JP5038155B2 - 新規なアリールアミジン誘導体およびその塩ならびにそれらを含有する抗真菌剤 - Google Patents
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Description
一方、抗真菌活性を有するアリールアミジン誘導体が知られている(特許文献1、2)。
本明細書において、特にことわらない限り、ハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子およびヨウ素原子を;低級アルキル基とは、たとえば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチルおよびイソペンチルなどの直鎖状または分枝鎖状のC1−6アルキル基を;C3−4アルキル基とは、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、イソブチルおよびtert−ブチル基を;アルアルキル基とは、たとえば、ベンジル、ジフェニルメチル、トリチル、フェネチルおよびナフチルメチルなどのアルC1−6アルキル基を;アルコキシアルキル基とは、たとえば、メトキシメチルおよび1−エトキシエチルなどのC1−6アルキルオキシC1−6アルキル基を;アルアルキルオキシアルキル基とは、たとえば、ベンジルオキシメチルおよびフェネチルオキシメチルなどのアルC1−6アルキルオキシC1−6アルキル基を;
一般式[1]の化合物の好ましい塩としては、薬理学的に許容される塩が挙げられる。
R1が、C3−4アルキル基である化合物が好ましく、プロピル、イソプロピルまたはブチル基である化合物がより好ましく、ブチル基である化合物がさらに好ましい。
R2が、C3−4アルキル基である化合物が好ましく、プロピル、イソプロピルまたはブチル基である化合物がより好ましく、ブチル基である化合物がさらに好ましい。
R1およびR2が、同一である化合物が好ましい。
本発明化合物は、自体公知の方法を組み合わせることにより製造されるが、たとえば、次に示す製造法により製造することができる。
一般式[4]の化合物は、酸の存在下、式[2]の化合物を一般式[3]の化合物と反応させることにより製造することができる。
この反応に使用される溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさないものであれば特に限定されないが、たとえば、メタノール、エタノール、2−プロパノールおよび2−メチル−2−プロパノールなどのアルコール類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドおよび1−メチル−2−ピロリドンなどのアミド類;塩化メチレン、クロロホルムおよびジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエンおよびキシレンなどの芳香族炭化水素類;ジオキサン、テトラヒドロフラン、アニソール、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテルおよびエチレングリコールモノメチルエーテルなどのエーテル類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類;アセトンおよび2−ブタノンなどのケトン類;酢酸エチルなどのエステル類ならびに酢酸などのカルボン酸類などが挙げられ、これらは混合して使用してもよい。また、一般式[3]の化合物を溶媒として用いることもできる。
この反応において、一般式[3]の化合物の使用量は、式[2]の化合物に対して2〜1000倍モルであればよく、溶媒として使用することが好ましい。
この反応は、−30〜150℃、好ましくは10〜50℃で30分間〜24時間実施すればよい。
式[5]の化合物は、一般式[4]の化合物をアンモニアまたはアンモニウム塩と反応させることにより製造することができる。
この反応で使用される溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさないものであれば特に限定されないが、たとえば、メタノール、エタノール、2−プロパノールおよび2−メチル−2−プロパノールなどのアルコール類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドおよび1−メチル−2−ピロリドンなどのアミド類;塩化メチレン、クロロホルムおよびジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエンおよびキシレンなどの芳香族炭化水素類;ジオキサン、テトラヒドロフラン、アニソール、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテルおよびエチレングリコールモノメチルエーテルなどのエーテル類;アセトニトリルなどのニトリル類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類;ピリジンなどのヘテロ芳香族類ならびに水などが挙げられ、これらは混合して使用してもよい。
この反応は、0〜150℃、好ましくは、20〜120℃で1分間〜24時間実施すればよい。
一般式[1]の化合物は、式[5]の化合物を塩基の存在下または不存在下、反応性誘導体とアルコキシカルボニル化反応に付すことによって製造することができる。
この反応で使用される溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさないものであれば特に限定されないが、たとえば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドおよび1−メチル−2−ピロリドンなどのアミド類;塩化メチレン、クロロホルムおよびジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエンおよびキシレンなどの芳香族炭化水素類;ジオキサン、テトラヒドロフラン、アニソール、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテルおよびエチレングリコールモノメチルエーテルなどのエーテル類;アセトニトリルなどのニトリル類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類;アセトン、メチルイソブチルケトンおよび2−ブタノンなどのケトン類;酢酸エチルなどのエステル類;酢酸などのカルボン酸類;ピリジンなどのヘテロ芳香族類ならびに水などが挙げられ、これらは混合して使用してもよい。
