JP7535724B2 - ボード孔開け方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ボード孔開け方法に関する。
従来より、天井や壁を構成するボードには、種々の設備機器や配管等を配設するために孔開け加工が施される場合がある。このような孔開け加工は、例えば、下記特許文献1に開示されているように、施工された天井化粧ボードの室内側となる下方側からホールソーを用いてなされる。
実公平7-5935号公報
しかしながら、上記のような孔開け方法では、天井や天井際への孔開けが多くなる傾向があることから比較的に高所での作業となり、作業性の改善が望まれる。また、天井や壁を構成するボードは、現場加工性等の観点から比較的に脆弱なボードが用いられる傾向があり、孔開けする際に破損する懸念もあった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、ボードに貫通孔を形成する際における作業性の向上が可能でありながらも、ボードの破損を抑制し得るボード孔開け方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係るボード孔開け方法は、一方向に長尺なボードの幅方向両端部のそれぞれに長手方向に沿って補強材が取り付けられた被加工材の長手方向両端側を支持させて長手方向途中部位を浮かせた状態で、前記ボードの長手方向途中部位に、その上方側から孔開け装置を用いて厚さ方向に貫通する貫通孔を形成することを特徴とする。
本発明に係るボード孔開け方法は、上述のような構成としたことで、ボードに貫通孔を形成する際における作業性の向上が可能でありながらも、ボードの破損を抑制することができる。
(a)、(b)は、本発明の一実施形態に係るボード孔開け方法の一例を模式的に示し、(a)は、概略平面図、(b)は、概略正面図である。 (a)、(b)は、同ボード孔開け方法の一例を模式的に示し、(a)は、図1(a)におけるX-X線矢視に対応させた概略縦断面図、(b)は、概略平面図である。 同ボード孔開け方法を用いて貫通孔が形成されたボードの一例を施工した状態を模式的に示す一部破断概略斜視図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
図1~図3は、本実施形態に係るボード孔開け方法の一例及び同ボード孔開け方法を用いて貫通孔が形成されたボードを施工した状態の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係るボード孔開け方法は、図1(a)、(b)及び図2(a)、(b)に示すように、一方向に長尺なボード10の幅方向両端部13,13のそれぞれに長手方向に沿って補強材15,15が取り付けられた被加工材1のボード10に貫通孔14を形成する。同ボード孔開け方法は、被加工材1の長手方向両端側を支持させて長手方向途中部位を浮かせた状態で、ボード10の長手方向途中部位に、その上方側から孔開け装置20を用いて厚さ方向に貫通する貫通孔14を形成する。このような構成とすれば、下方側から見上げた状態で天井面に対して垂直方向や、天井際の壁面に対して水平方向から孔開け装置20を操作して貫通孔14を形成する方法と比べて、作業性を向上させることができる。また、天井裏や壁裏空間に切削屑等が入り込むようなことを抑制することができる。また、ボード10の幅方向両端部13,13のそれぞれに補強材15,15が取り付けられた被加工材1に対して孔開け加工を行うことができるので、幅方向両端側の補強材15,15によってボード10の破損を抑制することができる。
本実施形態では、ボード10は、図3に示すように、天井ボードである。このような構成とすれば、天井を構成するボード10を有した被加工材1に対してボード10の破損を抑制しながら貫通孔14を作業性良く形成することができ、好適なものとなる。図例では、ボード10に貫通孔14が形成された被加工材1Aと、ボード10に貫通孔14が形成されていない被加工材1と、が長手方向に隣接して配設された例を示している。つまり、図例では、ボード10の幅方向両側に補強材15,15が取り付けられた状態の被加工材1,1Aが天井を構成するように配設された例を示しているが、補強材15,15が取り外されたボード10,10が天井を構成するように配設されてもよい。
