JP4904258B2 - 炭酸ジアルキルの製造方法 - Google Patents
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Description
DMCプロセスに伴う物質の分離は、DMCの商業生産に対して、経済的な理由から極めて重要な問題である。EP0742198A1と米国特許第5,214,185号は、シュウ酸ジメチル(DMOX)を抽出溶媒として使用することによって、メタノールとDMCとの蒸気混合物からDMCを分離することを開示している。DMOXの融点(54℃)が高いので、DMOXの使用は不都合であり、分離に余分なコストがかかる。
(a) ウレア、アルコール、水、およびカルバミン酸アンモニウムを含有する流れを第1の反応ゾーンに供給する工程;
(b) 前記第1の反応ゾーンにおいて、
(i) 水とウレアとを反応させてカルバミン酸アンモニウムを生成させること;および
(ii) 供給物中のカルバミン酸アンモニウムと、水とウレアとの反応からのカルバミン酸アンモニウムを、アンモニアと二酸化炭素に分解すること;
を同時的に果たす工程;
(c) アンモニアと二酸化炭素と前記アルコールを、前記第1の反応ゾーンから第1のオーバーヘッドとして取り出す工程;
(d) ウレアと前記アルコールを前記第1の反応ゾーンから取り出す工程;
(e) 前記ウレアと前記アルコールを第2の反応ゾーンに供給する工程;
(f) 高沸点溶媒中において、ジアルキルメトキシドの有機スズ錯体化合物を含んだ均一系触媒の存在下にて前記アルコールとウレアとを反応させて、炭酸ジアルキルを生成させる工程;ならびに
(g) 炭酸ジアルキルと前記アルコールを前記第2の反応ゾーンから取り出す工程;
を含む、炭酸ジアルキルの改良された製造方法である。
(a) ウレアとアルコールを含んだ反応物を主要反応ゾーンに供給する工程;
(b) 電子供与性原子を含有する高沸点溶媒と有機スズ化合物を前記主要反応ゾーンに供給する工程;ならびに
(c) 前記主要反応ゾーンにおいて、
(i) 電子供与性原子を含有する前記高沸点溶媒と前記有機スズ化合物の存在下にて、アルコールとウレアとを反応させて炭酸ジアルキルを生成させること;および
(ii) 炭酸ジアルキルとアンモニアを前記主要反応ゾーンから蒸気として取り出すこと;
を同時的に果たす工程;
を含み、このとき改良点が、前記水とウレアとを反応させてカルバミン酸アンモニウムを生成させ、そしてカルバミン酸アンモニウムをアンモニアと二酸化炭素に分解するような条件下にて反応物を先ず予備反応ゾーンに供給することによって、そして工程(a)において反応物を供給する前に、前記反応物からアンモニアと二酸化炭素を、好ましくは200〜380°F(さらに好ましくは250〜350°F)の範囲の温度で、好ましくは液相にて除去することによって、前記反応物から水とカルバミン酸アンモニウムを除去するために、主要反応ゾーンの前に予備反応ゾーンを使用することにある。予備反応ゾーンにおいて、ウレアとアルコールの一部が反応してカルバミン酸アルキルを生成するのが好ましい。
(a) ウレアとC1-C3アルコールを予備反応ゾーンに供給する工程;
(i) 予備反応器において供給物中の不純物を浄化する;
(ii) アンモニア、二酸化炭素、およびアルコールを蒸気流れとして除去する;
(iii) ウレアとアルコールの一部を反応させてカルバミン酸アルキルを生成させる;および
(iv) カルバミン酸アルキルとウレアとアルコールを含有する液体流れを取り出して、主要反応ゾーンに導入する;
(b) 電子供与性原子を含有する高沸点溶媒と有機スズ化合物を前記主要反応ゾーンに供給する工程;
(c) 前記主要反応ゾーンにおいて、
(i) C1-C3アルコール、ウレア、およびカルバミン酸アルキルを、電子供与性原子を含有する前記高沸点溶媒と前記有機スズ化合物の存在下にて反応させて、炭酸ジアルキルを生成させること;および
