JP3847005B2 - 光走査型タッチパネル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータシステム等により情報が表示される表示装置の表示画面上での指示物の位置及び大きさを光学的に検出する光走査型タッチパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
主としてパーソナルコンピュータ等のコンピュータシステムの普及に伴って、コンピュータシステムにより情報が表示される表示装置の表示画面上を人の指または特定の指示物により指示することにより、新たな情報を入力したり、コンピュータシステムに対して種々の指示を与えたりする装置が利用されている。
【0003】
このようなパーソナルコンピュータ等の表示装置の表示画面に表示された情報に対してタッチ方式にて入力操作を行う場合には、その表示画面上での接触位置(指示位置)を高精度に検出する必要がある。このような座標面となる表示画面上の指示位置を検出する方法として、「キャロル方式」(米国特許4,267,443号)が知られている。この方法は、表示画面の前面の枠に発光素子と受光素子とを対向配置させることによって表示画面の前面に光のマトリックスを構成し、指またはペンの接触による光の遮断位置を検出している。この方法では、高いS/Nが得られて大型の表示装置に適用を拡張させることも可能であるが、発光素子及び受光素子の配置間隔に検出の分解能が比例するので、検出の分解能を高めるためにはその配置間隔を狭くする必要がある。従って、大画面に対してペン先等のような細い物で接触した場合にもその接触位置を精度良く検出するためには、配置すべき発光素子及び受光素子の数が増大し、構成が大嵩になると共に、信号処理も複雑になるという問題がある。
【0004】
また、他の光学的な位置検出方法が、特開昭57−211637号公報に開示されている。この方法は、レーザ光線のような絞った光を表示画面の外側から角的に走査し、反射手段を有する専用ペンからの反射光の2つのタイミングから専用ペンが存在する角度をそれぞれ求め、求めた角度を三角測量の原理にあてはめて位置座標を計算にて検出する。この方法では、部品点数を大幅に削減でき、また、高い分解能を有することも可能である。しかしながら、専用の反射ペンを利用しなければならない等、操作性に問題があり、また、指,任意のペン等の位置は検出することができない。
【0005】
更に他の光学的な位置検出方法が、特開昭62−5428号公報に提案されている。この方法は、表示画面の両側枠に光再帰性反射体を配置し、角的に走査した光線のこの光再帰性反射体からの戻り光を検知し、指またはペンによって光線が遮断されるタイミングから指またはペンの存在角度を求め、求めた角度から三角測量の原理にて位置座標を検出する。この方法では、部品点数が少なくて検出精度を維持でき、指,任意のペン等の位置も検出できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、いずれの手法においても、直接的に得られるデータから演算により指またはペン等の指示物の位置及び大きさを求めるのであるが、その演算をより確度が高いものとする必要がある。また、明らかにエラーと見なされるべき結果が得られると予想される場合、または、そのような結果が得られた場合に、そのまま演算を続行すると誤った結果が出力されてしまう。
【0007】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、直接的に得られるデータから演算により指またはペン等の指示物の位置及び大きさを求める場合に、その演算をより確度が高いものとすることが可能である光走査型タッチパネルを提供することを目的とする。
【0008】
本発明の他の目的は、指示物の位置及び/または大きさについて明らかにエラーと見なされるべき演算結果が得られると予想される場合、または、そのような演算結果が得られた場合には演算処理を中止するか、または得られた演算結果を廃棄することを可能とした光走査型タッチパネルを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の光走査型タッチパネルは、所定領域に位置する指示物を光学的に走査する光学的走査手段と、該光学的走査手段による走査の結果に基づいて前記指示物の特徴量を計測する計測手段と、該計測手段によって計測された特徴量に基づいて前記指示物の位置及び大きさを算出する算出手段とを備えた光走査型タッチパネルにおいて、前記算出手段は、前記計測手段によって計測された特徴量が所定範囲内にあるか否かを判別する判別部と、所定範囲内にあると判別された所定数の一連の特徴量の数値列を平滑化する第1平滑化処理部と、該第1平滑化処理部にて得られる平滑化特徴量を用いて前記指示物の位置及び大きさを算出する位置・大きさ算出部と、算出された所定数の一連の位置及び/または大きさの数値列を平滑化する第2平滑化処理部とを有し、該第2平滑化処理部による平滑化処理の結果を使用して前記指示物の位置及び大きさを算出すべくなしてあることを特徴とする。
【0010】
請求項2の光走査型タッチパネルは、請求項1において、前記光学的走査手段は、前記所定領域の外側に設けた光再帰性反射手段と、前記所定領域と実質的に平行である面内で光を角的に走査する光走査手段、及び、光によって照射された部分の前記光再帰性反射手段による反射光を受光する受光手段を有する少なくとも2組の光送受手段と、前記光走査手段での走査角度及び前記受光手段での受光結果に基づいて、前記指示物にて形成される前記所定領域での走査光の遮断範囲を計測する計測手段とを有することを特徴とする。
【0021】
請求項3の光走査型タッチパネルは、請求項1または2において、前記第1平滑化処理部及び/または前記第2平滑化処理部は、所定数の一連の数値列を記憶する記憶部を有し、該記憶部に記憶された数値列の中から所定の条件を満たす数値を選択して平滑化処理を行うべくなしてあることを特徴とする。
【0022】
請求項4の光走査型タッチパネルは、請求項3において、前記第1平滑化処理部及び/または前記第2平滑化処理部は、前記記憶部に記憶されたm個の数値列中から値が大なる順からn1個及び小なる順からn2個を除外した残りのm−(n1+n2)個の数値を選択してそれらの平均値を求めるべくなしてあることを特徴とする。
【0023】
請求項5の光走査型タッチパネルは、請求項3において、前記第1平滑化処理部及び/または前記第2平滑化処理部は、前記記憶部に記憶されたm個の数値列中から値が大なる順からn1個及び小なる順からn2個を除外した残りのm−(n1+n2)個の数値を選択してそれらの中央値を求めるべくなしてあることを特徴とする。
【0024】
請求項6の光走査型タッチパネルは、請求項3において、前記第1平滑化処理部及び/または前記第2平滑化処理部は、前記記憶部に記憶された数値列中から差が小なる所定個の数値を選択してそれらの平均値を求めるべくなしてあることを特徴とする。
【0025】
請求項7の光走査型タッチパネルは、請求項3において、前記第1平滑化処理部及び/または前記第2平滑化処理部は、前記記憶部に記憶された数値列中から差が小なる所定個の数値を選択してそれらの中央値を求めるべくなしてあることを特徴とする。
【0026】
請求項8の光走査型タッチパネルは、請求項1〜7の何れかにおいて、前記計測手段によって計測された1または複数の特徴量が所定範囲内にないと前記判別部が判別した場合には、所定のエラー処理を行うべくなしてあることを特徴とする。
【0027】
請求項9の光走査型タッチパネルは、請求項1または2において、前記第1平滑化処理部は、所定数の一連の数値列を記憶する記憶部を有し、該記憶部に所定数以上の特徴量の数値が記憶されていない場合には、所定のエラー処理を行うべくなしてあることを特徴とする。
【0028】