ボード10は、平面視して(厚さ方向に見て)、略方形状とされており、一般的に天井ボードとして用いられるボードであってもよい。このボード10は、孔開け装置20によって孔開け可能なボードであればよく、例えば、比較的に脆弱な石膏ボードやけい酸カルシウム板、発泡樹脂系ボード等であってもよい。このボード10の長さ寸法や幅寸法、厚さ寸法は、一般的な天井ボードと同程度であってもよい。
本実施形態では、ボード10の長さ寸法及び幅寸法が天井を構成する標準サイズの標準ボード9の長さ寸法及び幅寸法よりも小とされている。図例では、ボード10の長さ寸法と標準ボード9の幅寸法とが略同寸法とされた例を示している。これらボード10の長さ寸法及び標準ボード9の幅寸法は、互いに平行状に間隔を空けて配置され、天井下地を構成する複数本の野縁6,6のピッチに応じた寸法であってもよく、例えば、300mm~1200mm程度であってもよい。ボード10の幅寸法は、ボード10に形成される貫通孔14として想定される最大径の貫通孔14の径よりも大とされていてもよく、例えば、150mm~600mm程度であってもよい。
標準ボード9及びボード10の厚さ寸法は、互いに略同寸法であってもよく、例えば、3.0mm~15.0mm程度であってもよい。
これら標準ボード9及びボード10は、適宜の天井下地に固定される。図例では、標準ボード9の幅方向の各端部が標準ボード9の幅方向に間隔を空けて平行状に設けられた野縁6,6に固定された例を示している。これら野縁6,6は、野縁6の長手方向に直交する方向に延びるように、かつ野縁6の長手方向に間隔を空けて設けられた野縁受5に支持されていてもよい。ボード10は、図例では、当該ボード10の幅方向となる標準ボード9長手方向に間隔を空けて配された標準ボード9,9の間に配設されている。標準ボード9が固定される野縁6は、長手方向に隣り合う野縁6,6間にボード10の幅寸法に応じた配設スペースが形成されるように配設されている。
ボード10は、図例では、幅方向両端側が天井下地を構成するボード野縁8,8に保持されている。これらボード野縁8,8は、ボード10の幅方向の各端部13,13に取り付けられた補強材15,15を保持する構成とされていてもよい。これらボード野縁8,8は、野縁6の長手方向に直交する方向に延びるように設けられている。これらボード野縁8,8は、これらの長手方向に間隔を空けて複数箇所に設けられたボード野縁受7,7に支持されていてもよい。図例では、ボード野縁受7は、ボード野縁8の長手方向に見て、略U字状(略コ字状)とされ、両側片部がボード幅方向両側のボード野縁8,8のそれぞれに固定された例を示している。ボード野縁受7及び野縁受6は、吊ボルト等の吊下部材によって吊下保持されていてもよい。標準ボード9及びボード10の配設態様や天井下地は、上記のような構成に限られず、その他、種々の構成であってもよい。
ボード10の貫通孔14に挿通される部材は、配線や配管等であってもよく、種々の設備機器や設備機器が取り付けられる取付部材であってもよい。ボード10の貫通孔14に埋込状またはボード10に沿うように設置される設備機器としては、ダウンライト等の照明器具や、物干装置、収納装置、音響機器、送風機等であってもよい。
補強材15は、本実施形態では、図2(a)に示すように、ボード10の幅方向の端部13を受け入れる受入溝16の溝幅方向両側を区画し、ボード10の厚さ方向の各面11,12に沿わせられる表側片部18及び裏側片部19を備えている。このような構成とすれば、ボード10の幅方向の各端部13,13を各補強材15,15の受入溝16,16に嵌め込むことでボード10をより効果的に補強することができ、貫通孔14を形成する際におけるボード10の破損をより効果的に抑制することができる。表側片部18及び裏側片部19のうち貫通孔14を形成する際にボード10の下面12に沿わせられる片部としての裏側片部19のボード幅方向に沿う幅寸法W2が上面11に沿わせられる片部としての表側片部18のボード幅方向に沿う幅寸法W1よりも大である。このような構成とすれば、上方側から孔開け装置20を用いて貫通孔14を形成する際におけるボード10の破損をより効果的に抑制することができる。
