JPH0120146B2 - - Google Patents
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- JPH0120146B2 JPH0120146B2 JP63028244A JP2824488A JPH0120146B2 JP H0120146 B2 JPH0120146 B2 JP H0120146B2 JP 63028244 A JP63028244 A JP 63028244A JP 2824488 A JP2824488 A JP 2824488A JP H0120146 B2 JPH0120146 B2 JP H0120146B2
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
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- Peptides Or Proteins (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
本発明は、ペプチド製造に有用なアルギニン誘
導体またはその塩に関する。 グアニジノ基
導体またはその塩に関する。 グアニジノ基
【式】を含有する原
料化合物(例えばアルギニンなど)を用いてペプ
チドを製造するためには、グアニジノ基を保護し
ておく必要がある。グアニジノ基の保護は、従
来、ニトロ基またはトシル基を導入することによ
り行なわれてきた。 これらの従来法においては、保護基を脱離する
際の収率が低く、また、トシル基を脱離させるに
は、液体アンモニア−金属ナトリウムあるいは無
水弗化水素などを用い強い条件で行なわれなけれ
ばならないのでペプチドの他の部分が分解し副生
物が生じ、目的とするペプチドの収率の低下をき
たす等の欠点があつた。 本発明者らは、これら欠点を解消する方法とし
て先にグアニジノ基の保護基として、メタンスル
フオン酸で容易に除去できるp−メトキシベンゼ
ンスルフオニル、メジチレンスルフオニル基等を
利用する方法(特開昭51−100030号)を紹介し、
実用に供した。その後も、本発明者らはグアニジ
ノ基の保護について研究をつづけたところ、グア
ニジノ基の保護基として、4−メトキシ−2,6
−ジメチルベンゼンスルフオニル基を用いると、
ペプチド縮合後、緩和な酸処理によつても該保護
基を脱離できることを見い出したが、さらに研究
した結果、ペンタメチルベンゼンスルフオニル
基、2,4,6−トリメトキシベンゼンスルフオ
ニル基、4−メトキシ−2,3,5,6−テトラ
メチルベンゼンスルフオニル基も、緩和な酸処理
によつて、該保護基を脱離できることを見い出
し、さらに研究した結果、本発明を完成した。 すなわち、本発明はアルギニンのグアニジノ基
に一般式() 〔式中、R1およびR5はメチルまたはメトキシを、
R2およびR4はメチルまたは水素を、R3はメチル
またはメトキシをそれぞれ表わす。ただし、R1、
R2、R4およびR5が共にメチルであつて、かつR3
はメチルまたはメトキシを表わすか、あるいは
R1、R3およびR5が共にメトキシであつて、かつ
R2とR4は共に水素を表すものとする。〕で示され
る置換ベンゼンスルフオニル基を導入してなる化
合物、すなわち一般式() 〔式中、R1、R2、R3、R4およびR5は前記と同意
義を有し、R6は水素またはα−アミノ基の保護
基を表わす〕で示されるアルギニン誘導体および
その塩、である。 本発明において、アルギニンのグアニジノ基
に、一般式()で示される置換ベンゼンスルフ
オニル基を導入するに際しては、アルギニンのα
−アミノ基を保護して反応に供せられる。このα
−アミノ基の保護は、従来から公知の保護基、例
えば一般式()におけるR6で示される保護基
としてカルボベンゾキシ基、p−ニトロベンジル
オキシカルボニル基、p−メトキシベンジルオキ
シカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、t
−アミロキシカルボニル基、9−フルオレニルメ
トキシカルボニル基、イソニコチニルオキシカル
ボニル基、o−ニトロフエニルスルフエニル基、
2−(p−ビフエニル)イソプロピルオキシカル
ボニル基を常法により導入したものがあげられ、
カルボベンゾキシ基、t−ブトキシカルボニル基
で保護したものが有利に用いられる。 次に、α−アミノ基が保護されたアルギニンに
一般式()で示される置換ベンゼンスルフオニ
ル基を反応させる。この反応は、アルギニンに一
般式()の置換ベンゼンスルフオン酸基を、ア
ルギニン1当量に対し約1〜5当量さらに好まし
くは約1〜2当量になるように反応させるのが良
い。当該スルホン酸基は、通常そのハロゲニド形
で反応に供せられる。 ハロゲニドとしては、クロリド、フルオリド、
ブロミド、ヨージドのいずれも使用できる。通
常、反応は塩基の存在下に行うのが好ましい。塩
基としては、たとえば水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、水酸化リチウムなどが挙げられ、グア
ニジノ基含有化合物1当量に対し約1〜10当量、
さらに好ましくは約1〜5当量用いられる。該反
応は、通常適当な溶媒たとえば、水、アセトン、
ジオキサン、ジメチルホルムアミド、テトラヒド
ロフラン、あるいはそれらの混合溶媒中などで行
うのがよい。該反応は、−10℃乃至25℃、好まし
くは−5℃乃至10℃で行なわれる。 このようにして得られる一般式()で示され
る置換ベンゼンスルフオニル基で保護されたアル
ギニン誘導体は、遊離のままあるいは常法に従つ
てシクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミ
ン、ナトリウムなどの塩としてペプチド縮合に供
せられる。 このようにして得られる一般式()の置換ベ
ンゼンスルフオニル基で保護されたグアニジノ基
を有する化合物は常套手段によりペプチド縮合反
応に用いることができる。この常套手段として
は、例えばM.Bodansky及びM.A.Ondetti著、ペ
プチド・シンセシス(Peptide Synthesis)、
Inter science、New York、1966年;F.M.Finn
及びK.Hormann著ザ・プロテインズ(The
Proteins)、第2巻、H.Nenrath、R.L.Hill編集、
Academic Press Inc.New York、1976年;泉屋
信夫他著“ペプチド合成”丸善(株)1975年などに記
載された方法、たとえばアジド法、クロライド
法、酸無水物法、混酸無水物法、DCC法、活性
エステル法、ウツドワード試薬Kを用いる方法、
カルボイミダゾール法、酸化還元法、DCC/
HONB法などが挙げられる。 次に、ペプチド縮合後、本発明の保護基を酸に
