JPH01201524A - メソフェースピッチ系炭素繊維の製造方法 - Google Patents

メソフェースピッチ系炭素繊維の製造方法

Info

Publication number
JPH01201524A
JPH01201524A JP2493088A JP2493088A JPH01201524A JP H01201524 A JPH01201524 A JP H01201524A JP 2493088 A JP2493088 A JP 2493088A JP 2493088 A JP2493088 A JP 2493088A JP H01201524 A JPH01201524 A JP H01201524A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pitch
fiber
treatment
fibers
carbon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2493088A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatoshi Furuyama
古山 昌利
Yasunori Sanao
佐直 康則
Takeshi Hamada
健 濱田
Norio Tomioka
富岡 紀夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Nippon Steel Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp, Nippon Steel Chemical Co Ltd filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2493088A priority Critical patent/JPH01201524A/ja
Publication of JPH01201524A publication Critical patent/JPH01201524A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inorganic Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明はメソフェースピッチ系炭素繊維の製造方法に係
わり、更に詳しくはメソフェースピッチ系炭素繊維の引
張強度の改善を目的とする新規な不融化処理方法に関す
る。
〔従来の技術〕
現在、複合材料に使用されている炭素繊維としては、ポ
リアクリロニトリル(PAN)繊維を原料として製造さ
れているPAN系炭素繊維が主流となっている。しかし
ながら、PAN系炭素繊維は原料のポリアクリロニトリ
ル(PAN)繊維が高価で、しかも炭素収率が低いため
に必然的に高価格なものとなっており、その用途は、ス
ポーツ・レジャー関係、航空・宇宙関係などの特殊な分
野に限られたものになっている。
一方、炭素質ピッチを原料とするピッチ糸斑素繊維は原
料が安価で、しかも炭化収率が高いために安価に製造で
きるという特徴を持っている。特に原料としてメソフェ
ースを40%以上、好ましくは60%以上含有するメソ
フェースピッチを用いたメソフェースピッチ系炭素繊維
は安価で、しかも高性能な炭素繊維を与える可能性を持
つものとして注目されている。一般にメソフェースピッ
チ系炭素繊維においては、原料であるメソフェースピッ
チの持つ異配向性、易黒鉛化性を利用することによって
容易に高配向でしかも高黒鉛化性を持つ炭素繊維が製造
でき、従って弾性率の高い繊維が製造できることが知ら
れている。例えば、特開昭49−19127号公報には
炭素層面が3次元的に発達し、黒鉛化性が高く、また弾
性率に優れるメソフェースピッチ系炭素繊維およびその
製造方法が開示されている。しかしながら、このような
