JP4017143B2 - 立坑鉄筋組立方法及び組立装置 - Google Patents

立坑鉄筋組立方法及び組立装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、立坑鉄筋組立方法及び組立装置に関し、特に、杭や覆工などの現場打ちコンクリート用の立坑鉄筋組立方法及び組立装置に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】
一般に、杭や覆工を施工する場合、掘削した立坑内に鉄筋を組んで現場打ちコンクリートを打設することが行われている。
【0003】
例えば、深礎杭においては、主筋が内外二重に配筋される場合、次のような工程で施工されている。
【0004】
まず、立坑内に足場を組みながら立坑内のライナープレートに段取筋を取り付ける。
【0005】
次に、2〜3分割した外フープ筋をレッカーで立坑内につり下ろし、最下段から順次上段へと足場を組みながら外フープ筋を継手で連結して段取筋に取り付ける。
【0006】
次いで、外主筋をレッカーでつり下ろし、足場を用いて外主筋と外フープ筋とを連結する。
【0007】
次に、足場を解体する。
【0008】
この状態で、2〜3分割した内フープ筋をレッカーで立坑内につり下ろし、最下段から順次上段へと足場を組みながら内フープ筋を継手で連結して段取筋に取り付ける。
【0009】
次いで、内主筋をレッカーでつり下ろし、足場を用いて内主筋と内フープ筋とを連結する。
【0010】
そして、足場を解体して、立坑内にコンクリートを打設するようにしている。
【0011】
しかし、このような施工を行う場合には、2〜3分割の内外フープ筋を立坑内で1段ずつ組み立てるため、レッカーによるつり下ろし作業が増え、しかも、足場が組みあがった状態では、内外フープ筋のつり下ろしの際に、内外フープ筋と足場が干渉するため、足場の組立、解体作業回数が増え、工期が長くなり、施工コストも高くなってしまう。
【0012】
また、内外フープ筋が太くなると、立坑内での作業能率が一層低下し、配筋精度も低下することとなる。
【0013】
本発明の目的は、立坑における鉄筋組立の工期短縮と、コスト削減、さらには、組み立て精度を確保することのできる立坑鉄筋組立方法及び組立装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明の立坑鉄筋組立方法は、掘削した立坑内に鉄筋組立用の足場を形成する工程と、
前記立坑周囲の用地上で組立装置を用いてフープ筋を複数段ごとに分けて環状に仮組みする工程と、
前記仮組みした複数段のフープ筋を順次前記立坑内に搬入し前記足場を用いて各段のフープ筋を前記立坑内に接続する工程と、
前記立坑内に主筋を挿入して前記足場を用いて前記主筋と前記フープ筋とを接続する工程と、
前記足場を解体して搬出する工程と、
を含み、
前記組立装置は、ベース部材に対し少なくとも3箇所に着脱可能に立設されたフープ筋支持部材を有し、
前記フープ筋支持部材に対し前記フープ筋を複数段仮組みした後、前記フープ筋支持部材をつり上げて前記仮組みしたフープ筋を立坑内に搬入し、搬入後前記フープ筋支持部材のみを搬出する工程を有することを特徴とする。
【0015】
本発明によれば、立坑周囲の用地上で組立装置を用いてフープ筋を複数段ごとに分けて環状に仮組みすることで、複数段のフープ筋を立坑内にまとめてつり下ろして取り付けることがででき、レッカーによるつり下ろし作業回数を減少させることができ、しかも、フープ筋を組み立てた状態でつり下ろすため、足場との干渉がなく、足場の組み立て、解体作業回数を減少させることができ、工期の短縮及びコストの削減を行うことができる。
【0016】
また、地上でフープ筋を組み立てるため、フープ筋が太くなっても、作業能率は良好で、配筋精度も良好なものとすることができる。
【0017】
本発明においては、前記足場は、前記立坑内壁との間に前記仮組みしたフープ筋を設置可能な空隙を残して形成する。
【0018】
このような構成とすることにより、確実に仮組みしたフープ筋を立坑内につり下ろして取り付けることができる。
