JP3868663B2 - パワーウインド制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車のウインドガラスを自動的に駆動させるパワーウインド制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のウインドガラスを自動的に駆動させるパワーウインド制御装置としては、モータに備えたアーマチュアシャフトの回転数が回転センサにより検出され、ウインドガラスが閉側に駆動されている途中で、回転センサの検出した回転数データが所定の値よりも小さくなったときに、ウインドガラスを開側に反転駆動させて挟み込みを回避するものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のパワーウインド制御装置において、ウインドガラスが閉側に駆動されている途中で、それまで開いていたドアが閉じられることによってウインドガラスに生ずる衝撃力や、悪路を走行している最中にウインドガラスが閉側に駆動されることによってウインドガラスに与えられる振動により、モータのアーマチュアシャフトに大きな負荷がかかると、回転センサの検出した回転数データが所定の値よりも小さくなってウインドガラスを開側に反転駆動させてしまうことがありうるという問題点があった。
【0004】
【発明の目的】
この発明に係わるパワーウインド制御装置は、ウインドガラスの挟み込みの検出を確実に行って挟み込みを速やかに回避することができるパワーウインド制御装置を提供することを目的としている。
【0005】
【発明の構成】
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係わるパワーウインド制御装置では、ウインドガラスに結合されたモータと、モータに電気的に接続され、ウインドガラスを開側または閉側に駆動するための通電を行う駆動回路と、オン切換えにより、ウインドガラスを開側に駆動させるための下降指令信号を駆動回路に与えるとともに、ウインドガラスを閉側に駆動させるための上昇指令信号を駆動回路に与えるスイッチと、モータの回転に応じてパルス信号を発生する回転検出手段と、回転検出手段より与えられたパルス信号により、モータの回転速度を算出する回転速度検出手段と、駆動回路がスイッチにより上昇指令信号を与えられウインドガラスを閉側に駆動させている途中で、回転速度検出手段により得られたモータの回転速度の減少量が予め定められた挟み込みしきい値以上であり、且つ、該挟み込みしきい値より大きい予め定められた挟み込み検出禁止しきい値以下の範囲内になったときにのみ、駆動回路に対しウインドガラスを開側に駆動する通電を行うための反転指令信号を与える挟み込み検出手段を備えている構成としたことを特徴としている。
【0007】
この発明の請求項2に係わるパワーウインド制御装置では、ウインドガラスに結合されたモータと、モータに電気的に接続され、ウインドガラスを開側または閉側に駆動するための通電を行う駆動回路と、オン切換えにより、ウインドガラスを開側に駆動させるための下降指令信号を駆動回路に与えるとともに、ウインドガラスを閉側に駆動させるための上昇指令信号を駆動回路に与えるスイッチと、モータの回転に応じてパルス信号を発生する回転検出手段と、回転検出手段より与えられたパルス信号により、モータの速度データを算出するとともに、速度データの最大値を算出する回転速度検出手段と、回転速度検出手段より与えられた速度データの最大値から、そのときの速度データに基づいてテーブルより得られた挟み込みしきい値を減算処理することにより挟み込み検出基準値を設定する第1の比較値設定手段と、回転速度検出手段より与えられた速度データの最大値から、そのときの速度データに基づいてテーブルより得られた挟み込み検出禁止しきい値を減算処理することにより挟み込み検出禁止基準値を設定する第2の比較値設定手段と、駆動回路がスイッチにより上昇指令信号を与えられウインドガラスを閉側に駆動させている途中で、回転速度検出手段より与えられた最新の速度データの値が第1の比較値設定手段より得られた挟み込み検出基準値よりも小さくなり、且つ、回転速度検出手段より与えられた最新の速度データの値が第2の比較値設定手段より得られた挟み込み検出禁止基準値よりも大きくなったときにのみ、駆動回路に対しウインドガラスを開側に駆動する通電を行うための反転指令信号を与える挟み込み検出手段を備えている構成としたことを特徴としている。
【0008】
この発明の請求項3に係わるパワーウインド制御装置では、ウインドガラスに結合されたモータと、モータに電気的に接続され、ウインドガラスを開側または閉側に駆動するための通電を行う駆動回路と、オン切換えにより、ウインドガラスを開側に駆動させるための下降指令信号を駆動回路に与えるとともに、ウインドガラスを閉側に駆動させるための上昇指令信号を駆動回路に与えるスイッチと、モータの回転に応じてパルス信号を発生する回転検出手段と、回転検出手段より与えられたパルス信号により、モータの速度データを算出するとともに、速度データの最大値を算出する回転速度検出手段と、回転速度検出手段より与えられた速度データの最大値から、そのときの速度データに基づいてテーブルより得られた挟み込みしきい値を減算処理することにより挟み込み検出基準値を設定する第1の比較値設定手段と、回転速度検出手段より与えられた速度データの最大値から、そのときの速度データに基づいてテーブルより得られた挟み込み検出禁止しきい値を減算処理することにより挟み込み検出禁止基準値を設定する第2の比較値設定手段と、駆動回路がスイッチにより上昇指令信号を与えられウインドガラスを閉側に駆動させている途中で、回転速度検出手段より与えられた最新の速度データの値が第1の比較値設定手段より得られた挟み込み検出基準値よりも小さくなり、且つ、回転速度検出手段より与えられた最新の速度データの値が第2の比較値設定手段より得られた挟み込み検出禁止基準値よりも大きくなったときにのみ、駆動回路に対しウインドガラスを開側に駆動する通電を行うための反転指令信号を与える挟み込み検出手段と、回転速度検出手段より与えられた最新の速度データの値が第1の比較値設定手段より得られた挟み込み検出基準値よりも小さくなり、且つ、回転速度検出手段より与えられた最新の速度データの値が第2の比較値設定手段より得られた挟み込み検出禁止基準値よりも小さくなったときに、予め定められた時間だけ挟み込み検出手段の動作を無効にする禁止手段を備えている構成としたことを特徴としている。
【0009】
【発明の作用】
この発明の請求項1に係わるパワーウインド制御装置において、挟み込み検出手段は、駆動回路がスイッチにより上昇指令信号を与えられウインドガラスを閉側に駆動させている途中で、回転速度検出手段により得られたモータの回転速度の減少量が予め定められた挟み込みしきい値以上であり、且つ、予め定められた挟み込み検出禁止しきい値以下の範囲内になったときにのみ、駆動回路に対しウインドガラスを開側に駆動する通電を行うための反転指令信号を与える。それ故、ウインドガラスが閉側に駆動されている途中で、それまで開いていたドアが閉じられることによってウインドガラスに生ずる衝撃力や、悪路を走行している最中にウインドガラスが閉側に駆動されることによってウインドガラスに与えられる振動により、モータのアーマチュアシャフトに大きな負荷がかかったときには、モータの回転速度の減少量が上記した範囲を外れることにより、駆動回路に対しウインドガラスを開側に駆動する通電を行うための反転指令信号を与えることがない。
【0010】
この発明の請求項2に係わるパワーウインド制御装置において、挟み込み検出手段は、駆動回路がスイッチにより上昇指令信号を与えられウインドガラスを閉側に駆動させている途中で、回転速度検出手段より与えられた最新の速度データの値が第1の比較値設定手段より得られた挟み込み検出基準値よりも小さくなり、且つ、回転速度検出手段より与えられた最新の速度データの値が第2の比較値設定手段より得られた挟み込み検出禁止基準値よりも大きくなったときにだけ、駆動回路に対しウインドガラスを開側に駆動する通電を行うための反転指令信号を与える。それ故、ウインドガラスが閉側に駆動されている途中で、それまで開いていたドアが閉じられることによってウインドガラスに生ずる衝撃力や、悪路を走行している最中にウインドガラスが閉側に駆動されることによってウインドガラスに与えられる振動により、モータのアーマチュアシャフトに大きな負荷がかかっているときには、回転速度検出手段より与えられた最新の速度データの値が第1の比較値設定手段より得られた挟み込み検出基準値よりも小さくなるが、回転速度検出手段より与えられた最新の速度データの値が第2の比較値設定手段より得られた挟み込み検出禁止基準値よりも大きくならないので、駆動回路に対しウインドガラスを開側に駆動する通電を行うための反転指令信号を与えることがない。
