JPH0124304B2 - - Google Patents
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- JPH0124304B2 JPH0124304B2 JP54061703A JP6170379A JPH0124304B2 JP H0124304 B2 JPH0124304 B2 JP H0124304B2 JP 54061703 A JP54061703 A JP 54061703A JP 6170379 A JP6170379 A JP 6170379A JP H0124304 B2 JPH0124304 B2 JP H0124304B2
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- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
- Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
Description
本発明は、電子写真を用いた新規な印刷用原版
に関するものである。 従来、電子写真を利用した印刷用原版としては
例えば、特公昭47−47610、特公昭48−40002、特
公昭48−18325、特公昭51−15776、特公昭51−
25761公報等に記載の酸化亜鉛−樹脂分散系オフ
セツト印刷用原版が知られており、これは、電子
写真法によりトナー画像形成後その非画像部を不
感脂性とするために不感脂化溶液(例えば、フエ
ロシアン塩又はフエリシアン塩を有する酸性水溶
液)で湿潤された後使用される。このような処理
をされて形成されたオフセツト印刷版は耐刷力が
5000〜10000枚程度であり、これ以上の印刷には
適さなく、又不感脂化に適した組成にすると静電
特性が劣化し、かつ画質が悪化するなどの欠点が
ある。 さらに又特公昭37−17162、特公昭38−7758、
特公昭46−39405、特開昭52−2437公報等に記載
される有機光導電体−樹脂系印刷用原版では、た
とえばオキサゾールあるいはオキシジアゾールを
スチレン−無水マレイン酸共重合体で結着した光
導電性絶縁層を砂目立したアルミニウム板上に設
けた感光体が用いられており、この感光体上に電
子写真法によりトナー画像形成後アルカリ性有機
溶剤で非画像部を溶解除去して印刷版が形成され
る。この印刷版を形成するため光導電性絶縁層を
溶解除去するための処理液としてエチレングリコ
ール、グリセリン、メタノールあるいはエタノー
ルなどの有機溶剤が必要とされ、コスト、安全
性、公害、労働衛生等の観点から好ましくない。
また、ポリメチン色素などの増感剤を必要とし、
増感剤を用いても600mμ以上の長波長領域にお
いて実用上使用に耐え得る感度を示さず、例えば
安価なHe−Neレーザーあるいは半導体レーザー
で像記録を行なうことができないという欠点があ
る。 本発明の目的は良好な感度を有する印刷用原版
を提供することにある。 本発明の他の目的は、He−Neレーザー、ある
いは近赤外領域で発振する半導体レーザーで記録
可能な分光感度を有する印刷用原版を提供するこ
とにある。 さらに本発明の他の目的は、電荷保持性、耐湿
性などの静電特性にすぐれた印刷用原版を提供す
ることにある。 さらに本発明の他の目的はアルカリ性水溶液に
容易に溶解可能な感光層を有する印刷用原版を提
供することにある。 さらに本発明の他の目的はポジ−ポジ、ネガ−
ポジ両用の製版が一種類の現像液で可能な正、負
両極性帯電が可能な印刷用原版を提供することに
ある。 本発明の前記した諸目的は一般式
(C8H4N2)4Rnで示されるフタロシアニン顔料と
フエノール樹脂およびスルホ基あるいはカルボキ
シ基を有する電子受容性化合物またはその酸無水
物である電子受容性化合物を含有する感光層を導
電性基板上に有することを特徴とする印刷用原
版。 [上記式中、Rは、水素原子、ジユーテリユウ
ム、ナトリウム、カリウム、銅、銀、ベリリウ
ム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、カドミウ
ム、バリウム、水銀、アルミニウム、ガリウム、
ニンジウム、ランタン、ネオジウム、サマリウ
ム、ユロービウム、ジスブロシウム、ホルミウ
ム、エルビウム、ツリウム、イツテルビウム、バ
ナジウム、アンチモン、クローム、モリブデン、
ウラン、マンガン、鉄、コバルト、ニツケル、ロ
ジウム、パラジウム、オスミウム、および白金を