(ii) 炭酸ジアルキル、アンモニア、エーテル、二酸化炭素、N-アルキルカルバミン酸アルキル、およびカルバミン酸アルキルを、前記主要反応ゾーンから蒸気として取り出すこと;
を同時的に果たす工程;ならびに
(d) 主要反応器からの蒸気流れから分離されたN-アルキルカルバミン酸アルキルと、主要反応ゾーンからの液体反応媒体のわずかなスリップ流れ(slip stream)中のN-アルキルカルバミン酸アルキルを、前記第3の浄化反応ゾーンにおいて前記複素環式化合物〔(RNCO)3(式中、Rは、HまたはCnH2n+1であり、nは1、2、または3である)〕に転化させ、カルバミン酸アルキルを炭酸ジアルキルに転化させる工程;
(i) 流れ中の複素環式化合物を第3の反応ゾーンから固体として取り出す;
(ii) リーミング液体流れ(reaming liquid stream)を主要反応ゾーンと浄化反応ゾーンに戻す;および
アンモニア、アルコール、および炭酸ジアルキルをオーバーヘッド蒸気流れとして取り出す;
を含む。
本実施例においては、水とウレアとの反応を行う。電磁攪拌機と水冷還流凝縮器を装備した500mlの三つ口フラスコ中に以下の物質を仕込む:229.67gのトリエチレングリコールジメチルエーテル(トリグライム)、1.58gの水、2.06gのメタノール、および15.89gのウレア。フラスコ中の混合物の反応温度が約100℃に達したときに、さらに3.2gのメタノールを加える。水とウレアとの反応を、窒素雰囲気下において128℃〜140℃の温度で0.92時間行う。フラスコからサンプルを取り出し、GCとHPLCによって分析を行う。分析結果は、ウレアの転化率が22.4%であり、水の転化率が45.2%であることを示している。
実験の一般的な説明
1リットルの攪拌機付きオートクレーブが、反応/蒸留塔反応器のための反応ゾーンおよびリボイラーとして作用し、この反応器が、直径1インチ×長さ3.5フィートの蒸留塔に連結されている。蒸留塔は3つのゾーンヒーター(zone heater)を有し、これらのヒーターは独立的に制御される。蒸留塔からのオーバーヘッド蒸気流れを窒素流れ(800cc/分)で希釈し、次いで凝縮器中にて温水で約200°Fにある程度冷却する。凝縮器からの蒸気流れを周囲温度に冷却して、低温スポットとオーバーヘッド背圧レギュレータの詰まりの問題を防ぐ。凝縮器からの液体流れが小さなオーバーヘッド液体還流ドラムに流れる。液体還流ドラムの温度を周囲温度に保持する。オーバーヘッド還流ドラムからの液体生成物の流れをLFM(液体流量計)でモニターする。オーバーヘッド還流ドラムからの液体流れと冷却した蒸気流れを、反応/蒸留反応器からの生成物流れとして合流させる。分析のためのサンプルを採取して、塔から出てくるオーバーヘッド蒸気流れの組成を調べる。さらに、リボイラーからときどきサンプルを採取して、液体反応媒体の組成をモニターする。リボイラーからサンプルを採取するときは必ず、トリグライムと触媒の損失を補償するために埋め合わせ溶液をポンプ送りする。反応器の運転中は、リボイラー内の液体レベルを一定のレベルに保持する。作動中のリボイラー内部の液体レベルを目視観察するために、リボイラーに垂直のぞき窓を取り付ける。さらに、夜や週末の無人運転時に反応器を自動制御するために、リボイラーに液体レベルデジタルモニターを取り付ける。
蒸留塔のリボイラーに下記の物質を装入した:285gのトリグライム、100gのメタノール、および100gのジブチルスズジメトキシド。MCの13.3重量%メタノール溶液(約280ppmのH2O)を、3.01ml/分と約1.92ml/分のメタノール(約80ppmのH2O)という一定速度で、リボイラー中の液体反応媒体に対しては345°Fにて、蒸留塔の上方セクションの蒸気温度に対しては260°Fにて、そして塔のオーバーヘッド圧力に対しては90.8psigにてポンプ送りしつつ、反応/蒸留塔反応器の定常状態運転が得られた。液体反応媒体に対して345°Fの一定温度を保持されるよう、メタノールの流量を調整した。