【0011】
この発明の請求項3に係わるパワーウインド制御装置において、挟み込み検出手段は、駆動回路がスイッチにより上昇指令信号を与えられウインドガラスを閉側に駆動させている途中で、回転速度検出手段より与えられた最新の速度データの値が第1の比較値設定手段より得られた挟み込み検出基準値よりも小さくなり、且つ、回転速度検出手段より与えられた最新の速度データの値が第2の比較値設定手段より得られた挟み込み検出禁止基準値よりも大きくなったときにだけ、駆動回路に対しウインドガラスを開側に駆動する通電を行うための反転指令信号を与え、さらに、禁止手段は、回転速度検出手段より与えられた最新の速度データの値が第1の比較値設定手段より得られた挟み込み検出基準値よりも小さくなり、且つ、回転速度検出手段より与えられた最新の速度データの値が第2の比較値設定手段より得られた挟み込み検出禁止基準値よりも小さくなったときに、予め定められた時間だけ挟み込み検出手段の動作を無効にする。それ故、ウインドガラスが閉側に駆動されている途中で、それまで開いていたドアが閉じられることによってウインドガラスに生ずる衝撃力や、悪路を走行している最中にウインドガラスが閉側に駆動されることによってウインドガラスに与えられる振動により、モータのアーマチュアシャフトに大きな負荷がかかったときには、回転速度検出手段より与えられた最新の速度データの値が第1の比較値設定手段より得られた挟み込み検出基準値よりも小さくなるとともに、回転速度検出手段より与えられた最新の速度データの値が第2の比較値設定手段より得られた挟み込み検出禁止基準値よりも大きくならない、即ち、小さくなるので、禁止手段により、駆動回路に与えられるウインドガラスを開側に駆動する通電を行うための反転指令信号が予め定められた時間だけ無効になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
【0013】
【実施例】
図1ないし図11にはこの発明に係わるパワーウインド制御装置の一実施例が示されている。
【0014】
図示されるパワーウインド制御装置1は、主として、開スイッチ(開SW)2、閉スイッチ(閉SW)3、オートスイッチ(オートSW)4、イグニションスイッチ(IGスイッチ)5、電源50、モータ6、回転検出センサ(回転検出手段)7、制御ユニット8から構成されており、制御ユニット8に、定電圧回路9、リセット回路10、駆動回路11、中央処理回路CPUが備えられている。
【0015】
開スイッチ2は、オン切換えされることによって下降指令信号を発生する。開スイッチ2が発生した下降指令信号は、図示しない電圧クランプ回路を通じて制御ユニット8に備えられた中央処理回路CPUに与えられる。
【0016】
閉スイッチ3は、オン切換えされることによって上昇指令信号を発生する。閉スイッチ3が発生した上昇指令信号は、図示しない電圧クランプ回路を通じて制御ユニット8に備えられた中央処理回路CPUに与えられる。
【0017】
オートスイッチ4は、オン切換えされることによって自動指令信号を発生する。オートスイッチ4が発生した自動指令信号は、図示しない電圧クランプ回路を通じて制御ユニット8に備えられた中央処理回路CPUに与えられる。オートスイッチ4の自動指令信号は、開、閉スイッチ2、3に2段式にしてそれぞれ内蔵されているため、開スイッチ2がオン切換えされると同時にオン切換えされた際、この開スイッチ2がオフ切換えされてからも下降指令信号を連続させるのに用いられる一方、閉スイッチ3がオン切換えされると同時にオン切換えされた際、この閉スイッチ3がオフ切換えされてからも上昇指令信号を連続させるのに用いられる。
【0018】
イグニションスイッチ5は、一方が電源50に接続され、他方が制御ユニット8に接続されている。イグニションスイッチ5はオン切換えされることによって制御ユニット8に電源50の電位を与える。
【0019】
定電圧回路9は、一方がイグニションスイッチ5に接続され、他方が中央処理回路CPUに接続されている。定電圧回路9は、イグニションスイッチ5がオン切換えされることによって、中央処理回路CPUに所定のマイコンドライブ電圧を与える。
【0020】
リセット回路10は、一方がイグニションスイッチ5に接続され、他方が中央処理回路CPUに接続されている。リセット回路10は、電源50が制御ユニット8に最初に接続された際、中央処理回路CPUを初期状態にリセットする。
【0021】
駆動回路11は、リレーやスイッチングトランジスタなどによって構成されており、一方が中央処理回路CPUにそれぞれ接続され、他方がモータ6に備えた第1のブラシ端子6a、第2のブラシ端子6bにそれぞれ接続されている。
【0022】
駆動回路11は、中央処理回路CPUより与えられた開信号によって正回転側がオンして、モータ6に備えられた第1のブラシ端子6aにハイレベル(電源50の電位)を与えるとともにモータ6に備えられた第2のブラシ端子6bにローレベルを与える。これに反して、駆動回路11は、中央処理回路CPUより与えられた閉信号によって逆回転側がオンし、モータ6の第2のブラシ端子6bにハイレベルを与えるとともにモータ6の第1のブラシ端子6aにローレベルを与える。
【0023】
モータ6には、図示しないアーマチュアに備えたアーマチュアシャフト6cが図示しないガラス昇降器を介してウインドガラス60に結合されている。モータ6は、第1のブラシ端子6aにハイレベルが与えられ、第2のブラシ端子6bにローレベルが与えられることによってアーマチュアシャフト6cが正回転し、アーマチュアシャフト6cの正回転によってウインドガラス60を開ける。これに反して、モータ6は、第2のブラシ端子6bにハイレベルが与えられ、第1のブラシ端子6aにローレベルが与えられることによってアーマチュアシャフト6cが逆回転し、アーマチュアシャフト6cの逆回転によってウインドガラス60を閉める。モータ6のアーマチュアシャフト6c上には回転検出センサ7が配置されている。
【0024】
回転検出センサ7には、アーマチュアシャフト6cに取付けられた図示しないマグネットのまわりに、第1の信号発生器と、第2の信号発生器とが備えられている。第1の信号発生器と第2の信号発生器とはアーマチュアシャフト6cの円周上にほぼ90度置いて配置されている。
【0025】
回転検出センサ7は、アーマチュアシャフト6cが正回転することによってマグネットがアーマチュアシャフト6cとともに正回転するため、図3に示されるように、第1の信号発生器よりパルス信号A(パルスA)が発生し、中央処理回路CPUに取り込まれる。そして、アーマチュアシャフト6cの正回転によって、パルス信号Aに1/4周期ずれて第2の信号発生器よりパルス信号B(パルスB)が発生し、中央処理回路CPUに取り込まれる。アーマチュアシャフト6cが逆回転した場合、上記とは反対にしてパルス信号A、パルス信号Bが発生される。
【0026】
中央処理回路CPUには、回転速度検出手段12、第1の比較値設定手段13、第2の比較値設定手段14、挟み込み検出手段15、禁止手段(禁止タイマ)16、計時用のクロック(図示せず)、図3に示される第1、第2、第3、第4のタイマTAR、TBF、TAF、TBR、駆動制御信号発生手段(図示せず)がそれぞれ内蔵されている。
【0027】
回転速度検出手段12は、回転検出センサ7より与えられたパルスA、パルスBによりそれぞれカウント動作を行う第1、第2、第3、第4のタイマTAR、TBF、TAF、TBRの値に基づいて最新の速度データω0を得る。そして、最古の速度データを破棄しながら、最新の速度データω0を順次n個格納したうえで、速度データω0の最大値ωmaxを得る。パルスA、パルスBにより速度データω0を得るに際しては、図4に示される作動方向の検出が用いられる。
【0028】
第1の比較値設定手段13は、そのときの最新の速度データω0に対応した挟み込みしきい値ωpを図2に示される速度データω0とウインドガラス60の所定の移動量に対するアーマチュアシャフト6cの回転数の特性図より選択し、回転速度検出手段12が得た速度データω0の最大値ωmaxから挟み込みしきい値ωpを減算処理することにより、そのときの挟み込み検出基準値ωref1を設定する。
【0029】
第2の比較値設定手段14は、そのときの最新の速度データω0に対応した挟み込み検出禁止しきい値ωvを図2に示される特性図より選択し、回転速度検出手段12が得た速度データω0の最大値ωmaxから挟み込み検出禁止しきい値ωvを減算処理することにより、そのときの挟み込み検出禁止基準値ωref2を設定する。
【0030】
