JP4343632B2 - 反応液、反応液とインクとのセット、インクジェット記録装置及び画像記録方法 - Google Patents
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Description
本発明にかかる反応液は、色材を溶解状態若しくは分散状態で含んでいるインクと共に画像記録に用いられるものであって、該インク中の色材の溶解状態又は分散状態を不安定化させる機能を有する。本発明でいうインク中の色材の溶解状態又は分散状態の不安定化とは、インクと反応液が混ざりあった際に、当該混合物において、色材の凝集やゲル化といった状態が引き起こされることを指す(以降「インクの不安定化」と表現する場合がある)。本発明においては、反応液中に含有させるインクを不安定化させるための物質として、多価金属イオンを用いる。
V=Vr+Ka(t−tw)1/2
ここで、液滴が記録媒体表面に付着した直後には、液体は、記録媒体表面の凹凸部分(記録媒体の表面の粗さの部分)において吸収されるのが殆どで、記録媒体内部へは殆ど浸透していない。その間の時間がコンタクトタイム(tw)であり、コンタクトタイムに記録媒体の凹凸部に吸収された液量がVrである。そして、液滴が付着した後、コンタクトタイムを超えると、該コンタクトタイムを超えた時間、即ち、(t−tw)の1/2乗べきに比例した分だけ記録媒体への浸透量が増加する。Kaは、この増加分の比例係数であり、浸透速度に応じた値を示す。そして、Ka値は、ブリストウ法による液体の動的浸透性試験装置(例えば、商品名:動的浸透性試験装置S;東洋精機製作所製)等を用いて測定可能である。
本発明にかかる反応液に用いることのできる好ましい多価金属イオンとしては、具体的には、例えば、Ca2+、Cu2+、Ni2+、Mg2+、Zn2+、Sr2+及びBa2+等の2価の金属イオンや、Al3+、Fe3+、Cr3+及びY3+等の3価の金属イオンが挙げられるがこれに限定されるものではない。これら多価金属イオンを反応液中に含有させるためには、多価金属の塩を用いる。塩とは、上記に挙げたような多価金属イオンと、これらのイオンに結合する陰イオンとから構成される金属塩のことであるが、水に可溶なものであることを要する。塩を形成するための好ましい陰イオンとしては、例えば、Cl-、NO3 -、I-、Br-、ClO3 -、SO4 2-、CO3 2-、CH3COO-及びHCOO-等が挙げられるが、これに限定されるものではない。
本発明にかかる反応液には、バインダー樹脂としてインクと反応液の反応に関与しないノニオン性高分子を添加するが、水溶性高分子を用いることが好ましい。本発明において使用できる好ましいノニオン性高分子の具体例としては、ポリアクリルアマイド、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等の水溶性セルロース、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルアセタール及びポリビニルアルコール等が挙げられるが、これらに限定されないのはいうまでもない。但し、これらの中では、ポリビニルアセタール及びポリビニルアルコールが特に好ましい。
本発明にかかる反応液は、上記した成分を水溶性媒体に溶解或いは分散してなるが、通常は水、或いは水と水溶性有機溶媒との混合溶媒が用いられる。水溶性有機溶媒としては、液体組成物である反応液の乾燥防止効果を有するものが特に好ましい。具体的には例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等の炭素数1〜4のアルキルアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;1,2−ヘキサンジオール等のアルキレンジオール類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等のアルキレン基が2〜6個の炭素原子を含むアルキレングリコール類;ポリエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート等の低級アルキルエーテルアセテート;グリセリン;エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類;トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン等の多価アルコール;N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。上記のごとき水溶性有機溶媒は、単独でも或いは混合物としても使用することができる。又、水としては脱イオン水を使用することが望ましい。
