JPH0112848B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0112848B2 JPH0112848B2 JP58108943A JP10894383A JPH0112848B2 JP H0112848 B2 JPH0112848 B2 JP H0112848B2 JP 58108943 A JP58108943 A JP 58108943A JP 10894383 A JP10894383 A JP 10894383A JP H0112848 B2 JPH0112848 B2 JP H0112848B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fibers
- water
- temperature
- fiber
- shrinkage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Artificial Filaments (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Description
本発明は30〜40℃と言う比較的低温領域の温水
又は塩類を含む温水に対し短時間に大きな収縮率
と収縮力を示すことを特徴とする水膨潤高収縮性
繊維の製造方法に関するものである。 従来より水に浸漬すると吸水し膨潤或いは溶解
する繊維材料及びシート材料は知られている。例
えば、親水基をもつ樹脂より得られたポリビニル
アルコール系の水溶性繊維や繊維状で親水基を導
入した高吸水性繊維等が広く知られているが、こ
れ等は他素材に対し繊維状接着材として使用さ
れ、又他素材の加工性を保つのに用い、最終的に
溶解除去され、或いは吸水する事自体が目的とな
つている。従つてそれぞれの効果を発現する過程
で収縮することは目的遂行に対して阻害因子とな
る場合が多い。 更に疎水性樹脂を用いた熱収縮性繊維が知られ
ている。これ等の繊維はいずれも60℃以上比較的
高温領域でのみ収縮し、又冷却後は固化するので
本発明の低温高収縮性繊維の如くゴム状弾性を示
すことも不可能である。 本発明者は体温或いは風呂の温度程度の温水や
血液、尿等の塩類を含む温水に対し極めて敏感に
大きな収縮挙動を示す素材をうる可能性につき
種々検討を行つた結果、ある特殊条件で作られた
ポリビニルアルコール(以下PVAと略称する)
繊維が上記目的を達成し得ることを見出した。 即ち、親水性のPVA繊維を用い比較的低温領
域の温水中で繊維表面の部分溶解を起さず収縮発
現までの所要時間を短縮し、大きな収縮力を得る
ためには、吸水膨潤による繊維断面積の増大を図
るよりも、あらかじめ繊維内部の分子配向を不均
一状態で可能な限り進め、然も結晶化を必要最低
限に抑え、水と接触した瞬間における僅かな膨潤
作用で繊維内部に潜在する不均一な歪を緩和し、
この過程で発現する捲縮等の形態変化を利用する
方がより有効であると言う考え方が当該繊維材料
を発明するに当つて基本となつている。即ち本発
明は、重合度1200〜3000、鹸化度98.0モル%以上
のポリビニルアルコール水溶液を湿式紡糸し、得
られた紡糸糸篠を水分及び塩類を付着させた状態
で130℃以下の雰囲気中において4倍以上延伸し
たのち乾燥し、その後170℃以下の温度でかつ緊
張下で熱処理したのち、35℃以下の洗浄水を用い
て緊張下で水洗し、そして緊張下で繊維水分が50
%以下となるまで80℃以下で乾燥することを特徴
とする低温高収縮性繊維の製造法である。 PVAの繊維製造には乾式と湿式紡糸法がある
が湿式紡糸法を採用する。その理由は不織布用繊
維の製造に適している点もあるが、凝固に際し繊
維断面方向に不均一構造をとりやすいことがある
からである。 PVAの重合度は3000以上になると水溶液粘度
が著るしく上昇し生産性が大巾に低下するため好
ましくない。逆に1200以下では延伸時の分子配向
が劣り、所定の収縮力を得ることが困難となる。
また鹸化度を98モル%以下にすると、繊維に付着
した凝固液の塩類を水洗により除去するのに必要
な最低限の繊維中結晶化度が得られにくい。 PVA水溶液の湿式紡糸における凝固液として
は、通常硫酸ナトリウム、硫酸アンモニウム等の
塩の濃厚水溶液が用いられ、又水酸化ナトリウム
でゲル化後中和凝固する方式もあり、いずれでも
良いが、前者がより好ましい。 次に凝固浴を出たPVA繊維に対し膨潤水と凝
固液よりもたらした塩の水溶液が存在する状態で
130℃以下、経済的には100℃未満の雰囲気中にお
いて4倍以上延伸することで繊維内部に不均一な
歪を付与する。得られた繊維が比較的低温で吸水
時強い収縮挙動を示すためには、内部歪を可能な
限り不安定な状態で保持しなければならない。こ
の目的を達成するには繊維の結晶化を抑え分子配
向を極力大きくする条件が望ましい。分子配向を
増大するために高い延伸率が必要であり、この点
繊維温度の上昇が有効である。然し絶乾に近い状
態で繊維温度が150℃以上になると結晶化度が急
増し、結果的に内部歪は減少する。逆に繊維温度
が低いと延伸倍率が減少し必要な収縮力が得られ
なくなる。本発明者は、分子間隔を大きくとつて
結晶化を防ぎしかも大きな延伸倍率をとるため
に、PVAの溶媒である水を繊維内及び周囲に対
繊維40%以上含む状態で130℃以下の雰囲気中に
おいて4倍以上延伸することにより目的の収縮挙
動を得る可能性を見出した。延伸に際しては、付
