JP5128567B2 - ゼリー入り飲食品の製造方法 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明の第一の発明は、以下の1)〜5)の工程からなるゼリー入り飲食品の製造方法である。
1)ゼリー基材を含むゼリー原料を溶解し、加熱殺菌し、冷却固化してゼリーを調製する工程、
2)調製したゼリーを管路に設置された第一のフィルター部を通過させながら成形して棒状ゼリーを調製する工程、
3)調製した棒状ゼリーと、これとは別に殺菌して調製した流動性飲食品とを管路を介して混合して棒状ゼリー・飲食品調製物を調製する工程、
4)調製した棒状ゼリー・飲食品調製物を管路に設置された第二のフィルター部を通過させながら棒状ゼリーを小片ゼリーに成形して、小片ゼリー・飲食品調製物を調製する工程、
5)調製した小片ゼリー・飲食品調製物を容器に充填してゼリー入り飲食品を製造する工程。
[1]前記2)の工程の後、前記3)の工程の前に、次の3A)の工程、
3A)前記2)の工程にて調製された棒状ゼリーを一旦タンクに回収し、回収した棒状ゼリーを再び管路に導入する工程、
を含んでなること。
[2]第一のフィルター部及び第二のフィルター部が1枚又は2枚以上のフィルターから構成されること。
[3]管路に設置された混合器が、スタティックミキサー、ダイナミックミキサー、スクリュー型混合器、ニーダー、攪拌翼付きタンクからなる群から選択される1種又は2種以上であること。
[4]ゼリー基材が、カラギナン、寒天、ファーセレラン、ローカストビーンガム、マンナン及びキサンタンガムからなる群から選択される1種又は複数であること。
[5]ゼリーの破断強度が20〜650g/cm2であること。
[6]ゼリーの破断距離が5〜30mmであること。
[7]ゼリーの平均長径が5〜20mmであること。
[8]第一のフィルター部のフィルターが長径2〜10mmの穴を有すものであり、かつ第二のフィルター部のフィルターが長径1〜9mmの穴を有するものであること。
[9]管路に設置された第二のフィルター部を通過する棒状ゼリー・飲食品調製物の線流速が25〜2500kg/h/cm2(kg/hour/cm2)であること。
[10]管路に設置された第一のフィルター部を通過するゼリーの線流速が10〜1000kg/h/cm2であること。
[11]流動性飲食品が撹拌型発酵乳であること。
[12]
ゼリー入り飲食品を製造する方法であって、
ゼリー基材を含むゼリー原料を、加熱殺菌し、冷却固化してゼリーを調製する工程、
調製したゼリーを管路に設置された第一のフィルター部を通過させて棒状ゼリーを調製する工程、
調製した棒状ゼリーと、これとは別に殺菌して調製した流動性飲食品とを、管路に設置された混合器に導入して混合し、棒状ゼリー・飲食品調製物を調製する工程、
調製した棒状ゼリー・飲食品調製物を管路に設置された第二のフィルター部を通過させて、棒状ゼリーを小片ゼリーに成形して、小片ゼリー・飲食品調製物を調製する工程、
調製した小片ゼリー・飲食品調製物を容器に充填してゼリー入り飲食品を製造する工程、
を含んでなる方法。
[13]
前記棒状ゼリーを調製する工程の後、前記棒状ゼリー・飲食品調製物を調製する工程の前に、次の工程:
前記棒状ゼリーを調製する工程にて調製された棒状ゼリーを、保持容器で保持した後に管路に送出する工程、
を含んでなる[12]に記載の方法。
[14]
第一のフィルター部及び第二のフィルター部が、それぞれ独立に1枚または2枚以上のフィルターから構成される[12]または[13]に記載の方法。
[15]
管路に設置された混合器が、スタティックミキサー、ダイナミックミキサー、スクリュー型混合器、ニーダー、攪拌翼付きタンクからなる群から選択される1種又は2種以上である、[12]〜[14]の何れかに記載の方法。
[16]
ゼリー基材が、カラギナン、寒天、ファーセレラン、ローカストビーンガム、マンナン及びキサンタンガムからなる群から選択される1種又は2種以上である、[12]〜[15]の何れかに記載の方法。
[17]
調製されたゼリーの破断強度が20〜650g/cm2である、[12]〜[16]の何れかに記載の方法。
[18]
調製されたゼリーの破断距離が、5〜30mmである、[12]〜[17]の何れかに記載の方法。
