JP4200619B2 - 原稿読取装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿を読み取ってデジタル画像データを出力する原稿読取装置及び該原稿読取装置を有する画像形成装置に関し、特に原稿輝度情報に基づいて、画像データに対して濃度変換を行う自動濃度変換機能を有する原稿読取装置及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写において、原稿の画像を忠実に再現するために、原稿の輝度情報を取得し取得した輝度情報に基づいて原稿の読取によって取得した画像データに対して濃度変換を行う自動濃度変換機能がデジタル画像形成装置に多く搭載されている。
【0003】
デジタル画像形成装置においては、また多数枚の原稿を読み取る場合に、原稿搬送装置により読取位置に原稿を搬送し、読取位置を移動する原稿を読み取る移動原稿読取方式が多く採用されている。
【0004】
前記移動原稿読取方式においては、原稿の先端部数ミリ幅の部分を読み取って取得した原稿輝度情報に基づいて前記自動濃度変換を行っている。というのは、原稿全体を読み取って、取得された画像データから原稿の輝度情報を取得し、取得した輝度情報に基づいて画像データに対して濃度変換を行うには、輝度情報を取得するためと、画像データを取得するためとに、原稿を二度読取位置に搬送する必要があるので、読取速度が低く、実用上問題があるからである。また、原稿の先端部から取得された輝度情報には原稿の地肌の輝度情報が確実に入っており、原稿の地肌に対する濃度調整が行われれば、多くの場合適正な濃度の画像が再生されるので、前記のように原稿の先端部の輝度情報に基づいた自動濃度変換が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記のように原稿の先端部の輝度情報を用いて行われる自動濃度変換は文字画像原稿のように、原稿の地肌の濃度である高輝度部に原稿の輝度ヒストグラム上の大きなピークを有し、文字の輝度である低輝度部に次のピークを有する地肌型ヒストグラムを有する原稿に対しては有効であるが、中間輝度部に広く分散した輝度分布のヒストグラムを有する写真画原稿や低輝度部に大きなピークを有し、高輝度部に文字の輝度に対応する次のピークを有するヒストグラムを有する反転画原稿に対しては有効でない。
【0006】
従って、従来の自動濃度変換では、写真画の原稿や反転画像の原稿からは画質の劣った複写画像しか得られなかった。
【0007】
このような問題に対する対策として、写真モードや反転モードを設け、操作者の操作により、自動濃度変換モードと、写真モードと、反転モードを選択することができるようにすることが考えられる。
【0008】
しかしながら、前記のモードを原稿の一枚一枚について設定するのは、著しい画像形成効率の低下となり実用的でない。また、写真モードや反転モードにおいては、輝度情報を取得するために、原稿を読取位置に搬送した後に、原稿を戻して再度読取位置に搬送し、読取を行う必要があるために、画像形成ジョブ単位で前記のモードを選択する方法では、写真モードや反転モードを選択した場合に著しく読取速度が低下するという問題がある。また、読取位置に搬送した原稿を戻した後に再度原稿を読み取り位置に搬送するために、原稿のジャムを発生する確率が高くなるという問題がある。
【0009】
従って、本発明の目的は、自動濃度変換に関連した前記のような問題を解決し、高い読取効率を有するとともに、ジャム率の発生が低く、且つ、あらゆる原稿に対して高画質の画像を形成することができる原稿読取装置及び画像形成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記の本発明の目的は、下記の発明によって達成される。
【0011】
(1)原稿を読取位置に搬送する原稿搬送手段、
前記読取位置を移動する原稿を読み取り、画像データを出力する読取手段、
前記読取手段から出力された画像データを自動濃度変換して画像データを出力する濃度変換手段、
前記濃度変換手段が行う自動濃度変換のための原稿輝度情報を前記読取手段が出力する画像データから取得する輝度情報取得手段及び、
制御手段、
を有する原稿読取装置において、