黒鉛化性が高い炭素繊維は高い弾性率を有するが、引張
強度は高くなく、破断伸度も低いという欠点を持ってお
り、このことからメソフェースピッチ系炭素繊維は弾性
率には優れるが、引張強度の向上は困難であると考えら
れていた。
最近になって、メソフェースピッチ系炭素繊維の構造を
制御することによって引張強度を改善する試みについて
報告がなされてきている。例えば、特開昭62−104
927号公報には、紡糸工程において紡糸ノズルのキャ
ピラリ一部直上において撹拌することによって、軸方向
の高配向性を保持しつつ断面方向の構造を微細化し黒鉛
化性が低下したメソフェースピッチ系炭素繊維を製造で
きること、およびこの炭素繊維は高い弾性率を保持しつ
つ引張強度が改善できることが示されている、ただメソ
フェースピッチ系炭素繊維の構造制御による機械物性の
向上についての検討は、従来主に紡糸工程での報告が中
心であり、不融化工程および炭化・黒鉛化工程という固
相系の反応工程での報告はな゛かった。また、従来のメ
ソフェースピッチ系炭素繊維における構造制御は、マク
ロ組織の制御又はミクロな構造制御を考えたものであっ
ても繊維全体の平均的な構造制御を意図しており、例え
ば繊維の表面層の構造を変化させたり、あるいは中心部
の構造を変化させたりするといった特定の部位の構造制
御を行うことによりメソフェースピッチ系炭素繊維の機
械物性の向上を図るという報告もなかった。
PAN系炭素繊維において、炭化処理後の繊維を電解酸
化し、次いで不活性ガス中で熱処理を施すことによって
繊維の超薄最外層の構造を制御し、機械物性を改善する
試みがなされている(特開昭61−225330号公報
)。しかしながら、本発明者らの検討したところでは、
この方法をメソフェースピッチ系炭素繊維に適用しても
、機械物性の向上は認められず、逆に引張強度が低下す
る場合もあることが判明した。これはPAN系炭素繊維
とメソフェースピッチ系炭素繊維とでは、その構造に大
きな違いがあるためと考えられる。
ところで、ピッチ系炭素繊維の不融化については、従来
100〜400℃の温度範囲で酸化性雰囲気下で処理す
るのが一般的である。特に酸化性雰囲気として空気又は
酸素と窒素の混合ガスを用いることが最も一般的に行な
われている。また、酸化性雰囲気として窒素酸化物など
の他の酸化性ガスを用いる方法も試みられている。この
ような試みが実施されている主な理由は、必ずしも炭素
繊維の物性改善をねらったものでなく、不融化処理時間
の短縮を図ることにある。これは、例えば空気雰囲気下
では一般に60〜400分間程度の処理時間が必要で、
極めて効率の悪い工程であるからである。特に等方性ピ
ッチ系繊維の場合には、不融化処理の初期に低温域から
開始する必要があるため長時間の処理を要する。特公昭
48−42696号公報には等方性ピッチ系炭素繊維の
不融化処理にNO2を用いた例が示されている。ここで
は30〜130”Cの低温域で処理されており、空気を
用いて不融化する場合に比べて不融化時間が短縮される
とされている。またメソフェースピッチ系炭素繊維の応
用として、特開昭60−259629号公報にはNo、
を0.1〜50容量%を含む空気又は酸素などの酸化性
雰囲気下で1s0〜380℃の処理温度で不融化処理す
ることが示されている。この処理によって不融化時間の
短縮と、炭素繊維物性の向上が同時に達成されることが
示されている。しかしながら、本発明者らの検討したこ
とろによると、N Oxを用いて不融化する場合の不融
化時間の短縮の効果は主に100〜260℃の低温の温
度範囲で効果があるのに対して、この温度範囲での炭素
繊維の物性向上効果は少ないこと、またNO2を含む空
気又は酸素などの酸化性雰囲気を不融化処理の初期から
最後まで継続して用いることは繊維の酸化消耗が大きく
て収率の低下を起こし、また場合によっては物性の低下
を引きおこしてしまうという別の問題があることが判明
