JPH01103404A - フリッチのスライス切削方法 - Google Patents

フリッチのスライス切削方法

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JPH01103404A
JPH01103404A JP26217987A JP26217987A JPH01103404A JP H01103404 A JPH01103404 A JP H01103404A JP 26217987 A JP26217987 A JP 26217987A JP 26217987 A JP26217987 A JP 26217987A JP H01103404 A JPH01103404 A JP H01103404A
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flitch
sheet
powder filler
slicing
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Takeshi Ito
健 伊藤
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芳ケ迫 隆司
Takeshi Yamada
剛 山田
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ASAHI MEIBOKU KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、原木から木取りして得られる単 ゛材フリ
ッチ、あるいは角材、板材等を積層接着して得られる集
成フリッチを、薄削して化粧用単板等の薄単板を製作す
るためのスライス切削の方法に関する。
なお、この明細書において「%」は重量基準によるもの
とする。
従来の技術と問題点 フリッチをスライサーで薄く切削して化粧単板を製作す
る場合、切削時において特に刃物の抜ける側のフリッチ
の端縁部においてスライス単板に所謂ササワレと称され
る破れ、ないしは割れが生じ易い。
このため、従来から、■刃物の抜け側のフリッチの端面
に、切削方向と直角の方向に、チョウナやチェンソーで
平行状に多数の切込みを入れ、該切込みでササワレの進
行を阻止し、それが単板の内方にまで拡大しないように
する方法、■刃物の抜け側のフリッチの端面に、切削面
が柾目になるように厚さ5属程度の木材板を貼着した状
態でスライスする方法、■刃物の抜け側のフリッチの端
面に、発泡ポリウレタン等の発泡合成樹脂シートを添着
した状態でスライスする方法(例えば特開昭56−15
302号)、■刃物の抜け側のフリッチ端面に、網目状
シートを接着してスライスする方法(特開昭57−12
8506号)、■刃物の抜け側のフリッチ端面部に、樹
脂含浸硬化層を形成したのちスライスする方法(例えば
特開昭57−77515号)、等の種々の方法が提案さ
れまた実際に行われている。
しかしながら、前記■■のような方法では、完全なササ
ワレ防止対策にならず、■■の方法ではササワレ防止用
の貼着シートのハガレ(フリッチからの剥離現象)、ム
シレ(刃物に前位してフリッチの切削面を抑圧するノー
ズバーによりむしりとられる現象)を生じ易く、更にま
た前記■の方法では刃物が樹脂含浸硬化層に入るときの
切削抵抗の急激な変化に伴って生じる衝撃に起因して所
謂抜け割れと称されるような割れや破れを生じることが
あるなど、いずれもササワレの根本的な防止対策となる
ものではなかった。
このような背景から、本願発明者らは、先の出願に係る
特願昭61−138768号により、ササワレ防止シー
トとして、粉末充填材を比較的多量に含有して硬度を2
5〜75度の範囲に調製した合成樹脂シートを用い、該
シートをフリッチ端面に貼着した状態でスライス切削を
行うというササワレのはソ完全な防止対策技術を提案し
た。もとよりこの技術は、所期目的に対して極めて有効
なものであるが、その後1つの問題点として、切削刃物
の耐用寿命の点で充分な満足を得難いことが知見された
。即ち、充分な接着強度を得ながらササワレ防止のため
の良好な先割れ現象の発生を保証するためには、粉末充
填材として好ましくは炭酸カルシウム等の無機質の粉末
充填材を比較的多量に含有せしめる必要があるのに対し
、この無機質粉末充填材の含有によってそれが切削刃の