前記制御手段は、
前記読取手段が原稿の先端部を読み取って出力した画像データから前記輝度情報取得手段が作成したヒストグラムを地肌型ヒストグラムと非地肌型ヒストグラムに判別するとともに、
前記非地肌型ヒストグラムの判別を行ったときには、前記先端部の読取に続く部分の継続読取の後に、原稿を前記読取位置に再度搬送して再読取を行い、前記継続読取から前記輝度情報取得手段が取得した原稿輝度情報を用いて前記再読取により取得された画像データに対して前記濃度変換手段が自動濃度変換を行い、
前記地肌型ヒストグラムの判別を行ったときには、前記先端部の読取から前記輝度情報取得手段が取得した原稿輝度情報を用いて、前記継続読取により取得された画像データに対して前記濃度変換手段が自動濃度変換を行うように、
制御することを特徴とする原稿読取装置。
【0012】
(2)前記制御手段は、ヒストグラムの判別を、最大ピークの度数が所定値より大であって、かつ最大ピークの濃度値が所定値以下である場合に地肌型ヒストグラムと判別し、それ以外のときに非地肌型ヒストグラムと判別することを特徴とする前記(1)に記載の原稿読取装置。
【0015】
(3)前記(1)又は(2)に記載の原稿読取装置及び、該原稿読取装置が出力する画像データに基づいて画像を形成する画像形成手段を有することを特徴とする画像形成装置。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す第1図により、本発明の実施の形態を説明する。
【0017】
図1において、原稿搬送手段1は、複写機本体の上部に設けられ、原稿を一枚ずつ送り出し、原稿を画像読取位置へと搬送し、画像読取が終わった原稿を排紙する装置である。原稿搬送手段1は、原稿を載置する原稿給紙台11、原稿給紙台11上に載置された原稿を分離する原稿分離手段12、原稿分離手段12で分離された原稿を搬送するプラテンローラ13、プラテンローラ13で搬送された原稿を排紙する原稿排紙手段14、原稿排紙手段14によって排紙された原稿を受け止め、載置する原稿排紙台15、及び、原稿の両面の画像を読み取る際に原稿の表裏を反転させるための原稿反転手段16を有している。
【0018】
原稿給紙台11上に載置された複数枚の原稿は、原稿分離手段12によって分離され、1枚ずつ搬送される。原稿分離手段12によって分離・搬送された原稿は、プラテンローラ13によって搬送され、下方に設けられた読取手段2によって、スリット21を通して、原稿の画像が読み取られる。画像が読み取られた原稿は、原稿排紙手段14によって、原稿排紙台15上へと排紙される。ところで、原稿の両面の画像を読み取る際には、一度画像を読み取られた原稿は、原稿反転手段16によって原稿の表裏が反転されて、再度、プラテンローラ13によって搬送され、画像読取手段によって、スリット21を通して、原稿の裏面の画像が読み取られる。そして、裏面の画像が読み取られた原稿は、原稿排紙手段14によって、原稿排紙台15上へと排紙される。このような工程を、原稿給紙台11上に載置された原稿の枚数分繰り返され、原稿の画像が読み取られる。
【0019】
また、原稿搬送手段1は、一体に可倒式に構成されており、この原稿搬送手段1を起こしてプラテンガラス22上を開放することにより、プラテンガラス22上に原稿を直接載置することができるように構成されている。なお、本実施の形態では、プラテンローラ13によって原稿を搬送しながら、原稿の画像を読み取るモードと、原稿をプラテンガラス22上に静止させた状態で画像を読み取るモードが用意されている。
【0020】
読取手段2は、原稿の画像を読み取って画像データを得る手段であり、複写装置本体内の上部に設けられている。この読取手段2は、原稿搬送手段1のプラテンローラ13によって搬送中の原稿の画像を読み取るためのスリット状の開口部であるスリット21、原稿を載置(静置)するための原稿載置台であるプラテンガラス22、原稿に光照射する光源であるランプ231と原稿からの反射光を反射させる第1ミラー232とを一体化している第1ミラーユニット23、第1ミラー232からの光を反射させる第2ミラー241と第3ミラー242とを一体化したVミラーユニット24と、スリット21上或いはプラテンガラス22上の原稿からの反射光を、後述するCCD26に結像させる結像手段である結像レンズ25、及び、結像レンズ25によって結像された光像を光電変換して画像信号を出力するライン状のCCD26を有している。