これら補強材15,15は、ボード10の長手方向の大半に亘って設けられている。これら補強材15,15は、図1(a)、(b)に示すように、被加工材1の長手方向の途中部位を浮かせた状態で、被加工材1の長手方向の各端部1a,1aを支持する支持部3,3に長手方向の各端部15a,15aが支持されるように適宜の寸法としてもよい。これら補強材15,15の長さ寸法は、図例のようにボード10の長さ寸法と略同寸法であってもよく、ボード10の長さ寸法よりも大または小であってもよい。
これら補強材15,15の受入溝16,16は、図2(a)に示すように、互いに向き合う方向に開口し、各補強材15,15の全長に亘って延びるように設けられている。これら補強材15,15は、互いに同様の構成であるので、以下では、一方を例にとって具体的構成について説明する。
この補強材15は、全長に亘って一様な形状とされており、受入溝16の溝底を区画する溝底片部17と、受入溝16の溝幅方向一方側を区画する表側片部18と、受入溝16の溝幅方向他方側を区画する裏側片部19と、を備えている。つまり、この補強材15は、長手方向に見てボード幅方向に開口する略コ字状(略U字状)とされた溝形鋼状(チャンネル状)とされている。
溝底片部17は、厚さ方向がボード幅方向となる薄板状とされている。表側片部18及び裏側片部19は、厚さ方向がボード厚さ方向となる薄板状とされている。これら溝底片部17、表側片部18及び裏側片部19の厚さ寸法は、強度上の観点や軽量化を図る観点等から適宜の寸法としてもよい。図例では、溝底片部17、表側片部18及び裏側片部19の厚さ寸法は、互いに同寸法とされている。
溝底片部17のボード厚さ方向に沿う幅寸法、つまり、受入溝16の溝幅寸法は、ボード10の幅方向の端部13の受け入れが可能なように、ボード10の厚さ寸法に応じた寸法とされている。
表側片部18の幅寸法W1及び裏側片部19の幅寸法W2は、これらによって区画される受入溝16にボード10の幅方向の端部13の受け入れが可能なように、また、強度上の観点等から適宜の寸法としてもよい。受入溝16の溝深さ寸法となる幅寸法が小とされた表側片部18の幅寸法W1は、5mm~30mm程度であってもよい。裏側片部19の幅寸法W2は、表側片部18の幅寸法W1の1.1倍~2倍程度であってもよい。
上記構成とされた補強材15は、ボード10の端部13が受入溝16に嵌め込まれて端部13に取り付けられていてもよく、適宜の固着具や接着剤、粘着材等によって取り付けられていてもよい。この補強材15は、金属系材料や合成樹脂系材料から形成されていてもよい。補強材15は、裏側片部19の幅寸法W2が表側片部18の幅寸法W1よりも大とされた構成に限られず、表側片部18の幅寸法W1と裏側片部19の幅寸法W2とが略同寸法とされた構成でもよい。補強材15は、ボード10の端部13が嵌め込まれる受入溝16が設けられていない構成でもよい。例えば、補強材15は、長手方向に見て略L字状とされていてもよく、ボード10の上面11、下面12及び幅方向の端面のうちのいずれかに沿わせられる帯板状とされていてもよい。
被加工材1の長手方向の各端部1a,1aを構成するボード10の長手方向の各端部10a,10a及び補強材15,15の長手方向の各端部15a,15a,15a,15aは、ボード長手方向に間隔を空けて設けられた支持部3,3に支持される。これら支持部3,3は、図1(b)に示すように、ボード10に形成される貫通孔14として想定される最大径の貫通孔14の径よりもボード長手方向に大となる下方側空間4が支持部3,3間に形成されるようにボード長手方向に間隔を空けて設けられている。これら支持部3,3は、これらに支持された被加工材1の長手方向途中部位の下方側に、後記する孔開け装置20の中央ドリル部24の受け入れが可能な下方側空間4が形成されるようにベース面2から上方側に向けて立ち上がるように設けられている。これら支持部3,3は、ベース面2としての床面や作業台上面に載置されるブロック状とされていてもよく、ベース面2を構成する作業台に一体的に形成されていてもよい。支持部3,3は、被加工材1の長手方向の各端部1a,1aが載置される構成に限られず、各端部1a,1aを把持する構成とされていてもよい。