着する硫酸ナトリウム、硫酸アンモニヤ等の凝固
能をもつ塩類は、繊維の過度の膨潤による実延伸
効率の低下を防ぐために、或いは部分溶解による
繊維間の膠着抑制のために十分な量を必要とす
る。なお延伸時における繊維自体の温度は多量の
水分を伴うので70℃以上100未満、好ましくは80
℃〜95℃の範囲に雰囲気温度を制御するのが望ま
しい。 延伸された繊維に付着している塩類は、精練工
程で0.5%以下まで水洗除去し、紡績或いは不織
工程に必要な油剤を付与した後乾燥して吸水時の
潜在収縮力をもちながら安定な形態の繊維を製造
する事が前提となるが、上記延伸後の繊維は、例
え緊張状態に置いても繊維表面の部分溶解なしに
塩類の水洗除去を行ない、乾燥した繊維を経済的
に生産することは困難である。従つて延伸された
繊維は塩類が付着した状態のまま絶乾し、必要最
低限の結晶化をほどこす目的で熱処理が必要とな
る。 熱処理条件を種々変化させ、繊維の収縮挙動を
調査した結果、極めて限られた条件において目的
とする吸水収縮性を示す繊維が得られることを確
認した。水中で繊維の収縮挙動を測定するには、
先ず繊維を直線状にするため繊維のデニール当た
り1/500(g)の初荷重をかけ、20℃の水中に入
れ、1℃/分で昇温させながら各温度における収
縮率を読みとる方法を採用した。繊維は水温の上
昇に伴つて収縮率を増大し最大収縮率を示す温度
で平衡となり、この温度を過ぎると荷重に抗しき
れず急激に伸長を始め切断する。切断する温度を
溶解温度と呼ぶことにする。 本発明の目的は体温近傍の水温において極めて
短時間に10%以上の収縮率を著るしいゴム弾性及
び適度の使用強度を示す繊維材料を提供すること
にある。したがつて少くとも50℃までは問題とな
るようなPVAの溶解が生じてはならない。この
領域は最高収縮温度65℃に対応する。然も前記延
伸条件を前提とした際この熱処理程度は繊維間の
接着なく経済的に付着塩類を定長下で水洗除去し
定長熱風乾燥しうる限界条件とたまたま一致す
る。次に熱処理効果を高めて行くと最大収縮率の
低下とその温度の上昇を伴うほか、繊維段階で必
要とする必要最小限の収縮率15%と最高収縮率を
示す両者の対応温度の差が縮少して来る。また本
発明の繊維を使用する紡績糸又は不織布が40℃の
水又は5%以下の塩を含む水の中で10%以上の急
激な収縮挙動を発現させるためには、それを構成
するPVA繊維が、繊維段階で水に浸漬したとき
約15%の収縮が必要となる。この物性を具備した
繊維の最高収縮温度は75℃となる。ただし、紡績
糸、不織布を製造する過程で室温の牽切切断方式
(パーロツク紡績等)を採用する場合、牽切時の
内部歪の増大を伴うので繊維の最高収縮温度は80
℃まで許容しうる。なお最大収縮率としては50%
以上が必要となり、最高収縮温度65℃より75℃、
(牽切切断方式では75℃を80℃と読みかえる。)と
言う三つの制限条件を満足する範囲内の熱処理条
件を選択しなければならない。このためには、後
述する実施例で行なわれているように170℃以下
の温度でかつ緊張下で熱処理する。 前述のように熱処理された当該PVA繊維に付
着している塩類は紡績或いは不織布化するため除
去し、水系エマルジヨン油剤処理を行う必要があ
る。水溶性の付着塩類を除去するためには水洗す
ることが最も経済的であるが水中膨潤で捲縮発現
の原動力である繊維内部歪を大きく減少さす事は
出来ない。本発明者は水洗の可能性につき種々検
討した結果、限定された条件下に湿潤状態でも強
い張力をかけると分子配向があまり乱れないこと
を利用し、洗滌水及び油剤処理液温度を35℃以下
に抑えると、熱処理工程と同様水洗、油剤処理、
対繊維水分が10%以下になるまでの乾燥は定長状
態以上の緊張下で処理可能なことを見出した。特
に塩類除去後の乾燥工程では対繊維水分が50%以
下となるまで熱風温度を80℃以下に抑えることが
繊維間の接着防止を図る上で有効である。 当該PVA繊維の単繊度に関しては上記物性を
満足する限り制約はない。然し通常生産される湿
式紡糸法の条件下では単繊度の増大に伴い凝固状
態が低下し、延伸効果が減少するため、好ましく
は7デニール(dr)以下の領域である。 次に当該PVA繊維からなる紡績糸及び不織布
について述べる。本発明方法により得られる低温
高収縮性繊維からなる紡績糸は尿又は血液に触れ
た際0.1g/dr以上の力で敏感に収縮することを前
提としており、40℃以下の水又は5%以下の塩を
含有する水の中で30秒以内に10〜60%収縮し湿潤
状態においてゴム状弾性を示す。測定法は30℃の
水、30℃の5%塩化ナトリウム水溶液及び人工尿
(尿素1.94℃、塩化ナトリウム0.80%、硫酸マグ
ネシウム7水塩0.11%、塩化カルシウム0.06%の
水溶液)の中と1/500(g/dr)の荷重をつけて
浸漬し収縮率の経時変化をそれぞれ読み取る。30
℃に比し40℃の場合収縮率はいずれも増大する。
紡績糸の製造は、捲縮を付与し紡績プロセスに適
合する長さに切断した上記繊維を用いカード方式
により紡出しても良いが、トウ状で牽切するパー
ロツク方式の方が繊維内部歪の増大、繊維長の上
昇による撚数減少での構成密度低下等の点で水中
における収縮率及び収縮力を向上するのに効果的
である。 なお他の繊維を混紡することもできる。40℃以
下の水又は5%以下の塩を含有する水に接触する
と30秒以内に10〜60%収縮する機能を具備した吸
水高収縮性不繊布は前記紡績糸と同様な効果を面
