JP5376832B2 - バルコニー付き住宅 - Google Patents

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Description

本発明は、部屋とバルコニーとが、開口部を有する壁を介して隣り合うようにして配置されるバルコニー付き住宅に関する。
従来、敷地が狭小であるために、充分な庭を確保することができない都市型の住宅等の建物においては、リビング等の部屋に望むバルコニーで栽培される花や観葉植物等の緑を、窓越しに眺めて楽しむといったことが行われている(例えば、特許文献1参照)。これによって居住者は庭にいるような開放感を得られる。
特開2002−138571号公報
ところで、部屋とバルコニーとの間に立設される壁に窓等の開口部を設ける場合、バルコニーから部屋内へと雨水が浸入することを防ぐために、開口部の下部に位置するとともに、側断面視において凸型に形成された跨ぎ段差状の下壁部が、部屋の床とバルコニーの床との間に立設される場合がある。
ところが、このような下壁部を部屋とバルコニーとの間に設けると、部屋からバルコニーを眺める際に、この下壁部が目に入ってしまったり、部屋とバルコニーとを行き来する際に、この下壁部を跨いで行き来しなければならないため、この下壁部によって部屋とバルコニーとが分断された印象を受けてしまう場合がある。
本発明の課題は、部屋とバルコニーとの一体感を向上させて開放感を得ることが可能なバルコニー付き住宅を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図3に示すように、部屋1とバルコニー2とが、開口部4を有する壁3を介して隣り合うようにして配置されるバルコニー付き住宅において、
前記壁3は、前記開口部4の下部に位置するとともに、前記部屋1の床1aとバルコニー2の床2aとの間に立設される下壁部3bを備えており、
前記部屋1には、前記下壁部3bに当接して配置されるとともに、前記下壁部3bと略等しい高さに設定されるベンチ10が設けられており、
前記バルコニー2には、前記下壁部3bに近接して配置されるとともに、前記下壁部3bと略等しい高さに設定されるデッキ20が設けられており、
前記ベンチ10の上面には座板11が設けられており、この座板11は、この座板11の開口部4側端部からバルコニー2側に向かって延出することによって前記下壁部3bの上面に取り付けられた調整材3dを覆う延出部11aを備えており、
前記開口部4にはサッシ5が取り付けられており、このサッシ5の下枠5aは、前記下壁部3bの上端部に固定されるとともに、前記ベンチ10の座板11の延出部11aと前記デッキ20の開口部4側端部との間に位置しており、
前記調整材3dは、前記サッシ5の下枠5aの部屋1側端部と略等しい高さとなるように設定されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記部屋1には、前記下壁部3bに当接して配置されるとともに、前記下壁部3bと略等しい高さに設定されるベンチ10が設けられており、前記バルコニー2には、前記下壁部3bに近接して配置されるとともに、前記下壁部3bと略等しい高さに設定されるデッキ20が設けられているので、前記下壁部3bが目に入り難くなるとともに、この下壁部3bを跨いで前記部屋1とバルコニー2とを行き来する必要がなくなる。しかも、前記ベンチ10とデッキ20とを、前記下壁部3bを介して連続的に、かつ略等しい高さとなるように配置できるので、前記部屋1からバルコニー2を眺めた際に、前記バルコニー2に配置されたデッキ20が、部屋1側に突出して配置されたような印象を与えることができる。
これによって、従来に比して、前記部屋1とバルコニー2との一体感を向上させることができるので、居住者は、前記部屋1からバルコニー2を眺めた際に、前記部屋1にいながらにして、庭にいるような開放感を得ることが可能となる。
また、前記ベンチ10の上面には座板11が設けられており、この座板11は、この座板11の開口部4側端部からバルコニー2側に向かって延出することによって前記下壁部3bの上面を覆う延出部11aを備えているので、この延出部11aで前記下壁部3bの上面を覆うことによって、前記ベンチ10を、前記バルコニー2側に突出させて範囲を広げたように見せることができる。これによって、前記ベンチ10とデッキ20とを、より連続的に見せることができるので、前記部屋1とバルコニー2との一体感を、さらに向上させることができる。
