JP4378574B2 - 難燃剤組成物 - Google Patents
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Description
発明の背景
立体障害アミンは、酸素、熱または化学線によって誘発される崩壊を受ける多数の有機材料のための光安定剤および/または熱安定剤として長い間認識されてきた。特許および学術刊行文献は、これらの立体障害アミン化合物およびそれらの有益な安定化効力に関して多数記載している。立体障害アミン自身がそれ自体で難燃剤でもあることは、あらゆるそのような文献において言及も示唆もされていない。
特別な関連文献は、合衆国特許第5,004,770号、同第5,096,950号、同第5,204,473号および同第5,300,544号並びに一部継続出願第08/885,613号である。これらの参考文献は、様々なN−ヒドロカルビルオキシ置換された立体障害アミン(所謂、NOR−立体障害アミン)およびそれらを用いて安定化された様々な組成物に関する。上述したように、これらの参考文献はいずれもNOR−立体障害アミンで安定化された組成物が難燃剤であることを開示も、または暗示もさえもしていない。この固有の特性は本発明がなされるまで発見されておらず、偶然に発見し得るものでさえなかった。このため、立体障害アミン安定剤の相当な当業者でさえこの予期し得ない発見により大いに驚かされたことは自明である。従って、その中にNOR−立体障害アミンを混入することによりポリマー性基材難燃剤を与える方法は驚くべきことであり、予期し得ずまたこの安定剤の当業者には明らかに明白でない。本発明は、あらゆる従来技術の参考文献から拾い集めることのできない難燃化ポリマーのための有益な方法を社会に提供する。
合衆国特許第5,393,812号は、アルコキシアミン官能性立体障害アミンと組み合わせたハロゲン化ヒドロカルビルホスフェートまたはホスホネートエステル難燃剤との組み合わせによって難燃剤をなすポリオレフィン組成物を記載するが、立体障害アミン自身が難燃性の原因である旨の示唆は存在せず、むしろ立体障害アミンはこれらのポリオレフィン組成物中で生じる艶消化および他の望ましくない効果を防止する旨の示唆が存在する。
仮特許出願番号第60/051,331号の出願日の後に刊行された欧州特許出願第0792911A2は、アルコキシアミン官能性立体障害アミンがトリス(トリハロゲノペンチル)ホスフェート難燃剤の難燃性能を増大するために使用され得ることを開示する。
今日の難燃剤(FR)市場は、化学的および/または物理的な手段によって燃焼過程と干渉するように機能する生成物からなる。機械的に、これらのFRは、気相、凝縮相またはその双方のいずれかでの物品の燃焼の間に機能することが提案されている。有機ハロゲンは、ポリマー素材からの遊離ラジカル有機“燃料”と気相で干渉するハロゲン種(例えば、HX)を発生することが提案されている。相乗剤は、アンチモンハロゲン化物および水蒸気を形成する酸化アンチモンとHXとの反応のように、HXと反応して気相で燃焼と干渉するさらなる化学種を形成することが提案されている。しかしながら、他の種類の難燃剤は、ポリエステル上に保護炭化層を形成し、泡沸を形成し、またはポリマー表面上を発泡させるように“凝縮”相で効力を与えることが提案されている。炭化層または泡沸層は、有機燃料がポリマーから燃料が燃焼することができる気相へ移動することを防止し、または炭化は熱障壁として作用してその下層のポリマー物品を熱誘発される崩壊および燃料の発生から保護すると考えられている。様々な種類のリン化合物(例えばハローまたは非ハロゲン化)がその例である。さらにしかしながら、他の種類の化合物は、凝縮相および/または気相で機能することが提案されている。金属水和物または金属酸化物は熱条件下で水蒸気を発生し、該水が燃焼区域における燃料混合を希釈しまた水の蒸気への転換を介して火炎区域から熱を除去することが提案されている。アルミナ三水和物、水酸化マグネシウムまたは酸化マグネシウムおよび他の化合物がこの様式において機能することが報告されている。
上記したこれらの従来技術の化学物質は、既に述べた有効な難燃化特質に加えて様々な有害な面を有する。ある有機ヨウ化化合物は、製造または燃焼の間の毒性副生物、例えばポリヨウ化ジフェニルオキシドからのジオキサンの発生のために政府の監視下にある。ある金属含有難燃剤、特に酸化アンチモンは作業者への暴露および毒性の理由のために監視下にある。酸化アンチモンはしばしば発癌物質であることが疑われる砒素化合物の痕跡量を含む。全体として、火災の間にこれらの難燃剤から放出される煙および毒性ガスの発生に関して関心が増大してきている。古典的なFRは有効な燃焼抑制剤であるけれども、それらが形成する毒性ガスは人間への暴露に脅威を与える。
本発明は、市販の難燃剤が与える現在の従来技術の有害な面のいくつかを軽減する。本発明のNOR−立体障害アミンは非ハロゲン化でありかつ重金属を有さないので、汚染するHXガスの発生を避けまた毒性金属への暴露を避ける。いくつかの適用において、本発明は現在のFR系のための直接代替物を提供し、その他の場合でも本発明のNOR化合物は、良好な難燃性が本発明のNOR化合物の存在下でより少量の古典的なFR剤を使用することにより達成されることができるところの、重金属のための賞賛されるべき増大系または相乗作用系(例えば、ABS中の酸化アンチモン代替物)を提供する。
従って、これらのNOR−立体障害アミン化合物はまた全く未知で全く予期し得ない特性、即ち、広範囲の種類のポリマー性基材に混入したとき、それらは、組成物が認定された難燃性能スクリーニング試験手順に合格することができるに十分な難燃性能をポリマー性組成物に与えることが今や見いだされた。
詳細な開示
本発明は、次式
[式中、
G1およびG2は独立して炭素原子1ないし4個からなるアルキル基を表すか、または一緒になってペンタメチレン基を表し、
Z1およびZ2は各々メチル基を表すか、またはZ1とZ2は一緒になって架橋部分を形成し、該架橋部分はさらにエステル基、エーテル基、アミド基、アミノ基、カルボキシ基またはウレタン基によって置換されることができ、そして
Eは炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、炭素原子数5ないし12のシクロアルコキシ基、炭素原子数7ないし25のアラルコキシ基、炭素原子数6ないし12のアリールオキシ基を表す。]で表される基を含む立体障害アミン化合物の難燃化有効量をポリマー性基材に添加することによる、ポリマー性基材の難燃化方法に関する。
好ましくは、架橋部分としてのZ1およびZ2はそれらが結合する構造と一緒になって6員環、とくに置換されたピペリジン環を形成する。好ましい立体障害アミン化合物は置換された2,2,6,6−テトラメチルピペリジンである。
好ましくは、Eはアルコキシ基、シクロアルコキシ基またはアラルコキシ基、特にメトキシ基、プロポキシ基、シクロヘキシルオキシ基またはオクチルオキシ基を表す。最も好ましくは、Eはプロポキシ基、シクロヘキシルオキシ基またはオクチルオキシ基を表す。
好ましくは、ポリマー性基材がポリプロピレンであるとき、立体障害アミンはビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)セバケートでなく、かつ難燃剤はハロゲン化ヒドロカルビルホスフェートまたはホスホネートでない。
より特に、本発明は、次式の構造AないしR
[化合物(A)−(M)及び(O)−(R)中、
Eは炭素原子1ないし18個からなるアルコキシ基、炭素原子5ないし12個からなるシクロアルコキシ基または炭素原子7ないし15個からなるアラルコキシ基を表し、
化合物(A)−(F)、(L)及び(N)−(R)中、
Rは水素原子またはメチル基を表し、
化合物(A)中、
mは1ないし4を表し、
mが1を表すとき、
R2は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基もしくは1個またはそれ以上の酸素原子によって所望により中断された前記アルキル基、炭素原子数2ないし12のアルケニル基、炭素原子数6ないし10のアリール基、炭素原子数7ないし18のアラルキル基、グリシジル基、脂肪族、環式脂肪族もしくは芳香族のカルボン酸もしくはカルバミン酸の一価アシル基、好ましくは炭素原子2ないし18個を有する脂肪族カルボン酸の、炭素原子5ないし12個を有する環式脂肪族カルボン酸のもしくは炭素原子7ないし15個を有する芳香族カルボン酸のアシル基または次式
(式中、xは0または1を表す。)で表される基、次式
(式中、yは2ないし4を表す。)で表される基を表し、
mが2を表すとき、
R2は炭素原子数1ないし12のアルキレン基、炭素原子数4ないし12のアルケニレン基、キシリレン基、脂肪族、環式脂肪族、芳香族脂肪族もしくは芳香族のジカルボン酸もしくはジカルバミン酸の二価アシル基、好ましくは炭素原子2ないし18個を有する脂肪族ジカルボン酸の、炭素原子8ないし14個を有する環式脂肪族もしくは芳香族のジカルボン酸のもしくは炭素原子8ないし14個を有する脂肪族、環式脂肪族もしくは芳香族のジカルバミン酸のアシル基、次式
(各式中、D1およびD2は独立して水素原子、8個までの炭素原子を含むアルキル基、アリール基またはアラルキル基であって3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル基を含む基を表し、D3は水素原子または18個までの炭素原子を含むアルキル基もしくはアルケニル基を表し、そしてdは0ないし20を表す。)で表される基を表し、
mが3を表すとき、R2は脂肪族、不飽和脂肪族、環式脂肪族または芳香族のトリカルボン酸の三価アシル基を表し、
mが4を表すとき、R2は飽和または不飽和の脂肪族または芳香族のテトラカルボン酸であって1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸、1,2,3,4−ブテ−2−エンテトラカルボン酸並びに1,2,3,5−および1,2,4,5−ペンタンテトラカルボン酸を含むカルボン酸の四価アシル基を表し、