図2に示される特性図では、挟み込まれた物体が掌等の人体である場合の速度変動を表す破線Uや、挟み込まれた物体が鉄棒等の金属物である場合の速度変動を表す破線Tよりも挟み込みしきい値ωpが小さい値にされている。
【0031】
図2に示される特性図では、ウインドガラス60が閉る側に駆動されている途中で、それまで開いていたドアが閉じられることによってウインドガラス60に衝撃力が生じた場合の速度変動を表す破線Sや、車両が悪路を走行している最中にウインドガラス60が閉側に駆動されることによってウインドガラス60に振動が与えられた場合の速度変動を表す破線Rよりも挟み込み検出禁止しきい値ωvが小さい値にされている。挟み込みしきい値ωp、検出禁止しきい値ωvにより、反転領域は図2中に斜線で示される範囲に定められている。
【0032】
挟み込み検出手段15は、第1の比較値設定手段13により、最大の速度データωmaxから挟み込みしきい値ωpを減算処理することによって得られた挟み込み検出基準値ωref1を用いて、そのときの速度データω0との比較処理を行い、そのときの速度データω0が挟み込み検出基準値ωref1よりも小さくなっていたら、反転動作を行う条件の一つとしての確定を行う。
【0033】
挟み込み検出手段15は、第2の比較値設定手段14により、最大の速度データωmaxから挟み込み検出禁止しきい値ωvを減算処理することによって算出された挟み込み検出禁止基準値ωref2を用いて、そのときの速度データω0との比較処理を行い、そのときの速度データω0が挟み込み検出禁止基準値ωref2よりも大きくなっていたら、反転動作を行う条件の他の一つとしての確定を行う。
【0034】
禁止タイマ16は、挟み込み検出手段15により、そのときの速度データω0が挟み込み検出基準値ωref1よりも小さくなっていて、且つ、そのときの速度データω0が挟み込み検出禁止基準値ωref2よりも小さくなっていたときにタイマスタートし、タイマアップされるまでの予め定められた時間(ここでは、100ms が用いられている。)内はプログラム内の反転要求のセットを禁止する。
【0035】
禁止タイマ16では、ウインドガラス60が閉る側に駆動されている途中で、それまで開いていたドアが閉じられることによってウインドガラス60に衝撃力が生じた場合の速度変動や、車両が悪路を走行している最中にウインドガラス60が閉側に駆動されることによってウインドガラス60に振動が与えられた場合の速度変動があったときにタイマスタートして、予め定められた時間だけ反転動作を行わないようにする機能をもつ。このとき、上記の速度変動が継続している場合、禁止タイマ16はタイマスタート、タイムアップ、タイマスタートを繰り返し行って作動し続け、反転動作を行わないようにし続ける。
【0036】
中央処理回路CPUでは、開スイッチ2から下降指令信号が与えられると、駆動制御信号発生手段により駆動回路11の正回転側をオンさせ、モータ6の第1のブラシ端子6aにハイレベルを与えるとともにモータ6の第2のブラシ端子6bにローレベルを与えてプログラム内でマニュアル開状態がセットされる。
【0037】
中央処理回路CPUでは、閉スイッチ3から上昇指令信号が与えられると、駆動制御信号発生手段により駆動回路11の逆回転側をオンさせ、モータ6の第2のブラシ端子6bにハイレベルを与えるとともにモータ6の第1のブラシ端子6aにローレベルを与えてプログラム内でマニュアル閉状態がセットされる。
【0038】
中央処理回路CPUでは、開スイッチ2から下降指令信号が与えられ、且つ、オートスイッチ4から自動指令信号が与えられると、駆動制御信号発生手段により駆動回路11の正回転側をオンさせ、モータ6の第1のブラシ端子6aにハイレベルを与えるとともにモータ6の第2のブラシ端子6bにローレベルを与え、その後に、開スイッチ2がオフ切換えされてからも、駆動回路11の正回転側をオンさせ続け、モータ6の第1のブラシ端子6aにハイレベルを、モータ6の第2のブラシ端子6bにローレベルをそれぞれ与え続けてプログラム内でオート開状態がセットされる。
【0039】
中央処理回路CPUでは、閉スイッチ3から上昇指令信号が与えられ、且つ、オートスイッチ4から自動指令信号が与えられると、駆動制御信号発生手段により駆動回路11の逆回転側をオンさせ、モータ6の第2のブラシ端子6bにハイレベルを与えるとともにモータ6の第1のブラシ端子6aにローレベルを与え、その後に、閉スイッチ3がオフ切換えされてからも、駆動回路11の逆回転側をオンさせ続け、モータ6の第2のブラシ端子6bにハイレベルを、モータ6の第1のブラシ端子6aにローレベルをそれぞれ与え続けてプログラム内でオート閉状態がセットされる。
【0040】
上記のパワーウインド制御装置1は、図5ないし図7に示されるメインルーチン、図8に示される出力ルーチン、図9に示される負荷検出ルーチン、図10および図11に示されるパルスエッジ割込みルーチンを実行することによってウインドガラス60の動きを制御する。
【0041】
ウインドガラス60が全閉位置にあり、イグニションスイッチ5がオン切換えされ、開スイッチ2、閉スイッチ3、オートスイッチ4がいずれもオン切換えされていないと、メインルーチンのステップ200においての判別で“停止状態がセットされている”のでステップ201に移行し、ステップ201においての判別で“反転要求はセットされていない”のでステップ202に移行し、ステップ202においての判別で“閉スイッチ3はオン切換えされておらず、上昇指令信号が与えられていない”のでステップ203に移行し、ステップ203においての判別で“開スイッチ2はオン切換えされておらず、下降指令信号が与えられていない”のでステップ200に復帰するルーチンが実行される。
【0042】
開スイッチ2、閉スイッチ3、オートスイッチ4がいずれもオン切換えされていないと、中央処理回路CPUは駆動回路11を作動させず、モータ6に電流が供給されないから、ウインドガラス60は全閉位置に停止しているままとなる。
【0043】
ウインドガラス60が全閉位置にある状態で、イグニションスイッチ5がオン切換えされ、開スイッチ2がオン切換えされると、開スイッチ2が発生した下降指令信号が中央処理回路CPUに取り込まれる。すると、メインルーチンのステップ200においての判別で“停止状態がセットされている”のでステップ201に移行し、ステップ201においての判別で“反転要求はセットされていない”のでステップ202に移行し、ステップ202においての判別で“閉スイッチ3はオン切換えされていない”のでステップ203に移行し、ステップ203においての判別で“開スイッチ2がオン切換えされていて下降指令信号が取込まれている”のでステップ207に移行して“開状態(マニュアル開状態)(開状態に移行)をセット”が実行されて出力ルーチンに移行する。
【0044】
出力ルーチンのステップ300においての判別で“停止状態がセットされていない”のでステップ301に移行し、ステップ301においての判別で“マニュアル閉状態がセットされていない”のでステップ302に移行し、ステップ302においての判別で“マニュアル開状態がセットされている”のでステップ308に移行して“開駆動出力”が実行され、ステップ300に復帰する。
【0045】
ステップ308において“開駆動出力”が実行されることによって、中央処理回路CPUにより駆動回路11の正回転側がオンされ、モータ6の第1のブラシ端子6aにハイレベルが、モータ6の第2のブラシ端子6bにローレベルが与えられるため、モータ6のアーマチュアシャフト6cが正回転することによってウインドガラス60が開く。
【0046】
モータ6のアーマチュアシャフト6cが正回転を開始すると、回転検出センサ7は、パルス信号Aを発生し、パルス信号Aに1/4周期の位相差をもってパルス信号Bを発生する。
【0047】
図3中の時刻T1 においてパルス信号Aが発生し、パルス信号Aの立上りエッジが検出されると、パルスエッジ割込みルーチンのステップ600においての判別で“エッジはパルス信号Aである”のでステップ601に移行し、ステップ601においての判別で“立上りエッジである”のでステップ602に移行して“第1のタイマTARのカウント値をT0に代入する”が実行されてステップ607に移行し、ステップ607において“第1のタイマTARのカウント値より速度ω0(最新の回転速度データ)を算出処理する”が実行されてステップ608に移行する。
【0048】
ステップ607から移行したステップ608においての判別で“エッジはパルス信号Aである”のでステップ609に移行し、ステップ609においての判別で“立上りエッジである”のでステップ610に移行し、ステップ610においての判別で“パルス信号Bはハイレベルではない”のでステップ612に移行して“パルスカウントPCをプラス1カウント(+1)”が実行されて割込み処理が終了される。