反応性誘導体および塩基の使用量は、式[5]の化合物に対して2〜100倍モル、好ましくは2〜10倍モルであればよい。
この反応は、−20〜100℃、好ましくは20〜80℃で1分間〜24時間実施すればよい。
次に、この一連の反応について詳細に説明する。
式[6]の化合物は、式[2]の化合物を、塩基の存在下または不存在下、ヒドロキシルアミンまたはその塩と反応させることにより製造することができる。
この反応で使用される溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさないものであれば特に限定されないが、たとえば、メタノール、エタノール、2−プロパノールおよび2−メチル−2−プロパノールなどのアルコール類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドおよび1−メチル−2−ピロリドンなどのアミド類;塩化メチレン、クロロホルムおよびジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエンおよびキシレンなどの芳香族炭化水素類;ジオキサン、テトラヒドロフラン、アニソール、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテルおよびエチレングリコールモノメチルエーテルなどのエーテル類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類;アセトンおよび2−ブタノンなどのケトン類;ピリジンなどのヘテロ芳香族類ならびに水などが挙げられ、これらは混合して使用してもよい。
塩基の使用量は、式[2]の化合物に対して2〜100倍モル、好ましくは2〜20倍モルであればよい。
ヒドロキシルアミンの塩としては、たとえば、塩酸塩および硫酸塩などが挙げられる。
ヒドロキシルアミンまたはその塩の使用量は、式[2]の化合物に対して2〜100倍モル、好ましくは2〜20倍モルであればよい。
この反応は、0〜150℃、好ましくは50〜150℃で1分間〜24時間実施すればよい。
一般式[7]の化合物は、式[6]の化合物を塩基の存在下または不存在下、反応性誘導体またはアルキル化剤と反応させることによって製造することができる。
この反応で使用される溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさないものであれば特に限定されないが、たとえば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドおよび1−メチル−2−ピロリドンなどのアミド類;塩化メチレン、クロロホルムおよびジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエンおよびキシレンなどの芳香族炭化水素類;ジオキサン、テトラヒドロフラン、アニソール、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテルおよびエチレングリコールモノメチルエーテルなどのエーテル類;アセトニトリルなどのニトリル類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類;アセトンおよび2−ブタノンなどのケトン類;酢酸エチルなどのエステル類;酢酸などのカルボン酸類;ピリジンなどのヘテロ芳香族類ならびに水などが挙げられ、これらは混合して使用してもよい。
反応性誘導体、アルキル化剤および塩基の使用量は、式[6]の化合物に対して2〜100倍モル、好ましくは2〜10倍モルであればよい。
この反応は、−20〜100℃、好ましくは0〜50℃で1分間〜24時間実施すればよい。
式[5]の化合物は、式[6]の化合物を還元反応に付すことにより製造することができる。また、式[5]の化合物は、一般式[7]の化合物を還元反応に付すことにより製造することができる。
ここで用いられる還元反応としては、金属触媒を用いる接触水素添加反応および亜鉛−酢酸などの金属と酸を用いる還元などが挙げられる。
水素以外の還元剤としては、たとえば、ギ酸;ギ酸ナトリウム、ギ酸アンモニウムおよびギ酸トリエチルアンモニウムなどのギ酸塩;シクロヘキセンならびにシクロヘキサジエンなどが挙げられ、その使用量は、式[6]の化合物または一般式[7]の化合物に対して2〜100倍モル、好ましくは2〜10倍モルであればよい。
式[6]の化合物を接触水素添加反応に付す場合、その水素圧は、常圧〜30気圧、好ましくは、2〜10気圧であればよい。
一般式[7]の化合物を接触水素添加反応に付す場合、その水素圧は、常圧であればよい。
この反応は、0〜200℃、好ましくは0〜100℃で1分間〜24時間実施すればよい。
一般式[1]の化合物は、式[5]の化合物を塩基の存在下または不存在下、反応性誘導体とアルコキシカルボニル化反応に付すことによって製造することができる。この反応は製造法1−3に準じて行えばよい。
次に、この一連の反応について詳細に説明する。
一般式[9]の化合物は、一般式[4]の化合物を一般式[8]の化合物またはその塩と反応させることにより製造することができる。
一般式[8]の化合物としては、たとえば、O−メチルヒドロキシルアミンおよびO−ベンジルヒドロキシルアミンなどが挙げられる。
一般式[8]の化合物の塩としては、たとえば、塩酸塩および硫酸塩などが挙げられる。
この反応は、製造法1−2に準じて行えばよい。
式[5]の化合物は、一般式[9]の化合物を還元することにより製造することができる。この反応は製造法2−3に準じて行えばよい。
一般式[1]の化合物は、式[5]の化合物を塩基の存在下または不存在下、反応性誘導体とアルコキシカルボニル化反応に付すことによって製造することができる。この反応は製造法1−3に準じて行えばよい。
式[12]の化合物は、塩基の存在下または不存在下、一般式[10]の化合物を式[11]の化合物と反応させた後、脱保護することにより製造することができる。