化合物(B)中、
pは1、2または3を表し、
R3は水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキル基、炭素原子数7ないし9のアラルキル基、炭素原子数2ないし18のアルカノイル基、炭素原子数3ないし5のアルケノイル基またはベンゾイル基を表し、
pが1を表すとき、
R4は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキル基、未置換またはシアノ基、カルボニル基もしくはカルバミド基によって置換された炭素原子数2ないし8のアルケニル基、アリール基、アラルキル基を表すか、またはグリシジル基、次式−CH2−CH(OH)−Zまたは次式−CO−Zもしくは−CONH−Z(各式中、Zは水素原子、メチル基またはフェニル基を表す。)で表される基または次式
(式中、E及びRは化合物(A)において定義したものを表す。)
で表される基または次式
(式中、hは0または1を表す。)で表される基を表し、
pが1を表すとき、R3とR4は一緒になって炭素原子4ないし6個からなるアルキレン基または2−オキソーポリアルキレン基、脂肪族または芳香族の1,2−または1,3−ジカルボン酸の環式アシル基を表すことができ、
pが2を表すとき、
R4は直接結合を表すか、または炭素原子数1ないし12のアルキレン基、炭素原子数6ないし12のアリーレン基、キシリレン基、−CH2CH(OH)CH2−基または次式−CH2CH(OH)CH2O−X−OCH2CH(OH)CH2−(式中、Xは炭素原子数2ないし10のアルキレン基、炭素原子数6ないし15のアリーレン基または炭素原子数6ないし12のシクロアルキレン基を表す。)で表される基を表すか、またはR3がアルカノイル基、アルケノイル基またはベンゾイル基を表さない条件の下で、R4は脂肪族、環式脂肪族または芳香族のジカルボン酸またはジカルバミン酸の二価アシル基をも表すことができ、または基−CO−を表すことができ、または
R4は次式
(式中、T8およびT9は独立して水素原子、炭素原子1ないし18個からなるアルキル基を表すか、またはT8とT9は一緒になって炭素原子4ないし6個からなるアルキレン基または3−オキサペンタメチレン基を表し、好ましくはT8とT9は一緒になって3−オキサペンタメチレン基を表す。)で表される基を表し、
pが3を表すとき、
R4は2,4,6−トリアジニル基を表し、
化合物(C)、(D)、(G)、(H)及び(L)中、
nは1または2を表し、
化合物(C)中、
nが1を表すとき、
R5およびR’5は独立して炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子数2ないし12のアルケニル基、炭素原子数7ないし12のアラルキル基を表すか、またはR5は水素原子をも表し、またはR5とR’5は一緒になって炭素原子数2ないし8のアルキレン基もしくはヒドロキシアルキレン基または炭素原子数4ないし22のアシルオキシアルキレン基を表し、
nが2を表すとき、
R5とR’5は一緒になって(−CH2)2C(CH2−)2を表し、
化合物(D)中、
R6は水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、アリル基、ベンジル基、グリシジル基または炭素原子数2ないし6のアルコキシアルキル基を表し、
nが1を表すとき、
R7は水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子数3ないし5のアルケニル基、炭素原子数7ないし9のアラルキル基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキル基、炭素原子数2ないし4のヒドロキシアルキル基、炭素原子数2ないし6のアルコキシアルキル基、炭素原子数6ないし10のアリール基、グリシジル基、次式−(CH2)t−COO−Qまたは次式−(CH2)t−O−CO−Q(各式中、tは1または2を表し、そしてQは炭素原子数1ないし4のアルキル基またはフェニル基を表す。)で表される基を表すか、または
nが2を表すとき、
R7は炭素原子数2ないし12のアルキレン基、炭素原子数6ないし12のアリーレン基、次式−CH2CH(OH)CH2O−X−OCH2CH(OH)CH2−(式中、Xは炭素原子数2ないし10のアルキレン基、炭素原子数6ないし15のアリーレン基または炭素原子数6ないし12のシクロアルキレン基を表す。)で表される基、または次式−CH2CH(OZ’)CH2−(OCH2CH(OZ’)CH2)2−(式中、Z’は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、アリル基、ベンジル基、炭素原子数2ないし12のアルカノイル基またはベンゾイル基を表す。)で表される基を表し、
化合物(E)中、
Q1は−N(R8)−または−O−を表し、E7は炭素原子数1ないし3のアルキレン基、次式−CH2−CH(R9)−O−(式中、R9は水素原子、メチル基またはフェニル基を表す。)で表される基、基−(CH2)3NH−または直接結合を表し、
R10は水素原子または炭素原子数1ないし18のアルキル基を表し、R8は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキル基、炭素原子数7ないし12のアラルキル基、シアノエチル基、炭素原子数6ないし10のアリール基、次式−CH2−CH(R9)−OH(式中、R9は上記で定義した意味を有する。)で表される基、次式
(式中、E及びRは化合物(A)において定義したものを表す。)
で表される基または次式
(式中、G4は炭素原子数2ないし6のアルキレン基または炭素原子数6ないし12のアリーレン基を表し、E、R及びR2は化合物(A)において定義したものを表す。)で表される基を表すか、またはR8は次式
−E7−CONHCH2−OR10で表される基を表し、
式Fは、式中、T3はエチレン基または1,2−プロピレン基、そしてまたアルキルアクリレートもしくはメタクリレートとのα−オレフィンコポリマー、好ましくはエチレンとエチルアクリレートとのコポリマーから誘導された繰返構造単位を表し、そしてkは2ないし100を表すところのポリマーの反復構造単位を示し、
化合物(G)中、
T4は、化合物(A)においてpが1または2を表すときのR4と同じ意味を有し、
化合物(G)、(H)、(I)、(J)、(K)、(L)及び(M)中、
T5はメチル基を表し、
T6はメチル基またはエチル基を表すか、またはT5とT6は一緒になってテトラメチレン基またはペンタメチレン基を表し、好ましくはT5およびT6は各々メチル基を表し、
化合物(G)中、
MおよびYは独立してメチレン基またはカルボニル基を表し、そしてnが2を表す場合、T4はエチレン基を表し、
化合物(H)中、
T7はR7と同じものを表し、そしてnが2を表す場合、T7は好ましくはオクタメチレン基を表し、
化合物(J)中、
T10およびT11は独立して炭素原子2ないし12個からなるアルキレン基を表すか、またはT11は次式
(式中、T8及びT9は化合物(B)において定義したものを表す。)
で表される基を表し、
また、kは化合物(F)において定義したものを表し、
化合物(K)中、
T12はピペラジニル基、次式−NR11−(CH2)d−NR11−または次式
(各式中、R11はR3と同じものを表すか、または次式
(式中、E及びRは化合物(A)において定義したものを表す。)
で表される基をも表す。)で表される基を表し、
a、bおよびcは独立して2または3を表し、そしてfは0または1を表し、好ましくはaおよびcは各々3を表し、bは2を表し、そしてfは1を表し、そして
また、dは化合物(A)において定義したものを表し、
eは2、3または4、好ましくは4を表し、
化合物(L)中、
T13はR2と同じものを表すが、但し、nが1をあらわすとき、T13は水素原子以外のものを表し、
化合物(M)中、
E1およびE2は、異なって、各々−CO−または次式−N(E5)−(式中、E5は水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基または炭素原子数4ないし22のアルコキシカルボニルアルキル基を表す。)で表される基を表し、好ましくはE1は−CO−を表し、そしてE2は−N(E5)−を表し、
E3は水素原子、炭素原子1ないし30個からなるアルキル基、フェニル基、ナフテル基、塩素原子によってもしくは炭素原子1ないし4個からなるアルキル基によって置換された前記フェニル基もしくは前記ナフチル基または炭素原子7ないし12個からなるフェニルアルキル基または炭素原子1ないし4個からなるアルキル基によって置換された前記フェニルアルキル基を表し、
E4は水素原子、炭素原子1ないし30個からなるアルキル基、フェニル基、ナフチル基または炭素原子7ないし12個からなるフェニルアルキル基を表すか、または
E3とE4は一緒になって炭素原子4ないし17個からなるポリメチレン基または4個までの炭素原子1ないし4個からなるアルキル基、好ましくはメチル基によって置換された前記ポリメチレン基を表し、
化合物(N)中、
R2は、化合物(A)においてmが1を表すときに定義したものと同じ意味を表し、
G3は直接結合、炭素原子数1ないし12のアルキレン基、フェニレン基または次式−NH−G’−NH−(式中、G’は炭素原子数1ないし12のアルキレン基を表す。)で表される基を表し、
化合物(P)中、
E6は脂肪族または芳香族の四価の基を表す。]を有するか、または立体障害アミン化合物は次式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IX、XまたはXI
[式中、
