JP3856532B2 - ワイヤボンダー用ボール形成装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体デバイスのワイヤボンディング装置におけるワイヤボンダー用ボール形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイスのワイヤボンディング装置においては、金線、または銅、アルミ等のワイヤを用いて、第1ボンディング点となる半導体チップ上のパッドと第2ボンディング点となるリードとの間の接続が行われる。
【0003】
従来、この種のワイヤボンディング装置においては、ボンディング作業に先立って、キャピラリーから突出したワイヤの先端と放電電極との間に高電圧を印加し、両者間に放電を生じさせ、その放電エネルギーによりワイヤ先端部分を溶融して、キャピラリに挿通されたワイヤ先端にボールの形成が行われている。
【0004】
図9,10は、このワイヤ先端にボールを形成するボール形成装置の一例を示したものである。
【0005】
この従来のボール形成装置100は、上端部に電磁吸着片102を有し支軸103により揺動可能に設けられた揺動アーム101と、揺動アーム101の下端部に設けられた放電電極104と、電磁吸着片102を吸着して、放電電極104をキャピラリ110の真下の放電位置へ移動し保持可能な電磁石105と、揺動アーム101を引張付勢して、放電電極104を放電位置側方(距離e1 )の回避位置へ移動させる回避ばね106と、揺動アーム101に係合して放電電極104を回避位置に保持するストッパ107とを備えて構成されている。
【0006】
そして、電磁石105に給電されたとき、電磁吸着片102が電磁石105に吸着され、揺動アーム101がほぼ垂直状に移動して、放電電極104とキャピラリ110先端から突出した図示しないワイヤ先端とが、所定距離をおいて正対する放電位置へ移動するように形成されている(図9参照)。
【0007】
また、電磁石105への給電が断たれたとき、揺動アーム101が回避ばね106に引張されて傾斜し、放電電極104が回避位置へ移動して、キャピラリ110の下降を許容するように形成されている(図10参照)。
【0008】
そして、上記放電位置の放電電極104と、キャピラリ110に挿通されたワイヤとの間に高電圧を印加して、ワイヤ先端部にボールを形成し、これに続いて、ボンディング作業が行われていた。
【0009】
このボール形成、およびボンディング工程を図11を参照して説明する。なお、図11において符号111はワイヤを示し、ワイヤ111は、キャピラリ110上方のスプール(図示省略)より供給されるとともに上向き方向の張力が付与され、クランプ機構114により把持、解除されるように構成されている。
【0010】
まず、電磁石105に給電し、電磁吸着片102を吸着して放電電極104を放電位置に移動させ、キャピラリ110先端から突出しクランプ機構114により把持されたワイヤ111先端と、放電電極104とを正対させる。そして、ワイヤ111と放電電極104との間に高電圧を印加して、ワイヤ111先端部にボール112を形成する(図11(a)参照)。
【0011】
次いで、電磁石105への給電を断ち、回避ばね106により放電電極104を回避位置へ移動させ、クランプ機構114を解放して、ワイヤ111のバックテンションにより、ボール112をキャピラリ110先端に当接させる(図11(b)参照)。
【0012】
続いて、キャピラリ110を下降し、ボール112を半導体チップ115のパッド116(第1ボンディング点)に当接させ、ボンディング加圧と超音波振動の印加により接続を行う(図11(c)参照)。
【0013】
そして、図11(d)〜(f)に示すように、キャピラリ110を、所定のループコントロールに従ってZ軸方向、およびX−Y軸方向へ移動させる。すなわち、キャピラリ110先端を、放電電極104とほぼ同じ高さまで上昇させ、さらに、キャピラリ110よりワイヤ111を繰出しつつ、第2ボンディング点となるリード117方向へ移動させる。続いて、リード117上にキャピラリ110を位置させ、ワイヤ111の一部を押しつぶすとともに、キャピラリ110に超音波振動を印加してリード117に接続する。
【0014】
その後、クランプ機構114を閉じてキャピラリ110を上昇させることにより、ワイヤ111をリード117より切断し、パッド116とリード117との間にワイヤ111がループ状にボンディングされる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
このような、従来のワイヤーボンダー用ボール形成装置においては、放電電極104の放電位置と回避位置との間の動作距離e1 は、動作時間を短縮する目的で極力短く設定されており、また、放電電極104の取付け高さは、通常、半導体チップ115より約6mm上方位置に取付けられている。
【0016】
そのため、第1ボンディング点と第2ボンディング点間の直線距離が、7mmを越えるような極長のワイヤをボンディングする場合、良好なループ形状を得るために、キャピラリ110を上記直線距離とほぼ同等の高さ、またはそれ以上の高さまで上昇させてループ形成する必要が生じる。
【0017】