請求項10の光走査型タッチパネルは、請求項1または2において、前記第2平滑化処理部は、所定数の一連の数値列を記憶する記憶部を有し、該記憶部に所定数以上の前記指示物の位置及び/または大きさの数値が記憶されていない場合には、所定のエラー処理を行うべくなしてあることを特徴とする。
【0029】
請求項11の光走査型タッチパネルは、請求項1〜10の何れかにおいて、前記算出手段の算出結果に基づいて、前記指示物が前記所定領域に接触しているか否かを判別する接触判別手段を更に備えることを特徴とする。
【0030】
請求項12の光走査型タッチパネルは、請求項11において、前記接触判別手段は、前記算出手段での前記指示物の位置及び大きさの算出結果が所定範囲内である場合に、前記指示物が前記所定領域に接触していると判別すべくなしてあることを特徴とする。
【0031】
請求項13の光走査型タッチパネルは、請求項11において、前記算出手段は、所定の時間間隔で、前記指示物の位置及び大きさの算出結果が所定範囲内であるか否かを判別し、算出結果が所定範囲内である場合にはその算出結果を出力し、算出結果が所定範囲内でない場合にはエラー信号を出力することとし、前記エラー信号が所定の回数以上にわたって出力された場合に、前記接触判別手段は、前記指示物が前記所定領域から離れていると判別すべくなしてあることを特徴とする。
【0032】
請求項14の光走査型タッチパネルは、請求項11において、前記算出手段は、前記指示物の位置及び大きさの算出結果が所定範囲内であるか否かを判別し、算出結果が所定範囲内である場合にはその算出結果を出力し、算出結果が所定範囲内でない場合にはその算出結果を出力しないこととし、所定時間以上にわたって算出結果が出力されない場合に、前記接触判別手段は、前記指示物が前記所定領域から離れていると判別すべくなしてあることを特徴とする。
【0033】
請求項15の光走査型タッチパネルは、請求項11において、前記接触判別手段により、前記指示物が前記所定領域に接触している状態から前記指示物が前記所定領域から離れている状態に変化することを判別した場合、前記第1平滑化処理部及び第2平滑化処理部に付随する記憶部に記憶されている一連の数値列を消去して初期化すべくなしてあることを特徴とする。
【0034】
請求項16の光走査型タッチパネルは、請求項1〜15の何れかにおいて、前記光学的走査手段は、前記所定領域を光学的に走査して前記指示物による走査光の遮断範囲を表す数値を測定する少なくとも2組の光送受手段を有し、前記算出手段は、前記少なくとも2組の光送受手段により得られる数値それぞれに基づいて前記指示物の大きさの算出処理を行い、算出結果の内の最大値または最小値を算出結果とすべくなしてあることを特徴とする。
【0035】
請求項17の光走査型タッチパネルは、請求項1〜15の何れかにおいて、前記光学的走査手段は、前記所定領域を光学的に走査して前記指示物による走査光の遮断範囲を表す数値を測定する少なくとも2組の光送受手段を有し、前記算出手段は、前記少なくとも2組の光送受手段により得られる数値それぞれに基づいて前記指示物の大きさの算出処理を行い、算出結果の平均値を算出結果とすべくなしてあることを特徴とする。
【0036】
請求項18の光走査型タッチパネルは、請求項1〜15の何れかにおいて、前記光学的走査手段は、所定領域を光学的に走査して前記指示物による走査光の遮断範囲を表す数値を測定する少なくとも2組の光送受手段を有し、前記算出手段は、前記少なくとも2組の光送受手段により得られる数値それぞれに基づいて前記指示物の位置または大きさの算出処理を行い、算出結果の少なくとも前記指示物の位置または大きさとして選択した値が所定範囲より大なる場合には、所定のエラー処理を行うべくなしてあることを特徴とする。
【0037】
請求項19の光走査型タッチパネルは、請求項1〜15の何れかにおいて、前記光学的走査手段は、所定領域を光学的に走査して前記指示物による走査光の遮断範囲を表す数値を測定する少なくとも2組の光送受手段を有し、前記算出手段は、前記少なくとも2組の光送受手段により得られる数値それぞれに基づいて前記指示物の大きさの算出処理を行い、算出結果の内の最大値と最小値との差が所定範囲外である場合には、所定のエラー処理を行うべくなしてあることを特徴とする。
【0038】
請求項20の光走査型タッチパネルは、請求項1〜15の何れかにおいて、前記平滑化処理手段は、平滑化すべき一連の数値列中に、所定範囲外の数値が所定個数以上存在する場合には、所定のエラー処理を行うべくなしてあることを特徴とする。
【0039】
請求項21の光走査型タッチパネルは、請求項1〜20の何れかにおいて、前記平滑化処理手段は、前記算出手段により算出された前記指示物の位置に応じて、爾後の平滑化すべき一連の数値の数を変更すべくなしてあることを特徴とする。
【0040】
本発明の光走査型タッチパネルでは、指示物の位置及び大きさを算出する際に必要な指示物の所定数の一連の特徴量、及び/または、その特徴量に基づいて算出した指示物の所定数の一連の位置及び大きさに対して平滑化処理を施し、その平滑化処理結果に基づいて指示物の位置及び大きさを算出するようにしている。よって、複数のデータを平滑化処理するので、算出される指示物の位置及び大きさの演算結果の精度は高い。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
【0042】
図1は、本発明の光走査型タッチパネルの基本構成を示す模式図である。図1において参照符号10は、パーソナルコンピュータ等の電子機器におけるCRTまたはフラットディスプレイパネル(PDP,LCD,EL等),投射型映像表示装置等の表示画面であり、本実施の形態では横方向92.0cm×縦方向51.8cmで対角105.6cmの表示寸法を有するPDP(プラズマディスプレイ)の表示画面として構成されている。後述するように第1の座標面となるこの長方形の表示画面10の一つの短辺(本実施の形態では右側の辺)の両隅の外側には、発光素子,受光素子,ポリゴンミラー等を含む光学系を内部に有する光送受ユニット1a,1bがそれぞれ設けられている。また、表示画面10の右側の辺を除く3辺、つまり、上下両側の辺及び左側の辺の外側には再帰性反射シート7が設けられている。
【0043】
両光送受ユニット1a,1bは、赤外線レーザ光を出射するレーザダイオードからなる発光素子11a,11bと、再帰性反射シート7からの反射光を受光する受光素子13a,13bと、発光素子11a,11bからのレーザ光を角的に走査するための本実施の形態では4角形のポリゴンミラー16a,16bと等を主要構成要素としている。なお、受光素子13a,13bは受光手段として機能し、発光素子11a,11b及びポリゴンミラー16a,16bは光走査手段として機能する。そして、この2組の光送受ユニット1a,1b及びそれらの信号処理系と、再帰性反射シート7と等が計測手段として機能する。
【0044】
このような構成においては、発光素子11a,11bから出射されたレーザ光が、ポリゴンミラー16a,16bの回転によって表示画面10と実質的に平行である面内を角的に走査されて再帰性反射シート7に投射される。そして、再帰性反射シート7からの反射光が、ポリゴンミラー16a,16bにて反射された後、受光素子13a,13bに入射される。但し、投射光の光路に指,ペン等の指示物(遮断物)Sが存在する場合には投射光が遮断されるため、反射光が受光素子13a,13bに入射されることはない。なお、ポリゴンミラー16a,16bの回転により、90度以上のレーザ光の角的走査が実現される。
【0045】
また、参照符号5は指示物Sの位置,大きさを計測演算すると共に、装置全体の動作を制御するMPUであり、機能的には、計測手段による計測結果から指示物Sの位置と大きさとを算出する算出手段51と、この算出手段51による算出結果に基づいて表示装置6に表示すべき情報を制御する画像制御手段52とで構成される。なお、表示装置6は、図1では独立して示されているが、実際には表示画面10が兼用される。
