JP7725936B2 - 調整部材固定具及び投影装置 - Google Patents

調整部材固定具及び投影装置

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Description

本発明は、調整部材固定具及び投影装置に関する。
従来から、ズーム調整やフォーカス調整を手動で行うためのレンズ鏡筒に設けられるズームリングやフォーカスリング等の調整部材を押圧することにより、当該調整部材を固定する調整部材固定具が提案されている。例えば、特許文献1には、監視カメラが備えるレンズ鏡筒のズームリングとフォーカスリングにロック機構が設けられた監視カメラ用レンズ装置が開示されている。ズームリングのロック機構では、先端がズームリングの外周に当接するロックツマミをズームリング側にねじ込むことにより、ズームリングがロックツマミに押圧されてロックされる。また、フォーカスリングのロック機構では、ロックツマミの回転に伴って移動するブレーキリングがフォーカスリングの外周部に設けられ、ロックツマミと一体化されたブレーキ部材がブレーキリングとフォーカスリングの間に設けられる。そして、ロックツマミをフォーカスリング側にねじ込むことにより、フォーカスリングがブレーキ部材とブレーキリングとにより押圧されてロックされる。
国際公開第2013/121832号公報
レンズ鏡筒が収納された筐体を設置場所に設置した後、振動や衝撃によってズーム調整位置やフォーカス調整位置がずれてしまう場合がある。このため、筐体の設置後にズームリングやフォーカスリングの固定が必要となることがある。上記従来のロック機構では、ロックツマミをねじ込むことによりズームリングやフォーカスリングを固定するため、例えば高所や狭所等、人の手が届き難い場所に筐体を設置した場合、筐体の設置後にズームリングやフォーカスリングの固定を容易に行うことができない。
本発明は、調整部材の固定を行うことができ、筐体に容易に着脱できる調整部材固定具及び投影装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様の調整部材固定具は、レンズ鏡筒側に設けられている調整部材を押圧して固定する固定部と、前記固定部を前記調整部材側に押し付けるとともに、前記レンズ鏡筒が収納されている筐体を押し付ける押付部と、前記押付部と連結される係合部と、を備え、前記押付部と前記係合部とにより前記筐体を挟み込むことを特徴とする。
本発明によれば、調整部材の固定を行うことができ、筐体に容易に着脱できる調整部材固定具及び投影装置を提供することができる。
第1実施形態に係る調整部材固定具が取り付けられた投影装置の外観を示す斜視図である。 第1実施形態に係る調整部材固定具が取り付けられた投影装置の開口部を拡大した部分平面図である。 第1実施形態に係る調整部材固定具を示す斜視図である。 第1実施形態に係る調整部材固定具を投影装置に取り付ける様子を示す部分正面図である。 第1実施形態に係る調整部材固定具が取り付けられた投影装置の図2のV-V断面図である。 図5に対応する断面図であり、第1実施形態に係る調整部材固定具が別の態様で取り付けられた投影装置の断面図である。 第2実施形態に係る調整部材固定具を示す斜視図である。 第2実施形態に係る調整部材固定具が取り付けられた投影装置の部分正面図である。 第3実施形態に係る調整部材固定具を示す斜視図である。 (a)~(c)は、第3実施形態に係る調整部材固定具を投影装置に取り付ける手順を示す部分断面図である。
(第1実施形態)
以下、図1~図6を参照して本発明の第1実施形態について説明する。図1に示すように、投影装置10は、左右方向を長手方向とする略長矩形箱状に6面(上面20a、下面20b、左側面20c、右側面20d、前面20e、後面20f)を有する筐体20を備える。投影装置10は、前面20e側に投影口11を有する。投影装置10は、投影口11から投影光Lを出射する。なお、以下の説明においては、投影装置10における左右とは投影口11からの投影光Lの出射方向に対しての左右方向を示し、前後とは投影装置10の投影光Lの進行方向に対しての前後方向を示す。
筐体20は、上面20aと右側面20dの一部を備える上ケース21と、下面20bと右側面20dの一部を備える下ケース22とを有する。筐体20は、前側に前側パネル23、後側に後側パネル24、左側に左側パネル25を有する。前側パネル23は、筐体20の左前角部20gまで延在し、左前角部20gは角R状とされる。また、前側パネル23には、投影口11の投影口開口部23a、吸気口23b及び排気口23cが設けられる。後側パネル24は、左後角部20hまで延在し、左後角部20hは角R状とされる。後側パネル24には、図示しないが、吸気口や画像入出力用のコネクタ等の接続口が設けられる。