[19]
調製されたゼリーの平均長径が、5〜20mmである、[12]〜[18]の何れかに記載の方法。
[20]
第一のフィルター部のフィルターが長径2〜10mmの穴を有し、第二のフィルター部のフィルターが長径1〜9mmの穴を有する、[12]〜[19]の何れかに記載の方法。
[21]
第一のフィルター部のフィルターの穴が、第二のフィルター部のフィルターの穴よりも、大きな長径を有している、[12]〜[20]の何れかに記載の方法。
[22]
管路に設置された第二のフィルター部のフィルターを通過する棒状ゼリー・飲食品調製物の線流速が、25〜2500kg/h/cm2である、[12]〜[21]の何れかに記載の方法。
[23]
管路に設置された第一のフィルター部のフィルターを通過するゼリーの線流速が、10〜1000kg/h/cm2である、[12]〜[22]の何れかに記載の方法。
[24]
管路に設置された第二のフィルター部を通過する棒状ゼリー・飲食品調製物の線流速が、管路に設置された第一のフィルター部を通過するゼリーの線流速よりも大きい線流速である、[12]〜[23]の何れかに記載の方法。
[25]
流動性飲食品が、撹拌された発酵乳である、[12]〜[24]の何れかに記載の方法。
[26]
管路に設置された混合器が、スタティックミキサーである、[15]に記載の方法。
ゼリー基材を含むゼリー原料を、加熱殺菌し、冷却固化してゼリーを調製する工程、
調製したゼリーを管路に設置された第一のフィルター部を通過させて棒状ゼリーを調製する工程、
調製した棒状ゼリーと、これとは別に殺菌して調製した流動性飲食品とを、管路に設置された混合器に導入して混合し、棒状ゼリー・飲食品調製物を調製する工程、
調製した棒状ゼリー・飲食品調製物を管路に設置された第二のフィルター部を通過させて、棒状ゼリーを小片ゼリーに成形して、小片ゼリー・飲食品調製物を調製する工程、
調製した小片ゼリー・飲食品調製物を容器に充填してゼリー入り飲食品を製造する工程、
を含んでなる方法にある。
なお、殺菌して調製された状態とは、その食品に応じて必要な殺菌が行われて衛生的に調製された状態を意味する。例えば、発酵乳であれば、原料に対して必要な殺菌が行われた後に、衛生的な状態で乳酸菌スターター等が添加されて発酵し、所望により均質化等の処理を受けた状態を意味し、発酵乳に重要な乳酸菌等の生菌が含まれた状態を含む。すなわち、その食品に応じて必要な殺菌が行われて衛生的に調製された状態であれば、生きた微生物が含まれた状態も、当然に含まれる。
図3は、第一のフィルター部(図3の5)として2枚のフィルター(図3の5a及び5b)、第二のフィルター部(図3の13)として2枚のフィルター(図3の13a及び13b)をそれぞれ設置した装置である。図1と同様に無菌的にプレザーブタンク(図3の1)に投入されたゼリーは、プレザーブタンクから管路に送出され、第一のフィルター部(図3の5)に至り、1枚目のフィルター(図3の5a)を通過して裁断された棒状ゼリーとなり、さらに2枚目のフィルター(図3の5b)を通過することにより、さらに裁断される。さらに裁断された棒状ゼリーは、そのまま管路を通じて混合器(ドーザー)(図3の11)へと到達する。図2と同様に、別途殺菌して調製された状態でベースタンク(図3の7)の中に準備され、ロータリーポンプ(図3の9)によって流路に送出された流動性の食品(飲食品)も混合器(ドーザー)(図3の11)へと到達する。混合器(ドーザー)(図3の11)へ到達した棒状ゼリーと流動性の食品(飲食品)は、図2と同様に、混合器で混合(ドージング)されて、混合物(棒状ゼリー・飲食品調製物)となる。この混合物(棒状ゼリー・飲食品調製物)は、さらに流路を送出されて、第二のフィルター部(図3の13)に設置された2枚のフィルター(図3の13a及び13b)によって、ゼリー小片に裁断されて、小片ゼリーと飲食品の混合物(小片ゼリー・飲食品調製物)となる。フィルター部のフィルターの枚数を増加することによって裁断の回数が増加することから、ゼリーを十分に裁断し、ゼリーの大きさや形状のバラつきを抑制することができる。図2と同様に、小片ゼリー・飲食品調製物は、ロータリーポンプ(図3の15)によって充填機(図3の17)へと送出され、汚染されることなく容器に充填されて、ゼリー入り飲食品が製造される。