摩耗を早め、所謂切れ味を早期に低下する傾向が見られ
、後述の実施例に示すような切削試験において刃物寿命
が平均的3.000枚、せいぜい4,000枚以下のも
のになるという点である。
この問題点に対し、その改善手段の1つとして本願発明
者らは更に特願昭61−227873号により、ササワ
レ防止シートを二層構成のものとし、フリッチ貼着側の
第1層のみに上記粉末充填材を分散含有せしめてフリッ
チに対する接着性と先割れ方向の誘導作用を実現せしめ
、第2層には実質的に上記粉末充填材を含有せしめない
ま一硬質に調整したものとして、まっすぐな先割れだけ
を生じさせるようにするという第2の改良技術を提案し
た。
この第2提案に係る改善手段は、上記同様の切削試験に
よる刃物寿命を約6.000枚程度にまで増大せしめう
ることが確認された。
しかしながら、切削単板の工業的生産の場面で、作業性
の向上、連続操業性の向上をはかることは無限に強く求
められるところであり、前記第2提案に対しては更に刃
物寿命の増大をはかることに加えて、該先行提案ではサ
サワレ防止シートをフリッチに貼着するのに圧締時間と
して約609程度要していたのに対し、これの更なる短
縮をはかることが要望される。
発明の目的 而して、この発明は、上記のような要望に応えるべく更
なる改善手段を提供することを目的とする。更に詳しく
は、ササワレの完璧な防止をはかりうろことはもとより
、ササワレ防止シートのフリッチへの貼着に要する圧締
時間を30〜40分以下程度にまで短縮しうるちのとな
すこと、及び刃物寿命を7,000枚以上程度にまで向
上しうるちのとなすことを具体的な目的とする。
目的を達成するための手段 上記目的を達成するための手段として、この発明は、前
記第2提案に係るササワレ防止シートの場合と同じく該
シートを第1層と第2層を含む積層構成によるものとす
る一方、第1層に分散含有せしめる粉末充填材として特
に木粉等の有機質粉末を用いるものとした点に主たる特
徴を有するものである。
即ち、この発明は、刃物の抜け側となるフリッチの端面
にササワレ防止シートを貼着した状態において前記フリ
ッチを所定厚みにスライス切削する方法において、前記
ササワレ防止シートは、フリッチに接着する側の第1層
と、その外側に位置する第2層とを含む積層シートに構
成すると共に、前記第1層は、有機質粉末充填材を5〜
40重量%含有した合成樹脂層に構成する一方、前記第
2層は、実質的に粉末充填材を含有しない硬質合成樹脂
層に構成したものを用いることを特徴とするフリッチの
スライス切削方法を要旨とする。
この発明に用いるササワレ防止シートの上記の規定条件
を、好ましい条件範囲とともに表にして示せば次の第1
表のとおりである。なお、表中下線で示した事項は本発
明の必須条件であり、括弧書きで示した事項は、好適条
件をあられす。
第1表 次に、図面に基づいてこの発明を更に詳しく説明する。
第1図において、(1)はフリッチ、(2)は切削用の
刃物であり、フリッチ(1)との相対関係において矢印
(A)の方向に進行し、フリッチ(1)を薄く切削して
化粧用等の薄単板(3)を削成する。而して、この発明
においてはこの切削時において少なくとも刃物(2)の
抜け側となるフリッチ(1)の端面に、合成樹脂製のサ
サワレ防止シート(4)を貼着し、このシート貼り状態
においてスライス切削を行なうものとする。
こ−に、この発明においては上記ササワレ防止シート(
4)として、特に有機質粉末充填材が含有率5〜40%
の範囲に含有された合成樹脂製の第1層(4a)と、好
ましくは該第1層より厚いかまたは少なくとも同厚でか
つ硬度が第1層より相対的に硬質に調整された硬質合成
樹脂製の第2層(4b)との積層シートに構成されたも
のを用いる。か〜る構成のササワレ防止シート(4)を
用いることにより、切削時、刃物(2)が進行してフリ
ッチ(1)の部分からササワレ防止シート(4)に移行
する際、第2図に示すようにフリッチ(1)の部分と同
じようにササワレ防止シート(4)の部分に刃物の進行
方向にまっすぐな先割れ(5)を生じさせ、該シートが
刃物(2)から逃げる現象を生じることなく、かつ急激
な切削抵抗の変化を生ぜしめることなく、理想的な切削
が行なわれる。
即ち、切削された単板(3)には、その端面に厚さの均
等な状態にササワレ防止シート(4)の切削片が付着残
存したものとなり、ひいては該端縁部にササワレのない