筐体20の上ケース21及び下ケース22における右側面20dとの接続部である縁部21a,22aは、角R状の曲面状とされる。筐体20の縁部21a,22a以外の縁部(例えば、上面20aと左側面20cとによる縁部など)は、略直角状である。上ケース21の上面20aには、投影装置10の設定等を行うことができる操作パネル21bが設けられる。また、下ケース22における右側面20dには、図示しない電源プラグの接続口が設けられる。なお、下ケース22のうち左側パネル25と接する部分には、内側に窪んで前後方向に溝状に伸びる溝部22bが設けられる(図5等参照)。
図1に示すように、投影装置10の筐体20には、レンズ鏡筒80が収納されている。レンズ鏡筒80には、可動可能な調整部材とされる調整リング30(フォーカス調整リング31及びズーム調整リング32)がレンズ鏡筒80側に設けられている。フォーカス調整リング31及びズーム調整リング32は、レンズ鏡筒80の光軸周りに、略半円弧のリング状に設けられ(図2,図5,図6参照)、外周にはローレットが施されている。図2に示すように、筐体20の上面20aの左前角部には、略矩形の開口部20a1が設けられる。開口部20a1は、調整リング30(フォーカス調整リング31及びズーム調整リング32)を臨む。
図5等に示すように、開口部20a1の前後方向に延在し、左右で対向して配置される縁部201は、それぞれ、調整リング30に向かって下方に傾斜する。下方に傾斜する縁部201の先端面は、平坦面状に形成され、調整リング30との間に1mm以下の隙間を有する。また、図2に示すように、開口部20a1の左右方向に延在し、前後で対向して配置される縁部204は、それぞれ、水平な板状端面として形成される。
筐体20には、開口部20a1を覆う形で、フォーカス調整リング31及びズーム調整リング32を固定するための調整部材固定具50が着脱自在に取り付けられる。以下、図2~図6を参照して、調整部材固定具50の構成及び投影装置10に対する取り付け手順を説明する。図3に示すように、調整部材固定具50は、板金材料により一体的に形成される第1板部51と、板金材料により一体的に形成される第2板部52と、第1板部51と第2板部52との間を連結する連結バネ部材54と、第1板部51の表面の一部及び第2板部52の表面の一部に設けられたフォーム材(固定部)56とを備える。
第1板部51は、略L字状をなす長手状の板状部材で構成され、略直角に屈曲された一方が投影装置10の筐体20に保持される第1保持部(押付部)51aとされ、略直角に屈曲された他方が調整部材固定具50を投影装置10に取り付ける際(又は取り外す際)に把持される第1把持部(把持部)51bとされる。第2板部52は、長手方向に第1板部51より長い略L字状をなす長手状の板状部材で構成され、略直角に屈曲された一方が投影装置10の筐体20に保持される第2保持部(係合部)52aとされ、略直角に屈曲された他方の先端部が調整部材固定具50を投影装置10に取り付ける際(又は取り外す際)に把持される第2把持部(把持部)52bとされる。また、第2保持部52aと第2把持部52bとの間を繋ぐ部分は中間部52cとされる。なお、第1板部51と第2板部52は、いずれも四隅が角R状の曲面状とされている。
連結バネ部材54は、第1板部51における第1把持部51bの基端と第2板部52における第2把持部52bの基端との間を連結する連結軸54aと、連結軸54a周りに巻回されて第1板部51と第2板部52とに弾発力を付与する巻バネ54bとを有する。第1板部51と第2板部52は、第1板部51及び第2板部52の短手方向に伸びる連結軸54aによって、その軸周りに回動可能に軸支されている。第1板部51と第2板部52は、この連結バネ部材54により第1板部51と第2板部52の各フォーム材56が接近する方向に付勢された状態で連結される。そして、第1保持部51aのうち中間部52cと対向する側の端部が当該中間部52cと当接することにより、第1保持部51aと第2保持部52aとの間がそれ以上接近することが規制されており、これにより、第1保持部51aと第2保持部52aとが略平行に対向した状態で維持される。
フォーム材56は、第1保持部51aの板面上、具体的には第1保持部51aの第2保持部52aと対向する側の表面に設けられている。また、フォーム材56は、第2保持部52aの第1保持部51aと対向する側の表面のうち第1保持部51aに設けられたフォーム材56と対向する部分にも設けられている。各フォーム材56は、略平板状に設けられており、グリップ性に優れ、難燃性及び柔軟性を有するシリコン材で構成される。フォーム材56は、第1保持部51a及び第2保持部52aに対して、例えば接着剤を介して取り付けられている。なお、各フォーム材56の厚みT1は、投影装置10における筐体20の上面20aと開口部20a1から臨む調整リング30との間の距離L1(図5参照)よりも大きくされている。