従って、極長ワイヤのボンディング時には、キャピラリ110先端が放電電極104よりも上昇し、ループ形成時に、キャピラリ110が上昇後X−Y軸方向へ移動する際、図12に示すように、ループ形成途時のワイヤ111に、回避位置の放電電極104が接触して、不測のワイヤ変形が発生するという問題があった。
【0018】
この発明は、上記に鑑みてなされたものであり、極長ワイヤのボンディングにおいて、放電電極とワイヤとの干渉によるワイヤ変形を防止することのできるワイヤボンダー用ボール形成装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記目的を達成するためになされたものであり、第1の発明のワイヤボンダー用ボール形成装置は、キャピラリ先端から突出したワイヤの先端と放電電極との間のスパーク放電により前記ワイヤ先端にボールを形成するワイヤボンダー用ボール形成装置であって、一端部に電磁吸着片を有し揺動可能に設けられた揺動アームと、前記揺動アームの他端部に設けられた放電電極と、前記揺動アームの電磁吸着片を吸着して前記放電電極をキャピラリ真下の放電位置に保持可能な電磁石と、前記揺動アームを介して前記放電電極を前記放電位置側方の回避方向へ付勢する回避ばねと、前記放電電極を前記放電位置の側方の第1回避位置と該放電電極を前記第1回避位置よりさらに外側方の第2回避位置とに可変可能な回避位置可変手段と、を備えてなることを特徴とするワイヤボンダー用ボール形成装置である。
【0020】
第2の発明のワイヤボンダー用ボール形成装置は、キャピラリ先端から突出したワイヤの先端と放電電極との間のスパーク放電により前記ワイヤ先端にボールを形成するワイヤボンダー用ボール形成装置であって、一端部に電磁吸着片を有し揺動可能に設けられた揺動アームと、前記揺動アームの他端部に設けられた放電電極と、前記揺動アームの電磁吸着片を吸着して前記放電電極をキャピラリ真下の放電位置に保持可能な電磁石と、前記揺動アームを介して前記放電電極を前記放電位置の側方へ回避移動可能に付勢する回避ばねと、前記揺動アームを前記放電電極が前記放電位置の側方の第1回避位置に到来する第1係止点と該放電電極が前記第1回避位置よりさらに外側方の第2回避位置に到来する第2係止点とに選択的に係止可能な可動ストッパと、を備えてなることを特徴とするワイヤボンダー用ボール形成装置である。
【0021】
第3の発明のワイヤボンダー用ボール形成装置は、キャピラリ先端から突出したワイヤの先端と放電電極との間のスパーク放電により前記ワイヤ先端にボールを形成するワイヤボンダー用ボール形成装置であって、一端部に電磁吸着片を有し揺動可能に設けられた揺動アームと、前記揺動アームの他端部に設けられた放電電極と、前記揺動アームの電磁吸着片を吸着して前記放電電極をキャピラリ真下の放電位置に保持可能な電磁石と、前記揺動アームを介して前記放電電極を前記放電位置の側方へ回避移動可能に付勢するばねと、前記揺動アームを前記放電電極が前記放電位置の側方の第1回避位置に到来する第1係止点と該放電電極が前記第1回避位置よりさらに外側方の第2回避位置に到来する第2係止点とに選択的に係止可能な可動ストッパと、を備え、前記可動ストッパが、前記電磁石による電磁吸着片の吸着前に前記揺動アームを第1係止点へ移動可能に構成されてなることを特徴とするワイヤボンダー用ボール形成装置である。
【0022】
第4の発明のワイヤボンダー用ボール形成装置は、請求項2又は3記載のワイヤボンダー用ボール形成装置であって、前記可動ストッパが、プランジャ形電磁石により駆動されてなることを特徴とするワイヤボンダー用ボール形成装置である。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施態様を図面に基づいて説明する。
【0024】
図1は、本発明のボール形成装置10を含むワイヤーボンディング装置の要部をなすボンディングヘッド1を示し、図2は、図1のボール形成装置10の拡大図である。
【0025】
図1において、ボンディングヘッド1は、図示しないX−Yテーブル上に搭載され、先端部にキャピラリ3を有しZ軸方向に揺動するボンディングアーム4を装備して構成され、その上方に第1クランプ機構5,第2クランプ機構6が配設され、キャピラリ3の近傍には、ボール形成装置10が配設されている。
【0026】
また、ボンディングアーム4の上方には、長尺のワイヤ9が巻回されてバックテンションを付与されたスプール7が配設され、スプール7から引出されたワイヤ9は、第2クランプ機構6,第1クランプ機構5を介してキャピラリ3先端まで送給されている。なお、ボンディングアーム4には、キャピラリ3を励振する超音波振動子が取り付けられている。
【0027】
本発明のワイヤボンダー用ボール形成装置10は、電磁吸着片13を有する揺動アーム11と、揺動アーム11に取付けられた放電電極15と、電磁吸着片13を吸着する電磁石17と、揺動アーム11を回避方向へ付勢する回避ばね21と、プランジャ形電磁石23に駆動される可動ストッパ25とを備えて構成され、図示しないフレームを介してボンディングヘッド1に取付けられている。
【0028】
揺動アーム11は、上下方向に延びて設けられ、長手方向のほぼ中央部において水平の支軸12により、図3〜5の矢印A方向へ揺動可能に支持され、上端部の所定位置に電磁吸着片13が取付けられている。
【0029】