上記したような構成を有する本発明にかかる反応液は、少なくとも一種類の、色材を溶解状態又は分散状態で含んでいるインクと共に画像を形成する際に用いられる。特に、本発明にかかる反応液は、色材がイオン性基によって水性媒体に分散又は溶解させられているインクと組み合わせて記録に用いることで、インクジェット記録画像を形成した場合に、先に述べた好ましい効果が得られる。かかるインクに用いることのできる色材としては、顔料(マイクロカプセル化顔料更には着色樹脂等も本願中では顔料の範疇とする)が挙げられる。以下、インクを構成する、顔料及び水性媒体等の成分について詳述する。
本発明で用いることのできる顔料としては、例えば、下記に説明するカーボンブラックや有機顔料等が挙げられる。
<カーボンブラック>
本発明で使用し得るカーボンブラックとしては、例えば、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック顔料で、例えば、レイヴァン(Raven)7000、レイヴァン5750、レイヴァン5250、レイヴァン5000、レイヴァン3500、レイヴァン2000、レイヴァン1500、レイヴァン1250、レイヴァン1200、レイヴァン1190ULTRA−II、レイヴァン1170、レイヴァン1255(以上コロンビア社製)、ブラックパールズ(BlackPearls)L、リーガル(Regal)400R、リーガル330R、リーガル660R、モウグル(Mogul)L、モナク(Monarch)700、モナク800、モナク880、モナク900、モナク1000、モナク1100、モナク1300、モナク1400、ヴァルカン(Valcan)XC−72R(以上キャボット社製)、カラーブラック(ColorBlack)FW1、カラーブラックFW2、カラーブラックFW2V、カラーブラックFW18、カラーブラックFW200、カラーブラックS150、カラーブラックS160、カラーブラックS170、プリンテックス(Printex)35、プリンテックスU、プリンテックスV、プリンテックス140U、プリンテックス140V、スペシャルブラック(SpecialBlack)6、スペシャルブラック5、スペシャルブラック4A、スペシャルブラック4(以上デグッサ社製)、No.25、No.33、No.40、No.47、No.52、No.900、No.2300、MCF−88、MA600、MA7、MA8、MA100(以上三菱化学社製)等を使用することができる。しかし、これらに限定されるものではなく、従来公知のカーボンブラックを使用することが可能である。又、マグネタイト、フェライト等の磁性体微粒子やチタンブラック等を黒色顔料として用いてもよい。
本発明で使用し得る有機顔料としては、例えば、トルイジンレッド、トルイジンマルーン、ハンザエロー、ベンジジンエロー、ピラゾロンレッド等の不溶性アゾ顔料、リトールレッド、ヘリオボルドー、ピグメントスカーレット、パーマネントレッド2B等の溶性アゾ顔料、アリザリン、インダントロン、チオインジゴマルーン等の建染染料からの誘導体、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン等のフタロシアニン系顔料、キナクリドンレッド、キナクリドンマゼンタ等のキナクリドン系顔料、ペリレンレッド、ペリレンスカーレット等のペリレン系顔料、イソインドリノンエロー、イソインドリノンオレンジ等のイソインドリノン系顔料、ベンズイミダゾロンエロー、ベンズイミダゾロンオレンジ、ベンズイミダゾロンレッド等のイミダゾロン系顔料、ピランスロンレッド、ピランスロンオレンジ等のピランスロン系顔料、インジゴ系顔料、縮合アゾ系顔料、チオインジゴ系顔料、フラバンスロンエロー、アシルアミドエロー、キノフタロンエロー、ニッケルアゾエロー、銅アゾメチンエロー、ペリノンオレンジ、アンスロンオレンジ、ジアンスラキノニルレッド、ジオキサジンバイオレット等、その他の顔料が例示できる。
インクの色材に、上記したカーボンブラックや有機顔料を用いる場合には、分散剤を併用することが好ましい。分散剤としては、アニオン性基の作用によって上記の顔料を水性媒体に安定に分散させることのできるものが好適である。分散剤の具体例は、例えば、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸ハーフエステル共重合体、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体、スチレン−無水マレイン酸−マレイン酸ハーフエステル共重合体或いはこれらの塩等が含まれる。