リボイラーの攪拌速度は300rpmであった。この運転条件下においては、オーバーヘッド生成物流れは、アンモニア、ジメチルエーテル、二酸化炭素、DMC、MC、N-MMC、水、未知物質、および微量(約1000ppb)の触媒を含んだ。流れ時間が926時間にて、オーバーヘッドサンプルと塔底液サンプルを採取した。これらのサンプルの分析結果を表1に示す。MC/CH3OHのモル比、および反応器の液体媒体中のMCとCH3OHとの合計重量を基準としたときのDMC重量%は、それぞれ1.01および4.49重量%であり、興味深いことに、これらの値は、米国特許第5,561,094号(1996、EXXON Chem)において特許請求されている2〜10および1〜3重量%に匹敵する。本実験の結果は、MCからDMCへの転化が95モル%以上であることに相当する。本実験データは、プロセス設計に関してコンピュータ・シミュレーションを行うのに使用される。
蒸留塔を装備した1リットルの攪拌機付き反応器(オートクレーブ)を使用して、ウレアの8.03重量%メタノール溶液中の不純物を除去し、ウレアをカルバミン酸メチルに転化させた。反応器には触媒を装入しなかった。2ml/分という一定の塔底液流量にて27時間にわたってウレア溶液を反応器中に4ml/分の割合でポンプ送りすることによって、そして1.5ml/分という一定の塔底液流量にて実験の最後まで(流れ時間に関して146時間)にわたってウレア溶液を反応器中に3ml/分の割合でポンプ送りすることによって、200psigにて315°Fと230psigにて328°Fで実験を行った。オーバーヘッドを還流させながら蒸留塔を運転した。運転中、オーバーヘッド流れを調整して、オートクレーブ中の液体レベルを一定(全体の50%)に保持した。オーバーヘッド還流ドラムからのオーバーヘッド還流物を使用して塔の運転を行った。オートクレーブからの塔底液流れ中のMC濃度は平均して約20%であり、この値は、ウレアからMCへの転化率約97%に相当する。ウレア供給物は約2000ppmの水を含有していた。塔底液生成物は、平均すると315°Fで375ppmの、そして328°Fで300ppmの水を含有していた。
本実験の目的は、複数の反応器で構成される主要反応器システムを説明することにある。第2の主要反応器の働きを明らかにするために、実施例2の場合と同じ実験装備を使用した。本実験は、実施例2の場合と類似の仕方で行った。本実施例は、実施例2における単なるメタノールの代わりにDMCの8重量%メタノール溶液を使用し、蒸留塔におけるオーバーヘッド圧力が幾らか低い(88psig)、という点で実施例2とは異なる。
本実験の目的は、炭酸ジエチル(DEC)の製造を説明することにある。DECは、カルバミン酸エチル(EC)とエタノールとを反応させることによって製造した。本実験は、実施例2の場合と類似の仕方で行った。実施例2におけるMC溶液とメタノールの代わりに、それぞれカルバミン酸のエタノール溶液とエタノールを使用した。蒸留塔のリボイラーに下記の物質を装入した:180gのトリグライム、100gのエタノール、および100gのジブチルスズジメトキシド。カルバミン酸エチル(EC)溶液を一定の流量でポンプ送りしつつ、また液体反応媒体の温度を一定に保持するよう、エタノールのポンプ送り速度を調整しつつ、蒸留塔反応器の定常状態運転が果たされた。リボイラー中の液体反応媒体の温度が約345°Fで、蒸留塔の温度が約282°Fで、そして300ppmのオートクレーブ攪拌速度にて66psigの一定のオーバーヘッド圧力で、中断することなく340時間にわたって反応器の運転を続けた。15.35重量%EC溶液(約275ppmのH2O)のポンプ送り速度を2.69ml/分に固定し、エタノール(約106ppmのH2O)の平均ポンプ送り速度を2.36ml/分に固定した。塔の頂部にてオーバーヘッド蒸気流れと窒素希釈ガス(600cc/分)とを混合し、次いで水冷凝縮器において約200°Fに冷却した。