【0046】
このような本発明の光走査型タッチパネルにおいては、図1に示されているように、例えば光送受ユニット1bに関して説明すると、光送受ユニット1bからの投射光は、図1上で反時計方向回りに走査され、まず再帰性反射シート7の先端部分で反射される位置(Ps)に至って走査開始位置になる。そして、指示物Sの一端に至る位置(P1)にいたるまでは再帰性反射シート7により反射されるが、指示物Sの他端に至る位置(P2)までの間は指示物Sによって遮断され、その後の走査終了位置(Pe)に至るまでは再帰性反射シート7により反射される。
【0047】
但し、光送受ユニット1aでは、図1上で時計方向回りに光の走査が行われる。ここで、光送受ユニット1aは図1上で時計回り方向に表示画面10の下辺側を走査開始方向とし、逆に光送受ユニット1bは図1上で反時計回り方向に表示画面10の上辺側を走査開始方向とする理由について説明する。
【0048】
例えば光送受ユニット1bの場合には、表示画面10の上辺側または左辺側のいずれを走査開始方向としてもよいが、光送受ユニット1bから見た場合、表示画面10の上辺の方が下辺よりも距離的に近いために反射光量が大であること、及び再帰性反射シート7の反射面が表示画面10の上辺ではほぼ直角であるために反射光量が大であることにより、表示画面10の上辺側を走査開始方向としている。換言すれば、光送受ユニット1bの場合に表示画面10の下辺側を走査開始方向とすると、表示画面10の下辺の方が上辺よりも距離的に遠いため、走査開始時点の反射光量が小さくなり、また再帰性反射シート7の反射面が湾曲しているために反射光量が小さくなる。但し、再帰性反射シート7の湾曲に関しては本質的な問題ではなく、湾曲させないような構成を採ることも勿論可能である。
【0049】
ところで、図1に示されているように、再帰性反射シート7は両光送受ユニット1a,1bが配置されている辺を開口部とし、表示画面10を囲むようにして”U”字状に配置されている。更に、参照符号7a,7bにて示されているように、両光送受ユニット1a,1bから再帰性反射シート7への光の投射角度が小さくなる部分、具体的には両光送受ユニット1a,1bが配置されている辺と直交する2辺(図1上では上側の辺と下側の辺)の両光送受ユニット1a,1bから遠い部分には鋸歯状に再帰性反射シートが設置されている。
【0050】
このような再帰性反射シートの鋸歯状部分7a,7bにより、例えば光送受ユニット1bからの投射光は走査開始位置Psから再帰性反射シートの鋸歯状部分7bの一端の位置P3まで走査が進むに伴って再帰性反射シート7への入射角度が次第に小さくなるため反射光量もそれに伴って低下する。しかし、再帰性反射シートの鋸歯状部分7bの一端の位置P3から他端の位置P4までの間は再帰性反射シートの鋸歯状部分7bにほぼ直角に入射するので再帰性反射率のそれ以上の低下が回避される。
【0051】
次に、本発明の光走査型タッチパネルによる座標面での位置検出動作について、その原理を示す図2の模式図を参照して説明する。但し、図2では光送受ユニット1a,1b、表示画面10以外の構成部材は図示を省略している。また、以下の説明では光送受ユニット1b側をチャンネル1(Ch1)とし、光送受ユニット1a側をチャンネル2(Ch2)とする。
【0052】
MPU5はポリゴン制御回路を制御することにより、光送受ユニット1a,1b内のポリゴンミラー16a,16bを回転させて、発光素子11a,11bからのレーザ光を角的に走査する。この結果、再帰性反射シート7からの反射光が受光素子13a,13bに入射する。このようにして受光素子13a,13bに入射した光の受光量は図示しない信号処理回路の出力である受光信号として得られる。この受光信号のレベルの変化を両光走査手段12a,12bでの走査角度として検出し、以下のような手法により処理する。
【0053】
なお、MPU5の算出手段51に与えられる情報は、主として図2に示されている下記の4種類の情報である。
θ1-1 :Ch1(光送受ユニット1b)の走査開始から指示物S検出までの角度
θ1-2 :Ch1(光送受ユニット1b)の指示物Sの検出幅角度
θ2-1 :Ch2(光送受ユニット1a)の走査開始から指示物S検出までの角度
θ2-2 :Ch2(光送受ユニット1a)の指示物Sの検出幅角度
【0054】
求めるべき指示物Sの中心Pの座標(x,y)の算出と、指示物Sの半径rの算出は以下の式(1)〜(6)で行われる。但し、両光送受ユニット1a,1bが図1上において左側の短辺に沿って設置されている場合には、式(4),(5),(6)はそれぞれ式(4′),(5′),(6′)のようになる。
【0055】
θ1 = θ1-1 +θ1-2 /2 ・・・(1)
θ2 = θ2-1 +θ2-2 /2 ・・・(2)
y= L× tanθ1 /(tanθ1 + tanθ2 ) ・・・(3)
x= W−y× tanθ2 ・・・(4)
r1={(W−x)2 +y2 }1/2 × sin(θ2-2 /2) ・・・(5)
または
r2={(W−x)2 +(L−y)2 }1/2 × sin(θ1-2 /2)・・・(6)
x= y× tanθ2 ・・・(4′)
r1=(x2 +y2 )1/2 × sin(θ2-2 /2) ・・・・(5′)
または
r2=(x2 +(L−y)2 )1/2 × sin(θ1-2 /2)・・・(6′)
【0056】
図3は算出手段51の一構成例を示す機能ブロック図である。算出手段51は前述の如く、MPU5の機能として実現されており、ここに示されている機能ブロック図もMPU5で実行されるソフトウェア機能を示している。但し、同等の機能を実現する専用ハードウェアとして実現することも勿論可能であり、その場合には処理速度の高速化が可能である。
【0057】
算出手段51は、計測手段からの出力(特徴量)に平滑化処理を行う平滑化処理部511と、計測手段からの出力(特徴量)を記憶する記憶部512と、平滑化処理部511からの出力に基づいて指示物Sの位置を算出する位置算出部513と、平滑化処理部511からの出力に基づいて指示物Sの大きさを算出する大きさ算出部514とを有する。
【0058】
平滑化処理部511は、計測手段、具体的には光送受ユニット1a,1bからの出力であるθ1-1 、θ1-2 、θ2-1 、θ2-2 に対して平滑化処理を行う。平滑化処理部511には、ある時間tにおける出力θ1-1,t、θ1-2,t、θ2-1,t、θ2-2,tが入力される。
【0059】
記憶部512は、各出力データθ1-1 、θ1-2 、θ2-1 、θ2-2 それぞれに関する現時点t以前の時間t−1〜t−(m−1)のm−1ステップ分のデータを記憶する。平滑化処理部511では、この記憶部512からこれらのm−1ステップ分のθの値を読み出し、現時点tのθの値をも含めたそれぞれm個のデータの平均値を算出する。この結果として得られるθ1-1 、θ1-2 、θ2-1 、θ2-2 それぞれの平均値θa1-1、θa1-2、θa2-1、θa2-2を使用して位置算出部513が指示物Sの位置を、大きさ算出部514が指示物Sの大きさをそれぞれ算出する。記憶部512ではこの平滑化処理部511による平均化処理が一度実行される都度、最も古いデータ、即ち時間t−(m−1)のデータを廃棄し、現時点tのデータを時間t−1のデータとし、各時間のデータを順送りに更新する。
【0060】
なお、上記の例では、平滑化処理部511において、m個のデータの平均値を算出するようにしたが、m個のデータの中央値を求めるようにしても良い。
【0061】