した。
このように、メソフェースピッチ系炭素繊維の不融化処
理において、炭素繊維の構造を制御する方法については
従来全く報告されていなかった。
【廃明が解決しようとする課題〕
従って、本発明は、メソフェースピッチ系炭素繊維の引
張強度を改善することができる不融化処理方法を開発せ
んとするものである。
〔課題を解決するため手段及びその作用〕本発明者らは
、メソフェースピッチ系炭素繊維の引張強度を改善する
ためには、繊維の表面層の処理および中心部と表面層と
で異なる構造分布を持つ炭素繊維を製造することが重要
であり、このような繊維を製造するには不融化処理にお
いて中心部と表面層の酸化処理程度を別々に制御しうる
反応を実施することが効果的であることを見出し、かか
る知見に基づいて本発明を完成するに至ったものである
すなわち、本発明に従えば、メソフェースピッチを溶融
紡糸して得られるピッチ繊維を、まず、第1段処理とし
て0.1〜40容量%のNO□又は0.1〜20容量%
のHNO3の一方もしくは両方を含む雰囲気下に100
〜400℃の温度範囲でピッチ繊維を処理し、ピッチ繊
維の比重を1.40以上とした後、第2段処理として0
.1〜40容量%のN Oを又は0.1〜20容量%の
HNO,の一方もしくは両方を含み残部が実質的に不活
性ガスからなる雰囲気下に260〜360℃の温度範囲
で処理する方法が提供される。
本発明に従った不融化処理によって、と・ソチ繊維の表
面層の酸化程度を中心部に比べて増加させた二層構造を
有する不融化繊維とすることができる。この不融化繊維
を更に炭化処理又は黒鉛化処理することによって表面層
と中心部とで構造が異なり、また強度のすぐれたメソフ
ェースビ・ンチ系炭素繊維を製造することができる。
不融化処理の第2段処理は、0.1〜40容量%のNO
□又は0.1〜20容量%のHN O3の一方もしくは
両方を含む雰囲気下に260〜360℃1好ましくは2
80〜340℃の温度範囲で実施し、第2段処理後のピ
ッチ繊維の表面がX線光電子分光法(t!5CA)によ
って測定し、検出される官能基量(O1s/C1s)よ
り求めた0とCとの元素比0/C(HSC^)が0.1
9〜0.30でかつ0/C(H3CA)と元素分析値よ
りもとめた0とCの元素比0/C(EA)との比Rが1
.5以上となるまで処理することが引張強度を向上させ
るために望ましい。
従来、メソフェースピッチ系炭素繊維は黒鉛化処理を進
めることによって三次元的に発達した炭素層面を形成し
易いため、黒鉛化性を向上させ高弾性率を得ることは容
易であるが、必ずしも高強度な繊維は得られていなかっ
た。本発明者らは不融化過程における化学反応を利用し
て繊維の表面層と中心部との構造をそれぞれ独立に制御
することにより炭素繊維の強度を改善することを試み本
発明を完成させた。
すなわち本発明者らは、不融化処理時の雰囲気ガス成分
を変化させることによって、メソフェースピッチ系炭素
繊維の構造がどの様に変化するのかを予め研究した。ま
ず雰囲気として空気、N Oxを含む空気およびHNO
,を含む窒素ガスを用い、不融化が未完了な条件でそれ
ぞれ不融化処理を行い、さらに2300℃で黒鉛化処理
を行って炭素繊維を得た。添付図面に示す如く、空気で
不融化処理した炭素繊維(第1図A)には繊維間の融着
が認められるが、組織的には表面層および中央部に差が
みられない。一方HNO,を含む窒素ガスで不融化処理
した繊維(第1図C)には、繊維間の融着はほとんどみ
られないが中央部に粗大化した組織がみられ、クランク
を持つ繊維も数多く存在する。これは繊維の表面層での
不融化はほとんど完了しているが、中央部の不融化反応
はほとんど進んでおらず、紡糸時に形成された組織が、
不融化処理時又は黒鉛化処理時に、溶融および再配列し
たことを示している。NO□を含む空気で不融化処理し
た炭素繊維(第1図B)は、先に述べた両者の中間的な