表し、nは0〜2の整数である。]を用いること
により達成される。 即ち、前記の如き構成により高感度な印刷用原
版を得ることができ、可視及び近赤外領域までレ
ーザー記録を行なうのに十分な感度を有し、いわ
ゆるダイレクト製版が小型で安価な装置で可能と
なり、耐刷性のすぐれた印刷版が得られる。 本発明に用いられる電子受容性化合物としては
無水フタル酸、テトラクロル無水フタル酸、テト
ラブロム無水フタル酸、テトラクロルフタル酸、
3,5−ジニトロ安息香酸、無水メリツト酸、S
−トリシアノベンゼン、塩化ピクリル、2,4−
ジニトロクロルベンゼン、2−4−ジニトロブロ
ムベンゼン、4−ニトロビフエニル、4・4−ジ
ニトロビフエニル、2・4・6−トリニトロアニ
ソール、トリクロルトリニトロベンゼン、トリニ
トロ−0−トルエン、4・6−ジクロロ−1・3
−ジニトロベンゼン、4・6−ジブロモ−1・3
ジニトロベンゼン、P−ジニトロベンゼン、クロ
ルアニル、ブロムアニル、2・4・7−トリニト
ロ−9−フルオレノン、2・4・5・7−テトラ
ニトロフルオレノン、トリニトロアントラセン、
ジニトロアクリデン、テトラシアノピレンおよび
ジニトロアントラキノン等が挙げられる。これら
の中で、スルホ基、あるいはカルボキシル基を有
する化合物またはその酸無水物である化合物が光
導電層(感光層)除去時にアルカリ溶解性あるた
め好ましい。 本発明に用いられるフタロシアニン顔料として
は、下記一般式(1)で示されるものが挙げられる。 (C8H4N2)4Rn …(1) 式中、Rは水素原子、ジユーテリウム、ナトリ
ウム、カリウム、銅、銀、ベリリウム、マグネシ
ウム、カルシウム、亜鉛、カドミウム、バリウ
ム、水銀、アルミニウム、カリウム、インジウ
ム、ランタン、ネオジウム、サマリウム、ユーロ
ピウム、ガドミウム、ジスプロシウム、ホルミウ
ム、エルビウム、ツリウム、イツテルビウム、バ
ナジウム、アンチモン、クローム、モリブデン、
ウラン、マンガン、鉄、コバルト、ニツケル、ロ
ジウム、パラジウム、オスミウム及び白金であ
り、nは0〜2である。 これらのうちで特にアルフアーα、ベーター
β、ガンマーγ、パイπ、エツクスχ及びエプシ
ロンε型無金属フタロシアニン又は銅、ニツケ
ル、コバルト、鉛、亜鉛等の金属フタロシアニン
が好ましい。 これらのフタロシアニン顔料は前記一般式(1)で
示される化合物も含めて、例えば特公昭40−
2780、特公昭45−8102、特公昭45−11021、特公
昭46−42511、特公昭46−42512、特公昭48−163、
特公昭49−17535、特公昭50−5059及び特開昭50
−38543公報に記載されている。 本発明に用いられる導電性基板としては、アル
ミニウム板、もしくは亜鉛板、銅−アルミニウム
板、銅−ステンレス板、クロム−銅板等のバイメ
タル板、またはクロム−銅−アルミニウム板、ク
ロム−鉛−鉄板、クロム−銅−ステンレス板等の
トライメタル板等の親水性表面を有する導電性基
板が用いられる。 また、特にアルミニウムの表面を有する支持体
の場合には、砂目立て処理、珪酸ソーダ、弗化ジ
ルコニウム酸カリウム、燐酸塩等の水溶液への浸
漬処理、あるいは陽極酸化処理などの表面処理が
なされていることが好ましい。また、米国特許第
2714066号明細書に記載されている如く、砂目立
てしたのちに珪酸ナトリウム水溶液に浸漬処理さ
れたアルミニウム板、特公昭47−5125号公報に記
載されているようにアルミニウム板を陽極酸化処
理したのちに、アルカリ金属珪酸塩の水溶液に浸
漬処理したものも好適に使用される上記陽極酸化
処理は、例えば、リン酸、クロム酸、硫酸、硼酸
等の無機酸、もしくは修酸、スルフアミン酸等の
有機酸またはこれらの塩の水溶液又は非水溶液の
単独又は二種以上を組み合わせた電解液中でアル
ミニウム板を陽極として電流を流すことにより実
施される。 また、米国特許第3658662号明細書に記載され
ているようなシリケート電着も有効である。西独
特許第1621478号に記載のポリビニルホスホン酸
による処理も適当である。 これらの親水化処理は、支持体の表面を親水性
とするために施こされる以外に、その上に設けら
れる記録層との有害な反応を防ぐためや、感光層
との密着性の向上の為に施されるものである。 また本発明においては、前記導電性基板と感光
層の間に必要によりカゼイン、ポリビニルアルコ
ール、エチルセルロース、フエノール樹脂、スチ
レン−無水マレイン酸共重合体、ポリアクリル酸
などからなるアルカリ可溶性の中間層を前記支持
体と感光層の接着性または感光の静電特性を改良