図4は算出手段51の他の構成例を示す機能ブロック図である。上述の図3に示されている例では、計測手段からの出力データの平滑値を最初に平滑化処理部511により求めた後に指示物Sの位置及び大きさを算出しているが、この図4に示されている例では、まず指示物Sの位置及び大きさを算出した後にそれらの平滑値を求めるようにしている。
【0062】
図4の算出手段51は、指示物Sの位置を算出する位置算出部513と、位置の複数の算出結果に平滑化処理を行う平滑化処理部511aと、位置の複数の算出結果を記憶する記憶部512aと、指示物Sの大きさを算出する大きさ算出部514と、大きさの複数の算出結果に平滑化処理を行う平滑化処理部511bと、大きさの複数の算出結果を記憶する記憶部512bとを有する。
【0063】
計測手段からの出力データθ1-1 、θ1-2 、θ2-1 、θ2-2 はまず位置算出部513に入力される。位置算出部513では、入力された計測手段からの出力データθ1-1 、θ1-2 、θ2-1 、θ2-2 に従って指示物Sの位置(x,y)を算出し、その結果を大きさ算出部514,平滑化処理部511a及び記憶部512aに与える。大きさ算出部514では位置算出部513からの出力に従って指示物Sの大きさrを算出し、その結果を平滑化処理部511b及び記憶部512bに与える。
【0064】
両平滑化処理部511a,511bは位置算出部513の算出結果及び大きさ算出部514の算出結果に対して平均化処理を行う。ある時間nにおける指示物Sの位置(xn ,yn ),大きさrn が平滑化処理部511a,511bにそれぞれ入力される。
【0065】
記憶部512aは、位置算出部513の現時点nの算出結果(xn ,yn )と現時点n以前の時間n−1〜n−(m−1)のm−1ステップ分のデータとを記憶する。平滑化処理部511aでは、記憶部512aに記憶されているm−1ステップ分の指示物Sの位置を読み出し、現時点nの指示物Sの位置(xn ,yn )をも含めたm個のデータの平均を算出する。この算出結果である指示物Sの平均位置(xan,yan)が算出手段51の出力となる。
【0066】
一方、記憶部512bは、大きさ算出部514の現時点nの算出結果rn と現時点n以前の時間n−1〜n−(m−1)のm−1ステップ分のデータとを記憶する。平滑化処理部511bでは、記憶部512bに記憶されているm−1ステップ分の指示物Sの大きさを読み出し、現時点nの指示物Sの大きさrn をも含めたm個のデータの平均を算出する。この算出結果である指示物Sの平均大きさranが算出手段51の出力となる。
【0067】
両記憶部512a,512bでは、上述の両平滑化処理部511a,511bでの平均化処理が実行される都度、最も古いデータ、即ち時間n−(m−1)のデータを廃棄し、現時点nのデータを時間n−1のデータとし、各時間のデータを順送りに更新する。
【0068】
なお、上記の例では、両平滑化処理部511a,511bにおいて、m個のデータの平均値を算出するようにしたが、m個のデータの中央値を求めるようにしても良い。
【0069】
平滑化処理部511,511a,511bにおいて、前述したように時間的に連続したm個のデータの平均値(または中央値)を算出する。しかし、このm個のデータ中に、ノイズまたはタッチパネルの他のエラー要因によって通常の値とは著しく異なったデータが含まれてしまった場合、その結果として得られる平均値(または中央値)も本来の値とは著しく異なってしまう虞がある。そこで、平滑化処理の対象となるべきm個のデータを大きさ順に並べ換え、値が大きい方からのn1個のデータと値が小さい方からのn2個のデータとを除外したm−(n1+n2)個(但し、m>n1+n2)に対してのみ平滑化処理を行うようにする。これによって、平滑化処理の対象となるm個の数値中に著しく大きな値または著しく小さな値が含まれていても、それらが平均値(または中央値)に与える影響を小さくすることができる。
【0070】
以下、図5のフローチャートを参照して具体的に説明する。なお、この図5に示されているフローチャートは前述の図4の構成に適用した例を示しているが、基本的な考え方は図3に示されている構成にも適用可能であることは言うまでもない。
【0071】
まず、計測手段から一組のデータが出力されると位置算出部513及び大きさ算出部514において指示物Sの位置及び大きさの算出が行われ (ステップS11)、また両記憶部512a,512bの内容が更新される (ステップS12)。そして、両平滑化処理部511a,511bはそれぞれ記憶部512a,512bからm個のデータ列を取得し (ステップS13)、それらのm個のデータを値が大きい順に並び替え (ステップS14)、値が大きい方のn1個と小さい方のn2個とを破棄し (ステップS15,S16)、残りのm−(n1+n2)個の平均を求め (ステップS17)、この結果を指示物Sの位置(xan,yan)及び大きさranとして決定する (ステップS18)。
【0072】
ところで、上述の例では、他と著しく異なった数値の全てが本来の値よりも例えば著しく小さいような場合には数値は大きいながらも本来の値により近い数値が破棄される可能性がある。そこで、平滑化処理の対象であるm個の数値の標準偏差を求め、標準偏差が大きいn個のデータを除いたm−n個のデータのみを対象として平滑化処理を行うことにより上述のような問題の解決を図る。
【0073】
また、残りのm−n個のデータの標準偏差の内の最大のものが所定値よりも大きいような場合は、このm−n個のデータにも本来の値とは異なるものが含まれていると判断する。この場合、指示物Sの通常の位置及び大きさの算出処理は行わず、所定のエラー値を出力する。これにより、ノイズまたはタッチパネルの他のエラー要因によって正常な位置と大きさとの検出が行えなかったことを報知する。
【0074】
以下、図6のフローチャートを参照して具体的に説明する。図6において、ステップS21,S22,S23は前述の図5のステップS11,S12,S13と同様の処理である。両平滑化処理部511a,511bはステップS23においてm個のデータ列を両記憶部512a,512bからそれぞれ取得した後、平均値を算出する (ステップS24)。また同時に両平滑化処理部511a,511bは、m個のデータの標準偏差を算出し (ステップS25)、それらのm個のデータを標準偏差が大きい順に並び替え (ステップS26)、偏差が大きい方のn個のデータを破棄し (ステップS27)、残りのm−n個のデータ中の標準偏差の最大値が所定値よりも大きいか否かを調べる (ステップS28)。
【0075】
その標準偏差が所定値以下である場合には(S28:NO)、両平滑化処理部511a,511bはm−n個のデータの平均を求め (ステップS29)、この結果を指示物Sの位置(xan,yan)及び大きさranとして決定する (ステップS30)。一方、その標準偏差が所定値より大きい場合には(S28:YES)、両平滑化処理部511a,511bは平均化処理は行わずにエラー値が指示物Sの位置及び大きさとされ (ステップS31)、指示物Sの位置と大きさとが決定される (ステップS30)。これにより、オペレータは指示物Sの正常な位置及び大きさが検出不可能であったことを認識することが可能になる。
【0076】
ノイズまたはタッチパネルの他のエラー要因による異常な値を排除する他の処理について説明する。まず計測手段からの入力データであるθ1-1 、θ1-2 、θ2-1 、θ2-2 が、それぞれ所定範囲内に無い場合、通常の算出処理は行わずに指示物Sの位置と大きさとを予め定められているエラー値に設定する。また、算出された指示物Sの位置(x,y)が所定範囲内に無い場合にも同様に処理される。これらの処理の結果、最終的な指示物Sの位置と大きさとの値にエラー値が設定されると記憶部512に記憶されているデータもエラーデータになる。そこで、記憶部512に記憶されているエラー値の数を調べ、その数が所定数以上であった場合には平均化処理を行わないようにする。
【0077】