本発明では、色材として、顔料表面にイオン性基(アニオン性基)を結合させることによって得られる、上記したような分散剤を使用することなく水性媒体に分散することができる顔料、所謂、自己分散型顔料を用いることもできる。このような顔料の一例として、例えば、自己分散型カーボンブラックを挙げることができる。自己分散型カーボンブラックとしては、例えば、アニオン性基がカーボンブラック表面に結合したもの(アニオン性CB)が挙げられる。以下、カーボンブラックを例にとって説明する。
アニオン性カーボンブラックとしては、カーボンブラックの表面に、例えば、−COO(M2)、−SO3(M2)、−PO3H(M2)、−PO3(M2)2から選ばれる少なくとも1つのアニオン性基を結合させたものが挙げられる。上記式中、M2は、水素原子、アルカリ金属、アンモニウム又は有機アンモニウムを表わす。これらの中でも特に、−COO(M2)や−SO3(M2)をカーボンブラック表面に結合してアニオン性に帯電せしめたカーボンブラックは、インク中の分散性が良好なため、本発明に特に好適に用い得る。
本発明に用いるインクの色材としては、上記したものの他に、ポリマー等でマイクロカプセル化した顔料や、樹脂粒子の周囲を色材で被覆した着色微粒子等も用いることができる。マイクロカプセル化顔料に関しては、本来的に水性媒体に対する分散性を有するものであり、分散剤は不要であるが、分散安定性を高めるためには、上記したような分散剤を更にインク中に共存させてもよい。又、着色微粒子をインクの色材として用いる場合には、上記したアニオン系分散剤等を用いることが好ましい。
上記したような顔料を分散させる水性媒体は、特に限定されるものでなく、反応液に用いる水性媒体として前記に列挙したものと同様のものを用いることができる。又、該カラーインクをインクジェット法(例えば、バブルジェット(登録商標)法等)で記録媒体に付着せしめる際に使用する場合には、優れたインクジェット吐出特性を有するように、インク所望の粘度、表面張力を有するように調製することが好ましい。本発明で使用するインクに用いられる水性媒体の例としては、例えば、水、或いは水と水溶性有機溶媒との混合溶媒が挙げられる。水溶性有機溶媒としては、インクの乾燥防止効果を有するものが特に好ましい。
上記で説明したインクと、前記で説明した本発明にかかる反応液とを独立に具備する本発明のセットを構成する場合に用いるインクの色味は特に限定されず、例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、レッド、グリーン、ブルー及びブラックから選ばれる1つの色調を示すインクであればよい。具体的には、所望の色調のインクとなるように適宜前記した色材の中から選択して用いることができる。又、セットを構成する場合に反応液と組み合わせるインクは、1種類に限定されるものでなく、例えば、異なる色のインクを2つ以上組み合わせて多色画像の形成に適したセットとするのも好ましい態様である。尚、この場合は、2つ以上のインクのうち、少なくとも1つのインクが反応液と反応する形態であればよい。
本発明にかかる反応液は、該反応液によって不安定化するインクと組み合わされて画像形成に用いられるが、その際の記録方法としては、少なくともインクによる記録をインクジェット記録方式で行う記録方法を用いることが好適である。本発明にかかる記録方法は、反応液を記録媒体の少なくともインクが付与される領域に付与する工程と、インクを記録媒体にインクジェット方式で付与する工程とを有する画像記録方法である。この場合に、本発明にかかる反応液を用いているため、該反応液によってインクが記録媒体上で凝集或いはゲル化し、特に、カラーブリードを生じることがなく、擦過性にも優れる、高濃度で高発色の高品位画像が安定に得られる。
図1は、本発明にかかるインクジェット記録装置の一例を示すものである。この画像形成装置は、シリアル型のインクジェット記録方式を採用するもので、記録ヘッド1と、給紙カセット16と、記録紙の搬送方向と直交する方向へ記録ヘッドを往復移動させるための駆動手段と、これらの構成要素の駆動を制御する制御手段とを有する。そして、上記給紙カセット16は、記録媒体(以下、記録紙ともいう)19を給紙するための給紙トレイ17と、先に説明した本発明にかかる反応液を塗布するための塗布手段とが一体形成されており、給紙トレイ17から給紙された記録紙19に、該反応液が、均一且つ調整された塗布量で塗布される構造となっている。反応液塗布手段については後述する。
a:反応液を付与した後にインクを印字する。
b:インクを印字した後に反応液を付与する。
c:インクを印字した後に反応液を付与させ更にインクを印字させる。
d:反応液を付与した後にインクを印字させ更に反応液を付与させる。
本発明の目的を鑑みれば、反応液を、インクに先だって記録媒体に記録する工程を少なくとも含むa又はdが好ましい。