する目的で設けることができる。 また、本発明においては感光層上に必要により
感光層の静電特性、トナー現像時の現像特性、あ
るいは画像特性を改良する目的で感光層除去時に
溶解するオーバーコート層を設けることができ
る。 本発明において感光層中のフタロシアニン顔料
は本発明のフエノール樹脂中に分散していること
が好ましい。 本発明に用いられるフエノール樹脂としては、
フエノール、o−クレゾール、m−クレゾール、
p−クレゾール、エチルフエノール、イソプロピ
ルフエノール、t−ブチルフエノール、t−アミ
ルフエノール、ヘキシルフエノール、t−オクチ
ルフエノール、シクロヘキシルフエノール、3−
メチル−4−クロル−6−t−ブチルフエノー
ル、イソプロピルクレゾール、t−ブチルクレゾ
ール、t−アミルクレゾール、ヘキシルクレゾー
ル、t−オクチルクレゾール、およびシクロヘキ
シルクレゾール等の置換フエノール類の少くとも
一種とホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ア
クロレイン、クロトンアルデヒド、フルフラー
ル、等の脂肪族及び芳香族アルデヒドを縮合する
ことによつて得られる樹脂を代表的な樹脂として
用いることができる。また、ピロガロールあるい
はレゾルシノールとアセトンの重縮合によつて得
られるポリヒドロキシフエニル樹脂も用いること
ができる。 本発明のフエノール樹脂の中で好ましいものは
フエノール、o−クレゾール、m−クレゾール、
p−クレゾールの少くとも一種とホルムアルデヒ
ドまたはアセトアルデヒドとを酸性条件下で縮合
させて得られるノボラツク樹脂である。 このフエノール樹脂の平均分子量は350〜20000
であり、好ましくは350〜6000程度である。本発
明のフエノール樹脂は、アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサ
ノン等のケトン類、エチレングリコールモノメチ
ルエーテル、エチレングリコールモノエチルエー
テル、2−メトキシエチルアセテート、ジオキサ
ン等のグリコールエーテル類、酢酸ブチル、酢酸
エチル等のエステル類などの溶剤に可溶なものが
望ましい。 本発明の印刷用原版を製造するには、フタロシ
アニン顔料1重量部とフエノール樹脂0.01〜100
重量部(好ましくは感光層がアルカリ性溶液によ
り溶解除去され得る範囲である)を前記有機溶媒
中で混合し、さらに電子受容性化合物をフタロシ
アニン顔料に対し0.01〜100モル(好ましくは
0.01〜10モル)の範囲で添加した後、ボールミ
ル、超音波分散機等により均一に分散する。得ら
れた感光液を前記導電性基板上に1〜50μ厚好ま
しくは1〜15μ厚に塗布乾燥して作成される。 本発明の印刷用原版を用いて通常の電子写真法
で帯電の後、キセノンランプ、ハロゲンランプ、
タングステンランプ、あるいは螢光灯などを光源
として反射露光によりトナー像を得る他に半導体
レーザー、Ar+あるいはHe−Ne等のレーザー光
による露光、あるいは透明陽画フイルムを通して
の密着露光によりトナー像を得ることができる。
また露光の後、帯電を行ない、光導電性メモリー
を利用してトナー像を得ることもできる。 この様な方法によりトナー像を得た後、熱板、
熱ローラー、熱線等により加熱定着し、非画像部
(トナーの付着しない部分)を珪酸ソーダ、リン
酸ソーダのようなアルカリ水溶液又は更にベンジ
ルアルコール、エチレングリコールモノブチルエ
ーテルのような有機溶剤、又は界面活性剤等を含
有する溶液に浸漬すると、非画像部が溶解除去さ
れ、トナー付着部のみが支持体表面に残り、良好
な印刷版を得ることができる。定着プロセスで
は、必要により感光層のバーニングを行なつても
良い。 また、本発明の印刷版には、トナー像形成後、
全面露光により記録層の溶解性を増す目的でキノ
ンジアジド化合物(たとえばo−ナフトキノンジ
アジド)、またはジアゾ化合物を含有することが
できる。 さらに、本発明の印刷版を用いると正、負両極
性帯電を利用して1種類の液体現像剤で、ポジ−
ポジ、ネガ−ポジ2種類の印刷版が得られる。こ
れは液体現像法の反転現象を利用するもので、工
業上きわめて有用な製版方法である。 本発明の用途としては、トナー画像形成後腐触
により高解像力、高耐久性(耐刷枚数約10万枚)
の印刷版(平版もしくは凸版)を少量の光量(数
+erg/cm2)により得られる他に(1)透明支持体を
用いて印刷版用コンタクトフイルム、あるいはマ
イクロフイルム等を形成することができる。(2)導