また、前記開口部4にはサッシ5が取り付けられており、このサッシ5の下枠5aは、前記下壁部3bの上端部に固定されるとともに、前記ベンチ10の座板11の延出部11aと前記デッキ20の開口部4側端部との間に位置しているので、このサッシ5の下枠5aによって前記ベンチ10の座板11の延出部11aと前記デッキ20の開口部4側端部とを連続的に見せることができるので、前記部屋1とバルコニー2との一体感を、より一層向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、例えば図1に示すように、請求項1に記載のバルコニー付き住宅において、
前記ベンチ10は、前記開口部4の幅寸法よりも幅広に設定されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記ベンチ10は、前記開口部4の幅寸法よりも幅広に設定されているので、前記下壁部3bがより目に入り難くなるとともに、この下壁部3bを跨いで前記部屋1とバルコニー2とを行き来する必要がなくなるので、従来に比して、前記部屋1とバルコニー2との一体感を、より向上させることができる。その上、例えば前記ベンチ10が前記開口部4よりも幅狭に設定される場合に比して、前記デッキ20が部屋1側により広く進出してきたような印象を与えることができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図1に示すように、請求項1〜4のいずれか一項に記載のバルコニー付き建物において、
前記開口部4を有する壁3を除くバルコニー2の周縁部から所定の間隔をあけて前記デッキ20が設けられており、このデッキ20と前記バルコニー2の周縁部との間が植栽部2bとされていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、前記開口部4を有する壁3を除くバルコニー2の周縁部から所定の間隔をあけて前記デッキ20が設けられており、このデッキ20と前記バルコニー2の周縁部との間が植栽部2bとされているので、この植栽部2bにおいて花や観葉植物等の植物を栽培することができる。これによって、夏季の室温の上昇を抑制できたり、居住者が安らぎ感を得られたり等の緑化による様々な効果を得ることができるので、このような植栽部2bが設けられたバルコニー2を眺める居住者にとって、快適な居住環境を形成することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のバルコニー付き住宅において、
前記ベンチは、前記開口部から外れた位置に、凹型に形成された室内植栽部を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のバルコニー付き住宅において、
前記室内植栽部の底部は、前記部屋の床となっていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、例えば図3に示すように、請求項1〜5のいずれか一項に記載のバルコニー付き住宅において、
前記バルコニー2には、このバルコニー2内の空気を加湿冷却する加湿冷却手段8が設けられていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、前記バルコニー2には、このバルコニー2内の空気を加湿冷却する加湿冷却手段8が設けられているので、このバルコニー2内の気温を下げることができる。また、このようにバルコニー2内で加湿冷却された空気を、前記部屋1内へと吹き込ませることができるので、前記部屋1内の気温を下げることが可能となり、特に夏季において、より快適な居住環境を形成することができる。
請求項7に記載の発明は、例えば図1〜図6に示すように、請求項1〜6のいずれか一項に記載のバルコニー付き住宅において、
前記デッキ20は、このデッキ20の上部に設けられることによって床面を構成するデッキ床21を備えており、
このデッキ床21と前記バルコニー2の床2aとの間が収納部23(23A)とされていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、前記デッキ床21と前記バルコニー2の床2aとの間が収納部23(23A)とされているので、前記バルコニー2で使用する物品や外部で使用する物品を収納することができる。
請求項8に記載の発明は、例えば図4および図6に示すように、請求項7に記載のバルコニー付き住宅において、
前記収納部23は、上方に向かって開口する取り出し口24と、この取り出し口24を開閉する蓋部25とを備えており、