【0049】
時刻T1 の以後、アーマチュアシャフト6cが1/4回転した図3に示される時刻T2 においてパルス信号Bが立上る。パルス信号Bが立上ると、割込みルーチンのステップ600においての判別で“エッジはパルス信号Aではない”のでステップ604に移行し、ステップ604においての判別で“立上りエッジである”のでステップ605に移行して“第2のタイマTBFのカウント値をT0に代入する“が実行されてステップ607に移行する。
【0050】
ステップ605から移行したステップ607において“第2のタイマTBFのカウント値より速度ω0(最新の回転速度データ)を算出処理する”が実行されてステップ608に移行し、ステップ608においての判別で“エッジはパルス信号Aではない”のでステップ616に移行し、ステップ616においての判別で“立上りエッジである”のでステップ617に移行し、ステップ617においての判別で“パルス信号Aはハイレベルである”のでステップ618に移行して“パルスカウントPCをプラス1カウント(+1)”が実行されて割込み処理が終了される。
【0051】
時刻T2 の以後、アーマチュアシャフト6cが1/2回転した図3に示される時刻T3 においてパルス信号Aが立下る。パルス信号Aが立下ると、割込みルーチンのステップ600においての判別で“エッジはパルス信号Aである”のでステップ601に移行し、ステップ601においての判別で“立上りエッジではない”のでステップ603に移行して“第3のタイマTAFのカウント値をT0に代入する“が実行されてステップ607に移行する。
【0052】
ステップ603から移行したステップ607において“第3のタイマTAFのカウント値より速度ω0(最新の速度データ)を算出処理する”が実行されてステップ608に移行し、ステップ608においての判別で“エッジはパルス信号Aである”のでステップ609に移行し、ステップ609においての判別で“立上りエッジではない”のでステップ613に移行し、ステップ613においての判別で“パルス信号Bはハイレベルである”のでステップ614に移行して“パルスカウントPCをプラス1カウント(+1)”が実行されて割込み処理が終了される。
【0053】
時刻T3 の以後、アーマチュアシャフト6cが3/4回転した図3に示される時刻T4 においてパルス信号Bが立下る。パルス信号Bが立下ると、割込みルーチンのステップ600においての判別で“エッジはパルス信号Aではない”のでステップ604に移行し、ステップ604においての判別で“立上りエッジではない”のでステップ606に移行して“第4のタイマTBRのカウント値をT0に代入する“が実行されてステップ607に移行する。
【0054】
ステップ606から移行したステップ607において“第4のタイマTBRのカウント値より速度ω0(最新の回転速度データ)を算出処理する”が実行されてステップ608に移行し、ステップ608においての判別で“エッジはパルス信号Aではない”のでステップ616に移行し、ステップ616においての判別で“立上りエッジではない”のでステップ620に移行し、ステップ620においての判別で“パルス信号Aはハイレベルではない”のでステップ622に移行して“パルスカウントPCをプラス1カウント(+1)”が実行されて割込み処理が終了される。
【0055】
時刻T4 の以後、アーマチュアシャフト6cは図3に示される時刻T5 において1回転を終了して2回転目に入るため、パルス信号Aが再び立上るパルス信号Aが立上ってからは、上記と同様に処理が実行される。
【0056】
第1、第2、第3、第4のタイマTAR、TBF、TAF、TBRは、それぞれ一定時間が経過すると自動的にプラスカウントされるタイマであり、パルスエッジの発生により読み出されると同時に0クリアされる。アーマチュアシャフト6cが正回転を開始してウインドガラス60が開く側に移動を開始することによって、回転検出センサ7がパルス信号A、パルス信号Bをそれぞれ発生すると、アーマチュアシャフト6cの1回転毎に第1のタイマTARが読み出され、これより1/4周期ずれてアーマチュアシャフト6cの1回転毎に第2のタイマTBFが読み出され、これより1/4周期ずれてアーマチュアシャフト6cの1回転毎に第3のタイマTAFが読み出され、これより1/4周期ずれてアーマチュアシャフト6cの1回転毎に第4のタイマTBRが読み出されることによって、中央処理回路CPUがウインドガラス60の速度ω0(最新の速度データ)をパルスエッジが発生する毎に算出する。また、パルスエッジ発生毎にパルスカウントPCはプラス1カウントされ、中央処理回路CPUはウインドガラス60の現在位置を間接的に検出する。
【0057】
このとき、アーマチュアシャフト6cが正回転を開始してウインドガラス60が開く側に移動を開始した際に、負荷検出ルーチンが同時に実行されている。
【0058】
負荷検出ルーチンのステップ500においての判別で“閉動作がセットされていない”のでステップ500に戻るルーチンが繰り返し実行される。
【0059】
ウインドガラス60が開く側に移動している途中で、開スイッチ2がオフ切換えされると、開スイッチ2が発生していた下降指令信号が中央処理回路CPUに取り込まれなくなる。すると、メインルーチンのステップ200においての判別で“停止状態がセットされていない”のでステップ208に移行し、ステップ208においての判別で“マニュアル閉状態がセットされていない”のでステップ217に移行し、ステップ217においての判別で“マニュアル開状態がセットされている”のでステップ218に移行し、ステップ218においての判別で“モータのロックは検出されていない”のでステップ219に移行し、ステップ219においての判別で“開スイッチ2がオフ切換えされている”のでステップ222に移行して“停止状態をセット”が実行されて出力ルーチンに移行する。
【0060】
出力ルーチンのステップ300においての判別で“停止状態がセットされている”のでステップ306に移行して“停止出力”が実行される。“停止出力”が実行されることによって、中央処理回路CPUより駆動回路11への信号がカットオフされるため、モータ6の第1、第2のブラシ端子6a、6bに電流が供給されなくなり、アーマチュアシャフト6cが正回転を停止することによってウインドガラス60が止まる。
【0061】
ウインドガラス60が停止している際に、開スイッチ2がオン切換えされるとともにオートスイッチ4がオン切換えされると、開スイッチ2よりの下降指令信号、オートスイッチ4よりの自動指令信号が中央処理回路CPUに取り込まれる。すると、メインルーチンのステップ200においての判別で“停止状態がセットされているので”ステップ201に移行し、ステップ201においての判別で“反転要求はセットされていない”のでステップ202に移行し、ステップ202においての判別で“閉スイッチ3はオン切換えされていない”のでステップ203に移行し、ステップ203においての判別で“開スイッチ2はオン切換えされている”のでステップ207に移行して“開状態をセット”が実行されてステップ200に戻る。
【0062】
次の回のメインルーチンのステップ200においての判別で“停止状態はセットされていない”のでステップ208に移行し、ステップ208においての判別で“マニュアル閉状態がセットされていない”のでステップ217に移行し、ステップ217においての判別で“マニュアル開状態がセットされている”のでステップ218に移行し、ステップ218においての判別で“モータのロックは検出されていない”のでステップ219に移行し、ステップ219においての判別で“開スイッチ2はオフ切換えされていない”のでステップ220に移行し、ステップ220においての判別で“オートスイッチ4はオン切換えされている”のでステップ223に移行して“オート開状態をセット”が実行されて出力ルーチンに移行する。
【0063】
出力ルーチンのステップ300においての判別で“停止状態はセットされていない”のでステップ301に移行し、ステップ301においての判別で“マニュアル閉状態がセットされていない”のでステップ302に移行し、ステップ302においての判別で“マニュアル開状態がセットされていない”のでステップ303に移行し、ステップ303においての判別で“オート閉状態がセットされていない”のでステップ304に移行し、ステップ304においての判別で“オート開状態がセットされている”のでステップ310に移行して“連続的な開駆動出力”が実行される。
【0064】
