JPH0128101B2 - - Google Patents
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- JPH0128101B2 JPH0128101B2 JP57106789A JP10678982A JPH0128101B2 JP H0128101 B2 JPH0128101 B2 JP H0128101B2 JP 57106789 A JP57106789 A JP 57106789A JP 10678982 A JP10678982 A JP 10678982A JP H0128101 B2 JPH0128101 B2 JP H0128101B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel sheet
- water
- alloy
- plated steel
- corrosion resistance
- Prior art date
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C22/00—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals
- C23C22/82—After-treatment
- C23C22/83—Chemical after-treatment
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Chemical Treatment Of Metals (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Description
この発明は高耐食性防錆被覆鋼板の製造方法に
関する。 近年自動車車体用鋼板として、より耐食性の優
れた鋼板が要求されてきており、従来から使用さ
れてきた冷延鋼板に代えて耐食性の高い種々の表
面処理鋼板を使用する傾向が高まつている。 耐食性の高い表面処理鋼板としては、まず亜鉛
メツキ鋼板をあげることができるが、亜鉛メツキ
鋼板では耐食性を高めるためには亜鉛の付着量を
多くする必要があり、それに伴い溶接性、加工性
が劣化する問題がある。 この点を改善するためNi、Fe、Mn、Mo、
Co、Al、Cr等の元素を1種又は2種以上添加し
た亜鉛合金メツキ鋼板や多層メツキ鋼板が開発さ
れており、亜鉛メツキ鋼板に比較して溶接性、加
工性を劣化することなく耐食性を向上させること
に成功している。 しかしながら、自動車車体の内板等の袋構造部
や曲り部(ヘミング部)等に使用される場合に
は、化成皮膜や塗膜がほとんど形成されないた
め、鋼板自体に高度な耐食性が要求され、亜鉛合
金メツキ鋼板や多層メツキ鋼板の耐食性では十分
とはいえない。 このような高度な耐食性を有する鋼板として、
たとえば特公昭45−24230号や特公昭47−6882号
等に示されるジンク・リツチ系塗膜を施した防錆
被覆鋼板が開発されている。これの代表的なもの
として、ジンクロメタルの名称で知られているも
のがある。 しかし、このような防錆被覆鋼板においてもプ
レス成型等の加工部では皮膜の剥離を生じる場合
等があり、自動車車体用材料等の要求に応じた高
耐食性防錆鋼板としてはまだ十分に満足できるも
のとは云えない。 一方、本願出願人は特願昭55−182112号にて亜
鉛を基金属とした合金メツキ鋼板の表面にクロメ
ート皮膜と複合有機シリケート樹脂皮膜の2層皮
膜を形成した複合被覆鋼板を提案済であり、この
複合被覆鋼板は優れた耐食性を有している。 本発明は上記した従来技術の欠点を解決すべ
く、上記提案済の複合被覆鋼板の高耐食性に着目
してなされたもので、自動車車体用材料等として
上記合金メツキやジンクロメタルより優れた耐食
性を有し、その上加工部等での皮膜剥離を発生す
ることのない複合被覆鋼板の製造方法を実現した
ものである。 即ち本発明方法においていは、亜鉛を基金属と
した合金メツキ鋼板を出発素材とし、これに塗布
型クロメート処理液でクロメート処理を施してク
ロメート皮膜を形成する。次にこれを水洗するこ
となく、下記割合の水分散性シリカと水溶性また
は水分散性の有機高分子樹脂とを下記量のシラン
化合物の存在下で反応結合させた複合有機シリケ
ート樹脂溶液で処理を行い、 水分散性シリカと有機高分子 樹脂の固形分重量百分比:5:95〜95:5 シラン化合物:水分散性シリカ及び有機高分子樹
脂の固形分総重量の0.5〜15wt% その後100〜250℃で加熱処理を行い、製品を得
る。 本発明において、Znを基金属とした合金メツ