単板(3)が得られる。
上記に用いるササワレ防止シート(4)において、その
第1層(4a)は、フリッチ(1)に対する上記シート
(4)の確実な接着性を保証すると共に、先割れ(5)
の発生を促し、かつそれを第2層(4b)に向けてまっ
すぐに誘導する役目を果たす。これらの機能を遺憾なく
発揮させるために、第1層中には有機質粉末充填材の5
%以上の含有を必須とする。即ち、その含有量が5%未
満では、フリッチに対する接着性が悪くなり、スライス
切削時にハガレを誘発し易いものとなる。しかし、反面
粉末充填材の40%をこえる多量の含有は、第1層の薄
層成形が困難になるのに加えて、凝集力の低下で脆いも
のとなり、スライス切削時に欠けが生じ易くなる。更に
また、その結果いずれの場合も、単板の取扱い時、それ
に付着残存するササワレ防止層がはずれ易いものとなり
、単板内部に及ぶ割れが生じる危惧の高いものとなる。
有機質粉末充填材の最も好適な含有量の範囲は概ね10
〜30%程度の範囲である。
有機質粉末充填材としては、木粉が最も代表的なものと
して挙示されるが、その他パルプ粉、バガス粉、もみが
ら粉等を用いることも可能であり、それらのうちから任
意に選ばれた1種または2種以上を用いることができる
。かつ、これらの有機質粉末充填材は、粒度の可及的小
さいものを用いることが好ましい。一般的には42メツ
シュ以下、特に好ましくは60メツシュ以下のものを用
いるのが良い。更に具体的には、第1層(4a)の厚さ
との関係で粒度選定することが望ましく、第1層の厚さ
が0.3mxt程度の場合には60メツシュ以下、厚さ
0.2鷹程度の場合には80メツシュ以下、厚さ0. 
1a+程度の場合170メツシュ以下のものを好適に用
いうる。
更に、有機質粉末充填材は、マトリックス樹脂中に支障
なく分散せしめ得るものであれば良 ・いことから、そ
の含水率は特に限定されるものではないが、できるだけ
乾燥しているものであることが望ましく、具体的には含
水率15%以下、特に好適には8%以下のものを用いる
ことが望ましい。
この発明において、第1層中に含有する粉末充填材は、
上記の範囲で有機質粉末を含有することを必須とするが
、炭酸カルシウム、クレー等の無機質粉末充填材の補助
的な少量の含有を排除するものではない。該無機質粉末
充填材の補助的な含有は、接着性の向上に貢献するが、
刃物寿命に悪影響を及ぼすことから、たとえ含有せしめ
る場合にも可及的小ない量とすることが必要であり、少
なくとも50%をこえる含有は許容されない。望ましく
はせいぜい15%以下の範囲内とすべきである。このよ
うな無機質粉末充填材としては、たとえば炭酸カルシウ
ム、クレー、シリカ等の1種または2種以上が混合して
用いられる。
第1層(4a)の厚さは、前記の機能の面から予測され
るように、極く薄いもので良い。具体的には0.1〜1
. 071111の厚さで必要かつ充分である。薄すぎ
ると前記機能に充分でないが、厚いことはそれによって
機能上格別欠陥を招くことはなく、従ってこの発明にお
いて厚さの上限が規定されるものではない。しかし、1
.0麿をこえて厚すぎることは、先割れ性、刃物寿命に
悪影響を及ぼすことが懸念されるのに対し、それを凌駕
する利点に乏しいため、むしろ無意味である。
第1層の硬度も、さしてこの発明の効果に影響を与える
ものではなく、従ってとくに限定されるものではないが
、20〜95度(JISK6301に規定するA型硬度
計による測定値、以下同じ)、特に好ましくは30〜9
0度程度に調整したものとするのが良い。即ち、あまり
硬度が低い場合は、まっすぐな先割れの発生が阻害され
ることがあり、剥離(ハガレ)の原因となり易いし、逆
に硬すぎる場合は、刃物(2)がフリッチ(1)からサ
サワレ防止シート(4)に移行する段階で衝撃が大きい
ものとなり、やはり先割れの円滑な発生を阻害し、ある
いはハガレの原因となり易い。
ササワレ防止シート(4)の第2層(4b)は、刃物の
進行方向にまっすぐな先割れを生じさせ、ササワレ防止
のための主たる機能を果たすものである。従って、粉末
充填材の含有は必要ではなく、むしろ刃物(3)の耐用
寿命を低下させないために無含有の方が望ましく、含有
する場合であってもその上限はせいぜい10%以下の範
囲にとソめられるべきである。
これに対し、第2層(4b)は上記機能の実現のために
むしろ硬度の調製が重要である。即ち、この第2層(4