図7はそのような平滑化処理部511での処理手順を示すフローチャートである。まず、計測手段から計測結果が取得され (ステップS41)、それがそれぞれ所定値内であるか否かが判断され (ステップS42)、一つでも所定値外である場合には (S42:NO)、指示物Sの位置及び大きさがエラー値とされる (ステップS49)。
【0078】
計測値が全て所定値内である場合には (S42:YES)、指示物Sの位置と大きさとが算出され (ステップS43)、その結果が所定範囲内であるか否かが判断される (ステップS44)。その結果が所定範囲内でない場合には (S44:NO)、指示物Sの位置及び大きさがエラー値とされる (S49)。その結果が所定範囲内である場合には (S44:YES)、記憶部512の内容が更新されて過去の算出結果のデータ列が取得される (ステップS45)。
【0079】
そして、この記憶部512から取得された過去の算出結果の内の指示物Sの位置のデータのエラー値の数が所定数より少ないか否かが判断される (ステップS46)。エラー値の数が所定数以上である場合には (S46:NO)、指示物Sの位置及び大きさがエラー値とされる (S49)。エラー値の数が所定数より少ない場合には (S46:YES)、更に過去の算出結果の内の指示物Sの大きさのデータのエラー値の数が所定数より少ないか否かが判断される (ステップS47)。エラー値の数が所定数以上である場合には (S47:NO)、指示物Sの位置及び大きさがエラー値とされる (S49)。エラー値の数が所定数より少ない場合には (S47:YES)、平滑化処理部511による平均化処理が実行され (ステップS48)、指示物Sの位置及び大きさが決定され (ステップS50)、記憶部512の内容が更新される (ステップS51)。
【0080】
また、指示物Sの位置及び大きさがエラー値とされると (S49)、これが指示物Sの位置及び大きさとして決定され (S50)、記憶部512の内容が更新される (S51)。
【0081】
図8は、本発明の他の光走査型タッチパネルの基本構成を示す模式図である。図8に示す構成では、MPU5の内部構成が図1に示すものと異なっており、MPU5は、指示物Sの位置及び大きさを算出する算出手段53と、算出手段53の算出結果に基づいて指示物Sが表示画面10に接触しているか否かを判別する接触判別手段54と、表示装置6を制御する画像制御手段52とで構成される。他の構成は、前述の図1の光走査型タッチパネルと同じであり、同一部分には同一番号を付してそれらの説明を省略する。
【0082】
また、図9は、この算出手段53の一構成例を示す機能ブロック図である。算出手段53は前述の如く、MPU5の機能として実現されており、ここに示されている機能ブロック図もMPU5で実行されるソフトウェア機能を示している。但し、同等の機能を実現する専用ハードウェアとして実現することも勿論可能であり、その場合には処理速度の高速化が可能である。
【0083】
算出手段53は、計測手段の出力(特徴量)が所定範囲内であるか否かを判別する特徴量判別部531と、一連の複数の特徴量のデータに平滑化処理を行う第1平滑化処理部532と、一連の複数の特徴量のデータを記憶する第1記憶部533と、第1平滑化処理部532の出力に基づいて指示物Sの位置及び大きさを算出する位置・大きさ算出部534と、算出した一連の複数の位置及び大きさのデータに平滑化処理を行う第2平滑化処理部535と、算出した一連の複数の位置及び大きさのデータを記憶する第2記憶部536とを有する。
【0084】
計測手段、具体的には光送受ユニット1a,1bからの出力である特徴量θ1-1 、θ1-2 、θ2-1 、θ2-2 が特徴量判別部531に入力され、それらの各角度及びそれらから計測されるθ1 ,θ2 が所定範囲内であるかが判別される。そしてこれらのうちの何れかが所定範囲内でない場合にはエラーフラグがオンとなる。なお、この特徴量判別部531での処理動作の詳細については後述する。
【0085】
第1平滑化処理部532及び第1記憶部533には、ある時間tにおける出力θ1-1,t、θ1-2,t、θ2-1,t、θ2-2,tが入力される。第1記憶部533には、各出力データθ1-1 、θ1-2 、θ2-1 、θ2-2 それぞれに関する現時点t以前の時間t−1〜t−(m−1)のm−1ステップ分のデータが記憶されており、第1平滑化処理部532は、この第1記憶部533からこれらのm−1ステップ分のθの値を読み出し、現時点tのθの値をも含めたそれぞれm個のデータの平均値を算出し、その算出結果を位置・大きさ算出部534へ出力する。なお、第1記憶部533では、この第1平滑化処理部532による平均化処理が一度実行される都度、最も古いデータ、即ち時間t−(m−1)のデータを廃棄し、現時点tのデータを時間t−1のデータとし、各時間のデータを順送りに更新する。
【0086】
位置・大きさ算出部534は、この平均化処理の結果として得られるθ1-1 、θ1-2 、θ2-1 、θ2-2 それぞれの平均値θa1-1、θa1-2、θa2-1、θa2-2を使用して、指示物Sの位置(x,y)及び大きさrをそれぞれ算出し、その算出結果を第2平滑化処理部535及び第2記憶部536へ出力する。即ち、ある時間nにおける指示物Sの位置(xn ,yn )と大きさrn とが第2平滑化処理部535及び第2記憶部536へ入力される。
【0087】
第2記憶部536には、指示物Sの位置及び大きさに関する現時点n以前の時間n−1〜n−(m−1)のm−1ステップ分のデータが記憶されており、第2平滑化処理部535は、第2記憶部536に記憶されているm−1ステップ分の指示物Sの位置を読み出し、現時点nの指示物Sの位置(xn ,yn )をも含めたm個のデータの平均を算出すると共に、第2記憶部536に記憶されているm−1ステップ分の指示物Sの大きさを読み出し、現時点nの指示物Sの大きさrn をも含めたm個のデータの平均を算出する。このような算出結果である指示物Sの平均位置(xan,yan)及び指示物Sの平均大きさranが算出手段53の出力となる。なお、第2記憶部536では、この第2平滑化処理部535での平均化処理が実行される都度、最も古いデータ、即ち時間n−(m−1)のデータを廃棄し、現時点nのデータを時間n−1のデータとし、各時間のデータを順送りに更新する。
【0088】
なお、上述した例では、第1平滑化処理部532及び第2平滑化処理部535において、m個のデータの平均値を算出するようにしたが、m個のデータの中央値を求めるようにしても良い。
【0089】
次に、図9に示す算出手段53(特徴量判別部531,第1平滑化処理部532,第1記憶部533,位置・大きさ算出部534,第2平滑化処理部535及び第2記憶部536)と接触判別手段54との処理動作について説明する。
【0090】
第1平滑化処理部532,第2平滑化処理部535では、前述したように時間的に連続したm個のデータの平均値(または中央値)を算出するが、このm個のデータ中に、ノイズまたはタッチパネルの他のエラー要因によって通常の値とは著しく異なったデータが含まれてしまった場合、その結果として得られる平均値(または中央値)も本来の値とは著しく異なってしまう虞がある。そこで、平滑化処理の対象となるべきm個のデータを大きさ順に並べ換え、値が大きい方からのn1個のデータと、値が小さい方からのn2個のデータとを除外したm−(n1+n2)個(但し、m>n1+n2)に対してのみ平滑化処理を行うようにする。これによって、平滑化処理の対象となるm個の数値中に著しく大きな値または著しく小さな値が含まれていても、それらが平均値(または中央値)に与える影響を小さくすることができる。なお、第1平滑化処理部532,第2平滑化処理部535におけるこのような処理手順は、前述した平滑化処理部511,511a,511bでの処理手順(図5のフローチャート)と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