【0020】
また、フープ筋支持部材にフープ筋を支持させた状態でフープ筋をつり下ろし、フープ筋を取り付けた後フープ筋支持部材のみを取り出せば、フープ筋の仮組み、搬入及び取付けを容易かつ確実に行うことができる。
【0021】
本発明の組み立て装置は、フープ筋の径に相応した少なくとも3箇所の位置にスタンド部材を有するベース部材と、
前記スタンド部材を介して前記ベース部材上に着脱可能に立設される少なくとも3本のフープ筋支持部材と、
前記フープ筋支持部材に複数段のフープ筋を所定ピッチで環状に仮組みする複数の仮組手段と、
を有することを特徴とする。
【0022】
本発明によれば、スタンド部材に立設したフープ筋支持部材に仮組み手段を用いてフープ筋を容易に仮組みすることができ、複数のフープ筋をフープ筋支持部材に仮組みした状態で、フープ筋支持部材をスタンド部材から外せば、フープ筋支持部材ごとフープ筋を搬送することができ、フープ筋の搬送を容易に行うことができ、しかも、仮組み手段によるフープ筋の支持状態を解除すればフープ筋支持部材を容易に取り出すことができる。
【0023】
また、フープ筋支持部材は少なくとも3本あるため、環状のフープ筋を安定して支持することができる。
【0024】
本発明においては、前記フープ筋支持部材を垂直につり上げ可能にするつり治具を有するものとすることができる。
【0025】
このような構成とすることにより、つり治具によりフープ筋を水平状態を維持したまま確実に搬送することができる。
【0026】
また、本発明においては、前記仮組手段は、前記フープ筋支持部材に所定ピッチで形成された複数の仮組孔と、
前記仮組穴内に挿通されて前記フープ筋を支持する仮組ピンとを有するものとすることができる。
【0027】
このような構成とすることにより、簡単な構成でフープ筋の支持及び支持解除を行うことができる。
【0028】
また、前記仮組手段は、前記フープ筋支持部材に所定ピッチで折畳み可能に設けられ、前記フープ筋を支持する複数の仮組ピンを有するものとすることができる。
【0029】
このような構成とすることにより、仮組ピンを突出させた状態でフープ筋を仮組みし、立坑内でフープ筋を取り付けた後、仮組ピンを折り畳めば容易にフープ筋からフープ筋支持部材を取り外すことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0031】
図1〜図4は、本発明の一実施の形態に係る立坑鉄筋組立方法を示す図である。
【0032】
図1は、本実施の形態に係る立坑鉄筋組立方法の全体構成を示す図である。
【0033】
この立坑鉄筋組立方法は、深礎杭の構築に用いられるようになっており、まず、同図(1)に示すように、立坑10を掘削した後、立坑10内で足場12を組み上げながら、ライナープレートに段取筋14を取り付ける。
【0034】
この場合、足場12は、外周部分をライナープレート側に突出させて近づけた状態とし、その状態で段取筋14の取り付けを行う。
【0035】
次に、同図(2)に示すように、立坑10の周囲の地上16で組立装置18を用いてフープ筋20を複数段毎に分けて仮組みする。
【0036】
具体的には、組立装置18は、図2〜図4にも示すように、ベース部材22と、フープ筋支持部材24と、仮組手段26とを有している。
【0037】
ベース部材22は、ベースプレート28と、ベース型材30とを有している。
【0038】
ベースプレート28は、六角形の鉄板からなり、地上16に水平に設置されるようになっている。
【0039】
ベース型材30は、ベースプレート28の中心側からそれぞれ六角形の角部を通って放射状に突出する状態でベースプレート28上にボルト等により固定された6本のH型鋼にて形成されている。
【0040】
また、各ベース型材30の突出先端部上には、スタンド部材32が設けられている。
【0041】
このスタンド部材32は、図4に示すように、各ベース型材30のフランジ部34に放射方向でスライド可能に係合し、所定位置でボルト36により固定可能にされた取付部38と、この取付部38の上面から上方に突出して設けられた角形パイプからなる差込部40とを有している。