b)の硬度は、25〜95度の範囲で、しかも少なくと
も第1層(4a)の硬度と同等以上の硬度を保有するも
のに調製することが望ましい。即ち、硬度が25度未満
である場合には、切削時に確実な先割れを生じさせるこ
とが困難なものとなり、切削時に主として刃物によるム
シレの欠陥を生じ易く、その結果ハガレ及びノーズバー
の引掻きによるササワレ防止シート(4)の剥離を生じ
させることがある。逆に硬度が95度をこえるときは、
先割れは生じるが、ノーズバーによる切削厚を安定化さ
せる作用にも拘らず、先割れの生じる方向が一定せず、
結果的にササワレ防止シートの切削厚さが不定なものと
なって前記同様ハガレ等のトラブルを生じることが多く
なる。最も好適な硬度範囲は35〜90度程度である。
かつ、第1層(4a)の硬度との相対関係において、も
ちろんそれより硬度が高く、10〜55度の硬度差を保
有せしめるものとするのが好ましい。
また、第2層(4b)の厚さは、特に限定されるもので
はないが、これが薄すぎることは、ササワレ防止シート
(4)に所要の全体厚みとの間係で第1層(4a)を相
対的に厚いものにせざるを得なくなるため、前記のよう
に得策ではない。従って、少なくとも第1層の厚さと同
等、ないし好ましくはそれより厚いものとすることが望
ましい。これに対してあまり厚すぎるものとすることも
無益である。ササワレ防止シート(4)の全体の厚みは
、ササワレ防止のための所期作用と経済性を考慮して適
宜の厚さのものを用いれば良いが、通常1.0〜6.0
属程度の範囲のものが使い易さの点でも好適である。こ
のこと−の関係において、第2層(4b)の厚さは0.
5〜511III+の範囲、最も好ましくは1〜3厘程
度の範囲に設定するのが良い。
第2層(4b)はまた、それ自体を厚み方向に分割した
ものとして、複数層構成からなるものとしても良い。即
ち例えば第3図に示すように、第2層(4b)を内層(
4b’)と外層(4b’)の2層からなるものとしても
良い。
この場合、内層(4b−)より外層(4b’)に至るに
従って、その硬度を大なるものとし、それらの相互間に
10〜30度の硬度差を付与するものとすることが推奨
される。それによって、刃物(2)の進行に伴って、サ
サワレ防止シート(4)内に一層円滑にまっすぐな先割
れを抵抗少なく生ぜしめることが可能となる。
ササワレ防止シート(4)を構成する樹脂の種類、即ち
第1層及び第2層のマトリックス樹脂の種類は、特に限
定されるものではないが、価格、入手の容易さから、ポ
リ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−酢ビー塩ビグラフトマー、ポリウレタン、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン等を好適物として挙示しうる。な
かでも、硬度調整の容易さ、切削適性等の面でポリ塩化
ビニル系樹脂からなるものが最も好適である。
フリッチ(1)の切削に先だって、上記ササワレ防止シ
ート(4)は湿潤なフリッチ(1)に対して少なくとも
刃物(2)の抜け側のフリッチ端面に強固に接着されな
ければならない。
この接着は、第1層(4a)内の有機質粉末充填材の前
記範囲の含有による接着性の改善作用で充分に良好なも
のとなしうるが、これを更に改善する目的で、樹脂の種
類に応じ、ブライマー処理、コロナ放電処理等の表面処
理を施すことも有益である。
フリッチ(1)は図示のような積層フリッチのほか、原
木から切出した単体のフリッチを用いても良いが、切削
適性を付与するために繊維飽和点以上の含水率を有する
湿潤なものが用いられる。このため、上記ササワレ防止
シート(4)を貼着するための接着剤としては、硬化後
に切削の容易なものであることはもとより、湿潤面に対
して接着可能であるような接着剤を選択使用すべきこと
はいうまでもない。欺る接着剤としては、例えばエポキ
シ樹脂系、あるいはイソシアネート系の湿気硬化型ポリ
ウレタン樹脂接着剤が好適に用いられる。特に後者のポ
リウレタン樹脂接着剤は好適に用いられるが、この場合
、該接着剤はフリッチ(1)に含む水分と反応して炭酸
ガスを発生するので、良好な接着を達成するためには、
第4図及び第5図に示すようにササワレ防止シート(4
)側に多数のガス抜き孔(6)を全面に亘って形成して
おくことが望ましい。このガス抜孔(6)は、直径0.