状で提供するものである。従つて捲縮を効率よく
発現さすためには実用性のある不織布の物性を示
す範囲内で繊維を一軸方向に可能な限り配列する
ことがより望ましいが限定するものではない。シ
ート状物質を得るためにはカード又はランダムウ
エバー後のウエブをニードルパンチで固定する
か、150℃未満の溶融温度をもち、然も溶融に際
し極めて僅かの収縮率しか示さないバインダー繊
維(例えば鐘紡製ベルトコンビ等の複合型バイン
ダー繊維)と混綿し熱接着させる等のプロセスを
採用するのが望ましい。吸水後の触感は必要によ
り10〜20%近傍のポリエステル等疎水性繊維を混
綿することで水中の収縮挙動、吸水時のゴム弾性
等目的とする物性を大きく損うことなく改良しう
る。 これ等の紡績糸或いは不織布は比較的低温領域
における湿潤高収縮性を利用し、例えば使い捨て
おむつに用いられているゴム状物質の代りに長手
方向端縁部に固定し、通常は大腿部を締付けるこ
となく、一旦尿が排出され当該紡績糸(紡績糸を
構成因子とする布状物を含む)或いは不織布が濡
れると迅速に収縮しおむつ外に洩れることを防ぐ
用途を始めとし、ギブスの補強布、その他水に濡
れると急速に収縮する性能を要求される分野に用
いることができる。 本発明方法により得られる低温高収縮性繊維は
また、乾燥させた状態で比較的柔軟でかつ水の存
在下においては、即座に吸水して100%以上の伸
びのあるゴム弾性を示す、極めて柔軟な性能を示
し、然も乾湿両状態でこれ等の性能は可逆性を有
するシート状或いは塊状物質に用いることもでき
る。 従来より吸水した場合柔軟なゴム状弾性を示す
素材としてホルマール化PVA樹脂の発泡スポン
ジ或いはPVA繊維を60℃以上の高温で収縮させ
た不織布が存在していた。然しこれ等の素材はい
ずれも乾燥状態で著るしく硬化するので用途が大
巾に限定され市場ではこの物性の改良要求が強
い。硬化する原因としてホルマール化PVA樹脂
スポンジの場合、可塑効果のある水が存在しなく
なると樹脂自体非常に硬い性質をもち、かつスポ
ンジ構造のため自由度がなく、じん性が大巾に低
下する。一方高温収縮PVA繊維よりなる不織布
では、先に述べた如く所定の収縮率を確保するに
必要な水温と最高収縮率に対応する水温或いは溶
解温度が接近するため、繊維表面において一部
PVAの溶解又は溶解に近い局部的な過大膨潤が
発生し乾燥すると硬化する。この硬化現象は繊維
間の擬似接着に基づくものであり、もみ加工をほ
どこすとある程度の柔軟化効果がみられるが、再
度吸水させた後は室温で乾燥してももみ加工前の
硬さに復元する。 本発明のPVA繊維よりなる不織布を30〜50℃
という比較的低温領域で面積を50℃以上収縮させ
ることにより得られた高密度不織布は、上記従来
品の欠点を改善しうる事を見出した。この高密度
不織布の表面は単繊度が細い程平滑となるが、カ
ードの通過性より0.5dr以上が必要である。不織
布の製造方式は乾式である限り何ら制約するもの
でなく、使用目的に適合したものを選択すれば良
い。収縮に方向性を与えないためには、ランダム
ウエバー或いは45゜のクロス方式を採用し、接着
にはニードルパンチ、150℃以下の融点をもち溶
融時収縮の小さい熱接着繊維の混綿状態における
熱処理等いずれの方式でも構わない。 不織布の目付、厚さもシート状から塊状原料ま
で用途により設定することができる。得られた不
織布は吸水時ゴム弾性を示し極めて柔軟な物性を
示し、かつ乾燥時においても柔軟性を保つが、採
用する条件によつては湿潤の際若干のぬめり感を
伴う場合がある。又湿潤時においても積極的にさ
らりとした感じを要求される用途もある。この対
策としてはポリエステル、ポリアクリルニトリル
或いはポリプロピレン等の通常生産されている疎
水性繊維或いは疎水性複合繊維を10〜20%あらか
じめ当該PVA繊維に混綿して置くと目的とする
物性を殆んど変えることなく改良可能である。又
目的により他の親水性繊維を混綿しても良い。然
し他繊維の混綿率が増加し70%を超えると不織布
において所望の収縮性が得られなくなる。 前述の如く本発明の当該PVA繊維よりなる不
織布を30〜50℃の比較的低い温水中で充分収縮さ
せた高密度不織布は吸水時直ちにゴム状弾性を示
し、極めてすぐれた柔軟性が得られかつ再び乾燥
しても柔軟性を殆んど失わない従来みられなかつ
た物性を示す。この物性を利用して顔面等に対す
る化粧の塗布或いはぬぐい落す用具類、湿布等の
基布、高級ワイパー、或いは海岸における埋立時
の洗掘防止用シート等の土木資材等に用いること
ができる。 以下本発明で得られる繊維および繊維構造物の
すぐれた性能を実施例により説明する。 実施例 1 重合度1700、ケン化度99.9モル%のPVA水溶
液を飽和Na2SO4水溶液中で湿式紡糸後40℃の空
気中及び90℃の飽和Na2SO4水溶液中で4.5倍に延
伸し、そのまま定長状態において絶乾するまで
130℃の熱風乾燥と、水中での最大収縮温度が70
℃になるよう170℃の熱風により熱処理を行つた。
この繊維は水による著るしい膨潤と収縮を伴うた
め定長を維持するに十分な張力を与えた状態で、
繊維付着Na2SO4除去を目的とする30℃の水洗、
給油等の湿潤処理を実施し、更に対繊維水分が40
%に到達するまで80℃次に120℃の熱風により緊
張下で乾燥した。得られた単繊度2drの繊維は繊
維間の接着が全くみられず良好な分繊性を示し、
水中における最大収縮率72%、溶解温度は79℃で
