JP7731280B2 - 構造体形成用複合フィルム及び自立袋 - Google Patents
構造体形成用複合フィルム及び自立袋Info
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Description
体本体の上部において、包装体の上側横シール部を接着保持することで、自立袋の自立性を向上させる方法が提案されている。
機能材層と、シーラント層と、を含み、
前記機能材層は、芯材に、非晶性ポリエステルが含浸又は塗布されたものである、
構造体形成用複合フィルム。
《態様2》
前記芯材は、繊維構造体である、態様1に記載の構造体形成用複合フィルム。
《態様3》
前記繊維構造体は、紙、不織布、及び織布からなる群より選ばれる少なくとも1種である、態様2に記載の構造体形成用複合フィルム。
《態様4》
前記非晶性ポリエステルは、非晶性ポリエステル水分散体である、態様1~3のいずれか一態様に記載の構造体形成用複合フィルム。
《態様5》
前記非晶性ポリエステルは、非晶性ポリエステル含有溶液である、態様1~3のいずれか一態様に記載の構造体形成用複合フィルム。
《態様6》
前記非晶性ポリエステルは、ガラス転移温度又は軟化点が30~80℃である、態様1~5のいずれか一態様に記載の構造体形成用複合フィルム。
《態様7》
30℃における損失正接tanδ30℃に対する80℃における損失正接tanδ80℃の比であるtanδ80℃/tanδ30℃が、1.04~5.00である、態様1~6のいずれか一態様に記載の構造体形成用複合フィルム。
《態様8》
更に基材層を含む、態様1~7のいずれか一態様に記載の構造体形成用複合フィルム。
《態様9》
前記基材層と、前記機能材層と、前記シーラント層とは、この順で積層されている、態様8に記載の構造体形成用複合フィルム。
《態様10》
少なくとも一部が、態様1~9のいずれか一態様に記載の構造体形成用複合フィルムで構成されている、自立袋。
《態様11》
少なくとも胴部が、態様1~9のいずれか一態様に記載の構造体形成用複合フィルムで構成されている、自立袋。
《態様12》
ホット充填方式に用いられる、態様10又は11に記載の自立袋。
本発明の構造体形成用複合フィルムは、機能材層と、シーラント層と、を必須の構成として含む。そして、機能材層は、芯材に、非晶性ポリエステルが含浸又は塗布された層である。
以下に、図面を参照しながら、本発明の構造体形成用複合フィルムの構成について説明する。図1に、本発明の構造体形成用複合フィルムの一実施形態に係る概略断面図を示す。
本発明の構造体形成用複合フィルムは、機能材層と、シーラント層と、を含む構成を有する。そして、本発明においては、機能材層を特定の材料で構成することにより、例えば自立袋としたときに、袋本体とは別に補強材等を用意する必要がなく、ホット充填方式による内容物の充填時には柔らかく、使用時に内容物が減少していく際には、剛性を有するため自立性を維持できる、自立袋を実現することができる。
本発明の構造体形成用複合フィルムを構成する機能材層は、構造体形成用複合フィルムにおいて、必須の構成層である。機能材層は、芯材に、非晶性ポリエステルが含浸又は塗布された層である。
本発明の構造体形成用複合フィルムを構成する機能材層は、芯材に非晶性ポリエステルが含浸又は塗布された構成である。
図1に示される一実施形態に係る本発明の構造体形成用複合フィルム100においては、機能材層20は、基材層10とシーラント層30との間に配置されている。機能材層20は、不織布21と、不織布21に含浸又は塗布された非晶性ポリエステル22とからなり、非晶性ポリエステル22が含浸又は塗布された面が、シーラント層30に面するように配置されている。
機能材層を構成する芯材は、非晶性ポリエステルを含浸又は塗布できるものであれば、特に限定されるものではない。例えば、繊維構造体であってよい。繊維構造体は多数の空隙を有する。空隙は、層の厚み方向に貫通していても、不連続に存在していても、いずれでもよい。そして、存在する多数の空隙に、後述する非晶性ポリエステルを含浸又は塗布することができる。
芯材に含浸又は塗布される非晶性ポリエステルは、本発明の効果を発揮できるものであれば、特に限定されるものではない。
芯材に非晶性ポリエステルを含浸又は塗布する方法としては、特に限定されるものではない。公知の方法を採用することができ、例えば、グラビア塗工、浸漬、吸引、エアーナイフコート、ダイコート、コンマコート、ファウンテンコート、グラビアオフセット、ホットメルトコート等が挙げられる。