よつて脱離させる。この脱離方法としては、無水
弗化水素法、メタンスルフオン酸法、トリフルオ
ロメタンスルフオン酸法等の公知の酸処理方法が
適用できる。さらに、本ペプチド製造法の場合に
は、新しい酸処理方法としてトリフルオロ酢酸が
有利に使用でき、特にチオアニソールまたはアニ
ソールの存在下でトリフルオロ酢酸を用いると脱
離反応が非常に有利に進行する。 上記のトリフルオロ酢酸およびチオアニソー
ル、アニソールは溶媒を兼ねて保護基を脱離しう
るに十分な量を用いればよい。たとえば、保護さ
れたグアニジノ基を有する化合物1当量に対し1
〜105当量、さらに好ましくは1〜103当量を用い
られ、脱離反応は、酢酸、クロロホルム、メチレ
ンクロリドなどの溶媒中で行つてもよく、また温
度は−10℃乃至300℃程度、さらに好ましくは10
℃乃至100℃程度で行なわれる。 本ペプチド製造法は、グアニジノ基を有するい
かなるペプチドの製造にも適用できる。具体的な
例としては、Des−Gly10−[D−Leu6]−LH−
RH−ethylamide(特公昭53−14072号参照)、Des
−Gly10−LH−RH−ethylamide(特公昭53−
24423号参照)、Tuftsin〔Nature、228、672
(1970)参照〕、Substance P、Kyotorphinなど
の生理活性ペプチドを有利に製造できる。その他
のペプチドとして、MSH、ACTH、Glucagon
−Secretin、Bradykinin、Dynorphin、α−
Neoendorphinおよびそれらの活性断片なども有
利に製造できる。 本ペプチド製造法において用いる一般式()
の置換ベンゼンスルフオニル基は、従来行なわれ
ていた酸処理によるグアニジノ保護基の脱離方法
はもちろんのこと、さらに緩和な条件下でも容易
に脱離される。例えば、トリフルオロ酢酸のよう
な緩和な酸処理は、従来知られたグアニジノ保護
基の脱離には適用することができないが、一般式
()の置換ベンゼンスルフオニル基で保護した
場合はよく脱離が進行し充分に適用できる。 ところで、従来の方法により、p−メトキシベ
ンゼンスルフオニル基、メジチレンスルフオニル
基でグアニジノ基を保護しペプチド縮合後、メタ
ンスルフオン酸を用いて保護基を脱離する場合、
そのペプチド中に、アスパラギンやアスパラギン
酸残基を含有する場合には、サクシンイミド型の
副反応が生ずることがあり、またセリンやスレオ
ニン残基が存在するとN→Oアシル転位が起る。
本ペプチド製造法の場合、これらのアミノ酸残基
を含むペプチドであつてもトリフルオロ酢酸のよ
うな緩和な酸を用いることにより上記のような副
反応が起こることなく脱離することができる。 次に、本発明を実施例、参考例および試験例を
挙げてさらに詳しく説明する。なお、本明細書に
おいてはアミノ酸、ペプチド、保護基、活性基等
に関し、IUPAC−IUB commission on
Biological Nomenclatureに基づく略号あるいは
当該分野における慣用略号で表示する場合があ
る。それらを例示する。 pGlu:ピログルタミン酸;His:ヒスチジン;
Trp:トリプトフアン;Ser:セリン;Tyr:チ
ロシン;Leu:ロイシン;Gly:グリシン;
Arg:アルギニン;Pro:プロリン;Lys:リジ
ン;Gln:グルタミン;Phe:フエニルアラニ
ン;Met:メチオニン;Thr:スレオニン(以上
特に表示のない場合はアミン酸はL体をさすもの
とし、D体はその旨明記する。但しGlyを除
く);Z:カルボベンゾキシ;Boc:t−ブトキ
シカルボニル;Et:エチル;HONBおよび
ONB:N−ハイドロキシ−5−ノルボルネン−
2,3−ジカルボキシイミドおよびそのエステ
ル;HOBt:N−ハイドロキシベンツトリアゾー
ル;DCC:N,N′−ジシクロヘキシルカルボジ
イミド;H2/Pd:接触還元;TFA:トリフルオ
ロ酢酸; CHA:シクロヘキシルアミン;OTCP:2,
4,5−トロクロロフエニルエステル;OSu:N
−ハイドロキシスクシンイミドエステル また、本明細書においては一般式()で示さ
れる置換ベンゼンスルフオニル基、すなわちペン
タメチルベンゼンスルフオニル基をPme、2,
4,6−トリメトキシベンゼンスルフオニル基を
Tms、4−メトキシ−2,3,5,6−テトラ
メチルベンゼンスルフオニル基をTmoと、それ
ぞれ略することがある。 実施例 1 (1) Z−Arg(Pme)−OH・CHAの合成 Z−Arg−OH10.0gを4N−NaOH33ml、ア
セトン130mlにとかし、氷冷する。これにペン
タメチルベンゼンスルホニルクロリド14.0gの
アセトン溶液(30ml)を滴下し、2時間かきま
ぜる。クエン酸で酸性として溶媒を留去したの
ち、酢酸エチルで抽出する。酢酸エチル層か
ら、NaHCO3水で目的物を抽出したのち、ク
エン酸で酸性として再び酢酸エチルで抽出し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去し
たのち、残留物に、シクロヘキシルアミン3.55
mlを加え、酢酸エチルより結晶としてろ取す
る。収量13.3g(66.4%)、融点173〜175℃、
[α]23 D+5.8゜(c=1.27、MeOH) 元素分析 C31H47O6N5Sとして 計算値:C、60.26;H、7.67;N、11.34; S、5.19 実験値:C、60.15;H、7.84;N、11.25; S、5.30 (2) H−Arg(Pme)−OHの合成 Z−Arg(Pme)−OH・CHA1.24gに1N−
H2SO43mlを加え、酢酸エチルで抽出したの
ち、溶媒を留去する。残留物をメタノール30ml
にとかし、パラジウム黒を触媒として接触還元
する。触媒をろ去し、溶媒を留去したのち、エ
ーテルを加えて結晶としてろ取する。収量0.77
g(97.8%)、融点153〜156℃、[α]23 D−5.5゜
(c=0.91、MeOH) 元素分析 C17H28O4N4S・1/2H2Oとして 計算値:C、51.89;H、7.43;N、14.24; S、8.15 実験値:C、51.60;H、7.74;N、13.80; S、8.12 実施例 2 (1) Z−Arg(Tms)OHの合成 Z−Arg−OH0.77gを4N−NaOH2.5ml、ア
セトン10mlの混液にとかし氷冷する。これに
2,4,6−トリメトキシベンゼンスルホニル
クロリド1.0gのアセトン溶液(3ml)を滴下
し、2時間かきまぜる。クエン酸で酸性として
溶媒を留去したのち、食塩飽和として、酢酸エ
チルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥す
る。溶媒を留去したのち、エーテルを加えて粉
末としてろ取する。これをクロロホルム10mlに
とかし、シリカゲルカラム(4×10cm)クロマ
トグラフに付す。クロロホルム:メタノール:
酢酸(9:0.7:0.35)の系で溶出し、110ml〜
210mlの画分を取り濃縮し、エーテルより粉末
としてろ取する。収量250mg(18.0%)、融点89
〜93℃、[α]23 D+0.8゜(c=0.50、MeOH) 元素分析 C23H30O9N4S・H2Oとして 計算値:C、49.63;H、5.80;N、10.07; S、5.76 実験値:C、49.67;H、5.57;N、 9.87; S、5.81 (2) H−Arg(Tms)OHの合成 Z−Arg(Tms)OH150mgをメタノール中、
パラジウム黒を触媒として接触還元する。触媒
をろ去し、溶媒を留去したのち、エーテルを加
えて粉末としてろ取する。収量105mg(89.1
%)、融点115〜120℃、[α]23 D−8.9゜(c=0.60、
MeOH) 元素分析 C15H24O7N4S・CH3OHとして 計算値:C、44.02;H、6.47;N、12.84; S、7.35 実験値:C、43.55;H、6.33;N、12.84; S、6.99 実施例 3 (1) 2,3,5,6−テトラメチルアニソールの
合成 2,3,5,6−テトラメチルフエノール
15.0gおよび沃化メチル28mlをDMSO150mlに
とかし、氷冷下60%油性水素化ナトリウム6.3
gを加え、室温に戻して1時間かきまぜる。
MeOHを加えて過剰の水素化ナトリウムを分
解したのち、水を加えてエーテルで抽出し、硫
酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去すると結
晶が析出するのでMeOHより再結晶する。収
量10.2g(62.1%)、融点45〜47℃ (2) 4−メトキシ−2,3,5,6−テトラメチ
ルベンゼンスルホニルクロリドの合成 2,3,5,6−テトラメチルアニソール
10.0gをジクロルメタン600mlにとかし、−5℃
〜−10℃でクロルスルホン酸12mlのジクロルメ
タン溶液(400ml)を加える。そのまま2時間
かきまぜたのち、5%NaHCO3水を含む氷上
に反応液をあけ、有機層を水洗したのち、硫酸
マグネシウムで乾燥する。溶媒を留去し、n−
ヘキサンより結晶としてろ取する。収量10.0g
(62.5%)、融点58〜59℃ 元素分析 C11H15O3SClとして 計算値:C、50.28;H、5.75;S、12.21; Cl、13.50 実験値:C、50.52;H、5.56;S、11.92; Cl、13.42 (3) Z−Arg(Tmo)−OH・CHAの合成 Z−ArgOH1.85gを4N−NaOH6ml、アセ
トン25mlにとかし氷冷する。これに4−メトキ
シ−2,3,5,6−テトラメチルベンゼンス
ルホニルクロリド2.50gのアセトン溶液(10
ml)を加え、1時間かきまぜる。クエン酸水を
加えて溶媒を留去したのち、酢酸エチルで目的
物を抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。
溶媒を留去したのち、シクロヘキシルアミン
0.58mlを加え、エーテルより結晶としてろ取
し、乾燥する。収量2.40g(63.1%)、融点127
〜129℃、[α]23 D+5.9゜(c=0.84、MeOH) 元素分析 C31H47O7N5Sとして 計算値:C、58.74;H、7.48;N、11.05; S、5.06 実験値:C、58.84;H、7.30;N、11.25; S、5.06 (4) H・Arg(Tmo)−OHの合成 Z・Arg(Tmo)OH・CHA2.0gを酢酸エチ
ル40mlに懸濁し、1N−硫酸4mlを加えてよく
振りまぜ水洗したのち溶媒を留去する。これを
メタノール40mlにとかし、パラジウム黒を触媒
として接触還元する。触媒をろ去し、溶媒を留
去したのちエーテルを加えて粉末としてろ取
し、乾燥する。収量1.20g(92.7%)、融点150
〜153℃、[α]23 D−4.5゜(c=0.92、MeOH) 元素分析 C17H28O5N4S・1/2H2Oとして 計算値:C、49.86;H、7.14;N、13.68; S、7.83 実験値:C、50.38;H、7.57;N、13.48; S、7.60 試験例 前記で得られたN0−保護アルギニン約20mgを
トリフルオロ酢酸−チオアニソール(9:1)2
mlにとかし50℃で1時間及び4時間放置したの
ち、その100μをとり、全体を10mlに秤量し、
アミノ酸分析を行ない、生成したアルギニンの量
を測定した。結果を表1に示した。
チドを製造するためには、グアニジノ基を保護し
ておく必要がある。グアニジノ基の保護は、従
来、ニトロ基またはトシル基を導入することによ
り行なわれてきた。 これらの従来法においては、保護基を脱離する
際の収率が低く、また、トシル基を脱離させるに
は、液体アンモニア−金属ナトリウムあるいは無
水弗化水素などを用い強い条件で行なわれなけれ
ばならないのでペプチドの他の部分が分解し副生
物が生じ、目的とするペプチドの収率の低下をき
たす等の欠点があつた。 本発明者らは、これら欠点を解消する方法とし
て先にグアニジノ基の保護基として、メタンスル
フオン酸で容易に除去できるp−メトキシベンゼ
ンスルフオニル、メジチレンスルフオニル基等を
利用する方法(特開昭51−100030号)を紹介し、
実用に供した。その後も、本発明者らはグアニジ
ノ基の保護について研究をつづけたところ、グア
ニジノ基の保護基として、4−メトキシ−2,6
−ジメチルベンゼンスルフオニル基を用いると、
ペプチド縮合後、緩和な酸処理によつても該保護
基を脱離できることを見い出したが、さらに研究
した結果、ペンタメチルベンゼンスルフオニル
基、2,4,6−トリメトキシベンゼンスルフオ
ニル基、4−メトキシ−2,3,5,6−テトラ
メチルベンゼンスルフオニル基も、緩和な酸処理
によつて、該保護基を脱離できることを見い出
し、さらに研究した結果、本発明を完成した。 すなわち、本発明はアルギニンのグアニジノ基
に一般式() 〔式中、R1およびR5はメチルまたはメトキシを、
R2およびR4はメチルまたは水素を、R3はメチル
またはメトキシをそれぞれ表わす。ただし、R1、
R2、R4およびR5が共にメチルであつて、かつR3
はメチルまたはメトキシを表わすか、あるいは
R1、R3およびR5が共にメトキシであつて、かつ
R2とR4は共に水素を表すものとする。〕で示され
る置換ベンゼンスルフオニル基を導入してなる化
合物、すなわち一般式() 〔式中、R1、R2、R3、R4およびR5は前記と同意
義を有し、R6は水素またはα−アミノ基の保護
基を表わす〕で示されるアルギニン誘導体および
その塩、である。 本発明において、アルギニンのグアニジノ基
に、一般式()で示される置換ベンゼンスルフ
オニル基を導入するに際しては、アルギニンのα
−アミノ基を保護して反応に供せられる。このα
−アミノ基の保護は、従来から公知の保護基、例