調整部材固定具50は、通常状態では、巻バネ54bの弾発力により、第1保持部51a、第2保持部52a、及び中間部52cが正面視において略コの字状をなす状態で維持される(以下、この状態を「閉状態」という。)。ここで、図3は、第1保持部51aに設けられたフォーム材56の表面と第2保持部52aに設けられたフォーム材56の表面との間が平行となるように、第1保持部51aと第2保持部52aとの間を閉状態から僅かに開いた(離間させた)状態を示している。調整部材固定具50は、図3に示す状態において、第1保持部51aに設けられたフォーム材56と第2保持部52aに設けられたフォーム材56との間の距離L2が、投影装置10の筐体20の厚みよりも僅かに小さくされている。
また、調整部材固定具50は、閉状態において第1把持部51bと第2把持部52bとが先端に向かうにつれて離れる形で離間している。そして、第1把持部51bと第2把持部52bとをつまむことにより、巻バネ54bの弾発力に抗って第1把持部51bの先端と第2把持部52bの先端とを近接させることができる。これにより、図4に示すように、第1保持部51aの第2保持部52aとの間が閉状態よりも離れた状態となる(以下、この状態を「開状態」という。)。従って、調整部材固定具50は、つまんだ第1把持部51bと第2把持部52bとを解放して開状態から閉状態にすることにより第1保持部51aと第2保持部52aとの間に対象物を挟持することができる。このように、調整部材固定具50は、全体としてクリップ状の部材である。
以上のような構成とされた調整部材固定具50は、次のようにして投影装置10に対して取り付けることができる。図4に示すように、調整部材固定具50の第1把持部51bと第2把持部52bとをつまんで開状態とし、投影装置10の筐体20の開口部20a1を第1保持部51aのフォーム材56で覆うような形で、第1保持部51aと第2保持部52aとの間に筐体20を挟み込み、中間部52cを筐体20の左側面20cに近接させつつ調整部材固定具50を閉状態とする。調整部材固定具50を閉状態とすると、図3に示す状態での各フォーム材56,56間の距離L2が投影装置10の筐体20の厚みよりも小さいことから、連結バネ部材54の弾発力により、第1保持部51aに設けられたフォーム材56が筐体20の上面20aに密着してフォーム材56を介して第1板部51が上面20aを押し付けるとともに、第2保持部52aに設けられたフォーム材56が筐体20の下面20bに密着してフォーム材56を介して第2板部52が下面20b(第1保持部51aが押し付ける上面20aとは反対側の面)を押し付ける。その結果、第2保持部52aは筐体20と係合し、第1板部51と第2板部52との間で筐体20を挟持する形で調整部材固定具50が筐体20に対して保持される。
なお、図4及び図5では、第1把持部51a及び第2把持部52aが投影装置10の上方に位置する形で筐体20を挟み込む例を示している。この場合、筐体20の上方側に伸びる第1把持部51b及び第2把持部52bを除き、調整部材固定具50を投影装置10の筐体20に対して当接又は近接させた形で取り付けることができる。具体的には、調整部材固定具50のうち、第1保持部51aが筐体20の上面20aと当接し、第2保持部52aが筐体20の下面20bと当接し、中間部52cが筐体20の左側パネル25と近接する。
図5に示すように、筐体20に調整部材固定具50が保持された状態では、筐体20の開口部20a1を覆うフォーム材56は、その柔軟性により筐体20の上面20aと密着する部分及び調整リング30と密着する部分が凹みつつ、その反発力により開口部20a1周りの縁部を下方に押し付けるとともに開口部20a1から臨む調整リング30の外周のローレットを下方に押し付ける。このため、筐体20に調整部材固定具50が保持された状態で、第1板部51及び第1板部51に設けられたフォーム材56が位置ずれすることが抑制される。
開口部20a1から臨む調整リング30にフォーム材56が押し付けられると、フォーム材56により調整リング30が押圧され、フォーム材56と調整リング30との間の摩擦力により調整リング30は回動が規制される。このようにして、投影装置10の筐体20に保持された調整部材固定具50により調整リング30が固定される。なお、フォーム材56は、柔軟性を有するシリコン材で構成されるため、フォーム材56により押圧された調整リング30の外周のローレットに傷等が付くことが抑制される。
ここで、図6に示すように、調整部材固定具50は、第1把持部51a及び第2把持部52aが投影装置10の下方に位置する形で筐体20を挟み込むこともできる。この場合、調整部材固定具50を開状態とし、投影装置10の筐体20の開口部20a1を第2保持部52のフォーム材56で覆うような形で、第2保持部52aと第1保持部51aとの間に筐体20を挟み込んで調整部材固定具50を閉状態とすることにより、調整部材固定具50を投影装置10に対して取り付けることができる。これにより、筐体20の下方側に伸びる第1把持部51b及び第2把持部52bを除き、調整部材固定具50を投影装置10の筐体20に対して当接又は近接させた形で取り付けることができる。なお、この場合、第2保持部52aに設けられたフォーム材56が筐体20の上面20aに密着して押し付けられ、第1保持部51aに設けられたフォーム材56が筐体20の下面20bに密着して押し付けられる。そして、調整リング30は、第2保持部52aに設けられたフォーム材56により押圧され、その回動が規制される。