E1、E2、E3およびE4は独立して炭素原子1ないし4個からなるアルキル基を表すか、またはE1およびE2は独立して炭素原子1ないし4個からなるアルキル基を表し、そしてE3とE4は一緒になってペンタメチレン基を表すか、またはE1とE2およびE3とE4は各々一緒になってペンタメチレン基を表し、
R1は炭素原子1ないし18個からなるアルキル基、炭素原子5ないし12個からなるシクロアルキル基、炭素原子7ないし12個からなる二環式もしくは三環式の炭化水素基、炭素原子7ないし15個からなるフェニルアルキル基、炭素原子6ないし10個からなるアリール基または炭素原子1ないし8個からなるアルキル基1ないし3個によって置換された前記アリール基を表し、
R2は水素原子または炭素原子1ないし12個からなる直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基を表し、
R3は炭素原子1ないし8個からなるアルキレン基を表すか、またはR3は−CO−、−CO−R4−、−CONR2−または−CONR2−R4−を表し、
R4は炭素原子1ないし8個からなるアルキレン基を表し、
R5は水素原子、炭素原子1ないし12個からなる直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基または次式
で表される基を表すか、またはR4がエチレン基を表すとき、二つのR5メチル置換基は、トリアジン架橋基−N(R5)−R4−N(R5)−がピペラジン−1,4−ジイル部分を表すように、直接結合によって架橋されることができ、
R6は炭素原子2ないし8個からなるアルキレン基を表すか、またはR6は次式
で表される基を表すが、但し、R6が上記式の構造を表すとき、Yは−OHを表さず、
Aは−O−または次式−NR7−(式中、R7は水素原子、炭素原子1ないし12個からなる直鎖または分岐鎖のアルキル基を表すか、またはR7は次式
で表される基を表す。)で表される基を表し、
Tはフェノキシ基、炭素原子1ないし4個からなるアルキル基1または2個によって置換されたフェノキシ基、炭素原子1ないし8個からなるアルコキシ基または、R2が水素原子を表さないことを条件に、−N(R2)2を表すか、またはTは次式
で表される基を表し、
Xは−NH2、−NCO、−OH、−O−グリシジル基または−NHNH2を表し、そして
Yは−OH、−NH2、次式−NHR2(式中、R2は水素原子を表さない。)
で表される基を表すか、またはYは−NCO、−COOH、オキシラニル基、−O−グリシジル基または−Si(OR2)3を表すか、またはR3−Y−の組み合わせは次式−CH2CH(OH)R2(式中、R2はアルキル基または1ないし4個の酸素原子によって中断された前記アルキル基を表す。)で表される基を表すか、またはR3−Y−は−CH2OR2を表す。]で表される化合物であり、または立体障害アミン化合物は
N,N’,N”’−トリス{2,4−ビス[(1−ヒドロカルビルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)アルキルアミノ]−s−トリアジニ−6−イル}−3,3’−エチレンジイミノジプロピルアミン、
N,N’,N”−トリス{2,4−ビス[(1−ヒドロカルビルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)アルキルアミノ]−s−トリアジニ−6−イル}−3,3’−エチレンジイミノジプロピルアミン
並びに次式I、II、IIAおよびIII
[式中、
式Iで表されるテトラアミンにおいて、
R1およびR2はs−トリアジン部分Eを表し、そしてR3とR4の一方はs−トリアジン部分Eを表しかつR3またはR4の他方は水素原子を表し、
Eは次式
で表される基を表し、
Rはメチル基、プロピル基、シクロヘキシル基またはオクチル基、好ましくはシクロヘキシル基を表し、
R5は炭素原子1ないし12個からなるアルキル基、好ましくはn−ブチル基を表し、
Rがプロピル基、シクロヘキシル基またはオクチル基を表すとき、式IIまたはIIAで表される化合物において、
TおよびT1は各々R1ないしR4によって置換された式Iについて定義されたものを表し、ここで
(1)各々のテトラアミン中のs−トリアジン部分Eの一つが、二つのテトラアミンTおよびT1の間に架橋を形成する基E1によって代替されており、
E1は次式
で表される基を表すか、または
(2)基E1は、テトラアミンのE部分のうちの二つが一つのE1基によって代替されているところの式IIAにおけるのと同一のテトラアミンT中に双方の末端を有することができ、または
(3)テトラアミンTの三つ全てのs−トリアジン置換基が、一つのE1がTおよびT1を架橋しそして第二のE1がテトラアミンT中に双方の末端を有し得るようなE1を表し、
Lはプロパンジイル基、シクロヘキサンジイル基またはオクタンジイル基を表し、
式IIIで表される化合物において、
G、G1およびG2は、GとG1との間の架橋およびG1とG2との間の第二の架橋が存在するように、GおよびG2の各々がE1によって代替された一つのs−トリアジン部分Eを有しそしてG1はE1によって代替された二つのトリアジン部分を有することを除いて、各々式Iについて定義されているようなR1ないしR4によって置換されたテトラアミンを表す。]によって示されるような架橋誘導体からなる混合物であって、2ないし4当量の2,4−ビス[(1−ヒドロカルビルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)ブチルアミノ]−6−クロロ−s−トリアジンを1当量のN,N’−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジアミンと反応させることによって製造される混合物であるところの立体障害アミンの難燃化有効量をポリマー性基材に添加することよりなる、ポリマー性基材の難燃化方法に関する。
構造AないしRにおいて、あらゆる置換基がアルキル基である場合、それらは主に炭素原子数1ないし18のアルキル基、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、第二ブチル基、第三ブチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデシル基、n−ドデシル基、n−トリデシル基、n−テトラデシル基、n−ヘキサデシル基またはn−オクタデシル基である。典型的なシクロアルキル基はシクロペンチル基およびシクロヘキシル基を含み、典型的なシクロアルケニル基はシクロヘキセニル基を含み、一方典型的なアラルキル基はベンジル基、アルファ−メチルベンジル基、アルファ,アルファ−ジメチルベンジル基またはフェネチル基を含む。炭素原子数1ないし12のアルキル基およびシクロヘキシル基が好ましい。
アリール基が言及されるときはいつでも、大部分の炭素原子数6ないし12のアリール基、好ましくはフェニル基またはナフチル基、特にフェニル基を意味する。アラルキル基は通常、既に定義したアルキル基であって上記のアリール基によって置換された基を表し、好ましいのは炭素原子数7ないし11のフェニルアルキル基である。アルカリール(アルキルアリール)基は、アルキル基によって置換された上記アリール基であり、好ましいのは炭素原子数1ないし4のアルキル基によって一−、二−または三置換されたフェニル基である。
未置換または炭素原子数6ないし12のアリール基もしくは炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基のような選択された基、例えばフェニル環もしくはシクロヘキシル環によって置換され得る基は、好ましくは未置換または一−、二−もしくは三置換されており、特に好ましいのは一−または二置換されたこれらの基である。
R2がカルボン酸の一価アシル基を表す場合、例えば酢酸、ステアリン酸、サリチル酸、安息香酸またはβ−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のアシル基である。
R2がジカルボン酸の二価アシル基を表す場合、例えばオキサル酸、アジピン酸、コハク酸、スベリン酸、セバシン酸、フタル酸ジブチルマロン酸、ジベンジルマロン酸またはブチル−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−マロン酸またはビシクロペンタンジカルボン酸のアシル基であり、スクシネート、セバケート、フタレートおよびイソフタレートが好ましい。
R2がジカルバミン酸の二価アシル基を表す場合、例えばヘキサメチレンジカルバミン酸のまたは2,4−トルイレンジカルバミン酸のアシル基である。
上記したような本発明のNOR立体障害アミン化合物は従来技術において大部分既知であり、また合衆国特許第5,004,770号、同第5,096,950号、同第5,204,473号および同第5,300,544号において並びに一部継続合衆国特許出願第08/885,613号において記載された方法に教示されるようにまたは該方法に類似して製造される。
これらの参考文献は、NOR−立体障害アミンの安定化有効量がポリマー性基材に基づいて5重量%までであるところの組成物を記載している。本願発明におけるNOR化合物のできるだけ多い量はポリマー基材の重量の10重量%までであることができ、また、
(a)ポリマー、および
(b)該ポリマーの重量%に基づいて上記されたNOR立体障害アミンの5.1ないし10重量%(好ましくは5.1ないし9%、最も好ましくは5.1ないし8%)よりなる難燃剤組成物にも関する。