えば一般式()におけるR6で示される保護基
としてカルボベンゾキシ基、p−ニトロベンジル
オキシカルボニル基、p−メトキシベンジルオキ
シカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、t
−アミロキシカルボニル基、9−フルオレニルメ
トキシカルボニル基、イソニコチニルオキシカル
ボニル基、o−ニトロフエニルスルフエニル基、
2−(p−ビフエニル)イソプロピルオキシカル
ボニル基を常法により導入したものがあげられ、
カルボベンゾキシ基、t−ブトキシカルボニル基
で保護したものが有利に用いられる。 次に、α−アミノ基が保護されたアルギニンに
一般式()で示される置換ベンゼンスルフオニ
ル基を反応させる。この反応は、アルギニンに一
般式()の置換ベンゼンスルフオン酸基を、ア
ルギニン1当量に対し約1〜5当量さらに好まし
くは約1〜2当量になるように反応させるのが良
い。当該スルホン酸基は、通常そのハロゲニド形
で反応に供せられる。 ハロゲニドとしては、クロリド、フルオリド、
ブロミド、ヨージドのいずれも使用できる。通
常、反応は塩基の存在下に行うのが好ましい。塩
基としては、たとえば水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、水酸化リチウムなどが挙げられ、グア
ニジノ基含有化合物1当量に対し約1〜10当量、
さらに好ましくは約1〜5当量用いられる。該反
応は、通常適当な溶媒たとえば、水、アセトン、
ジオキサン、ジメチルホルムアミド、テトラヒド
ロフラン、あるいはそれらの混合溶媒中などで行
うのがよい。該反応は、−10℃乃至25℃、好まし
くは−5℃乃至10℃で行なわれる。 このようにして得られる一般式()で示され
る置換ベンゼンスルフオニル基で保護されたアル
ギニン誘導体は、遊離のままあるいは常法に従つ
てシクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミ
ン、ナトリウムなどの塩としてペプチド縮合に供
せられる。 このようにして得られる一般式()の置換ベ
ンゼンスルフオニル基で保護されたグアニジノ基
を有する化合物は常套手段によりペプチド縮合反
応に用いることができる。この常套手段として
は、例えばM.Bodansky及びM.A.Ondetti著、ペ
プチド・シンセシス(Peptide Synthesis)、
Inter science、New York、1966年;F.M.Finn
及びK.Hormann著ザ・プロテインズ(The
Proteins)、第2巻、H.Nenrath、R.L.Hill編集、
Academic Press Inc.New York、1976年;泉屋
信夫他著“ペプチド合成”丸善(株)1975年などに記
載された方法、たとえばアジド法、クロライド
法、酸無水物法、混酸無水物法、DCC法、活性
エステル法、ウツドワード試薬Kを用いる方法、
カルボイミダゾール法、酸化還元法、DCC/
HONB法などが挙げられる。 次に、ペプチド縮合後、本発明の保護基を酸に
よつて脱離させる。この脱離方法としては、無水
弗化水素法、メタンスルフオン酸法、トリフルオ
ロメタンスルフオン酸法等の公知の酸処理方法が
適用できる。さらに、本ペプチド製造法の場合に
は、新しい酸処理方法としてトリフルオロ酢酸が
有利に使用でき、特にチオアニソールまたはアニ
ソールの存在下でトリフルオロ酢酸を用いると脱
離反応が非常に有利に進行する。 上記のトリフルオロ酢酸およびチオアニソー
ル、アニソールは溶媒を兼ねて保護基を脱離しう
るに十分な量を用いればよい。たとえば、保護さ
れたグアニジノ基を有する化合物1当量に対し1
〜105当量、さらに好ましくは1〜103当量を用い
られ、脱離反応は、酢酸、クロロホルム、メチレ
ンクロリドなどの溶媒中で行つてもよく、また温
度は−10℃乃至300℃程度、さらに好ましくは10
℃乃至100℃程度で行なわれる。 本ペプチド製造法は、グアニジノ基を有するい
かなるペプチドの製造にも適用できる。具体的な
例としては、Des−Gly10−[D−Leu6]−LH−
RH−ethylamide(特公昭53−14072号参照)、Des
−Gly10−LH−RH−ethylamide(特公昭53−
24423号参照)、Tuftsin〔Nature、228、672
(1970)参照〕、Substance P、Kyotorphinなど
の生理活性ペプチドを有利に製造できる。その他
のペプチドとして、MSH、ACTH、Glucagon
−Secretin、Bradykinin、Dynorphin、α−
Neoendorphinおよびそれらの活性断片なども有
利に製造できる。 本ペプチド製造法において用いる一般式()
の置換ベンゼンスルフオニル基は、従来行なわれ
ていた酸処理によるグアニジノ保護基の脱離方法
はもちろんのこと、さらに緩和な条件下でも容易
に脱離される。例えば、トリフルオロ酢酸のよう
な緩和な酸処理は、従来知られたグアニジノ保護
基の脱離には適用することができないが、一般式
()の置換ベンゼンスルフオニル基で保護した
場合はよく脱離が進行し充分に適用できる。 ところで、従来の方法により、p−メトキシベ
ンゼンスルフオニル基、メジチレンスルフオニル
基でグアニジノ基を保護しペプチド縮合後、メタ
ンスルフオン酸を用いて保護基を脱離する場合、
そのペプチド中に、アスパラギンやアスパラギン
酸残基を含有する場合には、サクシンイミド型の
副反応が生ずることがあり、またセリンやスレオ
ニン残基が存在するとN→Oアシル転位が起る。
本ペプチド製造法の場合、これらのアミノ酸残基
を含むペプチドであつてもトリフルオロ酢酸のよ
うな緩和な酸を用いることにより上記のような副
反応が起こることなく脱離することができる。 次に、本発明を実施例、参考例および試験例を
挙げてさらに詳しく説明する。なお、本明細書に
おいてはアミノ酸、ペプチド、保護基、活性基等
に関し、IUPAC−IUB commission on
Biological Nomenclatureに基づく略号あるいは
当該分野における慣用略号で表示する場合があ
る。それらを例示する。 pGlu:ピログルタミン酸;His:ヒスチジン;
Trp:トリプトフアン;Ser:セリン;Tyr:チ
ロシン;Leu:ロイシン;Gly:グリシン;
Arg:アルギニン;Pro:プロリン;Lys:リジ
ン;Gln:グルタミン;Phe:フエニルアラニ
ン;Met:メチオニン;Thr:スレオニン(以上
特に表示のない場合はアミン酸はL体をさすもの
とし、D体はその旨明記する。但しGlyを除
く);Z:カルボベンゾキシ;Boc:t−ブトキ
シカルボニル;Et:エチル;HONBおよび
ONB:N−ハイドロキシ−5−ノルボルネン−
2,3−ジカルボキシイミドおよびそのエステ
ル;HOBt:N−ハイドロキシベンツトリアゾー