あつた。又30℃の蒸留水、人工尿及び食塩水中に
30秒浸漬したときの収縮率はそれぞれ31%、30%
及び16%と言う値を示した。 参考例 実施例1によつて得られた糸篠に捲縮を付与
し、繊維長51mmに切断したPVA繊維単独、及び
PVA繊維に単繊度2dr、繊維長51mmのポリエステ
ル繊維10%を混綿しランダムウエバー、ニードル
パンチ方式で目付80g/m2、針打数200p/cm2の乾
式不織布を作つた。当該不織布は蒸留水、人工尿
及び5%食塩水中で次表の如き収縮挙動が得られ
た。なお収縮後の湿潤状態において不織布は極め
てすぐれた柔軟性とゴム弾性を示し、更にPVA
繊維100%の場合にみられる表面のぬめり感は僅
かのポリエステル繊維を混綿することにより殆ん
ど消去することが出来た。
又は塩類を含む温水に対し短時間に大きな収縮率
と収縮力を示すことを特徴とする水膨潤高収縮性
繊維の製造方法に関するものである。 従来より水に浸漬すると吸水し膨潤或いは溶解
する繊維材料及びシート材料は知られている。例
えば、親水基をもつ樹脂より得られたポリビニル
アルコール系の水溶性繊維や繊維状で親水基を導
入した高吸水性繊維等が広く知られているが、こ
れ等は他素材に対し繊維状接着材として使用さ
れ、又他素材の加工性を保つのに用い、最終的に
溶解除去され、或いは吸水する事自体が目的とな
つている。従つてそれぞれの効果を発現する過程
で収縮することは目的遂行に対して阻害因子とな
る場合が多い。 更に疎水性樹脂を用いた熱収縮性繊維が知られ
ている。これ等の繊維はいずれも60℃以上比較的
高温領域でのみ収縮し、又冷却後は固化するので
本発明の低温高収縮性繊維の如くゴム状弾性を示
すことも不可能である。 本発明者は体温或いは風呂の温度程度の温水や
血液、尿等の塩類を含む温水に対し極めて敏感に
大きな収縮挙動を示す素材をうる可能性につき
種々検討を行つた結果、ある特殊条件で作られた
ポリビニルアルコール(以下PVAと略称する)
繊維が上記目的を達成し得ることを見出した。 即ち、親水性のPVA繊維を用い比較的低温領
域の温水中で繊維表面の部分溶解を起さず収縮発
現までの所要時間を短縮し、大きな収縮力を得る
ためには、吸水膨潤による繊維断面積の増大を図
るよりも、あらかじめ繊維内部の分子配向を不均
一状態で可能な限り進め、然も結晶化を必要最低
限に抑え、水と接触した瞬間における僅かな膨潤
作用で繊維内部に潜在する不均一な歪を緩和し、
この過程で発現する捲縮等の形態変化を利用する
方がより有効であると言う考え方が当該繊維材料
を発明するに当つて基本となつている。即ち本発
明は、重合度1200〜3000、鹸化度98.0モル%以上
のポリビニルアルコール水溶液を湿式紡糸し、得
られた紡糸糸篠を水分及び塩類を付着させた状態
で130℃以下の雰囲気中において4倍以上延伸し
たのち乾燥し、その後170℃以下の温度でかつ緊
張下で熱処理したのち、35℃以下の洗浄水を用い
て緊張下で水洗し、そして緊張下で繊維水分が50
%以下となるまで80℃以下で乾燥することを特徴
とする低温高収縮性繊維の製造法である。 PVAの繊維製造には乾式と湿式紡糸法がある
が湿式紡糸法を採用する。その理由は不織布用繊
維の製造に適している点もあるが、凝固に際し繊
維断面方向に不均一構造をとりやすいことがある
からである。 PVAの重合度は3000以上になると水溶液粘度
が著るしく上昇し生産性が大巾に低下するため好
ましくない。逆に1200以下では延伸時の分子配向
が劣り、所定の収縮力を得ることが困難となる。
また鹸化度を98モル%以下にすると、繊維に付着
した凝固液の塩類を水洗により除去するのに必要
な最低限の繊維中結晶化度が得られにくい。 PVA水溶液の湿式紡糸における凝固液として
は、通常硫酸ナトリウム、硫酸アンモニウム等の
塩の濃厚水溶液が用いられ、又水酸化ナトリウム
でゲル化後中和凝固する方式もあり、いずれでも
良いが、前者がより好ましい。 次に凝固浴を出たPVA繊維に対し膨潤水と凝
固液よりもたらした塩の水溶液が存在する状態で
130℃以下、経済的には100℃未満の雰囲気中にお
いて4倍以上延伸することで繊維内部に不均一な
歪を付与する。得られた繊維が比較的低温で吸水
時強い収縮挙動を示すためには、内部歪を可能な
限り不安定な状態で保持しなければならない。こ
の目的を達成するには繊維の結晶化を抑え分子配
向を極力大きくする条件が望ましい。分子配向を
増大するために高い延伸率が必要であり、この点
繊維温度の上昇が有効である。然し絶乾に近い状
態で繊維温度が150℃以上になると結晶化度が急
増し、結果的に内部歪は減少する。逆に繊維温度
が低いと延伸倍率が減少し必要な収縮力が得られ
なくなる。本発明者は、分子間隔を大きくとつて
結晶化を防ぎしかも大きな延伸倍率をとるため
に、PVAの溶媒である水を繊維内及び周囲に対
繊維40%以上含む状態で130℃以下の雰囲気中に
おいて4倍以上延伸することにより目的の収縮挙
動を得る可能性を見出した。延伸に際しては、付
着する硫酸ナトリウム、硫酸アンモニヤ等の凝固
能をもつ塩類は、繊維の過度の膨潤による実延伸
効率の低下を防ぐために、或いは部分溶解による
繊維間の膠着抑制のために十分な量を必要とす
る。なお延伸時における繊維自体の温度は多量の
水分を伴うので70℃以上100未満、好ましくは80
℃〜95℃の範囲に雰囲気温度を制御するのが望ま
しい。 延伸された繊維に付着している塩類は、精練工