この反応で使用される溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさないものであれば特に限定されないが、たとえば、メタノール、エタノール、2−プロパノールおよび2−メチル−2−プロパノールなどのアルコール類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドおよび1−メチル−2−ピロリドンなどのアミド類;塩化メチレン、クロロホルムおよびジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエンおよびキシレンなどの芳香族炭化水素類;ジオキサン、テトラヒドロフラン、アニソール、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテルおよびエチレングリコールモノメチルエーテルなどのエーテル類;アセトニトリルなどのニトリル類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類;アセトンおよび2−ブタノンなどのケトン類;酢酸エチルなどのエステル類;ピリジンなどのヘテロ芳香族類ならびに水などが挙げられ、これらは混合して使用してもよい。
この反応で用いる式[11]の化合物の使用量は、一般式[10]の化合物に対して1〜20倍モル、好ましくは1〜5倍モルである。
この反応は、0〜200℃、好ましくは0〜150℃で1分間〜24時間実施すればよい。
また、R6で示されるアミノ保護基の除去は、たとえば、プロテクティブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス(Protective groups in organic synthesis)第3版、第494〜653頁、1999年などに記載の方法またはそれに準じた方法で行えばよい。
式[2]の化合物は、式[12]の化合物と一般式[13]の化合物を反応させることにより製造することができる。この反応は製造法A−1に準じて行えばよい。
式[15]の化合物は、一般式[13]の化合物を一般式[14]の化合物と反応させた後、必要に応じて、脱保護することにより製造することができる。この反応は、製造法A−1に準じて行えばよい。
R7で示されるヒドロキシル保護基の除去は、たとえば、プロテクティブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス(Protective groups in organic synthesis)第3版、第17〜245頁、1999年などに記載の方法またはそれに準じた方法で行えばよい。
一般式[16]の化合物は、式[15]の化合物のヒドロキシル基を脱離基へと変換することにより製造することができる。
脱離基が、アルカンスルホニルオキシ基またはアリールスルホニルオキシ基である場合は、式[15]の化合物を、塩基の存在下または不存在下、たとえば、メタンスルホニルクロリドなどのアルカンスルホニルクロリドまたはp−トルエンスルホン酸クロリドなどのアリールスルホニルクロリドと反応させればよい。
アルカンスルホニルクロリドまたはアリールスルホニルクロリドおよび塩基の使用量は、式[15]の化合物に対して1〜10倍モル、好ましくは1〜3倍モルであればよい。
これらの試薬の使用量は、式[15]の化合物に対して1〜10倍モル、好ましくは1〜3倍モルであればよい。
式[2]の化合物は、一般式[16]の化合物を式[11]の化合物と反応させることにより製造することができる。この反応は、製造法A−1に準じて行えばよい。
式[18]の化合物は、式[11]の化合物を一般式[17]の化合物と反応させることにより製造することができる。この反応は、製造法A−1に準じて行えばよい。
一般式[13]の化合物は、式[18]の化合物のヒドロキシル基を脱離基へと変換することにより製造することができる。この反応は、製造法B−2に準じて行えばよい。
比較化合物として、国際公開第03/074476号公報、実施例91に記載の化合物ならびに国際公開第2006/003881号公報、実施例32および実施例33に記載の化合物を用いた。
比較化合物1(国際公開第03/074476号公報、実施例91)
比較化合物2(国際公開第2006/003881号公報、実施例32)
比較化合物3(国際公開第2006/003881号公報、実施例33)
試験化合物として、実施例1、実施例2、実施例3および実施例4の化合物を用いた。
35℃で一夜培養したサブローデキストロース寒天培地(SDA)平板上のカンジダ・アルビカンス(Candida albicans)TIMM1623を滅菌生理食塩液に懸濁し、希釈して接種菌液を作製した。
雄性マウス(4週齢、1群5匹)を一過的な易感染状態にするため、感染4日前にシクロフォスファミド200mg/kgおよび感染翌日に100mg/kgを腹腔内投与した。調製したカンジダ・アルビカンスTIMM1623の接種菌液0.2mLをマウスの尾静脈に接種し、感染を惹起した(約3×104CFU/マウス)。試験化合物を0.1mol/L塩酸に溶解後、滅菌水にて希釈し、マウスの体重当たり3mg/kg換算にて経口投与した。治療は、感染2時間後から開始し、1日1回7日間行った。試験化合物非投与群には同量の滅菌生理食塩液を投与した。マウスの生存匹数を感染後14日間観察し、記録した。
その結果、試験化合物非投与群ではマウスは全例死亡した。一方、実施例1、実施例2、実施例3および実施例4の化合物投与群は、80%以上のマウスが生存した。
実施例1、実施例2、実施例3および実施例4の化合物は、優れた治療効果を示した。
試験化合物として、実施例3の化合物を用いた。
雄性マウス(4週齢、1群5匹)を一過的な易感染状態にするために、シクロフォスファミドを感染4日前に200mg/kg及び感染翌日に100mg/kgを腹腔内投与した。SDAにて35℃で培養したカンジダ・アルビカンスTIMM1623を滅菌生理食塩液に懸濁後、1.5×105cells/mLに調製し、マウスの尾静脈に0.2mL接種し、感染を惹起した(約3×104 CFU/マウス)。試験化合物は、少量の0.1mol/L塩酸で溶解後、滅菌生理食塩液で希釈した溶解液(0.01mg/mL)とし、マウスの体重当り10mL/kgを皮下投与した(体重当り0.1mg/kg)。投与は、感染2時間後に1回、翌日より1日1回3日間、計4回行った。試験化合物非投与群には同量の滅菌生理食塩液を投与した。マウスの生存匹数を感染後21日間観察し、記録した。
その結果、試験化合物非投与群では、マウスは全例死亡した。一方、実施例3の化合物投与群は、80%のマウスが生存した。
実施例3の化合物は、優れた治療効果を示した。
試験化合物として、実施例3の化合物および比較化合物1を用いた。