図4は、あらかじめ棒状ゼリーを調製し、これを保持容器、例えばプレザーブタンク(図4の23)に保持する設備を備えたタイプである。まず、調製したゼリーを無菌的にホッパー(図4の19)に投入する。ゼリーはロータリーポンプ(図4の21)で送出され、第一のフィルター部(図4の5)のフィルター2枚(図4の5a及び5b)を通過し、無菌的にプレザーブタンク(図4の23)に保持される。保持された棒状ゼリーは、再びロータリーポンプ(図4の25)によって管路に送出され、管路を通じて混合器(ドーザー)(図4の11)へと到達する。図2と同様に、別途殺菌して調製された状態でベースタンク(図4の7)の中に準備され、ロータリーポンプ(図4の9)によって流路に送出された流動性の食品(飲食品)も混合器(ドーザー)(図4の11)へと到達する。混合器(ドーザー)(図4の11)へ到達した棒状ゼリーと流動性の食品(飲食品)は、図2と同様に、混合器で混合(ドージング)されて、混合物(棒状ゼリー・飲食品調製物)となる。この混合物(棒状ゼリー・飲食品調製物)は、さらに流路を送出されて、第二のフィルター部(図4の13)に設置された1枚のフィルターによって、ゼリー小片に裁断されて、小片ゼリーと飲食品の混合物(小片ゼリー・飲食品調製物)となる。図2と同様に、小片ゼリー・飲食品調製物は、ロータリーポンプ(図4の15)によって充填機(図4の17)へと送出され、汚染されることなく容器に充填されて、ゼリー入り飲食品が製造される。
なお、本図は第二のフィルター部のフィルターは1枚であるが2枚以上設置することもできる。
本設備を使用することにより、プレザーブタンクから固化したゼリーが流路に容易に送出され、あるいは、ゼリーが流路の径の大きさ程度になるように事前にゼリーを裁断し、攪拌することができる。
保持容器は、上流の工程から送出されてくる棒状ゼリーをいったん保持した後に、再び下流の工程へと送出するための容器である。このような目的に使用できる容器であれば、保持容器として使用することができ、例えば、プレザーブタンクを使用することができる。このような保持容器を設けて、棒状ゼリーをいったん保持することによって、混合器で混合される棒状ゼリーの送出量の変動を低減することができる。
第一のフィルター部のフィルター(以下、第一のフィルターと記載することがある)が2枚以上ある場合、1枚目のフィルターから通過した棒状ゼリーが2枚目のフィルターを通過することで、ゼリーがさらに細分化され、第二のフィルター部がゼリーを小片化する負担が減少する。
また、第二のフィルター部のフィルター(以下、第二のフィルターと記載することがある)が2枚以上ある場合、1枚目のフィルターを通過してもなお十分に切断されなかったゼリー片を、小片ゼリーに切断することができる。
このように、第一のフィルター及び/又は第二のフィルターが2枚以上設置された場合は、カッティングされたゼリー小片の大きさのバラつきを減少させるとともに、均一な大きさのゼリー小片を得ることができる。
設置するフィルターの枚数に制限はないが、フィルターが5枚以上になると、ゼリー小片のバラつきの程度がほぼ一定となり、フィルターの増加によるメンテナンス負担が大きくなる。
従って、第一のフィルター部及び第二のフィルター部に設置するフィルター枚数はそれぞれ1枚以上10枚以下が好ましく、1枚以上5枚以下がより好ましく、1枚以上3枚以下がより好ましい。また、第一のフィルターが1〜3枚であって第二のフィルターが1〜2枚であることが好ましく、第一のフィルターが1〜2枚であって第二のフィルターが1〜2枚であることがより好ましく、第一のフィルターが2枚であって第二のフィルターが1枚であることが最も好ましい。
好適な実施の態様において、混合器として、スタティックミキサーを使用することができる。スタティックミキサーは、駆動部のない静止型混合器(インラインミキサー)である。好適なスタティックミキサーとして、流体が流れる円筒状の管路と、流体の混合のために管路内に設けられた1個または2個以上のエレメントを備えたスタティックミキサーをあげることができる。管路内には、1個または2個以上のエレメントが設置され、好ましくは多数のエレメントが設けられることで、良好な混合を行うことができる。