程で0.5%以下まで水洗除去し、紡績或いは不織
工程に必要な油剤を付与した後乾燥して吸水時の
潜在収縮力をもちながら安定な形態の繊維を製造
する事が前提となるが、上記延伸後の繊維は、例
え緊張状態に置いても繊維表面の部分溶解なしに
塩類の水洗除去を行ない、乾燥した繊維を経済的
に生産することは困難である。従つて延伸された
繊維は塩類が付着した状態のまま絶乾し、必要最
低限の結晶化をほどこす目的で熱処理が必要とな
る。 熱処理条件を種々変化させ、繊維の収縮挙動を
調査した結果、極めて限られた条件において目的
とする吸水収縮性を示す繊維が得られることを確
認した。水中で繊維の収縮挙動を測定するには、
先ず繊維を直線状にするため繊維のデニール当た
り1/500(g)の初荷重をかけ、20℃の水中に入
れ、1℃/分で昇温させながら各温度における収
縮率を読みとる方法を採用した。繊維は水温の上
昇に伴つて収縮率を増大し最大収縮率を示す温度
で平衡となり、この温度を過ぎると荷重に抗しき
れず急激に伸長を始め切断する。切断する温度を
溶解温度と呼ぶことにする。 本発明の目的は体温近傍の水温において極めて
短時間に10%以上の収縮率を著るしいゴム弾性及
び適度の使用強度を示す繊維材料を提供すること
にある。したがつて少くとも50℃までは問題とな
るようなPVAの溶解が生じてはならない。この
領域は最高収縮温度65℃に対応する。然も前記延
伸条件を前提とした際この熱処理程度は繊維間の
接着なく経済的に付着塩類を定長下で水洗除去し
定長熱風乾燥しうる限界条件とたまたま一致す
る。次に熱処理効果を高めて行くと最大収縮率の
低下とその温度の上昇を伴うほか、繊維段階で必
要とする必要最小限の収縮率15%と最高収縮率を
示す両者の対応温度の差が縮少して来る。また本
発明の繊維を使用する紡績糸又は不織布が40℃の
水又は5%以下の塩を含む水の中で10%以上の急
激な収縮挙動を発現させるためには、それを構成
するPVA繊維が、繊維段階で水に浸漬したとき
約15%の収縮が必要となる。この物性を具備した
繊維の最高収縮温度は75℃となる。ただし、紡績
糸、不織布を製造する過程で室温の牽切切断方式
(パーロツク紡績等)を採用する場合、牽切時の
内部歪の増大を伴うので繊維の最高収縮温度は80
℃まで許容しうる。なお最大収縮率としては50%
以上が必要となり、最高収縮温度65℃より75℃、
(牽切切断方式では75℃を80℃と読みかえる。)と
言う三つの制限条件を満足する範囲内の熱処理条
件を選択しなければならない。このためには、後
述する実施例で行なわれているように170℃以下
の温度でかつ緊張下で熱処理する。 前述のように熱処理された当該PVA繊維に付
着している塩類は紡績或いは不織布化するため除
去し、水系エマルジヨン油剤処理を行う必要があ
る。水溶性の付着塩類を除去するためには水洗す
ることが最も経済的であるが水中膨潤で捲縮発現
の原動力である繊維内部歪を大きく減少さす事は
出来ない。本発明者は水洗の可能性につき種々検
討した結果、限定された条件下に湿潤状態でも強
い張力をかけると分子配向があまり乱れないこと
を利用し、洗滌水及び油剤処理液温度を35℃以下
に抑えると、熱処理工程と同様水洗、油剤処理、
対繊維水分が10%以下になるまでの乾燥は定長状
態以上の緊張下で処理可能なことを見出した。特
に塩類除去後の乾燥工程では対繊維水分が50%以
下となるまで熱風温度を80℃以下に抑えることが
繊維間の接着防止を図る上で有効である。 当該PVA繊維の単繊度に関しては上記物性を
満足する限り制約はない。然し通常生産される湿
式紡糸法の条件下では単繊度の増大に伴い凝固状
態が低下し、延伸効果が減少するため、好ましく
は7デニール(dr)以下の領域である。 次に当該PVA繊維からなる紡績糸及び不織布
について述べる。本発明方法により得られる低温
高収縮性繊維からなる紡績糸は尿又は血液に触れ
た際0.1g/dr以上の力で敏感に収縮することを前
提としており、40℃以下の水又は5%以下の塩を
含有する水の中で30秒以内に10〜60%収縮し湿潤
状態においてゴム状弾性を示す。測定法は30℃の
水、30℃の5%塩化ナトリウム水溶液及び人工尿
(尿素1.94℃、塩化ナトリウム0.80%、硫酸マグ
ネシウム7水塩0.11%、塩化カルシウム0.06%の
水溶液)の中と1/500(g/dr)の荷重をつけて
浸漬し収縮率の経時変化をそれぞれ読み取る。30
℃に比し40℃の場合収縮率はいずれも増大する。
紡績糸の製造は、捲縮を付与し紡績プロセスに適
合する長さに切断した上記繊維を用いカード方式
により紡出しても良いが、トウ状で牽切するパー
ロツク方式の方が繊維内部歪の増大、繊維長の上
昇による撚数減少での構成密度低下等の点で水中
における収縮率及び収縮力を向上するのに効果的
である。 なお他の繊維を混紡することもできる。40℃以
下の水又は5%以下の塩を含有する水に接触する
と30秒以内に10〜60%収縮する機能を具備した吸
水高収縮性不繊布は前記紡績糸と同様な効果を面
状で提供するものである。従つて捲縮を効率よく
発現さすためには実用性のある不織布の物性を示
す範囲内で繊維を一軸方向に可能な限り配列する
ことがより望ましいが限定するものではない。シ
ート状物質を得るためにはカード又はランダムウ
エバー後のウエブをニードルパンチで固定する
か、150℃未満の溶融温度をもち、然も溶融に際
し極めて僅かの収縮率しか示さないバインダー繊