電性基板を用いてプリント回路を作成することが
できる。(3)通常の電子写真感光体としても好適に
用いることができる。等の工業上の利点がある。 以下に本発明を実施例により具体的に説明する
がこれにより本発明の実施の態様が限定されるも
のではない。 実施例 1 β型銅フタロシアニン顔料(チバガイギー社製:
Cromophtal Blue 4GN) 1重量部 m−クレゾールホルムアルデヒド樹脂 6重量部 エチレングリコールモノエチルエーテル30重量部 前記重量比による組成物にβ型銅フタロシアニ
ン顔料に対して等モルの電子受容性化合物である
無水テトラブロモフタル酸を添加した後、ガラス
ビーズにより10分間分散し、約0.25mm厚の砂目立
てされかつ陽極酸化及び封孔処理されたアルミニ
ウム板上にワイヤーバーにより乾燥後の重量が約
55mg/dm2になるように塗布加工した。この印刷
用原版を90℃に加熱した乾燥器中で約5分間乾燥
した後、さらに50℃の乾燥器中で1日加熱乾燥し
て試料とした。 このようにして作製した印刷用原版の試料の静
電特性を川口電気社製エレクトロスタチツク・ペ
ーパーアナライザー(Electrostatic Paper
Analyzer)SP−428を用いて測定した。このと
きの測定は暗所で+6.0KVのコロナ放電を10秒間
施こして正帯電した後、2854〓のタングステン光
を試料面に照度35ルツクスで露光して行なつた。
その結果飽和帯電電位は400V、半減露光量は14
ルツクス秒であることがわかつた。 他方、無水テトラブロモフタル酸を添加しなか
つた以外は全く同じ成分を用い同じ手順によつて
比較用の試料を作成し、上記と同様に測定したと
ころ、飽和帯電電位は490V、半減露光量は32ル
ツクス秒であることがわかつた。 したがつて電子受容性化合物である無水テトラ
ブロモフタル酸を添加することにより約2倍以上
感度を高めることができる。 実施例 2 実施例1において用いた電子受容性化合物無水
テトラブロモフタル酸の代りに、表1に示す各種
電子受容性化合物を添加した以外は、実施例1の
場合と同じ手順によつて試料を得た後、実施例1
と同様に測定したところ、表1に示す結果を得
た。
に関するものである。 従来、電子写真を利用した印刷用原版としては
例えば、特公昭47−47610、特公昭48−40002、特
公昭48−18325、特公昭51−15776、特公昭51−
25761公報等に記載の酸化亜鉛−樹脂分散系オフ
セツト印刷用原版が知られており、これは、電子
写真法によりトナー画像形成後その非画像部を不
感脂性とするために不感脂化溶液(例えば、フエ
ロシアン塩又はフエリシアン塩を有する酸性水溶
液)で湿潤された後使用される。このような処理
をされて形成されたオフセツト印刷版は耐刷力が
5000〜10000枚程度であり、これ以上の印刷には
適さなく、又不感脂化に適した組成にすると静電
特性が劣化し、かつ画質が悪化するなどの欠点が
ある。 さらに又特公昭37−17162、特公昭38−7758、
特公昭46−39405、特開昭52−2437公報等に記載
される有機光導電体−樹脂系印刷用原版では、た
とえばオキサゾールあるいはオキシジアゾールを
スチレン−無水マレイン酸共重合体で結着した光
導電性絶縁層を砂目立したアルミニウム板上に設
けた感光体が用いられており、この感光体上に電
子写真法によりトナー画像形成後アルカリ性有機
溶剤で非画像部を溶解除去して印刷版が形成され
る。この印刷版を形成するため光導電性絶縁層を
溶解除去するための処理液としてエチレングリコ
ール、グリセリン、メタノールあるいはエタノー
ルなどの有機溶剤が必要とされ、コスト、安全
性、公害、労働衛生等の観点から好ましくない。
また、ポリメチン色素などの増感剤を必要とし、
増感剤を用いても600mμ以上の長波長領域にお
いて実用上使用に耐え得る感度を示さず、例えば
安価なHe−Neレーザーあるいは半導体レーザー
で像記録を行なうことができないという欠点があ
る。 本発明の目的は良好な感度を有する印刷用原版
を提供することにある。 本発明の他の目的は、He−Neレーザー、ある
いは近赤外領域で発振する半導体レーザーで記録
可能な分光感度を有する印刷用原版を提供するこ
とにある。 さらに本発明の他の目的は、電荷保持性、耐湿
性などの静電特性にすぐれた印刷用原版を提供す
ることにある。 さらに本発明の他の目的はアルカリ性水溶液に
容易に溶解可能な感光層を有する印刷用原版を提
供することにある。 さらに本発明の他の目的はポジ−ポジ、ネガ−
