JP4615532B2 - 欠陥検査装置、照明装置 - Google Patents
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Description
従来、このようなキズの検査を行う場合、引き出して走行状態にある非検査物に対して照明装置で光を照射する。そして、非検査物にキズ等の欠陥が存在する場合には、そのキズ等によって乱反射される散乱光をラインCCDカメラ等で撮像し、撮像された画像を画像処理し、キズ等の有無を検出していた。
また、ラインCCDカメラで撮像をする際、照明装置の照射光とキズで乱反射された光とがラインCCDカメラに入射された場合、キズによって乱反射した光よりも照明装置からの照射光が明るい場合があり、グレア現象によって、キズから乱反射した光が十分に検出できない場合があり、これにより、キズの検出精度が低下してしまうという問題がある。
この図1において、透過性フィルム1は、被検査物であり、例えば、フィルム状の薄膜シートである。この透過性フィルム1は、巻回されており、引き出しながら検査される。照明装置2は、透過性フィルム1に対して光を照射する。この照明装置2については、後述する。
ラインCCDカメラ3は、照明装置2から照射され透過性フィルム1を透過した光を検知して撮像する。このラインCCDカメラ3は、巻回された透過性フィルム1を引き出すことによって走行状態にある透過性フィルム1を撮像する。
画像処理装置4は、ラインCCDカメラ3によって撮像され生成された画像データを画像処理することにより、透過性フィルム1のキズ等の欠陥を検出する。ここで検出する欠陥としては、例えば、透過性フィルム1の幅方向に対して垂直方向のキズ(ひっかきキズ、スリキズ)等である。
図3(b)は、照明装置2の幅方向から見た図である。この図に示すように、 複数の光ファイバから出射される光の光軸がそれぞれ平行になるように束ねられており、この光ファイバがバンドル部材22の端面(バンドル部材の幅方向)に対して傾斜して固定されている。ここでは、バンドル部材22の幅方向と光ファイバの中心軸との角度が30°となるように配列されて固定されている。また、ここでは、光ファイバの端面から出射される光は、プラスチック光ファイバを使用した場合には、屈折率の相違により、バンドル部材の幅方向に対する垂直軸方向と、光ファイバの端面から出射された光の光軸都のなす角は約45°の方向性を持って、大気中に出射される。
なお、以下においては、出射端から出射される光の光軸の傾き(出射方向)について、例えば、図3(c)の符号aに示すように、図面において矢印にて示すものとして説明する。
図4は、キズ等の欠陥に対し、光源が直線状に配列された方向に対して直交する方向に照明装置2が配置された場合について説明するための図面である。
この図において、照明装置2から出射された光が透過性フィルム1を透過する際、透過性フィルム1にキズ等の欠陥があると、そのキズの部分において散乱光が発生する。この散乱光は、図4(a)符号aに示すように、光源から出射された光の幅に応じた長さ(長いキズがあったとしても、光が照らされている長さ分)であって、欠陥に沿って、走行方向に対して前後方向、すなわち、照明装置2と欠陥とが交差する位置において、欠陥に沿った照明装置2の両端に発生する。
また、欠陥における散乱光は、欠陥の方向と照明装置の光源の配列方向とがなす角θ0(以下、鋭角角度θ0と称す)の欠陥に沿って、光源から離れた位置で発生する。つまり、光源直下ではなく、欠陥上であって、光源直下以外の位置で発生する。
図6(a)、(b)、(c)、(d)に示すように、鋭角角度θ0を90°から小さくするに応じて、光源の位置から散乱光が発生する位置までの距離が大きくなる。
このように、欠陥からの散乱光を光源とは重ならない位置にて撮像することによって、光源からの光の影響を低減させて、欠陥からの散乱光を検知して欠陥の有無を検出することができる。