維(例えば鐘紡製ベルトコンビ等の複合型バイン
ダー繊維)と混綿し熱接着させる等のプロセスを
採用するのが望ましい。吸水後の触感は必要によ
り10〜20%近傍のポリエステル等疎水性繊維を混
綿することで水中の収縮挙動、吸水時のゴム弾性
等目的とする物性を大きく損うことなく改良しう
る。 これ等の紡績糸或いは不織布は比較的低温領域
における湿潤高収縮性を利用し、例えば使い捨て
おむつに用いられているゴム状物質の代りに長手
方向端縁部に固定し、通常は大腿部を締付けるこ
となく、一旦尿が排出され当該紡績糸(紡績糸を
構成因子とする布状物を含む)或いは不織布が濡
れると迅速に収縮しおむつ外に洩れることを防ぐ
用途を始めとし、ギブスの補強布、その他水に濡
れると急速に収縮する性能を要求される分野に用
いることができる。 本発明方法により得られる低温高収縮性繊維は
また、乾燥させた状態で比較的柔軟でかつ水の存
在下においては、即座に吸水して100%以上の伸
びのあるゴム弾性を示す、極めて柔軟な性能を示
し、然も乾湿両状態でこれ等の性能は可逆性を有
するシート状或いは塊状物質に用いることもでき
る。 従来より吸水した場合柔軟なゴム状弾性を示す
素材としてホルマール化PVA樹脂の発泡スポン
ジ或いはPVA繊維を60℃以上の高温で収縮させ
た不織布が存在していた。然しこれ等の素材はい
ずれも乾燥状態で著るしく硬化するので用途が大
巾に限定され市場ではこの物性の改良要求が強
い。硬化する原因としてホルマール化PVA樹脂
スポンジの場合、可塑効果のある水が存在しなく
なると樹脂自体非常に硬い性質をもち、かつスポ
ンジ構造のため自由度がなく、じん性が大巾に低
下する。一方高温収縮PVA繊維よりなる不織布
では、先に述べた如く所定の収縮率を確保するに
必要な水温と最高収縮率に対応する水温或いは溶
解温度が接近するため、繊維表面において一部
PVAの溶解又は溶解に近い局部的な過大膨潤が
発生し乾燥すると硬化する。この硬化現象は繊維
間の擬似接着に基づくものであり、もみ加工をほ
どこすとある程度の柔軟化効果がみられるが、再
度吸水させた後は室温で乾燥してももみ加工前の
硬さに復元する。 本発明のPVA繊維よりなる不織布を30〜50℃
という比較的低温領域で面積を50℃以上収縮させ
ることにより得られた高密度不織布は、上記従来
品の欠点を改善しうる事を見出した。この高密度
不織布の表面は単繊度が細い程平滑となるが、カ
ードの通過性より0.5dr以上が必要である。不織
布の製造方式は乾式である限り何ら制約するもの
でなく、使用目的に適合したものを選択すれば良
い。収縮に方向性を与えないためには、ランダム
ウエバー或いは45゜のクロス方式を採用し、接着
にはニードルパンチ、150℃以下の融点をもち溶
融時収縮の小さい熱接着繊維の混綿状態における
熱処理等いずれの方式でも構わない。 不織布の目付、厚さもシート状から塊状原料ま
で用途により設定することができる。得られた不
織布は吸水時ゴム弾性を示し極めて柔軟な物性を
示し、かつ乾燥時においても柔軟性を保つが、採
用する条件によつては湿潤の際若干のぬめり感を
伴う場合がある。又湿潤時においても積極的にさ
らりとした感じを要求される用途もある。この対
策としてはポリエステル、ポリアクリルニトリル
或いはポリプロピレン等の通常生産されている疎
水性繊維或いは疎水性複合繊維を10〜20%あらか
じめ当該PVA繊維に混綿して置くと目的とする
物性を殆んど変えることなく改良可能である。又
目的により他の親水性繊維を混綿しても良い。然
し他繊維の混綿率が増加し70%を超えると不織布
において所望の収縮性が得られなくなる。 前述の如く本発明の当該PVA繊維よりなる不
織布を30〜50℃の比較的低い温水中で充分収縮さ
せた高密度不織布は吸水時直ちにゴム状弾性を示
し、極めてすぐれた柔軟性が得られかつ再び乾燥
しても柔軟性を殆んど失わない従来みられなかつ
た物性を示す。この物性を利用して顔面等に対す
る化粧の塗布或いはぬぐい落す用具類、湿布等の
基布、高級ワイパー、或いは海岸における埋立時
の洗掘防止用シート等の土木資材等に用いること
ができる。 以下本発明で得られる繊維および繊維構造物の
すぐれた性能を実施例により説明する。 実施例 1 重合度1700、ケン化度99.9モル%のPVA水溶
液を飽和Na2SO4水溶液中で湿式紡糸後40℃の空
気中及び90℃の飽和Na2SO4水溶液中で4.5倍に延
伸し、そのまま定長状態において絶乾するまで
130℃の熱風乾燥と、水中での最大収縮温度が70
℃になるよう170℃の熱風により熱処理を行つた。
この繊維は水による著るしい膨潤と収縮を伴うた
め定長を維持するに十分な張力を与えた状態で、
繊維付着Na2SO4除去を目的とする30℃の水洗、
給油等の湿潤処理を実施し、更に対繊維水分が40
%に到達するまで80℃次に120℃の熱風により緊
張下で乾燥した。得られた単繊度2drの繊維は繊
維間の接着が全くみられず良好な分繊性を示し、
水中における最大収縮率72%、溶解温度は79℃で
あつた。又30℃の蒸留水、人工尿及び食塩水中に
30秒浸漬したときの収縮率はそれぞれ31%、30%
及び16%と言う値を示した。 参考例 実施例1によつて得られた糸篠に捲縮を付与
し、繊維長51mmに切断したPVA繊維単独、及び
PVA繊維に単繊度2dr、繊維長51mmのポリエステ
ル繊維10%を混綿しランダムウエバー、ニードル
パンチ方式で目付80g/m2、針打数200p/cm2の乾