ポジ両用の製版が一種類の現像液で可能な正、負
両極性帯電が可能な印刷用原版を提供することに
ある。 本発明の前記した諸目的は一般式
(C8H4N2)4Rnで示されるフタロシアニン顔料と
フエノール樹脂およびスルホ基あるいはカルボキ
シ基を有する電子受容性化合物またはその酸無水
物である電子受容性化合物を含有する感光層を導
電性基板上に有することを特徴とする印刷用原
版。 [上記式中、Rは、水素原子、ジユーテリユウ
ム、ナトリウム、カリウム、銅、銀、ベリリウ
ム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、カドミウ
ム、バリウム、水銀、アルミニウム、ガリウム、
ニンジウム、ランタン、ネオジウム、サマリウ
ム、ユロービウム、ジスブロシウム、ホルミウ
ム、エルビウム、ツリウム、イツテルビウム、バ
ナジウム、アンチモン、クローム、モリブデン、
ウラン、マンガン、鉄、コバルト、ニツケル、ロ
ジウム、パラジウム、オスミウム、および白金を
表し、nは0〜2の整数である。]を用いること
により達成される。 即ち、前記の如き構成により高感度な印刷用原
版を得ることができ、可視及び近赤外領域までレ
ーザー記録を行なうのに十分な感度を有し、いわ
ゆるダイレクト製版が小型で安価な装置で可能と
なり、耐刷性のすぐれた印刷版が得られる。 本発明に用いられる電子受容性化合物としては
無水フタル酸、テトラクロル無水フタル酸、テト
ラブロム無水フタル酸、テトラクロルフタル酸、
3,5−ジニトロ安息香酸、無水メリツト酸、S
−トリシアノベンゼン、塩化ピクリル、2,4−
ジニトロクロルベンゼン、2−4−ジニトロブロ
ムベンゼン、4−ニトロビフエニル、4・4−ジ
ニトロビフエニル、2・4・6−トリニトロアニ
ソール、トリクロルトリニトロベンゼン、トリニ
トロ−0−トルエン、4・6−ジクロロ−1・3
−ジニトロベンゼン、4・6−ジブロモ−1・3
ジニトロベンゼン、P−ジニトロベンゼン、クロ
ルアニル、ブロムアニル、2・4・7−トリニト
ロ−9−フルオレノン、2・4・5・7−テトラ
ニトロフルオレノン、トリニトロアントラセン、
ジニトロアクリデン、テトラシアノピレンおよび
ジニトロアントラキノン等が挙げられる。これら
の中で、スルホ基、あるいはカルボキシル基を有
する化合物またはその酸無水物である化合物が光
導電層(感光層)除去時にアルカリ溶解性あるた
め好ましい。 本発明に用いられるフタロシアニン顔料として
は、下記一般式(1)で示されるものが挙げられる。 (C8H4N2)4Rn …(1) 式中、Rは水素原子、ジユーテリウム、ナトリ
ウム、カリウム、銅、銀、ベリリウム、マグネシ
ウム、カルシウム、亜鉛、カドミウム、バリウ
ム、水銀、アルミニウム、カリウム、インジウ
ム、ランタン、ネオジウム、サマリウム、ユーロ
ピウム、ガドミウム、ジスプロシウム、ホルミウ
ム、エルビウム、ツリウム、イツテルビウム、バ
ナジウム、アンチモン、クローム、モリブデン、
ウラン、マンガン、鉄、コバルト、ニツケル、ロ
ジウム、パラジウム、オスミウム及び白金であ
り、nは0〜2である。 これらのうちで特にアルフアーα、ベーター
β、ガンマーγ、パイπ、エツクスχ及びエプシ
ロンε型無金属フタロシアニン又は銅、ニツケ
ル、コバルト、鉛、亜鉛等の金属フタロシアニン
が好ましい。 これらのフタロシアニン顔料は前記一般式(1)で
示される化合物も含めて、例えば特公昭40−
2780、特公昭45−8102、特公昭45−11021、特公
昭46−42511、特公昭46−42512、特公昭48−163、
特公昭49−17535、特公昭50−5059及び特開昭50
−38543公報に記載されている。 本発明に用いられる導電性基板としては、アル
ミニウム板、もしくは亜鉛板、銅−アルミニウム
板、銅−ステンレス板、クロム−銅板等のバイメ
タル板、またはクロム−銅−アルミニウム板、ク
ロム−鉛−鉄板、クロム−銅−ステンレス板等の
トライメタル板等の親水性表面を有する導電性基
板が用いられる。 また、特にアルミニウムの表面を有する支持体
の場合には、砂目立て処理、珪酸ソーダ、弗化ジ
ルコニウム酸カリウム、燐酸塩等の水溶液への浸
漬処理、あるいは陽極酸化処理などの表面処理が
なされていることが好ましい。また、米国特許第
2714066号明細書に記載されている如く、砂目立
てしたのちに珪酸ナトリウム水溶液に浸漬処理さ
れたアルミニウム板、特公昭47−5125号公報に記
載されているようにアルミニウム板を陽極酸化処
理したのちに、アルカリ金属珪酸塩の水溶液に浸