以上説明したように本実施形態に係る調整部材固定具50は、筐体20の開口部20a1を覆う形で開状態から閉状態にして筐体20を挟み込むことにより、調整リング30を固定しつつ、容易に投影装置10の筐体20に保持させることができる。このため、例えば、天井等の高所に投影装置10の筐体20を設置した場合、第1把持部51b及び第2把持部52bが投影装置10の下方に位置する形で、投影装置10の下方から調整部材固定具50を容易に筐体に取り付けることができ、調整リング30を回動しないように固定することができる(図6参照)。また、例えば、床上等の低い位置に投影装置10の筐体20を設置した場合、第1把持部51b及び第2把持部52bが投影装置10の上方に位置する形で、投影装置10の上方から調整部材固定具50を容易に筐体20に取り付けることができ、調整リング30を回動しないように固定することができる(図5参照)。さらに、第1把持部51b及び第2把持部52bをつまんで開状態とすることで、調整部材固定具50を筐体20から容易に取り外すことができる。このように、調整部材固定具50は、人の手が届き難い場所にレンズ鏡筒80が収納された筐体20を設置した場合であっても、調整リング30の固定を行うことができ、筐体20に容易に着脱することができる。
また、調整部材固定具50は、第1板部51と第2板部52の間を連結し、第1板部51と第2板部52とに弾発力を付与する連結バネ部材54を備える。さらに、第1保持部51aはその板面上にフォーム材56が設けられた板状であり、連結バネ部材54の弾発力により筐体20を押付け、第2保持部52aは板状であり、弾発力により筐体20の第1保持部51aが押し付ける側とは反対側を押付ける。そして、第1保持部51aと第2保持部52aとの間で筐体20を挟持する形で調整部材固定具50が筐体20に対して保持される。このため、調整部材固定具50を投影装置10の筐体20に対して当接又は近接させた形で取り付けることができ、周りが壁等で囲まれた狭所に筐体20を設置した場合であっても、調整リング30を固定しつつ、調整部材固定具50を筐体20に対して取り付けることができる。
また、調整部材固定具50は、筐体20を挟持する第1保持部51aと第2保持部52aとの間の開閉操作を行う第1把持部51b及び第2把持部52bを備える。このため、第1把持部51b及び第2把持部52bをつまむことで容易に調整部材固定具50を開状態とすることができ、調整部材固定具50を筐体20に対して容易に取り付けることができる。
また、調整部材固定具50では、第1把持部51a及び第2把持部52aは、第1保持部51aと第2保持部52aとの間に筐体20を挟持した状態で、連結バネ部材54から、筐体20に対する第1保持部51aの押付け方向(下方)と平行する方向(上方(図5参照)又は下方(図6参照))に延在する。このため、例えば筐体20の側面周りが壁等で囲まれており、筐体20の側方から調整部材固定具50を取り付け難い場合であっても、筐体20の上方又は下方から調整部材固定具50を筐体20に対して容易に取り付けることができる。
また、調整部材固定具50では、フォーム材54が第1保持部51aの板面上だけでなく第2保持部52aの板面上にも設けられている。これにより、投影装置10の筐体20の開口部20a1を第2保持部52のフォーム材56で覆うように第2保持部52aと第1保持部51aとの間に筐体20を挟み込む形で、調整部材固定具50を筐体20に対して取り付けることができる。このため、筐体20の上方又は下方のいずれの方向からでも、調整リング30を固定しつつ調整部材固定具50を筐体20に対して取り付けることができる。
また、調整部材固定具50は、フォーム材56が筐体20の調整リング30を臨む開口部20a1を覆う形で、筐体20に保持される。これにより、調整部材固定具50が筐体20に保持された状態で、フォーム材56が調整リング30に密着するともに筐体20の上面20aにも密着するため、第1板部51及び第1板部51に設けられたフォーム材56が位置ずれすることが抑制される。このため、調整部材固定具50を筐体20に対して強固に取り付けることができる。
また、調整部材固定具50では、フォーム材56が柔軟性を有する材料で構成されている。このため、フォーム材56の調整リング30や筐体20に対する密着性を高めることができる。
(第2実施形態)