実験全体に対するオーバーヘッド生成物と塔底液生成物の平均組成を表3に示す。実験の終了時に反応器から74.2gの固体物質を取り除いた。この物質は複素環式化合物の混合物であり、重量基準にて670ppmのSnを含有した。表3における塔底液生成物の分析結果から、EC/C2H5OHのモル比、および反応器における液体媒体中のECとエタノールの合計重量を基準としたDECの重量%は、それぞれ0.939および11.08重量%であることがわかる。実験全体に対するマスバランスとウレアのモルバランスは、それぞれ102%および101%であった。実験結果は、ECの転化率が57.5%であること、およびECからDECへの選択性が91モル%であることを示している。この実験結果は、言い換えれば、1.60ポンド/hr/ft3のDEC空間収率ということになる。
Claims (20)
- (a) ウレア、アルコール、水、およびカルバミン酸アンモニウムを含む流れを第1の反応ゾーンに供給する工程;
(b) 前記第1の反応ゾーンにおいて、
(i) 水とウレアとを反応させてカルバミン酸アンモニウムを生成させること;および (ii) カルバミン酸アンモニウムをアンモニアと二酸化炭素に分解すること;
を同時的に果たす工程;
(c) アンモニアと二酸化炭素とアルコールを前記第1の反応ゾーンから取り出す工程;
(d) ウレアとアルコールを前記第1の反応ゾーンから取り出す工程;
(e) 前記ウレアとアルコールを第2の反応ゾーンに供給する工程;
(f) 高沸点溶媒中において、有機スズ錯体化合物を含んだ均一系触媒の存在下にてアルコールとウレアとを反応させて、炭酸ジアルキルを生成させる工程であって、前記高沸点溶媒が、前記炭酸ジアルキルの沸点より少なくとも20°F(11.1℃)高い温度で沸騰し、前記炭酸ジアルキルと共沸混合物を形成せず、そして、エーテル、ケトン、炭化水素、エステル、もしくはこれらの混合物から選択され、前記有機スズ錯体化合物が、R’ 4-n Sn(OR) n ・xL(式中、R’は、アルキル基、アリール基、またはアラルキル基であり、Rは、アルキルであり、nは1または2であり、xは1または2であり、そして、Lは、エーテル、エステル、ケトン、アルデヒド、有機ホスフィン、もしくはこれらの混合物から選択される)である工程;ならびに
(g) 炭酸ジアルキルとアルコールを前記第2の反応ゾーンから取り出す工程;
を含む炭酸ジアルキルの製造方法。 - 前記第1の反応ゾーンにおいてアルコールとウレアとが反応してカルバミン酸アルキルを生成する、請求項1に記載の製造方法。
- 前記アルコールがC1-C3アルコールである、請求項1に記載の製造方法。
- (a) ウレアとメタノールと水とカルバミン酸アンモニウムを含有する前記流れを第1の反応ゾーンに供給する工程;
(b) 前記第1の反応/蒸留ゾーンにおいて、
(i) 水とウレアとを反応させてカルバミン酸アンモニウムを生成させること;
(ii) 供給物中のカルバミン酸アンモニウムと、水とウレアとの反応からのカルバミン酸アンモニウムを、アンモニアと二酸化炭素に分解すること;および
(iii) アンモニアと一酸化炭素とメタノールを蒸留によってウレアから分離すること;
を同時的に果たす工程;
(c) アンモニアと二酸化炭素とメタノールを前記第1の反応/蒸留ゾーンから第1のオーバーヘッドとして取り出す工程;
(d) ウレアとメタノールを前記第1の反応/蒸留ゾーンから第1の塔底液として取り出す工程;
(e) 前記第1の塔底液とメタノールを第2の反応/蒸留ゾーンに供給する工程;
(f) 前記第2の反応/蒸留ゾーンにおいて、
(i) 高沸点溶媒中にて、有機スズ錯体化合物を含んだ均一系触媒の存在下でメタノールとウレアとを反応させて、炭酸ジメチルを生成させること;
および
(ii) 炭酸ジメチルとアンモニアを均一系触媒から蒸留によって分離すること;
