JPH0120254B2 - - Google Patents

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JPH0120254B2
JPH0120254B2 JP9454684A JP9454684A JPH0120254B2 JP H0120254 B2 JPH0120254 B2 JP H0120254B2 JP 9454684 A JP9454684 A JP 9454684A JP 9454684 A JP9454684 A JP 9454684A JP H0120254 B2 JPH0120254 B2 JP H0120254B2
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JP
Japan
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yarn
yarns
sheath
winding
core
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JP9454684A
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Inventor
Sueharu Suzuki
Akio Ushigome
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は極めてランダムな自然なムラ感を有
し、野趣に富んだ外観のスラブとスパンライクな
優れた風合を有する複合フアンシーヤーンおよび
その製造法に関する。
〔従来の技術〕
従来、スラブを有するフアンシーヤーンを使用
した編織物は、独特の外観と風合いを呈すること
から、すたれることなく重宝されている。このよ
うなフアンシーヤーンは、精紡機あるいは意匠撚
糸機などを用いて生産することが、古くから広く
一般に知られている。
しかし、従来のフアンシーヤーンには共通して
次のような種々の問題点がある。すなわち、 精紡機で生産されるフアンシーヤーンは、ス
パン糸特有の風合いとムラ感を有するが生産速
度が遅く製造コストが高い。特に異色効果を有
するフアンシーヤーンを得るには生産管理が煩
雑であり、多大のロスを伴ない、よりコスト高
となる。
意匠撚糸機においても生産性が悪く、コスト
が高い上、2種以上の糸条の組合せによるフア
ンシーヤーンを製造する場合、組合せ範囲やス
ラブ形態の変化に限界があり、機械的スラブ形
成の為、編織物にした時、周期的欠点の発生が
避けられない。
また、近年では仮撚複合糸で芯糸に対し、鞘糸
が一重巻付部分と三重巻付部分が交互に形成され
たスラブヤーンが、特公昭47−50338、特公昭50
−35147、特開昭52−96260等で知られている。し
かし、このような仮撚複合技術で得られるフアン
シーヤーンは、連続あるいは間歇的に生じた糸長
差を擦過によつて節糸とするか、芯糸に対して鞘
糸が一重巻付部と三重巻付部が単に交互に形成し
ているのみであつて、その形態は変化に乏しく、
人工的で天然繊維の持つ自然なムラ感と風合に欠
けている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、従来技術では得られなかつた
天然繊維の持つ自然なムラ感、野趣に富んだ外観
および優れた風合などを有するスパンライクな独
特なスラブ形態のフアンシーヤーンを、安価に安
定して提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は次の構成を有する。
すなわち、一つの発明は、長繊維糸条からなる
芯糸Aと、少なくとも2本の糸条からなる鞘糸
B,Cで構成される複合糸であつて、2本の鞘糸
は芯糸に対して別々に巻付き、二重巻付部、四重
巻付部、六重巻付部の多層巻付構造を有し、四重
巻付部、六重巻付部が間歇的にランダムな長さと
太さムラのスラブを形成し、二重巻付部は加撚方
向と逆方向に、四重巻付部および六重巻付部の外
層部は加撚方向と同方向の巻付形態を形成するこ
とを特徴とする複合フアンシーヤーンである。他