漬処理したものも好適に使用される上記陽極酸化
処理は、例えば、リン酸、クロム酸、硫酸、硼酸
等の無機酸、もしくは修酸、スルフアミン酸等の
有機酸またはこれらの塩の水溶液又は非水溶液の
単独又は二種以上を組み合わせた電解液中でアル
ミニウム板を陽極として電流を流すことにより実
施される。 また、米国特許第3658662号明細書に記載され
ているようなシリケート電着も有効である。西独
特許第1621478号に記載のポリビニルホスホン酸
による処理も適当である。 これらの親水化処理は、支持体の表面を親水性
とするために施こされる以外に、その上に設けら
れる記録層との有害な反応を防ぐためや、感光層
との密着性の向上の為に施されるものである。 また本発明においては、前記導電性基板と感光
層の間に必要によりカゼイン、ポリビニルアルコ
ール、エチルセルロース、フエノール樹脂、スチ
レン−無水マレイン酸共重合体、ポリアクリル酸
などからなるアルカリ可溶性の中間層を前記支持
体と感光層の接着性または感光の静電特性を改良
する目的で設けることができる。 また、本発明においては感光層上に必要により
感光層の静電特性、トナー現像時の現像特性、あ
るいは画像特性を改良する目的で感光層除去時に
溶解するオーバーコート層を設けることができ
る。 本発明において感光層中のフタロシアニン顔料
は本発明のフエノール樹脂中に分散していること
が好ましい。 本発明に用いられるフエノール樹脂としては、
フエノール、o−クレゾール、m−クレゾール、
p−クレゾール、エチルフエノール、イソプロピ
ルフエノール、t−ブチルフエノール、t−アミ
ルフエノール、ヘキシルフエノール、t−オクチ
ルフエノール、シクロヘキシルフエノール、3−
メチル−4−クロル−6−t−ブチルフエノー
ル、イソプロピルクレゾール、t−ブチルクレゾ
ール、t−アミルクレゾール、ヘキシルクレゾー
ル、t−オクチルクレゾール、およびシクロヘキ
シルクレゾール等の置換フエノール類の少くとも
一種とホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ア
クロレイン、クロトンアルデヒド、フルフラー
ル、等の脂肪族及び芳香族アルデヒドを縮合する
ことによつて得られる樹脂を代表的な樹脂として
用いることができる。また、ピロガロールあるい
はレゾルシノールとアセトンの重縮合によつて得
られるポリヒドロキシフエニル樹脂も用いること
ができる。 本発明のフエノール樹脂の中で好ましいものは
フエノール、o−クレゾール、m−クレゾール、
p−クレゾールの少くとも一種とホルムアルデヒ
ドまたはアセトアルデヒドとを酸性条件下で縮合
させて得られるノボラツク樹脂である。 このフエノール樹脂の平均分子量は350〜20000
であり、好ましくは350〜6000程度である。本発
明のフエノール樹脂は、アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサ
ノン等のケトン類、エチレングリコールモノメチ
ルエーテル、エチレングリコールモノエチルエー
テル、2−メトキシエチルアセテート、ジオキサ
ン等のグリコールエーテル類、酢酸ブチル、酢酸
エチル等のエステル類などの溶剤に可溶なものが
望ましい。 本発明の印刷用原版を製造するには、フタロシ
アニン顔料1重量部とフエノール樹脂0.01〜100
重量部(好ましくは感光層がアルカリ性溶液によ
り溶解除去され得る範囲である)を前記有機溶媒
中で混合し、さらに電子受容性化合物をフタロシ
アニン顔料に対し0.01〜100モル(好ましくは
0.01〜10モル)の範囲で添加した後、ボールミ
ル、超音波分散機等により均一に分散する。得ら
れた感光液を前記導電性基板上に1〜50μ厚好ま
しくは1〜15μ厚に塗布乾燥して作成される。 本発明の印刷用原版を用いて通常の電子写真法
で帯電の後、キセノンランプ、ハロゲンランプ、
タングステンランプ、あるいは螢光灯などを光源
として反射露光によりトナー像を得る他に半導体
レーザー、Ar+あるいはHe−Ne等のレーザー光
による露光、あるいは透明陽画フイルムを通して
の密着露光によりトナー像を得ることができる。
また露光の後、帯電を行ない、光導電性メモリー
を利用してトナー像を得ることもできる。 この様な方法によりトナー像を得た後、熱板、
熱ローラー、熱線等により加熱定着し、非画像部
(トナーの付着しない部分)を珪酸ソーダ、リン
酸ソーダのようなアルカリ水溶液又は更にベンジ
ルアルコール、エチレングリコールモノブチルエ
ーテルのような有機溶剤、又は界面活性剤等を含