【0021】
原稿搬送手段1によって送られ移動中の原稿を、読取手段2で読み取る際には、第1ミラーユニット23及びVミラーユニット24は、図1において左方に移動させ、第1ミラーユニット23をスリット21の下方に位置させる。そして、プラテンローラ13によってスリット21上を搬送されている原稿を、ランプ231で光照射し、原稿から反射した光は、第1ミラー232、第2ミラー241、第3ミラー242、結像レンズ25を介して、CCD26に入射する。CCD26は、入射した光を光電変換して、主走査方向(図1において紙面垂直方向)の原稿の画像を読み取り、一方、原稿はプラテンローラ13によって副走査方向に移動されているので、原稿全面の画像を読み取ることができる。CCD26で読み取られ画像情報は、適宜、画像処理が施され、後述するレーザー書込系33に供される。
【0022】
また、プラテンガラス22上に載置された静止原稿を読み取る場合は、第1ミラーユニット23とVミラーユニット24とを、プラテンガラス22に沿って、図1において右方向に移動させながら、原稿の画像を読み取ることができる。この読取において、第1ミラーユニット23はプラテンガラス22のほぼ全長にわたって移動し、Vミラーユニット24は第1ミラーユニット23の1/2の速度で、1/2の距離を移動する。
【0023】
画像形成手段3は、読取手段2で得た画像データに基づいて所定の速度で搬送されている記録材上に画像を形成する手段である。本実施の形態の画像形成手段3は、電子写真プロセスを用いて画像を形成するものである。画像形成手段3は、光導電性感光層を有しトナー像を担持する像担持体である感光体ドラム31と、感光体ドラム31を一様帯電させる帯電手段である帯電器32、CCD26で読み取った画像情報に基づいて、感光体ドラム31上を露光走査して潜像を形成する画像書込手段であるレーザー書込系33、感光体ドラム31上の潜像を現像してトナー像を形成する現像手段である現像器34、感光体ドラム31上に担持されたトナー像を、別途搬送されている記録材上に転写する転写手段である転写器35、トナー像が転写された記録材を感光体ドラム31上から分離する分離手段である分離器36、転写された後に感光体ドラム31上に残留したトナーを除去するクリーニング手段37、記録材上のトナー像を定着する定着手段38を有している。そして、感光体ドラム31の周囲に、帯電器32、レーザー書込系33、現像器34、転写器35、分離器36、クリーニング手段37が配置されている。
【0024】
感光体ドラム31は、図示しない駆動手段によって回転し、帯電器32による一様帯電、レーザー書込系33による潜像形成、現像器34による現像がなされて、CCD26によって読み取られた画像情報に基づいたトナー像が形成される。
【0025】
記録材収納手段4は、複数枚の記録材を積層状態で収納する記録材の収納手段である。本実施の形態では、記録材収納手段4として複数の記録材収納手段4A〜4Cを後述する再給紙手段66の下方に多段配置している。これら記録材収納手段4A〜4Cに収納される記録材としては、普通紙や再生紙などの記録紙の他に、OHPシートなど種々の媒体が用いられる。
【0026】
また、搬送手段5は、記録材収納手段4から画像形成手段3へと記録材を搬送する搬送手段であり、各記録材収納手段4A〜4Cそれぞれに収納された記録材を、中間搬送ローラ541〜543を通してレジストローラ56A、56Bへと搬送できるように構成されている。
【0027】
レーザー書込系33により形成された潜像を現像器34で現像することにより感光体ドラム31上に形成されたトナー像は、転写器35により形成される転写位置に搬送された記録材上に転写される。トナー像が転写された記録材は、分離器36によって感光体ドラム31上から分離され、定着手段38へと搬送され、そこで、加熱、加圧作用により、トナー像が記録材に定着される。一方、トナー像が記録材へ転写された感光体ドラム31は、さらに回転を続け、クリーニング手段37によって、感光体ドラム31上に残留したトナーが除去され、次の画像形成へと供される。
【0028】