の一つの発明は、少なくとも3種の糸条を同時に
仮撚加工するに際し、芯糸となるべき糸条Aに対
して鞘糸となるべき糸条B,Cを少なくとも30%
以上のオーバーフイードで供給しながら芯糸の加
撚域で合流させ、鞘糸B,Cの供給ガイドは芯糸
Aの走行糸条線上から少なくとも20mm以上の距離
に別々に設置し、鞘糸B,Cはこの供給ガイドを
振支点としてそれぞれ別々に芯糸と合流させ、芯
糸に対する鞘糸B,Cの供給ガイド距離l,l′と
鞘糸B,Cが芯糸Aに巻付く時の合流点振り巾
n,n′との間に次の関係を満足する範囲で巻付か
せることを特徴とする複合フアンシーヤーンの製
造法である。
n,n′=l,l′・α但しα:0.3〜1.0 以下、本発明を詳細に説明する。
第1図および第2図は本発明の複合フアンシー
ヤーンであつて、第1図aおよび第2図aは複合
フアンシーヤーンの一部側面図、第1図bおよび
第2図bは、複合フアンシーヤーンの芯糸と鞘糸
の構成モデル図をそれぞれあらわす。これらの図
において、Aは芯糸であつて、糸条Aの矢印は仮
撚加工時の芯糸Aの糸進行方向をあらわす。また
B,Cは鞘糸であつて、糸条B,Cの矢印な鞘糸
の芯糸Aに対する巻付き合流点振り巾の移動方向
をあらわす。イは二重巻付部、ロは四重巻付部、
ハは六重巻付部を示し、イ,ロ,ハはそれぞれラ
ンダムに形成されている。また、二重巻付部イの
巻付方向と四重および六重巻付部の外層部の巻付
方向は反転した形態を示す。
第1図では、芯糸Aに対して鞘糸の巻付きはま
ず鞘糸Bが巻付いたあと、その上に鞘糸Cが巻付
く形態の複合フアンシーヤーンである。第2図は
芯糸Aに対する鞘糸BおよびCの巻付きは下巻付
き、上巻付きが上下任意に反転しながら巻付いた
形態の複合フアンシーヤーンである。
本発明の複合フアンシーヤーンの特徴は、極め
て変化に富んだ糸構造にある。すなわち、芯糸A
に対して鞘糸B,Cは加撚域で二重、四重および
六重に巻付いた状態に加撚されるが、この巻付形
態は解撚後も次のような状態で残留する。すなわ
ち、二重巻付部は加撚方向と逆の巻付形態で、四
重および六重巻付部の最外層は加撚方向と同方向
の巻付形態で残留する。さらに四重および六重の
多層巻付部の内層部分は層部に交互に反転方向の
巻付形態を形成している。
このように、2糸条の鞘糸は芯糸に対してそれ
ぞれ別々に巻付いてスラブを形成するが、そのス
ラブ形態は、鞘糸B又はCのみで形成された四重
巻付部ロと、糸条B,Cが共にスラブを形成し、
両スラブが合成された六重巻付部ハからなつてい
る。この両者のスラブが合成される部分では四重
巻付部と六重巻付部が連続し、一つのスラブの中
で太さに変化を有している。このランダムなスラ
ブ形態と実撚を持つた多層巻付構造が、ナチユラ
ルで変化に富んだ外観とスパンライクで優れた風
合の布帛特性を示すものである。また、第2図に
示す如く、芯糸に対する2糸条の鞘糸の巻付順序
は、後述する第5図aおよび第5図bのような加
工手段によつて下巻付、上巻付を任意に反転させ
うることができるから、外層部分を形成する2糸
条の鞘糸は糸の長手軸方向によつて露出が異な
り、かつ多層巻付部の中間層を構成する巻付順序
も任意である。
このような糸構造の特徴から、染色特性の異な
る2種又は3種の糸条の組み合せにより本発明で
得られた複合フアンシーヤーンを用いた編織物を
異色染すると、後染であるにもかかわらず異色効
異に加え、濃中淡の色調変化に富んだいわゆるマ
ルチカラー、マルチトーンに特徴ある先染調の布
帛が得られる。また、光沢特性および断面形態特
性の異なる糸条の組み合せにより得られる本発明
の複合フアンシーヤーンを用いた編織物は、極め
てマイルドな、シルキーリネン調の上品な光沢を
有する布帛が得られる。
本発明の複合フアンシーヤーンにおいて糸構成
の面からスラブ形態に変化を付与する手段とし
て、スラブの形態を大きくするには鞘糸の繊度を
太くすると効果がある。加工安定性の面からは鞘
糸の繊度は2糸条合計繊度で芯糸の2倍の太さま
でが適正な範囲である。また、鞘糸2糸条間に繊
度差を大きくすることによつて、スラブ形態によ
り細太の変化を持たすことが出来るのである。
