JP4130185B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空調風をベント吹出口やデフロスタ吹出口等から車室内に吹出すことのできる車両用空調装置に関し、特に車両の窓ガラスのデフロスト及び防曇性能の改善を図ることができるデフロスタ吹出口の構造の改良に関する。
従来、車両用空調装置の空調ユニット及び車両側デフロスタダクトは、周辺部品との干渉等の制約から、一定のスペースに収めるために形状の制約を受け易く、その形状により、フロントガラス及びフロントサイドガラスへの吹出風量割合が決定され、窓ガラスのデフロスト及び防曇性能も影響される。即ち、図3に示されるようにデフロスタ吹出口1からの吹出し風は、車両の前方にしか向かわず、フロントガラスの側方及びフロントサイドガラスに対するデフロスト及び防曇を効果的に行うことが難しかった。この性能を修正する方法としては、車両側デフロスタダクトの或る吹出口を絞り、この吹出口の風量低下を図って他の吹出し口の吹出し割合を増やす方法、もしくは他車両部品と調整して空調ユニット又はダクトレイアウトを変える方法しか採れなかった。
一方で近年、広い車室の確保を狙って、空調ユニット他、他車両部品の省スペース化、低騒音化、高風量が要求されている。そのため、上述のような風量低下による方法は、騒音のアップにつながり、採用することが難しいという問題がある。また、レイアウトの変更による性能の修正は全体の設計変更につながり容易でないという問題がある。
また、従来技術として吹出し口からの吹出し風量調整のため、モードドアを微小開度としたときの送風音の発生を防止するために、ドアを微少開度とせずにドアに付けたガイドで風量を調整することが、特許文献1により知られている。
特開平5−213048号公報
しかしながら、この特許文献1によるものは、ドアに設けたガイドを抵抗として微小開度相当の風量まで風量を低下させ、各吹出モードの風量割合を調整しているものである。そのため、風量の低下を招くという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両側ダクトレイアウト及び空調ユニットのレイアウトはそのままにし、かつ風量低下(騒音アップ)を極力抑えられるにも拘わらず、車両幅方向であるフロントサイドガラス側への空調風の吹出し風割合を増やすことが可能なデフロスタ吹出口の構造を備えた車両用空調装置を提供することである。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項に記載の車両用空調装置を提供する。
請求項1に記載の車両用空調装置は、上下方向に延びて形成され、上方を向いて開口している、空調ユニットからの空調風を吹出すデフロスタ吹出口内に、上下方向に延びる平板状に形成され、吹出し風を車両幅方向に分散させるガイドが配置されており、該ガイドが、吹出し方向から見たときに略V字形状をしていて、V字の頂部が車両後方側で、V字の開き側が車両前方側に位置しており、該デフロスタ吹出口を吹出し方向から見たときに3つの空間に区画しているものであり、これにより、デフロスタ吹出口からの吹出し風の風量を低下させることなく、その風向を分散でき、フロントガラスの全面及びフロントサイドガラスに渡ってデフロスト及び防曇性能を発揮させることができる。また、非常に簡素な形状のガイドで吹出し風の風向を分散させることができる。更に、V字形ガイドの内側と外側で3方向に分かれて流すことができる。
請求項の車両用空調装置は、デフロスタ吹出口が、ガイドの下方に配置された、回転軸を有する板ドアにより開閉されるようにしたものであり、これにより、デフロスタモードが選択されないときは、デフロスタ吹出口からの吹出風量を他方の吹出口に割り当てることができる。
請求項の車両用空調装置は、板ドアの回転軸を略V字形状のガイドのV字の開き側に設けたものであり、これにより、板ドアを開くことにより吹出し風は板ドアの板部に沿ってV字形ガイドの頂部から開き側へ向かって流すことができ、吹出し風の風向を抵抗なく変えることができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態の車両用空調装置について説明する。一般に車両用空調装置の空調ケース内には、ブロワファン、エバポレータ及びヒータコアよりなる空調ユニットが配設され、空調ケースの一端側には、空気の導入口が設けられ、他端側には空調された空気(空調風)の各種吹出口が設けられている。ブロワファンの吸入側には内外気切替ドアが設けられ、ブロワファンの駆動によって、空気の導入口から内気或いは外気が空調ケース内に導入され、エバポレータによって冷却される。なお、エバポレータには、コンプレッサ、コンデンサ及び膨張弁等よりなる冷凍サイクルを循環する冷媒が導入され、空気冷却手段として使用される。