なお、本実施の形態では、感光体ドラム31とレジストローラ56A、56Bとの間の感光体ドラム31近傍に、レジストローラ56A、56Bから送り出された記録材を搬送するドラム前搬送ローラ39が設けられており、記録材の搬送力アップに寄与させている。また、分離器36と定着手段38との間には、分離器36によって分離された記録材を搬送するために、記録材の下面側(画像形成された側とは反対側)を支持し、搬送する搬送ローラ(符号なし)及びベルト(符号なし)を設けている。
【0029】
排紙・再給紙手段6は、搬送手段5によって搬送された記録材上に、画像形成手段3で画像形成された記録材を、排紙或いは再給紙するための手段である。この排紙・再給紙手段6は、トナー像が定着された記録材を定着手段38から排出する定着排出ローラ61、定着排出ローラ61により排出された記録材をそのまま機外へ排出する場合と表裏反転させた後に排出する場合と裏面に画像形成するために再給紙する場合とで搬送路を切り替える切替手段62、記録材を機外に排出するための排紙ローラ63、複写装置の側面に設けられた排紙ローラ63により排出された記録材を積載する排紙トレイ64、再給紙される記録材の表裏を反転させる反転手段65、及び、反転手段65で反転された記録材を画像形成手段3へと再給紙する再給紙手段66を有している。
【0030】
画像が形成された記録材をそのまま、すなわち、画像形成された面を上側にして排出する場合は、切替手段62を図1において一転鎖線で示す位置に位置させ、定着排出ローラ61、排紙ローラ63によって、機外の排紙トレイ64へと排出する。また、画像形成された記録材の表裏を反転させて排紙、すなわち、画像形成された面を下側にして排出する場合は、切替手段62を図1において実線で示す位置に位置させ、定着排出ローラ61により搬送される記録材を、一旦、反転手段65の方向へ搬送し、記録材が切替手段62を通過した後、搬送方向を逆転させて、排紙ローラ63によって機外の排紙トレイ64へと排出する。
【0031】
一方、記録材の裏面に画像形成する場合は、切替手段62を図1において実線で示す位置に位置させ、定着排出ローラ61により搬送される記録材を、反転手段65の方向に搬送し、反転手段65によってスイッチバックを行わせることにより表裏反転を施し、再給紙手段66へと搬送する。再給紙手段66まで搬送された記録材は、前述したループ形成ローラ55を有する搬送部に合流され、記録材収納手段4からの給紙と同様に、画像形成手段3へと搬送される。
【0032】
上記において、排紙・再給紙手段6には、記録材搬送のガイドを行う、それぞれに対を成す搬送ガイド部材である搬送ガイド板PL1〜PL4が搬送経路に沿って設けられる。
【0033】
図2は本発明の実施の形態に係る画像形成装置における画像データの処理系のブロック図である。図2において太い白抜きの矢印が画像データの流れを示し、細い線は制御信号の流れを示す。読取手段2は読取位置を移動する原稿の画像をラインCCD26上に結像する光学系、ラインCCD26、アンプ及びA/Dコンバータを有する読取手段であり、ラインCCD26の出力を前記アンプで増幅し、前記A/Dコンバータでデジタル信号に変換して画像データを出力する。100は変倍、フィルタ処理、編集等の画像処理を行う画像処理手段であり、画像データのγ特性を変換する濃度変換手段101を有する。200は画像データを記憶する画像メモリである。画像データに基づいて記録紙に画像を形成する画像形成手段3は図1に示すように半導体レーザを光源とするレーザ書込系33を有し電子写真方式により画像を形成する。300は読取手段が出力する画像データからヒストグラムを作成し、後に説明するように、ヒストグラムについて地肌型と、反転型と、その他の型とを示す信号及びγ変換の際のパラメータを出力する輝度情報取得手段である。400は全体を制御する制御手段、500は自動濃度変換モード、写真モード等の設定を受け付ける設定手段である。原稿搬送手段1、読取手段2、画像処理手段100、画像メモリ200輝度情報取得手段300、制御手段400及び設定手段500は原稿読取装置を構成する。
【0034】