放電電極15は、ほぼL字状に形成され揺動アーム11の下端部に固着され、キャピラリ3の真下に所定距離をおいて相対する放電位置と、その放電位置の側方であって、キャピラリ3の下降を許容する回避位置との間を移動するように構成されている。
【0030】
電磁石17は、電磁吸着片13に相対して配設され、内蔵するコイルへの給電により、電磁吸着片13を吸着する電磁吸着力を発生し、揺動アーム11を揺動して、放電電極15をキャピラリ3真下の放電位置に保持するように構成されている。なお、図に符号19で示すストッパは、電磁石17による電磁吸着片13吸着時に、放電電極15をキャピラリ3の真下、詳しくは、キャピラリ3より突出したワイヤ9先端に、上下方向に正対させるための位置決め用ストッパである。
【0031】
回避ばね21は、引張コイルばねからなり、一端が揺動アーム11の上半部に係止され、他端が図示しないフレームに係止されて、電磁吸着片13を電磁石17から離間する方向へ付勢するように形成されている。
【0032】
プランジャ形電磁石23は、図示しないコイルと、コイル内を直線移動する可動鉄心と、可動鉄心を一方向へ付勢するコイルばねとを内蔵して形成され、可動鉄心の先端部に、軸線を同一にして可動ストッパ25が固着されている。
【0033】
可動ストッパ25は、ピン状部材からなり、揺動方向Aにほぼ沿って直線移動して、揺動する揺動アーム11に当接可能に設けられている。
【0034】
この可動ストッパ25は、プランジャ形電磁石23への給電時に進出して、図4に示す第1係止点に移動し、放電電極15をキャピラリ3真下より距離e1 (従来と同じ回避距離)だけ側方の第1回避位置へ移動する。また、非給電時に、可動ストッパ25は後退して、図5に実線で示す第2係止点に移動し、放電電極15を第1回避位置より、さらに距離e2 外側方の第2回避位置へ移動するように構成されている。このプランジャ形電磁石23と可動ストッパ25とにより、回避位置可変手段が構成されている。
【0035】
次に、このように構成されたワイヤボンダー用ボール形成装置10の作用を説明する。
【0036】
まず、第1ボンディング点であるパッド33と、第2ボンディング点であるリード35との間の直線距離が、放電電極15の高さ(放電電極15の半導体チップ31よりの高さ)より大きい極長ワイヤのボンディングについて説明する。この場合、極長のワイヤ9へのボール形成、ボンディング工程の順序は、従来例にほぼ準じて行われ、キャピラリ3の上昇高さおよび可動ストッパ25による放電電極15の回避動作が異なったものとなる。
【0037】
図6は、極長ワイヤ9のボール形成、ボンディング工程における、キャピラリ3,電磁石17,プランジャ形電磁石23(可動ストッパ25)の動作制御の一例を示すタイミングチャートである。なお、動作カーブの右端は同カーブの左端へ連続している。
【0038】
ボール形成にあたっては、プランジャ形電磁石23に給電され、可動ストッパ25が第1係止点(放電電極15が第1回避位置)の状態において、電磁石17に給電される。これにより、第1係止点の揺動アーム11は、電磁吸着片13が電磁石17に吸着され、回避ばね21の付勢力に勝って図3のほぼ垂直状に移動する。
【0039】
このとき、放電電極15は、従来例のものと同一動作時間でキャピラリ3真下の放電位置へ移動し、第1クランプ機構5に把持されてキャピラリ3から突出したワイヤ9先端と所定距離をおいて正対する。
【0040】
この放電位置の放電電極15とワイヤ9先端との間に、図示しない高電圧電源より高電圧を印加して放電を発生させ、その放電エネルギーによりワイヤ9先端を溶融してボールを形成する。そして、第1クランプ機構5を解除し、ワイヤ9のバックテンションによりボールをキャピラリ3先端に当接させる。
【0041】
ボール形成が完了すると、図5に示すように電磁石17およびプランジャ形電磁石23への給電を断ち、可動ストッパ25を第2係止点へ移動させる。これにより、揺動アーム11は、回避ばね21に引張られ、可動ストッパ25に当接して停止し、放電電極15が放電位置より回避距離e1 +e2 離れた第2回避位置へ移動する。なお、プランジャ形電磁石23への給電の遮断は、パッド33における接続完了までに行えば、プランジャ形電磁石23の動作時間や放電電極15の移動による時間損失は発生しない。
【0042】
その後、キャピラリ3を下降してパッド33にワイヤ9先端のボールを当接し、ボンディング荷重を加えつつ超音波振動を印加して、パッド33にワイヤ9を接続する。パッド33へのボンディングが終わると、キャピラリ3は所定のループコントロールに従ってZ軸方向、およびX−Y軸方向に移動する(図7,8参照)。
【0043】
ループ形成にあたっては、キャピラリ3を、放電電極15よりも高い位置まで上昇させる。そして、キャピラリ3よりワイヤ9を繰出しつつ、図8の1点鎖線に沿ってリード35方向へキャピラリ3を移動させる。
【0044】
このとき、キャピラリ3とパッド33とを結ぶワイヤ9に対して、第2回避位置の放電電極15は、十分な距離をおいて離隔して移動し、両者の接触を回避している。
【0045】
ループ形成の進行につれて、キャピラリ3がリード35へ下降し始め、キャピラリ3先端が放電電極15の高さと同等以下の高さになったとき、プランジャ形電磁石23へ給電し、可動ストッパ25を第1係止点へ移動させる。
