JP5373312B2 - 作業車両の配管取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧ショベル等に好適に用いられる作業車両の配管取付構造に関するものである。
油圧ショベル等の作業車両においては、車両本体(上部旋回体)側に配された油圧ポンプから油圧配管および操作弁等を経由して作業機(ブーム)側に設けられる各油圧アクチュエータ(アーム操作シリンダおよびバケット操作シリンダ)に対して圧油が給排されることにより、アーム、バケット等の作業機が操作されるようになっている。
前記油圧配管は、油圧ポンプからブームの基端部近くまで延設される車両本体側の固定配管と、ブームの基端部から各油圧アクチュエータに向けて延設される作業機側の固定配管と、車両本体側の固定配管の先端部とブーム側の固定配管の基端部間を連結するように、ブームの回動(俯仰)に伴って可動される可撓性配管(油圧ホース)とを備えている(特許文献1参照)。
特開2000−303491号公報
次に、この種従来の油圧ショベルにおける配管取付構造について、図5、図6を参照しつつ、より詳細に説明する。
図5に示されるように、従来の油圧ショベルにおいて、上部旋回体の下部に設けた旋回フレーム51上には、左右一対の山形状のブーム取付ブラケット52が設けられ、これら左右のブーム取付ブラケット52間にブーム53が配され、このブーム53の基端部ボスがフートピン54によって着脱可能に枢支されている。前記ブーム取付ブラケット52間のフートピン54より後方位置には旋回フレーム51上に操作弁55が設けられている。この操作弁55には、旋回フレーム51の後方に配される油圧ポンプ(図示せず)からの吐出油が油圧配管を介して送られ、この操作弁55にて分岐された圧油が各油圧配管を介して各油圧アクチュエータへ送られる。
前記油圧アクチュエータのうち、ブーム53上に配されるアーム操作シリンダおよびアームの先端に取り付くバケット操作シリンダに対する圧油の給排を行うために、操作弁55の左右には互いに対向するように一対の支持ブラケット56が立設されている。そして、この支持ブラケット56に沿うように固定配管(金属製チューブ)57が操作弁55から上方へ向けて支持ブラケット56の上端部まで延設され、その上端部がクランプ58により固定されている。一方、作業機側の固定配管59は、その基端部がブーム53の基端部にクランプ60により固定されている。また、車両本体側の固定配管57と作業機側の固定配管59とは、可撓性配管(油圧ホース)61によって繋がれている。ここで、可撓性配管61は所要の弛みを持たせた状態にされ、図6(a)〜(c)に示されるように、ブーム53が回動(俯仰)した際に上下方向に移動する。
しかしながら、上記従来の配管取付構造では、可撓性配管61と固定配管57との接続部の位置(クランプ58の位置)が、ブーム53の回動中心であるフートピン54の位置から大きく後方に離れているために、ブーム53の回動時に可撓性配管61の形状が、下方へ大きく撓んだ状態(図6(a)参照)から、前後に引っ張られた状態(図6(c)参照)へ大きく変化することにより車両内部での可撓性配管61の移動量が大きくなり、その移動スペースを確保する必要がある。このため、車両内部におけるデッドスペースが多くなるだけでなく、整備時に左右のブーム取付ブラケット52間の下方に配されている旋回モータやスイベルジョイント等の機器にアプローチする際に可撓性配管61が邪魔になり、整備性を低下させるという問題点がある。
本発明は、前述のような問題点に鑑みてなされたもので、ブームの回動時に可撓性配管を略一定形状のままブームの移動に追従して移動させることにより、可撓性配管の移動量を少なくして、移動スペースを確保する必要のない作業車両の配管取付構造を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、本発明による作業車両の配管取付構造は、
車両本体と、この車両本体に対して回動自在なブームとを備える作業車両において、
前記車両本体側から前記ブームに設けられたアクチュエータに至る油圧配管を、車両本体側の固定配管と、ブーム側の固定配管と、これら両固定配管の端部同士を繋ぐ可撓性配管とにより構成してなる配管取付構造であって、
前記車両本体には、前記ブームの基端部に設けられるブームフートブラケットの側方位置に第1の支持ブラケットが立設され、前記ブーム上には、前記ブームの回動中心よりブーム先端側に少し離れた位置に、上端が側方へ張り出すようにして第2の支持ブラケットが立設され、
前記可撓性配管は、その基端部が前記第1の支持ブラケットの上端部の位置に配されるとともに、中央部に弛みを持たせた状態にされてその先端部が前記第2の支持ブラケットの位置に配され、かつ、前記車両本体側の基端部が前記ブームの回動中心の近傍に設けられることを特徴とするものである。
本発明において、前記車両本体側の固定配管は金属製チューブにより構成されるのが好ましい。
本発明によれば、車両本体側の固定配管と可撓性配管との接続部である可撓性配管の車両本体側の基端部がブームの回動中心に近づけられているので、ブームの回動時に可撓性配管はその撓み量が変化することなく略一定形状のままブームの移動に追従して移動することになり、可撓性配管の移動量が少なくて済み、移動スペースを確保する必要がなくなる。しかも、可撓性配管の移動部がブームの側方へ移ることになるので、機器の整備性を向上させることができる。