【0091】
上述の処理では、他と著しく異なった数値の全てが本来の値よりも例えば著しく小さいような場合には数値は大きいながらも本来の値により近い数値が破棄される可能性がある。そこで、平滑化処理の対象であるm個の数値の標準偏差を求め、標準偏差が大きいn個のデータを除いたm−n個のデータのみを対象として平均値(または中央値)を求めることによりこのような問題の解決を図る。
【0092】
以下、図10のフローチャートを参照して具体的に説明する。なお、図10では、第2平滑化処理部535での処理手順を示しているが、第1平滑化処理部532の処理手順も同様である。位置・大きさ算出部534で算出された指示物Sの位置と大きさとが、第2平滑化理部535及び第2記憶部536へ入力され(ステップS61)、第2記憶部536の内容が更新される(ステップS62)。第2平滑化理部535は、第2記憶部536から位置,大きさのそれぞれm個のデータ列を取得し(ステップS63)、それぞれm個のデータの平均値(または中央値)を算出する (ステップS64)。
【0093】
また、第2平滑化理部535は、それぞれm個のデータの標準偏差を算出し (ステップS65)、それぞれのm個のデータを標準偏差が大きい順に並び替え (ステップS66)、偏差が大きい方のそれぞれn個のデータを破棄し (ステップS67)、残りのそれぞれ(m−n)個のデータの平均値(または中央値)を算出する (ステップS68)。そして、この算出結果を指示物Sの位置(xan,yan)及び大きさranとして決定する (ステップS69)。
【0094】
特徴量として算出手段53(特徴量判別部531)に入力されるθ1-1 、θ1-2 、θ2-1 、θ2-2 は、光走査手段による走査角度範囲を超えることはない。もし、この走査角度範囲を超えるような値が計測された場合、その値は、ノイズ等の影響を受けた異常な値か、指示物Sが表示画面に接触していない状態における異常な値と考えられる。また、前述した式(1),(2)で算出されるθ1 ,θ2 もこの走査角度範囲を超えることはない。よって、これらの角度の値が走査角度範囲を超えて出力された場合には、エラーフラグをオンにして、入力された特徴量が異常であることを以後の処理に反映させるようにする。
【0095】
以下、特徴量判別部531での処理手順を示す図11のフローチャートを参照して具体的に説明する。まず、計測手段から特徴量θ1-1 、θ1-2 、θ2-1 、θ2-2 を入力する(ステップS71)。そして、これらの特徴量θ1-1 、θ1-2 、θ2-1 、θ2-2 が所定範囲内(走査角度範囲内)であるか否かを順次判断する(ステップS72,S73,S74,S75)。何れかが所定範囲内でない場合には(S72,S73,S74,S75の何れか:NO)、エラーフラグをオンにする(ステップS81)。
【0096】
すべてが所定範囲内である場合には(S72,S73,S74,S75の全て:YES)、式(1),(2)に従ってθ1 ,θ2 を算出する(ステップS76)。算出したθ1 ,θ2 が所定範囲内(走査角度範囲内)であるか否かを順次判断する(ステップS77,S78)。何れかが所定範囲内でない場合には(S77,S78の何れか:NO)、エラーフラグをオンにする(S81)。すべてが所定範囲内である場合には(S77,S78の全て:YES)、エラーフラグをオフとする(ステップS79)。そして、設定したエラーフラグを送る(ステップS80)。
【0097】
指示物Sが表示画面10の所定領域に接触し、特徴量判別部531から正規の特徴量が算出手段53に入力され始めても、第1記憶部533または第2記憶部536に所定数のデータ列が記憶されるまでは、第1平滑化処理部532または第2平滑化処理部535で平滑化処理を行えない。そこで、算出手段53では、第1記憶部533,第2記憶部536内のデータ列の数を常に監視し、所定数のデータ列が記憶されていない状態では、指示物Sの最終的な正規の位置及び大きさの代わりに所定のエラーデータを出力して、まだ正規の位置及び大きさを出力できないことを以後の処理に反映させるようにする。また、前記エラーフラグがオンである場合にも、このエラーデータを出力する。
【0098】
以下、算出手段53での処理手順を示す図12のフローチャートを参照して具体的に説明する。まず、特徴量をエラーフラグと共に特徴量判別部531から入力する(ステップS91)。入力されたエラーフラグがオフであるか否かを判断する(ステップS92)。エラーフラグがオンである場合には(S92:NO)、エラーデータを出力する(ステップS101)。
【0099】
エラーフラグがオフである場合には(S92:YES)、第1記憶部533の内容を更新し(ステップS93)、第1記憶部533内に所定数のデータ列が記憶されているか否かを判断する(ステップS94)。所定数未満である場合には(S94:NO)、エラーデータを出力する(S101)。所定数に達している場合には(S94:YES)、第1平滑化処理部532にて特徴量に対する平滑化処理を行い(ステップS95)、その平滑化処理結果に基づいて指示物Sの位置及び大きさを位置・大きさ算出部534にて算出し(ステップS96)、第2記憶部536の内容を更新する(ステップS97)。
【0100】
第2記憶部536内に所定数のデータ列が記憶されているか否かを判断する(ステップS98)。所定数未満である場合には(S98:NO)、エラーデータを出力する(S101)。所定数に達している場合には(S98:YES)、第2平滑化処理部535にて指示物Sの位置及び大きさに対する平滑化処理を行い(ステップS99)、その平滑化処理結果を正規の指示物Sの位置及び大きさとして出力する(ステップS100)。
【0101】
上述したように、この例では、算出手段53から所定の時間間隔で常に出力信号が出力されている。つまり、指示物Sが正規に検出された場合には、正規の位置及び大きさが出力され、指示物Sが正規に検出されない場合には、エラーデータが出力される。接触判別手段54は、正規の位置及び大きさが入力された場合に指示物Sが表示画面10の所定領域に接触していると判別して接触フラグをオンにする。また、指示物Sが接触していてもノイズ等の影響でエラーデータが出力される可能性があるので、ある所定の回数以上連続してエラーデータが入力された場合に、接触判別手段54は、指示物Sが所定領域に接触せずに表示画面10から離れている状態であると判別して接触フラグをオフにする。そして、接触フラグがオンからオフに変化する際に、第1記憶部533及び第2記憶部536内のデータ列をすべて消去して、それぞれの平滑化処理を初期化する。
【0102】
以下、接触判別手段54での処理手順を示す図13のフローチャートを参照して具体的に説明する。まず、算出手段53からの出力信号を入力し(ステップS111)、その出力信号がエラーデータであるか否かを判断する(ステップS112)。エラーデータでない場合、即ち正規のデータである場合には(S112:NO)、接触フラグをオンにして(ステップS117)、その入力データを指示物Sの位置及び大きさとして出力する(ステップS118)。
【0103】
一方、エラーデータである場合には(S112:YES)、接触フラグがオンであるか否かを判断する(ステップS113)。オンでなければ(S113:NO)、その接触フラグをオフとする(ステップS119)。接触フラグがオンである場合には(S113:YES)、エラーデータが所定数k個以上連続して入力されたか否かを判断する(ステップS114)。k個以上連続入力されていない場合には(S114:NO)、接触フラグをオンとする(ステップS120)。
【0104】
一方、エラーデータがk個以上連続入力されている場合には(S114:YES)、接触フラグをオフとし(ステップS115)、第1記憶部533及び第2記憶部536内のデータを消去する(ステップS116)。