原稿のヒストグラムは前記のように、地肌型、反転型及びその他の型に分類される。図3(a)は地肌型ヒストグラムを、図3(b)は反転型ヒストグラムを、図3(c)はその他の型をそれぞれ示す。図3(a)から明らかなように、白い背景に黒い文字画像が形成された文字画像からなる文書等の原稿は、高輝度部に最大ピークP1と低輝度部に次のピークP2を有する。図3(b)に示す反転型ヒストグラムは図3(a)の地肌型ヒストグラムと対称的な形状を有しており、低輝度部に最大ピークP1を高輝度部に次のピークP2を有している。図3(c)の写真画原稿や模様画原稿のヒストグラムであり低輝度から高輝度に亘って広く分散した輝度の分布を持ったその他の型のヒストグラムになる。
【0035】
図4は原稿画像を図3のヒストグラムに分類する判別のアルゴリズムを示すフローチャートである。Hmax、即ち最大ピークP1の度数が所定値Lim1よりも小である場合にはその他の型と判別し、最大ピークP1の濃度値Dmaxが所定値Lim2以下であるである場合には地肌型と判別し、最大ピークP1の濃度値Dmaxが所定値Lim2よりも大である場合には反転型と判別する。これらの判別のための所定値Lim1としては、例えば、全画像の80%、Lim2としては256階調における濃度128が用いられる。なお、図4においては輝度を濃度に変換して判断を行っているが、輝度を用いても同様な判断を行うことができる。
【0036】
図5は、濃度変換手段101が行う輝度変換の一例、即ち地肌型画像に対して行われる輝度変換の例を示すグラフである。図5における入力輝度値k1〜k4は図3(a)における輝度値k1〜k4に対応する。即ち、k1は輝度値0、k2は原稿の最暗点の輝度値、k3は最大ピークP1の山裾部の輝度値、k4は原稿の最明点の輝度値、である。図3(a)に示すヒストグラムの原稿に対しては、図5に示す変換曲線Qを用いて輝度変換が行われる。この輝度変換によって、k1からk2までの輝度においては、輝度0の画像データが出力され、k2からk3までの輝度においては、入力輝度に対して直線変化する輝度データが出力され、k3からk4までは最高輝度の輝度データが出力される。図5には入力輝度データを輝度データで出力する例を示しているが、画像処理手段100において、輝度データを濃度データに変換した後に濃度変換手段101に濃度データを入力して、濃度変換手段101はγ変換した濃度データを出力するように構成することもできる。図5に示す変換も結果的には、原稿画像の濃度を変換して記録画像の濃度の調整するので、濃度変換ということができる。
【0037】
輝度情報取得手段300は前記の地肌型、反転型又はその他型のヒストグラムの種別を示す情報、最暗点k2、最大ピークP1の山点k3、最明点k4及びγ曲線のγ値を示す情報を出力する。
【0038】
図6は自動濃度変換モードにおいて制御手段400が行う制御のフローチャートである。読取開始により、図1、2の原稿搬送手段1は原稿を読取位置に搬送する(F1)。原稿の先端部数ミリ幅の部分を読取手段2が読み取って画像データを出力し(F2)、輝度情報取得手段300は原稿の輝度情報を取得する(F3)。
【0039】
取得された輝度情報に基づいて図4の判別アルゴリズムに従って、原稿が地肌型ヒストグラムか否かを判別する(F4)。地肌型ヒストグラムである場合には、前記先端部に続く残りの領域の読取、即ち、継続読取を行い、全領域の画像データを取得する(F5)。F2とF5は原稿搬送手段1により原稿を搬送する連続した原稿搬送工程により行われる。F6はF3において取得された輝度情報に基づいて、濃度変換手段101が行う濃度変換工程である。即ち、最暗点k2、最大ピークP1の山裾点k3、最明点k4及びγ曲線のγ値等の輝度情報を用いて、例えば、図5の曲線Qを用いた濃度変換が行われる。先端部数mmの領域に対しては、予め設定された条件で濃度変換が行われ、前記先端部に続く残りの領域に対しては、輝度情報取得手段300により取得された輝度情報に基づいて濃度変換が行われる。
【0040】
続いて、画像処理手段100が出力する画像データを画像メモリ200に記憶した後に画像形成手段3により記録紙に画像を形成する画像形成が行われる(F7)。
【0041】