有する溶液に浸漬すると、非画像部が溶解除去さ
れ、トナー付着部のみが支持体表面に残り、良好
な印刷版を得ることができる。定着プロセスで
は、必要により感光層のバーニングを行なつても
良い。 また、本発明の印刷版には、トナー像形成後、
全面露光により記録層の溶解性を増す目的でキノ
ンジアジド化合物(たとえばo−ナフトキノンジ
アジド)、またはジアゾ化合物を含有することが
できる。 さらに、本発明の印刷版を用いると正、負両極
性帯電を利用して1種類の液体現像剤で、ポジ−
ポジ、ネガ−ポジ2種類の印刷版が得られる。こ
れは液体現像法の反転現象を利用するもので、工
業上きわめて有用な製版方法である。 本発明の用途としては、トナー画像形成後腐触
により高解像力、高耐久性(耐刷枚数約10万枚)
の印刷版(平版もしくは凸版)を少量の光量(数
+erg/cm2)により得られる他に(1)透明支持体を
用いて印刷版用コンタクトフイルム、あるいはマ
イクロフイルム等を形成することができる。(2)導
電性基板を用いてプリント回路を作成することが
できる。(3)通常の電子写真感光体としても好適に
用いることができる。等の工業上の利点がある。 以下に本発明を実施例により具体的に説明する
がこれにより本発明の実施の態様が限定されるも
のではない。 実施例 1 β型銅フタロシアニン顔料(チバガイギー社製:
Cromophtal Blue 4GN) 1重量部 m−クレゾールホルムアルデヒド樹脂 6重量部 エチレングリコールモノエチルエーテル30重量部 前記重量比による組成物にβ型銅フタロシアニ
ン顔料に対して等モルの電子受容性化合物である
無水テトラブロモフタル酸を添加した後、ガラス
ビーズにより10分間分散し、約0.25mm厚の砂目立
てされかつ陽極酸化及び封孔処理されたアルミニ
ウム板上にワイヤーバーにより乾燥後の重量が約
55mg/dm2になるように塗布加工した。この印刷
用原版を90℃に加熱した乾燥器中で約5分間乾燥
した後、さらに50℃の乾燥器中で1日加熱乾燥し
て試料とした。 このようにして作製した印刷用原版の試料の静
電特性を川口電気社製エレクトロスタチツク・ペ
ーパーアナライザー(Electrostatic Paper
Analyzer)SP−428を用いて測定した。このと
きの測定は暗所で+6.0KVのコロナ放電を10秒間
施こして正帯電した後、2854〓のタングステン光
を試料面に照度35ルツクスで露光して行なつた。
その結果飽和帯電電位は400V、半減露光量は14
ルツクス秒であることがわかつた。 他方、無水テトラブロモフタル酸を添加しなか
つた以外は全く同じ成分を用い同じ手順によつて
比較用の試料を作成し、上記と同様に測定したと
ころ、飽和帯電電位は490V、半減露光量は32ル
ツクス秒であることがわかつた。 したがつて電子受容性化合物である無水テトラ
ブロモフタル酸を添加することにより約2倍以上
感度を高めることができる。 実施例 2 実施例1において用いた電子受容性化合物無水
テトラブロモフタル酸の代りに、表1に示す各種
電子受容性化合物を添加した以外は、実施例1の
場合と同じ手順によつて試料を得た後、実施例1
と同様に測定したところ、表1に示す結果を得
た。
【表】
表1の結果から電子受容性化合物を添付するこ
とにより明らかに感度を向上できることがわか
る。 実施例 3 実施例1で作製した印刷用原版に表面電位が暗
所で+130Vになるようにコロナ放電を行ないタ
ングステン光でネガ像を露光(200ルツクス・秒)
した後、三菱ダイヤフアツクスマスター用トナー
LOM−ED(三菱製紙社製)を用いて反転現象を
行なつたところ、非常に鮮明なポジ像を印刷用原
版上に得ることができた。 この印刷用原版をDP−1(富士写真フイルム社
製:ケイ酸ナトリウム水溶液)の20倍希釈液中に
30分間浸漬し、トナーの付着していない感光層を
溶解除去した。その結果、解像力と耐刷性におい
て優れた鮮明な画像の平版印刷版が作成できた。 また実施例1で述べた比較用の試料を用いて上
記と同様に印刷版を作成したところ、DP−1の
10倍希釈液で感光層が溶解除去可能であつた。し
たがつて無水テトラブロモフタル酸を添加するこ
とにより、感度を高めるばかりでなく、感光層を
溶解除去する際のアルカリ水溶液の濃度を低下す
ることができ、コストあるいは公害等の上で望ま
しいことがわかる。
とにより明らかに感度を向上できることがわか
る。 実施例 3 実施例1で作製した印刷用原版に表面電位が暗
所で+130Vになるようにコロナ放電を行ないタ