連続的な開駆動出力によって、モータ6の第1のブラシ端子6aにハイレベルが与えられるとともに、モータ6の第2のブラシ端子6bにローレベルが与えられ、開駆動出力は、その後に開スイッチ2がオフ切換えされてからも継続されるため、アーマチュアシャフト6cが正回転して、ウインドガラス60が開く側に連続的に移動される。
【0065】
そして、モータ6のアーマチュアシャフト6cが正回転を開始することによって、回転検出センサ7は、パルス信号A、パルス信号Bをそれぞれ発生し、中央処理回路CPUがウインドガラス60の現在位置を間接的に検出するとともにウインドガラス60の速度ω0(最新の速度データ)を算出する。
【0066】
アーマチュアシャフト6cが正回転を開始してウインドガラス60が開く側に移動を開始した際に、負荷検出ルーチンが同時に実行されている。
【0067】
負荷検出ルーチンのステップ500においての判別で“閉動作がセットされていない”のでステップ500に戻るルーチンが繰り返し実行される。
【0068】
ウインドガラス60は、開く側に移動を続けると、全開位置で車体側に衝突することによって移動を阻止される。すると、回転検出センサ7は、パルス信号A、パルス信号Bをいずれも発生しなくなる。負荷検出ルーチンのステップ500においての判別で“閉動作がセットされていない”のでステップ500に戻り、メインルーチンが実行される。
【0069】
メインルーチンのステップ200においての判別で“停止状態がセットされていない”のでステップ208に移行し、ステップ208においての判別で“マニュアル閉状態がセットされていない”のでステップ217に移行し、ステップ217においての判別で“マニュアル開状態がセットされていない”のでステップ224に移行し、ステップ224においての判別で“オート閉状態がセットされていない”のでステップ231に移行し、ステップ231においての判別で“オート開状態がセットされている”のでステップ232に移行し、ステップ232においての判別で“モータのロックが検知されている”のでステップ234に移行して“停止状態をセットする(停止状態に移行)”が実行されて出力ルーチンに移行する。
【0070】
出力ルーチンのステップ300においての判別で“停止状態がセットされている”のでステップ306に移行して“停止出力”が実行される。停止出力によって、モータ6の第1、第2のブラシ端子6a、6bへの電流供給がカットオフされるため、モータ6はアーマチュアシャフト6cが回転を停止して、ウインドガラス60が全開位置で停止する。
【0071】
ウインドガラス60が開いている際に、閉スイッチ3がオン切換えされるととともにオートスイッチ4がオン切換えされると、閉スイッチ3よりの上昇指令信号、オートスイッチ4よりの自動指令信号が中央処理回路CPUに取り込まれる。
【0072】
中央処理回路CPUでは、メインルーチンのステップ200においての判別で“停止状態がセットされている”のでステップ201に移行し、ステップ201においての判別で“反転要求がセットされていない”のでステップ202に移行し、ステップ202においての判別で“閉スイッチ3はオン切換えされている”のでステップ204に移行し、ステップ204においての判別で“開スイッチ2はオフ切換えされている”のでステップ206に移行して“閉状態(マニュアル閉状態)をセット”が実行されてステップ200に戻る。
【0073】
そして、ステップ200においての判別で“停止状態がセットされていない”のでステップ208に移行し、ステップ208においての判別で“マニュアル閉状態がセットされている”のでステップ209に移行し、ステップ209においての判別で“反転要求がセットされていない”のでステップ210に移行し、ステップ210においての判別で“モータのロックは検出されていない”のでステップ211に移行し、ステップ211においての判別で“閉スイッチ3はオフ切換えされていない”のでステップ212に移行し、ステップ212においての判別で“オート閉状態(オート閉状態に移行)をセット”が実行されてステップ200に戻り、出力ルーチンに移行する。
【0074】
出力ルーチンのステップ300においての判別で“停止状態がセットされていない”のでステップ301に移行し、ステップ301においての判別で“マニュアル閉状態がセットされていない”のでステップ302に移行し、ステップ302においての判別で“マニュアル開状態がセットされていない”のでステップ303に移行し、ステップ303においての判別で“オート閉状態がセットされている”ので“閉駆動出力”が実行される。この閉駆動出力は閉スイッチ3がオフ切換えされてからも継続して発生する。
【0075】
閉駆動出力によって、モータ6の第1のブラシ端子6aにローレベルが与えられるとともに、モータ6の第2のブラシ端子6bにハイレベルが与えられるため、アーマチュアシャフト6cが逆回転して、ウインドガラス60が閉る側に移動を開始する。
【0076】
そして、モータ6のアーマチュアシャフト6cが逆回転を開始することによって、図3に示される時刻T6 において回転検出センサ7がパルス信号A(立上り)を発生する。
【0077】
時刻T6 においてパルス信号Aが発生し、パルス信号Aの立上りエッジが検出されると、パルスエッジ割込みルーチンのステップ600においての判別で“エッジはパルス信号Aである”のでステップ601に移行し、ステップ601においての判別で“立上りエッジである”のでステップ602に移行して“第1のタイマTARのカウント値をT0に代入する”が実行されてステップ607に移行し、ステップ607において“第1のタイマTARのカウント値より速度ω0(最新の速度データ)を算出する”が実行されてステップ608に移行する。
【0078】
ステップ607から移行したステップ608においての判別で“エッジはパルス信号Aである”のでステップ609に移行し、ステップ609においての判別で“立上りエッジである”のでステップ610に移行し、ステップ610においての判別で“パルス信号Bはハイレベルではある”のでステップ611に移行して“パルスカウントPCをマイナス1カウント(−1)”が実行されて割込み処理が終了される。
【0079】
時刻T6 の以後、アーマチュアシャフト6cが1/4回転した図3に示される時刻T7 においてパルス信号Bが立下る。パルス信号Bが立下ると、割込みルーチンのステップ600においての判別で“エッジはパルス信号Aではない”のでステップ604に移行し、ステップ604においての判別で“立上りエッジではない”のでステップ606に移行して“第4のタイマTBRのカウント値をT0に代入する”が実行されてステップ608に移行し、ステップ608においての判別で“エッジはパルス信号Aではない”のでステップ616に移行し、ステップ616においての判別で“立上りエッジではない”のでステップ620に移行し、ステップ620においての判別で“パルス信号Aはハイレベルである”のでステップ621に移行して“パルスカウントPCをマイナス1カウント(−1)”が実行されて割込み処理が終了される。
【0080】
時刻T7 の以後、アーマチュアシャフト6cが1/2回転した図3に示される時刻T8 においてパルス信号Aが立下る。パルス信号Aが立下ると、割込みルーチンのステップ600においての判別で“エッジはパルス信号Aであるので”ステップ601に移行し、ステップ601においての判別で“立上りエッジではない”のでステップ603に移行して“第3のタイマTAFのカウント値をT0に代入する”が実行されてステップ607に移行する。
【0081】
ステップ603から移行したステップ607において“第3のタイマTAFのカウント値より速度ω0(最新の速度データ)を算出処理する”が実行されてステップ608に移行し、ステップ608においての判別で“エッジはパルス信号Aであるので”ステップ609に移行し、ステップ609においての判別で“立上りエッジではない”のでステップ613に移行し、ステップ613においての判別で“パルス信号Bはハイレベルではない”のでステップ615に移行して“パルスカウントPCをマイナス1カウント(−1)”が実行されて割込み処理が終了される。
【0082】
時刻T8 の以後、アーマチュアシャフト6cが3/4回転した図3に示される時刻T9 においてパルス信号Bが立上る。パルス信号Bが立上ると、割込みルーチンのステップ600においての判別で“エッジはパルス信号Aではない”のでステップ604に移行し、ステップ604においての判別で“立上りエッジである”のでステップ605に移行して“第2のタイマTBFのカウント値をT0に代入する”が実行されてステップ607に移行する。
【0083】