ポリマー性基材は、ポリオレフィン、ポリスチレンおよびPVCを含む広範囲のあらゆる種類のポリマー種であることができるが、好ましいポリマー性基材は、ポリオレフィン、熱可塑性オレフィン、スチレン性ポリマーおよびコポリマー、ABS並びにヘテロ原子、二重結合または芳香族環を含む以下のようなポリマーからなる樹脂の群より選択される:1.モノオレフィンおよびジオレフィンのポリマー、例えばポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブテ−1−エン、ポリ−4−メチルペンテ−1−エン、ポリイソプレンまたはポリブタジエン、並びにシクロオレフィン、例えばシクロペンテンまたはノルボルネンのポリマー、ポリエチレン(所望により架橋されることができる。)、例えば高密度ポリエチレン(HDPE)、高密度および高分子量ポリエチレン(HDPE−HMW)、高密度および超高分子量ポリエチレン(HDPE−UHMW)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、分岐鎖低密度ポリエチレン(BLDPE)。
ポリオレフィン、すなわち前段落において例示したモノオレフィンのポリマー、好ましくはポリエチレンおよびポリプロピレンは、異なった方法によって、また特に以下の方法によって製造されることができる。
a)ラジカル重合(普通、高圧下および高温で)。
b)触媒重合であって、普通1種またはそれ以上の周期表のIVb,Vb、VIbまたはVIII群の金属を含む触媒を使用するもの。これらの金属は通常1個またはそれ以上の、典型的にはπ−またはσ−配位し得るオキシド、ハライド、アルコレート、エステル、エーテル、アミン、アルキル、アルケニルおよび/またはアリールのようなリガンドを有する。これらの金属錯体は遊離形態または典型的には活性化塩化マグネシウム、チタン(III)クロリド、アルミナまたは酸化ケイ素のような基材上に固定され得る。これらの触媒は重合媒体中に可溶または不溶であり得る。触媒は重合においてそれら自身により使用されることができ、または典型的には金属アルキル、金属ヒドライド、金属アルキルハライド、金属アルキルオキシドまたは金属アルキルオキサンのようなさらなる活性化剤が使用されることができ、該金属は周期表のIa、IIaおよび/またはIIIa群の元素である。活性化剤はさらなるエステル、エーテル、アミンまたはシリルエーテル基で都合良く変性され得る。これらの触媒系は通常、フィリップス、スタンダードオイルインディアナ、チグラー(−ナッタ)、TNZ(デュポン)、メタロセンまたはシングルサイト触媒(SSC)と命名される。
2.1)以下で述べたポリマーの混合物、例えばポリプロピレンとポリイソブチレン、ポリプロピレンとポリエチレン(例えばPP/HDPE、PP/LDPE)との混合物および異なる型のポリエチレン(例えばLDPE/HDPE)の混合物。
3.モノオレフィンおよびジオレフィンの相互または他のビニルモノマーとのコポリマー、例えばエチレン/プロピレンコポリマー、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)および低密度ポリエチレン(LDPE)との混合物、プロピレン/ブテ−1−エンコポリマー、プロピレン/イソブチレンコポリマー、エチレン/ブテ−1−エンコポリマー、エチレン/ヘキセンコポリマー、エチレン/メチルペンテンコポリマー、エチレン/ヘプテンコポリマー、エチレン/オクテンコポリマー、プロピレン/ブタジエンコポリマー、イソブチレン/イソプレンコポリマー、エチレン/アルキルアクリレートコポリマー、エチレン/アルキルメタクリレートコポリマー、エチレン/酢酸ビニルコポリマーおよびそれらの一酸化炭素とのコポリマーまたはエチレン/アクリル酸コポリマーおよびそれらの塩(アイオノマー)並びにエチレンとプロピレンおよびヘキサジエン、ジシクロペンタジエンまたはエチリデン−ノルボルネンのようなジエンとのターポリマー、およびそのようなコポリマー相互および1)において述べたポリマーとの混合物、例えばポリプロピレン/エチレン−プロピレンコポリマー、LDPE/エチレン−酢酸ビニルコポリマー(EVA)、LDPE/エチレン−アクリル酸コポリマー(EAA)、LLDPE/EVA、LLDPE/EAAおよび交互またはランダムポリアルキレン/一酸化炭素コポリマーおよびそれらの他のポリマー、例えばポリアミドとの混合物。
4.ポリスチレン、ポリ(p−メチルスチレン)、ポリ(α−メチルスチレン)。
5.スチレンまたはα−メチルスチレンとジエンまたはアクリル誘導体とのコポリマー、例えばスチレン/ブタジエン、スチレン/アクリロニトリル、スチレン/アルキルメタクリレート、スチレン/ブタジエン/アルキルアクリレート、スチレン/ブタジエン/アルキルメタクリレート、スチレン/無水マレイン酸、スチレン/アクリロニトリル/メチルアクリレート、スチレンコポリマーおよび他のポリマー、例えばポリアクリレート、ジエンポリマーまたはエチレン/プロピレン/ジエンターポリマーの耐衝撃性の混合物、およびスチレン/ブタジエン/スチレン、スチレン/イソプレン/スチレン、スチレン/エチレン/ブチレン/スチレンまたはスチレン/エチレン/プロピレン/スチレンのようなスチレンのブロックコポリマー。
6.スチレンまたはα−メチルスチレンのグラフトコポリマー、例えばポリブタジエンにスチレン、ポリブタジエン−スチレンまたはポリブタジエン−アクリロニトリルコポリマーにスチレン、ポリブタジエンにスチレンおよびアクリロニトリル(またはメタアクリロニトリル)、ポリブタジエンにスチレン、アクリロニトリルおよびメチルメタクリレート、ポリブタジエンにスチレンおよび無水マレイン酸、ポリブタジエンにスチレン、アクリロニトリルおよび無水マレイン酸またはマレイミド、ポリブタジエンにスチレンおよびマレイミド、ポリブタジエンにスチレンおよびアルキルアクリレートまたはメタクリレート、エチレン/プロピレン/ジエンターポリマーにスチレンおよびアクリロニトリル、ポリアルキルアクリレートまたはポリアルキルメタクリレートにスチレンおよびアクリロニトリル、アクリレート/ブタジエンコポリマーにスチレンおよびアクリロニトリル、並びにそれらの6)以下に列挙したコポリマーとの混合物、例えば、ABS(アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン)、MBS、ASAまたはAESポリマーとして既知であるコポリマー混合物。
7.ハロゲン含有ポリマー、例えばポリクロロプレン、塩素化ゴム、イソブチレン−イソプレンの塩素化および臭素化コポリマー(ハロブチルゴム)、塩素化またはスルホ塩素化ポリエチレン、エチレンおよび塩素化エチレンのコポリマー、エピクロロヒドリンホモ−およびコポリマー、特にハロゲン含有ビニル化合物のポリマー、例えばポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ボリフッ化ビニリデン、並びにそれらのコボリマー、例えば塩化ビニル/塩化ビニリデン、塩化ビニル/酢酸ビニルまたは塩化ビニリデン/酢酸ビニルのコポリマー。
特に好ましいのはポリプロピレン、ポリエチレン、熱可塑性オレフィン(TPO)、ABSおよび耐撃強性ポリスチレンであり、最も好ましいのはポリプロピレン、ポリエチレン、熱可塑性オレフィン(TPO)である。
立体障害アミンの難燃化有効量は、難燃性を評価するために使用される標準方法の一つによって測定される難燃性能を表すために必要とされる量である。これらは、NFPA701・抗炎性織物およびフィルムのための火災試験の標準方法、1989年版および1996年版;装置および器具中の部品のためのプラスチック材料の燃焼性についての試験、第5版、1996年10月29日;限界酸素指数(LOI)、ASTM・D−2863;およびコーン熱量計、ASTM・E−1354を含む。
難燃性を達成する立体障害アミンの有効量はしばしばポリマー性基材の基づいて0.25ないし10重量%、好ましくは0.5ないし8重量%、また最も好ましくは0.5ないし2重量%である。
一般に本発明のNOR−立体障害アミンはこの望ましい難燃性を有するけれども、好ましい立体障害アミンは、式中、Eはアルコキシ基、シクロアルコキシ基またはアラルコキシ基を表し、最も好ましくはEはメトキシ基、プロポキシ基、オクチルオキシ基またはシクロヘキシルオキシ基、特にシクロヘキシルオキシ基を表すところのものである。NOR−立体障害アミンがこの難燃化活性を有することは驚くべきことである。
また
(a)ポリマー性基材と、
(b)(i)上記した立体障害アミン、および
(ii)ハロゲン化化合物、リン化合物、ホウ素化合物、ケイ素化合物およびアンチモン化合物、金属水酸化物、金属水和物並びに金属酸化物またはそれらの混合物より選択される選択された難燃剤化合物
よりなるが、但し、ポリマー性基材がポリプロピレンであるとき、立体障害アミンはビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)セバケートでなく、かつ難燃剤はハロゲン化ヒドロカルビルホスフェートまたはホスホネートでない難燃剤組成物にも関する。
好ましくは、ポリマー性基材がポリプロピレンであるとき、立体障害アミンはアルコキシアミン官能性立体障害アミンでなく、かつ難燃剤はハロゲン化ヒドロカルビルホスフェートまたはホスホネートでない。
本発明の難燃剤組成物はしばしば、WO96/28431の第20頁第5行から第29頁第14行までおよびその中で引用された刊行物中で開示されるようなさらなる慣用の添加剤を含み、これらの慣用の添加剤は、例えば酸化防止剤、UV吸収剤、立体障害アミン光安定剤、金属奪活剤、ホスフィットまたはホスホナイト、チオ相乗剤および充填剤を含む。好ましい慣用の添加剤は、
トリス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)ホスフィット、
ビス(2,4−ジ−第三ブチル−6−メチルフェニル)エチルホスフィット、2,2’,2”ニトリロ[トリエチル−トリス(3,3’,5,5’−テトラ−第三ブチル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジイル)ホスフィット]、
テトラキス(2,4−ジブチルフェニル)4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、トリス(ノニルフェニル)ホスフィット、