この蓋部25の上面には、上面が、前記デッキ床21の上面と面一となる補助床材25aが取り付けられていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、前記収納部23は、上方に向かって開口する取り出し口24と、この取り出し口24を開閉する蓋部25とを備えているので、この蓋部25によって前記取り出し口24を確実に開閉できる。また、前記蓋部25の上面には、上面が、前記デッキ床21の上面と面一となる補助床材25aが取り付けられているので、前記デッキ20上に段差が生じることを防ぐことができ、前記デッキ床21上を障害なく歩行できる。しかも、これら補助床材25aとデッキ床21とを一体的に見せることができるので、前記蓋部25の存在を目立たなくすることができる。
請求項9に記載の発明は、例えば図5および図6に示すように、請求項3を引用する請求項7または8に記載のバルコニー付き住宅において、
前記収納部23Aは、前記植栽部2b側に向かって開口する取り出し口24Aと、この取り出し口24Aを開閉する扉部25Aとを備えていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明によれば、前記収納部23Aは、前記植栽部2b側に向かって開口する取り出し口24Aと、この取り出し口24Aを開閉する扉部25Aとを備えているので、この扉部25Aによって前記取り出し口24Aを確実に開閉できる。また、前記取り出し口24Aが前記植栽部2b側に向かって開口しているので、物品を側方向から前記収納部23Aに収納したり、前記収納部23Aから取り出したりすることができる。
本発明によれば、部屋には、部屋の床とバルコニーの床との間に立設される開口部の下部に位置する下壁部に当接して配置されるとともに、この下壁部と略等しい高さに設定されるベンチが設けられており、バルコニーには、下壁部に近接して配置されるとともに、この下壁部と略等しい高さに設定されるデッキが設けられているので、下壁部が目に入り難くなるとともに、この下壁部を跨いで部屋とバルコニーとを行き来する必要がなくなる。しかも、ベンチとデッキとを、下壁部を介して連続的に、かつ略等しい高さとなるように配置できるので、部屋からバルコニーを眺めた際に、バルコニーに配置されたデッキが、部屋側に突出して配置されたような印象を与えることができる。
これによって、従来に比して、部屋とバルコニーとの一体感を向上させることができるので、居住者は、部屋からバルコニーを眺めた際に、部屋にいながらにして、庭にいるような開放感を得ることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
なお、本実施の形態のバルコニー付き住宅は、壁や床、屋根といった建物の構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てて構築するパネル工法で構築されるが、従来の軸組工法や壁式工法の木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造等の建物にも適用することができる。
本実施の形態のバルコニー付き住宅は、図1〜図3に示すように、部屋1とバルコニー2とが、開口部4を有する壁3を介して隣り合うようにして配置されるものであり、前記壁3は、前記開口部4の下部に位置するとともに、前記部屋1の床1aとバルコニー2の床2aとの間に立設される下壁部3bを備えており、前記部屋1には、前記下壁部3bに当接して配置されるとともに、前記下壁部3bと略等しい高さに設定されるベンチ10が設けられており、前記バルコニー2には、前記下壁部3bに近接して配置されるとともに、前記下壁部3bと略等しい高さに設定されるデッキ20が設けられている。
すなわち、前記ベンチ10とデッキ20とを、前記下壁部3bを介して連続的に、かつ略等しい高さとなるように配置できるので、前記部屋1からバルコニー2を眺めた際に、前記バルコニー2に配置されたデッキ20が、部屋1側に突出して配置されたような印象を与えることができるようになっている。
また、前記下壁部3bが目に入り難くなるとともに、この下壁部3bを跨いで前記部屋1とバルコニー2とを行き来する必要がなくなる。
ここで、前記部屋1は、例えば居住者や家族が普段いるリビングルームであり、このような部屋1に隣り合うようにして前記バルコニー2が配置されている。なお、本実施の形態の部屋1は、リビングルームに限られるものではない。
前記バルコニー2は、例えばインナーバルコニーやルーフバルコニーであり、比較的広い面積を確保できるようになっている。
さらに、このバルコニー2には、図1および図3に示すように、前記開口部4を有する壁3に対向するようにしてルーバー6が設けられている。このルーバー6は、複数の長尺な羽板を上下方向に所定の間隔をあけて並設して形成されており、近隣からの視線を遮りながら、必要な日差しを取り込んだり、風を取り込むことができるようになっている。