ステップ605から移行したステップ607において“第2のタイマTBFのカウント値より速度ω0(最新の速度データ)を算出処理する”が実行されてステップ608に移行し、ステップ608においての判別で“パルス信号Aではない”のでステップ616に移行し、ステップ616においての判別で“立上りエッジである”のでステップ617に移行し、ステップ617においての判別で“パルス信号Aはハイレベルではない”のでステップ619に移行して“パルスカウントPCをマイナス1カウント(−1)”が実行されて割込み処理が終了される。
【0084】
時刻T9 の以後、アーマチュアシャフト6cは図3に示される時刻T10において1回転を終了して2回転目に入るため、パルス信号Aが再び立上る。パルス信号Aが立上ってからは、上記と同様に処理が実行される。
【0085】
アーマチュアシャフト6cが逆回転を開始してウインドガラス60が閉る側に移動を開始することによって、回転検出センサ7がパルス信号A、パルス信号Bをそれぞれ発生すると、アーマチュアシャフト6cの1回転毎に第1のタイマTARが読み出され、これより1/4周期ずれてアーマチュアシャフト6cの1回転毎に第のタイマTBRが読み出され、これより1/4周期ずれてアーマチュアシャフト6cの1回転毎に第3のタイマTAFが読み出され、これより1/4周期ずれてアーマチュアシャフト6cの1回転毎に第のタイマTBFが読み出されることによって中央処理回路CPUがウインドガラス60の速度ω0(最新の速度データ)をパルスエッジが発生する毎に算出する。また、パルスエッジ発生毎にパルスカウントPCはマイナスカウントされ、中央処理回路CPUはウインドガラス60の現在位置を間接的に検出する。
【0086】
このとき、アーマチュアシャフト6cが逆回転を開始してウインドガラス60が閉る側に移動を開始した際に、負荷検出ルーチンが同時に実行されている。
【0087】
負荷検出ルーチンのステップ500においての判別で“閉動作がセットされている”のでステップ501に移行し、ステップ501においての判別で“禁止タイマ16はタイムアップしている”のでステップ502に移行し、ステップ502においての判別で“速度データ(速度)ω0は更新されている”のでステップ503に移行する。
【0088】
ステップ502から移行したステップ503では、ウインドガラス60の全閉位置の手前に定められていて、反転動作が行われない非反転領域内にウインドガラス60があるか否かをパルスカウントPCを用いて判別する。より具体的には、ウインドガラス60が非反転領域内にあると、パルスカウントの値はPCX(絶対値)よりも小さくなり、これに反して、ウインドガラス60が非反転領域内にないと、パルスカウントの値はPCXより大きくなる。それ故、ウインドガラス60が閉る側に移動を開始した当初は、ステップ503においての判別で“パルスカウントの値がPC>PCXになる”のでステップ504に移行する。
【0089】
ステップ503から移行したステップ504では“最新の速度データω0に対応する挟み込みしきい値ωpを第1の比較値設定手段13によりテーブル内から選択するとともに、最新の速度データω0に対応する挟み込み検出禁止しきい値ωvを第2の比較値設定手段14によりテーブル内から選択する”が実行され、ステップ505に移行する。
【0090】
ステップ504から移行したステップ505では、“最新の速度データω0が挟み込み検出比較値ωref1を越えているか否か(ω0<ωref1)”が判別されるから、閉る側に移動しているウインドガラス60に挟み込みが発生していない通常の作動時は、ステップ505においての判別で“最新の速度データω0が挟み込み検出比較値ωref1よりも大きくなる”のでステップ506に移行する。
【0091】
ステップ505から移行したステップ506では、“最新の速度データω0を更新する”が実行され、ステップ507に移行する。このステップ506での速度データω0の更新は、ω0をω1に、ω1をω2に、ωn−1をωnに、n数のデータの書換えによって行われる。
【0092】
ステップ506から移行したステップ507では、“ステップ506において更新された最新の速度データω0の中から最大の速度データωmaxを抽出する”が実行され、ステップ508に移行する。
【0093】
ステップ507から移行したステップ508では、“ステップ507で得られた最大の速度データωmaxから挟み込みしきい値ωpを減算処理することによってそのときの挟み込み検出基準値ωref1を算出するとともに、最大の速度データωmaxから挟み込み検出禁止しきい値ωpを減算処理することによってそのときの挟み込み検出禁止基準値ωref2を算出する”が実行され、ステップ500に戻る。
【0094】
そして、ステップ500においての判別でステップ501に移行し、ステップ502においての判別でステップ503に移行し、ステップ503においての判別で504に移行し、ステップ504からステップ505に移行し、ステップ505においての判別でステップ506に移行し、ステップ506、ステップ507、ステップ508が繰り返し実行される。
【0095】
閉る側に移動しているウインドガラス60に反転領域内で挟み込みが発生すると、ウインドガラス60の速度が急激に下がる。
【0096】
人体や鉄棒での挟み込みが起こった場合、最新の速度データω0が挟み込み検出基準値ωref1よりも小さくなり、最新の速度データω0が挟み込み検出禁止基準値ωref2よりも大きくなる。よって、ステップ505においての判別で“ω0<ωref1になる”のでステップ505からステップ509に移行し、ステップ509においての判別で“ω0>ωref2になる”のでステップ511に移行する。
【0097】
ステップ509から移行したステップ511において“反転要求がセット”され、反転要求がセットされることにより、メインルーチンのステップ200においての判別で“停止状態がセットされていない”のでステップ208に移行し、ステップ208においての判別で“マニュアル閉状態がセットされていない”のでステップ217に移行し、ステップ217においての判別で“マニュアル閉状態がセットされていない”のでステップ224に移行し、ステップ224においての判別で“オート閉状態がセットされている”のでステップ225に移行する。
【0098】
ステップ224から移行したステップ225においての判別で“反転要求がセットされている”のでステップ228に移行し、ステップ228において“停止状態に移行をセットする”が実行されて出力ルーチンに移行する。
【0099】
出力ルーチンのステップ300においての判別で“停止状態がセットされている”のでステップ306に移行し、ステップ306において“停止出力をセットする”が実行される。
【0100】
その後、メインルーチンのステップ200においての判別で“停止状態がセットされている”のでステップ201に移行し、ステップ201においての判別で“反転要求がセットされている”のでステップ205に移行し、ステップ205において“反転状態をセットする”が実行されて出力ルーチンに移行する。
【0101】
出力ルーチンのステップ300においての判別で“停止状態がセットされていない”のでステップ301に移行し、ステップ301においての判別で“マニュアル閉状態はセットされていない”のでステップ302に移行し、ステップ302においての判別で“マニュアル開状態はセットされていない”のでステップ303に移行し、ステップ303においての判別で“オート閉状態はセットされていない”のでステップ304に移行し、ステップ304においての判別で“オート開状態はセットされていない”のでステップ305に移行し、ステップ305においての判別で“反転状態がセットされている”のでステップ311に移行し、ステップ311において“開駆動出力をセット”が実行される。
【0102】
開駆動出力がセットされることにより、モータ6の第1のブラシ端子6aにハイレベルが与えられるとともに、モータ6の第2のブラシ端子6bにローレベルが与えられるため、アーマチュアシャフト6cが正回転して、ウインドガラス60が開く側に反転移動される。
【0103】
そして、モータ6のアーマチュアシャフト6cが正回転を開始することによって、回転検出センサ7は、パルス信号A、パルス信号Bをそれぞれ発生し、中央処理回路CPUがウインドガラス60の現在位置を間接的に検出するとともにウインドガラス60の速度ω0(速度データ)を算出する。
【0104】
アーマチュアシャフト6cが正回転を開始してウインドガラス60が開く側に移動を開始した際に、負荷検出ルーチンが同時に実行されている。
【0105】
負荷検出ルーチンのステップ500においての判別で“閉動作がセットされていない”のでステップ500に戻るルーチンが繰り返し実行される。
【0106】