このようなスタティックミキサーは構造がシンプルで洗浄が容易であること、外気に触れないインラインミキサーであること、スケールアップが容易であること、駆動部がなく消耗しにくいこと等により、本発明において好適に使用することができる。外気に触れないことは、汚染を受けるおそれがないということから、本発明において特に有利である。
市販のスタティックミキサーとしては、例えば、日本フローコントロール株式会社製、シンユー技研株式会社製、株式会社ノリタケカンパニー製、プライミクス社(蘭)製、TAH社(米)製等の製品を使用することができる。
本発明によって調製される小片ゼリーは、適度な大きさであってばらつきも少ないので、良好な食感を有している。小片ゼリーの大きさは平均長径で表すことができる。ゼリーの長径とは小片ゼリーの最長部分の長さ(mm)であり、ゼリーの平均長径は調製されたゼリーの長径の平均(mm)である。
本明細書では、便宜上、調製されたゼリーのうち任意の50個の長径の平均を、平均長径と定義する。
本発明の小片ゼリー平均長径は、5〜20mmが好ましく、8〜18mmがより好ましく、8.5〜15mmがより好ましく、8.9mm〜13.8mmがさらに好ましい。
本発明の小片ゼリー平均長径の標準偏差は、1〜5mmが好ましく、2〜4.5mmがより好ましく、2.5〜4.3mmがより好ましく、2.7〜4.5mmがさらに好ましい。
本発明における流動性飲食品とは、流路に送出して混合可能な流動性のある飲食品であれば特に制限はないが、例えば、牛乳、乳酸菌飲料、清涼飲料、果汁飲料、発酵乳(ヨーグルト、ドリンクヨーグルト等)、アイスクリーム類、スープ、ポタージュ、シチュー、カレー等のペースト状食品、ケチャップ、ソース、マヨネーズ、たれ等の流動性調味料、流動食などを例示することが可能である。好適な実施の一態様において、例えば、牛乳、乳酸菌飲料、清涼飲料、発酵乳、特に好ましくは発酵乳を使用することができる。発酵乳には、ヨーグルト、ドリンクヨーグルトが含まれ、攪拌されて流動容易な状態となった発酵乳(糊状発酵乳)もまた好適に使用可能である。
1)グレープソースの調製
表1に記載されたグレープソースの原料配合割合に基づいて、全量が800gとなるようにそれぞれの原料を混合し、85℃で10分間加熱殺菌処理を行った。その後、速やかに冷却し、5℃にて保管してグレープソースを調製した。
表1に記載されたゼリーベース液の原料配合割合に基づいて、全量が3200gとなるようにそれぞれの原料を混合した。すなわち、まず、カラギナン、ローカストビーンガム、マンナンを溶解水に分散し、溶解後にその他の原料を投入して、85℃で10分間加熱殺菌処理を行った。加熱殺菌処理後に、前記1)で製造したグレープソース800gをゼリーベース液に混合し、ゼリー液4000gを調製した。
調製したゼリー液は、5℃の条件で24時間静置して固化させてグレープゼリーを調製した。
市販の脱脂粉乳(森永乳業社製)9.0kg、45%クリーム(森永乳業社製)6.6kg、WPI(乳清蛋白質分離物:ミライ社製)0.7kg、砂糖(三井製糖社製)6.0kg、及び水77.1kgを均一に混合溶解して発酵乳原料を調製した。次いで、殺菌のために、プレート熱交換器(APV社製)にて前記発酵乳原料を95℃に加熱し、保持管(APV社製)にて6分間保持を行い、プレート熱交換器にて75℃に冷却後、ホモゲナイザー(APV社製)を使用して15MPaの圧力で均質化し、プレート熱交換器にて37℃に冷却して、発酵乳原料を調製した。
これらの発酵乳をホモゲナイザー(三丸機械社製)を使用して1.0MPa以下の圧力で均質化して糊状発酵乳を調製した。
前記2)で調製したグレープゼリーを無菌状態で攪拌機に投入し、ロータリーポンプで攪拌機から伸びるライン径1インチの円筒状の管路にゼリーを送り込み、管路に設置された第一のフィルター(図5:1辺が5mmの正方形の穴を5個有するフィルター)を、線流速34.6kg/h/cm2で通過させながら裁断して棒状ゼリーを調製した。
<ゼリーベース液(%)>
_____________________________
カラギナン 0.29
ローカストビーンガム 0.29
マンナン 0.092
砂糖 14.48
スクラロース 0.088
