置を占めるようにする。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明吊り下げ搬送装置の一実施例であるオーバーヘッドコンベヤシステムの一部分の概念図であり、符号(1)は、搬送路を形成するドライブシャフト、(2)は、ドライブシャフト(1)に懸架されたトロリー、(4)は、トロリー(2)のキャリヤに吊された搬送物、(5)は、ベルト式の回転駆動装置である。
【0008】
(6)は、グラビティレールと呼ばれる分岐レールで、この場合、ドライブシャフト(1)の直上に位置する前部の可動のアーム(6a)及び後部の可動のアーム(6b)に連続し、コ字状にドライブシャフト(1)の側方に張り出している。
分岐レール(6)は、図6に示すように、頂部が曲線状で直線状の斜めの側面を有するような断面形状に曲げた鋼板製のレールであり、その前後端に丸棒状のアーム(6a)(6b)が、中間アーム(21)を介して分岐レール(6)と同一軸線上に取り付けられている。
【0009】
アーム(6a)(6b)は、図6に示すように、ゆるやかに丸みをもって直角に曲がった形状をしており、その先端は、ドライブシャフト(1)の直上で、これに沿う関係位置を占めている。
これらの前後部のアーム(6a)(6b)は、図1及び図6に示すように、分離ホイール(7)の下方から上方に傾斜する姿勢となる作動位置(実線位置)から、前述の軸線を中心として回動し、先端が上方に持ち上げられドライブシャフト(1)の側方にずれた位置まで動かすことができる。
【0010】
この前部のアーム(6a)の昇降動作を行わせるのが、図6に示す昇降装置(8)のエアシリンダ(22)である。エアシリンダ(22)は、アーム(6a)(または(6b))の先端付近を支持する作動部材(23)を、回動軸(24)を中心とする回動により昇降させる。
【0011】
(7)は、トロリー(2)の上端部に配設され分離レール(6)に乗ることができるグラビティホイールすなわち分離ホイールである。
【0012】
ドライブシャフト(1)は、ベルトの回転駆動装置(5)により、軸線を中心に回転駆動され、このドライブシャフト(1)に懸架されたトロリー(2)を走行させる。
【0013】
ドライブシャフト(1)は、中空のアルミニウムまたはアルミニウム合金製の最大長さ20m程度のチューブであり、図2〜図4、特に図4に示すビーム(10)内に収容されている。
【0014】
ビーム(10)は、おおよそ樋状にアルミニウムを引き抜き成形したもので、搬送経路に沿って、工場等の天井から、図示されてない支持材により吊り下げ支持されており、このビーム(10)の中に、ドライブシャフト(1)がその軸線を中心に回転可能に収容されている。
【0015】
回転駆動装置(5)は、図1においては、1箇所だけに例示したが、搬送経路に沿ってドライブシャフト(1)の長さに応じて、複数箇所に配設されており、図2に示すように電動機(5a)の出力軸(5b)に、4本のベルト(11)を掛け、これらのベルト(11)の他端をドライブシャフト(1)に掛け回して、ドライブシャフト(1)を回転駆動するものである。
【0016】
ドライブシャフト(1)に掛け回されたベルト(11)の上面は、ドライブシャフト(1)の上部においては、ドライブシャフト面と同一面となっており、後述するトロリー(2)の走行を妨げることはない。
【0017】
図3に示すように、トロリー(2)は、樹脂成型またはアルミダイキャスト製の部材であり、懸架部(12)と、懸架部(12)の下部に水平軸(13)(図4)により軸支された吊り下げ部(14)と、吊り下げ部(14)の下部に垂直軸(15)により軸支された搬送物支持用キャリヤ(16)とからなっている。
【0018】
懸架部(12)には、その上部に前述の分離ホイール(7)が、水平軸線を中心として回転自在に装架されており、下部にドライブシャフト(1)の上方に延びる腕部(12a)が形成されている。
【0019】
腕部(12a)の下面には、4個の走行ホイール(17)が、その軸(18)がドライブシャフト(1)の軸線に対して、垂直面及び水平面の両方において斜交するように、且つドライブシャフト(1)の両側にあるものが、水平面においては互いに同一方向で、垂直面においては互いに反対方向を指向するように、軸(19)によって取り付けられている。この関係は、図5の説明図によく示されている。
【0020】
トロリー(2)の走行は、ドライブシャフト(1)の回転による。すなわち、ドライブシャフト(1)上に係合しているトロリー(2)の走行ホイール(17)は、上述のように、ドライブシャフト(1)の軸線に対して図5に示すように若干傾斜しているので、ドライブシャフト(1)の回転(図4の丸い矢印)に際し、ドライブシャフト(1)の軸線に沿う方向の分力(図4の直線状の矢印)を生じ、これにより、走行ホイー(17)を支持するトロリー(2)は前方に推進される。
【0021】
図3及び図4に示す駒(20)は、アドレス用の部材であり、複数個の駒(20)を、アドレス指示数字にしたがって設定し、例えば搬送路の分岐点の手前に設置されたアドレスリーダー、すなわち検知手段(25)(図6)のマイクロスイッチ(26)を蹴ることにより、昇降装置(8)のエアシリンダ(22)を作動させ、アーム(6a)を下降させてトロリー(2)を分岐ラインに導く。
【0022】
図7に示すように、分岐レール(6)の後端の合流用のアーム(6b)は、関節接続部(27)により、分岐レール(6)に対して上下動可能に連結され、アーム(6b)は、前述のアーム(6a)と同様に、丸みをもって直角に曲げられており、その先端が、図示されてないドライブシャフト(1)の直上で、これに沿う位置を占めるようにされている。
【0023】
分岐レール(6)及び関節接続部(27)の固定側は、固定部であるフレーム(28)に、それぞれブラケット(29)(30)により支持されている。