F4において、原稿が反転型ヒストグラム又はその他の型のヒストグラムであると判別された場合には、先端部に続く残りの領域の読取、即ち、継続読取が行われ(F8)、輝度情報取得手段300は継続読取により取得された画像データを用いて原稿の輝度情報を取得する(F9)。次に、原稿搬送手段1の分離手段12、プラテンローラ13等を逆転させることにより原稿を逆方向に搬送し、更に分離手段12、プラテンローラ13等の再逆転することにより原稿を読取位置に再搬送して(F10)、原稿の全領域の読取を行う(F10)。即ち、F10において再読取を行う。F11においては、ほぼ全領域の画像の輝度情報に基づいた濃度変換が行われる。そして、濃度変換により濃度調整された画像データに基づいてF12において、画像形成が行われる。
【0042】
このように、本実施の形態においては、原稿の先端部の読取により取得された画像データに基づいて輝度情報取得手段300が取得した原稿の輝度情報に基づいて地肌型ヒストグラムに対応した濃度変換を行うか又は他の型に対応した濃度変換を行うかを判別している。
【0043】
文書の多くは文字画像を担持した地肌型ヒストグラムを有しており、原稿の先端部からの輝度情報により適正な濃度変換が行われるので、大半の原稿はF4からF5に進む工程によって適正な画像が再生される。そして、例外的な場合にのみ原稿の全領域の読取から取得された輝度情報に基づいて濃度変換が行われる。従って、読取速度を大きく低下させることなく適正な濃度の再生画像が得られる。
【0044】
F4において、原稿が地肌型ヒストグラムでないと判別された場合には、図6において、▲1▼で分岐する工程F13で示すように、自動濃度変換が不可能である旨の表示をして終了するようにすることもできる。このような表示を行う例では、画像形成は行われず、写真画像用や反転画像用に予め用意されている濃度変換プログラムを操作者が設定して画像形成を行う。この例においても、大部分の原稿については、自動濃度変換を用いた画像形成が行われ、操作者が設定するのは例外的な少数枚の原稿についてであり、画像形成効率の低下は最小限に限定される。
【0045】
本実施の形態においては、写真画像等の中間調画像の再生を行う場合の自動濃度変換において、原稿の先端部から取得された輝度情報に基づいて自動濃度変換を行い、低いコントラストを示すヒストグラムの場合に原稿の全領域から取得された輝度情報に基づいて濃度変換及び画像形成を行っている。
【0046】
本実施の形態は中間調モードを有し、該中間調モードにおいては、通常の写真画に対しては、先端部の読取により取得された輝度情報に基づいて、濃度変換手段101による濃度変換が行われるが、通常の写真画でない特殊な写真画に対しては、原稿の全領域の読取により取得された輝度情報に基づいて濃度変換が行われるか又は自動濃度変換を行わないで、自動濃度変換が不可能である旨の表示が行われる。
【0047】
図7により中間調モードにおける濃度変換及び該濃度変換に基づいた画像形成について説明する。中間調モードは図3(c)に示すように中間濃度部に広い濃度分布を有する画像の原稿、即ち写真画原稿や模様画原稿の際に、設定手段500を操作して設定される。該設定により、濃度変換手段101は中間調画像に対して適した濃度変換曲線、即ち中間濃度部を忠実に再現する濃度変換曲線に基づいた濃度変換を行う。
【0048】
原稿搬送装置1により原稿を読取位置に搬送し(F21)、原稿先端部の読取を行う(F22)。先端部の読取から輝度情報取得手段300がヒストグラムを作成し、輝度情報を取得する(F23)。取得したヒストグラムから最高濃度と最低濃度の差を閾値D0と比較する(F24)。所定値以上である場合には通常の写真画像であるので(F24のY)、前記先端部から取得された輝度情報に基づいて、画像データに対する濃度変換を行う。即ち、原稿搬送手段1により原稿を搬送し、先端部に続く残りの領域の読取、即ち、継続読取を行って全領域の画像データを取得する(F25)。
【0049】
F24における判断は、写真画像が十分に広い幅の濃度分布を有するか否かについての判断である。濃度幅が十分に広い場合には、通常のγ値を用いた濃度変換が行われるが、濃度幅が十分でない画像の原稿に対しては、再生画像を軟調にする変換、即ち、低いγ値を用いた濃度変換が行われる。
【0050】