【0046】
これにより、揺動アーム11が、回避ばね21の付勢力に勝って第1係止点へ押出され、放電電極15が第1回避位置へ移動するとともに、電磁吸着片13が電磁石17に近付いて吸着待機位置となる。このプランジャ形電磁石23への給電開始タイミングは、電磁石17への給電タイミング前であれば、プランジャ形電磁石23による動作時間の損失は発生しない。
【0047】
なお、キャピラリ3が放電電極15と同じ高さ、またはそれ以下に下降すれば、キャピラリ3のX−Y軸方向移動により放電電極15とワイヤ9とが接触することはない。また、プランジャ形電磁石23への給電タイミングの設定により、プランジャ形電磁石23の電力消費を節減することができる。
【0048】
続いて、リード35上にキャピラリ3を下降させ、キャピラリ3に超音波振動を印加してワイヤ9をリード35に接続し、パッド33とリード35との間に、極長のワイヤ9による所定形状のループが形成される。
【0049】
本発明のワイヤボンダー用ボール形成装置1においては、ワイヤ9の長さが、従来例に示すように通常長の場合は、可動ストッパ25を第1係止点として、放電電極15を第1回避回避位置と放電位置との間で移動させ、ループ形成時に、キャピラリ3を放電電極15とほぼ同じ高さまで上昇させて、従来と同様にボール形成、ボンディング作業を行うことができる。
【0050】
また、可動ストッパ25の第1係止点と第2係止点とを随時選択し、放電電極15を第1回避位置と第2回避位置とに選択的に移動して、通常長のワイヤと上述のような極長ワイヤとを、適宜混合してボール形成、ボンディング作業を行うことができる。
【0051】
なお、本発明は、上述の説明および図例に限定されることなく、その実施形態を変更することができる。例えば、プランジャ形電磁石は、可動鉄心が給電時に後退し、非給電時に進出する構成であってもよい。また、可動ストッパの駆動には、他の電動手段を用いることができる。
【0052】
【発明の効果】
本発明のワイヤボンダー用ボール形成装置は以上のような構成なので、極長ワイヤのボンディングにおいて、放電電極が第2回避位置へ移動して、ワイヤとの干渉を回避し、ワイヤ変形を防止することができる。
【0053】
また、電磁石による電磁吸着片の吸着前に、可動ストッパにより揺動アームを第1係止点へ移動する構成なので、放電電極の放電位置への移動動作時間の増加を防止して、放電電極の大きな回避動作量が得られるとともに、大きな回避動作量に伴う時間損失の発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のボール形成装置を含むワイヤボンダーの要部を示す斜視図。
【図2】図1のワイヤボンダー用ボール形成装置の拡大斜視図。
【図3】放電電極が放電位置にある状態を示すボール形成装置の側面図。
【図4】放電電極が第1回避位置にある状態を示すボール形成装置の側面図。
【図5】放電電極が第2図回避位置にある状態を示すボール形成装置の側面図。
【図6】本発明に係るループ形成、ボンディング工程におけるキャピラリ,電磁石,プランジャ形電磁石の動作タイミングを表すタイミングチャート。
【図7】同じく、ボンディング工程におけるループ形成時のキャピラリの上昇を示す説明図。
【図8】同じく、ループ形成時の放電電極の回避を示す説明図。
【図9】従来のボール形成装置における放電電極が放電位置の状態を示す側面図。
【図10】従来のボール形成装置における放電電極が回避位置の状態を示す側面図。
【図11】従来のボール形成、ボンディング工程を示す説明図。
【図12】従来のループ形成時におけるワイヤ変形を示す説明図。
【符号の説明】
1 ボンディングヘッド
3 キャピラリ
9 ワイヤ
10 ボール形成装置
11 揺動アーム
13 電磁吸着片
15 放電電極
17 電磁石
21 回避ばね
23 プランジャ形電磁石
25 可動ストッパ
33 パッド
35 リード
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体デバイスのワイヤボンディング装置におけるワイヤボンダー用ボール形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイスのワイヤボンディング装置においては、金線、または銅、アルミ等のワイヤを用いて、第1ボンディング点となる半導体チップ上のパッドと第2ボンディング点となるリードとの間の接続が行われる。
【0003】
従来、この種のワイヤボンディング装置においては、ボンディング作業に先立って、キャピラリーから突出したワイヤの先端と放電電極との間に高電圧を印加し、両者間に放電を生じさせ、その放電エネルギーによりワイヤ先端部分を溶融して、キャピラリに挿通されたワイヤ先端にボールの形成が行われている。
【0004】
図9,10は、このワイヤ先端にボールを形成するボール形成装置の一例を示したものである。
【0005】
この従来のボール形成装置100は、上端部に電磁吸着片102を有し支軸103により揺動可能に設けられた揺動アーム101と、揺動アーム101の下端部に設けられた放電電極104と、電磁吸着片102を吸着して、放電電極104をキャピラリ110の真下の放電位置へ移動し保持可能な電磁石105と、揺動アーム101を引張付勢して、放電電極104を放電位置側方(距離e1 )の回避位置へ移動させる回避ばね106と、揺動アーム101に係合して放電電極104を回避位置に保持するストッパ107とを備えて構成されている。