ビス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)ペンタエリトリチルジホスフィット、2,2’−エチリデンビス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)フルオロホスフィットおよび
2−ブチル−2−エチルプロパン−1,3−ジイル2,4,6−トリ−第三ブチルフェニルホスフィットからなる群より選択されるリン化合物、または
2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−α−クミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、
2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、
5−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−第三ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、
2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−第三アミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、
2−(2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−第三オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、
2,4−ジ−第三ブチルフェニル3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、
2−ヒドロキシ−4−n−オクチルオキシベンゾフェノンおよび
2,4−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−6−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−s−トリアジンからなる群より選択されるUV吸収剤を含む。
成分(i)および(ii)を都合良く含む相乗作用混合物(b)の難燃化有効量は、成分(a)に基づいて0.5ないし30重量%である。
前記相乗作用混合物(b)において、都合良い立体障害アミンの難燃化有効量は、成分(a)に基づいて0.5ないし10重量%、また好ましくは成分(a)に基づいて0.5ないし8重量%である。
前記相乗作用混合物(b)において、都合良い難燃剤化合物の難燃化有効量は、成分(a)に基づいて0.5ないし20重量%、また好ましくは成分(a)に基づいて0.5ないし16重量%である。
本発明に従う組成物および難燃化方法において、ハロゲン化ヒドロカルビルホスフェートまたはホスホネート、例えばハロゲン化ホスフェートまたはホスホネートエステルは好ましくは使用されない、最も好ましくはトリス(トリハロネオペンチル)ホスフィットは使用されない。
特別な技術的興味のある本発明の組成物および方法において、好ましく用いられる立体障害アミンはジカルボン酸と1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンとのエステル、例えば式中mは2を表すところの式Aで表される化合物でなく、最も好ましくは、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)セバケートまたはスクシネートでなく、特にビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)セバケートでない。
一般に、本発明における使用のための好ましい立体障害アミン化合物は、
(a)式中Rはシクロヘキシル基を表すところの式I、II、IIA、IIIで表される化合物の混合物、
(b)1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オクタデシルアミノピペリジン、
(c)ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)セバケート、
(d)2,4−ビス[(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)ブチルアミノ]−6−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−s−トリアジン、
(e)ビス(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)アジペート、
(f)4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン)と2−クロロ−4,6−ビス(ジブチルアミノ)−s−トリアジンで末端キャップされた2,4−ジクロロ−6−[(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)ブチルアミノ]−s−トリアジンとの縮合生成物であるオリゴマー性化合物、
(g)4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン)と2−クロロ−4,6−ビス(ジブチルアミノ)−s−トリアジンで末端キャップされた2,4−ジクロロ−6−[(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)ブチルアミノ]−s−トリアジンとの縮合生成物であるオリゴマー性化合物、または
(h)2,4−ビス[(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−ピペリジニ−4−イル)ブチルアミノ]−6−クロロ−s−トリアジンを含む。
より特に、本発明において有用な難燃剤化合物は好ましくは以下の化合物からなる群より好ましく選択される:
テトラフエニルレゾルシノールジホスフィット(FYROLFLEXRRDP、アクゾ・ノーベル)、
クロロアルキルホスフェートエステル(ANTIBLAZERAB−100、オルブライト&ウイルソン;FYROLRFR−2、アクゾ・ノーベル)、
ポリ臭化ジフェニルオキシド(DE−60F、グレート・レイク・コーポレイション)、
デカブロモジフェニルオキシド(DBDPO、SAYTEXR102E)、
三酸化アンチモン(Sb2O3)、
五酸化アンチモン(Sb2O5)、
トリス[3−ブロモ−2,2−(ブロモメチル)プロピル]ホスフェート(PB370R,FMCコーポレイション)、
トリフェニルホスフェート、
ビスフェノールAのビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)(PE68)、
アンモニウムポリホスフェート(APP)または(HOSTAFLAMRAP750)、
レゾルシノールジホスフェートオリゴマー(RDP)、
臭化エポキシ樹脂、
エチレン−ビス(テトラブロモフタルイミド)(BT93)、
ビス(ヘキサクロロシクロペンタジエノ)シクロオクタン(DECLORANE・PLUSR)、
硫酸カルシウム、
塩素化パラフィン、
炭酸マグネシウム、
メラミンホスフェート、
メラミンピロホスフェート、
三酸化モリブデン、
酸化亜鉛、
1,2−ビス(トリブロモフェノキシ)エタン(FF680)、
テトラブロモ−ビスフェノールA(SAYTEXRRB100)、
水酸化マグネシウム、
アルミナ三水和物、
ホウ素化亜鉛、
エチレンジアミンジホスフェート(EDAP)、
シリカ、
ケイ素、
ケイ酸カルシウム、および
ケイ酸マグネシウム。
以下の例は説明の目的のみを意味し、またあらゆる方法において本発明の範囲を制限すると解釈されない。
難燃剤組成物中で本発明のNOR−立体障害アミン化合物と共に使用するために有用であることが判明した補助添加剤は以下のものである:
リン化合物:
トリス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)ホスフィット(IRGAFOSR168、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ・コーポレイション)、
ビス(2,4−ジ−第三ブチル−6−メチルフェニル)エチルホスフィット(IRGAFOSR38、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ・コーポレイション)、
2,2’,2”−ニトリロ[トリエチル−トリス(3,3’,5,5’−テトラ−第三ブチル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジイル)ホスフィット](IRGAFOSR12、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ・コーポレイション)、
テトラキス(2,4−ジブチルフェニル)4,4’−ビフェニレンジホスホナイト(IRGAFOSRP−EPQ、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ・コーポレイション)、
トリス(ノニルフェニル)ホスフィット(TNPPR、ゼネラル・エレクトリック)、
ビス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)ペンタエリトリチルジホスフィット(ULTRANOXR626、ゼネラル・エレクトリック)、
2,2’−エチリデンビス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)フルオロホスフィット(ETHANOXR398、エチル・コーポレイション)、
2−ブチル−2−エチルプロパン−1,3−ジイル2,4,6−トリ−第三ブチルフェニルホスフィット(ULTRANOXR641、ゼネラル・エレクトリック)。