次に本発明の複合フアンシーヤーンの製造法に
ついて説明する。第3図は本発明の複合フアンシ
ーヤーンを製造する一実施例をあらわす。
第3図において、芯糸となる長繊維糸条1は、
供給ローラー4を経て第1ヒーター7へと進み、
ツイスター8を経てローラー9へと進む。さらに
第2ヒーター10、ローラー11を経て巻取ロー
ラー12上のパツケージ13に巻取られる。この
ような一連の仮撚加工において、鞘糸となる糸条
2および3はローラー5、ガイド6,6′を経て
ローラー4、ヒーター7の間で前記糸条1と合流
されるようになつている。上記加工において糸条
1と糸条2および3の供給速度が同じかその差が
少ない時は、糸条1と糸条2および3の合流点は
殆ど変化せず、通常の仮撚加工で得られる捲縮糸
となるか、糸長差による交互撚形態を示す程度で
その糸は何ら特徴はない。
本発明の複合フアンシーヤーンは、下記のよう
な特殊な条件によつて得ることができる。糸条1
と糸条2および3の供給速度に大きな差を与える
ことである。すなわち、糸条2および3の供給速
度を糸条1の供給速度よりも少なくとも30%以上
のオーバーフイードで供給することにより、糸条
1が芯糸となると共に糸条2および3が鞘糸とな
つて二重巻付部、四重巻付部、六重巻付部を形成
し、この中四重巻付部、六重巻付部がスラブを形
成するのである。糸条1に対する糸条2および3
の供給オーバーフイード率の好ましい条件は30〜
100%の範囲である。30%未満の場合は巻付き構
造が甘くなつてスラブが移動し易いものとなる。
また100%を超える場合は供給過多によるネツプ
の発生や、操業性低下原因となり好ましくない。
本発明の重要な点はこのような要件の他に鞘糸
となる糸条2および3をそれぞれ別々の供給ガイ
ド6および6′を介して特定の条件で芯糸となる
糸条1と合流させることにある。これによつて、
糸条1と糸条2および3の合流点はツイスター8
によつて与えられる仮撚がローラー4の方向に伝
播する撚の旋回力でそれぞれ別々に自在にP′,
P″間を移動しながら芯糸糸条1に糸条2および
3が安定した状態で巻付くのである。すなわち、
糸条2および3はオーバーフイードで殆ど無張力
の状態で供給される為、仮撚の旋回力でそれぞれ
別々に糸条1に一重に巻付きながら合流点は
P″の方向に移動する。P″の位置に近づくにつれ
鞘糸はP位置よりも距離が長くなり、無張力状態
から徐々に張力が加わる状態になる。このとき、
糸条1に対する巻付き内角θが鋭角となる為、巻
付きの合流点は反転しP′の方向に移動する。この
時合流点の移動は糸条1の糸速より速く行われる
為、糸条2又は3は糸条1に二重に巻付いた形態
となる。合流点がP′の位置まで達すると、上記と
同様の理由により合流点は反転し再びP″の方向
に移動する。この時今まで二重に巻付いた上にさ
らに巻付くため三重巻付が形成される。そして糸
条2および3はそれぞれ別々に上記の如き巻付挙
動を示すため、両者の糸条が糸条1との合流点を
通過し巻付きを完了した段階では両者の巻付き形
態が合成されて二重巻付部分、四重巻付部分およ
び六重巻付部分がランダムに太さムラを有するス
ラブを形成した複合フアンシーヤーンが得られる
のである。なお仮撚の加撚域で鞘糸となる糸条2
および3が合流点を移動しながら芯糸となる糸条
1に巻付く際、P′からP″の方向に移動する時は
加撚方向と同方向の撚形態巻付きとなる。
一方、P″からP′の方向に移動する時は加撚方
向と逆方向の撚形態巻付きが形成される。こうし
て巻付きを完了した糸条がスピンドル8を通過し
た解撚域の段階で、糸条の巻付き形態は二重巻付
部分は加撚方向とは逆方向にオーバー解撚された
形態となり、四重および六重巻付の最外層巻付部
分は加撚方向と同方向の撚が残る。また、四重お
よび六重巻付の内層を構成する巻付部分は加撚方
向と同方向および逆方向の撚形態巻付きが層別に
それぞれ交互に内在した形態のスラブを形成する
のである。
本発明の複合フアンシーヤーンの製法において
ランダムで変化に富んだ巻付き形態を有するスラ
ブをより安定的に形成させるためには、芯糸に対
する鞘糸の供給ガイドの距離(mm)l,l′と、供