次に、図7及び図8を参照して本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る調整部材保持具150が取り付けられる投影装置10の構成については第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。図7に示すように、第2実施形態に係る調整部材保持具150は、板金材料により一体的に形成される第1板部151と、板金材料により一体的に形成される第2板部152と、第1板部151と第2板部152との間を連結する連結バネ部材154と、第1板部151の表面の一部及び第2板部152の表面の一部に設けられたフォーム材(固定部)156とを備える。
第1板部151及び第2板部152は、いずれも略長方形状をなす板状部材とその板状部材から立ち上がる板状部材とから構成され、全体として略T字状をなしている。第1板部151は、略長方形状をなす板状部材の長手方向における略中間部を境界として一方側が投影装置10の筐体20に保持される第1保持部(押付部)151aとされ、他方側が調整部材固定具150を投影装置10に取り付ける際に把持される第1把持部(把持部)151bとされ、長手方向における略中間部から第2板部152側にわずかに立ち上がる部位が第2板部152と連結される第1連結部151cとされる。第2板部152は、略長方形状をなす板状部材の長手方向における略中間部を境界として一方側(第1保持部151aと対向する側)が投影装置10の筐体20に保持される第2保持部(係合部)152aとされ、他方側が調整部材固定具150を投影装置10に取り付ける際に把持される第2把持部(把持部)152bとされ、長手方向における略中間部から第1板部151側にわずかに立ち上がる部位が第1板部151と連結される第2連結部152cとされる。
連結バネ部材154は、第1板部151における第1連結部151cの先端と第2板部152における第2連結部152cの先端との間を連結する連結軸154aと、連結軸154a周りに巻回されて第1板部151と第2板部152とに弾発力を付与する巻バネ154bとを有する。第1板部151と第2板部152は、第1板部151及び第2板部152の短手方向に伸びる連結軸154aによって、その軸周りに回動可能に軸支されている。第1板部151と第2板部152は、この連結バネ部材154に付勢された状態で連結される。そして、第1連結部151cの先端部の一部と第2連結部152cの先端部の一部とが互いに当接することにより、第1保持部151aと第2保持部152aとの間がそれ以上接近することが規制されており、これにより、第1保持部151aと第2保持部152aとが略平行に対向した状態で維持される。調整部材保持具150では、連結バネ部材154を挟んで第1板部151と第2板部152とが対称的な構造となっている。
フォーム材156は、第1保持部151aのうち第2保持部152aと対向する側の表面、及び第2保持部152aのうち第1保持部151aと対向する側の表面にそれぞれ設けられている。各フォーム材156の形状、材質、厚み等については、第1実施形態のフォーム材56と同様である。
調整部材固定具150は、通常状態では、巻バネ154bの弾発力により、第1保持部151a、第2保持部152a、互いに連結された第1連結部151c及び第2連結部152cが正面視において全体として略コの字状をなす状態で維持される(以下、この状態を「閉状態」という。)。ここで、図7は、第1保持部151aに設けられたフォーム材156の表面と第2保持部152aに設けられたフォーム材156の表面との間が平行となるように、第1保持部151aと第2保持部152aとの間を閉状態から僅かに開いた(離間させた)状態を示している。調整部材固定具150は、図7に示す状態において、第1保持部151aに設けられたフォーム材156と第2保持部152aに設けられたフォーム材156との間の距離L3が、投影装置10の筐体20の厚みよりも僅かに小さくされている。
また、調整部材固定具150は、閉状態において第1把持部151bと第2把持部152bとが離間している。この閉状態から第1把持部151bと第2把持部152bとをつまむことで、巻バネ154bの弾発力に抗って第1把持部151bの先端と第2把持部152bの先端とを近接させることができる。これにより、第1保持部151aの第2保持部152aとの間が閉状態よりも離れた状態となる(以下、この状態を「開状態」という。)。従って、調整部材固定具150は、つまんだ第1把持部151bと第2把持部152bとを解放して開状態から閉状態にすることにより第1保持部151aと第2保持部152aとの間に対象物を挟持することができる。