本発明にかかるセットは、インクジェット記録用として特に好適である。インクジェット記録方法としては、インクに力学的エネルギーを作用させ、液滴を吐出する記録方法、及びインクに熱エネルギーを加えてインクの発泡により液滴を吐出する記録方法があり、それらの記録方法に本発明にかかるセットは特に好適に適用できる。この場合には、本発明にかかるセットを構成しているインクは、インクジェットヘッドから吐出可能である特性のものとすることが好ましい。インクジェットヘッドからの吐出性という観点からは、インクの特性を、表面張力を25mN/m(dyn/cm)以上、特には、粘度を1〜5mPa・s、表面張力を25〜50mN/m(dyn/cm)とすることが好ましい。更に、本発明にかかる反応液は、紙面等の記録媒体上で、特定のインクのみと反応させる必要があるため、特定のインクによる記録部とは別の箇所に反応液が滲まないように、反応液の表面張力を、インクジェットヘッドから吐出可能な範囲内で、且つ、反応液によって不安定化させる対象となるインクのそれよりも大きくすることが好ましい。
図5は、記録ヘッドにインク若しくは反応液を供給する部材、例えば、チューブを介して供給されるインク若しくは反応液を収容したカートリッジ45の一例を示す図である。ここで40は供給用のインク又は反応液を収納した収容部、例えば、袋であり、その先端にはゴム製の栓42が設けられている。この栓42に針(不図示)を挿入することにより、袋40中のインク又は反応液をヘッドに供給可能にする。44は廃インク又は廃反応液を受容する吸収体である。収容部40としてはインク又は反応液との接液面がポリオレフィン、特にポリエチレンで形成されているものが好ましい。このようなカートリッジは、例えば、図6に示したように、インク又は反応液を吐出せしめる記録ヘッド901に着脱可能に構成されてなるとともに、該カートリッジ45を記録ヘッドに装着した状態ではインク又は反応液が記録ヘッド901に供給されるように構成されている。
以下の成分を混合し、十分攪拌して溶解後、ポアサイズ0.2μmのミクロフィルター(富士フィルム製)にて加圧濾過し、反応液1〜11を調製した。各反応液に用いたアセチレングリコールエチレンオキサイド付加物(界面活性剤)としては、それぞれアセチレノールE100(商品名、川研ファインケミカル製)を用いた。
・硝酸イットリウム(6水和物) 7部
・ポリビニルアルコール(重合度1,700、鹸化
度88%) 3部
・1,2,6−ヘキサントリオール 27部
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物
12部
・水 残量
・硝酸イットリウム(6水和物) 7部
・ポリビニルアルコール(重合度1,700、鹸化
度88%) 3部
・1,2,6−ヘキサントリオール 27部
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物
5部
・水 残量
・硝酸イットリウム(6水和物) 7部
・ポリビニルアルコール(重合度1,700、鹸化
度88%) 3部
・1,2−ヘキサンジオール 27部
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物
1部
・水 残量
・硝酸イットリウム(6水和物) 7部
・ポリビニルアルコール(重合度1,700、鹸化
度88%) 3部
・1,2,6−ヘキサントリオール 15部
・1,2−ヘキサンジオール 12部
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物
1部
・水 残量
・硝酸イットリウム(6水和物) 7部
・ポリビニルアルコール(重合度1,700、鹸化
度88%) 3部
・トリメチロールプロパン 20部
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物
1部
・水 残量
・硝酸イットリウム(6水和物) 7部
・ポリビニルアルコール(重合度1,700、鹸化
度88%) 3部
・1,2,6−ヘキサントリオール 27部
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物
1部
・水 残量
・硝酸イットリウム(6水和物) 7部
・ポリビニルアルコール(重合度1,700、鹸化
度88%) 3部
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物
1部
・水 残量
・硝酸イットリウム(6水和物) 7部
・ポリビニルアルコール(重合度1,700、鹸化
度88%) 3部
・ポリエチレングリコール(分子量200)50部
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物
1部
・水 残量
・硝酸イットリウム(6水和物) 7部
・ポリビニルアルコール(重合度1,700、鹸化
度88%) 3部
・1,2−ヘキサンジオール 5部