次に、読取により取得された画像データに対してF23において取得された輝度情報に基づいて濃度変換を行う(F26)。F26においては、幅数mmの先端部に対して設定された設定された条件で濃度変換が行われ、先端部に続く残りの領域に対して輝度情報取得手段300により取得された輝度情報に基づいた自動濃度変換が行われる。濃度変換された画像データを画像メモリ200に記憶し、画像形成を行う(F27)。
【0051】
最高濃度と最低濃度の差が閾値D0よりも小さい場合(F24のN)には、通常の画像ではないので、前記先端部の読取に続く原稿の読取、即ち、継続読取(F28)により取得された全領域の画像データから輝度情報取得手段300がヒストグラムを作成し、輝度情報を取得する(F29)。原稿搬送手段1は原稿を戻す搬送を行った後に再度原稿を読取位置に搬送して再読取が行われる(F30)。F31においては、F29において取得された輝度情報に基づいて、濃度変換を行う。そして、画像形成が行われる(F32)。
【0052】
また、最高濃度と最低濃度の差が閾値D0よりも小さい場合に、自動濃度変換が不可能である旨の表示を行って(F33)、終了するようにすることもできる(▲1▼で分岐する工程F33)。この場合には、操作者が濃度変換の条件を設定して濃度変換を行い画像形成が行われる。
【0053】
【発明の効果】
請求項1の発明によりあらゆる種類の原稿に対して原稿の画像を忠実に再現する画像データが取得されるとともに、高い読取効率で原稿の読取が行われる。しかも、原稿の大半を占める地肌型原稿に対しては、1回の読取動作により濃度調整された画像データが取得されるので、高い画像読取効率が維持されるとともに、原稿搬送手段における原稿のジャムの発生率を低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る画像形成装置における画像データの処理系のブロック図である。
【図3】原稿のヒストグラムを示す図である。
【図4】ヒストグラムの判別のアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図5】自動濃度変換の例を示すグラフである。
【図6】自動濃度変換モードにおける制御のフローチャートである。
【図7】中間調モードにおける制御のフローチャートである。
【符号の説明】
1 原稿搬送手段
2 読取手段
3 画像形成手段
100 画像処理手段
101 濃度変換手段
200 画像メモリ
300 輝度情報取得手段
400 制御手段
500 設定手段
Claims (3)
- 原稿を読取位置に搬送する原稿搬送手段、
前記読取位置を移動する原稿を読み取り、画像データを出力する読取手段、
前記読取手段から出力された画像データを自動濃度変換して画像データを出力する濃度変換手段、
前記濃度変換手段が行う自動濃度変換のための原稿輝度情報を前記読取手段が出力する画像データから取得する輝度情報取得手段及び、
制御手段、
を有する原稿読取装置において、
前記制御手段は、
前記読取手段が原稿の先端部を読み取って出力した画像データから前記輝度情報取得手段が作成したヒストグラムを地肌型ヒストグラムと非地肌型ヒストグラムに判別するとともに、
前記非地肌型ヒストグラムの判別を行ったときには、前記先端部の読取に続く部分の継続読取の後に、原稿を前記読取位置に再度搬送して再読取を行い、前記継続読取から前記輝度情報取得手段が取得した原稿輝度情報を用いて前記再読取により取得された画像データに対して前記濃度変換手段が自動濃度変換を行い、
前記地肌型ヒストグラムの判別を行ったときには、前記先端部の読取から前記輝度情報取得手段が取得した原稿輝度情報を用いて、前記継続読取により取得された画像データに対して前記濃度変換手段が自動濃度変換を行うように、
制御することを特徴とする原稿読取装置。 - 前記制御手段は、ヒストグラムの判別を、最大ピークの度数が所定値より大であって、かつ最大ピークの濃度値が所定値以下である場合に地肌型ヒストグラムと判別し、それ以外のときに非地肌型ヒストグラムと判別することを特徴とする請求項1に記載の原稿読取装置。
- 請求項1、又は2に記載の原稿読取装置及び、該原稿読取装置が出力する画像データに基づいて画像を形成する画像形成手段を有することを特徴とする画像形成装置。
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