ングステン光でネガ像を露光(200ルツクス・秒)
した後、三菱ダイヤフアツクスマスター用トナー
LOM−ED(三菱製紙社製)を用いて反転現象を
行なつたところ、非常に鮮明なポジ像を印刷用原
版上に得ることができた。 この印刷用原版をDP−1(富士写真フイルム社
製:ケイ酸ナトリウム水溶液)の20倍希釈液中に
30分間浸漬し、トナーの付着していない感光層を
溶解除去した。その結果、解像力と耐刷性におい
て優れた鮮明な画像の平版印刷版が作成できた。 また実施例1で述べた比較用の試料を用いて上
記と同様に印刷版を作成したところ、DP−1の
10倍希釈液で感光層が溶解除去可能であつた。し
たがつて無水テトラブロモフタル酸を添加するこ
とにより、感度を高めるばかりでなく、感光層を
溶解除去する際のアルカリ水溶液の濃度を低下す
ることができ、コストあるいは公害等の上で望ま
しいことがわかる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式(C8H4N2)4Rnで示されるフタロシア
ニン顔料とフエノール樹脂およびスルホ基あるい
はカルボキシ基を有する電子受容性化合物または
その酸無水物である電子受容化合物を含有する感
光層を導電性基板上に有することを特徴とする印
刷用原版。 [上記式中、Rは、水素原子、ジユーテリユウ
ム、ナトリウム、カリウム、銅、銀、ベリリウ
ム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、カドミウ
ム、バリウム、水銀、アルミニウム、ガリウム、
ニンジウム、ランタン、ネオジウム、サマリウ
ム、ユロービウム、ジスブロシウム、ホルミウ
ム、エルビウム、ツリウム、イツテルビウム、バ
ナジウム、アンチモン、クローム、モリブデン、
ウラン、マンガン、鉄、コバルト、ニツケル、ロ
ジウム、パラジウム、オスミウム、および白金を
表し、nは0〜2の整数である。]
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6170379A JPS55153948A (en) | 1979-05-19 | 1979-05-19 | Printing original plate |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6170379A JPS55153948A (en) | 1979-05-19 | 1979-05-19 | Printing original plate |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS55153948A JPS55153948A (en) | 1980-12-01 |
| JPH0124304B2 true JPH0124304B2 (ja) | 1989-05-11 |
Family
ID=13178857
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6170379A Granted JPS55153948A (en) | 1979-05-19 | 1979-05-19 | Printing original plate |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS55153948A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0619597B2 (ja) * | 1984-07-25 | 1994-03-16 | コニカ株式会社 | 印刷用原版 |
| JPH01108551A (ja) * | 1987-10-21 | 1989-04-25 | Showa Alum Corp | 電子写真用有機感光体の下地処理方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5921022B2 (ja) * | 1975-05-02 | 1984-05-17 | 東洋インキ製造 (株) | 印刷版 |
-
1979
- 1979-05-19 JP JP6170379A patent/JPS55153948A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS55153948A (en) | 1980-12-01 |
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