式不織布を作つた。当該不織布は蒸留水、人工尿
及び5%食塩水中で次表の如き収縮挙動が得られ
た。なお収縮後の湿潤状態において不織布は極め
てすぐれた柔軟性とゴム弾性を示し、更にPVA
繊維100%の場合にみられる表面のぬめり感は僅
かのポリエステル繊維を混綿することにより殆ん
ど消去することが出来た。
【表】
向につき無荷重で測定した。
また実施例1により得られた糸篠に捲縮を付与
し、繊維長51mmに切断したPVA繊維単独及び
PVA繊維に単繊度2dr、繊維長51mmのポリエステ
ル繊維20%を混綿し、ランダムウエバー、ニード
ルパンチ方式で目付80g/m2、針打数200p/cm2の
乾式不織布を作つた。更に当該不織布を40℃の水
中に1分間浸漬すると前者の不織布面積は浸漬前
の35%、後者の場合でも41%にまで収縮し、いず
れも極めてすぐれた柔軟性と200%近傍の湿潤切
断伸度をもつたゴム弾性を示す。特に後者では吸
水状態においてぬめりを感じさせない。収縮によ
り高密度化された不織布は80℃の熱風で乾燥した
あとも柔軟で、水中(水温40℃)への再浸漬と乾
燥を繰返した場合、再状態の触感は再現しうるこ
とを確認した。得られた高密度不織布の強伸度物
性を次表に示す。
また実施例1により得られた糸篠に捲縮を付与
し、繊維長51mmに切断したPVA繊維単独及び
PVA繊維に単繊度2dr、繊維長51mmのポリエステ
ル繊維20%を混綿し、ランダムウエバー、ニード
ルパンチ方式で目付80g/m2、針打数200p/cm2の
乾式不織布を作つた。更に当該不織布を40℃の水
中に1分間浸漬すると前者の不織布面積は浸漬前
の35%、後者の場合でも41%にまで収縮し、いず
れも極めてすぐれた柔軟性と200%近傍の湿潤切
断伸度をもつたゴム弾性を示す。特に後者では吸
水状態においてぬめりを感じさせない。収縮によ
り高密度化された不織布は80℃の熱風で乾燥した
あとも柔軟で、水中(水温40℃)への再浸漬と乾
燥を繰返した場合、再状態の触感は再現しうるこ
とを確認した。得られた高密度不織布の強伸度物
性を次表に示す。
【表】
比較例
実施例1と同様の方式で湿式紡糸、延伸、乾燥
後、得られた繊維の最大収縮温度が85℃となるよ
う190℃の熱風中で熱処理を行い、定長で水洗、
給油、乾燥、捲縮及び切断処理をほどこした
PVA繊維単独の不織布を試作した。不織布の試
作条件は前記参考例に準ずる。 当該不織布の面積を水中で浸漬前の35%まで収
縮させるための水温は71℃が必要となり、得られ
た高密度不織布は吸水状態ですぐれた柔軟性とゴ
ム弾性を示す反面ぬめり感が非常に強く、特に乾
燥させた場合、たとえ80℃以下の熱風を用いても
非常に硬い板状を呈した。当該PVA繊維に20%
のポリエステル繊維を配合した高密度不織布では
ぬめり感を軽減しうるが乾燥後における硬さの改
善効果は殆んど認められない。 乾燥状態で板状を呈する不織布をもみ加工する
とある程度柔軟となるが、40℃以下の水に再浸漬
の上乾燥すると、その硬さはもみ加工前の水準ま
で復元した。
後、得られた繊維の最大収縮温度が85℃となるよ
う190℃の熱風中で熱処理を行い、定長で水洗、
給油、乾燥、捲縮及び切断処理をほどこした
PVA繊維単独の不織布を試作した。不織布の試
作条件は前記参考例に準ずる。 当該不織布の面積を水中で浸漬前の35%まで収
縮させるための水温は71℃が必要となり、得られ
た高密度不織布は吸水状態ですぐれた柔軟性とゴ
ム弾性を示す反面ぬめり感が非常に強く、特に乾
燥させた場合、たとえ80℃以下の熱風を用いても
非常に硬い板状を呈した。当該PVA繊維に20%
のポリエステル繊維を配合した高密度不織布では
ぬめり感を軽減しうるが乾燥後における硬さの改
善効果は殆んど認められない。 乾燥状態で板状を呈する不織布をもみ加工する
とある程度柔軟となるが、40℃以下の水に再浸漬
の上乾燥すると、その硬さはもみ加工前の水準ま
で復元した。
Claims (1)
- 1 重合度1200〜3000、鹸化度98.0モル%以上の
ポリビニルアルコール水溶液を湿式紡糸し、得ら
れた紡糸糸篠を水分及び塩類を付着させた状態で
130℃以下の雰囲気中において4倍以上延伸した
のち乾燥し、その後170℃以下の温度でかつ緊張
下で熱処理したのち、35℃以下の洗浄水を用いて
緊張下で水洗し、そして緊張下で繊維水分が50%
以下となるまで80℃以下で乾燥することを特徴と
する低温高収縮性繊維の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58108943A JPS602709A (ja) | 1983-06-16 | 1983-06-16 | 低温高収縮性繊維の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58108943A JPS602709A (ja) | 1983-06-16 | 1983-06-16 | 低温高収縮性繊維の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS602709A JPS602709A (ja) | 1985-01-09 |
| JPH0112848B2 true JPH0112848B2 (ja) | 1989-03-02 |
Family
ID=14497576