1〜5.0mgt程度の大きさのものとし、これを樹脂
シート(4)に、5〜10m+程度のピッチで規則的ま
たは不規則配列に穿設形成せしめておくものとする。
フリッチ(1)に対する樹脂シート(4)の貼着面は、
ササワレ防止のためには刃物(3)の抜け側の端面のみ
をもって必要かつ充分とするが、切削された単板(3)
の事後の取扱いの便宜のため、即ち、取扱い中に端縁か
ら破れが発生することがないようにするためには、フリ
ッチ(1)の両側端面または三方ないし四方の端面のい
ずれにも同様の樹脂シート(4)を貼着するものとして
も良い。
発明の効果 この発明は上述のように、刃物の抜け側となるフリッチ
の端面に、前記構成のササワレ防止シートを貼着し、こ
のシート貼着状態でフリッチのスライス切削を行うもの
としたことにより、刃物がフリッチを薄く切削しながら
進行してササワレ防止シートとの界面付近に到達したと
き、該シートに刃物の進行方向にまっすぐな先割れが生
じ、続いてこれに刃物が進入して破断を生じさせる。こ
のため、合成樹脂シートが刃物に押されて逃げる現象を
生じることなく、それが確実にまっすぐに切削される。
従って、得られる切削単板は、その端面にササワレ防止
シートの切削片が当初の厚み分の幅をもってかつ切削単
板と均等な厚みをもって確実に付着残存したものとなり
、単板の端縁にササワレ、刃物の抜け割れを全く有しな
いものとすることができる。
殊に、ササワレ防止シートは、粉末充填材を所定範囲に
含有した第1層と、硬質合成樹脂からなる第2層との積
層型のものとして構成されているから、第1層がフリッ
チに対する強固な接着力を保証し、かつ先割れの確実な
発生を誘うと共に、第2層が刃物の進行方向にまっすぐ
な先割れの進展を保証するので、前記の確実なササワレ
防止効果を実現しうる。
また、この発明においては、ササワレ防止シートの上記
第1層に含有する粉末充填材として、特に木粉等の有機
質粉末を選択−するものとしたことにより、炭酸カルシ
ウム等の無機質粉末を用いるような場合に較べ、木材フ
リッチに対する接着性を向上し、かつスライス切削刃物
の摩耗を減少し、その耐用寿命を大幅に増大しうる。
ちなみに、フリッチに接着するために要する圧締時間を
30〜40分以下に短縮して充分に強固な接着状態を得
ることができ、作業性を向上しうると共に、刃物の交換
サイクルを延長し、連続操業性を向上して、切削単板の
生産性の向上に大きく寄与することができる。
実施例 マトリックス樹脂として塩化ビニル樹脂を用い、粉末充
填材の種類および配合量、シートの厚さ、および硬度等
を各種に変えて第2表に示すような各種構成のササワレ
防止シートを作製し、該シートを用いてこれらをそれぞ
れ、幅200mra、厚さ250mm、長さ1,900
mの湿潤なナラ材製集成フリッチの側端面に接着一体化
した。この接着は湿気硬化型ポリウレタン接着剤をフリ
ッチの端面に150g/TItの割合で ・均一に塗布
したのち、この塗布面に上記ササワレ防止シートを重ね
、冷間で圧締することによって行った。なお、ササワレ
防止シートはいずれも、直径IMの多数のガス抜孔をピ
ッチ10゜0MMの千鳥配置に形成したものを用いた。
次いで、上記のシート貼りのフリッチを、スライサーの
刃物が抜ける側にシート貼着面を位置させた状態にして
チャックで固定し、他は常法に従って厚さが0.3Mの
単板にスライス切削した。
そして、上記ササワレ防止シートのフリッチへの完全な
る接着のために要した圧締時間を測定すると共に、切削
刃物の耐用寿命を調べて比較した。その結果を第2表の
右欄に示す。
−〔以下余白〕 (注1) 炭カル:炭酸カルシウム 木 粉:粒度80メツシュ以下、 含水率約5% (注2) 硬 度:JIS  K6301に規定するA
型硬度計による 測定値。
(注3) 刃物寿命二 基本的には刃物の切れ味の低下
により単板の切削肌に 荒れを生じるまでのスライス切削 回数(枚数)で評価したものであ り、茶印を付したものは、刃物切 れ味は許容範囲であるが、その切 削回数を超えてスライス切削を継 続するとササワレ防止シートのハ ガレ、ムシレを生じてそのままで の使用が不可となる状態に至るま での切削回数で評価した。