【0042】
フープ筋支持部材24は、複数段、例えば6段のフープ筋20を所定の配筋ピッチで支持可能な長さを有し、各ベース型材30のスタンド部材32にそれぞれ差し込まれて立設可能にされた6本の角形の鋼管からなる。
【0043】
仮組手段26は、フープ筋支持部材24に所定の配筋ピッチに合わせて貫通形成された複数、例えば6個の仮組孔42と、これら仮組孔42内に挿通されてフープ筋20を支持する仮組ピン44とを有する。
【0044】
そして、仮組み時には、まず、ベースプレート28を地上16に水平に設置し、ベース型材30をベースプレート28上に放射状に設置してボルトにて固定し、スタンド部材32をフープ筋20の径に合わせてボルト36にて固定する。
【0045】
次に、このスタンド部材32の差込部40にフープ筋支持部材24を差し込んで立設した後、フープ筋支持部材24の仮組孔42に仮組ピン44を差し込む。
【0046】
この状態で、外フープ筋20a及び内フープ筋20bを仮組ピン44上にのせ仮止めして、6段分のフープ筋20を環状に仮組みする。
【0047】
次いで、図2に示すように、つり治具46を各フープ筋支持部材24の上端に接続し、つり上げて、差込部40からフープ筋支持部材24を抜き取る。
【0048】
このつり治具46は、ワイヤ48を介してつりフック50につり下げ可能な、フープ筋20の径に相応した径を有するリング部材52と、このリング部材52のフープ筋支持部材24対応位置6箇所からつり下げられたつりワイヤ54とを有している。
【0049】
そして、このつりワイヤ54の下端がフープ筋支持部材24の上端と連結され、フープ筋支持部材24を垂直につり上げ可能にしている。
【0050】
そして、6段分のフープ筋20の仮組みが終了した状態で、つり治具46によりフープ筋支持部材24をつり上げると、このフープ筋支持部材24に仮組みされた6段分のフープ筋20が水平につり上げられ、この状態で図1(3)に示すように、仮組みした複数段のフープ筋20を立坑10内に搬入し、所定位置にてフープ筋20を段取筋14へ結束し、結束後、仮組ピン44を抜き取り、フープ筋支持部材24のみをつり上げて取り出す。
【0051】
この複数段のフープ筋20の仮組みと、立坑10内への搬入と、フープ筋20の段取筋14への結束を繰り返し、例えば、6回繰り返してフープ筋20の接続を足場12を用いて繰り返して行う。
【0052】
なお、この仮組みしたフープ筋20の立坑10内への搬入に際しては、段取筋14の取り付け用の足場12を取り外して、立坑10の内壁と足場12間に仮組みしたフープ筋20を設置可能な空隙を残すようにしている。
【0053】
これによって、フープ状にされたフープ筋20を立坑10の内壁と足場12との隙間に確実に挿入していくことができ、しかも、つり治具によってつり下げられたフープ筋20は水平状態を維持し、垂直に搬入することができる。
【0054】
また、フープ筋20を複数段ごとに分けて仮組みすることで、複数段のフープ筋20を立坑10内にまとめてつり下ろして取り付けることができ、つり下ろし作業回数を減少させることができ、しかも、フープ筋20を足場12と干渉させることなくつり下ろしができ、足場組み立て解体作業回数を減少させることができ、工期短縮、コスト削減を行うことができる。
【0055】
さらに、地上でフープ筋20を組み立てるため、フープ筋20が太くなっても、作業能率は良好で、配筋精度も良好にできる。
【0056】
次に、図1(4)に示すように、立坑10内に外主筋56a及び内主筋56bを挿入し、外主筋56aと内フープ筋20a、内主筋56bと内フープ筋20bをそれぞれ接続する。
【0057】
次に、図1(5)に示すように、足場12を解体をして地上に搬出する。
【0058】
そして、この状態で、コンクリート打設管58を立坑10内にコンクリート打設管58を配設し、このコンクリート打設管58より立坑10内にコンクリート60を打設することで深礎杭を形成するようにしている。
【0059】