ル;DCC:N,N′−ジシクロヘキシルカルボジ
イミド;H2/Pd:接触還元;TFA:トリフルオ
ロ酢酸; CHA:シクロヘキシルアミン;OTCP:2,
4,5−トロクロロフエニルエステル;OSu:N
−ハイドロキシスクシンイミドエステル また、本明細書においては一般式()で示さ
れる置換ベンゼンスルフオニル基、すなわちペン
タメチルベンゼンスルフオニル基をPme、2,
4,6−トリメトキシベンゼンスルフオニル基を
Tms、4−メトキシ−2,3,5,6−テトラ
メチルベンゼンスルフオニル基をTmoと、それ
ぞれ略することがある。 実施例 1 (1) Z−Arg(Pme)−OH・CHAの合成 Z−Arg−OH10.0gを4N−NaOH33ml、ア
セトン130mlにとかし、氷冷する。これにペン
タメチルベンゼンスルホニルクロリド14.0gの
アセトン溶液(30ml)を滴下し、2時間かきま
ぜる。クエン酸で酸性として溶媒を留去したの
ち、酢酸エチルで抽出する。酢酸エチル層か
ら、NaHCO3水で目的物を抽出したのち、ク
エン酸で酸性として再び酢酸エチルで抽出し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去し
たのち、残留物に、シクロヘキシルアミン3.55
mlを加え、酢酸エチルより結晶としてろ取す
る。収量13.3g(66.4%)、融点173〜175℃、
[α]23 D+5.8゜(c=1.27、MeOH) 元素分析 C31H47O6N5Sとして 計算値:C、60.26;H、7.67;N、11.34; S、5.19 実験値:C、60.15;H、7.84;N、11.25; S、5.30 (2) H−Arg(Pme)−OHの合成 Z−Arg(Pme)−OH・CHA1.24gに1N−
H2SO43mlを加え、酢酸エチルで抽出したの
ち、溶媒を留去する。残留物をメタノール30ml
にとかし、パラジウム黒を触媒として接触還元
する。触媒をろ去し、溶媒を留去したのち、エ
ーテルを加えて結晶としてろ取する。収量0.77
g(97.8%)、融点153〜156℃、[α]23 D−5.5゜
(c=0.91、MeOH) 元素分析 C17H28O4N4S・1/2H2Oとして 計算値:C、51.89;H、7.43;N、14.24; S、8.15 実験値:C、51.60;H、7.74;N、13.80; S、8.12 実施例 2 (1) Z−Arg(Tms)OHの合成 Z−Arg−OH0.77gを4N−NaOH2.5ml、ア
セトン10mlの混液にとかし氷冷する。これに
2,4,6−トリメトキシベンゼンスルホニル
クロリド1.0gのアセトン溶液(3ml)を滴下
し、2時間かきまぜる。クエン酸で酸性として
溶媒を留去したのち、食塩飽和として、酢酸エ
チルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥す
る。溶媒を留去したのち、エーテルを加えて粉
末としてろ取する。これをクロロホルム10mlに
とかし、シリカゲルカラム(4×10cm)クロマ
トグラフに付す。クロロホルム:メタノール:
酢酸(9:0.7:0.35)の系で溶出し、110ml〜
210mlの画分を取り濃縮し、エーテルより粉末
としてろ取する。収量250mg(18.0%)、融点89
〜93℃、[α]23 D+0.8゜(c=0.50、MeOH) 元素分析 C23H30O9N4S・H2Oとして 計算値:C、49.63;H、5.80;N、10.07; S、5.76 実験値:C、49.67;H、5.57;N、 9.87; S、5.81 (2) H−Arg(Tms)OHの合成 Z−Arg(Tms)OH150mgをメタノール中、
パラジウム黒を触媒として接触還元する。触媒
をろ去し、溶媒を留去したのち、エーテルを加
えて粉末としてろ取する。収量105mg(89.1
%)、融点115〜120℃、[α]23 D−8.9゜(c=0.60、
MeOH) 元素分析 C15H24O7N4S・CH3OHとして 計算値:C、44.02;H、6.47;N、12.84; S、7.35 実験値:C、43.55;H、6.33;N、12.84; S、6.99 実施例 3 (1) 2,3,5,6−テトラメチルアニソールの
合成 2,3,5,6−テトラメチルフエノール
15.0gおよび沃化メチル28mlをDMSO150mlに
とかし、氷冷下60%油性水素化ナトリウム6.3
gを加え、室温に戻して1時間かきまぜる。
MeOHを加えて過剰の水素化ナトリウムを分
解したのち、水を加えてエーテルで抽出し、硫
酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去すると結
晶が析出するのでMeOHより再結晶する。収
量10.2g(62.1%)、融点45〜47℃ (2) 4−メトキシ−2,3,5,6−テトラメチ
ルベンゼンスルホニルクロリドの合成 2,3,5,6−テトラメチルアニソール
10.0gをジクロルメタン600mlにとかし、−5℃
〜−10℃でクロルスルホン酸12mlのジクロルメ
タン溶液(400ml)を加える。そのまま2時間
かきまぜたのち、5%NaHCO3水を含む氷上
に反応液をあけ、有機層を水洗したのち、硫酸
マグネシウムで乾燥する。溶媒を留去し、n−
ヘキサンより結晶としてろ取する。収量10.0g
(62.5%)、融点58〜59℃ 元素分析 C11H15O3SClとして 計算値:C、50.28;H、5.75;S、12.21; Cl、13.50 実験値:C、50.52;H、5.56;S、11.92; Cl、13.42 (3) Z−Arg(Tmo)−OH・CHAの合成 Z−ArgOH1.85gを4N−NaOH6ml、アセ
トン25mlにとかし氷冷する。これに4−メトキ
シ−2,3,5,6−テトラメチルベンゼンス
ルホニルクロリド2.50gのアセトン溶液(10
ml)を加え、1時間かきまぜる。クエン酸水を
加えて溶媒を留去したのち、酢酸エチルで目的
物を抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。
溶媒を留去したのち、シクロヘキシルアミン
0.58mlを加え、エーテルより結晶としてろ取
し、乾燥する。収量2.40g(63.1%)、融点127
〜129℃、[α]23 D+5.9゜(c=0.84、MeOH) 元素分析 C31H47O7N5Sとして 計算値:C、58.74;H、7.48;N、11.05; S、5.06 実験値:C、58.84;H、7.30;N、11.25; S、5.06 (4) H・Arg(Tmo)−OHの合成 Z・Arg(Tmo)OH・CHA2.0gを酢酸エチ
ル40mlに懸濁し、1N−硫酸4mlを加えてよく
振りまぜ水洗したのち溶媒を留去する。これを
メタノール40mlにとかし、パラジウム黒を触媒
として接触還元する。触媒をろ去し、溶媒を留