給ガイド6,6′を振支点として芯糸に巻付く時
の鞘糸の合流点振り巾(mm)n,n′との間には次
の関係式を満足する条件範囲が好ましい。
n,n′=l,l′・α但しα:0.3〜1.0 そして、ガイド距離に対する合流点振巾n,
n′を支配するαの主要因は鞘糸の供給フイード率
である。鞘糸糸条2および3の芯糸1に対する巻
付き形態およびスラブ形態を変化させうるこれら
の関係について更に詳しく述べる。
すなわち、芯糸糸条1と鞘糸給糸ガイド6,
6′との距離l,l′を長くとれば鞘糸糸条2およ
び3の合流点振り巾n,n′は大きくなり、長いス
ラブが形成され。一方、距離l,l′を短くとれ
ば、振り巾n,n′は狭くなり短いスラブが形成さ
れる。鞘糸給糸ガイド6,6′の距離l,l′と鞘
糸合流点振り巾n,n′の関係は鞘糸の供給オーバ
ーフイード率によつても変わり、合流点での鞘糸
の振り巾n,n′は、芯糸に対する鞘糸の供給ガイ
ド6,6′の距離l,l′の0.3〜1.0、つまり30〜
100%の範囲で振れるよう鞘糸の供給フイード率
を設定するのが好ましい。鞘糸の合流点振り巾が
ガイド距離に対して0.3未満の場合は、鞘糸供給
量不足から巻付形態は甘くて崩れ易い不安定なス
ラブとなり、さらにはスラブを形成せず未解撚状
交互撚形態となる。一方、1.0を超えた場合は、
鞘糸の供給量が過剰となるので、振り巾が大きく
なつて巻付ききれず糸切れ等、操業性に問題が生
ずる。次に、芯糸糸条1に対する6,6′のガイ
ド距離l,l′は20〜1000mmの範囲が好ましい。20
mm未満の場合は、スラブ形成効果が弱まり、1000
mmを超える場合は設備が大型となり広いスペース
を必要とするうえ、作業性も悪くなる。さらに糸
条2および3のガイド6,6′を糸条1の長手方
向に対して差をもたせた位置にそれぞれ設置した
場合、このガイド6,6′間の距離mにより糸条
1に対する糸条2および3の巻付き順序を変える
ことができる。すなわち、第3図、第4図、およ
び第5図Cに示す如く、糸条2および3の糸条1
に対する振り巾合流点P′,P″がお互いに重複し
ないようガイド6,6′の距離mを保てば、糸条
1に対する鞘糸糸条2および3の巻付きはまず糸
条3が巻付き、そのあと糸条2が巻付き第1図に
示す巻付き形態の複合フアンシーヤーンとなる。
但し、芯糸糸条1に対するガイド距離l,l′の
関係は第5図cの如くガイド位置6′を6より大
きい状態で加工した場合の巻付形態は、第1図b
状態でBとCが入れ替つた状態となるのである。
次に、第5図bの如く6,6′のガイド間距離
mを接近させると糸条2の振り巾合流点P″と糸
条3の振り巾合流点P′とはお互いに重複するよう
になる。この重複するゾーンでは糸条2の合流点
がP″およびその近傍位置にあり、かつ糸条3の
合流点がP′およびその近傍位置にある場合は、重
複ゾーンでの巻付き順序は反転する。
つまり、糸条2がまず巻付いた後、糸条3がそ
の上に巻付く形態となる。したがつて、重複ゾー
ンでは糸条2および3は反転するが、得られる複
合フアンシーヤーンは重複量が少ないので、第2
図より反転し合うチヤンスの少ないものとなるも
のである。
さらに第5図aの如くガイド6,6′を接近さ
せ、その距離mを糸条1の長手方向に対して殆ど
ゼロになるまで近づけると糸条2および3の振り
巾合流点P′,P″は完全に重複する。このような
場合はそれぞれの糸条の芯糸糸条1に対する巻付
き順序が任意に反転し、振り巾合流点がP″の位
置にある糸条が下巻付きとなり、P′の位置にある
糸条が上巻付きとなつて第2図に示す形態の複合
フアンシーヤーンとなる。
第4図は本発明の複合フアンシーヤーンを得る
他の一例を示したもので、鞘糸となる糸条2およ
び3の供給速度をそれぞれ違えて給糸する方法で
あり、フアンシー効果をより強調し得ることがで
きる。なお、本発明の製造法において鞘糸となる
糸条2および3の2種の糸条間に形態差、物性差
および繊度差等の大きい糸構成とした場合、特に
有効である。この場合も鞘糸供給ガイド位置は第
5図の応用例がすべて適用できることはいうまで
もない。
本発明の仮撚装置ツイスター8としては第3図
〜第5図に示したスピンドル式(ピンバー方式)