難燃剤:
トリス[3−ブロモ−2,2−ビス(ブロモメチル)プロピル]ホスフェート(PB370R、FMCコーポレイション)、
デカブロモジフェニルオキシド(DBDPO)、
エチレン−ビス(テトラブロモフタルイミド)(SAYTEXRBT−93)、
エチレン−ビス(ジブロモ−ノルボルナンジカルボキシミド)(SAYTEXRBN−451)。
UV吸収剤:
2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−α−クミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール(TINUVINR234、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ・コーポレイション)、
2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール(TINUVINRP、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ・コーポレイション)、
5−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−第三ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール(TINUVINR327、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ・コーポレイション)、
2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ一第三アミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール(TINUVINR328、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ・コーポレイション)、
2−(2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−第三オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール(TINUVINR928、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ・コーポレイション)、
2,4−ジ−第三ブチルフェニル3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート(TINUVINR120、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ・コーポレイション)、
2−ヒドロキシ−4−n−オクチルオキシベンゾフェノン(CHIMASSORBR81、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ・コーポレイション)、
2,4−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−6−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−s−トリアジン(CYASORBRI164、サイテック)。
試験方法
NFPA701・抗炎性織物およびフィルムのための火災試験の標準方法、1989年版および1996年版、
UL94・装置および器具中の部品のためのプラスチック材料の燃焼性についての試験、第5版、1996年10月29日、
限界酸素指数(LOI)、ASTM・D−2863、
コーン熱量計、ASTM・E−1またはASTM・E1354、
ASTM・D2633−82、燃焼試験。
試験化合物
HA−1は、N,N’,N”,N”’−テトラキス[4,6−ビス(ブチル−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジニ−4−イル)アミノ−s−トリアジニ−2−イル]−1,10−ジアミノ−4,7−ジアザデカン(CHIMASSORBR119、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ・コーポレイション)を表す。
HA−2は、ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)セバケート(TINUVINR770、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ・コーポレイション)を表す。
NOR−1は、式中Rはシクロヘキシル基を表すところの式I、II、IIAおよびIIIで表される化合物の混合物であって、2ないし4当量の2,4−ビス[(1−ヒドロカルビルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)ブチルアミノ]−6−クロロ−s−トリアジンを1当量のN,N’−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジアミンと反応させることによって製造される混合物を表す。
NOR−2は、1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オクタデシルアミノピペリジンを表す。
NOR−4は、2,4−ビス[(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)ブチルアミノ]−6−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−s−トリアジンを表す。
NOR−5は、ビス(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)アジペートを表す。
NOR−7は、4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン)と2−クロロ−4,6−ビス(ジブチルアミノ)−s−トリアジンで末端キャップされた2,4−ジクロロ−6−[(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)ブチルアミノ]−s−トリアジンとの縮合生成物であるオリゴマー性化合物を表す。
NOR−8は、2,4−ビス[(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−ピペリジニ−4−イル)ブチルアミノ]−6−クロロ−s−トリアジンを表す。
FR−1は、トリス[3−ブロモ−2,2−ビス(ブロモメチル)プロピル]ホスフェート(PB370R、FMCコーポレイション)を表す。
FR−2は、アンモニウムポリホスフェート(APP)を表す。
FR−3は、テトラブロモビスフェノールAのビス(2,3−ジブロモプロピル)エーテル(PE68)を表す。
FR−4は、アンモニウムポリホスフェート/相乗剤混合物、HOSTAFLAMRAP750を表す。
FR−5は、デカブロモジフェニルオキシド、SAYTEXR102Eを表す。
FR−6は、エチレンビス(テトラブロモフタルイミド)(SAYTEXRBT−93)を表す。
実施例1
カルシウムステアレート0.05重量%およびトリス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)ホスフィット0.05重量%並びにN,N−ジ(水素化牛脂)アミンの直接酸化によって製造されたN,N−ジヒドロキシルアミン0.05重量%を含む繊維等級ポリエチレンを試験添加剤とドライブレンドし、そしてその後234℃(450°F)でペレットに溶融コンパウンドした。ペレット化し完全に配合した樹脂をその後246℃(475°F)で、ヒルズ実験室型繊維押出機を使用して紡糸した。41フィラメントの紡糸トウを1:3.2の比率で延伸して615/41の最終デニールを得た。
靴下を前記安定化したポリプロピレン繊維からローソン−ヘンフィル・アナリシス・ニッターで編み、そしてNFPA701垂直燃焼手順下で試験した。火炎を除去した後に前記編んだ靴下が消火する時間(秒)を“火炎後”として報告した。あらゆる一回の試行についての最長時間および全10回の試行についての総時間を以下の表に示した。難燃剤としての効力は、難燃剤を含まない空試料に対して短い火炎後時間を観察したときに示される。
驚くべきことに、慣用の立体障害アミンは最良でも難燃性について本質的に中性の効果を有する一方、本発明の1−ヒドロキシカルビルオキシ(NOR)立体障害アミンは3分の1の濃度レベルで臭素化難燃剤と同程度に有効である。
これらのNOR−立体障害アミンは無機難燃剤に関連する有害な効果を有さない。
実施例2
実施例1において説明した手順に従って、安定化したポリプロピレン繊維を製造した。
靴下を前記安定化したポリプロピレン繊維からローソン−ヘンフィル・アナリシス・ニッターで編み、そしてNFPA701垂直燃焼手順下で試験した。立体障害アミンのいくつかの異なる種類を、潜在的な難燃剤としてNFPA701試験手順を使用してNOR−立体障害アミンと比較した。結果を以下の表に与える。
NOR−立体障害アミンはポリプロピレン繊維に難燃性を与えることにおいて、いくつかのリン難燃剤と同程度に有効な群であること、およびそれらは火炎後時間を短縮することにおいて0.25重量%と同程度に低い水準で有効であることは明らかである。
実施例3
成形品等級ポリプロピレンを試験添加剤とドライブレンドし、そしてその後ペレットに溶融コンパウンドした。ペレット化し完全に配合した樹脂をその後ワブシュ・コンプレッション・モールダーを使用して試験試料に圧縮成形した。
試験プラックをUL−94バーチカル・バーン試験条件下で試験した。火炎を除去した後に試験試料が消火する平均時間(秒)を報告した。難燃剤としての効力は、難燃剤を含まない空試料に関して短い火炎時間を観察したときに示される。