を同時的に果たす工程であって、前記高沸点溶媒が、前記炭酸ジメチルの沸点より少なくとも20°F(11.1℃)高い温度で沸騰し、前記炭酸ジメチルと共沸混合物を形成せず、そして、エーテル、ケトン、炭化水素、エステル、もしくはこれらの混合物から選択され、前記有機スズ錯体化合物が、R’ 4-n Sn(OR) n ・xL(式中、R’は、アルキル基、アリール基、またはアラルキル基であり、Rは、メチルであり、nは1または2であり、xは1または2であり、そして、Lは、エーテル、エステル、ケトン、アルデヒド、有機ホスフィン、もしくはこれらの混合物から選択される)である工程;
(g) 炭酸ジメチルとメタノールを前記第2の反応/蒸留ゾーンから第2のオーバーヘッドとして取り出す工程;ならびに
(h) 第2の塔底液を前記第2の蒸留塔反応器から取り出す工程;
を含む、請求項1に記載の製造方法。 - 前記第2のオーバーヘッド中の炭酸ジメチルを抽出蒸留によってメタノールから分離する、請に記載の製造方法。
- 不活性希釈剤を前記第1のオーバーヘッドに加える、請求項4に記載の製造方法。
- 前記第1のオーバーヘッド中のメタノールを凝縮させ、前記凝縮させたメタノールの一部を前記第1の蒸留塔反応器の頂部付近に還流物として戻し、前記凝縮させたメタノールの残部を前記第1の蒸留塔反応器の下方部位に戻す、請求項4に記載の製造方法。
- 前記第2の塔底液の第1の部分を前記第1の蒸留塔反応器に供給し、前記第2の塔底液の第2の部分を前記第2の蒸留塔反応器に再循環し、そして前記第2の塔底液の第3の部分を、触媒の再生と重質物質の浄化のために第3の蒸留塔反応器に供給する、請求項4に記載の製造方法。
- 前記第2のオーバーヘッドを凝縮させ、前記凝縮させた第2のオーバーヘッドの一部を前記第2の蒸留塔反応器に還流物として戻す、請求項4に記載の製造方法。
- (a) ウレア、メタノール、水、およびカルバミン酸アンモニウムを含有する流れを第1の蒸留塔反応器に供給する工程;
(b) 前記第1の蒸留塔反応器において、
(i) 前記ウレアの一部と前記メタノールの一部とを反応させてカルバミン酸メチルを生成させること;
(ii) 水とウレアとを反応させてカルバミン酸アンモニウムを生成させること;
(iii) 供給物中のカルバミン酸アンモニウムと、水とウレアとの反応からのカルバミン酸アンモニウムを、アンモニアと二酸化炭素に分解すること;および
(iv) アンモニアと一酸化炭素とメタノールを、蒸留によってウレアとカルバミン酸メチルから分離すること;
を同時的に果たす工程;
(c) アンモニアと二酸化炭素とメタノールを前記第1の蒸留塔反応器から第1のオーバーヘッドとして取り出す工程;
(d) ウレアとカルバミン酸メチルを、前記蒸留塔反応器から第1の塔底液として取り出す工程;
(e) 前記第1の塔底液とメタノールを第2の蒸留塔反応器に供給する工程;
(f) 前記第2の蒸留塔反応器において、
(i) 高沸点溶媒中にて、有機スズ錯体化合物を含んだ均一系触媒の存在下でメタノールとウレアとを反応させて、炭酸ジメチルを生成させること;
および
(ii) 炭酸ジメチルとアンモニアを均一系触媒から蒸留によって分離すること;
を同時的に果たす工程であって、前記高沸点溶媒が、前記炭酸ジメチルの沸点より少なくとも20°F(11.1℃)高い温度で沸騰し、前記炭酸ジメチルと共沸混合物を形成せず、そして、エーテル、ケトン、炭化水素、エステル、もしくはこれらの混合物から選択され、前記有機スズ錯体化合物が、R’ 4-n Sn(OR) n ・xL(式中、R’は、アルキル基、アリール基、またはアラルキル基であり、Rは、メチルであり、nは1または2であり、xは1または2であり、そして、Lは、エーテル、エステル、ケトン、アルデヒド、有機ホスフィン、もしくはこれらの混合物から選択される)である工程;
(g) 炭酸ジメチルとメタノールを前記第2の蒸留塔反応器から第2のオーバーヘッドとして取り出す工程;
(h) 均一系触媒を前記第2の蒸留塔反応器から第2の塔底液として取り出す工程;