に限定されるものではなく、この他例えばフリク
シヨン式(内接型、外接型2軸および3軸)、ニ
ツプ式(ベルト式、デイスク式)さらには流体旋
回ノズル等、施撚効果のある装置はすべて適用可
能である。スピンドル式は仮撚数を安定的に付与
できる点で優れ、フリクシヨン式、ニツプ式は加
工速度、生産性の点で有利である。
〔実施例〕
実施例 1 芯糸となる長繊維糸条1にポリエステル100デ
ニール、48フイラメント、鞘糸となる糸条2にポ
リエステル50デニール、24フイラメント、同じく
糸条3にポリエステル50デニール、36フイラメン
ト異形断面糸を使用し、第3図に示す加工装置を
用いて下記条件で加工した。
加工条件 スピンドル回転数 22.5×104r.p.m 仮撚数(Z加撚) 2000T/M 第1ヒーター温度 210℃ 第2 〃 200℃ 加工フイード糸条1 + 7% 〃 糸条2 +70% 〃 糸条3 +70% 糸条2ガイド距離l 80cm 糸条3 〃 l′ 10cm 糸条2と3のガイド 6,6′の間隔m 30cm リラツクスフイード +10% かくして得られた複合フアンシーヤーンは第1
図に示す如き糸形態で、長さと太さムラのランダ
ムなスラブを有するフアンシーヤーンが得られ、
最終製品はスパンタツチで麻ライクな外観と風合
を持つ特徴ある織物が得られた。
実施例 2 芯糸となる長繊維糸条1にポリエステル100デ
ニール、48フイラメント、鞘糸となる糸条2にポ
リエステル75デニール、36フイラメントカチオン
可染糸、同じく糸条3にナイロン66,40デニー
ル、18フイラメントを使用し、第3図に示す加工
装置で第5図aに示す糸条供給方式により下記条
件で加工した。
加工条件 ツイスター回転数 3800r.p.m (外接型3軸フリクシヨン) 仮撚数(Z加撚) 1800T/M(実測値) 第1ヒーター温度 190℃ 第2 〃 190℃ 加工フイード糸条1 +8.5% 〃 糸条2 +60% 〃 糸条3 +70% 糸条2ガイド距離l 40cm 糸条3 〃 l′ 40cm 糸条2と3のガイド 6,6′の間隔m 0cm リラツクスフイード +12% かくして得られた複合フアンシーヤーンは第2
図に示す如き糸形態を有し、異色染した最終織物
製品は先染調の極めてナチユラルな色効果とシヤ
ンタン調で、スパンライクな風合と独特な外観を
有していた。また、最終製品は従来技術では表現
出来ない、新規な織物が得られた。
実施例 3 芯糸となる長繊維糸条1にポリエステル75デニ
ール、24フイラメント、鞘糸となる糸条2にトリ
アセテート50デニール、18フイラメント、同じく
糸条3にポリエステル100%60S紡績糸を使用し、
第3図に示す加工装置により第4図に示す糸条供
給方式で下記条件で加工した。
加工条件 スピンドル回転数 15×104r.p.m 仮撚数(Z加撚) 1700T/M 第1ヒーター温度 170℃ 第2 〃 170℃ 加工フイード糸条1 + 8% 〃 糸条2 +50% 〃 糸条3 +55% 糸条2ガイド距離l 30cm 糸条3ガイド距離l′ 15cm 糸条2と3のガイド 6,6′の間隔m 15cm リラツクスフイード +10% かくして得られた複合フアンシーヤーンは糸加
工上の問題もなく、紡績糸の風合いと、トリアセ
テートによる柔軟でキシミ感のある独特なタツチ
に富み、意匠撚糸機では得られない優れた外観と
風合を有する編地を得た。
比較例 1 芯糸となる長繊維糸条1にポリエステル100デ
ニール、48フイラメント、鞘糸となる糸条2にポ
リエステル50デニール、24フイラメント、同じく
糸条3にポリエステル50デニール、36フイラメン
ト異形断面糸を使用し(本発明実施例1と同糸使
い)第3図に示す加工装置で、第4図の鞘糸給糸
方法により下記条件で加工した。
加工条件 スピンドル回転数 22.5×104r.p.m 仮撚数(Z加撚) 2200T/M 第1ヒーター温度 210℃ 第2ヒーター温度 200℃ 加工フイード率糸件1 + 5% (給糸張力15g/本) 加工フイード率糸条2 +20% (給糸張力2g/本) 〃 糸条3 + 5% (給糸張力2g/本) 糸条2ガイド距離l 40cm 糸条3ガイド距離l′ 1cm 糸条2と3のガイド 6,6′の間隔m 20cm リラツクスフイード +10% (糸条2および3の加工フイードは給糸張力が2