本発明のNOR−立体障害アミンを含む全ての試料は初回火炎の適用後に自己消火した。これは、本発明のNOR化合物がハロゲン化難燃剤またはリン難燃剤によって与えられるものと本質的に等しい難燃剤としての識別可能な効力を示すことを表す。空試料は初回火炎の適用後に完全に燃焼した。
参考例4
成形品等級ポリプロピレンを試験添加剤とドライブレンドし、そしてその後ペレットに溶融コンパウンドした。本発明のNOR−立体障害アミン化合物に加えて、選択した難燃剤をも配合した。ペレット化し完全に配合した樹脂をその後ワブシュ・コンプレッション・モールダーを使用して試験試料に圧縮成形した。
試験プラックをUL−94バーチカル・バーン条件下で試験した。最少3回の試行を試験した。初回および二回目の火炎を除去した後に試験試料が消火する平均時間(秒)を報告した。難燃剤としての効力は短い火炎時間を観察したときに示される。
難燃剤と共に本発明のNOR化合物を含む全ての試料は初回および二回目の火炎の適用後に自己消火した。加えて、燃焼の時間は難燃剤のみを含む配合物と比較して著しく短縮した。これは、本発明のNOR化合物がハロゲン化難燃剤またはリン難燃剤の難燃性を増大したことを表す。
実施例5
ABSポリマー(ダウ342EZ)を試験安定剤および添加剤と混合し、そして二軸スクリュー押出機で220℃のダイ温度で配合し、そして押出物をペレット化した。ペレットをBOY50装置で射出成形して寸法5”L×0.5”W×0.125”Dのバーを製造した。所望により、ABSペレットを220℃で圧縮成形してコーン熱量計試験のための4”L×4”W×0.125”Dの試験プラックを製造した。
圧縮成形したプラックのコーン熱量計試験をASTM・E1354に従って行った。試験の結果を以下に示す。
表中の結果の検討は、NOR−1を含む試料Cが、試料Aの未安定化ABS空試料と比較して、平均熱量放出速度における予期できない減少および全熱量放出における減少を与えることを表した。
平均熱量放出速度および全熱量放出のほぼ同等の値が、試料Bにおいて見られる市販のFR系を試料Dにおいて見られるFR−5およびNOR−1の組み合わせと比較したときに観察された。この場合、本発明のNOR−1化合物は酸化アンチモンを代替するために使用された。このことは、系から重金属(アンチモン)を除去し、かつ従来技術のFR系で達成されることができる優秀な難燃性能を犠牲にしないので有利である。
実施例6
本実施例はPVC配合物中での本発明のNOR化合物の効力を表す。そのような配合物は軟質PVCまたは硬質PVCにおいて並びにワイヤおよびケーブル用途において有用である。典型的な配合物は以下のものである:
NOR化合物を含む完全に配合したPVCをペレット化し、そしてその後UL−94またはLOI試験方法を使用する難燃性の検査のための試験プラックに射出成形した。本発明のNOR化合物を含むPVCプラックは難燃性を表した。
参考例7
カルシルムステアレート0.05重量%、トリス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)ホスフィット0.1重量%およびネオペンタンテトライルテトラキス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)0.05重量%を含むポリプロピレンベース樹脂を一軸スクリュー押出機で425°F(218℃)で、それぞれの添加剤と共に溶融コンパウンドして以下の表において与える配合物を形成した。125ミルのプラックを400°F(204℃)で圧縮成形した。プラックをUL94V厚形材試験によって難燃性について試験した。
立体障害アミンNOR−1と無機難燃剤との同一の全濃度での組み合わせは、立体障害アミン成分と組み合わせたときにより低い濃度で前記無機難燃剤を使用することを可能にするように無機難燃剤の有効性を高めることは明らかである。これは相乗効果である。
無機難燃剤が非常に高い水準で単独で使用されるときでさえも、ずっとより低い全濃度で立体障害アミンと前記難燃剤との組み合わせと同程度の難燃性を与えることはできない。
参考例8
実施例7の手順に従って、ポリプロピレン10ミルフィルムを難燃性配合物から400°F(204℃)で圧縮成形した。これらのフィルムを1989年および1996年のNFPA701試験を使用して難燃性について試験した。
参考例9
ポリエチレン(LDPE)を二軸スクリュー押出機で450°F(232℃)でそれぞれの添加剤と共に溶融コンパウンドして以下の表において与える配合物を形成した。125ミルのプラックを400°F(204℃)で圧縮成形した。プラックをUL94V厚形材試験によって難燃性について試験した。
立体障害アミンNOR−1と無機難燃剤との同一の全濃度での組み合わせは、立体障害アミン成分と組み合わせたときにより低い濃度で前記無機難燃剤を使用することを可能にするように無機難燃剤の有効性を強化することは明らかである。これは相乗効果である。
実施例10
ポリエチレン(LDPE)を二軸スクリュー押出機で450°F(232℃)でそれぞれの添加剤と共に溶融コンパウンドして以下の表において与える配合物を形成した。2ミル厚フィルムをMPM押出機で400°F(204℃)でブローした。
フィルムを1989年のNFPA701試験によって難燃性について試験した。
Claims (3)
- 立体障害アミン化合物は次式
[化合物(A)−(M)及び(O)−(R)中、
Eは炭素原子5ないし12個からなるシクロアルコキシ基または炭素原子7ないし15個からなるアラルコキシ基を表し、
化合物(A)−(F)、(L)及び(N)−(R)中、
Rは水素原子またはメチル基を表し、
化合物(A)中、
mは1ないし4を表し、
mが1を表すとき、
R2は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基もしくは1個またはそれ以上の酸素原子によって所望により中断された前記アルキル基、炭素原子数2ないし12のアルケニル基、炭素原子数6ないし10のアリール基、炭素原子数7ないし18のアラルキル基、グリシジル基、脂肪族、環式脂肪族もしくは芳香族のカルボン酸もしくはカルバミン酸の一価アシル基または次式
(式中、xは0または1を表す。)で表される基、次式
(式中、yは2ないし4を表す。)で表される基を表し、
mが2を表すとき、
R2は炭素原子数1ないし12のアルキレン基、炭素原子数4ないし12のアルケニレン基、キシリレン基、脂肪族、環式脂肪族、芳香族脂肪族もしくは芳香族のジカルボン酸もしくはジカルバミン酸の二価アシル基、次式
(各式中、D1およびD2は独立して水素原子、8個までの炭素原子を含むアルキル基、アリール基またはアラルキル基であって3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル基を含む基を表し、D3は水素原子または18個までの炭素原子を含むアルキル基もしくはアルケニル基を表し、そしてdは0ないし20を表す。)で表される基を表し、
mが3を表すとき、R2は脂肪族、不飽和脂肪族、環式脂肪族または芳香族のトリカルボン酸の三価アシル基を表し、
mが4を表すとき、R2は飽和または不飽和の脂肪族または芳香族のテトラカルボン酸であって1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸、1,2,3,4−ブテ−2−エンテトラカルボン酸および1,2,3,5−または1,2,4,5−ペンタンテトラカルボン酸を含むカルボン酸の四価アシル基を表し、
化合物(B)中、
pは1、2または3を表し、
R3は水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキル基、炭素原子数7ないし9のアラルキル基、炭素原子数2ないし18のアルカノイル基、炭素原子数3ないし5のアルケノイル基またはベンゾイル基を表し、
pが1を表すとき、
R4は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキル基、未置換またはシアノ基、カルボニル基もしくはカルバミド基によって置換された炭素原子数2ないし8のアルケニル基、アリール基、アラルキル基を表すか、またはグリシジル基、次式−CH2−CH(OH)−Zまたは次式−CO−Zもしくは−CONH−Z(各式中、Zは水素原子、メチル基またはフェニル基を表す。)で表される基または次式
(式中、E及びRは化合物(A)において定義したものを表す。)
で表される基または次式
(式中、hは0または1を表す。)で表される基を表し、
pが1を表すとき、R3とR4は一緒になって炭素原子4ないし6個からなるアルキレン基または2−オキソ−ポリアルキレン基、脂肪族または芳香族の1,2−または1,3−ジカルボン酸の環式アシル基を表すことができ、
pが2を表すとき、
R4は直接結合を表すか、または炭素原子数1ないし12のアルキレン基、炭素原子数6ないし12のアリーレン基、キシリレン基、−CH2CH(OH)CH2−基または次式−CH2CH(OH)CH2O−X−OCH2CH(OH)CH2−(式中、Xは炭素原子数2ないし10のアルキレン基、炭素原子数6ないし15のアリーレン基または炭素原子数6ないし12のシクロアルキレン基を表す。)で表される基を表すか、またはR3がアルカノイル基、アルケノイル基またはベンゾイル基を表さない条件の下で、R4は脂肪族、環式脂肪族または芳香族のジカルボン酸またはジカルバミン酸の二価アシル基をも表すことができ、または基−CO−を表すことができ、または
R4は次式
(式中、T8およびT9は独立して水素原子、炭素原子1ないし18個からなるアルキル基を表すか、またはT8とT9は一緒になって炭素原子4ないし6個からなるアルキレン基または3−オキサペンタメチレン基を表す。)で表される基を表し、
pが3を表すとき、
R4は2,4,6−トリアジニル基を表し、
化合物(C)、(D)、(G)、(H)及び(L)中、