アスペルギルス・フミガツス(Aspergillus fumigatus)IFM46895の胞子をポテトデキストロース寒天培地上で30℃、1週間培養した。胞子を回収し、0.05%Tween80を添加した滅菌生理食塩液に懸濁し、希釈して接種菌液を作製した。
雄性マウス(4週齢、1群5匹)を一過的な易感染状態にするために、シクロフォスファミドを感染4日前に200mg/kg及び感染翌日に100mg/kgを腹腔内投与した。接種菌液をマウスの尾静脈に0.2mL接種し、感染を惹起した(約1×105CFU/マウス)。試験化合物は、少量の0.1mol/L塩酸で溶解後、滅菌蒸留水で希釈した溶解液(1mg/mL)とし、マウスの体重当り10mL/kgを経口投与した(体重当り10mg/kg)。投与は感染2時間後に1回、翌日より1日1回6日間、計7回行った。試験化合物非投与群には同量の滅菌生理食塩液を投与した。マウスの生存匹数を感染後21日間観察し、記録した。
その結果、試験化合物非投与群ではマウスは全例死亡した。比較化合物1投与群は、20%のマウスが生存した。一方、実施例3の化合物投与群は、80%のマウスが生存した。
実施例3の化合物は、優れた治療効果を示した。
試験化合物として、実施例3の化合物を用いた。
アスペルギルス・フミガツスIFM46895の胞子をポテトデキストロース寒天培地上で30℃、1週間培養した。胞子を回収し、0.05%Tween80を添加した滅菌生理食塩液に懸濁し、希釈して接種菌液を作製した。
雄性マウス(4週齢、1群5匹)を一過的な易感染状態にするために、シクロフォスファミドを感染4日前に200mg/kg及び感染翌日に100mg/kgを腹腔内投与した。接種菌液をマウスの尾静脈に0.2mL接種し、感染を惹起した(約1×105CFU/マウス)。試験化合物は、少量の0.1mol/L塩酸で溶解後、滅菌生理食塩液で希釈した溶解液(0.03mg/mL)とし、マウスの体重当り10mL/kgを皮下投与した(体重当り0.3mg/kg)。投与は感染2時間後に1回、翌日より1日1回6日間、計7回行った。試験化合物非投与群には同量の滅菌生理食塩液を投与した。マウスの生存匹数を感染後21日間観察し、記録した。
その結果、試験化合物非投与群では、マウスは全例死亡した。一方、実施例3の化合物投与群は、60%のマウスが生存した。
実施例3の化合物は、優れた治療効果を示した。
試験化合物として、実施例1および実施例2の化合物ならびに比較化合物1を用いた。
Vero細胞を用いて化合物の細胞毒性を評価した。各試験化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)で溶解し、10mg/mLに調製した。10%FBS添加E’MEMで希釈し、96ウエルプレートに添加した(終濃度:50μg/mL)。細胞を10%FBS添加E’MEMに懸濁し、3000細胞/ウエル(96ウエルプレート)接種し、37℃で3日間CO2インキュベーターにて培養した。Vero細胞の生育の程度を2,3−ビス−(2−メトシキ−4−ニトロ−5−スルホフェニル)−5−[(フェニルアミノ)カルボニル]−2H−テトラゾリウム=インナーソルト=モノナトリウム塩(XTT)アッセイによって評価した。すなわち、1mg/mLのXTTおよび25μmol/Lのフェナジン=メトサルフェート(PMS)を含むXTT溶液を各ウエルに加え、CO2インキュベーターにて2時間インキュベートした後、各々のウエルの450nmの吸光度(参照:655nm)をマイクロプレートリーダーにて測定した。コントロール(化合物非添加)と各々のウエルの吸光度比を計算し、T/C(%)を算出した。結果を表1に示す。
試験化合物として、実施例3の化合物、比較化合物2および比較化合物3を用いた。
雄性ICR系マウス(6週齢、1群5匹)を用いて静脈内反復投与毒性試験を実施した。投与液は、各試験化合物に3倍モル量の塩酸を加え、さらに滅菌生理食塩液を加え、調製した。実施例3の化合物および比較化合物2は、それぞれ25mg/kg、比較化合物1は、6.25mg/kgを1日1回、3日間尾静脈内に投与した。また、対照群には滅菌生理食塩液を投与した。
投与終了後、1日目に各マウスをエーテル麻酔した。血液凝固阻止剤としてヘパリン液(ノボ・ヘパリン注1000、アベンティスファーマ株式会社)を含む注射筒を用いて腹大静脈から採血し、遠心分離(3300rpm、4℃、10分間、KUBOTA5900型)により血漿を得た。これを用い、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)およびアラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)についての血液生化学的検査をJSCC標準化対応の測定方法で実施した。コントロール(滅菌生理食塩液投与)を100した時の試験化合物および比較化合物の値を算出した。
実施例3の化合物は、ASTおよびALTに異常は見られなかった。一方、比較化合物2及び3は、肝障害の発現を示すASTおよびALTの上昇を認めた。
実施例3の化合物は、0.1mol/L塩酸で100mg/mLの懸濁液を調製した。試験化合物液は、雄性マウス(6週齢、1群2匹)に10mL/kg(体重当り1000mg/kg)経口投与し、2日後まで観察した。
その結果、投与2日後にマウスは、全例生存した。
実施例3の化合物は、少量の0.1mol/L塩酸で溶解し、滅菌生理食塩液で5mg/mLに調製した。試験化合物液は、雄性マウス(4週齢、1群2匹)に10mL/kg(体重当り50mg/kg)静脈内投与し、2日後まで観察した。
その結果、投与2日後にマウスは、全例生存した。
(1)CYP2D6の阻害作用
実施例3の化合物、比較化合物1、比較化合物2および比較化合物3のヒト肝薬物代謝酵素CYP2D6の阻害活性を比較した。ヒトのCYP2D6を昆虫細胞に発現させたミクロゾームを用い、基質として3−[2−(N,N−ジエチル−N−メチルアンモニウム)エチル]−7−メトキシ−4−メチルクマリンヨージドを用いた。反応は、リン酸緩衝液中(100mmol/L、pH7.4)で行い、反応系の最終濃度は、酵素20nmol/L、基質1.5μmol/L、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸酸化型(NADP+)1.55mmol/L、グルコース6リン酸3.3mmol/L、塩化マグネシウム3.3mmol/L、グルコース6リン酸脱水素酵素(G6PDH)0.4Units/mLとした。反応液中の各化合物の濃度は、3倍希釈系列とし、最終濃度を濃度範囲72〜0.0329μmol/Lとした。これらの反応液を37℃で30分間反応させた。80%アセトニトリル溶液(終濃度0.1mol/Lトリスを含む)で反応を停止し、励起波長400nm、蛍光波長465nmで測定し、測定値より活性を求めた。阻害活性をIC50で求めた。陽性対照には、キニジンを使用した。