【0105】
ところで、本発明の光走査型タッチパネルでは、前述したように、指示物Sの大きさとして、Ch1の光送受ユニット1bから出力される数値θ1-2 から算出するr1と、Ch2の光送受ユニット1aから出力される数値θ2-2 から算出するr2との2つの値を得ることができる。
【0106】
しかし、ノイズまたはタッチパネルの他のエラー要因によってr1またはr2の何れか一方、或いは、双方共に正常な数値とは大きく異なっている可能性がある場合があり得る。そこで、まず、r1とr2とがそれぞれ所定の正常な数値範囲内であるか否かを判定し、更に、r1とr2とを比較し、両者の差が所定範囲内であるか否かを判別する。これらが所定範囲外である場合には、通常の処理を行わずに予め定められているエラー値を出力する。これにより、ノイズまたはタッチパネルの他のエラー要因によって正常な位置・大きさの検出が行えなかったことを報知する。一方、それらが所定範囲内の場合には、r1とr2との平均値、または大きい方か小さい方の何れかを指示物Sの大きさとして出力する。
【0107】
以下、算出手段51,53での指示物Sの大きさの算出方法とエラー値処理手順とを示す図14のフローチャートを参照して具体的に説明する。まず、計測手段から計測結果(θ1-1 、θ1-2 、θ2-1 、θ2-2 )を取得し (ステップS121)、指示物Sの位置を算出して (ステップS122)、指示物Sの大きさr1,r2をθ1-2 ,θ2-2 からそれぞれ算出する (ステップS123,S124)。
【0108】
そして、θ1-2 から算出された指示物Sの大きさr1と、θ2-2 から算出された指示物Sの大きさr2とがそれぞれ所定範囲内であるか否かを判断する (ステップS125,S126)。それぞれが何れも所定範囲内である場合には (S125,S126の何れも:YES)、両者の差が所定範囲内であるか否かを判断する (ステップS127)。その差が所定範囲内である場合には (S127:YES)、r1とr2との何れか大きい方または小さい方を選択するか、或いは、両者の平均値を求めることにより (ステップS128)、指示物Sの大きさを決定する (ステップS130)。
【0109】
r1,r2の少なくとも一方が所定範囲外である (S125,S126の何れか:NO)、または、両者の差が所定範囲外である (S127:NO)場合には、所定のエラー値を指示物Sの大きさとし (ステップS129)、その大きさを決定する (S130)。これにより、オペレータは指示物Sの正常な位置及び大きさが検出不可能であったことを認識することが可能になる。
【0110】
また、本発明の光走査型タッチパネルにおいては、指示物Sの位置と大きさとを算出する際に、表示画面10上での分解能が両光送受ユニット1a,1bに対する距離によって大きく異なるため、検出精度も表示画面10の位置によって大きく変化する。これは、光の走査角度の測定分解能と三角測量の幾何学的な問題とに起因する。
【0111】
そこで、そのような検出精度が低下する領域では、平滑化処理に使用するデータの数mを多くすることにより検出結果のばらつきを検出精度が良好な他の位置より低くしている。一方、データの数mが多くなると計算量が多くなるため、他の処理に悪影響を及ぼす可能性があるというトレードオフの関係がある。そこで、指示物Sの表示画面10上の位置に応じてデータの数mを適宜に変更することにより、このようなトレードオフを解決する。
【0112】
図15は、指示物Sの表示画面10の位置に応じて、平滑化処理に使用するデータの数mを変更する処理手順を示すフローチャートであり、また図16は、表示画面10上の指示物Sの位置と平滑化処理に使用するデータの設定数mとの関係を示す模式図である。なお、この関係は、算出手段51,53内のメモリ(図示せず)にテーブルデータとして格納されている。
【0113】
まず、計測手段から出力されたデータに基づいて指示物Sの位置を算出し (ステップS131)、前回の平滑化処理時に決定されていたデータ数mで平滑化処理を行う (ステップS132)。但し、最初はデータ数mは1でもよい。ステップS131において算出された指示物Sの位置に基づいてmをメモリのテーブルから取得する (ステップS133)。次に、メモリに記憶されているテーブルから取得したデータ数mに次回の平滑化処理時のデータ数mを更新する (ステップS134)。
【0114】
なお、このmの取得のためのテーブルは、図16の模式図に示されているような両光送受ユニット1a,1bからの表示画面10上の距離に対応したほぼ扇形の複数の領域に分割した各領域についてのデータ数mをそれぞれの位置のデータと対応つけて予めメモリに格納している。もとより、このテーブルの内容はそれほどには厳密である必要は無く、前述した如く、光の走査角度の測定分解能と三角測量の幾何学的な問題とに概略的に対応していればよい。
【0115】
【発明の効果】
以上に詳述したように本発明によれば、直接的に得られるデータに基づいて演算によって指またはペン等の指示物の位置及び大きさを求める際に、平滑化処理を行うようにしたので、その算出結果を確度が高いものとすることが可能である。
【0116】
また、明らかにエラーと見なされるべき結果が得られると予想される場合、または、そのような結果が得られた場合には、演算処理を中止するか、または、得られた結果を廃棄するようにしたので、異常な算出結果が得られることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光走査型タッチパネルの基本構成を示す模式図である。
【図2】本発明の光走査型タッチパネルによる座標面での位置検出動作の原理を示す模式図である。
【図3】算出手段の構成例を示す機能ブロック図である。
【図4】算出手段の構成例を示す機能ブロック図である。
【図5】平滑化処理部での処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】平滑化処理部での処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】平滑化処理部での処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の光走査型タッチパネルの基本構成を示す模式図である。
【図9】算出手段の構成例を示す機能ブロック図である。
【図10】平滑化処理部での処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図11】特徴量判別部での処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図12】算出手段での処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図13】接触判別手段での処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図14】算出手段での指示物の大きさの算出方法とエラー値処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図15】平滑化処理部での処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図16】表示画面上の指示物の位置と平滑化処理に使用するデータの設定数との関係を示す模式図である。
【符号の説明】
1a,1b 光送受ユニット
5 MPU
6 表示装置
7 再帰性反射シート
10 表示画面
11a,11b 発光素子
12a,12b 光走査手段
13a,13b 受光素子
16a,16b ポリゴンミラー
51,53 算出手段
54 接触判別手段
511,511a,511b 平滑化処理部