エバポレータの下流側には、空気加熱手段としてのヒータコアが配設されている。なお、ヒータコアにはエンジンの冷却水が導入され、その熱により通過する空気を加温するようになっている。ヒータコアの上流側にはエアミックスドアが配設され、このドアの開度に応じて、エバポレータによって冷却された空気の一部がヒータコアを通過することによって暖められ、残りの空気はヒータコアを迂回して流れる。その後、この分岐された空気は再び合流することで空調風となって、空調ケースの他端側に設けられたデフロスタ吹出口、ベント吹出口等の各種の吹出口より吹出されるようになっている。
次に本発明の特徴であるデフロスタ吹出口の構造について説明する。図1は、デフロスタ吹出口の斜視図であり、図2は、図1のデフロスタ吹出口の平面図及び断面図である。デフロスタ吹出口1は、車両用空調装置の空調ケース4の他端側に設けられていて、フロントガラスに向けて空調風を吹出すように、上方に向いて開口している。このデフロスタ吹出口1には、ここから吹出される空調風を拡散させるための、特に車両幅方向に拡散させるためのガイド2が設けられている。ガイド2の形状は、図1ではデフロスタ吹出口1を吹出し方向から見たときに、略V字形になっているが、空調風を車両幅方向に拡散させることができれば、他の形状を採用してもよい。このデフロスタ吹出口1とガイド2とは、左右(車両幅方向)2分割に形成される空調ケース4と一体物として成型される構造となっている。
ガイド2の下方には、デフロスタドアとしての板ドア3が設けられていて、デフロスタ吹出口1を開閉するようになっている。板ドア3の回転軸3aは、略V字形ガイド2のV字の開き側(頂部2aと反対側)に設けられており、板ドア3はこの回転軸3aを支点として回動するようになっている。このように、回転軸3aをガイド2のV字の開き側に設けることによって、板ドア3を開いたときに吹出し風を板ドア3の板部3bに沿ってV字形ガイド2の頂部2aから開き側に向かって流すことができ、吹出し風の風向を無理なく変えることができると同時に、分散させることができる。
上述した実施形態においては、吹出し風の風向を変えるためにデフロスタ吹出口1にガイド2を設けているが、デフロスタドアである板ドア3側にガイドを設けるようにしてもよい。
以上の構成よりなる本発明の車両用空調装置のデフロスタ吹出口の構造では、従来、車両前方にのみ向いていた吹出し風の向き(図3参照)を、図1,2に示すようにV字形状ガイドの内側と外側とである。車両前方及び左右方向(車両幅方向)の3つの方向に分けることができ、フロントガラスのみならずフロントサイドガラスのデフロスト及び防曇を行うことができる。
本発明の実施の形態の車両用空調装置におけるデフロスタ吹出口の構造を示す斜視図である。 図1のデフロスタ吹出口の構造の平面図及び断面図である。 従来のデフロスタ吹出口の構造の平面図及び断面図である。
符号の説明
1 デフロスタ吹出口
2 ガイド
2a 頂部
3 板ドア(デフロスタドア)
3a 回転軸
3b 板部
4 空調ケース

Claims (3)

  1. 空調ユニットからの空調風を車室内に吹出すデフロスタ吹出口、ベント吹出口等の吹出口を備えている車両用空調装置において、
    上下方向に延びて形成され、上方に向いて開口している前記デフロスタ吹出口内に、同じく上下方向に延びる平板状に形成され、吹出し風を車両幅方向に分散させるガイドが配置されており、
    前記ガイドが、吹出し方向から見たときに略V字形状をしていて、V字の頂部が車両後方側で、V字の開き側が車両前方側に位置しており、前記デフロスタ吹出口を吹出し方向から見たときに3つの空間に区画していることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記デフロスタ吹出口は、前記ガイドの下方に配置された、回転軸を有する板ドアにより開閉されることを特徴とする請求項に記載の車両用空調装置。
  3. 前記板ドアの回転軸が、前記略V字形状のガイドのV字の開き側に設けられていることを特徴とする請求項に記載の車両用空調装置。
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