以上のような構成とされた調整部材固定具150は、第1実施形態の調整部材固定具50と同様の手順で投影装置10に取り付けることができる。即ち、調整部材固定具150を開状態とし、筐体20の開口部20a1をフォーム材156で覆うような形で、第1保持部151aと第2保持部152aとの間に筐体20を挟み込み、第1連結部151c及び第2連結部152cを筐体20の左側面20cに近接させつつ調整部材固定具150を閉状態とする。これにより、第2保持部152aは筐体20と係合し、図8に示すように、第1板部151と第2板部152との間で筐体20を挟持する形で調整部材固定具150が筐体20に対して保持される。調整部材固定具150は、筐体20に対して、筐体20の開口部20a1を第1保持部151aのフォーム材156で覆うような形で取り付けてもよく、第2保持部152aのフォーム材156で覆うような形で取り付けてもよい。いずれの取り付け態様であっても、筐体20に取り付けられた調整部材固定具150は、第1把持部151a及び第2把持部152aが投影装置10の左側方に位置する形となる。
以上説明したように本実施形態に係る調整部材固定具150では、第1把持部151a及び第2把持部152aは、第1保持部151aと第2保持部152aとの間に筐体20を挟持した状態で、連結バネ部材154から、筐体20に対する第1保持部151aの押付け方向(下方)と直交する方向(左側方(図8参照)に延在する。このため、例えば筐体20の上方や下方に壁等が配置されており、筐体20の上方や下方から調整部材固定具150を取り付け難い場合であっても、筐体20の左側方から調整部材固定具150を筐体20に対して容易に取り付けることができ、調整リング30を固定することができる。さらに、第1把持部151b及び第2把持部152bをつまんで開状態とすることで、調整部材固定具150を筐体20から容易に取り外すことができる。
(第3実施形態)
次に、図9及び図10を参照して本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態に係る調整部材保持具250が取り付けられる投影装置10の構成については第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。図9に示すように、第3実施形態に係る調整部材保持具250は、板金材料により一体的に形成される第1板部251と、板金材料により一体的に形成される第2板部252と、第1板部251と第2板部252との間を連結する連結軸254と、第1板部251を第2板部252に対して固定するための固定ネジ(締結部材)255と、第1板部251の表面に設けられたフォーム材(固定部)256と、を備える。
第1板部251は、略長方形状の板状部材であり、その板面が保持部(押付部)251aとされ、一方の端部が第2板部252と連結される第1連結部251bとされ、保持部251aの第1連結部251b側の端縁から浅く立ち上がる部位が立ち上がり部251cとされる。第2板部252は、長手方向の略中間部で幅が狭くされた細長い板状部材であり、その板面が板状部252aとされ、板状部252aの先端部(一方の端部)からフック状に伸びる部位がフック部(係合部)252bとされ、板状部252aの基端部(他方の端部)が第1板部251と連結される第2連結部252cとされ、板状部252aの基端部(他方の端部)から第1板部251側へ板状に張り出す部位が張出部252dとされる。第1板部251と第2板部252は、第1板部251及び第2板部252の短手方向に伸びる連結軸254によって、その軸周りに回動可能に遊嵌されている。調整部材固定具250は、連結軸254によって第2板部252が第1板部251に対して略直角となるように連結されており、全体として略L字状をなしている。
第2板部252のフック部252bは、板状部252aの先端部から第1板部251の保持部251a側へ向かって浅く立ち上がる形で略コの字状に折れ曲がるようにして設けられている。なお、フック部255bは、その立ち上がる部分の立ち上がり高さが、投影装置10の筐体20の下ケース22に設けられた溝部22bの深さと略等しくされている。
第2板部252の張出部252dは、その板面が第1板部251の板面と平行となるように第2連結部252から第1板部251側へ板状に短く張り出しており、その略中央部に、固定ネジ255が螺合されるネジ孔が板面を貫通するように設けられている。第1板部251の立ち上がり部251cは、張出部252dと保持部251aとの間の隙間に位置する形で立設している。このため、立ち上がり部251cが張出部252dと干渉することで(当接することで)、第1板部251が第2板部252の板状部252a側へとさらに回動することが規制される。立ち上がり部251cが張出部252dと干渉した状態では、第1板部251は、その板面が第2板部252の板状部252aの板面に対して略直角となるように維持される。