【0006】
そして、電磁石105に給電されたとき、電磁吸着片102が電磁石105に吸着され、揺動アーム101がほぼ垂直状に移動して、放電電極104とキャピラリ110先端から突出した図示しないワイヤ先端とが、所定距離をおいて正対する放電位置へ移動するように形成されている(図9参照)。
【0007】
また、電磁石105への給電が断たれたとき、揺動アーム101が回避ばね106に引張されて傾斜し、放電電極104が回避位置へ移動して、キャピラリ110の下降を許容するように形成されている(図10参照)。
【0008】
そして、上記放電位置の放電電極104と、キャピラリ110に挿通されたワイヤとの間に高電圧を印加して、ワイヤ先端部にボールを形成し、これに続いて、ボンディング作業が行われていた。
【0009】
このボール形成、およびボンディング工程を図11を参照して説明する。なお、図11において符号111はワイヤを示し、ワイヤ111は、キャピラリ110上方のスプール(図示省略)より供給されるとともに上向き方向の張力が付与され、クランプ機構114により把持、解除されるように構成されている。
【0010】
まず、電磁石105に給電し、電磁吸着片102を吸着して放電電極104を放電位置に移動させ、キャピラリ110先端から突出しクランプ機構114により把持されたワイヤ111先端と、放電電極104とを正対させる。そして、ワイヤ111と放電電極104との間に高電圧を印加して、ワイヤ111先端部にボール112を形成する(図11(a)参照)。
【0011】
次いで、電磁石105への給電を断ち、回避ばね106により放電電極104を回避位置へ移動させ、クランプ機構114を解放して、ワイヤ111のバックテンションにより、ボール112をキャピラリ110先端に当接させる(図11(b)参照)。
【0012】
続いて、キャピラリ110を下降し、ボール112を半導体チップ115のパッド116(第1ボンディング点)に当接させ、ボンディング加圧と超音波振動の印加により接続を行う(図11(c)参照)。
【0013】
そして、図11(d)〜(f)に示すように、キャピラリ110を、所定のループコントロールに従ってZ軸方向、およびX−Y軸方向へ移動させる。すなわち、キャピラリ110先端を、放電電極104とほぼ同じ高さまで上昇させ、さらに、キャピラリ110よりワイヤ111を繰出しつつ、第2ボンディング点となるリード117方向へ移動させる。続いて、リード117上にキャピラリ110を位置させ、ワイヤ111の一部を押しつぶすとともに、キャピラリ110に超音波振動を印加してリード117に接続する。
【0014】
その後、クランプ機構114を閉じてキャピラリ110を上昇させることにより、ワイヤ111をリード117より切断し、パッド116とリード117との間にワイヤ111がループ状にボンディングされる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
このような、従来のワイヤーボンダー用ボール形成装置においては、放電電極104の放電位置と回避位置との間の動作距離e1 は、動作時間を短縮する目的で極力短く設定されており、また、放電電極104の取付け高さは、通常、半導体チップ115より約6mm上方位置に取付けられている。
【0016】
そのため、第1ボンディング点と第2ボンディング点間の直線距離が、7mmを越えるような極長のワイヤをボンディングする場合、良好なループ形状を得るために、キャピラリ110を上記直線距離とほぼ同等の高さ、またはそれ以上の高さまで上昇させてループ形成する必要が生じる。
【0017】
従って、極長ワイヤのボンディング時には、キャピラリ110先端が放電電極104よりも上昇し、ループ形成時に、キャピラリ110が上昇後X−Y軸方向へ移動する際、図12に示すように、ループ形成途時のワイヤ111に、回避位置の放電電極104が接触して、不測のワイヤ変形が発生するという問題があった。
【0018】
この発明は、上記に鑑みてなされたものであり、極長ワイヤのボンディングにおいて、放電電極とワイヤとの干渉によるワイヤ変形を防止することのできるワイヤボンダー用ボール形成装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記目的を達成するためになされたものであり、第1の発明のワイヤボンダー用ボール形成装置は、キャピラリ先端から突出したワイヤの先端と放電電極との間のスパーク放電により前記ワイヤ先端にボールを形成するワイヤボンダー用ボール形成装置であって、一端部に電磁吸着片を有し揺動可能に設けられた揺動アームと、前記揺動アームの他端部に設けられた放電電極と、前記揺動アームの電磁吸着片を吸着して前記放電電極をキャピラリ真下の放電位置に保持可能な電磁石と、前記揺動アームを介して前記放電電極を前記放電位置側方の回避方向へ付勢する回避ばねと、前記放電電極を前記放電位置の側方の第1回避位置と該放電電極を前記第1回避位置よりさらに外側方の第2回避位置とに可変可能な回避位置可変手段と、を備えてなることを特徴とするワイヤボンダー用ボール形成装置である。