含浸又は塗布する非晶性ポリエステルの量は、特に限定されるものではなく、芯材の目付や厚み、非晶性ポリエステルの種類によって、適宜選択することができる。
本発明の構造体形成用複合フィルムを構成するシーラント層は、例えば自立袋等の構造体を形成する際に、ヒートシールされる層となる。このため、シーラント層は、構造体形成用複合フィルムの最内層となる。
本発明の構造体形成用複合フィルムは、機能材層と、シーラント層と、を必須の構成層とするが、その他に更に、基材層を含む構成であってもよい。基材層を備える場合には、基材層と、機能材層と、シーラント層とは、この順で積層されている態様となっていることが好ましい。
本発明の構造体形成用複合フィルムは、機能材層と、シーラント層とを、必須の構成層として含んでいれば、これら以外の層が含まれていてもよい。本発明の構造体形成用複合フィルムが基材層を含む場合には、基材層と、機能材層と、シーラント層とが、この順で積層されている態様が好ましく、その他の層は、例えば、基材層、機能材層、シーラント層の間や、これらの層を含む積層体の外側等に配置することができる。
本発明の構造体形成用複合フィルムの製造方法は、特に限定されるものではなく、積層された複合フィルムを形成することのできる方法であればよい。公知の方法を採用することができ、例えば、ドライラミネーション法、ホットメルトラミネーション法、エクストルージョンラミネーション法、及びサンドイッチラミネーション方法等が挙げられる。
本発明の構造体形成用複合フィルムを用いて形成される構造体は、特に限定されるものではない。本発明の構造体形成用複合フィルムは、最内層がシーラント層となっているため、本発明の構造体形成用複合フィルム同士又は他の材料とヒートシールすることにより、様々な形状の構造体を形成することができる。
本発明の構造体形成用複合フィルムから成形される構造体に充填が可能な内容物は、ジェルやゲル、更にはペースト等を含む液体物であれば、特に限定されるものではない。液状物としては、例えば、医薬品、医薬部外品、化粧品、洗剤、食品、塗料等が挙げられる。
実施例及び比較例においては、層を構成する材料として、以下を準備した。
・PET-1:PETフィルム(エンブレット(登録商標)PET、ユニチカ株式会社、厚み:12μm)
・PET-2:リサイクルPETフィルム(エンブレット(登録商標)CEPB、ユニチカ株式会社、厚み:12μm)
・Ny-1:バイオマス由来ナイロンフィルム(バイオプラーナ(登録商標)DN030、東洋紡株式会社、厚み:15μm)
・Ny-2:ナイロンフィルム(RX、興人フィルム&ケミカルズ株式会社、厚み:15μm)
芯材
・不織布-1:ポリ乳酸不織布(テラマック(登録商標)L0303、ユニチカ株式会社、目付:30g/m2)
・不織布-2:ポリエチレンテレフタレート不織布(ディラ(登録商標)D0403、ユニチカ株式会社、目付:40g/m2)
・紙75g:両更クラフト紙(坪量:75g/m2)
塗工剤
・非晶性ポリエステル樹脂エマルジョン:エリーテル(登録商標)KA-1449(ガラス転移温度(Tg):41℃、数平均分子量(Mn):8,500、ユニチカ株式会社)
・非晶性ポリエステル樹脂エマルジョン:エリーテル(登録商標)KT-9204(数平均分子量(Mn):17,000、ユニチカ株式会社)
・非晶性ポリエステル樹脂:バイロン(登録商標)600(ガラス転移温度(Tg):47℃、数平均分子量(Mn):16,000、東洋紡株式会社)
・PCL:ポリカプロラクトン(プラクセル(登録商標)H1P、ダイセル社、融点(mp):60℃)
・LL♯50:LLDPEフィルム(SE625L、タマポリ株式会社、厚み:50μm)
・LL♯70:LLDPEフィルム(SE625L、タマポリ株式会社、厚み:70μm)
・LL♯95:LLDPEフィルム(SE620A、タマポリ株式会社、厚み:95μm)
・Ny-1:バイオマス由来ナイロンフィルム(バイオプラーナ(登録商標)DN030、東洋紡株式会社、厚み:15μm)
・Ny-2:ナイロンフィルム(RX、興人フィルム&ケミカルズ株式会社、厚み:15μm)
・VM-PET:アルミ蒸着PETフィルム(VM-PET BR-1012、東レフィルム加工株式会社、厚み:12μm)
