JP3924732B2 - 2−メチル−1,4−ナフトキノンの製造方法 - Google Patents
2−メチル−1,4−ナフトキノンの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3924732B2 JP3924732B2 JP04916497A JP4916497A JP3924732B2 JP 3924732 B2 JP3924732 B2 JP 3924732B2 JP 04916497 A JP04916497 A JP 04916497A JP 4916497 A JP4916497 A JP 4916497A JP 3924732 B2 JP3924732 B2 JP 3924732B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- methylnaphthalene
- naphthoquinone
- methyl
- reaction
- dichromic acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C46/00—Preparation of quinones
- C07C46/02—Preparation of quinones by oxidation giving rise to quinoid structures
- C07C46/04—Preparation of quinones by oxidation giving rise to quinoid structures of unsubstituted ring carbon atoms in six-membered aromatic rings
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、2−メチル−1,4−ナフトキノンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
従来、2−メチル−1,4−ナフトキノンは、2−メチルナフタレンを、重クロム酸塩または重クロム酸と硫酸とで酸化することにより製造されている。
【0003】
しかしながら、この方法では、酸化中に副生物として樹脂化分解物、硫酸化生成物等が生成するため、反応後に複雑な精製工程が必要であるだけでなく、目的物である2−メチル−1,4−ナフトキノンの収率にも限界があった。
【0004】
本発明の課題は、副生物の生成を抑え、高収率で2−メチル−1,4−ナフトキノンを製造する方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討の結果、硫酸を全く使用せずに重クロム酸だけで酸化することにより、副生物の生成を抑え、高収率で2−メチル−1,4−ナフトキノンが生成することを見出し、本発明を完成した。
【0006】
すなわち、本発明は、下記に示すとおりの2−メチル−1,4−ナフトキノンの製造方法を提供するものである。
【0007】
1.2−メチルナフタレンの水性分散液を70〜100℃に維持しながら、重クロム酸水溶液を添加して、2−メチルナフタレンを酸化させることを特徴とする2−メチル−1,4−ナフトキノンの製造方法。
【0008】
2.2−メチルナフタレンの水性分散液を80〜95℃に維持しながら、重クロム酸水溶液を添加することを特徴とする上記項1に記載の方法。
【0009】
3.重クロム酸水溶液の濃度が、無水クロム酸換算で30〜63重量%であることを特徴とする上記項1または2に記載の方法。
【0010】
4.水性分散液中の2−メチルナフタレンの含有量が、30〜60重量%であることを特徴とする上記項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【0011】
従来は、重クロム酸のみでは2−メチルナフタレンが酸化せず、硫酸が必須であると考えられていたが、本発明のように反応温度を70〜100℃に維持しながら、2−メチルナフタレンの水性分散液に重クロム酸水溶液を添加することにより、2−メチルナフタレンが酸化して2−メチル−1,4−ナフトキノンが生成する。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明においては、2−メチルナフタレンの水性分散液に重クロム酸水溶液を添加することにより、2−メチルナフタレンを酸化させるのであるが、酸化反応の間は、2−メチルナフタレンの水性分散液の温度(すなわち反応温度)を70〜100℃に維持することが必要である。このように、2−メチルナフタレンの水性分散液に重クロム酸水溶液を添加することと、反応温度を高温に維持することにより、硫酸を使用しなくとも2−メチルナフタレンが酸化するのである。好ましい反応温度は80〜95℃であり、より好ましくは87〜93℃である。
【0013】
本発明で使用する重クロム酸水溶液は、通常、無水クロム酸(CrO3)を水に溶解させて得るが、これ以外にも重クロム酸塩(例えば、重クロム酸ナトリウム、重クロム酸カリウム、重クロム酸アンモニウム等)の水溶液に無機酸を加えて、重クロム酸を遊離させて得た重クロム酸水溶液も使用できる。また、一度酸化反応に使用した後に再生回収した無水クロム酸を用いて、重クロム酸水溶液を作成してもよい。
【0014】
重クロム酸水溶液の濃度は、反応速度および反応効率の点より、無水クロム酸換算で30〜63重量%が好ましく、40〜60重量%がより好ましい。
【0015】
使用する重クロム酸の量は、無水クロム酸換算で、2−メチルナフタレンに対して3〜10倍重量、好ましくは4〜7倍重量が適量である。重クロム酸水溶液の添加は、反応の暴走を防止する点および反応効率の点から、滴下等により徐々に行うのが好ましい。