構造を持っている。このような不融化工程におけるピッ
チ繊維の繊維の中心部と表面層との酸化程度の相違は用
いる雰囲気および処理温度などに依存する。そして不融
化時の処理雰囲気温度を適当に組み合わせることによっ
て、繊維の表面層と中心部の酸化程度を独立に制御しう
ることを見出した。
更に、このようにして、表面層の酸化程度が中心部に比
べ適度に進んだ不融化繊維をつくり、さらに炭化又は黒
鉛化処理することによって、繊維の中心部と表層部とに
構造の差のある炭素繊維、特に表層部の黒鉛化性が低下
した、あるいは密度が低下した炭素繊維をつくることが
可能となる。
詳細な原因は不明であるが、このように中心部と表層部
とに構造の差のある炭素繊維は機械物性、とりわけ引張
強度のすぐれた炭素繊維となる。
さて、不融化繊維の表面層の酸化程度が、中心部に比べ
適度に進んだ状態とする方法として適当な方法は、以下
に述べる2段処理によって不融化を行う方法である。
すなわち、まず、第1段処理でN OxあるいはHN 
Oxの一方もしくは両方を含む酸化性ガス雰囲気下で不
融化処理を効率よ〈実施したのち、次に第2段処理とし
てNO□あるいはHN Osの一方もしくは両方を含み
、残部が実質的に不活性ガスから成る雰囲気下で処理す
ることによって中心部の酸化反応を抑制しつつ表面層の
酸化を主に行なわせるという方法である。
この場合中心部が未不融化状態とならないように第1段
処理でピッチ繊維の比重を1.40以上とすることが必
要である。
さてこのように2段階で不融化処理することによって中
心部と表面層との酸化程度を容易に制御しうろことが可
能となるばかりでなく、第2段処理で表面層の酸化を主
に実施することによって、不融化後期に中心部の過剰な
酸化を防止でき、収率を上げるうえでも好ましいことが
判明した。また、第1段処理にNO2あるいはHNO,
の一方もしくは両方を含む雰囲気を用−いることによっ
て不融化処理速度を向上させることができる。
また表面層の酸化程度および表面層と中心部との酸化程
度の差は、Q/C(ESCA)の値とRの値とによって
評価することができる。
ここでO/C(1!5CA)とは、不融化繊維表面をX
線光電子分光法によって測定することによって得られる
酸素と炭素の元素数比であり、またRとは0/C(ES
CA)と不融化繊維の元素分析値より求めた酸素と炭素
の元素数0/C(HA)との比の値である。
これらの値の求め方については後に詳述する。
炭素繊維の機械物性、とりわけ引張強度を改善するため
にはO/C(ESCA)が0.19〜0.30の範囲で
、かつRが1.5以上の範囲にある不融化繊維を作るこ
とが望ましい、 0/C(ESCA)が0.19未満あ
るいはRが1.5未満の場合には表面層の酸化程度が十
分でなく、またO/C(II!5CA)が0.30超の
場合は表面層の酸化程度が過剰であるため好ましくない
炭素繊維の原料ピッチとしてはコールタールピッチ、石
炭液化油などの石炭系ピッチおよびエチレンタールデカ
ントオイルピッチなどの石油系ピッチなど各種のピッチ
のいずれを用いても良い。
また前記ピッチを改質したもの、例えば水素化処理した
もの、熱処理によって改質したもの、溶媒分別したもの
、蒸留により分別したもの、あるいはこれらの方法を組
み合わせて改質したものなど各種変性したピッチも使用
可能である。本発明で用いる炭素質メソフェースピッチ
とは、ピッチを°熱処理することによって得られる光学
的異方性相(メソフェース)を含有するピッチであって
、光学的異方性相の割合が40%以上、好ましくは60
%以上のものである。また本発明に用いる炭素質ピッチ
は軟化点240〜340℃のものが紡糸性の観点から好
ましい。
ピッチ繊維は前記炭素質メソフェースピッチを公知の方
法で溶融紡糸することによって得られる。
例えば炭素質ピッチをその軟化点より高い温度で溶融し
、粘度100〜3000ポイズ(P)の範囲で直径0.