実施例3の化合物は、72μmol/LでヒトのCYP2D6を全く阻害しなかった。比較化合物1は、IC50 0.68μmol/LでヒトのCYP2D6を強く阻害した。比較化合物2および比較化合物3は、ヒトのCYP2D6を阻害した。
実施例3の化合物および比較化合物1のヒト肝薬物代謝酵素CYP2C19の阻害活性を比較した。ヒトのCYP2C19を昆虫細胞に発現させたミクロゾームを用い、基質としてジベンジルフルオレセイン(dibenzylfluorescein)を用いた。反応は、リン酸緩衝液中(100mmol/L、pH7.4)で行い、反応系の最終濃度は、酵素15nmol/L、基質1.0μmol/L、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸酸化型(NADP+)1.55mmol/L、グルコース6リン酸3.3mmol/L、塩化マグネシウム3.3mmol/L、グルコース6リン酸脱水素酵素(G6PDH)0.4Units/mLとした。反応液中の各化合物の濃度は、3倍希釈系列とし、最終濃度を濃度範囲72〜0.0329μmol/Lとした。これらの反応液を37℃で30分間反応させた。2mol/L水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止後、さらに37℃で2時間インキュべーションさせた。励起波長485nm、蛍光波長535nmで測定し、測定値より活性を求めた。阻害活性をIC50で求めた。陽性対照には、トラニルシプロミンを使用した。
実施例3の化合物は、72μmol/LでヒトのCYP2C19を全く阻害しなかった。一方、比較化合物1は、IC50 4.36μmol/LでヒトのCYP2C19を強く阻害した。
実施例3の化合物および比較化合物1のヒト肝薬物代謝酵素CYP3A4の阻害活性を比較した。ヒトのCYP3A4を昆虫細胞に発現させたミクロゾームを用い、基質としてジベンジルフルオレセイン(dibenzylfluorescein)を用いた。反応は、リン酸緩衝液中(100mmol/L、pH7.4)で行い、反応系の最終濃度は、酵素2.5nmol/L、基質1.0μmol/L、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸酸化型(NADP+)1.55mmol/L、グルコース6リン酸3.3mmol/L、塩化マグネシウム3.3mmol/L、グルコース6リン酸脱水素酵素(G6PDH)0.4Units/mLとした。反応液中の各化合物の濃度は、3倍希釈系列とし、最終濃度を濃度範囲72〜0.0329μmol/Lとした。これらの反応液を37℃で15分間反応させた。2mol/L水酸化ナトリウム水溶液で反応を停止後、さらに37℃で2時間インキュベーションさせた。励起波長485nm、蛍光波長535nmで測定し、測定値より活性を求めた。阻害活性をIC50で求めた。陽性対照には、クロトリマゾールを使用した。
実施例3の化合物は、IC50 45.4μmol/LでヒトのCYP3A4を弱く阻害した。一方、比較化合物1は、IC50 4.73μmol/LでヒトのCYP3A4を強く阻害した。
なお、溶離液における混合比は、すべて容量比であり、カラムクロマトグラフィーにおける担体は、特に記載のないものは、B.W.シリカゲル、BW-127ZH(富士シリシア化学)を使用した。
Ac:アセチル、Me:メチル、Ms:メタンスルホニル、DMSO-d6:重ジメチルスルホキシド
カリウム=tert−ブトキシド9.42gのN,N−ジメチルホルムアミド100mL懸濁液に、水冷下、4−シアノフェノール10.0gおよび3−クロロ−1−プロパノール7.02mLを加え、100℃で1時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、水200mLおよび酢酸エチル200mLを加えた。有機層を分取し、5%炭酸カリウム水溶液および飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で溶媒を留去した。得られた油状物11.9gをジオキサン100mLに溶解し、この混合物にトリエチルアミン9.28mLを加え、氷冷下、メタンスルホニルクロリド5.15mLを8分間を要して滴下し、室温で10分間攪拌した。反応混合物に水100mLを滴下し、室温で45分間攪拌した。固形物を濾取し、水100mLおよび2−プロパノール50mLで洗浄して、白色固体の3−(4−シアノフェノキシ)プロピル=メタンスルホナート12.3gを得た。
1H-NMR(CDCl3)δ値:2.27(2H,tt,J=6.0,6.0Hz),3.02(3H,s),4.15(2H,t,J=6.0Hz),4.45(2H,t,J=6.0Hz),6.93-6.99(2H,m),7.57-7.61(2H,m).
3−(4−シアノフェノキシ)プロピル=メタンスルホナート50.0gのN,N−ジメチルホルムアミド250mL溶液に、室温でヨウ化カリウム32.5g、炭酸水素ナトリウム32.9gおよび3−(4−ピペリジニル)−1−プロパノール塩酸塩37.0gを加え、70℃で7時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、水250mL、トルエン150mLを加え、塩酸でpH1.0に調整した。水層を分取し、20%水酸化ナトリウム水溶液でpH10.0に調整し、室温で15分間、氷冷下で30分間攪拌した。固形物を濾取し、水50mLで2回、トルエン50mLで2回洗浄し、白色固体の4−{3−[4−(3−ヒドロキシプロピル)−1−ピペリジニル]プロポキシ}ベンゾニトリル一水和物52.3gを得た。
1H-NMR(CDCl3)δ値:1.20-1.75(10H,m),1.85-2.05(4H,m),2.46-2.50(2H,m),2.90-2.94(2H,m),3.64(2H,t,J=6.6Hz),4.06(2H,t,J=6.3Hz),6.92-6.96(2H,m),7.55-7.59(2H,m).