ウインドガラス60は、開く側に移動を続け、パルスカウントPCが予め定められた反転移動量PCreを越える。すると、メインルーチンのステップ200においての判別で“停止状態がセットされていない”のでステップ208に移行し、ステップ208においての判別で“マニュアル閉状態がセットされていない”のでステップ217に移行し、ステップ217においての判別で“マニュアル開状態がセットされていない”のでステップ224に移行し、ステップ224においての判別で“オート閉状態がセットされていない”のでステップ231に移行し、ステップ231においての判別で“オート開状態がセットされていない”のでステップ236に移行し、ステップ236においての判別で“反転状態がセットされている”のでステップ237に移行し、ステップ237においての判別で“モータのロックは検出されていない”のでステップ238に移行する。
【0107】
ステップ237から移行したステップ238においての判別で“パルスカウントPCが予め定められた反転移動量PCreを越えている(PC>PCre)”のでステップ240に移行し、ステップ240において“停止状態のセット(停止状態に移行)”が実行されて出力ルーチンに移行する。
【0108】
出力ルーチンのステップ300においてを停止状態がセットされている”のでステップ306に移行し、ステップ306において“停止出力をセットする”が実行される。
【0109】
停止出力によって、モータ6の第1、第2のブラシ端子6aへの電流供給がカットオフされるため、ウインドガラス60が開側に予め定められた量だけ移動することによって挟み込みを回避してから停止するものとなる。
【0110】
閉スイッチ3がオン切換えされるととともにオートスイッチ4がオン切換えされることにより、前述と同様にして、メインルーチン、出力ルーチンが実行され、ウインドガラス60が閉る側に連続的に駆動されている際にそれまで開いていたドアが閉じられることによってウインドガラス60に衝撃力が生じたり、車両が悪路を走行している最中にウインドガラス60が閉側に駆動されることによってウインドガラス60に振動が与えられた場合、最新の速度データω0が挟み込み検出禁止基準値ωref1よりも小さくなるとともに、最新の速度データω0が挟み込み検出禁止基準値ωref2よりも小さくなる。
【0111】
すると、ステップ505においての判別で“ω0<ωref1になる”のでステップ505からステップ509に移行し、ステップ509においての判別で“ω0>ωref2にならない”のでステップ510に移行する。
【0112】
ステップ509から移行したステップ510において“禁止タイマ16がスタート”され、ステップ500に戻る。
【0113】
禁止タイマ16がスタートされ、この禁止タイマ16がタイムアップされるまでの間は、ステップ500、ステップ501が繰り返し実行されて反転要求がセットされないため、連続的な閉駆動出力が継続される。
【0114】
連続的な閉駆動出力が継続されることによって、ウインドガラス60が閉る側に連続的に駆動され続ける。
【0115】
そして、禁止タイマ16がタイムアップする毎に、ステップ505においての判別、ステップ509においての判別がそれぞれ行われる。
【0116】
このとき、ウインドガラス60に対する上記の衝撃力や振動が消滅すると、最新の速度データω0が挟み込み検出禁止基準値ωref2よりも大きくなるので、反転要求を実行するための要件が満たされるため、最新の速度データω0が挟み込み検出禁止基準値ωref2よりも大きくなってから、挟み込みが発生した場合には、上記と同様にして挟み込みを回避するための反転動作が行われる。
【0117】
そして、ウインドガラス60に対する上記の衝撃力や振動が消滅しないかぎり、禁止タイマ16がタイマスタート、タイムアップ、タイマスタートを繰り返し実行するため、反転要求がセットされないまま、連続的な閉駆動出力が継続される。
【0118】
ウインドガラス60に対する上記の衝撃力や振動が消滅しないと、ウインドガラス60は、やがて、非反転領域内に入り、全閉位置に到達して移動を阻止され、回転検出センサ7がパルス信号A、パルス信号Bをいずれも発生しなくなる。
【0119】
回転検出センサ7がパルスA、Bを発生しなくなると、メインルーチンのステップ200においての判別で“停止状態がセットされていない”のでステップ208に移行し、ステップ208においての判別で“マニュアル閉状態がセットされていない”のでステップ217に移行し、ステップ217においての判別で“マニュアル開状態がセットされていない”のでステップ224に移行し、ステップ224においての判別で“オート閉状態がセットされている”のでステップ225に移行し、ステップ225においての判別で“反転要求がセットされていない”のでステップステップ226に移行し、ステップ226においての判別で“モータのロックが検出されている”のでステップ229に移行し、ステップ229において“停止状態をセットする(停止状態に移行)”が実行されて出力ルーチンに移行する。
【0120】
出力ルーチンのステップ300においての判別で“停止状態がセットされている”のでステップ306に移行し、ステップ306において“停止出力”が実行される。停止出力によって、モータ6の第1、第2のブラシ端子6a、6bへの電流供給がカットオフされるため、モータ6はアーマチュアシャフト6cが回転を停止して、ウインドガラス60が全閉位置で停止する。
【0121】
上述した制御動作は、オートスイッチ4がオン切換えされずに、閉スイッチ3のみがオン切換えされた場合においても、上記と同様にして実行され、禁止タイマ16が作動する。
【0122】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の請求項1に係わるパワーウインド制御装置によれば、挟み込み検出手段は、駆動回路がスイッチにより上昇指令信号を与えられウインドガラスを閉側に駆動させている途中で、回転速度検出手段により得られたモータの回転速度の減少量が予め定められた挟み込みしきい値以上であり、且つ、予め定められた挟み込み検出禁止しきい値以下の範囲内になったときにだけ、駆動回路に対しウインドガラスを開側に駆動する通電を行うための反転指令信号を与える。それ故、ウインドガラスが閉側に駆動されている途中で、それまで開いていたドアが閉じられることによってウインドガラスに生ずる衝撃力や、悪路を走行している最中にウインドガラスが閉側に駆動されることによってウインドガラスに与えられる振動により、モータのアーマチュアシャフトに大きな負荷がかかったときには、モータの回転速度の減少量が上記した範囲を外れることにより、駆動回路に対しウインドガラスを開側に駆動する通電を行うための反転指令信号を与えることがない。よって、ウインドガラスの閉動作中でのドアの急な閉動作や、悪路を走行中でのウインドガラスの閉動作でウインドガラスの誤反転動作が起こることなく、ウインドガラスの挟み込みの検出を確実に行って挟み込みを速やかに回避することができるという優れた効果を奏する。
【0123】
この発明の請求項2に係わるパワーウインド制御装置によれば、挟み込み検出手段は、駆動回路がスイッチにより上昇指令信号を与えられウインドガラスを閉側に駆動させている途中で、回転速度検出手段より与えられた最新の速度データの値が第1の比較値設定手段より得られた挟み込み検出基準値よりも小さくなり、且つ、回転速度検出手段より与えられた最新の速度データの値が第2の比較値設定手段より得られた挟み込み検出禁止基準値よりも大きくなったときにだけ、駆動回路に対しウインドガラスを開側に駆動する通電を行うための反転指令信号を与える。それ故、ウインドガラスが閉側に駆動されている途中で、それまで開いていたドアが閉じられることによってウインドガラスに生ずる衝撃力や、悪路を走行している最中にウインドガラスが閉側に駆動されることによってウインドガラスに与えられる振動により、モータのアーマチュアシャフトに大きな負荷がかかっているときには、回転速度検出手段より与えられた最新の速度データの値が第1の比較値設定手段より得られた挟み込み検出基準値よりも小さくなるが、回転速度検出手段より与えられた最新の速度データの値が第2の比較値設定手段より得られた挟み込み検出禁止基準値よりも大きくならないので、駆動回路に対しウインドガラスを開側に駆動する通電を行うための反転指令信号を与えることがない。よって、ウインドガラスの閉動作中でのドアの急な閉動作や、悪路を走行中でのウインドガラスの閉動作でウインドガラスの誤反転動作が起こることなく、ウインドガラスの挟み込みの検出を確実に行って挟み込みを速やかに回避することができるという優れた効果を奏する。
【0124】