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物
17部
・水 残量
・硝酸イットリウム(6水和物) 7部
・ポリビニルアルコール(重合度1,700、鹸化
度88%) 3部
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物
17部
・水 残量
・硝酸イットリウム(6水和物) 7部
・ポリビニルアルコール(重合度1,700、鹸化
度88%) 3部
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物
3部
・水 残量
(顔料分散体C1の調製)
顔料[C.I.ピグメントブルー15:3(製品名:ファストゲンブルーFGF、大日本インキ化学株式会社製)]10部、アニオン系高分子P−1(スチレン−アクリル酸共重合体、酸価200、重量平均分子量10,000、固形分10%の水溶液、中和剤:水酸化カリウム)20部、純水70部を混合し、以下に示す材料をバッチ式縦型サンドミル(アイメックス製)に仕込み、0.3mm径のジルコニアビーズを150部充填し、水冷しつつ、5時間分散処理を行った。この分散液を遠心分離機にかけて粗大粒子を除去した後、最終調製物として、固形分が約12%、重量平均粒径が100nmの顔料分散体C1を得た。
上記で得た顔料分散体C1を含む以下の成分を混合し、十分攪拌して溶解後、ポアサイズ3.0μmのミクロフィルター(富士フィルム製)にて加圧濾過し、液体組成物を調製した。得られたシアンインクのpHは7.4であり、粘度は2.5mPa・sであった。
・顔料分散体C1 30%
・グリセリン 9%
・ジエチレングリコール 6%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物
(商品名:アセチレノールE100(川研ファイン
ケミカル製)) 1%
・水 54%
先に調製した各反応液1〜11(実施例1〜3、参考例1、2、比較例1〜6)と、上記で調製したシアンインクとからなる各セットを用いて、画像を形成し、得られた各記録物について評価を行った。印字は、反応液を記録媒体上に塗布ローラーにより付与し、その直後に、記録信号に応じた熱エネルギーをインクに付与することによりインクを吐出させるオンデマンド型マルチ記録ヘッドを有するインクジェット記録装置BJS700(キヤノン(株)製)を用いて行った。その際、塗布ローラーによる記録媒体上への各反応液の塗布量が2.4g/m2になるように、ローラーの速度及びローラーの記録媒体への接触圧を調整した。又、記録媒体としては、キヤノン製PB用紙を使用した。評価項目、評価方法及び基準を以下に示す。そして、得られた評価結果を表2に示した。
ベタ印字を行い、得られた記録物を目視により観察し、下記の基準で均一性の評価を行った。
(評価基準)
AA:塗りムラが確認されず、ベタ均一感に優れている。
A:多少塗りムラが確認されるが、ベタの均一感はある。
C:ムラがはっきり目立つ。
MSゴシック体、14ポイントの文字及び2cm四方のベタ印字をそれぞれ行い、印字部を指で擦り、下記の基準で耐擦過性の評価を行った。
(評価基準)
A:文字部、ベタ部ともに汚れがない。
B:文字部は汚れないが、ベタ部の汚れがある。
C:文字部、ベタ部ともに汚れる。
2:キャリッジ
3:排紙ローラー
4:拍車
5:排紙トレイ
6:塗布ローラー
7:主搬送ローラー
8:ピンチローラー
9:ガイド軸
10:給紙ローラー
11:プラテン
12:中間ローラー
13:供給ローラー
14:フロート
15:反応液
16:給紙カセット
16A:給紙カセットの搬送面
17:給紙トレイ
18:スプリング
19:記録媒体(記録紙)
20:注入口
21:残量表示窓
22:補充タンク
23:注入器具
27:ペーパーガイド
27A:ペーパーガイドの搬送面
40:袋
42:栓
44:吸収体
45:インクカートリッジ
51:給紙部
52:紙送りローラー
53:排紙ローラー
61:ブレード
62:キャップ
63:インク吸収体
64:吐出回復部
65:記録ヘッド
66:キャリッジ
67:ガイド軸
68:モーター
69:ベルト
901:記録ヘッド
Claims (14)
- 色材を溶解状態又は分散状態で含んでいるインクと共に画像記録に用いられ、塗布ローラーによって記録媒体に2g/m 2 を超えて5g/m 2 以下塗布され、インクと接触してインク中の色材の凝集あるいはゲル化を引き起こす反応液であって、