4−{3−[4−(3−ヒドロキシプロピル)−1−ピペリジニル]プロポキシ}ベンゾニトリル一水和物96.2gのテトラヒドロフラン870mL溶液を加熱し、テトラヒドロフラン480mLを常圧下にて留去した。この溶液に、水冷下、トリエチルアミン36.4gを加えた後、メタンスルホニルクロリド36.1gを10分間を要して滴下し、室温で20分間撹拌した。次いでトリエチルアミン6.07gおよびメタンスルホニルクロリド6.87gを加え、室温で20分間撹拌後、さらにトリエチルアミン3.03gおよびメタンスルホニルクロリド3.44gを加え、室温で20分間撹拌後、2−プロパノール192mLを加え、氷冷下、水670mLを25分間を要して滴下した。同温度で30分間撹拌後、固形物を濾取し、50%(V/V)2−プロパノール水100mLで2回洗浄し、白色固体の3−{1−[3−(4−シアノフェノキシ)プロピル]−4−ピペリジニル}プロピル=メタンスルホナート93.4gを得た。
1H-NMR(CDCl3)δ値:1.18-1.38(5H,m),1.55-1.82(4H,m),1.88-2.05(4H,m),2.44-2.52(2H,m),2.88-2.96(2H,m),3.01(3H,s),4.06(2H,t,J=6.3Hz),4.22(2H,t,J=6.6Hz),6.92-6.96(2H,m),7.56-7.59(2H,m).
3−{1−[3−(4−シアノフェノキシ)プロピル]−4−ピペリジニル}プロピル=メタンスルホナート91.9gのジメチルスルホキシド460mL溶液に、室温で炭酸カリウム66.9gおよび4−シアノフェノール28.8gを加え、60℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水640mLを20分間を要して滴下し、室温で35分間、水冷下で30分間撹拌した。固形物を濾取し、水180mLで2回、次いで2−プロパノール360mLで洗浄し、白色固体の4−(3−{4−[3−(4−シアノフェノキシ)プロピル]−1−ピペリジニル}プロポキシ)ベンゾニトリル90.0gを得た。
1H-NMR(CDCl3)δ値:1.20-1.45(5H,m),1.65-2.05(8H,m),2.40-2.55(2H,m),2.85-3.00(2H,m),3.99(2H,t,J=6.5Hz),4.06(2H,t,J=6.3Hz),6.93(2H,d,J=8.8Hz),6.94(2H,d,J=8.8Hz),7.57(2H,d,J=8.8Hz),7.57(2H,d,J=8.8Hz).
4−(3−{4−[3−(4−シアノフェノキシ)プロピル]−1−ピペリジニル}プロポキシ)ベンゾニトリル12.6gのジメチルスルホキシド126mL懸濁液に、50%ヒドロキシルアミン水溶液19.1mLを加え、50℃で19時間攪拌した。室温まで冷却し、水260mLを50分間を要して滴下し、室温で30分間、水冷下で2時間攪拌した。固形物を濾取し、白色固体の4−{3−[4−(3−{4−[アミノ(ヒドロキシイミノ)メチル]フェノキシ}プロピル)−1−ピペリジニル]プロポキシ}−N’−ヒドロキシベンズアミジン15.0gを得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ値:1.05-1.40(5H,m),1.60-1.80(4H,m),1.80-1.90(4H,m),2.35-2.45(2H,m),2.80-2.90(2H,m),3.96(2H,t,J=6.5Hz),4.01(2H,t,J=6.5Hz),5.65-5.75(4H,m),6.85-6.95(4H,m),7.55-7.65(4H,m),9.43(1H,s),9.43(1H,s).
4−{3−[4−(3−{4−[アミノ(ヒドロキシイミノ)メチル]フェノキシ}プロピル)−1−ピペリジニル]プロポキシ}−N’−ヒドロキシベンズアミジン1.07gの酢酸10mL懸濁液に、室温で、無水酢酸0.64mLを加え、室温で40分間攪拌した。この混合物に5%パラジウム−炭素0.10gを加え、水素雰囲気下で2時間15分間攪拌した。不溶物を濾去し、6.0mol/L塩酸4mLを加え、不溶物を濾去した後、減圧下で溶媒を留去した。得られた残留物に5.0mol/L水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH12.5に調整し、固形物を濾取し、白色固体の4−{3−[4−(3−{4−[アミノ(イミノ)メチル]フェノキシ}プロピル)−1−ピペリジニル]プロポキシ}ベンズアミジン0.61gを得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ値:1.00-1.40(5H,m),1.60-1.80(4H,m),1.80-1.95(4H,m),2.35-2.45(2H,m),2.80-2.90(2H,m),3.98(2H,t,J=6.5Hz),4.03(2H,t,J=6.3Hz),6.30-7.20(4H,broad),6.85-7.00(4H,m),7.65-7.80(4H,m).