また、前記可撓性配管の車両本体側の基端部が、ブームの基端部に設けられるブームフートブラケットの側方に設けられているので、この基端部をブームの回動中心と略一致させることができるとともに、車両中央部に位置する旋回モータ等の機器の上方位置を迂回してその側縁部に沿わせて固定配管を取り回すことができ、車両中央部のスペースを確保することができ、スペースの有効利用を図ることができる。
本発明において、車両本体側の固定配管を金属製チューブにより構成することにより、操作弁から接続部までの固定配管の配置を自由に設定することができる。

次に、本発明による作業車両の配管取付構造の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る油圧ショベルの斜視図が示され、図2には、同油圧ショベルにおける旋回フレームの平面図が、図3には、図2の正面図が、それぞれ示されている。
本実施形態の油圧ショベル1においては、下部走行体2上に上部旋回体3が旋回自在に設けられ、上部旋回体3上の一側にキャブ4が搭載され、前部に作業機のブーム5がブーム操作シリンダ6によって俯仰自在に設けられている。そして、ブーム5の先端にはアーム7がアーム操作シリンダ8によって起伏自在に設けられ、アーム7の先端にはバケット9がバケット操作シリンダ10によって回動自在に設けられている。また、上部旋回体3の後部には、平面視で略方形の機械室11が配されており、この機械室11は、後方側がカウンタウェイト12により、上方側および左右両側がエンジンフード13によりそれぞれ覆われている。この機械室11内にはエンジン、油圧ポンプ等の機器が収容される。
図2、図3に示されるように、上部旋回体3の下部には旋回フレーム14が設けられ、この旋回フレーム14上の車両左右方向の中央部には、左右一対の山形状のブーム取付ブラケット15,16が互いに対向するように設けられている。そして、これらブーム取付ブラケット15,16間に前記ブーム5が配され、このブーム5の基端部にブームフートブラケット5Aが設けられ、このブームフートブラケット5Aに取着される基端部ボスがフートピン17によって枢支されている。こうして、ブーム5はフートピン17を支持軸にしてブーム操作シリンダ6の操作によって上下方向に回動(俯仰)される。
左右のブーム取付ブラケット15,16間におけるフートピン17の後方位置には旋回フレーム14上に操作弁18が設けられている。この操作弁18には、機械室11内に配される油圧ポンプからの吐出油が油圧配管を介して供給される。この操作弁18は、複数個の弁ユニットが積み重ねられて構成され、各弁ユニットの各ポートにはジョイント金具を介して油圧チューブ(金属製の油圧配管)が接続されている。こうして、油圧ポンプからの吐出油は、操作弁18の各ポートから各油圧チューブを経由して各油圧アクチュエータに供給される。また、各油圧アクチュエータからの戻り油は、操作弁18の各ポートを経由してタンクに戻される。なお、操作弁18は、キャブ4内に配設された操作レバーからの操作信号により切換え操作される。
前記油圧アクチュエータとしては、アーム操作シリンダ8、バケット操作シリンダ10、上部旋回体3を旋回させる旋回モータ19および下部走行体2の走行駆動モータへのスイベルジョイント(図示せず)等がある。これら各油圧アクチュエータと操作弁18とを接続する油圧配管は次のように取り回されている。
まず、操作弁18からアーム操作シリンダ8およびバケット操作シリンダ10に至る油圧配管は、車両本体側の固定配管である油圧チューブ20a,20b;21a,21bと、ブーム5側の固定配管である油圧チューブ22a,22b;23a,23bと、これら車両本体側の油圧チューブ20a,20b;21a,21bとブーム5側の油圧チューブ22a,22b;23a,23bの端部同士を繋ぐ油圧ホース(可撓性配管)24a,24b;25a,25bとにより構成されている。
前記車両本体側の油圧チューブ20a,20b;21a,21bの先端部と、油圧ホース24a,24b;25a,25bの基端部とを接続するために、ブーム5の回動支点であるフートピン17の直後方のブームフートブラケット5Aの側方位置には、支持ブラケット26,27が立設されている。また、油圧ホース24a,24b;25a,25bの先端部と、ブーム5側の油圧チューブ22a,22b;23a,23bの基端部とを接続するために、ブーム5上にはフートピン17より少し離れた前方位置に、上端が側方へ張り出すようにして支持ブラケット28,29が立設されている。