・LDPE[樹脂]:低密度ポリエチレン(サンテック(登録商標)L1850K、旭化成株式会社)
・EMAA[樹脂]:エチレン-メタクリル酸共重合体(ニュクレル(登録商標)AN4228C、三井・ダウ・ポリケミカル株式会社)
・二液型ウレタン接着剤(ロックペイント株式会社)(主剤:硬化剤=10:1(重量比))
主剤:RU-50
硬化剤:H-4
・二液硬化型ドライラミネート接着剤(三井化学株式会社)
主剤:タケラックA525
硬化剤:タケネートA52
<構造体形成用複合フィルムの作製>
表1に記載した積層順となるように、構造体形成用複合フィルムを作製した。中間層となるNy-1フィルムと芯材となる不織布-1との間に、接着層となる低密度ポリエチレン(LDPE)を押し出してサンドラミネートし、芯材//中間層からなる積層体を作製した。低密度ポリエチレン(LDPE)層の厚みは、20μmとなるようにした。
動的粘弾性装置(DMA Q800、TA Instruments株式会社)を用いて、30℃及び80℃における損失正接tanδを計測し、30℃における損失正接tanδ30℃に対する80℃における損失正接tanδ80℃の比であるtanδ80℃/tanδ30℃を算出した。
作製した構造体形成用複合フィルムから、自立袋を作製した。図2は、自立袋を作製するために切り抜いた材料であり、図2(a)は胴部であり、図2(b)は底部となる。図3は、作製した自立袋を示す図であり、図3(a)は正面図、図3(b)は側面図、図3(c)は底面図である。
幅15mmの開口部から、80℃のお湯を充填し、充填した後の自立袋の胴部の厚みを、ノギスを用いて計測した。続いて、30℃まで冷却した後に内容物を排出し、排出後の自立袋の胴部の厚みを計測した。計測結果、及び保形率を表1に示す。
30℃まで冷却した後に内容物を排出した後の、自立袋の自立性について、以下の評価基準で評価した。結果を表1に示す。
○:内容物排出後、自立袋を置いた際に、容易に自立する
△:内容物排出後、自立袋を置いた際に、少し気を付ければ自立する
×:内容物排出後、自立袋を置いた際に、すぐ倒れてしまう
<構造体形成用複合フィルムの作製>
表1に記載した積層順となるように、構造体形成用複合フィルムを作製した。実施例2で作製した構造体形成用複合フィルムは、中間層を有さない構造である。
作製した構造体形成用複合フィルムを用いて、実施例1と同様にして自立袋を作製し、作製した自立袋について、実施例1と同様にして測定・評価を実施した。結果を表1に示す。
表1に記載した積層順となるように、構造体形成用複合フィルムを作製した。具体的には、基材層としてPET-2フィルムに替えてNy-1フィルムを用いた以外は、実施例2と同様にして構造体形成用複合フィルムを作製した。
作製した構造体形成用複合フィルムを用いて、実施例1と同様にして自立袋を作製し、作製した自立袋について、実施例1と同様にして測定・評価を実施した。結果を表1に示す。
<構造体形成用複合フィルムの作製>
表1に記載した積層順となるように、構造体形成用複合フィルムを作製した。実施例4で作製した構造体形成用複合フィルムは、中間層を有する構造である。
作製した構造体形成用複合フィルムを用いて、実施例1と同様にして自立袋を作製し、作製した自立袋について、実施例1と同様にして測定・評価を実施した。結果を表1に示す。
表1に記載した積層順となるように、構造体形成用複合フィルムを作製した。具体的には、非晶性ポリエステル樹脂エマルジョンとして、エリーテル(登録商標)KA-1449に替えてエリーテル(登録商標)KT-9204を用い、不織布-2に固形分量で12.9g/m2となるようグラビア塗工した以外は、実施例4と同様にして構造体形成用複合フィルムを作製した。
作製した構造体形成用複合フィルムを用いて、実施例1と同様にして自立袋を作製し、作製した自立袋について、実施例1と同様にして測定・評価を実施した。結果を表1に示す。
表1に記載した積層順となるように、構造体形成用複合フィルムを作製した。具体的には、非晶性ポリエステル樹脂として、エリーテル(登録商標)KA-1449に替えてバイロン(登録商標)600を用い、バイロン(登録商標)600を酢酸エチルに溶解させて塗工液を作製した。作製した塗工液を、不織布-2に固形分量で12.6g/m2となるようグラビア塗工した以外は、実施例4と同様にして構造体形成用複合フィルムを作製した。