プロパノール0.75gおよびトリエチルアミン1.90mLのテトラヒドロフラン10mL溶液に、氷冷下、4−ニトロフェニル=クロロホルマート2.50gのテトラヒドロフラン15mL溶液を滴下した。室温で20分間攪拌後、反応混合物に酢酸エチルおよび水を加えた。有機層を分取し、水および飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で溶媒を留去した。残留物にヘキサンを加え、不溶物を濾去し、減圧下で溶媒を留去し、淡黄色油状の4−ニトロフェニル=プロピル=カルボナート2.59gを得た。
1H-NMR(CDCl3)δ値:1.03(3H,t,J=7.4Hz),1.71-1.85(2H,m),4.26(2H,t,J=6.7Hz),7.39(2H,d,J=9.0Hz),8.28(2H,d,J=9.0Hz).
4−ニトロフェノール3.00gおよびトリエチルアミン3.31mLのテトラヒドロフラン30mL溶液に、氷冷下、イソプロピル=クロロホルマート2.46mLを滴下した。同温度で10分間攪拌後、反応混合物に酢酸エチルおよび水を加えた。有機層を分取し、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で溶媒を留去した。残留物を酢酸エチル50mLに溶解し、5%炭酸カリウム水溶液および飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で溶媒を留去し、淡黄色固体の4−ニトロフェニル=イソプロピル=カルボナート3.00gを得た。
1H-NMR(CDCl3)δ値:1.41(6H,d,J=6.3Hz),4.96-5.07(1H,m),7.36-7.41(2H,m),8.25-8.30(2H,m).
4−ニトロフェノール3.00gおよびトリエチルアミン3.31mLのテトラヒドロフラン30mL溶液に、氷冷下、ブチル=クロロホルマート2.75mLを滴下した。同温度で10分間攪拌後、反応混合物に酢酸エチルおよび水を加えた。有機層を分取し、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で溶媒を留去し、淡黄色油状のブチル=4−ニトロフェニル=カルボナート4.60gを得た。
1H-NMR(CDCl3)δ値:0.99(3H,t,J=7.4Hz),1.41-1.52(2H,m),1.70-1.80(2H,m),4.30(2H,t,J=6.6Hz),7.36-7.41(2H,m),8.26-8.31(2H,m).
参考例9と同様にして、4−ニトロフェノール3.00gとイソブチル=クロロホルマート2.80mLから淡黄色油状のイソブチル=4−ニトロフェニル=カルボナート5.63gを得た。
1H-NMR(CDCl3)δ値:1.02(6H,d,J=6.6Hz),2.02-2.13(1H,m),4.08(2H,d,J=6.6Hz),7.39(2H,d,J=9.1Hz),8.28(2H,d,J=9.1Hz).
4−ニトロフェニル=プロピル=カルボナート1.71gのN,N−ジメチルホルムアミド15mL溶液に、室温で4−{3−[4−(3−{4−[アミノ(イミノ)メチル]フェノキシ}プロピル)−1−ピペリジニル]プロポキシ}ベンズアミジン1.50gを加え、同温度で4時間撹拌した。反応混合物にクロロホルムおよび水を加えた。有機層を分取し、水、5%炭酸カリウム水溶液で2回および飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶離液;クロロホルム:メタノール=4:1]で精製した。得られた固体をクロロホルムに溶解し、5%炭酸カリウム水溶液および飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で溶媒を留去し、白色固体の4−{3−[4−(3−{4−[アミノ(プロポキシカルボニルイミノ)メチル]フェノキシ}プロピル)−1−ピペリジニル]プロポキシ}−N’−(プロポキシカルボニル)ベンズアミジン1.25gを得た。
1H-NMR(CDCl3)δ値:0.99(6H,t,J=7.4Hz),1.22-1.45(5H,m),1.66-1.86(8H,m),1.90-2.04(4H,m),2.46-2.54(2H,m),2.90-2.98(2H,m),3.99(2H,t,J=6.5Hz),4.06(2H,t,J=6.3Hz),4.11(4H,t,J=7.0Hz),6.88-6.96(4H,m),7.82-7.88(4H,m).
実施例1と同様にして、4−ニトロフェニル=イソプロピル=カルボナート1.71gと4−{3−[4−(3−{4−[アミノ(イミノ)メチル]フェノキシ}プロピル)−1−ピペリジニル]プロポキシ}ベンズアミジン1.50gから白色固体の4−{3−[4−(3−{4−[アミノ(イソプロポキシカルボニルイミノ)メチル]フェノキシ}プロピル)−1−ピペリジニル]プロポキシ}−N’−(イソプロポキシカルボニル)ベンズアミジン1.35gを得た。
1H-NMR(CDCl3)δ値:1.20-1.46(5H,m),1.34(12H,d,J=6.3Hz),1.56-1.86(4H,m),1.88-2.04(4H,m),2.46-2.54(2H,m),2.90-2.98(2H,m),3.99(2H,t,J=6.5Hz),4.06(2H,t,J=6.3Hz),4.94-5.04(2H,m),6.88-6.96(4H,m),7.80-7.88(4H,m).
実施例1と同様にして、ブチル=4−ニトロフェニル=カルボナート1.82gと4−{3−[4−(3−{4−[アミノ(イミノ)メチル]フェノキシ}プロピル)−1−ピペリジニル]プロポキシ}ベンズアミジン1.50gから白色固体の4−{3−[4−(3−{4−[アミノ(ブトキシカルボニルイミノ)メチル]フェノキシ}プロピル)−1−ピペリジニル]プロポキシ}−N’−(ブトキシカルボニル)ベンズアミジン1.39gを得た。
1H-NMR(CDCl3)δ値:0.95(6H,t,J=7.3Hz),1.20-1.50(9H,m),1.60-2.05(12H,m),2.45-2.54(2H,m),2.90-3.00(2H,m),3.99(2H,t,J=6.6Hz),4.06(2H,t,J=6.3Hz),4.16(4H,t,J=6.8Hz),6.88-6.96(4H,m),7.82-7.88(4H,m).