クエン酸 0.0056
クエン酸三ナトリウム 0.124
溶解水 64.6304
_____________________________
(ゼリーベース液合計:80%)
<グレープソース(%)>
_____________________________
グレープ濃縮果汁 3.34
砂糖 1.4
クエン酸(無水) 0.214
クエン酸三ナトリウム 0.19
香料 0.24
溶解水 14.616
_____________________________
(グレープソース合計:20%)
1)オレンジソースの調製
表1に記載されたオレンジソースの原料配合割合に基づいて、全量が800gとなるようにそれぞれの原料を混合し、85℃で10分間加熱殺菌処理を行った。その後、速やかに冷却し、5℃にて保管してオレンジソースを調製した。
表1に記載されたゼリーベース液の原料配合割合に基づいて、全量が3200gとなるようにそれぞれの原料を混合した。すなわち、まず、カラギナン、ローカストビーンガム、マンナンを溶解水に分散し、溶解後にその他の原料を投入して、85℃で10分間加熱殺菌処理を行った。加熱殺菌処理後に、前記1)で製造したオレンジソース800gをゼリーベース液に混合し、ゼリー液4000gを調製した。
調製したゼリー液は、5℃の条件で24時間静置して固化させてオレンジゼリーを調製した。
前記2)で調製したオレンジゼリーを無菌状態で攪拌機に投入し、ロータリーポンプで攪拌機から伸びるライン径1インチの円筒状の管路にゼリーを送り込み、管路に設置された第一のフィルター(図5:1辺が5mmの正方形の穴を5個有するフィルター)を、線流速34.6kg/h/cm2で通過させながら裁断して棒状ゼリーを調製した。
<ゼリーベース液(%)>
_____________________________
カラギナン 0.29
ローカストビーンガム 0.29
マンナン 0.092
砂糖 14.48
スクラロース 0.088
クエン酸 0.0056
クエン酸三ナトリウム 0.124
溶解水 64.6304
_____________________________
(ゼリーベース液合計:80%)
<オレンジソース(%)>
_____________________________
オレンジ濃縮果汁 3.34
砂糖 1.4
クエン酸(無水) 0.214
クエン酸三ナトリウム 0.19
香料 0.24
溶解水 14.616
_____________________________
(オレンジソース合計:20%)
ゼリー入り飲食品の中に含まれているゼリーを比較するために以下の検討を行った。
本発明に係るゼリーとして、カラギナンを主成分とするゼリーを、上記実施例1の1)及び2)に従って製造した。これをそのまま実施例3のゼリーとして使用した。
比較例1のゼリーとして、特開平7−322867号公報の実施例のうちの配合例2に従って、ゼリーを調製した。
具体的には、ジェランガム(2.52g)、キサンタンガム(1.44g)、ローストビンガム(1.44g)、乳酸カルシウム(1.80g)、クエン酸ナトリウム(1.80g)、砂糖(180g)、水1300mlの比率を維持して、全体量が2kgとなるように増量して、混合して溶解した後、さらに加熱溶解し、pH3.8に調整した後に、冷却固化して、カッティングを行い、これにグレープ濃縮果汁(前記実施例1に使用したもの)を配合して、95℃で15分の加熱殺菌を行って、ジェランガムを主成分とする比較例1のゼリーを得た。
比較例2のゼリーとして、特開平9−37712号公報の実施例のうちの実施例2に従って、ゼリーを調製した。
具体的には、特開平9−37712号公報の実施例のうちの実施例2の配合比率を維持しつつ、全体量が2kgとなるように減量して次のように調製した。グルコマンナン(25g)を40℃の水1kgに加えて、2時間の膨潤の後に、1%水酸化カルシウムを50g(5%量)混合して、カッティングを行い、80℃の水に30分間浸漬し、その後常温まで冷却し、4倍濃縮グレープ果汁:ゼリーを1:3の割合で混合浸漬して、グルコマンナンを主成分とする比較例2のゼリーを得た。
比較例3のゼリーとして、特開平9−37712号公報の実施例のうちの実施例3に従って、ゼリーを調製した。