【0020】
第2の発明のワイヤボンダー用ボール形成装置は、キャピラリ先端から突出したワイヤの先端と放電電極との間のスパーク放電により前記ワイヤ先端にボールを形成するワイヤボンダー用ボール形成装置であって、一端部に電磁吸着片を有し揺動可能に設けられた揺動アームと、前記揺動アームの他端部に設けられた放電電極と、前記揺動アームの電磁吸着片を吸着して前記放電電極をキャピラリ真下の放電位置に保持可能な電磁石と、前記揺動アームを介して前記放電電極を前記放電位置の側方へ回避移動可能に付勢する回避ばねと、前記揺動アームを前記放電電極が前記放電位置の側方の第1回避位置に到来する第1係止点と該放電電極が前記第1回避位置よりさらに外側方の第2回避位置に到来する第2係止点とに選択的に係止可能な可動ストッパと、を備えてなることを特徴とするワイヤボンダー用ボール形成装置である。
【0021】
第3の発明のワイヤボンダー用ボール形成装置は、キャピラリ先端から突出したワイヤの先端と放電電極との間のスパーク放電により前記ワイヤ先端にボールを形成するワイヤボンダー用ボール形成装置であって、一端部に電磁吸着片を有し揺動可能に設けられた揺動アームと、前記揺動アームの他端部に設けられた放電電極と、前記揺動アームの電磁吸着片を吸着して前記放電電極をキャピラリ真下の放電位置に保持可能な電磁石と、前記揺動アームを介して前記放電電極を前記放電位置の側方へ回避移動可能に付勢するばねと、前記揺動アームを前記放電電極が前記放電位置の側方の第1回避位置に到来する第1係止点と該放電電極が前記第1回避位置よりさらに外側方の第2回避位置に到来する第2係止点とに選択的に係止可能な可動ストッパと、を備え、前記可動ストッパが、前記電磁石による電磁吸着片の吸着前に前記揺動アームを第1係止点へ移動可能に構成されてなることを特徴とするワイヤボンダー用ボール形成装置である。
【0022】
第4の発明のワイヤボンダー用ボール形成装置は、請求項2又は3記載のワイヤボンダー用ボール形成装置であって、前記可動ストッパが、プランジャ形電磁石により駆動されてなることを特徴とするワイヤボンダー用ボール形成装置である。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施態様を図面に基づいて説明する。
【0024】
図1は、本発明のボール形成装置10を含むワイヤーボンディング装置の要部をなすボンディングヘッド1を示し、図2は、図1のボール形成装置10の拡大図である。
【0025】
図1において、ボンディングヘッド1は、図示しないX−Yテーブル上に搭載され、先端部にキャピラリ3を有しZ軸方向に揺動するボンディングアーム4を装備して構成され、その上方に第1クランプ機構5,第2クランプ機構6が配設され、キャピラリ3の近傍には、ボール形成装置10が配設されている。
【0026】
また、ボンディングアーム4の上方には、長尺のワイヤ9が巻回されてバックテンションを付与されたスプール7が配設され、スプール7から引出されたワイヤ9は、第2クランプ機構6,第1クランプ機構5を介してキャピラリ3先端まで送給されている。なお、ボンディングアーム4には、キャピラリ3を励振する超音波振動子が取り付けられている。
【0027】
本発明のワイヤボンダー用ボール形成装置10は、電磁吸着片13を有する揺動アーム11と、揺動アーム11に取付けられた放電電極15と、電磁吸着片13を吸着する電磁石17と、揺動アーム11を回避方向へ付勢する回避ばね21と、プランジャ形電磁石23に駆動される可動ストッパ25とを備えて構成され、図示しないフレームを介してボンディングヘッド1に取付けられている。
【0028】
揺動アーム11は、上下方向に延びて設けられ、長手方向のほぼ中央部において水平の支軸12により、図3〜5の矢印A方向へ揺動可能に支持され、上端部の所定位置に電磁吸着片13が取付けられている。
【0029】
放電電極15は、ほぼL字状に形成され揺動アーム11の下端部に固着され、キャピラリ3の真下に所定距離をおいて相対する放電位置と、その放電位置の側方であって、キャピラリ3の下降を許容する回避位置との間を移動するように構成されている。
【0030】
電磁石17は、電磁吸着片13に相対して配設され、内蔵するコイルへの給電により、電磁吸着片13を吸着する電磁吸着力を発生し、揺動アーム11を揺動して、放電電極15をキャピラリ3真下の放電位置に保持するように構成されている。なお、図に符号19で示すストッパは、電磁石17による電磁吸着片13吸着時に、放電電極15をキャピラリ3の真下、詳しくは、キャピラリ3より突出したワイヤ9先端に、上下方向に正対させるための位置決め用ストッパである。
【0031】
回避ばね21は、引張コイルばねからなり、一端が揺動アーム11の上半部に係止され、他端が図示しないフレームに係止されて、電磁吸着片13を電磁石17から離間する方向へ付勢するように形成されている。
【0032】
プランジャ形電磁石23は、図示しないコイルと、コイル内を直線移動する可動鉄心と、可動鉄心を一方向へ付勢するコイルばねとを内蔵して形成され、可動鉄心の先端部に、軸線を同一にして可動ストッパ25が固着されている。
【0033】
可動ストッパ25は、ピン状部材からなり、揺動方向Aにほぼ沿って直線移動して、揺動する揺動アーム11に当接可能に設けられている。