孔開け装置20は、図2(a)に示すように、モーター等の駆動部によって回転されるチャック部22に同軸状に中央ドリル部24が取り付けられる電動ドリルとされている。この孔開け装置20の本体21には、駆動部が内蔵され、図示省略の把持部や電源部等が設けられている。中央ドリル部24の軸方向途中部位には、中央ドリル部24から径方向外側に離間して設けられた外周刃部26を支持する支持アーム25が取り付けられた取付部23が設けられている。この外周刃部26によってボード10が切削されて貫通孔14が形成される。図例では、孔開け装置20に、複数の外周刃部26,26を互いに周方向に間隔を空けて設けた例を示している。これら外周刃部26,26は、中央ドリル部24からの径方向に沿う寸法が調整可能なように、支持アーム25に対して径方向にスライド自在とされていてもよい。つまり、孔開け装置20は、孔径の異なる貫通孔14の形成が可能とされている。孔開け装置20は、このような外周刃部26,26を備えた構成に限られず、円筒状刃部を有した構成であってもよい。この場合、孔開け装置20は、孔径の異なる貫通孔14の形成を可能とするために、径の異なる複数の円筒状刃部を備えていてもよい。孔開け装置20は、このような構成に限られず、その他、種々の構成であってもよい。
この孔開け装置20を用いて貫通孔14を形成する際には、図1(a)、(b)に示すように、ボード10の幅方向の各端部13,13に補強材15,15が取り付けられた被加工材1の長手方向の各端部1a,1aを、支持部3,3に載置して支持させる。この際、幅寸法W1が裏側片部19の幅寸法W2よりも小とされた表側片部18側が上側となるように被加工材1を配置するようにしてもよい。そして、孔開け装置20の外周刃部26,26を形成予定の貫通孔14の孔径に応じた位置となるように位置付ける。次いで、図2(a)に示すように、形成予定の貫通孔14の孔心に応じた位置に、軸方向が鉛直方向となるように中央ドリル部24を位置付けた状態で、中央ドリル部24及び外周刃部26,26を回転させて丸穴状の貫通孔14を形成するようにしてもよい。貫通孔14を形成した後に、適宜、貫通孔14の孔周縁部を研磨処理するようにしてもよい。
図例では、ボード10(被加工材1A)の長手方向中央部に一つの貫通孔14を設けた例を示しているが、ボード10に設ける貫通孔14の位置や個数、孔径は、図例のような構成に限られない。上記した例では、ボード10を、天井ボードとした例を示しているが、壁ボードであってもよい。本実施形態に係るボード孔開け方法は、上記したような構成に限られず、その他、種々の変形が可能である。
1 被加工材
10 ボード
11 上面
12 下面
13 幅方向の端部
14 貫通孔
15 補強材
16 受入溝
18 表側片部(上面に沿わせられる片部)
19 裏側片部(下面に沿わせられる片部)
20 孔開け装置
W1 表側片部の幅寸法
W2 裏側片部の幅寸法

Claims (4)

  1. 一方向に長尺なボードの幅方向両端部のそれぞれに長手方向に沿って補強材が取り付けられた被加工材の長手方向両端側を支持させて長手方向途中部位を浮かせた状態で、前記ボードの長手方向途中部位に、その上方側から孔開け装置を用いて厚さ方向に貫通する貫通孔を形成することを特徴とするボード孔開け方法。
  2. 請求項1において、
    前記補強材は、前記ボードの幅方向の端部を受け入れる受入溝の溝幅方向両側を区画し、該ボードの厚さ方向の各面に沿わせられる表側片部及び裏側片部を備えていることを特徴とするボード孔開け方法。
  3. 請求項2において、
    前記表側片部及び前記裏側片部のうち前記貫通孔を形成する際に前記ボードの下面に沿わせられる片部のボード幅方向に沿う幅寸法が上面に沿わせられる片部のボード幅方向に沿う幅寸法よりも大であることを特徴とするボード孔開け方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、
    前記ボードは、天井ボードであることを特徴とするボード孔開け方法。
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