固定ネジ255は、張出部252dのネジ孔に螺合されており、その先端部がネジ孔を貫通して先端面255aが第1板部251の保持部251aの板面と対向している。このため、保持部251aが固定ネジ255の先端面255aと干渉することで(当接することで)、第1板部251が張出部252d側へとさらに回動することが規制される。固定ネジ255のネジ孔へのねじ込み深さが浅い状態(以下、「固定ネジ255を緩めた状態」という。)では、固定ネジ255の先端面255aは、保持部251aから離間するため、又はその一部のみが保持部251aと当接するため、第1板部251を第2板部252に対して連結軸254の軸周りにわずかに動かすことができる。この状態から固定ネジ255をネジ孔へさらにねじ込むと(締結すると)、固定ネジ255の先端面255aの略全域が保持部251aの板面と当接し、かつ立ち上がり部251cが張出部252dと当接し状態(以下、「固定ネジ255を締め付けた状態」という。)となり、固定ネジ255の締結力により第1板部251が第2板部252に対して固定される。
フォーム材256は、保持部251aのうちフック部252bと対向する側(張出部252dと対向する側とは反対側)の表面に設けられている。フォーム材256の形状、材質、厚み等については、第1実施形態のフォーム材56と同様である。調整部材固定具50は、固定ネジ255を締め付けた状態において、フォーム材256と板状部252aの先端部(フック部252bが伸びる部位)との間の距離L4が、投影装置10の筐体20の厚みよりも僅かに小さくされている。
以上のような構成とされた調整部材固定具250は、次のようにして投影装置10に対して取り付けることができる。まず、図10(a)に示すように、固定ネジ255を緩めた状態で、フック部252bを投影装置10の筐体20の下ケース22に設けられた溝部22bに引掛けて係合させる。次に、図10(b)に示すように、フック部252bが溝部22bと係合した状態で、投影装置10の筐体20の開口部20a1をフォーム材256で覆うように、第1板部251を筐体20の上面21へ覆い被せる。次に、固定ネジ255を締め付けた状態とする。これにより、第1板部251が第2板部252に対して固定され、固定ネジ255によってフォーム材256が筐体20側へと押し付けられる。その結果、フォーム材256が筐体20の上面20a及び調整リング30に密着し、フォーム材256が凹みつつ、その反発力により開口部20a1周りの縁部を下方に押し付けるとともに開口部20a1から臨む調整リング30の外周のローレットを下方に押し付ける(図10(c)に示す状態)。この状態では、フォーム材256が筐体0及び調整リング30と密着する部位を力点とし、立ち上がり部251cが張出部252dと当接する部位を支点とし、フック部252bが溝部22bに係合される部位を作用点とする梃子の原理により、調整部材固定具250が筐体20に対して保持される。
以上説明したように本実施形態に係る調整部材固定具250は、張出部252dに締結される固定ネジ255を締め付けることにより、投影装置10の筐体20に保持させることができる。このため、例えば、調整部材固定具250の一部をつまむことができないような高所や狭所等に筐体を設置した場合であっても、調整部材固定具150を筐体20に対して容易に取り付けることができ、調整リング30を固定することができる。さらに、固定ネジ255を緩めることにより、調整部材固定具50を筐体20から容易に取り外すことができる。
なお、以上説明した実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の最初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]レンズ鏡筒側に設けられている調整部材を押圧して固定する固定部と、
前記固定部を前記調整部材側に押し付けるとともに、前記レンズ鏡筒が収納されている筐体を押し付ける押付部と、
前記押付部と連結される係合部と、
を備え、
前記押付部と前記係合部とにより前記筐体を挟み込むことを特徴とする調整部材固定具。
[2]前記押付部と前記係合部との間を連結し、前記押付部と前記係合部とに弾発力を付与する連結バネ部材を備え、
前記押付部は板面上に前記固定部が設けられた板状であり、前記弾発力により前記筐体を押付け、
前記係合部は板状であり、前記弾発力により前記筐体の前記押付部が押し付ける側とは反対側を押付け、
前記押付部と前記係合部との間で前記筐体を挟持する形で該筐体に保持されることを特徴とする前記[1]に記載の調整部材固定具。
[3]前記筐体を挟持する前記押付部と前記係合部との間の開閉操作を行う把持部を備えることを特徴とする前記[2]に記載の調整部材固定具。
[4]前記把持部は、前記押付部と前記係合部との間に前記筐体を挟持した状態で、前記連結バネ部材から前記押付部の押し付け方向と平行する方向に延在することを特徴とする前記[3]に記載の調整部材固定具。
[5]前記把持部は、前記押付部と前記係合部との間に前記筐体を挟持した状態で、前記連結バネ部材から前記押付部の押し付け方向と直交する方向に延在することを特徴とする前記[3]に記載の調整部材固定具。
[6]前記固定部が前記係合部の板面上にさらに設けられていることを特徴とする前記[2]から前記[5]のいずれかに記載の調整部材固定具。
[7]前記押付部は板面上に前記固定部が設けられた板状であり、
前記係合部は前記筐体と係合する部位がフック状であり、