512,512a,512b 記憶部
513 位置算出部
514 大きさ算出部
531 特徴量判別部
532 第1平滑化処理部
533 第1記憶部
534 位置・大きさ算出部
535 第2平滑化処理部
536 第2記憶部
Claims (21)
- 所定領域に位置する指示物を光学的に走査する光学的走査手段と、該光学的走査手段による走査の結果に基づいて前記指示物の特徴量を計測する計測手段と、該計測手段によって計測された特徴量に基づいて前記指示物の位置及び大きさを算出する算出手段とを備えた光走査型タッチパネルにおいて、前記算出手段は、前記計測手段によって計測された特徴量が所定範囲内にあるか否かを判別する判別部と、所定範囲内にあると判別された所定数の一連の特徴量の数値列を平滑化する第1平滑化処理部と、該第1平滑化処理部にて得られる平滑化特徴量を用いて前記指示物の位置及び大きさを算出する位置・大きさ算出部と、算出された所定数の一連の位置及び/または大きさの数値列を平滑化する第2平滑化処理部とを有し、該第2平滑化処理部による平滑化処理の結果を使用して前記指示物の位置及び大きさを算出すべくなしてあることを特徴とする光走査型タッチパネル。
- 前記光学的走査手段は、前記所定領域の外側に設けた光再帰性反射手段と、前記所定領域と実質的に平行である面内で光を角的に走査する光走査手段、及び、光によって照射された部分の前記光再帰性反射手段による反射光を受光する受光手段を有する少なくとも2組の光送受手段と、前記光走査手段での走査角度及び前記受光手段での受光結果に基づいて、前記指示物にて形成される前記所定領域での走査光の遮断範囲を計測する計測手段とを有する請求項1記載の光走査型タッチパネル。
- 前記第1平滑化処理部及び/または前記第2平滑化処理部は、所定数の一連の数値列を記憶する記憶部を有し、該記憶部に記憶された数値列の中から所定の条件を満たす数値を選択して平滑化処理を行うべくなしてある請求項1または2記載の光走査型タッチパネル。
- 前記第1平滑化処理部及び/または前記第2平滑化処理部は、前記記憶部に記憶されたm個の数値列中から値が大なる順からn1個及び小なる順からn2個を除外した残りのm−(n1+n2)個の数値を選択してそれらの平均値を求めるべくなしてある請求項3記載の光走査型タッチパネル。
- 前記第1平滑化処理部及び/または前記第2平滑化処理部は、前記記憶部に記憶されたm個の数値列中から値が大なる順からn1個及び小なる順からn2個を除外した残りのm−(n1+n2)個の数値を選択してそれらの中央値を求めるべくなしてある請求項3記載の光走査型タッチパネル。
- 前記第1平滑化処理部及び/または前記第2平滑化処理部は、前記記憶部に記憶された数値列中から差が小なる所定個の数値を選択してそれらの平均値を求めるべくなしてある請求項3記載の光走査型タッチパネル。
- 前記第1平滑化処理部及び/または前記第2平滑化処理部は、前記記憶部に記憶された数値列中から差が小なる所定個の数値を選択してそれらの中央値を求めるべくなしてある請求項3記載の光走査型タッチパネル。
- 前記計測手段によって計測された1または複数の特徴量が所定範囲内にないと前記判別部が判別した場合には、所定のエラー処理を行うべくなしてある請求項1〜7の何れかに記載の光走査型タッチパネル。
- 前記第1平滑化処理部は、所定数の一連の数値列を記憶する記憶部を有し、該記憶部に所定数以上の特徴量の数値が記憶されていない場合には、所定のエラー処理を行うべくなしてある請求項1または2記載の光走査型タッチパネル。
- 前記第2平滑化処理部は、所定数の一連の数値列を記憶する記憶部を有し、該記憶部に所定数以上の前記指示物の位置及び/または大きさの数値が記憶されていない場合には、所定のエラー処理を行うべくなしてある請求項1または2記載の光走査型タッチパネル。
- 前記算出手段の算出結果に基づいて、前記指示物が前記所定領域に接触しているか否かを判別する接触判別手段を更に備える請求項1〜10の何れかに記載の光走査型タッチパネル。
- 前記接触判別手段は、前記算出手段での前記指示物の位置及び大き さの算出結果が所定範囲内である場合に、前記指示物が前記所定領域に接触していると判別すべくなしてある請求項11記載の光走査型タッチパネル。
- 前記算出手段は、所定の時間間隔で、前記指示物の位置及び大きさの算出結果が所定範囲内であるか否かを判別し、算出結果が所定範囲内である場合にはその算出結果を出力し、算出結果が所定範囲内でない場合にはエラー信号を出力することとし、前記エラー信号が所定の回数以上にわたって出力された場合に、前記接触判別手段は、前記指示物が前記所定領域から離れていると判別すべくなしてある請求項11記載の光走査型タッチパネル。
- 前記算出手段は、前記指示物の位置及び大きさの算出結果が所定範囲内であるか否かを判別し、算出結果が所定範囲内である場合にはその算出結果を出力し、算出結果が所定範囲内でない場合にはその算出結果を出力しないこととし、所定時間以上にわたって算出結果が出力されない場合に、前記接触判別手段は、前記指示物が前記所定領域から離れていると判別すべくなしてある請求項11記載の光走査型タッチパネル。
- 前記接触判別手段により、前記指示物が前記所定領域に接触している状態から前記指示物が前記所定領域から離れている状態に変化することを判別した場合、前記第1平滑化処理部及び第2平滑化処理部に付随する記憶部に記憶されている一連の数値列を消去して初期化すべくなしてある請求項11記載の光走査型タッチパネル。
- 前記光学的走査手段は、前記所定領域を光学的に走査して前記指示物による走査光の遮断範囲を表す数値を測定する少なくとも2組の光送受手段を有し、前記算出手段は、前記少なくとも2組の光送受手段により得られる数値それぞれに基づいて前記指示物の大きさの算出処理を行い、算出結果の内の最大値または最小値を算出結果とすべくなしてある請求項1〜15の何れかに記載の光走査型タッチパネル。
- 前記光学的走査手段は、前記所定領域を光学的に走査して前記指示物による走査光の遮断範囲を表す数値を測定する少なくとも2組の光送受手段を有し、前記算出手段は、前記少なくとも2組の光送受手段により得られる数値それぞれに基づいて前記指示物の大きさの算出処理を行い、算出結果の平均値を算出結果とすべくなしてある請求項1〜15の何れかに記載の光走査型タッチパネル。
- 前記光学的走査手段は、所定領域を光学的に走査して前記指示物による走査光の遮断範囲を表す数値を測定する少なくとも2組の光送受手段を有し、前記算出手段は、前記少なくとも2組の光送受手段により得られる数値それぞれに基づいて前記指示物の位置または大きさの算出処理を行い、算出結果の少なくとも前記指示物の位置または大きさとして選択した値が所定範囲より大なる場合には、所定のエラー処理を行うべくなしてある請求項1〜15の何れかに記載の光走査型タッチパネル。
- 前記光学的走査手段は、所定領域を光学的に走査して前記指示物による走査光の遮断範囲を表す数値を測定する少なくとも2組の光送受手段を有し、前記算出手段は、前記少なくとも2組の光送受手段により得られる数値それぞれに基づいて前記指示物の大きさの算出処理を行い、算出結果の内の最大値と最小値との差が所定範囲外である場合には、所定のエラー処理を行うべくなしてある請求項1〜15の何れかに記載の光走査型タッチパネル。
- 前記平滑化処理手段は、平滑化すべき一連の数値列中に、所定範囲外の数値が所定個数以上存在する場合には、所定のエラー処理を行うべくなしてある請求項1〜15の何れかに記載の光走査型タッチパネル。
- 前記平滑化処理手段は、前記算出手段により算出された前記指示物の位置に応じて、爾後の平滑化すべき一連の数値の数を変更すべくなしてある請求項1〜20の何れかに記載の光走査型タッチパネル。
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