05〜0.5gmのノズルから押し出しながら50〜1
000m 7分で延伸することによってピッチ繊維を得
る。この溶解紡糸に用いるノズルとしては円形に限らず
、種々の構造−例えば異形ノズルおよび流路が拡大又は
縮少しているノズルなど、どの様なものを用いても良い
ピッチ繊維は以下の2段階の処理で不融化処理される。
まず第1段処理ではNO,又はHN O3の一方又は両
方を含む酸化性ガス雰囲気下で処理される。この時のガ
ス濃度としてはNO,の場合0.1〜40容量%、好ま
しくは0.1〜10容量%で、HNO,の場合は0.1
〜20容量%、好ましくは0.1〜10容量%の範囲で
行われる。
酸化性ガスとしては一般に空気などの酸素を含む雰囲気
が好ましい。また、雰囲気中に1(z Oが共存してい
ても良い。
本発明に従った不融化処理の処理温度は100〜400
℃の範囲、好ましくは1s0〜350℃である。
処理温度が低すぎる場合には処理時間が長くなり、処理
温度が高すぎる場合にはピッチ繊維の融着又は消耗とい
う現象を生じるため好ましくない。また中心部が未不融
化状態とならないよう第1段処理でピッチ繊維の比重を
1.40以上とする必要がある。
次に第2段処理では繊維の表面層の酸化程度をさらに増
加させるようにN Ox又はHNO3の一方もしくは両
方を含み、残部が実質的に不活性ガスから成る雰囲気下
に処理される。この時の濃度としてはN Oxの場合に
は0.1〜40容量%、好ましくは0.1〜10容量%
でHNO,の場合には0.1〜20容量%、好ましくは
0.1〜10容量%の範囲で行われる。残部はNz 、
Arなどの不活性ガスから成るが、経済性から考えてN
2が好ましい。ただし、H,Oが雰囲気中に共存してい
てもかまわない。また表面層の酸化を効率よ〈実施する
ためには、第2段処理の温度は260〜360℃、好ま
しくは280〜340℃とする必要がある。温度が26
0℃未満では外層部の酸化が効率よ〈実施できず、また
温度が360℃超では繊維の消耗が起こり、収率の低下
、物性の低下が起きるので好ましくない。
この第2段処理で行われる表面層の酸化程度は0/CC
USC^)およびRの値によって特徴づけられる。
不融化繊維の0/C(ESCA)は0.19〜0.30
でかつRが1.5以上であることが炭素繊維の物性が改
善するために必要である。
0/C(HSCA)が0.19未満あるいはRが1.5
未満の場合には外周部の過酸化が十分でなく、また0/
C(ESCA)が0.30超の場合には外周部の酸化が
進みすぎ消耗が起きるからである。
このようにして得られた不融化繊維は、Nt。
Arなどの不活性ガス雰囲気下で1000〜2000℃
または引続いて2000℃以上の温度で熱処理し、炭化
・ もしくは黒鉛化することによって炭素繊維とするこ
とができる。
本発明に従った不融化方法を用いることによって繊維表
面層の酸化程度を中心部に比べて増加させた二層構造を
持つ不融化繊維を製造することができ、この不融化繊維
をさらに炭化処理、黒鉛化処理することによって引張強
度の優れた高強度炭素繊維を製造することができる。
この明細書で示される0/C(ESCA)  、0/C
(EA)、およびRについて以下に説明する。
OCESCA 測定装置としてX線光電子分光装置(EscA)を用い
る。繊維を表面を汚さないように注意し、短くし、SU
S製の試料支持台上に拡げて並べた後、X線源としてM
gKαを用い試料チャンバー中を5 X 10−’to
rr以下に保つ。結合エネルギーが532eV付近のO
1sピークおよび284eV付近のC1g ピークを測
定し、その面積の比(O1s/C1s)を求める。
0/C(ESCA)はこの(O1s/C1s)より以下
の式で求める。
0/C(ESCA) =1/2.9 X(O1s/C1
s)   ””  (1)ここでOls ピークとC1
s ピークとの相対感度の比の値を2.9とした。
ここでESCAによって求められるO/C(ESCA)
の値は繊維表面から約0.01μmまでの表面での状態
を示す指標となる。すなわち繊維最表面層での酸化程度
を示す。
旦Z旦ユ旦へり 繊維の元素分析値より求めた酸素と炭素との元素数の比
、つまり繊維全体の平均的な酸化程度を示す。
且 Rは(2)式で定義される数で、表面酸化程度と平均的
酸化程度との比を示す。
RE  O/C(ESCA) + O/C(HA)  
  ・・・・・・ (2)またこの明細書で示されるピ
ッチの軟化点はフローテスター法によって測定される見
掛は粘度が20000ポイズを示す温度をいう。
また不融化繊維の比重は23℃における値であり、以下
の手順で測定した。
比重が1.30〜1.50まで0.01きざみとなるよ
うに21種類塩化亜鉛水溶液を調整する。その中へ約1
閣長さに切った繊維を入れ、十分に撹拌した後、23℃
の恒温槽に入れ12時間放置し、その後の繊維の浮沈状
態より比重の値を求める。
〔実施例〕
以下に実施例および比較例をあげて本発明を更に具体的
に説明するが、本発明の技術的範囲をこれらの実施例に
限定するものでないことはいうまでもない。
実施例1 光学的異方相(メソフェース)を76%含み、トルエン
不溶分(TI)が79%、キノリンネ溶分(旧)が6%
のコールタールピッチ系メソフェースピッチを直径0.