(i) 前記第2のオーバーヘッドにおいて、炭酸ジメチルを抽出蒸留によってメタノールから分離する工程;
(j) 前記第2の塔底液の第1の部分を前記第1の蒸留塔反応器に供給する工程;
(k) 前記第2の塔底液の第2の部分を第3の蒸留塔反応器に供給する工程、このとき触媒が再生され、重質物質が浄化される;ならびに
(l) 前記第2の塔底液の第3の部分を前記第2の蒸留塔反応器に再循環する工程;
を含む炭酸ジメチルの製造方法。 - ウレアとアルコールを含んでいて、水とカルバミン酸アンモニウムを不純物として含有する反応物の反応による炭酸ジアルキルの製造方法であって、
(a) ウレアとアルコールを含んだ反応物を主要反応ゾーンに供給する工程;
(b) 電子供与性原子を含有する高沸点溶媒と有機スズ化合物を前記主要反応ゾーンに供給する工程であって、前記電子供与性原子を含有する高沸点溶媒が、トリエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、シュウ酸ジメチル、マロン酸ジメチル、コハク酸ジメチル、アニソール、ジメトキシベンゼン、ジメトキシトルエン、エチレングリコール、カテコール、1,4−ジオキサン−2,3−ジオール、2−メチルテトラヒドロフラン−3−オン、2,3−ペンタンジオン、2,4−ペンタンジオン、3−メチルテトラヒドロピラン、またはトリフェニルホスフィンから選択され、前記有機スズ化合物が、R’ 4-n Sn(OR) n (式中、R’は、アルキル基、アリール基、またはアラルキル基であり、Rは、アルキルであり、そして、nは1または2である)である工程;ならびに
(c) 前記主要反応ゾーンにおいて、
(i) 電子供与性原子を含有する前記高沸点溶媒と前記有機スズ化合物の存在下にて、アルコールとウレアとを反応させて炭酸ジアルキルを生成させること;および
(ii) 炭酸ジアルキルとアンモニアを前記主要反応ゾーンから蒸気として取り出すこと;
を同時的に果たす工程;
を含み、このとき改良点が、前記水とウレアとを反応させてカルバミン酸アンモニウムを生成させ、そしてカルバミン酸アンモニウムをアンモニアと二酸化炭素に分解するような条件下にて反応物を先ず予備反応ゾーンに供給することによって、そして工程(a)において反応物を供給する前に、前記反応物からアンモニアと二酸化炭素を除去することによって、前記反応物から水とカルバミン酸アンモニウムを除去するために、主要反応ゾーンの前に予備反応ゾーンを使用することにある、前記製造方法。 - 予備反応ゾーンの温度が、液相において200〜380°F(93.3〜193℃)の範囲の温度である、請求項11に記載の製造方法。
- 予備反応ゾーンの温度が250〜350°F(121〜177℃)の範囲である、請求項12に記載の製造方法。
- 予備反応ゾーンにおいて、メタノール供給物の一部とウレア供給物の一部とが反応してカルバミン酸メチルを生成する、請求項11に記載の製造方法。
- 予備反応ゾーンと主要反応ゾーンが蒸留条件下で運転される、請求項11に記載の製造方法。
- 水とウレアとを反応させて、アンモニアと二酸化炭素とに分解するカルバミン酸アンモニウムを生成させることによって、供給物から水を除去する、請求項11に記載の製造方法。
- 予備反応ゾーンの温度が、液相において200〜380°F(93.3〜193℃)の範囲の温度である、請求項16に記載の製造方法。
- カルバミン酸アンモニウムをアンモニアと二酸化炭素とに分解することによって、供給物からカルバミン酸アンモニウムを除去する、請求項11に記載の製造方法。
- 予備反応ゾーンの温度が、液相において200〜380°F(93.3〜193℃)の範囲の温度である、請求項18に記載の製造方法。
- 電子供与性原子を含有する前記高沸点化合物がトリエチレングリコールジメチルエーテルを含む、請求項11に記載の製造方法。
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