【0034】
この可動ストッパ25は、プランジャ形電磁石23への給電時に進出して、図4に示す第1係止点に移動し、放電電極15をキャピラリ3真下より距離e1 (従来と同じ回避距離)だけ側方の第1回避位置へ移動する。また、非給電時に、可動ストッパ25は後退して、図5に実線で示す第2係止点に移動し、放電電極15を第1回避位置より、さらに距離e2 外側方の第2回避位置へ移動するように構成されている。このプランジャ形電磁石23と可動ストッパ25とにより、回避位置可変手段が構成されている。
【0035】
次に、このように構成されたワイヤボンダー用ボール形成装置10の作用を説明する。
【0036】
まず、第1ボンディング点であるパッド33と、第2ボンディング点であるリード35との間の直線距離が、放電電極15の高さ(放電電極15の半導体チップ31よりの高さ)より大きい極長ワイヤのボンディングについて説明する。この場合、極長のワイヤ9へのボール形成、ボンディング工程の順序は、従来例にほぼ準じて行われ、キャピラリ3の上昇高さおよび可動ストッパ25による放電電極15の回避動作が異なったものとなる。
【0037】
図6は、極長ワイヤ9のボール形成、ボンディング工程における、キャピラリ3,電磁石17,プランジャ形電磁石23(可動ストッパ25)の動作制御の一例を示すタイミングチャートである。なお、動作カーブの右端は同カーブの左端へ連続している。
【0038】
ボール形成にあたっては、プランジャ形電磁石23に給電され、可動ストッパ25が第1係止点(放電電極15が第1回避位置)の状態において、電磁石17に給電される。これにより、第1係止点の揺動アーム11は、電磁吸着片13が電磁石17に吸着され、回避ばね21の付勢力に勝って図3のほぼ垂直状に移動する。
【0039】
このとき、放電電極15は、従来例のものと同一動作時間でキャピラリ3真下の放電位置へ移動し、第1クランプ機構5に把持されてキャピラリ3から突出したワイヤ9先端と所定距離をおいて正対する。
【0040】
この放電位置の放電電極15とワイヤ9先端との間に、図示しない高電圧電源より高電圧を印加して放電を発生させ、その放電エネルギーによりワイヤ9先端を溶融してボールを形成する。そして、第1クランプ機構5を解除し、ワイヤ9のバックテンションによりボールをキャピラリ3先端に当接させる。
【0041】
ボール形成が完了すると、図5に示すように電磁石17およびプランジャ形電磁石23への給電を断ち、可動ストッパ25を第2係止点へ移動させる。これにより、揺動アーム11は、回避ばね21に引張られ、可動ストッパ25に当接して停止し、放電電極15が放電位置より回避距離e1 +e2 離れた第2回避位置へ移動する。なお、プランジャ形電磁石23への給電の遮断は、パッド33における接続完了までに行えば、プランジャ形電磁石23の動作時間や放電電極15の移動による時間損失は発生しない。
【0042】
その後、キャピラリ3を下降してパッド33にワイヤ9先端のボールを当接し、ボンディング荷重を加えつつ超音波振動を印加して、パッド33にワイヤ9を接続する。パッド33へのボンディングが終わると、キャピラリ3は所定のループコントロールに従ってZ軸方向、およびX−Y軸方向に移動する(図7,8参照)。
【0043】
ループ形成にあたっては、キャピラリ3を、放電電極15よりも高い位置まで上昇させる。そして、キャピラリ3よりワイヤ9を繰出しつつ、図8の1点鎖線に沿ってリード35方向へキャピラリ3を移動させる。
【0044】
このとき、キャピラリ3とパッド33とを結ぶワイヤ9に対して、第2回避位置の放電電極15は、十分な距離をおいて離隔して移動し、両者の接触を回避している。
【0045】
ループ形成の進行につれて、キャピラリ3がリード35へ下降し始め、キャピラリ3先端が放電電極15の高さと同等以下の高さになったとき、プランジャ形電磁石23へ給電し、可動ストッパ25を第1係止点へ移動させる。
【0046】
これにより、揺動アーム11が、回避ばね21の付勢力に勝って第1係止点へ押出され、放電電極15が第1回避位置へ移動するとともに、電磁吸着片13が電磁石17に近付いて吸着待機位置となる。このプランジャ形電磁石23への給電開始タイミングは、電磁石17への給電タイミング前であれば、プランジャ形電磁石23による動作時間の損失は発生しない。
【0047】
なお、キャピラリ3が放電電極15と同じ高さ、またはそれ以下に下降すれば、キャピラリ3のX−Y軸方向移動により放電電極15とワイヤ9とが接触することはない。また、プランジャ形電磁石23への給電タイミングの設定により、プランジャ形電磁石23の電力消費を節減することができる。
【0048】
続いて、リード35上にキャピラリ3を下降させ、キャピラリ3に超音波振動を印加してワイヤ9をリード35に接続し、パッド33とリード35との間に、極長のワイヤ9による所定形状のループが形成される。
【0049】
本発明のワイヤボンダー用ボール形成装置1においては、ワイヤ9の長さが、従来例に示すように通常長の場合は、可動ストッパ25を第1係止点として、放電電極15を第1回避回避位置と放電位置との間で移動させ、ループ形成時に、キャピラリ3を放電電極15とほぼ同じ高さまで上昇させて、従来と同様にボール形成、ボンディング作業を行うことができる。
【0050】