2 rtrmφのノズルを用いて溶融紡糸し、平均11
μmφのピッチ繊維を得た。このピッチ繊維を第1段処
理として5容量%NO2を含む空気中で、200℃で1
0分間保持した後、300℃まで10℃/分の昇温速度
で昇温し、20分間処理した。この第1段処理後の繊維
をさらに第2段処理として5容量%N Otを含む空気
中で300℃で40分間処理を行い不融化繊維とした。
このときの不融化繊維の0/C(ESCA) は0.2
6、O/C(IEA) は0.09、Rは2.9であっ
た。この不融化繊維をAr気流下で常温より50℃/分
の昇温速度で昇温し2300’Cで1s分間保持するこ
とによって黒鉛化処理し、炭素繊維とした。この炭素繊
維の物性値は線径的9μmφ、引張強度310kg/閣
2、弾性率51t/閤2であった。
比較例1 実施例1で用いたピッチ繊維を5容量%Notを含む空
気中で10分間保持した後、10”C/分の昇温速度で
昇温し300℃で30分間処理し、不融化繊維とした。
この不融化繊維の0/C(I!5CA)は0.26.0
/C(HA)は0.10、R=2.6であった。この不
融化繊維を実施例1と同様に黒鉛化処理し、炭素繊維を
得た。この炭素繊維の物性値は線径的9μm、引張強度
280kg/閣2、弾性率49t/mi”であった。
実施例2 実施例1と同一のピッチ繊維を第1.0容量%HN 0
. 1.5容量%及びH2O1容量%を含む空気中で2
00℃で10分間保持した後、300℃まで10℃/分
の昇温速度で昇温し、20分間処理した。この第1段処
理後の繊維の比重は1.44であった。この第1段処理
後の繊維を、さらに第2段処理として1.0容量%、H
NO,及び1.5容量%Hz Oを含む窒素中で300
℃で20分間処理して不融化繊維とした。この時不融化
繊維の0/C(ESCA)は0.27.0/C(EA)
は0.10、Rは2.7であった。
この不融化繊維をさらに実施例1に従って黒鉛化処理し
炭素繊維とした。この炭素繊維の物性値は線径的9am
φ、引張強度320kg/mm” 、弾性率50t/f
fim=であった。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の炭素繊維の製造方法は不
融化処理を2段階に分割して行うととにより不融化繊維
の中心部と表面層の酸化程度を独立して制御することが
容易である。
また本発明の方法によって製造した炭素繊維は従来の方
法によって製造された炭素繊維に比べ引張強度が改善さ
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図A、第1図B及び第1図Cは走査型電子顕微鏡に
よって観察されたメソフェースピッチ系炭素繊維の材料
の写真を示す図面である。 第1図Aは空気を用いて不融化が未完了な条件で不融化
処理した後、さらに2300℃で黒鉛化処理してできた
炭素繊維を、 第1図BはNO□を含む空気を用いて不融化が未完了な
条件で不融化した後、さらに2300℃で黒鉛化処理し
てできた炭素繊維を、 第1図CはHNO,を含む窒素、を用いて不融化が未完
了な条件で不融化処理した後さらに2300℃で黒鉛化
処理してできた炭素繊維をそれぞれ示す。 (以下余白)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、炭素質メソフェースピッチを溶融紡糸して得られる
    ピッチ繊維を不融化処理した後、炭化処理又は黒鉛化処
    理して炭素繊維を製造するにあたり、 不融化処理として、0.1〜40容量%のNO_2又は
    0.1〜20容量%のHNO_3の一方もしくは両方を
    含む酸化性ガス雰囲気下、100〜400℃の温度範囲
    で、ピッチ繊維の比重が1.40以上となるまで第1段
    処理を実施した後、 第2段処理として0.1〜40容量%のNO_2又は0
    .1〜20容量%のHNO_3の一方もしくは両方を含
    み残部が実質的に不活性ガスから成る雰囲気下に260
    〜360℃の温度範囲で処理することを特徴とするメソ