去したのちエーテルを加えて粉末としてろ取
し、乾燥する。収量1.20g(92.7%)、融点150
〜153℃、[α]23 D−4.5゜(c=0.92、MeOH) 元素分析 C17H28O5N4S・1/2H2Oとして 計算値:C、49.86;H、7.14;N、13.68; S、7.83 実験値:C、50.38;H、7.57;N、13.48; S、7.60 試験例 前記で得られたN0−保護アルギニン約20mgを
トリフルオロ酢酸−チオアニソール(9:1)2
mlにとかし50℃で1時間及び4時間放置したの
ち、その100μをとり、全体を10mlに秤量し、
アミノ酸分析を行ない、生成したアルギニンの量
を測定した。結果を表1に示した。
【表】
【表】
参考例 1
ペンタメチルベンゼンスルフオニルクロリドの
合成 ペンタメチルベンゼン17.8gをジクロルメタン
500mlにとかし、−5℃〜−10℃に冷却する。これ
に、クロルスルホン酸24mlをジクロルメタン400
mlにとかした溶液を滴下し、その後、室温にまで
もどす。反応液を5%炭酸水素ナトリウム水を含
む氷上にあけ、有機層を水洗したのち、硫酸マグ
ネシウムで乾燥する。溶媒を留去すると結晶が析
出するので、これをろ取し、n−ヘキサンより再
結晶する。収量27.7g(93.5%)、融点80〜81℃ 元素分析 C11H15O2SClとして 計算値:C、53.54;H、6.13;N、13.00; Cl、14.37 実験値:C、53.78;H、6.09;N、13.00; Cl、14.39 参考例 2 2,4,6−トリメトキシベンゼンスルフオニ
ルクロリドの合成 1,3,5−トリメトキシベンゼン5.05gをジ
クロルメタン500mlにとかし、−5℃〜−10℃に冷
却する。これにクロルスルホン酸6mlをジクロル
メタン400mlにとかした溶液を滴下し、その後、
室温にまでもどす。この後、参考例1と同様に処
理し、四塩化炭素より結晶としてろ取する。収量
610mg(6.3%)、融点126〜129℃ 元素分析 C9H11O5SClとして 計算値:C、40.53;H、4.16;S、12.02; Cl、13.30 実験値:C、40.79;H、4.16;S、11.84; Cl、13.28 参考例 3 (1) Boc−Tyr−Arg(Pme)−OHの合成 H−Arg(Pme)−OH790mgをテトラヒドロ
フラン20mlにとかし、冷時、トリエチルアミン
0.34ml、Boc−Tyr−ONB(Boc−Tyr−
OH0.57g、HONB0.40g、DCC0.50gより調
製)を加えて室温で15時間かきまぜる。溶媒を
留去したのち、クエン酸で酸性として、酢酸エ
チルで抽出する。酢酸エチル層を水洗したのち
溶媒を留去し、クロロホルムにとかしてシリカ
ゲルカラム(4×6cm)に付す。5%
MeOH/CHCl3で溶出し、目的物の分画を集
め、濃縮しエーテルより粉末としてろ取する。
収量690mg(51.8%)、融点136〜139℃、[α]23 D
−15.0゜(c=0.5、ジメチルホルムアミド) 元素分析 C31H45O8N5S・H2O 計算値:C、55.92;H、7.12;N、10.52; S、4.82 実験値:C、55.95;H、7.02;N、10.58; S、4.62 (2) H−Tyr−Arg−OH(Kyotorphin)の合成 Boc−Tyr−Arg(Pme)OH300mgをトリフ
ルオロ酢酸−チオアニソール(9:1)5mlに
とかし、50℃で4時間放置する。トリフルオロ
酢酸を減圧で留去したのち、残留物にエーテル
を加えて、生ずる沈澱をろ取する。これを少量
の水にとかし、アンバーライトIRA−410(酢酸
型)のカラム(1×10cm)を通したのち凍結乾
燥する。これを少量の水にとかし、カルボキシ
メチルセルロースのカラム(2.2×8cm)に付
したのち、水(300ml)と0.1M−酢酸アンモニ
ウム(300ml)の間で直線勾配をかけて溶出を
行なう。110〜155mlの画分を集め凍結乾燥を行
なう。 収量135mg、[α]21 D−17.8゜(c=0.5、H2O) アミノ酸分解(酸分解):Arg1.00(1)、Tyr0.92
(1)、平均回収率88.7%。 またArg(Pme)の代りに、Arg(Tms)、
Arg(Tmo)を用いても、同様に目的物を得る
ことができる。ただし、最終の保護基を除去す
る場合のトリフルオロ酢酸−チオアニソール
(9:1)処理において、Arg(Tms)は50℃、
90分間、Arg(Tmo)は、50℃、5時間の処理
を行なうことが好ましい。 参考例 4 (1) Z−Arg(Pme)−Pro−Lys(Boc)−Pro−
OHの合成 H−Pro−OMeにZ−Lys(Boc)−ONBとZ
−Pro−ONBを順次縮合することにより合成
した油状のZ−Pro−Lys(Boc)−Pro−
OMe0.59gをメタノール30mlにとかし、パラ
ジウム黒を触媒として、接触還元を行なう。触
媒をろ別し、ろ液を濃縮したのち、残留物をジ
メチルホルムアミド10mlにとかし、これにZ−
Arg(Pme)OH・(Z−Arg(Pme)・OH・
CHA0.56gより調製)、HOBt0.15g、
DCC0.23gを加え室温で15時間かきまぜる。生
じたDCUをろ去し、溶媒を留去したのち、残
留物を酢酸エチルにをとかし、重曹水、0.2N
塩酸で洗浄する。乾燥後、溶媒を留去し、残留
する油状物[Z−Arg(Pme)−Pro−Lys
(Boc)−Pro OMe]を10mlのメタノールに溶
解する。冷時2mlの1N−水酸化ナトリウム水
を加え、室温で2時間ケン化を行なう。1N−
塩酸2mlを冷時加えて中和し、メタノールを留
去したのち、析出した油状物を酢酸エチルで抽
出する。溶媒を留去したのち、石油ベンジンを
加えて粉末としてろ取し、酢酸エチル−エーテ
ルより再沈でんする。収量0.49g(53.2%)、
融点92〜96℃、[α]23 D−34.4゜(c=0.5、ジメチ
ルホルムアミド) 元素分析 C44H72O11N8Sとして 計算値:C、57.37;H、7.88;N、12.17; S、3.48 実験値:C、57.09;H、7.79;N、11.86; S、3.15 (2) Z−Arg(Pme)−Pro−Lys(Boc)−Pro−
Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−Met−
NH2の合成 Boc−Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−
Met−NH20.49gをトリフルオロ酢酸(4.5ml)
−水(0.5ml)の混液に溶かし、10℃で20分間
ふりまぜる。0.5mlの1N−塩酸を加えて留去
し、残留物にエーテルを加えて粉末としてろ取
し乾燥する。これをジメチルホルムアミド15ml
にとかし、冷時トリエチルアミン0.1mlを加え、
さらにZ−Arg(Pme)−Pro−Lys(Boc)−Pro