このような撮像を行う場合の光源の配列方向とラインCCDカメラ3と欠陥からの散乱光の関係を図6(e)に示す。この図に示すように、光源の配列方向(照明装置2)の鋭角角度θ0を設定する際、この照明装置2の回転に合わせ、平行になるようにラインCCDカメラ3も回転させる。そして、鋭角角度θ0に応じて出現する欠陥からの散乱光の位置となる距離Lの間隔になるように、照明装置2からラインCCDカメラ3を離す。これにより、欠陥からの散乱光が最も明るい位置を測定することができる。
この実施例においては、被検査物である透過性フィルム1に対し、直径0.5mmのプラスチック光ファイバを30°斜めに配列した照明装置を透過性フィルム1から70mm離れた位置に配置し、撮像手段としてラインCCDカメラ3を(三菱レイヨン製MKS−2048)を適用した。これを正透過となるように配置し、先述のラインCCDカメラ3および照明装置のライン方向は、透過性フィルム1の幅方向に配置する。
この状態で照明装置の光出射方向とシートの走行方向(=キズの発生方向)とが、平面上の判断で鋭角となる方向にラインCCDカメラ3を4mm平行移動させた。
この状態でフィルムを走行させるとともに、ラインCCDカメラ3のデータを画像処理装置(メック製LSC4500)にて欠陥検出処理を行った。これにより、長さのある輝点部分を欠陥として検知することができた。
この図において、縦軸は、照明装置の光源が配列された位置から垂直方向における散乱光の出力位置までの距離、横軸は、鋭角角度θ0を示す。
ここでは、欠陥上に沿って出力された散乱光のうち、散乱光の出力が最も高い位置を検出位置Kとして、照明装置からその検出位置Kまでの距離Lを測定した。この図からもわかるように、角θ0を小さくしていくと、検出位置Kまでの距離Lが、照明装置から離れていくことがわかる。特に、ここでの測定結果は、鋭角角度θ0と検出位置Kまでの距離Lとが線形的に変化することが結果として得られた。そして、測定結果から回帰モデルによる解析を行ったところ、
y=−0.8385x+76.794
なる式によって表現できることが結果として得られた。
この図からもわかるように、例えば、照明装置を3°回転させた87°において、照明装置の中心より4mm離れた位置で検知すると、照明装置によるグレアの影響を低減しつつ、欠陥の検出をすることができる。
〈測定例1〉
図8は、鋭角角度θ0を90°、ラインCCDカメラ3の撮像位置を照明装置から4mm離れた位置を撮像して欠陥検査を行った場合における、撮像画面(図8(符号a))と画像処理後の検査結果画面(図8(符号b))を示す図面である。
ここでは、ラインCCDカメラ3によって撮像された画像(図8(符号a))に対し、ある画素の1ライン(透過性フィルム1の幅方向)について、隣接する画素毎にその画素値を比較し、差分の大きさを波形としてグラフ(図8(符号b))に描画した。
〈測定例2〉
図9は、角θ0を87°、ラインCCDカメラ3の撮像位置を照明装置から4mm離れた位置を撮像して欠陥検査を行った場合における、撮像画面(図9(符号a))と画像処理後の検査結果画面(図9(符号b))を示す。
図10、図11は、第2の実施形態における照明装置について説明するための図である。この第2の実施形態における照明装置は、第1の実施形態における照明装置を2つ用いる。
ここでは、第1の照明装置100と第2の照明装置200とを平行に配置する。平行に配置する際、第1の照明装置100から出射される光軸の方向と、第2の照明装置200から出射される光軸の方向とが向き合う方向に向いており、かつ、第1の照明装置100と第2の照明装置200とが間隙を持って平行に配置される。
ここでは、鋭角角度θ0に欠陥からの散乱光の出力が得られるため、図10に示すように、照明装置の出射方向を互いに逆にすると、鋭角側は照明装置の反対側となるため、欠陥からの散乱光の出力も反対側となる。すなわち、2つの照明装置の間隙内に位置することとなる。
このように、第1の照明装置100から欠陥に照射されて発生する散乱光と、第2の照明装置200から欠陥に照射されて発生する散乱光とが重なる位置を、欠陥からの散乱光の出力が得られる適位置とし、ラインCCDカメラ3によって撮像することで、欠陥からの散乱光の出力を安定して撮像し、検出することが可能となる。