g/本になるフイードに設定) 上記条件で加工した場合の芯糸糸条1に対する
鞘糸糸条2および3の合流点振り巾は次の通りで
ある。
糸条2合流点振り巾 5mm 糸条3 〃 2mm 比較例は鞘糸糸条2および3のオーバーフイー
ド量の不足から、芯糸に対する糸条2および3の
合流点での振り巾が狭く、かつ合流点の移動は糸
条1の糸速よりも遅いため、鞘糸の巻付きは多層
巻付構造とはならなかつた。つまり、得られた複
合加工糸は、芯鞘構造の未解撚状交互撚形態とな
り、多層巻付構造のスラブは形成されなかつた。
本比較例でフアンシー効果を出すには、スピンド
ル通過後の複合加工糸を巻取るまでの間で擦過
し、ネツプを形成させることができるが、その形
態は鞘糸の芯糸に対する糸長差分が擦過で移動
し、芯糸のまわりを単に被覆した形で集積したネ
ツプを形成しているに過ぎず、本発明で得られる
ような二重巻付、四重巻付および六重巻付のスラ
ブ形態のフアンシーヤーンは得られなかつた。
〔発明の効果〕
本発明の複合フアンシーヤーンは、3種の糸条
の糸構成、鞘糸となる2種の糸条の芯糸糸条1に
対するガイド距離、および該ガイド間距離を変
え、さらに鞘糸の供給オーバーフイード率で合流
点振り巾を変えることにより極めて多彩な形態の
複合フアンシーヤーンを得ることが可能である。
したがつて、編織物への使用目的に応じ、これら
要素を適切に組み合せることにより、従来技術で
は得られなかつた自然なムラ感と優れた風合を有
する新規な複合フアンシーヤーンを容易に得るこ
とができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本発明の複合フアンシーヤー
ンであつて、第1図aおよび第2図aは一部側面
図、第1図bおよび第2図bは芯糸と鞘糸の構成
モデル図、第3図は本発明の複合フアンシーヤー
ンの製造法の一例をあらわす説明図、第4図は本
発明の複合フアンシーヤーンの製造法の他の一例
をあらわす説明図、第5図a,b,cは本発明の
複合フアンシーヤーンのさらに他の一例をあらわ
す説明図である。 A:芯糸、B,C:鞘糸、イ:二重巻付部、
ロ:四重巻付部、ハ:六重巻付部、1:芯糸糸
条、2,3:鞘糸糸条、4,5:供給ローラー、
6,6′:ガイド、8:ツイスター、l,l′:芯
糸に対する鞘糸の供給ガイド距離、n,n′:鞘糸
が芯糸に巻付く時の合流点振り巾。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 長繊維糸条からなる芯糸Aと、少なくとも2
    本の糸条からなる鞘糸B,Cで構成される複合糸
    であつて、2本の鞘糸は芯糸に対して別々に巻付
    き、二重巻付部、四重巻付部、六重巻付部の多層
    巻付構造を有し、四重巻付部、六重巻付部が間歇
    的にランダムな長さと太さムラのスラブを形成
    し。二重巻付部は加撚方向と逆方向に、四重巻付
    部および六重巻付部の外層部は加撚方向と同方向
    の巻付形態を形成することを特徴とする複合フア
    ンシーヤーン。 2 少なくとも3種の糸条を同時に仮撚加工する
    に際し、芯糸となるべき糸条Aに対して、鞘糸と
    なるべき糸条B,Cを少なくとも30%以上のオー
    バーフイードで供給しながら芯糸の加撚域で合流
    させ、鞘糸B,Cの供給ガイドは芯糸の走行糸条
    線上から少なくとも20mm以上の距離に別々に設置
    し、鞘糸B,Cはこの供給ガイドを振支点として
    それぞれ別々に芯糸と合流させ、芯糸Aに対する
    鞘糸B,Cの供給ガイド距離l,l′と、鞘糸B,
    Cが芯糸Bに巻付く時の合流点振り巾n,n′の間
    に次の関係を満足する範囲で巻付かせることを特
    徴とする複合フアンシーヤーンの製造法。 n,n′=l,l′・α但しα:0.3〜1.0
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