具体的には、特開平9−37712号公報の実施例のうちの実施例3の配合比率を維持しつつ、全体量が2kgとなるように減量して次のように調製した。グルコマンナン(15g)を40℃の水1kgに加えて、2時間の膨潤の後に、1%水酸化カルシウムを50g(5%量)混合して、カッティングを行い、80℃の水に30分間浸漬し、その後常温まで冷却し、4倍濃縮グレープ果汁:ゼリーを1:3の割合で混合浸漬して、グルコマンナンを主成分とする比較例3のゼリーを得た。
上記のように調製した実施例3及び比較例1〜3のゼリーに対して、破断強度及び破断距離を以下の条件で測定した。
測定機器:(株)サン科学 レオメーター COMPAC-100
測定温度:10℃
測定方法:120mlプラカップをレオメーター試料台に載せて測定
試料台上昇速度:60mm/min
HOLD:10g
使用軸:接触部直径10mm
破断強度及び破断距離は、サンレオメーター(サン科学工業株式会社製 レオメーター COMPAC-100)を使用して一回押し下げて測定し、3個の平均値もしくは似かよった2個の平均値を、その値とした。測定条件は、プランジャーの直径が10mm、レンジ幅が0〜10kg、試料台上昇スピード(プランジャー進入速度):60mm/分として行った。
上記のように調製した実施例1によるゼリー入り飲食品と、実施例1においてゼリー基材がジェランガムである点で異なる比較例4によるゼリー入り飲食品とを比較するために、以下の検討を行った。なお、比較例2及び3のゼリーは固まっておらず、極めて柔らかくて粘調性が高い状態であるために、以下の比較には適さない状態のものであったので、検討は行わなかった。
前記実施例1に記載されたグレープゼリー入り発酵乳によるカラギナンを主成分とするゼリー入り飲食品を調製して以下の官能試験用試料とした。
ゼリー基材を比較例1に記載のジェランガムを主成分としたゼリーに変更したこと以外は、前記実施例1に記載されたグレープゼリー入り発酵乳の製造と同様の方法で製造した、ジェランガムを主成分とするゼリー入り飲食品を調製して、以下の官能試験用対照試料とした。
上記のように調製した実施例1及び比較例4のゼリー入り飲食品(ゼリー入りヨーグルト)に対して、「おいしさを測る−食品官能検査の実際」(古川秀子著、幸書房、1994年刊)の21頁の試験法に従って、次のように官能試験を行った。
質問事項
Q1.ゼリーに硬さがあって良いと感じるのはどちらでしょうか
Q2.ゼリーの舌触りが良いと感じるのはどちらでしょうか
Q3.ゼリーの食感が良いと感じるのはどちらでしょうか
[表3] 官能試験結果
―――――――――――――――――――――――――
実施例1 比較例4
―――――――――――――――――――――――――
Q1(硬さ) 18 2
Q2(舌触り良) 9 11
Q3(食感良) 17 3
―――――――――――――――――――――――――
ゼリー入り飲食品の中に含まれているゼリーの融点を比較するために、以下のゼリー試料を用意して実験を行った。
すなわち、実施例3、比較例1、及び比較例2の各ゼリー試料を、それぞれ200mlのビーカーに投入し、湯浴中で加温して、ゼリー試料が溶解する様子を目視にて確認し、その時点の温度を測定した。
実施例3のゼリー試料は、約48℃から融解が始まり、約53℃で完全に融解した。
比較例1のゼリー試料は、約74℃から融解が始まり、約78℃で完全に融解した。
比較例2のゼリー試料は、85℃まで昇温(加温)させたがゲル状物質は融解することはなく、加温による変化は見られなかった。
本試験は、ゼリーの裁断条件を検討するため、第一のフィルター部及び第二のフィルター部のフィルターの枚数と、裁断後のゼリー小片の大きさの関係を検討した。また、フィルターの目開き(穴の大きさ)についても最適条件を検討した。
実施例1の方法にてグレープゼリーを調製した。
実施例1の方法にて発酵乳原料を調製した。
前記1)で調製したグレープゼリー150gを無菌状態で攪拌機に投入し、ロータリーポンプで攪拌機から伸びるライン径1インチの円筒状の管路にゼリーを送り込み、管路に設置された第一のフィルター部を、線流速34.6kg/h/cm2で通過させながら裁断して棒状ゼリーを調製した。