−OH0.45g、HONB0.18g、DCC0.20gを加
えてそのまま24時間かきまぜる。生成した
DCUをろ去し、ろ液を濃縮する。残留物は水
を加え、生じた沈でんをろ取する。エタノール
水より再沈でんする。収量0.52g(55.2%)、
融点245〜250℃(分解)、[α]23 D−32.8゜(c=
0.5、ジメチルホルムアミド) 元素分析 C85H130O19N18S2として 計算値:C、57.60;H、7.39;N、14.23; S、3.62 実験値:C、57.35;H、7.48;N、14.02; S、3.39 (3) H−Arg−Pro−Lys−Pro−Gln−Gln−Phe
−Phe−Gly−Leu−Met−NH2(Substance
P)の合成 Z−Arg(Pme)−Pro−Lys(Boc)−Pro−
Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−Met−
NH2100mgをトリフルオロ酢酸−チオアニソー
ル(9:1)5mlにとかし、50℃で4時間振り
まぜる。トリフルオロ酢酸を減圧で留去し、残
留物にエーテルを加えて、生ずる沈でんをろ取
し、乾燥する。これを少量の水にとかし、アン
バーライトIRA−410(酢酸型)のカラム(1×
10cm)を通したのち凍結乾燥する。これをセフ
アデツクスG−25のカラム(2.5×120cm)に付
し、30%酢酸水で溶出する。主要溶出画分
(235〜270ml)を集め、凍結乾燥する。収量62
mg、[α]23 D−79.6゜(c=0.5、5%酢酸) アミノ酸分析(酸分析):Lys1.00(1)、Arg1.03
(1)、Gln2.21(2)、Pro2.15(2)、Gly0.95(1)、
Met0.91(1)、Leu1.02(1)、Phe1.95(2)、平均回
収率85.6%。 またArg(Pme)の代りにArg(Tms)、Arg
(Tmo)を用いても、同様に目的物を得ること
ができる。ただし、最終の保護基を除去する場
合のトリフルオロ酢酸−チオアニソール(9:
1)処理において、Arg(Tms)は、50℃、90
分間、Arg(Tmo)は、50℃、5時間の処理を
行なうことが好ましい。
合成 ペンタメチルベンゼン17.8gをジクロルメタン
500mlにとかし、−5℃〜−10℃に冷却する。これ
に、クロルスルホン酸24mlをジクロルメタン400
mlにとかした溶液を滴下し、その後、室温にまで
もどす。反応液を5%炭酸水素ナトリウム水を含
む氷上にあけ、有機層を水洗したのち、硫酸マグ
ネシウムで乾燥する。溶媒を留去すると結晶が析
出するので、これをろ取し、n−ヘキサンより再
結晶する。収量27.7g(93.5%)、融点80〜81℃ 元素分析 C11H15O2SClとして 計算値:C、53.54;H、6.13;N、13.00; Cl、14.37 実験値:C、53.78;H、6.09;N、13.00; Cl、14.39 参考例 2 2,4,6−トリメトキシベンゼンスルフオニ
ルクロリドの合成 1,3,5−トリメトキシベンゼン5.05gをジ
クロルメタン500mlにとかし、−5℃〜−10℃に冷
却する。これにクロルスルホン酸6mlをジクロル
メタン400mlにとかした溶液を滴下し、その後、
室温にまでもどす。この後、参考例1と同様に処
理し、四塩化炭素より結晶としてろ取する。収量
610mg(6.3%)、融点126〜129℃ 元素分析 C9H11O5SClとして 計算値:C、40.53;H、4.16;S、12.02; Cl、13.30 実験値:C、40.79;H、4.16;S、11.84; Cl、13.28 参考例 3 (1) Boc−Tyr−Arg(Pme)−OHの合成 H−Arg(Pme)−OH790mgをテトラヒドロ
フラン20mlにとかし、冷時、トリエチルアミン
0.34ml、Boc−Tyr−ONB(Boc−Tyr−
OH0.57g、HONB0.40g、DCC0.50gより調
製)を加えて室温で15時間かきまぜる。溶媒を
留去したのち、クエン酸で酸性として、酢酸エ
チルで抽出する。酢酸エチル層を水洗したのち
溶媒を留去し、クロロホルムにとかしてシリカ
ゲルカラム(4×6cm)に付す。5%
MeOH/CHCl3で溶出し、目的物の分画を集
め、濃縮しエーテルより粉末としてろ取する。
収量690mg(51.8%)、融点136〜139℃、[α]23 D
−15.0゜(c=0.5、ジメチルホルムアミド) 元素分析 C31H45O8N5S・H2O 計算値:C、55.92;H、7.12;N、10.52; S、4.82 実験値:C、55.95;H、7.02;N、10.58; S、4.62 (2) H−Tyr−Arg−OH(Kyotorphin)の合成 Boc−Tyr−Arg(Pme)OH300mgをトリフ
ルオロ酢酸−チオアニソール(9:1)5mlに
とかし、50℃で4時間放置する。トリフルオロ
酢酸を減圧で留去したのち、残留物にエーテル
を加えて、生ずる沈澱をろ取する。これを少量
の水にとかし、アンバーライトIRA−410(酢酸
型)のカラム(1×10cm)を通したのち凍結乾
燥する。これを少量の水にとかし、カルボキシ
メチルセルロースのカラム(2.2×8cm)に付
したのち、水(300ml)と0.1M−酢酸アンモニ
ウム(300ml)の間で直線勾配をかけて溶出を
行なう。110〜155mlの画分を集め凍結乾燥を行
なう。 収量135mg、[α]21 D−17.8゜(c=0.5、H2O) アミノ酸分解(酸分解):Arg1.00(1)、Tyr0.92
(1)、平均回収率88.7%。 またArg(Pme)の代りに、Arg(Tms)、
Arg(Tmo)を用いても、同様に目的物を得る
ことができる。ただし、最終の保護基を除去す
る場合のトリフルオロ酢酸−チオアニソール
(9:1)処理において、Arg(Tms)は50℃、
90分間、Arg(Tmo)は、50℃、5時間の処理
を行なうことが好ましい。 参考例 4 (1) Z−Arg(Pme)−Pro−Lys(Boc)−Pro−
OHの合成 H−Pro−OMeにZ−Lys(Boc)−ONBとZ
−Pro−ONBを順次縮合することにより合成
した油状のZ−Pro−Lys(Boc)−Pro−
OMe0.59gをメタノール30mlにとかし、パラ
ジウム黒を触媒として、接触還元を行なう。触
媒をろ別し、ろ液を濃縮したのち、残留物をジ
メチルホルムアミド10mlにとかし、これにZ−
Arg(Pme)OH・(Z−Arg(Pme)・OH・
CHA0.56gより調製)、HOBt0.15g、
DCC0.23gを加え室温で15時間かきまぜる。生
じたDCUをろ去し、溶媒を留去したのち、残
留物を酢酸エチルにをとかし、重曹水、0.2N
塩酸で洗浄する。乾燥後、溶媒を留去し、残留
する油状物[Z−Arg(Pme)−Pro−Lys
(Boc)−Pro OMe]を10mlのメタノールに溶