上記第2表において、実施例N001〜8は、第1層の
粉末充填材含有量を5〜30%の範囲で種々変化させた
ものであり、いずれも接着圧締時間は40分以下、刃物
の耐用寿命は7,000枚以上の値を示し、かつその問
いずれもササワレの発生、ササワレ防止シートのハズレ
、ムシレ等の作業欠陥を生じないものであった。
実施例No、9〜10は、粉末充填材として、木粉に加
えて少量の炭酸カルシウムを添加してその影響を調べた
ものである。いずれも良好な接着性を示し、ササワレ防
止効果にも満足を得ることができるものであったが、前
記実施例1〜7のものに較べて刃物の耐用寿命が短縮傾
向を示すものであった。    − 比較例1は、粉末充填材として炭酸カルシウム粉末のみ
を用いたものであり、接着性、刃物の耐用寿命のいずれ
においても実施例より劣るものであった。また、比較例
2は、木粉の含有量の過多に原因して、刃物寿命の項に
示す切削回数で、ササワレ防止シートのハガレ、ハズレ
、ムシレ等の欠陥を生じ、そのま〜で切削作業を継続す
ることが不適となるものであった。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図はこの発明の実施態様を示すもので
、第1図は切削時の状態を示す斜視図、第2図は刃物が
フリッチ部分からササワレ防止シート側へ移行するとき
の先割れの発生状態を示す拡大断面図、第3図はササワ
レ防止シートの変形例を示すフリッチ貼着状態の断面図
、第4図はササワレ防止シートをフリッチから離して示
した斜視図、第5図はササワレ防止シートの部分拡大正
面図である。第6図はフリッチを切削するときの先割れ
現象の発生状態を示す断面図、第7図ないし第9図は従
来技術によるときの各種トラブルの発生状況を示す断面
図である。 (1)・・・フリッチ、(2)・・・刃物、(3)・・
・単板、(4)・・・ササワレ防止シート、(4a)・
・・第1層、(4b)・・・第2層、(4b−)・・・
内層、(4b ’ )・・・外層、(6)・・・ガス抜
き孔。 以上 第2図 第3図 第5図

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)刃物の抜け側となるフリッチの端面にササワレ防
    止シートを貼着した状態において前記フリッチを所定厚
    みにスライス切削する方法において、 前記ササワレ防止シートは、フリッチに接 着する側の第1層と、その外側に位置する第2層とを含
    む積層シートに構成すると共に、前記第1層は、有機質
    粉末充填材を5〜4 0重量%含有した合成樹脂層に構成する一方、前記第2
    層は、実質的に粉末充填材を含有 しない硬質合成樹脂層に構成したものを用いることを特
    徴とするフリッチのスライス切削方法。
  2. (2)ササワレ防止シートは、塩化ビニル樹脂からなる
    ものとした特許請求の範囲第1項記載のフリッチのスラ
    イス切削方法。
  3. (3)第1層の有機質粉末充填材は、木粉、パルプ粉、
    バガス粉、もみがら粉のうちから選択された1種または
    2種以上である特許請求の範囲第1項または第2項記載
    のフリッチのスライス切削方法。
  4. (4)有機質粉末充填材は、粒度42メッシュ以下のも
    のを用いる特許請求の範囲第3項記載のフリッチのスラ
    イス切削方法。
  5. (5)第2層は第1層と同厚以上の厚さを有する特許請
    求の範囲第1項ないし第3項のいずれか1に記載のフリ
    ッチのスライス切削方法。
  6. (6)第1層の厚さが0.01〜1.0mmであり、第
    2層の厚さが0.5〜5mmである特許請求の範囲第5
    項記載のフリッチのスライス切削方法。
  7. (7)第2層は、硬度(JISK6301に規定するA
    型硬度計による測定値)が25〜95度に調製されたも
    のである特許請求の範囲第1項ないし第6項のいずれか
    1に記載のフリッチのスライス切削方法。
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