該反応液は、少なくとも2価または3価の多価金属と、水溶性セルロース、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルアセタール、ポリビニルアルコールの中から選ばれる少なくとも1種のノニオン性高分子とを含み、該反応液のブリストウ法において普通紙を記録媒体として用いて測定したKa値が1.3mL・m-2・msec-1/2以上2.7mL・m-2・msec-1/2以下であり、且つ該反応液の粘度が30mPa・s以上58mPa・s以下であることを特徴とする反応液。 - 多価金属イオンの含有量が、反応液全量に対して、質量基準で0.01%以上10%以下である請求項1に記載の反応液。
- 反応液のpHが、2以上7以下である請求項1又は2に記載の反応液。
- 色材を溶解状態若しくは分散状態で含んでいるインクと、該インクと共に画像記録に用いられ、塗布ローラーによって記録媒体に2g/m 2 を超えて5g/m 2 以下塗布され、インクと接触してインク中の色材の凝集あるいはゲル化を引き起こす反応液と、を具備している、インクと反応液とのセットにおいて、
上記反応液が、少なくとも2価または3価の多価金属と、水溶性セルロース、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルアセタール、ポリビニルアルコールの中から選ばれる少なくとも1種のノニオン性高分子を含む反応液であって、該反応液のブリストウ法において普通紙を記録媒体として用いて測定したKa値が1.3mL・m-2・msec-1/2以上2.7mL・m-2・msec-1/2以下であり、且つ該反応液の粘度が30mPa・s以上58mPa・s以下であることを特徴とするセット。 - 色材を溶解状態又は分散状態で含んでいるインクを吐出するための記録ヘッド、インクを収容したインク収容部を有するインクカートリッジ、該インクカートリッジから該記録ヘッドにインクを供給するためのインク供給手段、該インクと共に画像記録に用いられ、該インクと接触してインク中の色材の凝集あるいはゲル化を引き起こす反応液を収容した補充タンク及び該反応液を2g/m 2 を超えて5g/m 2 以下塗布する塗布ローラーを具備するインクジェット記録装置において、
上記反応液が、少なくとも2価または3価の多価金属と、水溶性セルロース、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルアセタール、ポリビニルアルコールの中から選ばれる少なくとも1種のノニオン性高分子とを含む反応液であって、該反応液のブリストウ法において普通紙を記録媒体として用いて測定したKa値が1.3mL・m-2・msec-1/2以上2.7mL・m-2・msec-1/2以下であり、且つ該反応液の粘度が30mPa・s以上58mPa・s以下であることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 多価金属イオンの含有量が、反応液全量に対して、質量基準で0.01%以上10%以下である請求項5に記載のインクジェット記録装置。
- 反応液のpHが、2以上7以下である請求項5又は6に記載のインクジェット記録装置。
- 反応液のpHがインクのpHよりも低い請求項5〜7の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 反応液の粘度がインクの粘度よりも高い請求項5〜8の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 色材を溶解状態又は分散状態で含んでいるインクと共に画像記録に用いられる反応液を塗布ローラーによって記録媒体に2g/m 2 を超えて5g/m 2 以下付与する工程、及び上記インクをインクジェット法で該記録媒体に付与し、インク中の色材の凝集あるいはゲル化を引き起こす工程、とを有する画像記録方法において、
上記反応液が、少なくとも2価または3価の多価金属と、水溶性セルロース、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルアセタール、ポリビニルアルコールの中から選ばれる少なくとも1種のノニオン性高分子とを含む反応液であって、該反応液のブリストウ法において普通紙を記録媒体として用いて測定したKa値が1.3mL・m-2・msec-1/2以上2.7mL・m-2・msec-1/2以下であり、且つ該反応液の粘度が30mPa・s以上58mPa・s以下であることを特徴とする画像記録方法。 - 多価金属イオンの含有量が、反応液全量に対して、質量基準で0.01%以上10%以下である請求項10に記載の画像記録方法。
- 反応液のpHが、2以上7以下である請求項10又は11に記載の画像記録方法。
- 反応液のpHがインクのpHよりも低い請求項10〜12の何れか1項に記載の画像記録方法。
- 反応液の粘度がインクの粘度よりも高い請求項10〜13の何れか1項に記載の画像記録方法。
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