ブチル=4−ニトロフェニル=カルボナート1.82gのN,N−ジメチルホルムアミド15mL溶液に、室温で4−{3−[4−(3−{4−[アミノ(イミノ)メチル]フェノキシ}プロピル)−1−ピペリジニル]プロポキシ}ベンズアミジン1.50gを加え、同温度で2時間攪拌した。反応混合物にクロロホルムおよび水を加えた。有機層を分取し、5%炭酸カリウム水溶液2回および飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶離液;クロロホルム:メタノール=4:1]で精製した。得られた固体をクロロホルムに溶解し、5%炭酸カリウム水溶液2回および飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で溶媒を留去し、白色固体の4−{3−[4−(3−{4−[アミノ(ブトキシカルボニルイミノ)メチル]フェノキシ}プロピル)−1−ピペリジニル]プロポキシ}−N’−(ブトキシカルボニル)ベンズアミジン1.39gを得た。
1H-NMR(CDCl3)δ値:0.95(6H,t,J=7.3Hz),1.20-1.50(9H,m),1.60-2.05(12H,m),2.45-2.54(2H,m),2.90-3.00(2H,m),3.99(2H,t,J=6.6Hz),4.06(2H,t,J=6.3Hz),4.16(4H,t,J=6.8Hz),6.88-6.96(4H,m),7.82-7.88(4H,m).
イソブチル=4−ニトロフェニル=カルボナート1.82gのN,N−ジメチルホルムアミド15mL溶液に、室温で4−{3−[4−(3−{4−[アミノ(イミノ)メチル]フェノキシ}プロピル)−1−ピペリジニル]プロポキシ}ベンズアミジン1.50gを加え、同温度で17時間反応させた。反応混合物にクロロホルムおよび水を加えた。有機層を分取し、水、5%炭酸カリウム水溶液および飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶離液;クロロホルム:メタノール=4:1]で精製した。得られた残留物をクロロホルムに溶解し、5%炭酸カリウム水溶液および飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で溶媒を留去し、白色固体の4−{3−[4−(3−{4−[アミノ(イソブトキシカルボニルイミノ)メチル]フェノキシ}プロピル)−1−ピペリジニル]プロポキシ}−N’−(イソブトキシカルボニル)ベンズアミジン1.43gを得た。
1H-NMR(CDCl3)δ値:0.99(12H,d,J=6.8Hz),1.20-1.45(5H,m),1.55-2.12(10H,m),2.46-2.53(2H,m),2.90-3.00(2H,m),3.94(4H,d,J=6.8Hz),3.99(2H,t,J=6.5Hz),4.06(2H,t,J=6.3Hz),6.88-6.96(4H,m),7.80-7.90(4H,m).
実施例1で得られた化合物100mgおよび塩化ナトリウム18gを注射用水1.8Lに加えた。塩酸でpH4に調整して溶解し、注射用水で全量を2Lとした。溶解液を0.22μmのメンブランフィルターで濾過し、得られた薬液100mLをアンプルに充填密封し、注射剤を得た。
実施例1で得られた化合物500mg、乳糖350mg、とうもろこし澱粉250mgおよび結晶セルロース[商品名:セオラスPH101:旭化成ケミカルズ]400mgを混合し、5%ヒドロキシプロピルセルロース水溶液0.6mLおよび水を加えて練合した。得られた混合物を60℃で乾燥した後、クロスポピドン[商品名:コリドンCL:BASF]100mg、軽質無水ケイ酸100mgおよびステアリン酸マグネシウム20mgを加えて混合した。その混合物175mgを直径8mmの円形錠として製錠し、錠剤を得た。
実施例1で得られた化合物500mg、乳糖200mgおよびとうもろこし澱粉530mgを混合し、5%ヒドロキシプロピルセルロース水溶液0.6mLおよび水を加えて練合した。得られた混合物を60℃で乾燥した後、クロスポピドン[商品名:コリドンCL:BASF]70mg、結晶セルロース[商品名:セオラスPH302:旭化成ケミカルズ]180mgおよびステアリン酸マグネシウム20mgを加えて混合した。その混合物150mgを3号ゼラチンカプセルに充填し、カプセル剤を得た。
Claims (6)
- R1およびR2が、同一で、C3−4アルキル基である請求項1記載のアリールアミジン誘導体またはその塩。
- 4−{3−[4−(3−{4−[アミノ(プロポキシカルボニルイミノ)メチル]フェノキシ}プロピル)−1−ピペリジニル]プロポキシ}−N’−(プロポキシカルボニル)ベンズアミジンまたはその塩。
- 4−{3−[4−(3−{4−[アミノ(イソプロポキシカルボニルイミノ)メチル]フェノキシ}プロピル)−1−ピペリジニル]プロポキシ}−N’−(イソプロポキシカルボニル)ベンズアミジンまたはその塩。
- 4−{3−[4−(3−{4−[アミノ(ブトキシカルボニルイミノ)メチル]フェノキシ}プロピル)−1−ピペリジニル]プロポキシ}−N’−(ブトキシカルボニル)ベンズアミジンまたはその塩。
- 請求項1〜5記載のアリールアミジン誘導体またはその塩を含有する抗真菌剤。
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