【0024】
アーム(6b)の中間部の下部には、横に水平方向に延びるバー(31)が取り付けられている。フレーム(28)には、これに対応する位置に延びるように直角に曲げられた懸吊部材(32)が取り付けられており、バー(31)と懸吊部材(32)との間に引っ張りばね(33)が掛け渡されて、常時はアーム(6b)を上昇位置に引っ張り上げている。
【0025】
次に、図1、図6および図7を参照して作動を説明する。
図1の左方からドライブシャフト(1)の上をトロリー(2)が搬送されてくると、アドレスリーダー(25)に至り、そのマイクロスイッチ(26)が吊り下げ部(14)の駒(20)(図4)により蹴られれば(このトロリー(2)が分岐ラインに分岐されるべきことを意味する)、信号が昇降装置(8)に送られ、上昇位置にあるアーム(6a)を下降位置に移動させる。
【0026】
トロリー(2)は前進し、直ちにアーム(6a)の傾斜に乗り上げて、トロリー(2)の走行ホイール(17)はドライブシャフト(1)から浮き上がり、前進が止まる。
【0027】
すると、エアシリンダ(22)(図6)が作動して、作動部材(23)を回動軸(24)を中心として上方に持ち上げ、アーム(6a)の先端が上方に回動し、想像線位置まで移動する。
そのため、アーム(6a)上のトロリー(2)の分離ホイール(7)は、持ち上げられたアーム(6a)の上を転動して、トロリー(2)は、傾斜している分岐レール(6)上を前進し、水平の中間位置に至って停止する。
【0028】
中間位置にあるトロリー(2)を作業員が手で押し進めて、アーム(6b)に乗り上げると、トロリー(2)の荷重によって引っ張りばね(33)は引き延ばされ、アーム(6b)は関節接続部(27)から下方に下がり、アーム(6b)の先端は、ドライブシャフト(1)の直上でこれに沿う下降位置に達し、トロリー(2)は、アーム(6b)の傾斜により自然とドライブシャフト(1)に乗り移る。
【0029】
トロリー(2)の駒(20)がアドレスリーダー(25)のマイクロスイッチ(26)の当接しない場合には、前部のアーム(6a)は上昇位置のままで、ドライブシャフト(1)の側方にずれているるので、前進してくるトロリー(2)は、アーム(6a)にぶつかることなくドライブレール(1)上を前進し、同様に上昇位置にある後部のアーム(6b)にも邪魔されることなく、分岐ラインは無関係に、本線であるドライブシャフト(1)上を推進する。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、トロリーの本線への合流が、電動機やエアシリンダ等の駆動源を必要としないアームの昇降により、簡単かつ確実に行うことができる。
【0031】
請求項2記載の発明のように、合流用のアームを分岐レールの後端に関節接続し、該アームの中間部を上方より引っ張りばねにより懸吊して、常時は上昇位置を、トロリーの荷重により下降位置を占めるようにすると、トロリーの荷重によるアームの下降動作を、簡易な構造で簡単に達成するすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明吊り下げ搬送装置の一実施例の分岐ライン付近を示す略図である。
【図2】図1に示すドライブシャフトを駆動する回転駆動装置の斜視図である。
【図3】ドライブシャフトに懸架したトロリーを斜め上方から見た斜視図である。
【図4】ドライブシャフトに懸架したトロリーの上部を前方から見た斜視図である。
【図5】トロリーのホイールとドライブシャフトとの関係を示す概念的な拡大平面図である。
【図6】分岐レールの前部のアーム及びその昇降装置付近の斜視図である。
【図7】分岐レールの後部のアーム及びその昇降機構の斜視図である。
【符号の説明】
(1)ドライブシャフト
(2)トロリー
(4)搬送物
(5)回転駆動装置
(5a)電動機
(5b)出力軸
(6)グラビティレールまたは分岐レール
(6a)前部のアーム
(6b)後部のアーム
(7)グラビティホイールまたは分離ホイール
(8)(9)昇降装置
(10)ビーム
(11)ベルト
(12)懸架部
(12a)腕部
(13)水平軸
(14)吊り下げ部
(15)垂直軸
(16)搬送物支持用キャリヤ
(17)走行ホイール
(18)(19)軸
(20)駒
(21)中間アーム
(22)エアシリンダ
(23)作動部材
(24)回動軸
(25)アドレスリーダーまたは検知手段
(26)マイクロスイッチ
(27)関節接続部
(28)フレーム
(29)(30)ブラケット
(31)バー
(32)懸吊部材
(33)引っ張りばね
Claims (2)
- 搬送経路に沿って上方に架設され軸線まわりに回転駆動されるドライブシャフトと、該ドライブシャフトの回転方向に対して斜めの角度をもって当接する走行ホイールを介して該ドライブシャフトに懸架されたトロリーと、該トロリーに吊支された搬送物支持用キャリヤとからなり、前記ドライブシャフトの駆動回転により、前記搬送物支持用キャリヤを前記ドライブシャフトに沿って推進させるようにした吊り下げ搬送装置において、
前記走行ホイールから離間して前記トロリーの上部に分離ホイールを軸支し、この分離ホイールと係合する分岐レールの後端に合流用のアームを、前記分離ホイールを介して加わる前記トロリーの荷重により下降位置を占めるようにして取り付けたことを特徴とする吊り下げ搬送装置。 - 合流用のアームを、分岐レールの後端に関節接続するとともに、該アームの中間部を上方より引っ張りばねにより懸吊して、常時は上昇位置を、トロリーの荷重により下降位置を占めるようにした請求項1記載の吊り下げ搬送装置。
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