nは1または2を表し、
化合物(C)中、
nが1を表すとき、
R5およびR’5は独立して炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子数2ないし12のアルケニル基、炭素原子数7ないし12のアラルキル基を表すか、またはR5は水素原子をも表し、またはR5とR’5は一緒になって炭素原子数2ないし8のアルキレン基もしくはヒドロキシアルキレン基または炭素原子数4ないし22のアシルオキシアルキレン基を表し、
nが2を表すとき、
R5とR’5は一緒になって(−CH2)2C(CH2−)2を表し;または
化合物(D)中、
R6は水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、アリル基、ベンジル基、グリシジル基または炭素原子数2ないし6のアルコキシアルキル基を表し、
nが1を表すとき、
R7は水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子数3ないし5のアルケニル基、炭素原子数7ないし9のアラルキル基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキル基、炭素原子数2ないし4のヒドロキシアルキル基、炭素原子数2ないし6のアルコキシアルキル基、炭素原子数6ないし10のアリール基、グリシジル基、次式−(CH2)t−COO−Qまたは次式−(CH2)t−O−CO−Q(各式中、tは1または2を表し、そしてQは炭素原子数1ないし4のアルキル基またはフェニル基を表す。)で表される基を表すか、または
nが2を表すとき、
R7は炭素原子数2ないし12のアルキレン基、炭素原子数6ないし12のアリーレン基、次式−CH2CH(OH)CH2O−X−OCH2CH(OH)CH2−(式中、Xは炭素原子数2ないし10のアルキレン基、炭素原子数6ないし15のアリーレン基または炭素原子数6ないし12のシクロアルキレン基を表す。)で表される基、または次式−CH2CH(OZ’)CH2−(OCH2CH(OZ’)CH2)2−(式中、Z’は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、アリル基、ベンジル基、炭素原子数2ないし12のアルカノイル基またはベンゾイル基を表す。)で表される基を表し、
化合物(E)中、
Q1は−N(R8)−または−O−を表し、E7は炭素原子数1ないし3のアルキレン基、次式−CH2−CH(R9)−O−(式中、R9は水素原子、メチル基またはフェニル基を表す。)で表される基、基−(CH2)3NH−または直接結合を表し、
R10は水素原子または炭素原子数1ないし18のアルキル基を表し、R8は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキル基、炭素原子数7ないし12のアラルキル基、シアノエチル基、炭素原子数6ないし10のアリール基、次式−CH2−CH(R9)−OH(式中、R9は上記で定義した意味を有する。)で表される基、次式
(式中、E及びRは化合物(A)において定義したものを表す。)
で表される基または次式
(式中、G4は炭素原子数2ないし6のアルキレン基または炭素原子数6ないし12のアリーレン基を表し、E、R及びR2は化合物(A)において定義したものを表す。)で表される基を表すか、またはR8は次式
−E7−CONHCH2−OR10で表される基を表し、
式Fは、式中、T3はエチレン基または1,2−プロピレン基、そしてまたアルキルアクリレートもしくはメタクリレートとのα−オレフィンコポリマーを表し、そしてkは2ないし100を表すところのポリマーの反復構造単位を示し、
化合物(G)中、
T4は、化合物(A)においてpが1または2を表すときのR4と同じ意味を有し、
化合物(G)、(H)、(I)、(J)、(K)、(L)及び(M)中、
T5はメチル基を表し、
T6はメチル基またはエチル基を表すか、またはT5とT6は一緒になってテトラメチレン基またはペンタメチレン基を表し、
化合物(G)中、
MおよびYは独立してメチレン基またはカルボニル基を表し、そしてnが2を表す場合、T4はエチレン基を表し、
化合物(H)中、
T7はR7と同じものを表し、
化合物(J)中、
T10およびT11は独立して炭素原子2ないし12個からなるアルキレン基を表すか、またはT11は次式
(式中、T8及びT9は化合物(B)において定義したものを表す。)
で表される基を表し、
また、kは化合物(F)において定義したものを表し、
化合物(K)中、
T12はピペラジニル基、次式−NR11−(CH2)d−NR11−または次式
(各式中、R11はR3と同じものを表すか、または次式
(式中、E及びRは化合物(A)において定義したものを表す。)
で表される基をも表す。)で表される基を表し、
a、bおよびcは独立して2または3を表し、そしてfは0または1を表し、
また、dは化合物(A)において定義したものを表し、そして
eは2、3または4を表し、
化合物(L)中、
T13はR2と同じものを表すが、但し、nが1をあらわすとき、T13は水素原子以外のものを表し、
化合物(M)中、
E1およびE2は、異なって、各々−CO−または次式−N(E5)−(式中、E5は水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基または炭素原子数4ないし22のアルコキシカルボニルアルキル基を表す。)で表される基を表し、
E3は水素原子、炭素原子1ないし30個からなるアルキル基、フェニル基、ナフチル基、塩素原子によってもしくは炭素原子1ないし4個からなるアルキル基によって置換された前記フェニル基もしくは前記ナフチル基または炭素原子7ないし12個からなるフェニルアルキル基または炭素原子1ないし4個からなるアルキル基によって置換された前記フェニルアルキル基を表し、
E4は水素原子、炭素原子1ないし30個からなるアルキル基、フェニル基、ナフチル基または炭素原子7ないし12個からなるフェニルアルキル基を表すか、または
E3とE4は一緒になって炭素原子4ないし17個からなるポリメチレン基または4個までの炭素原子1ないし4個からなるアルキル基によって置換されたポリメチレン基を表し、
化合物(N)中、
R2は、化合物(A)においてmが1を表すときに定義したものと同じ意味を表し、
G3は直接結合、炭素原子数1ないし12のアルキレン基、フェニレン基または次式−NH−G’−NH−(式中、G’は炭素原子数1ないし12のアルキレン基を表す。)で表される基を表し、
化合物(P)中、
E6は脂肪族または芳香族の四価の基を表す。]で表される化合物の群から選択されるか、または立体障害アミン化合物は次式I、III、III、IV、V、VI、VII、VIII、IX、XまたはXI
[式中、
E1、E2、E3およびE4は独立して炭素原子1ないし4個からなるアルキル基を表すか、またはE1およびE2は独立して炭素原子1ないし4個からなるアルキル基を表し、そしてE3とE4は一緒になってペンタメチレン基を表すか、またはE1とE2およびE3とE4は各々一緒になってペンタメチレン基を表し、
R1は炭素原子5ないし12個からなるシクロアルキル基、炭素原子7ないし12個からなる二環式もしくは三環式の炭化水素基、炭素原子7ないし15個からなるフェニルアルキル基、炭素原子6ないし10個からなるアリール基または炭素原子1ないし8個からなるアルキル基1ないし3個によって置換された前記アリール基を表し、
R2は水素原子または炭素原子1ないし12個からなる直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基を表し、
R3は炭素原子1ないし8個からなるアルキレン基を表すか、またはR3は
−CO−、−CO−R4−、−CONR2−または−CONR2−R4−を表し、
R4は炭素原子1ないし8個からなるアルキレン基を表し、
R5は水素原子、炭素原子1ないし12個からなる直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基または次式
で表される基を表すか、またはR4がエチレン基を表すとき、二つのR5メチル置換基は、トリアジン架橋基−N(R5)−R4−N(R5)−がピペラジン−1,4−ジイル部分を表すように、直接結合によって架橋されることができ、
R6は炭素原子2ないし8個からなるアルキレン基を表すか、またはR6は次式
で表される基を表すが、但し、R6が上記式の構造を表すとき、Yは−OHを表さず、
Aは−O−または次式−NR7−(式中、R7は水素原子、炭素原子1ないし12個からなる直鎖または分岐鎖のアルキル基を表すか、またはR7は次式
で表される基を表す。)で表される基を表し、
Tはフェノキシ基、炭素原子1ないし4個からなるアルキル基1または2個によって置換されたフェノキシ基、炭素原子1ないし8個からなるアルコキシ基または、R2が水素原子を表さないことを条件に、−N(R2)2を表すか、またはTは次式
で表される基を表し、
Xは−NH2、−NCO、−OH、−O−グリシジル基または−NHNH2を表し、そして
Yは−OH、−NH2、次式−NHR2(式中、R2は水素原子を表さない。)で表される基を表すか、またはYは−NCO、−COOH、オキシラニル基、−O−グリシジル基または−Si(OR2)3を表すか、またはR3−Y−の組み合わせは次式−CH2CH(OH)R2(式中、R2はアルキル基または1ないし4個の酸素原子によって中断された前記アルキル基を表す。)で表される基を表すか、またはR3−Y−は−CH2OR2を表す。]で表される化合物であるところの、請求項1記載の使用。 - ポリマー基材は、ポリオレフィン、熱可塑性オレフィン、スチレン性ポリマーおよびコポリマー並びにABSからなる樹脂の群より選択されるところの、請求項1記載の使用。
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