第一のフィルター部のフィルターとして、一片が6〜9mmである正方形の穴を有するフィルターを使用した。また、第二のフィルター部のフィルターとして、一片が5mmまたは6mmの正方形の穴を有するフィルターを使用した。フィルターの穴の数はフィルターの穴の大きさに応じて異なる。
フィルターの穴の一片が9mmのとき穴の数は1個、一片が8mmのとき穴の数は2個、以下一片が7mm、6mm、5mmのとき、穴の数はそれぞれ2個、3個、5個であった。
試験例2、3では、第一のフィルター部にフィルターを2枚設置したところ、平均長径が短くなるとともにバラつきの指標である標準偏差が減少した。
試験例4は、第一のフィルター部にフィルターを3枚設置したが、2枚の時と比較して大きな違いはみられなかった。
試験例5、6では、第二のフィルター部にフィルターを2枚設置したところ、平均長径がさらに短くなった。
従って、本試験の結果はいずれも良好な結果といえるが、中でも、第一のフィルター部のフィルターを2枚設置し、第二のフィルター部のフィルターを1枚設置した試験例2の結果が最も良好となった。
3 ロータリーポンプ
5 第一のフィルター部
5a 第一のフィルター部のフィルター(1枚目)
5b 第一のフィルター部のフィルター(2枚目)
7 ベースタンク
9 ロータリーポンプ
11 混合器
13 第二のフィルター部
13a 第二のフィルター部のフィルター(1枚目)
13b 第二のフィルター部のフィルター(2枚目)
15 ロータリーポンプ
17 充填機
19 ホッパー
21 ロータリーポンプ
23 プレザーブタンク
25 ロータリーポンプ
Claims (12)
- ゼリー入り飲食品を製造する方法であって、
ゼリー基材を含むゼリー原料を、加熱殺菌し、冷却固化してゼリーを調製する工程、
調製したゼリーを管路に設置された第一のフィルター部を通過させて棒状ゼリーを調製する工程、
調製した棒状ゼリーと、これとは別に殺菌して調製した流動性飲食品とを、管路に設置された混合器に導入して混合し、棒状ゼリー・飲食品調製物を調製する工程、
調製した棒状ゼリー・飲食品調製物を管路に設置された第二のフィルター部を通過させて、棒状ゼリーを小片ゼリーに成形して、小片ゼリー・飲食品調製物を調製する工程、
調製した小片ゼリー・飲食品調製物を容器に充填してゼリー入り飲食品を製造する工程、
を含んでなる方法。 - 前記棒状ゼリーを調製する工程の後、前記棒状ゼリー・飲食品調製物を調製する工程の前に、次の工程:
前記棒状ゼリーを調製する工程にて調製された棒状ゼリーを、保持容器で保持した後に管路に送出する工程、
を含んでなる請求項1に記載の方法。 - 第一のフィルター部及び第二のフィルター部が、それぞれ独立に1枚または2枚以上のフィルターから構成される請求項1又は2に記載の方法。
- 管路に設置された混合器が、スタティックミキサー、ダイナミックミキサー、スクリュー型混合器、ニーダー、攪拌翼付きタンクからなる群から選択される1種又は2種以上である、請求項1〜3の何れかに記載の方法。
- ゼリー基材が、カラギナン、寒天、ファーセレラン、ローカストビーンガム、マンナン及びキサンタンガムからなる群から選択される1種又は2種以上である、請求項1〜4の何れかに記載の方法。
- 調製されたゼリーの破断強度が20〜650g/cm2である、請求項1〜5の何れかに記載の方法。
- 調製されたゼリーの破断距離が、5〜30mmである、請求項1〜6の何れかに記載の方法。
- 調製されたゼリーの平均長径が、5〜20mmである、請求項1〜7の何れかに記載の方法。
- 第一のフィルター部のフィルターが長径2〜10mmの穴を有し、第二のフィルター部のフィルターが長径1〜9mmの穴を有する、請求項1〜8の何れかに記載の方法。
- 管路に設置された第二のフィルター部を通過する棒状ゼリー・飲食品調製物の線流速が、25〜2500kg/h/cm2である、請求項1〜9の何れかに記載の方法。
- 管路に設置された第一のフィルター部を通過するゼリーの線流速が、10〜1000kg/h/cm2である、請求項1〜10の何れかに記載の方法。
- 流動性飲食品が、撹拌型発酵乳である、請求項1〜11の何れかに記載の方法。
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