操作弁18からアーム操作シリンダ8に至る車両本体側の油圧チューブ20a,20bは、操作弁18の右側面の供給、排出ポートから右側方へ出た後、ブーム取付ブラケット16の内側面に沿うように支持ブラケット27側へ向けて前方向へ湾曲して延長され、先端部がその支持ブラケット27にクランプにて固定されるとともに、油圧ホース24a,24bの基端部に接続されている。同様に、操作弁18からバケット操作シリンダ10に至る車両本体側の油圧チューブ21a,21bは、操作弁18の左側面の供給、排出ポートから左側方へ出た後、ブーム取付ブラケット15の内側面に沿うように支持ブラケット26側へ向けて前方向へ湾曲しながら延長され、先端部がその支持ブラケット26のクランプにて固定されるとともに、油圧ホース25a,25bの基端部に接続されている。また、左右の各油圧ホース24a,24b;25a,25bは、中央部に弛みを持たせた状態にされてその先端部が支持ブラケット28,29にクランプにて固定されるとともに、対応する油圧チューブ22a,22b;23a,23bの基端部に接続されている。そして、各油圧チューブ22a,22b;23a,23bはブーム5の上面に沿ってブーム5先端部まで延長される。
その他、操作弁18から左右の旋回モータ19に至る油圧チューブ30,31および操作弁18からスイベルジョイントに至る油圧チューブ32は、操作弁18の上面もしくは側面の供給、排出ポートから出て、適宜湾曲、延長されてそれぞれの機器に接続されている。
本実施形態の配管取付構造によれば、車両本体側の油圧チューブ20a,20b;21a,21bと、油圧ホース24a,24b;25a,25bとの接続部(支持ブラケット26,27の上端部)が、ブーム5の回動中心であるフートピン17の極近傍であって、ブームフートブラケット5Aの側方に設けられているので、ブーム5が上下方向に回動した際にも、図4(a)(b)(c)に示されるように、油圧ホース24a,24b;25a,25bは撓み量が変化することなく略一定形状のままブーム5の移動に追従して移動することになる。しかも、油圧ホース24a,24b;25a,25bの移動部が従来旋回モータ19やスイベルジョイントの直上方であったのが、ブーム5の側方位置へ移ることになるので、車両内部におけるデッドスペースをなくすことができる。また、油圧ホース24a,24b;25a,25bに至る油圧配管である油圧チューブ20a,20b;21a,21bがブーム取付ブラケット15,16の内側面に沿うように固定的に配されているので、これによっても車両内部におけるデッドスペースをなくすことができる。この結果、ブーム取付ブラケット15,16間の下方に配されている旋回モータ19やスイベルジョイント等の機器へのアプローチが容易に行えることとなり、これら機器の整備性を向上させることができる。さらに、空いたスペースを有効利用して他の機器(例えば油圧回路機器)のレイアウト変更を容易に行うことができる。
本実施形態では、油圧ホース24a,24b;25a,25bに至る油圧配管として、金属製の油圧チューブ20a,20b;21a,21bを用いた例について説明したが、この油圧配管としては油圧ホースを用いることもできる。
また、本実施形態では、車両本体側の油圧チューブ20a,20b;21a,21bと、油圧ホース24a,24b;25a,25bとの接続部を、左右の各ブームフートブラケット5A,5Aの側方位置にそれぞれ設けたものについて説明したが、この接続部は、一方側の各ブームフートブラケット5Aの側方のみに設けることもできる。
本発明の配管取付構造は、油圧ショベルに適用して好適であるが、油圧ショベル以外のブームを有する作業車両にも適用することができる。
本発明の一実施形態に係る油圧ショベルの斜視図 本実施形態の油圧ショベルにおける旋回フレームの平面図 本実施形態の油圧ショベルにおける旋回フレームの正面図 本実施形態の油圧ショベルの作動態様説明図 従来の配管取付構造を示す図 従来の油圧ショベルの作動態様説明図
符号の説明
1 油圧ショベル
3 上部旋回体
5 ブーム
5A ブームフートブラケット
8 アーム操作シリンダ
10 バケット操作シリンダ
14 旋回フレーム
15,16 ブーム取付ブラケット
17 フートピン
18 操作弁
20a,20b;21a,21b 油圧チューブ
22a,22b;23a,23b 油圧チューブ
24a,24b;25a,25b 油圧ホース
26,27 支持ブラケット
28,29 支持ブラケット

Claims (2)

  1. 車両本体と、この車両本体に対して回動自在なブームとを備える作業車両において、
    前記車両本体側から前記ブームに設けられたアクチュエータに至る油圧配管を、車両本体側の固定配管と、ブーム側の固定配管と、これら両固定配管の端部同士を繋ぐ可撓性配管とにより構成してなる配管取付構造であって、
    前記車両本体には、前記ブームの基端部に設けられるブームフートブラケットの側方位置に第1の支持ブラケットが立設され、前記ブーム上には、前記ブームの回動中心よりブーム先端側に少し離れた位置に、上端が側方へ張り出すようにして第2の支持ブラケットが立設され、
    前記可撓性配管は、その基端部が前記第1の支持ブラケットの上端部の位置に配されるとともに、中央部に弛みを持たせた状態にされてその先端部が前記第2の支持ブラケットの位置に配され、かつ、前記車両本体側の基端部が前記ブームの回動中心の近傍に設けられることを特徴とする作業車両の配管取付構造。
  2. 前記車両本体側の固定配管が金属製チューブにより構成される請求項1に記載の作業車両の配管取付構造。
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