【0016】
本発明で使用する2−メチルナフタレンの水性分散液は、水に2−メチルナフタレンを均一に分散させたものであるが、この水性分散液中の2−メチルナフタレンの含有量は、反応効率の点より、30〜60重量%であるのが好ましい。
【0017】
反応時間は反応温度によって異なるが、通常2〜5時間である。
【0018】
生成した2−メチル−1,4−ナフトキノンは、濾別、水洗等の常法により精製できる。
【0019】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を一層明らかにする。
【0020】
実施例1
1Lの3口コルベンに攪拌機、温度計および滴下ロートを装備し、外側を浴槽にした装置を用いて、その中に2−メチルナフタレン100gおよび水140mlを入れて、攪拌しながら温度を90℃に上げた。その中へ、無水クロム酸510gを水417mlに溶解した重クロム酸水溶液を、90℃の反応温度を保持しながら2時間10分かけて徐々に注加した。注加後、温度を保持しながら30分攪拌を継続した。反応終了後、30℃まで冷却してクロム液と濾別、水洗した。水洗後、生成した2−メチル−1,4−ナフトキノンをトルエンに溶解してガスクロマトグラフィーにて定量した。
【0021】
2−メチル−1,4−ナフトキノンの収量は78.3gであった(2−メチルナフタレンに対する収率は64.7%)。なお、反応終了後の反応液を分析したところ、副生物の生成量は少なく、硫酸化生成物はなかった。そのため、容易に濾別することができた。
【0022】
実施例2
1Lの3口コルベンに攪拌機、温度計および滴下ロートを装備し、外側を浴槽にした装置を用いて、その中に2−メチルナフタレン100gおよび水140mlを入れて、攪拌しながら温度を90℃に上げた。その中へ、無水クロム酸510gを水384mlに溶解した重クロム酸水溶液を、90℃の反応温度を保持しながら2時間10分かけて徐々に注加した。注加後、温度を保持しながら30分攪拌を継続した。反応終了後、30℃まで冷却してクロム液と濾別、水洗した。水洗後、生成した2−メチル−1,4−ナフトキノンをトルエンに溶解してガスクロマトグラフィーにて定量した。
【0023】
2−メチル−1,4−ナフトキノンの収量は77.6gであった(2−メチルナフタレンに対する収率は64.1%)。なお、反応終了後の反応液を分析したところ、副生物の生成量は少なく、硫酸化生成物はなかった。そのため、容易に濾別することができた。
【0024】
実施例3
1Lの3口コルベンに攪拌機、温度計および滴下ロートを装備し、外側を浴槽にした装置を用いて、その中に2−メチルナフタレン100gおよび水140mlを入れて、攪拌しながら温度を90℃に上げた。その中に、酸化で使用したクロム液より再生回収した無水クロム酸(純度92%)554gを水417mlに溶解した重クロム酸水溶液を、90℃の反応温度を保持しながら2時間10分かけて徐々に注加した。注加後、温度を保持しながら30分攪拌を継続した。反応終了後、30℃まで冷却してクロム液と濾別、水洗した。水洗後、生成した2−メチル−1,4−ナフトキノンをトルエンに溶解してガスクロマトグラフィーにて定量した。
【0025】
2−メチル−1,4−ナフトキノンの収量は75.1gであった(2−メチルナフタレンに対する収率は62.0%)。なお、反応終了後の反応液を分析したところ、副生物の生成量は少なく、硫酸化生成物はなかった。そのため、容易に濾別することができた。
【0026】
実施例4
1Lの3口コルベンに攪拌機、温度計および滴下ロートを装備し、外側を浴槽にした装置を用いて、その中に2−メチルナフタレン100gおよび水140mlを入れて、攪拌しながら温度を90℃に上げた。その中に、酸化で使用したクロム液より再生回収した無水クロム酸(純度92%)554gを水400mlに溶解した重クロム酸水溶液を、90℃の反応温度を保持しながら2時間10分かけて徐々に注加した。注加後、温度を保持しながら30分攪拌を継続した。反応終了後、30℃まで冷却してクロム液と濾別、水洗した。水洗後、生成した2−メチル−1,4−ナフトキノンをトルエンに溶解してガスクロマトグラフィーにて定量した。
【0027】
2−メチル−1,4−ナフトキノンの収量は76.3gであった(2−メチルナフタレンに対する収率は63.0%)。なお、反応終了後の反応液を分析したところ、副生物の生成量は少なく、硫酸化生成物はなかった。そのため、容易に濾別することができた。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、副生物の生成が抑えられるため、反応後に複雑な精製工程が必要でなく、高収率で2−メチル−1,4−ナフトキノンを製造することができる。
【0029】
すなわち、従来の方法では2−メチルナフタレンに対する収率が50〜53%であったのに対し、本発明の方法では62〜65%に向上する。
Claims (4)
- 2−メチルナフタレンの水性分散液を70〜100℃に維持しながら、重クロム酸水溶液を添加して、2−メチルナフタレンを酸化させることを特徴とする2−メチル−1,4−ナフトキノンの製造方法。
- 2−メチルナフタレンの水性分散液を80〜95℃に維持しながら、重クロム酸水溶液を添加することを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 重クロム酸水溶液の濃度が、無水クロム酸換算で30〜63重量%であることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