作製した構造体形成用複合フィルムを用いて、実施例1と同様にして自立袋を作製し、作製した自立袋について、実施例1と同様にして測定・評価を実施した。結果を表1に示す。
<構造体形成用複合フィルムの作製>
表1に記載した積層順となるように、構造体形成用複合フィルムを作製した。参考例1で作製した構造体形成用複合フィルムは、中間層を有する構造である。
作製した構造体形成用複合フィルムについて、実施例1と同様にして、30℃及び80℃における損失正接tanδを計測し、30℃における損失正接tanδ30℃に対する80℃における損失正接tanδ80℃の比であるtanδ80℃/tanδ30℃を算出した。結果を表1に示す。
作製した構造体形成用複合フィルムを用いて、実施例1と同様にして自立袋を作製し、作製した自立袋について、実施例1と同様にして測定・評価を実施した。結果を表1に示す。
<構造体形成用複合フィルムの作製>
表1に記載した積層順となるように、構造体形成用複合フィルムを作製した。比較例1で作製した構造体形成用複合フィルムは、機能材層に塗工剤が適用されない構造である。
作製した構造体形成用複合フィルムについて、実施例1と同様にして、30℃及び80℃における損失正接tanδを計測し、30℃における損失正接tanδ30℃に対する80℃における損失正接tanδ80℃の比であるtanδ80℃/tanδ30℃を算出した。結果を表1に示す。
作製した構造体形成用複合フィルムを用いて、実施例1と同様にして自立袋を作製し、作製した自立袋について、実施例1と同様にして測定・評価を実施した。結果を表1に示す。
<構造体形成用複合フィルムの作製>
表1に記載した積層順となるように、構造体形成用複合フィルムを作製した。比較例2で作製した構造体形成用複合フィルムは、機能材層を有さない構造である。
作製した構造体形成用複合フィルムについて、実施例1と同様にして、30℃及び80℃における損失正接tanδを計測し、30℃における損失正接tanδ30℃に対する80℃における損失正接tanδ80℃の比であるtanδ80℃/tanδ30℃を算出した。結果を表1に示す。
作製した構造体形成用複合フィルムを用いて、実施例1と同様にして自立袋を作製し、作製した自立袋について、実施例1と同様にして測定・評価を実施した。結果を表1に示す。
10 基材層
20 機能材層
21 不織布
22 非晶性ポリエステル
30 シーラント層
1 ヒートシール部
2 開口部
Claims (11)
- 機能材層と、シーラント層と、を含み、
前記機能材層は、芯材に、非晶性ポリエステルが含浸又は塗布されたものであり、かつ
前記非晶性ポリエステルは、ガラス転移温度又は軟化点が30~80℃である、
構造体形成用複合フィルム。 - 機能材層と、シーラント層と、を含み、
前記機能材層は、芯材に、非晶性ポリエステルが含浸又は塗布されたものであり、かつ
30℃における損失正接tanδ 30℃ に対する80℃における損失正接tanδ 80℃ の比であるtanδ 80℃ /tanδ 30℃ が、1.04~5.00である、
構造体形成用複合フィルム。 - 前記芯材は、繊維構造体である、請求項1又は2に記載の構造体形成用複合フィルム。
- 前記繊維構造体は、紙、不織布、及び織布からなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項3に記載の構造体形成用複合フィルム。
- 前記非晶性ポリエステルは、非晶性ポリエステル水分散体である、請求項1~4のいずれか一項に記載の構造体形成用複合フィルム。
- 前記非晶性ポリエステルは、非晶性ポリエステル含有溶液である、請求項1~4のいずれか一項に記載の構造体形成用複合フィルム。
- 更に基材層を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の構造体形成用複合フィルム。
- 前記基材層と、前記機能材層と、前記シーラント層とは、この順で積層されている、請求項7に記載の構造体形成用複合フィルム。
- 少なくとも一部が、請求項1~8のいずれか一項に記載の構造体形成用複合フィルムで構成されている、自立袋。
- 少なくとも胴部が、請求項1~8のいずれか一項に記載の構造体形成用複合フィルムで構成されている、自立袋。
- ホット充填方式に用いられる、請求項9又は10に記載の自立袋。
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