本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の形態に変形可能である。
【0060】
例えば、前記実施の形態においては、立坑鉄筋組立方法を深礎杭の構築に用いる場合について説明したが、この例に限らず、発進立坑や到達立坑などの現場打ちコンクリートを用いる立坑の構築に用いることも可能である。
【0061】
また、前記実施の形態では、組立装置のベース部材として、ベースプレート及びベース型材からなるものを用いているが、この例に限らず、ベースプレートに直接スタンド部材を取り付けたり、ベースプレートを用いずにベース型材同士を直接接合したものを用いることも可能である。
【0062】
さらに、前記実施の形態では、足場を組みながら段取筋を取り付けるようにしているが、ライナープレートに予め段取筋を設置するようにしても良い。
【0063】
また、フープ筋支持部材は6本用いているが、3本以上であれば良い。
【0064】
さらに、組立装置でフープ筋を仮組みする際に、その段数に応じた長さの主筋を同時に仮組みして立坑内で主筋同士を連結するようにしても良い。
【0065】
また、仮組手段は孔とピンによるものに限らず、フープ筋支持部材に突出部材を折り畳み可能に設けるようにしても良い。
【0066】
さらに、前記実施の形態では、内外二重のフープ筋及び主筋を配筋するようにしているが、一重の配筋とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る立坑鉄筋組立方法を示す断面図で、(1)は足場及び段取筋の取り付け状態を示し、(2)はフープ筋の仮組み状態を示し、(3)はフープ筋の搬入状態を示し、(4)は主筋の挿入状態を示し、(5)は足場の解体搬出状態を示し、(6)はコンクリートの打設状態を示している。
【図2】組立装置の側面図である。
【図3】組立装置の平面図である。
【図4】組立装置のスタンド部材及び仮組み手段を示す断面図である。
【符号の説明】
10 立坑
12 足場
14 段取筋
16 地上
18 組立装置
20 フープ筋
22 ベース部材
24 フープ筋支持部材
26 仮組手段
32 スタンド部材
42 仮組孔
44 仮組ピン
46 つり治具
56a 外主筋
56b 内主筋

Claims (4)

  1. 掘削した立坑内に鉄筋組立用の足場を形成する工程と、
    前記立坑周囲の用地上で組立装置を用いてフープ筋を複数段ごとに分けて環状に仮組みする工程と、
    前記仮組みした複数段のフープ筋を順次前記立坑内に搬入し前記足場を用いて各段のフープ筋を前記立坑内に接続する工程と、
    前記立坑内に主筋を挿入して前記足場を用いて前記主筋と前記フープ筋とを接続する工程と、
    前記足場を解体して搬出する工程と、
    を含み、
    前記組立装置は、ベース部材に対し少なくとも3箇所に着脱可能に立設されたフープ筋支持部材を有し、
    前記フープ筋支持部材に対し前記フープ筋を複数段仮組みした後、前記フープ筋支持部材をつり上げて前記仮組みしたフープ筋を立坑内に搬入し、搬入後前記フープ筋支持部材のみを搬出する工程を有することを特徴とする立坑鉄筋組立方法。
  2. フープ筋の径に相応した少なくとも3箇所の位置にスタンド部材を有するベース部材と、
    前記スタンド部材を介して前記ベース部材上に着脱可能に立設される少なくとも3本のフープ筋支持部材と、
    前記フープ筋支持部材に複数段のフープ筋を所定ピッチで環状に仮組みする複数の仮組手段と、
    を有することを特徴とする組立装置。
  3. 請求項2において、
    前記仮組手段は、前記フープ筋支持部材に所定ピッチで形成された複数の仮組孔と、
    前記仮組穴内に挿通されて前記フープ筋を支持する仮組ピンとを有することを特徴とする組立装置。
  4. 請求項2において、
    前記仮組手段は、前記フープ筋支持部材に所定ピッチで折畳み可能に設けられ、前記フープ筋を支持する複数の仮組ピンを有することを特徴とする組立装置。
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