また、可動ストッパ25の第1係止点と第2係止点とを随時選択し、放電電極15を第1回避位置と第2回避位置とに選択的に移動して、通常長のワイヤと上述のような極長ワイヤとを、適宜混合してボール形成、ボンディング作業を行うことができる。
【0051】
なお、本発明は、上述の説明および図例に限定されることなく、その実施形態を変更することができる。例えば、プランジャ形電磁石は、可動鉄心が給電時に後退し、非給電時に進出する構成であってもよい。また、可動ストッパの駆動には、他の電動手段を用いることができる。
【0052】
【発明の効果】
本発明のワイヤボンダー用ボール形成装置は以上のような構成なので、極長ワイヤのボンディングにおいて、放電電極が第2回避位置へ移動して、ワイヤとの干渉を回避し、ワイヤ変形を防止することができる。
【0053】
また、電磁石による電磁吸着片の吸着前に、可動ストッパにより揺動アームを第1係止点へ移動する構成なので、放電電極の放電位置への移動動作時間の増加を防止して、放電電極の大きな回避動作量が得られるとともに、大きな回避動作量に伴う時間損失の発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のボール形成装置を含むワイヤボンダーの要部を示す斜視図。
【図2】図1のワイヤボンダー用ボール形成装置の拡大斜視図。
【図3】放電電極が放電位置にある状態を示すボール形成装置の側面図。
【図4】放電電極が第1回避位置にある状態を示すボール形成装置の側面図。
【図5】放電電極が第2図回避位置にある状態を示すボール形成装置の側面図。
【図6】本発明に係るループ形成、ボンディング工程におけるキャピラリ,電磁石,プランジャ形電磁石の動作タイミングを表すタイミングチャート。
【図7】同じく、ボンディング工程におけるループ形成時のキャピラリの上昇を示す説明図。
【図8】同じく、ループ形成時の放電電極の回避を示す説明図。
【図9】従来のボール形成装置における放電電極が放電位置の状態を示す側面図。
【図10】従来のボール形成装置における放電電極が回避位置の状態を示す側面図。
【図11】従来のボール形成、ボンディング工程を示す説明図。
【図12】従来のループ形成時におけるワイヤ変形を示す説明図。
【符号の説明】
1 ボンディングヘッド
3 キャピラリ
9 ワイヤ
10 ボール形成装置
11 揺動アーム
13 電磁吸着片
15 放電電極
17 電磁石
21 回避ばね
23 プランジャ形電磁石
25 可動ストッパ
33 パッド
35 リード
Claims (4)
- キャピラリ先端から突出したワイヤの先端と放電電極との間のスパーク放電により前記ワイヤ先端にボールを形成するワイヤボンダー用ボール形成装置であって、
一端部に電磁吸着片を有し揺動可能に設けられた揺動アームと、
前記揺動アームの他端部に設けられた放電電極と、
前記揺動アームの電磁吸着片を吸着して前記放電電極をキャピラリ真下の放電位置に保持可能な電磁石と、
前記揺動アームを介して前記放電電極を前記放電位置側方の回避方向へ付勢する回避ばねと、
前記放電電極を前記放電位置の側方の第1回避位置と該放電電極を前記第1回避位置よりさらに外側方の第2回避位置とに可変可能な回避位置可変手段と、
を備えてなることを特徴とするワイヤボンダー用ボール形成装置。 - キャピラリ先端から突出したワイヤの先端と放電電極との間のスパーク放電により前記ワイヤ先端にボールを形成するワイヤボンダー用ボール形成装置であって、
一端部に電磁吸着片を有し揺動可能に設けられた揺動アームと、
前記揺動アームの他端部に設けられた放電電極と、
前記揺動アームの電磁吸着片を吸着して前記放電電極をキャピラリ真下の放電位置に保持可能な電磁石と、
前記揺動アームを介して前記放電電極を前記放電位置の側方へ回避移動可能に付勢する回避ばねと、
前記揺動アームを前記放電電極が前記放電位置の側方の第1回避位置に到来する第1係止点と該放電電極が前記第1回避位置よりさらに外側方の第2回避位置に到来する第2係止点とに選択的に係止可能な可動ストッパと、
を備えてなることを特徴とするワイヤボンダー用ボール形成装置。 - キャピラリ先端から突出したワイヤの先端と放電電極との間のスパーク放電により前記ワイヤ先端にボールを形成するワイヤボンダー用ボール形成装置であって、
一端部に電磁吸着片を有し揺動可能に設けられた揺動アームと、
前記揺動アームの他端部に設けられた放電電極と、
前記揺動アームの電磁吸着片を吸着して前記放電電極をキャピラリ真下の放電位置に保持可能な電磁石と、
前記揺動アームを介して前記放電電極を前記放電位置の側方へ回避移動可能に付勢するばねと、
前記揺動アームを前記放電電極が前記放電位置の側方の第1回避位置に到来する第1係止点と該放電電極が前記第1回避位置よりさらに外側方の第2回避位置に到来する第2係止点とに選択的に係止可能な可動ストッパとを備え、
前記可動ストッパが、前記電磁石による電磁吸着片の吸着前に前記揺動アームを第1係止点へ移動可能に構成されてなる
ことを特徴とするワイヤボンダー用ボール形成装置。 - 前記可動ストッパが、プランジャ形電磁石により駆動されてなることを特徴とする請求項2又は請求項3記載のワイヤボンダー用ボール形成装置。
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