この発明の請求項3に係わるパワーウインド制御装置によれば、挟み込み検出手段は、駆動回路がスイッチにより上昇指令信号を与えられウインドガラスを閉側に駆動させている途中で、回転速度検出手段より与えられた最新の速度データの値が第1の比較値設定手段より得られた挟み込み検出基準値よりも小さくなり、且つ、回転速度検出手段より与えられた最新の速度データの値が第2の比較値設定手段より得られた挟み込み検出禁止基準値よりも大きくなったときにだけ、駆動回路に対しウインドガラスを開側に駆動する通電を行うための反転指令信号を与え、さらに、禁止手段は、回転速度検出手段より与えられた最新の速度データの値が第1の比較値設定手段より得られた挟み込み検出基準値よりも小さくなり、且つ、回転速度検出手段より与えられた最新の速度データの値が第2の比較値設定手段より得られた挟み込み検出禁止基準値よりも小さくなったときに、予め定められた時間だけ挟み込み検出手段の動作を無効にする。それ故、ウインドガラスが閉側に駆動されている途中で、それまで開いていたドアが閉じられることによってウインドガラスに生ずる衝撃力や、悪路を走行している最中にウインドガラスが閉側に駆動されることによってウインドガラスに与えられる振動により、モータのアーマチュアシャフトに大きな負荷がかかったときには、回転速度検出手段より与えられた最新の速度データの値が第1の比較値設定手段より得られた挟み込み検出基準値よりも小さくなるとともに、回転速度検出手段より与えられた最新の速度データの値が第2の比較値設定手段より得られた挟み込み検出禁止基準値よりも小さくなるので、禁止手段により、駆動回路に与えられるウインドガラスを開側に駆動する通電を行うための反転指令信号が予め定められた時間だけ無効になる。よって、禁止手段により、ウインドガラスの閉動作中でのドアの急な閉動作や、悪路を走行中でのウインドガラスの閉動作でウインドガラスの誤反転動作が起こることなく、ウインドガラスの挟み込みの検出を確実に行って挟み込みを速やかに回避することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるパワーウインド制御装置の一実施例のブロック構成図である。
【図2】図1に示したパワーウインド制御装置に用いた速度データとウインドガラスの所定の移動量に対するアーマチュアシャフトの回転数との特性図である。
【図3】図1に示したパワーウインド制御装置の制御を説明するタイムチャートである。
【図4】図1に示したパワーウインド制御装置においてのパルスによる作動方向の検出処理の説明図である。
【図5】図1に示したパワーウインド制御装置の動作を説明するフローチャートである。
【図6】図1に示したパワーウインド制御装置の動作を説明するフローチャートである。
【図7】図1に示したパワーウインド制御装置の動作を説明するフローチャートである。
【図8】図1に示したパワーウインド制御装置の動作を説明するフローチャートである。
【図9】図1に示したパワーウインド制御装置の動作を説明するフローチャートである。
【図10】図1に示したパワーウインド制御装置の動作を説明するフローチャートである。
【図11】図1に示したパワーウインド制御装置の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 パワーウインド制御装置
2 (スイッチ)開スイッチ
3 (スイッチ)閉スイッチ
6 モータ
7 (回転検出手段)回転検出センサ
11 駆動回路
12 回転速度検出手段
13 第1の比較値設定手段
14 第2の比較値設定手段
15 挟み込み検出手段
16 (禁止手段)禁止タイマ
60 ウインドガラス
ω0 速度データ
ωmax 速度データの最大値
ωp 挟み込みしきい値
ωref1 挟み込み検出基準値
ωv 挟み込み検出禁止しきい値
ωref2 挟み込み検出禁止基準値

Claims (3)

  1. ウインドガラスに結合されたモータと、上記モータに電気的に接続され、上記ウインドガラスを開側または閉側に駆動するための通電を行う駆動回路と、オン切換えにより、上記ウインドガラスを開側に駆動させるための下降指令信号を上記駆動回路に与えるとともに、該ウインドガラスを閉側に駆動させるための上昇指令信号を該駆動回路に与えるスイッチと、上記モータの回転に応じてパルス信号を発生する回転検出手段と、上記回転検出手段より与えられたパルス信号により、上記モータの回転速度を算出する回転速度検出手段と、上記駆動回路が上記スイッチにより上昇指令信号を与えられ上記ウインドガラスを閉側に駆動させている途中で、上記回転速度検出手段により得られたモータの回転速度の減少量が予め定められた挟み込みしきい値以上であり、且つ、該挟み込みしきい値より大きい予め定められた挟み込み検出禁止しきい値以下の範囲内になったときにのみ、上記駆動回路に対し上記ウインドガラスを開側に駆動する通電を行うための反転指令信号を与える挟み込み検出手段を備えていることを特徴とするパワーウインド制御装置。
  2. ウインドガラスに結合されたモータと、上記モータに電気的に接続され、上記ウインドガラスを開側または閉側に駆動するための通電を行う駆動回路と、オン切換えにより、上記ウインドガラスを開側に駆動させるための下降指令信号を上記駆動回路に与えるとともに、該ウインドガラスを閉側に駆動させるための上昇指令信号を該駆動回路に与えるスイッチと、上記モータの回転に応じてパルス信号を発生する回転検出手段と、上記回転検出手段より与えられたパルス信号により、上記モータの速度データを算出するとともに、該速度データの最大値を算出する回転速度検出手段と、上記回転速度検出手段より与えられた速度データの最大値から、そのときの速度データに基づいてテーブルより得られた挟み込みしきい値を減算処理することにより挟み込み検出基準値を設定する第1の比較値設定手段と、上記回転速度検出手段より与えられた速度データの最大値から、そのときの速度データに基づいてテーブルより得られた挟み込み検出禁止しきい値を減算処理することにより挟み込み検出禁止基準値を設定する第2の比較値設定手段と、上記駆動回路が上記スイッチにより上昇指令信号を与えられ上記ウインドガラスを閉側に駆動させている途中で、上記回転速度検出手段より与えられた最新の速度データの値が上記第1の比較値設定手段より得られた挟み込み検出基準値よりも小さくなり、且つ、上記回転速度検出手段より与えられた最新の速度データの値が上記第2の比較値設定手段より得られた挟み込み検出禁止基準値よりも大きくなったときにのみ、上記駆動回路に対し上記ウインドガラスを開側に駆動する通電を行うための反転指令信号を与える挟み込み検出手段を備えていることを特徴とするパワーウインド制御装置。
  3. ウインドガラスに結合されたモータと、上記モータに電気的に接続され、上記ウインドガラスを開側または閉側に駆動するための通電を行う駆動回路と、オン切換えにより、上記ウインドガラスを開側に駆動させるための下降指令信号を上記駆動回路に与えるとともに、該ウインドガラスを閉側に駆動させるための上昇指令信号を該駆動回路に与えるスイッチと、上記モータの回転に応じてパルス信号を発生する回転検出手段と、上記回転検出手段より与えられたパルス信号により、上記モータの速度データを算出するとともに、該速度データの最大値を算出する回転速度検出手段と、上記回転速度検出手段より与えられた速度データの最大値から、そのときの速度データに基づいてテーブルより得られた挟み込みしきい値を減算処理することにより挟み込み検出基準値を設定する第1の比較値設定手段と、上記回転速度検出手段より与えられた速度データの最大値から、そのときの速度データに基づいてテーブルより得られた挟み込み検出禁止しきい値を減算処理することにより挟み込み検出禁止基準値を設定する第2の比較値設定手段と、上記駆動回路が上記スイッチにより上昇指令信号を与えられ上記ウインドガラスを閉側に駆動させている途中で、上記回転速度検出手段より与えられた最新の速度データの値が上記第1の比較値設定手段より得られた挟み込み検出基準値よりも小さくなり、且つ、上記回転速度検出手段より与えられた最新の速度データの値が上記第2の比較値設定手段より得られた挟み込み検出禁止基準値よりも大きくなったときにのみ、上記駆動回路に対し上記ウインドガラスを開側に駆動する通電を行うための反転指令信号を与える挟み込み検出手段と、上記回転速度検出手段より与えられた最新の速度データの値が上記第1の比較値設定手段より得られた挟み込み検出基準値よりも小さくなり、且つ、上記回転速度検出手段より与えられた最新の速度データの値が上記第2の比較値設定手段より得られた挟み込み検出禁止基準値よりも小さくなったときに、予め定められた時間だけ上記挟み込み検出手段の動作を無効にする禁止手段を備えていることを特徴とするパワーウインド制御装置。
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