    フェースピッチ系炭素繊維の製造方法。 2、不融化処理の第2段処理後のピッチ繊維の表面が、
    X線光電子分光法(ESCA)によって測定し検出され
    る官能基量(O1s/C1s)より求めた酸素と炭素と
    の元素比O/C(ESCA)が0.19〜0.30で、
    かつO/C(ESCA)と元素分析値より求めた酸素と
    炭素との元素比O/C(EA)との比Rが1.5以上で
    ある請求項1記載のメソフェースピッチ系炭素繊維の製
    造方法。
JP2493088A 1988-02-06 1988-02-06 メソフェースピッチ系炭素繊維の製造方法 Pending JPH01201524A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2493088A JPH01201524A (ja) 1988-02-06 1988-02-06 メソフェースピッチ系炭素繊維の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2493088A JPH01201524A (ja) 1988-02-06 1988-02-06 メソフェースピッチ系炭素繊維の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH01201524A true JPH01201524A (ja) 1989-08-14

Family

ID=12151812

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2493088A Pending JPH01201524A (ja) 1988-02-06 1988-02-06 メソフェースピッチ系炭素繊維の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01201524A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2535590B2 (ja) メソフェ―スピッチ系炭素繊維の製造方法
JPS6128019A (ja) ピツチ系炭素繊維の製造法
US4574077A (en) Process for producing pitch based graphite fibers
JPH0314624A (ja) 炭素繊維の製造方法
JPS60259629A (ja) ピツチ系黒鉛化繊維の製造方法
JPH01201524A (ja) メソフェースピッチ系炭素繊維の製造方法
GB2101575A (en) Process for producing carbon fibers
US5292408A (en) Pitch-based high-modulus carbon fibers and method of producing same
JPH01201523A (ja) メソフェースピッチ系炭素繊維の製造方法
JPH06146120A (ja) 高強度、高弾性率ピッチ系炭素繊維及びその製造方法
JP2849156B2 (ja) 中空炭素繊維の製造方法
JPS6278220A (ja) リボン状炭素繊維の製造方法
JPH01314734A (ja) ピッチ系炭素繊維の製造法
JP2766521B2 (ja) ピッチ系炭素繊維の製造方法
JP2766530B2 (ja) ピッチ系炭素繊維の製造方法
JPH0112851B2 (ja)
JPH01282346A (ja) ピッチ系炭素繊維製造方法
JP3125062B2 (ja) 炭素繊維の製造方法
JPH02175921A (ja) メソフェーズピッチ系炭素繊維の製造方法
JPH054435B2 (ja)
JPS6088125A (ja) ピツチ系黒鉛化繊維の製造方法
JPH01314733A (ja) ピッチ系炭素繊維の製造方法
JPS63175122A (ja) 炭素繊維トウの製造法
JPH01156513A (ja) ピッチ系炭素繊維の製造方法
JPH0314625A (ja) 炭素繊維用ピッチ及びそれを用いた炭素繊維の製造方法