前記壁3は、図1〜図3に示すように、例えば、上部に位置する上壁部3aと、下部に位置する前記下壁部3bと、これら上壁部3aの両端部と下壁部3bの両端部との間に立設される側壁部3cとを枠状に組み立ててなる。
そして、これら上壁部3aと、下壁部3bと、側壁部3cとで囲まれた位置に、前記開口部4が設けられている。
また、前記下壁部3bは、図2に示すように、フラットに形成された前記部屋1の床1aおよびバルコニー2の床2aに対して、側断面視において凸型に隆起したように立設されている。
なお、このような凸型の段差はいわゆる跨ぎ段差であり、この段差を乗り越えるためには、ただ単に段差の上部に足を上げるだけでなく、段差の上部に足を上げた後に段差の向こう側に足を運ばなければならない。しかしながら、前記ベンチ10およびデッキ20が、この跨ぎ段差である下壁部3bを介して連続的に、かつ略等しい高さとなるように配置されているので、前記部屋1とバルコニー2との間の段差を、跨ぎ段差から、単に部屋1の床1aとベンチ10上とを昇降するだけの単純段差へと変えることができ、前記部屋1とバルコニー2とを行き来する際の安全性を高めることができる。
また、前記開口部4にはサッシ5が取り付けられている。このサッシ5に設けられる窓としては、例えば折りたたみ窓のような全開放可能な窓が採用されている。この折りたたみ窓は、例えば引違い戸等に比して、開口部をより広く開放させることができるので好ましい。
一方、前記ベンチ10は、図2に示すように、前記部屋1の床1a上に立設される複数の脚部12aと、これら複数の脚部12aの上端部同士に架設される上部パネル12bとを有する基台12を備えており、この基台12の上部パネル12bの上面に、座板11が設けられている。
なお、この基台12は、前記上部パネル12bの先端が、前記脚部12aよりも部屋1側に突出するようにして形成されている。
また、前記座板11は、前記ベンチ10の長さ方向に沿って長尺な複数の板材11bからなり、これら複数の板材11bは、これら複数の板材11b間に設けられるとともに、これら複数の板材11b同士を連結する連結ブラケット11cによって連結されている。
また、この座板11を構成する複数の板材11bのうち、部屋1側端部に位置する板材11bは、他の板材11bと直交する方向に、かつ下垂するようにして前記上部パネル12bの部屋1側端部に取付固定されている。
また、前記上部パネル12bは、図2に示すように、前記複数の脚部12aの上端部同士に架設される複数の根太と、これら複数の根太の室内側端部間に架設される横木と、これら根太および横木の上面に取り付けられる面材とを備えている。
さらに、前記複数の脚部12aのうち、室内側に配置される脚部12aの前面には、部屋1に露出する前面化粧板12fを取り付けるための前面下地板12eが取り付けられている。また、この前面下地板12eに取り付けられる前面化粧板12fの下端部は、前記部屋1の床1aから所定の隙間をあけて前記前面下地板12eに取り付けられており、この隙間に、前記部屋1の床1aに敷設されるフローリング材1bの端部が差し込まれるようになっている。
そして、前記上部パネル12bの裏面には、前記前面下地板12eの上端部から前記上部パネル12bの横木の部屋1側端部にかけて、裏面下地板12cが取り付けられており、さらに、この裏面下地板12cの部屋1側端部と、前記座板11を構成し、かつ部屋1側端部に位置する板材11bとには、アングル材12dが取付固定されている。
また、このように形成されたベンチ10の下面には、このベンチ10の下方を照らす照明装置(図示せず)が設けられている。
すなわち、前記上部パネル12bの先端は、上述のように、前記脚部12aよりも部屋1側に突出しており、この突出部分の下面側に、前記裏面下地板12cやアングル材12dが設けられており、このように突出した部分に、下方に向かって光を照射する照明装置が設けられているものとする。
これによって、前記ベンチ10の下部を明るくすることができるので、このベンチ10上にあがる際に、足等をぶつけにくくなるので、安全性が高い。
なお、前記座板11は、図2に示すように、この座板11の開口部4側端部からバルコニー2側に向かって延出することによって前記下壁部3bの上面を覆う延出部11aを備えている。すなわち、この座板11を構成する複数の板材11bのうち、開口部4側端部に位置する板材11bの開口部4側端部に、前記延出部11aが備えられていることとなる。
そして、この延出部11aで前記下壁部3bの上面を覆うことによって、前記ベンチ10を、前記バルコニー2側に突出させて範囲を広げたように見せることができる。これによって、前記ベンチ10とデッキ20とを、より連続的に見せることができるので、前記部屋1とバルコニー2との一体感を、より向上させることができる。
なお、本実施の形態の延出部11aは、図2に示すように、前記下壁部3bの上面に取り付けられた調整材3dの上面を覆うようにして設けられている。
また、この調整材3dは、後述するサッシ5の下枠5aの部屋1側端部と略等しい高さとなるように設定されている。
さらに、このように前記部屋1とバルコニー2との一体感を向上させる手段として、前記サッシ5の下枠5aを、前記下壁部3bの上端部に固定するとともに、前記ベンチ10の座板11の延出部11aと前記デッキ20の開口部4側端部との間に位置させることが好ましい。
これによって、このサッシ5の下枠5aによって前記ベンチ10の座板11の延出部11aと前記デッキ20の開口部4側端部とを連続的に見せることができるので、前記部屋1とバルコニー2との一体感を、さらに向上できるようになっている。
さらに、図2に示すように、前記下枠5aの部屋1側端部および前記調整材3dのバルコニ2側端部の上部には、前記座板11の延出部11aのバルコニ2側端部と、前記サッシ5の下枠5aの部屋1側端部とを覆うカバー材5bが設けられている。
また、前記ベンチ10は、図1に示すように、前記開口部4の幅寸法よりも幅広となるように形成されている。なお、本実施の形態においては、バルコニ2の側部に立設された壁部を超えて配置されており、前記壁3よりも幅広に形成されている。
これによって、前記バルコニー2に配置されたデッキ20が、部屋1側に突出して配置されたような印象を与える際に、より前記デッキ20を突出させたような印象を与えることができる。
また、同じく、前記ベンチ10の奥行き寸法を広く形成するようにしてもよい。これによって、より一層前記デッキ20を突出させたような印象を与えることができる。
さらに、このベンチ10は、前記開口部4から外れた位置に、凹型に形成された室内植栽部13を備えている。この室内植栽部13の底部は、前記部屋1の床1aとなっており、つまり、前記ベンチ10の高さ分の深さに設定されていることとなる。
この室内植栽部13には、プランター・鉢等を設置して、このプランター・鉢等で花や観葉植物を栽培できるようになっている。
一方、前記デッキ20は、図1〜図6に示すように、このデッキの上部に設けられることによって床面を構成するデッキ床21と、このデッキ床21を支持する基台22とを備えている。また、この基台22は、例えば複数の根太を縦横に架け渡しながら前記バルコニー2の床2a上に組み上げるなどして形成される。
また、前記デッキ床21は、前記ベンチ10の座板11を構成する複数の板材11bと同様の方向に長尺に形成された複数の板材21aを互いに連結してなる。
そして、このデッキ20は、図1〜図3に示すように、前記開口部4を有する壁3を除くバルコニー2の周縁部から所定の間隔をあけて設けられており、このデッキ20と前記バルコニー2の周縁部との間が植栽部2bとされている。
この植栽部2bでは、花や観葉植物等の植物を栽培できるようになっている。これによって、夏季の室温の上昇を抑制できたり、居住者が安らぎ感を得られたり等の緑化による様々な効果を得ることができるので、快適な居住環境を得ることができる。
この植栽部2bには、プランター・鉢等を設置して、このプランター・鉢等で花や観葉植物を栽培することが好ましいが、例えば、前記バルコニー2の床2aに防水層や防根シート、排水設備を設けるなどして、この植栽部2bに直に土を入れて、花や草木を栽培するようにしてもよい。
また、この植栽部2bに、例えば紅葉する植物を栽培してもよい。これによって、居住者が様々なシチュエーションを楽しむことができるので、好ましい。
また、このような植栽部2bの他にも、前記バルコニー2に、図3に示すように、植物を栽培できる緑化ルーバー7を設置するなどして、このバルコニー2の緑化を図るようにしても良い。本実施の形態の緑化ルーバー7は、前記開口部4を有する壁3と前記ルーバー6との間に立設されるバルコニー2の周壁部に沿って立設されている。
なお、前記植栽部2bや緑化ルーバー7には、給水源2cに接続されるとともに、タイマーや水量調節等の機能を有し、自動で水やりが可能な潅水制御装置2dを設けるようにしてもよい。
また、快適な居住環境を得る手段として、緑化を図る以外にも、例えば前記バルコニー2には、このバルコニー2内の空気を加湿冷却する加湿冷却手段8が設けるようにしてもよい。本実施の形態の加湿冷却手段8は、前記ルーバー6や緑化ルーバー7の周囲に設けられているものとする。
この加湿冷却手段は、図3に示すように、前記ルーバー6や緑化ルーバー7の上部付近に設けられる複数のノズル8aと、これら複数のノズル8aに水を供給する供給手段8bと、これら複数のノズル8aおよび供給手段8bを接続する給水パイプ8cとを備えている。そして、このノズル8aによって、極微細な水分(例えば4マイクロメートル程度)をノズル8aから噴霧でき、その噴射された水分の気化熱を利用することによって周囲を濡らさずに冷却できるようになっている。
また、このような加湿冷却手段8によれば、前記複数のノズル8aから噴射される極微細霧状の水分が気化する際の気化熱によってバルコニー2内の温度を低下させることができる。さらに、前記ルーバー6から風を取り込んで、前記部屋1内に吹き込ませることによって、この部屋1の温度も低下させることができるので、特に夏季における居住環境を格段に快適なものとすることができる。
また、例えばバルコニー2をライトアップすることで、前記ノズル8aから噴射される細かな水分と光との相乗効果により、バルコニー2内を靄のかかったような普段とは異なる空間を作り出すこともできるので、居住者が様々なシチュエーションを楽しむことができ、好ましい。
なお、前記ノズル8aから噴射された水分は、極微細で気化しやすいため、部屋1内に吹き込んだとしても、部屋1内を濡らすことがない。
また、前記ノズル8aの噴射口(図示せず)の大きさを調節可能とし、噴射される水分の大きさを調節可能としてもよいものとする。例えば噴射される水分を大きくして、前記植栽部2bの花や観葉植物等に水やりを行ってもよい。
一方、前記デッキ20には、図1〜図4に示すように、前記デッキ床21と前記バルコニー2の床2aとの間に収納部23を設けるようにしてもよい。これによって、前記バルコニー2で使用する物品や外部で使用する物品を収納することができるので、好ましい。
また、本実施の形態の収納部23は、図4に示すように、上方に向かって開口する取り出し口24と、この取り出し口24を開閉する蓋部25とを備えており、この蓋部25の上面には、上面が、前記デッキ床21の上面と面一となる補助床材25aが取り付けられている。
なお、前記蓋部25には、図示はしないが、この蓋部25の表面に突出しない把手が設けられていることが望ましい。
また、この蓋部25は、この蓋部25の下面周縁部にパッキン等(図示せず)を設けることによって前記収納部23を水密に閉塞することができるようになっている。
このような収納部23によれば、前記収納部23は、上方に向かって開口する取り出し口24と、この取り出し口24を開閉する蓋部25とを備えているので、この蓋部25によって前記取り出し口24を確実に開閉できる。
また、前記蓋部25の上面には、上面が、前記デッキ床21の上面と面一となる補助床材25aが取り付けられているので、前記デッキ20上に段差が生じることを防ぐことができ、前記デッキ床21上を障害なく歩行できる。しかも、これら補助床材25aとデッキ床21とを一体的に見せることができるので、前記蓋部25の存在を目立たなくすることが可能となっている。
また、このような収納部23を前記デッキ20に設ける際は、前記デッキ20を構成するデッキ床21に前記収納部23を入れ込むための開口を形成するとともに、前記収納部23を設置するためのスペースを確保しながら前記基台22を形成する。
なお、このような収納部23の他にも、図5に示すように、例えば前記植栽部2b側に向かって開口する取り出し口24Aと、この取り出し口24Aを開閉する扉部25Aとを備える収納部23Aを採用してもよいものとする。
このような収納部23Aによれば、前記扉部25Aによって前記取り出し口24Aを確実に開閉できるだけでなく、物品を側方向から前記収納部23Aに収納したり、前記収納部23Aから取り出したりすることができる。
これによって、例えば前記デッキ床21に収納部23を入れ込むための開口を形成したり、収納部23の蓋部25に補助床材25aを取り付けたりする必要がなくなるので、好ましい。
なお、図6に示すように、この収納部23Aと、前記収納部23とを、同時に前記デッキ20下に設けてもよく、これら収納部23,23Aを並設してもよいものとする。これら収納部23,23Aを並設するは、隣り合う収納部23,23A間に仕切り壁26等を設けて仕切るようにしてもよい。
本実施の形態によれば、前記部屋1には、前記下壁部3bに当接して配置されるとともに、前記下壁部3bと略等しい高さに設定されるベンチ10が設けられており、前記バルコニー2には、前記下壁部3bに近接して配置されるとともに、前記下壁部3bと略等しい高さに設定されるデッキ20が設けられているので、前記下壁部3bが目に入り難くなるとともに、この下壁部3bを跨いで前記部屋1とバルコニー2とを行き来する必要がなくなる。しかも、前記ベンチ10とデッキ20とを、前記下壁部3bを介して連続的に、かつ略等しい高さとなるように配置できるので、前記部屋1からバルコニー2を眺めた際に、前記バルコニー2に配置されたデッキ20が、部屋1側に突出して配置されたような印象を与えることができる。
これによって、従来に比して、前記部屋1とバルコニー2との一体感を向上させることができるので、居住者は、前記部屋1からバルコニー2を眺めた際に、前記部屋1にいながらにして、庭にいるような開放感を得ることが可能となる。
本発明のバルコニー付き住宅を示す平面図である。 部屋とバルコニーとの境を示す断面図である。 部屋の一部とバルコニーとを示す断面図である。 デッキ床とバルコニの床との間の収納部の一例を示す断面図である。 デッキ床とバルコニの床との間の収納部の一例を示す断面図である。 デッキ床とバルコニの床との間の収納部の一例を示す断面図である。
符号の説明
1 部屋
2 バルコニー
3 壁
3b 下壁部
4 開口部
10 ベンチ
20 デッキ

Claims (9)

  1. 部屋とバルコニーとが、開口部を有する壁を介して隣り合うようにして配置されるバルコニー付き住宅において、
    前記壁は、前記開口部の下部に位置するとともに、前記部屋の床とバルコニーの床との間に立設される下壁部を備えており、
    前記部屋には、前記下壁部に当接して配置されるとともに、前記下壁部と略等しい高さに設定されるベンチが設けられており、
    前記バルコニーには、前記下壁部に近接して配置されるとともに、前記下壁部と略等しい高さに設定されるデッキが設けられており、
    前記ベンチの上面には座板が設けられており、この座板は、この座板の開口部側端部からバルコニー側に向かって延出することによって前記下壁部の上面に取り付けられた調整材を覆う延出部を備えており、
    前記開口部にはサッシが取り付けられており、このサッシの下枠は、前記下壁部の上端部に固定されるとともに、前記ベンチの座板の延出部と前記デッキの開口部側端部との間に位置しており、
    前記調整材は、前記サッシの下枠の部屋側端部と略等しい高さとなるように設定されていることを特徴とするバルコニー付き住宅。
  2. 請求項1に記載のバルコニー付き住宅において、
    前記ベンチは、前記開口部の幅寸法よりも幅広に設定されていることを特徴とするバルコニー付き住宅。
  3. 請求項1または2に記載のバルコニー付き建物において、
    前記開口部を有する壁を除くバルコニーの周縁部から所定の間隔をあけて前記デッキが設けられており、このデッキと前記バルコニーの周縁部との間が植栽部とされていることを特徴とするバルコニー付き住宅。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のバルコニー付き住宅において、
    前記ベンチは、前記開口部から外れた位置に、凹型に形成された室内植栽部を備えることを特徴とするバルコニー付き住宅。
  5. 請求項4に記載のバルコニー付き住宅において、
    前記室内植栽部の底部は、前記部屋の床となっていることを特徴とするバルコニー付き住宅。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のバルコニー付き住宅において、
    前記バルコニーには、このバルコニー内の空気を加湿冷却する加湿冷却手段が設けられていることを特徴とするバルコニー付き住宅。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のバルコニー付き住宅において、
    前記デッキは、このデッキの上部に設けられることによって床面を構成するデッキ床を備えており、
    このデッキ床と前記バルコニーの床との間が収納部とされていることを特徴とするバルコニー付き住宅。
  8. 請求項7に記載のバルコニー付き住宅において、
    前記収納部は、上方に向かって開口する取り出し口と、この取り出し口を開閉する蓋部とを備えており、
    この蓋部の上面には、上面が、前記デッキ床の上面と面一となる補助床材が取り付けられていることを特徴とするバルコニー付き住宅。
  9. 請求項3を引用する請求項7または8に記載のバルコニー付き住宅において、
    前記収納部は、前記植栽部側に向かって開口する取り出し口と、この取り出し口を開閉する扉部とを備えていることを特徴とするバルコニー付き住宅。
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