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58108943A Granted JPS602709A (ja) | 1983-06-16 | 1983-06-16 | 低温高収縮性繊維の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS602709A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2656245B2 (ja) * | 1985-11-01 | 1997-09-24 | 株式会社クラレ | 高速収縮繊維およびその製造方法 |
| JPH0718066B2 (ja) * | 1985-12-27 | 1995-03-01 | 株式会社クラレ | 吸水収縮糸 |
| JPH076086B2 (ja) * | 1986-06-05 | 1995-01-25 | ユニチカ株式会社 | 収縮性ポリビニルアルコ−ル系フイラメントの製造方法 |
| JP2588587B2 (ja) * | 1988-02-08 | 1997-03-05 | 株式会社クラレ | 湿熱高収縮性ポリビニルアルコール繊維 |
| US5112903A (en) * | 1989-07-04 | 1992-05-12 | Sanyo Chemical Industries, Ltd. | Articles molded from moisture shrinkable resins |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5188725A (ja) * | 1975-01-25 | 1976-08-03 | Horibiniruarukoorukeigoseiseninoseizoho | |
| JPS521024A (en) * | 1975-06-24 | 1977-01-06 | Kaken Pharmaceut Co Ltd | Germicides for agriculture and gardening |
| JPS5345424A (en) * | 1976-10-01 | 1978-04-24 | Unitika Ltd | Production of water-soluble polyvinyl alcohol synthetic fibers |
-
1983
- 1983-06-16 JP JP58108943A patent/JPS602709A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS602709A (ja) | 1985-01-09 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2613604B2 (ja) | 吸収性生成物 | |
| JPS63159440A (ja) | 吸収性生成物の製造方法 | |
| HUP0002787A2 (hu) | Ionérzékeny kötőanyag rostos anyagokhoz | |
| JPH0112848B2 (ja) | ||
| GB1148382A (en) | Split films of polymer material | |
| KR920010333B1 (ko) | 탄성 부직포 및 그 제조 방법 | |
| JP2833761B2 (ja) | ポリビニルアルコール系バインダー繊維及びその製造法 | |
| JP3860320B2 (ja) | インクジェット式プリンター用インク吸収体 | |
| JP2980261B2 (ja) | 繊維シート状物の製造方法 | |
| JP4536229B2 (ja) | 弾性湿潤シート | |
| JPH041103B2 (ja) | ||
| JPH022983B2 (ja) | ||
| US20250198054A1 (en) | Polyvinyl alcohol-based fiber, fiber structure, and method for producing same | |
| US3743536A (en) | Nonwoven sponge fabric | |
| JPS5831149A (ja) | 吸水性アクリロニトリル系繊維成形物 | |
| US3961107A (en) | Fiber fleece containing a polymeric reinforcing material, and process for the production of such fleece | |
| JP2584495B2 (ja) | 高吸水性繊維シート状物の製造法 | |
| JP2008223190A (ja) | 海島型混合紡糸繊維およびその製造方法ならびにそれを用いた人工皮革 | |
| JP2553271B2 (ja) | 不織布の製造方法 | |
| KR960004686B1 (ko) | 유연성이 우수한 인조피혁의 제조방법 | |
| JP2543369B2 (ja) | 高吸水性合成繊維の製造方法 | |
| JP2001262432A (ja) | 吸水収縮性ポリビニルアルコール系繊維 | |
| JPH06330461A (ja) | 吸水・速乾性に優れた繊維構造物 | |
| JP2829787B2 (ja) | セルローススポンジ及びその製造方法 | |
| JPS6233885A (ja) | 表面平滑性に富む人工皮革の製造方法 |