このように、以上説明した実施形態によれば、数ミクロン程度のキズをそれ以上の分解能のカメラで撮像しても欠陥を検出することができる。
また、上述した実施形態において、照明装置2は、光ファイバを適用した場合について説明したが、この照明装置2は、平行光源であればよく、例えば、レーザを適用することも可能である。また、図12に示すように、LEDを光源とし、プリズムを通過させることにより右方向あるいは左方向の一方に平行光を導いて出射する照明装置を適用することも可能である。
3 ラインCCDカメラ 4 画像処理装置
21 出射端 22 バンドル部材
100 第1の照明装置 200 第2の照明装置
Claims (4)
- スポット光源を直線状に配列したライン状光源から出射される光の出射方向を前記ライン状光源の配列方向の一端側に傾斜させることによりシート状の被検査物の面に直交する方向に対して傾斜する方向から照射する照明装置と、
前記被検査物を経た光をその全幅にわたって検出する撮像装置と、
前記撮像装置が撮像した結果に基づいて、前記被検査物の幅方向に対して垂直方向の欠陥を検出する撮像画像処理装置と、を有し、
前記照射装置のスポット光源の配列方向と前記被検査物の走行方向とのなす角θ0が、75°<θ0<90°であり、
前記撮像装置は、
前記ライン状光源の配列方向と前記欠陥の方向とが交差する位置から前記角θ0に応じて決まる距離だけ離れた位置であって前記ライン状光源の配列方向のうち他端側に延びる線と当該欠陥の方向とがなす角の鋭角側の位置の光を検出することにより当該欠陥を検出するように設定された
ことを特徴とする欠陥検査装置。 - 前記撮像装置は、前記ライン状光源の配列方向のうち他端側に延びる線と前記欠陥の方向とがなす角の鋭角側である欠陥上の位置であって、前記ライン状光源の配列方向と前記欠陥の方向とが交差する位置から前記ライン状光源の配列方向に対して平行距離Lだけ離れた位置に発生する光を検出するように設定されており、
前記平行距離Lは、
L=(−0.8385θ0+76.794)
である
ことを特徴とする請求項1記載の欠陥検査装置。 - 請求項1に記載の欠陥検査装置に用いられる照明装置であって、
前記照明装置は、スポット光源を直線状に配列したライン状光源から出射される光の出射方向を前記ライン状光源の配列方向の一端側に傾斜させることによりシート状の被検査物の面に直交する方向に対して傾斜する方向から照射する第1の照明部と第2の照明部とが平行に配置され、
前記第1の照明部から出射される光の出射方向と、前記第2の照明部から出射される光の出射方向とが互いに向き合う方向を向き、前記第1の照明部と前記第2の照明部との間隙を持って配置され、
前記間隙の距離は、
前記ライン状光源の配列方向と前記欠陥の方向とが交差する位置から前記角θ0に応じて決まる距離であり、前記第1の照明部からの距離と前記第2の照明部からの距離とが等しい位置に発生する光を検出することにより当該欠陥が前記欠陥検査装置によって検出されるように設定されている
ことを特徴とする照明装置。 - 被検査物を経た光をその全幅にわたって検出する撮像装置と、前記撮像装置が撮像した結果に基づいて、前記被検査物の幅方向に対して垂直方向の欠陥を検出する撮像画像処理装置と、を備えた欠陥検査システムにおける欠陥検査方法であって、
スポット光源を直線状に配列したライン状光源から出射される光の出射方向を前記ライン状光源の配列方向の一端側に傾斜させることによりシート状の被検査物の面に直交する方向に対して傾斜する方向から照明装置によって照射する際、前記照射装置のスポット光源の配列方向と前記被検査物の走行方向とのなす角θ0が、75°<θ0<90°になるように照射し、
前記撮像装置は、
前記ライン状光源の配列方向と前記欠陥の方向とが交差する位置から前記角θ0に応じて決まる距離だけ離れた位置であって前記ライン状光源の配列方向のうち他端側に延びる線と当該欠陥の方向とがなす角の鋭角側の位置の光を検出することにより当該欠陥を検出する
ことを特徴とする欠陥検査方法。
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