解する。冷時2mlの1N−水酸化ナトリウム水
を加え、室温で2時間ケン化を行なう。1N−
塩酸2mlを冷時加えて中和し、メタノールを留
去したのち、析出した油状物を酢酸エチルで抽
出する。溶媒を留去したのち、石油ベンジンを
加えて粉末としてろ取し、酢酸エチル−エーテ
ルより再沈でんする。収量0.49g(53.2%)、
融点92〜96℃、[α]23 D−34.4゜(c=0.5、ジメチ
ルホルムアミド) 元素分析 C44H72O11N8Sとして 計算値:C、57.37;H、7.88;N、12.17; S、3.48 実験値:C、57.09;H、7.79;N、11.86; S、3.15 (2) Z−Arg(Pme)−Pro−Lys(Boc)−Pro−
Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−Met−
NH2の合成 Boc−Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−
Met−NH20.49gをトリフルオロ酢酸(4.5ml)
−水(0.5ml)の混液に溶かし、10℃で20分間
ふりまぜる。0.5mlの1N−塩酸を加えて留去
し、残留物にエーテルを加えて粉末としてろ取
し乾燥する。これをジメチルホルムアミド15ml
にとかし、冷時トリエチルアミン0.1mlを加え、
さらにZ−Arg(Pme)−Pro−Lys(Boc)−Pro
−OH0.45g、HONB0.18g、DCC0.20gを加
えてそのまま24時間かきまぜる。生成した
DCUをろ去し、ろ液を濃縮する。残留物は水
を加え、生じた沈でんをろ取する。エタノール
水より再沈でんする。収量0.52g(55.2%)、
融点245〜250℃(分解)、[α]23 D−32.8゜(c=
0.5、ジメチルホルムアミド) 元素分析 C85H130O19N18S2として 計算値:C、57.60;H、7.39;N、14.23; S、3.62 実験値:C、57.35;H、7.48;N、14.02; S、3.39 (3) H−Arg−Pro−Lys−Pro−Gln−Gln−Phe
−Phe−Gly−Leu−Met−NH2(Substance
P)の合成 Z−Arg(Pme)−Pro−Lys(Boc)−Pro−
Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−Met−
NH2100mgをトリフルオロ酢酸−チオアニソー
ル(9:1)5mlにとかし、50℃で4時間振り
まぜる。トリフルオロ酢酸を減圧で留去し、残
留物にエーテルを加えて、生ずる沈でんをろ取
し、乾燥する。これを少量の水にとかし、アン
バーライトIRA−410(酢酸型)のカラム(1×
10cm)を通したのち凍結乾燥する。これをセフ
アデツクスG−25のカラム(2.5×120cm)に付
し、30%酢酸水で溶出する。主要溶出画分
(235〜270ml)を集め、凍結乾燥する。収量62
mg、[α]23 D−79.6゜(c=0.5、5%酢酸) アミノ酸分析(酸分析):Lys1.00(1)、Arg1.03
(1)、Gln2.21(2)、Pro2.15(2)、Gly0.95(1)、
Met0.91(1)、Leu1.02(1)、Phe1.95(2)、平均回
収率85.6%。 またArg(Pme)の代りにArg(Tms)、Arg
(Tmo)を用いても、同様に目的物を得ること
ができる。ただし、最終の保護基を除去する場
合のトリフルオロ酢酸−チオアニソール(9:
1)処理において、Arg(Tms)は、50℃、90
分間、Arg(Tmo)は、50℃、5時間の処理を
行なうことが好ましい。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔式中、R1およびR5はメチルまたはメトキシを、
R2およびR4はメチルまたは水素を、R3はメチル
またはメトキシを、R6は水素またはα−アミノ
基の保護基をそれぞれ表わす。ただし、R1、R2、
R4およびR5が共にメチルであつて、かつR3はメ
チルまたはメトキシを表わすか、あるいはR1、
R3およびR5が共にメトキシであつて、かつR2と
R4は共に水素を表わすものとする。〕で示される
アルギニン誘導体およびその塩。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63028244A JPS63211262A (ja) | 1988-02-09 | 1988-02-09 | アルギニン誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63028244A JPS63211262A (ja) | 1988-02-09 | 1988-02-09 | アルギニン誘導体 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP55154919A Division JPS5777652A (en) | 1980-02-12 | 1980-11-04 | Preparation of peptide and arginine derivative |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63211262A JPS63211262A (ja) | 1988-09-02 |
| JPH0120146B2 true JPH0120146B2 (ja) | 1989-04-14 |
Family
ID=12243171
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63028244A Granted JPS63211262A (ja) | 1988-02-09 | 1988-02-09 | アルギニン誘導体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63211262A (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE3035963A1 (de) * | 1979-10-02 | 1981-04-16 | Sandoz-Patent-GmbH, 7850 Lörrach | Aminoanthrachinon verbindungen, deren herstellung und verwendung |
-
1988
- 1988-02-09 JP JP63028244A patent/JPS63211262A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63211262A (ja) | 1988-09-02 |
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