- 水性分散液中の2−メチルナフタレンの含有量が、30〜60重量%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04916497A JP3924732B2 (ja) | 1997-03-04 | 1997-03-04 | 2−メチル−1,4−ナフトキノンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04916497A JP3924732B2 (ja) | 1997-03-04 | 1997-03-04 | 2−メチル−1,4−ナフトキノンの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10245358A JPH10245358A (ja) | 1998-09-14 |
| JP3924732B2 true JP3924732B2 (ja) | 2007-06-06 |
Family
ID=12823450
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04916497A Expired - Fee Related JP3924732B2 (ja) | 1997-03-04 | 1997-03-04 | 2−メチル−1,4−ナフトキノンの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3924732B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105481673B (zh) * | 2015-12-25 | 2018-03-20 | 四川省银河化学股份有限公司 | 一种管式连续化制备β‑甲萘醌的方法 |
-
1997
- 1997-03-04 JP JP04916497A patent/JP3924732B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10245358A (ja) | 1998-09-14 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6313352B1 (en) | Process for producing canthaxanthin | |
| JPH0579055B2 (ja) | ||
| JP3924732B2 (ja) | 2−メチル−1,4−ナフトキノンの製造方法 | |
| US7378546B2 (en) | Method for producing 2-amino-5-iodobenzoic acid | |
| JPS6341908B2 (ja) | ||
| JP2846939B2 (ja) | 2,3―エポキシ―2,3―ジヒドロ―1,4―ナフトキノンの製造方法 | |
| JPH07330755A (ja) | ピペロナールの製法 | |
| JP3289338B2 (ja) | ノルカンファーの製造法 | |
| JP2807064B2 (ja) | ジニトリルの製造法 | |
| JP4372242B2 (ja) | イソクロマノン誘導体の製造方法 | |
| US4546203A (en) | Facile synthesis of β-hydroxy-β-methylglutaric acid | |
| JPH03240768A (ja) | ジチアシアノホーメートのアルカリ金属塩又はジメルカプトマレオニトリルの製造法 | |
| JP2003507386A (ja) | ホスホノメチルグリシンの製造方法 | |
| CA2307989C (en) | An improved process for purifying alpha-keto acids | |
| JP4182284B2 (ja) | 3,3−ジメチルシクロプロパン−1,2−ジカルボン酸誘導体の製造方法 | |
| JP4143295B2 (ja) | 9,9−二置換−2,3,6,7−キサンテンテトラカルボン酸二無水物の製造方法 | |
| JPS59181248A (ja) | ジアゾメタン誘導体の製造方法 | |
| JPH0414673B2 (ja) | ||
| JPH0139A (ja) | 2,4−ジクロル−3−メチル−6−タ−シャリ−ブチルフェノ−ルの製造方法 | |
| JP2001524070A (ja) | H▲下2▼s及び飽和炭化水素の共酸化 | |
| JP2006045093A (ja) | 2−メチル−1,4−ナフトキノン−2−亜硫酸水素塩の製造方法 | |
| JPH05222028A (ja) | 4−スルホ無水ナフタル酸の製造方法 | |
| JP4045814B2 (ja) | ケトスルホン誘導体の製造方法 | |
| JPH03279347A (ja) | 4,4’―ジフェニルジカルボン酸の精製方法 | |
| JPH0545582B2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040218 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070130 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070207 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070216 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110309 Year of fee payment: 4 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |