JP5773769B2 - 粉体粒子の熱処理方法及びトナーの製造方法 - Google Patents
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該熱処理装置は、
(1)該粉体粒子の熱処理が行われる円筒形状の処理室と、
(2)該処理室に該粉体粒子を供給するための粉体粒子供給手段と、
(3)該処理室に供給された該粉体粒子を熱処理するための熱風を該処理室に供給するための熱風供給手段と、
(4)熱処理された該粉体粒子を冷却するための冷風を該処理室に供給するための冷風供給手段と、
(5)該処理室の下端部側から熱処理された該粉体粒子を回収する回収手段と、
を有し、
円筒形状の該処理室は、その中心軸が垂直方向になるように設置されており、
該粉体粒子供給手段は、
(i)該処理室の外周部の、熱風供給手段の出口部よりも下流側に複数設けられており、
(ii)該粉体粒子供給手段の出口部から噴射される該粉体粒子の噴射方向を該処理室の垂直方向及び水平方向に関して調整可能な調整機構を具備しており、
該熱風供給手段は、該処理室に供給される熱風が該処理室内を旋回するように設けられており、
該回収手段は、該処理室内を旋回する該粉体粒子の旋回方向を維持するように、該処理室の外周部に設けられており、
該処理室の垂直方向の断面において、
該粉体粒子供給手段の出口部から噴射される該粉体粒子の噴射方向と
水平方向と
により成される角度を垂直噴出角度α(°)とし、
該処理室の水平方向の断面において、
該粉体粒子供給手段の出口部から噴射される該粉体粒子の噴射方向と
該粉体粒子供給手段の出口部と該処理室の該中心軸とを水平方向に結ぶ方向と
により成される角度を水平噴射角度β(°)としたとき、
該垂直噴出角度α(°)及び該水平噴射角度β(°)が、
−45(°)≦α≦+45(°)
−20(°)≦β≦+90(°)
を満足するように、該処理室に該粉体粒子を供給する
ことを特徴とする粉体粒子の熱処理方法に関する。
及び、該装置の水平断面における該粉体粒子供給手段出口から噴射される該粉体粒子の噴射方向と該粉体粒子供給手段出口部と該装置中心部を結ぶ方向により成される水平噴射角度β(°)が
−45(°)≦α≦+45(°)
−20(°)≦β≦+90(°)
を満足する範囲で調整可能とすることが、処理後の表面改質粒子の球形化度及び粒度分布を制御する上で好ましい。なお、図6におけるαは「+」の場合を示し、粉体粒子噴射方向が上向きでは「−」になる。また、図5におけるβは「+」の場合を示し、粉体粒子噴射方向が熱風旋回方向に抗する向きでは「−」になる。
例えば、2価以上のアルコールモノマー成分として、具体的には、2価アルコールモノマー成分としては、ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(3.3)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(2.0)−ポリオキシエチレン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(6)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン等のビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA等が挙げられる。
粉体粒子及びトナー粒子の重量平均粒径(D4)は、以下のようにして算出する。測定装置としては、100μmのアパーチャーチューブを備えた細孔電気抵抗法による精密粒度分布測定装置「コールター・カウンター Multisizer 3」(登録商標、ベックマン・コールター社製)を用いる。測定条件の設定及び測定データの解析は、付属の専用ソフト「ベックマン・コールター Multisizer 3 Version3.51」(ベックマン・コールター社製)を用いる。尚、測定は実効測定チャンネル数2万5千チャンネルで行う。
(1)Multisizer 3専用のガラス製250ml丸底ビーカーに前記電解水溶液約200mlを入れ、サンプルスタンドにセットし、スターラーロッドの撹拌を反時計回りで24回転/秒にて行なう。そして、専用ソフトの「アパーチャーのフラッシュ」機能により、アパーチャーチューブ内の汚れと気泡を除去しておく。
(2)ガラス製の100ml平底ビーカーに前記電解水溶液約30mlを入れる。この中に分散剤として「コンタミノンN」(非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、有機ビルダーからなるpH7の精密測定器洗浄用中性洗剤の10質量%水溶液、和光純薬工業社製)をイオン交換水で約3質量倍に希釈した希釈液を約0.3ml加える。
(3)発振周波数50kHzの発振器2個を位相を180度ずらした状態で内蔵し、電気的出力120Wの超音波分散器「Ultrasonic Dispension System Tetora150」(日科機バイオス社製)を準備する。超音波分散器の水槽内に約3.3lのイオン交換水を入れ、この水槽中にコンタミノンNを約2ml添加する。
(4)前記(2)のビーカーを前記超音波分散器のビーカー固定穴にセットし、超音波分散器を作動させる。そして、ビーカー内の電解水溶液の液面の共振状態が最大となるようにビーカーの高さ位置を調整する。
(5)前記(4)のビーカー内の電解水溶液に超音波を照射した状態で、トナー約10mgを少量ずつ前記電解水溶液に添加し、分散させる。そして、さらに60秒間超音波分散処理を継続する。尚、超音波分散にあたっては、水槽の水温が10℃以上40℃以下となる様に適宜調節する。
(6)サンプルスタンド内に設置した前記(1)の丸底ビーカーに、ピペットを用いてトナーを分散した前記(5)の電解質水溶液を滴下し、測定濃度が約5%となるように調整する。そして、測定粒子数が50000個になるまで測定を行う。
(7)測定データを装置付属の前記専用ソフトにて解析を行い、重量平均粒径(D4)を算出する。尚、専用ソフトでグラフ/体積%と設定したときの、「分析/体積統計値(算術平均)」画面の「平均径」が重量平均粒径(D4)である。
粉体粒子及びトナー粒子の個数基準の微粉量(個数%)は、前記のMultisizer 3の測定を行った後、データを解析することにより算出する。
粉体粒子及びトナー粒子中の体積基準の粗粉量(体積%)は、前記のMultisizer 3の測定を行った後、データを解析することにより算出する。
粉体粒子及びトナー粒子の平均円形度は、フロー式粒子像分析装置「FPIA−3000」(シスメックス社製)によって、校正作業時の測定及び解析条件で測定する。
本発明において、円形度が0.990以上の粒子の割合は、円形度の分布を示す指標として用いており、頻度(%)で表わされる。具体的には、FPIA−3000によって測定した粉体粒子及びトナー粒子の平均円形度における、頻度テーブルの範囲1.00の頻度(%)の値と、0.990−>1.000の頻度(%)の値を足した値を用いた。
ポリエステルユニットを有する樹脂:100質量部
(重量平均分子量(Mw):87000、平均分子量(Mn):3300、ピーク分子量:(Mp)9200)
パラフィンワックス:6質量部
(最大吸熱ピーク温度78℃)
3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸アルミニウム化合物:1.5質量部
カーボンブラック:7.5質量部
上記の処方の材料をヘンシェルミキサーFM−75型(三井三池化工機社製)で混合した後、温度を120℃に設定した二軸混練機PCM−30型(池貝鉄工社製)にて混練した。得られた混練物を冷却し、ハンマーミルにて1mm以下に粗粉砕し、トナー粗砕物とし、得られたトナー粗砕物を、機械式粉砕機T−250(ターボ工業社製)にて粉砕し、トナー微粒子を得た。続いて、得られたトナー微粒子を、ファカルティ(ホソカワミクロン社製)により分級した。
トナー粒子A:100質量部
シリカ:3.0質量部
(ゾルゲル法で作成したシリカ微粒子にヘキサメチルジシラザン処理1.5質量%で表面処理した後、分級によって所望の粒度分布に調整したもの。)
酸化チタン:0.5質量部
(アナターゼ形の結晶性を有するメタチタン酸を表面処理したもの。)
シリカの添加量を1.0質量部に、酸化チタン添加量を0.2質量部に変更する以外は粉体粒子の製造例1と同様にして粉体処理粒子A−2を得た。
ポリエステルユニットを有する樹脂:100質量部
(重量平均分子量(Mw):82400、平均分子量(Mn):3300、ピーク分子量:(Mp)8450)
炭化水素系ワックス:6質量部
(最大吸熱ピーク温度102℃)
3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸アルミニウム化合物:1.0質量部
磁性酸化鉄(平均粒子径0.20μm):70質量部
上記の処方の材料をヘンシェルミキサーFM−75型(日本コークス社製)で混合した後、温度を140℃に設定した二軸混練機PCM−30型(池貝鉄工社製)にて混練した。得られた混練物を冷却し、ハンマーミルにて1mm以下に粗粉砕し、トナー粗砕物とし、得られたトナー粗砕物を、機械式粉砕機T−250(ターボ工業社製)にて粉砕し、トナー微粒子を得た。続いて、得られたトナー微粒子を、ファカルティ(ホソカワミクロン社製)により分級した。
トナー粒子A:100質量部
シリカ:3.0質量部
(ゾルゲル法で作成したシリカ微粒子にヘキサメチルジシラザン処理1.5質量%で表面処理した後、分級によって所望の粒度分布に調整したもの。)
酸化チタン:0.5質量部
(アナターゼ形の結晶性を有するメタチタン酸を表面処理したもの。)
シリカ添加量を1.0質量部に、酸化チタン添加量を0.2質量部に変更する以外は粉体粒子の製造例3と同様にして粉体処理粒子B−2を得た。
図1に示した熱処理装置を用い、図3の旋回部材を用い、粉体粒子供給手段を図5の8分割とし、粉体粒子導入方向の垂直角α=10°、水平角度β=90°になるように調整し粉体粒子の熱処理を行った。尚、熱処理装置本体の内径はΦ450mm、センターポールの外径はΦ330mm、装置の天板から底面までの高さは1350mmとした。
トナー粒子a−1、及びトナー粒子b−1について、円形度が0.990以上の粒子の頻度s(%)をトナー粒子の形状均一性の指標とし、以下の基準で評価した。
A:s<30.0
B:30.0≦s<35.0
C:35.0≦s<40.0
D:40.0≦s<45.0
E:45.0≦s
熱処理前の粉体粒子と、熱処理後のトナー粒子中の10.0μm以上の粒子の割合の差Δm(体積%)を、熱処理における粗大な粒子増減の指標として用い、下記の基準で判断した。
A:Δm<5.0
B:5.0≦Δm<10.0
C:10.0≦Δm<15.0
D:15.0≦Δm<20.0
E:20.0≦Δm
トナー粒子a−1、及びトナー粒子b−1の粗粉量の差Δp(体積%)をとり、原料である粉体粒子変更時の安定生産性の指標とし、下記の基準で判断した。
A:2.0<Δp
B:2.0≦Δp<4.0
C:4.0≦Δp<6.0
D:6.0≦Δp<8.0
E:8.0≦Δp
粉体処理粒子A−1を用いて1時間処理後、及び粉体処理粒子B−1を用いて1時間処理を行った後の夫々について、工業用ビデオスコープ「IPLEX SA II R」(オリンパス社製)のスコープ部を熱処理装置側面の点検口(不図示)から挿入し、装置内の融着状況を確認し、下記の基準で判断した。
A:融着物が全く認められないレベル
B:融着物が僅かに認められるが、運転上支障のないレベル
C:融着が認められるが、運転上支障のないレベル
D:融着が認められ、運転を中止する必要があるレベル
E:大きな融着物が認められ、運転を中止する必要があるレベル
実施例1において、粉体処理粒子A−1を粉体処理粒子A−2へ、粉体粒子B−1を粉体粒子B−2へ変更する以外は実施例1と同様にしてトナー粒子a−2、トナー粒子b−2を製造し、同様の評価を行った。運転条件、評価結果を表1に示す。
装置構成1において、図1に示した熱処理装置の規制手段5を取り除いた装置構成2を用いる以外は実施例2と同様にして、トナー粒子a−3、トナー粒子b−3を製造し、同様の評価を行った。運転条件、評価結果を表1に示す。
装置構成2において、図1に示した熱処理装置の2段目の冷風供給手段4−2を無くし、供給する冷風を2段とした装置構成3を用いる以外は実施例3と同様にして、トナー粒子a−4、トナー粒子b−4を製造し、同様の評価を行った。
装置構成3において、図1に示した熱処理装置の3段目の冷風供給手段4−3を無くし、供給する冷風を1段とした装置構成4を用いる以外は実施例4と同様にして、トナー粒子a−5、トナー粒子b−5を製造し、同様の評価を行った。
装置構成4において、図1に示した熱処理装置の1段目の冷風の分割数を2分割とした装置構成5を用いる以外は実施例5と同様にして、トナー粒子a−6、トナー粒子b−6を製造し、同様の評価を行った。
装置構成5において、図1に示した熱処理装置の1段目の冷風を分割せず、1方向とした装置構成6を用いる以外は実施例6と同様にして、トナー粒子a−7、トナー粒子b−7を製造し、同様の評価を行った。
装置構成6の装置構成において、運転条件を、原料導入方向をα=−40°/β=45°とする以外は実施例7と同様の運転条件にて、粉体処理粒子A−2を用い、供給量150kg/hrとし、熱処理を行いトナー粒子a−8を得た。
装置構成6の装置構成において、運転条件を、原料導入方向をα=50°/β=50°とする以外は実施例7と同様の運転条件にて、粉体処理粒子A−2を用い、供給量150kg/hrとし、熱処理を行いトナー粒子a−9を得た。
図7に示した熱処理装置で、粉体粒子を熱処理した。
図8に示した熱処理装置の熱風供給手段と粉体粒子供給手段を図7に示したように改造した以外は上記装置構成7と同様の装置構成で、粉体粒子を熱処理した。
Claims (5)
- 結着樹脂及び着色剤を含有する粉体粒子を、熱処理装置を用いて熱処理する粉体粒子の熱処理方法であって、
該熱処理装置は、
(1)該粉体粒子の熱処理が行われる円筒形状の処理室と、
(2)該処理室に該粉体粒子を供給するための粉体粒子供給手段と、
(3)該処理室に供給された該粉体粒子を熱処理するための熱風を該処理室に供給するための熱風供給手段と、
(4)熱処理された該粉体粒子を冷却するための冷風を該処理室に供給するための冷風供給手段と、
(5)該処理室の下端部側から熱処理された該粉体粒子を回収する回収手段と、
を有し、
円筒形状の該処理室は、その中心軸が垂直方向になるように設置されており、
該粉体粒子供給手段は、
(i)該処理室の外周部の、熱風供給手段の出口部よりも下流側に複数設けられており、
(ii)該粉体粒子供給手段の出口部から噴射される該粉体粒子の噴射方向を該処理室の垂直方向及び水平方向に関して調整可能な調整機構を具備しており、
該熱風供給手段は、該処理室に供給される熱風が該処理室内を旋回するように設けられており、
該回収手段は、該処理室内を旋回する該粉体粒子の旋回方向を維持するように、該処理室の外周部に設けられており、
該処理室の垂直方向の断面において、
該粉体粒子供給手段の出口部から噴射される該粉体粒子の噴射方向と
水平方向と
により成される角度を垂直噴出角度α(°)とし、
該処理室の水平方向の断面において、
該粉体粒子供給手段の出口部から噴射される該粉体粒子の噴射方向と
該粉体粒子供給手段の出口部と該処理室の該中心軸とを水平方向に結ぶ方向と
により成される角度を水平噴射角度β(°)としたとき、
該垂直噴出角度α(°)及び該水平噴射角度β(°)が、
−45(°)≦α≦+45(°)
−20(°)≦β≦+90(°)
を満足するように、該処理室に該粉体粒子を供給する
ことを特徴とする粉体粒子の熱処理方法。 - 前記冷風供給手段は、前記処理室の外周部に複数設けられており、かつ、前記冷風供給手段から供給された冷風が前記処理室の内周面に沿って前記熱風の旋回方向と同方向に旋回するように設けられている請求項1に記載の粉体粒子の熱処理方法。
- 前記冷風供給手段は、前記粉体粒子供給手段より下流側に、同一周方向とはならないように複数設けられている請求項1又は2に記載の粉体粒子の熱処理方法。
- 前記熱処理装置は、前記処理室に供給された該粉体粒子の流れを規制するための規制手段を前記処理室に有し、
該規制手段は、前記処理室の前記中心軸上に、前記処理室の下端部から上端部に向けて突出するように配置された、断面が円形状である柱状部材である
請求項1〜3のいずれか1項に記載の粉体粒子の熱処理方法。 - 結着樹脂及び着色剤を含有する粉体粒子を、熱処理装置を用いて熱処理する熱処理工程を有するトナーの製造方法において、
該熱処理工程が、請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱処理方法によって行われることを特徴とするトナーの製造方法。
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