前記押付部以外の部位に締結され、該押付部を前記筐体側へ押し付ける締結部材を備えることを特徴とする前記[1]に記載の調整部材固定装置。
[8]前記固定部が前記筐体の前記調整部材を臨む開口部を覆う形で、前記筐体に保持されることを特徴とする前記[1]から前記[7]のいずれかに記載の調整部材固定具。
[9]前記固定部は柔軟性を有する材料で構成されていることを特徴とする前記[1]から前記[8]のいずれかに記載の調整部材固定具。
[10]前記[1]から前記[9]のいずれかに記載の調整部材固定具が取り付けられる投影装置。
10 投影装置 11 投影口
20 筐体 20a 上面
20a1 開口部 20b 下面
20c 左側面 20d 右側面
20e 前面 20f 後面
20g 左前角部 20h 左後角部
21 上ケース 21a 縁部
21b 操作パネル 22 下ケース
22a 縁部 22b 溝部
23 前側パネル 23a 投影口開口部
23b 吸気口 23c 排気
24 後側パネル 25 左側パネル
30 調整リング 31 フォーカス調整リング
32 ズーム調整リング 50 調整部材固定具
51 第1板部 51a 第1保持部
51b 第1把持部 52 第2板部
52a 第2保持部 52b 第2把持部
52c 中間部 54 連結バネ部材
54a 連結軸 54b 巻バネ
56 フォーム材 80 レンズ鏡筒
150 調整部材固定具 151 第1板部
151a 第1保持部 151b 第1把持部
151c 第1連結部 152 第2板部
152a 第2保持部 152b 第2把持部
152c 第2連結部 154 連結バネ部材
154a 連結軸 154b 巻バネ
156 フォーム材 201 縁部
250 調整部材固定具 251 第1板部
251a 保持部 251b 第1連結部
251c 立ち上がり部 252 第2板部
252a 板状部 252b フック部
252c 第2連結部 252d 張出部
255 固定ネジ 255a 先端面
256 フォーム材 L1 距離
L2 距離 L3 距離
L4 距離 T1 厚み

Claims (10)

  1. レンズ鏡筒側に設けられている調整部材を押圧して固定する固定部と、
    前記固定部を前記調整部材側に押し付けるとともに、前記レンズ鏡筒が収納されている筐体を押し付ける押付部と、
    前記押付部と連結される係合部と、
    を備え、
    前記押付部と前記係合部とにより前記筐体を挟み込むことを特徴とする調整部材固定具。
  2. 前記押付部と前記係合部との間を連結し、前記押付部と前記係合部とに弾発力を付与する連結バネ部材を備え、
    前記押付部は板面上に前記固定部が設けられた板状であり、前記弾発力により前記筐体を押付け、
    前記係合部は板状であり、前記弾発力により前記筐体の前記押付部が押し付ける側とは反対側を押付け、
    前記押付部と前記係合部との間で前記筐体を挟持する形で該筐体に保持されることを特徴とする請求項1に記載の調整部材固定具。
  3. 前記筐体を挟持する前記押付部と前記係合部との間の開閉操作を行う把持部を備えることを特徴とする請求項2に記載の調整部材固定具。
  4. 前記把持部は、前記押付部に設けられた第1把持部と前記係合部に設けられた第2把持部を有し、
    前記第2把持部は、前記押付部と前記係合部との間に前記筐体を挟持した状態で、前記連結バネ部材から前記押付部の押し付け方向と平行する方向に延在することを特徴とする請求項3に記載の調整部材固定具。
  5. 前記把持部は、前記押付部と前記係合部との間に前記筐体を挟持した状態で、前記連結バネ部材から前記押付部の押し付け方向と直交する方向に延在することを特徴とする請求項3に記載の調整部材固定具。
  6. 前記固定部が前記係合部の板面上にさらに設けられていることを特徴とする請求項2~5のいずれか1項に記載の調整部材固定具。
  7. 前記押付部は板面上に前記固定部が設けられた板状であり、
    前記係合部は前記筐体と係合する部位がフック状であり、
    前記押付部以外の部位に締結され、該押付部を前記筐体側へ押し付ける締結部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の調整部材固定具。
  8. 前記固定部が前記筐体の前記調整部材を臨む開口部を覆う形で、前記筐体に保持されることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の調整部材固定具。
  9. 前記固定部は柔軟性を有する材料で構成されていることを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の調整部材固定具。
  10. 請求項1~9のいずれか1項に記載の調整部材固定具が取り付けられる投影装置。
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