キ鋼板を素材として用いる理由は、該合金メツキ
鋼板は通常のZnメツキ鋼板に比べて腐食が進行
しにくい上、クロメート及び有機シリケートとの
相乗的な高い耐食性を発揮できるためである。 Znを基金属とした合金メツキ鋼板として具体
的にはNi−Zn合金メツキ鋼板やFe−Zn合金メツ
キ鋼板等が挙げられる。 Ni−Zn合金メツキ鋼板を用いる場合にはその
Ni含有量は5〜20wt%が好ましい。この範囲外
では耐食性が劣化するためである。 またFe−Zn合金メツキ鋼板の場合にはFe含有
量5〜35wt%が望ましい。この範囲外では耐食
性が劣化するためである。 これらの合金メツキ鋼板のメツキ方法は電解
法、溶融法、気相法等いずれの方法でも良いが、
通常はNi−Zn合金メツキの場合は電解法で行い、
Fe−Zn合金メツキの場合は電解法又は溶融法で
行う。またメツキ付着量は1g/m2(片面)以上
であれば良いが、実用的には10〜60g/m2(片
面)付着するのが好ましい。 このような素材に、クロメート処理を施すわけ
であるが、本発明においてはクロメート処理液と
して塗布型クロメート処理液を用いる。塗布型ク
ロメート処理液は部分的に還元されたクロム酸溶
液を主成分とし、必要に応じて水分散型又は水溶
性のアクリル樹脂等の有機樹脂及び/又は数十〜
数千Åのシリカ粒子(シリカゾル、ヒユームドシ
リカ)を含有したものである。この場合、Cr3+/
Cr6+の割合は1/1〜1/3とし、PHは1.5〜4.0
好ましくはPH2〜3とする。 塗布型クロメートは電解型クロメートと比較し
て皮膜中に6価クロムを多く含有しているため耐
食性が優れており、その上、後述するように比較
的高温側で加熱処理した場合、皮膜が緻密で且つ
強固になるため、より耐食性が良好になる。 Cr3+/Cr6+の割合は一般の有機還元剤(たとえ
ば糖類、アルコール類等)や無機還元剤を使用し
て所定の割合に調節する。またクロメート処理と
してはロールコーター法、浸漬法、スプレー法等
いずれの方法を採用しても良い。 クロメート処理後、本発明においては水洗する
ことなく乾燥してクロメート皮膜を得る。ここで
水洗することなく乾燥するのは通常行なわれてい
る水洗ではCr6+が除去されるためCr3+/Cr6+の割
合をそのまま安定して維持させ、次工程での複合
有機シリケート樹脂溶液で処理してシーリングを
行わせるためである。 以上のような塗布型クロメート処理によるクロ
メート皮膜は造膜の時点では不完全な状態である
が、次工程での複合有機シリケート樹脂皮膜形成
後に100〜250℃で加熱処理することにより完全な
状態となり、素材である合金メツキ鋼板との密着
性及び複合有機シリケート樹脂皮膜との密着性が
より緻密となる。 複合有機シリケートは水分散性シリカを必須成
分とし、これに水溶性又は水分散性の有機高分子
樹脂をシラン化合物の存在下で混合して10℃以上
沸点以下、好ましくは50〜90℃で反応させること
によつて得られる。水分散性シリカとはいわゆる
シリカゾル又はコロイダルシリカと呼ばれている
粒子径数十〜数百Åのものである。また水溶性又
は水分散性の有機高分子樹脂としてはポリビニル
アルコール、ヒドロキシエチルセルロース、ポリ
エステル、アルキツド、エポキシ、アクリル共重
合体等が挙げられるが、シリカと反応すればいず
れの樹脂でも良い。また、ここで用いるシラン化
合物は上記シリカと有機樹脂との複合化の際に反
応促進剤として作用する。 複合有機シリケートにおける水分散性シリカと
水溶性又は水分散性の有機樹脂との配合割合は固
形分の重量百分比で5:95〜95:5とする。また
シラン化合物の添加割合は、シリカと有機樹脂の
固形分総重量に対して0.5〜15wt%とする。 また複合有機シリケート樹脂皮膜の付着量は、
耐食性及びスポツト溶接性を考慮して0.5〜4.0
g/m2とするのが望ましく、更に1.0〜3.0g/m2
とするのが好ましい。 以上のようにして得られた複合有機シリケート
は1種か或は2種以上を混合して用いても良い。
また更に、モリブデンやタングステン或はバナジ
ウムの酸素酸若しくはその塩あるいはチタニウム
がジルコニウムのアルコキシドキレート化合物を
添加しても良い。これらの添加剤を1種又は2種
以上、シリカゾルと有機樹脂の全固形分に対して
14wt%以下、好ましくは0.2〜8wt%添加するこ
とにより耐食性を向上させることができる。更に
該有機シリケート溶液にメラミン等の硬化剤を添
加すると、より大きな効果がある。 上記複合有機シリケートの皮膜付着量は耐食性
とスポツト溶接性を考慮すると0.5〜4.0g/m2程
度が良好であり、特に0.5g/m2以下になると耐
食性が劣り、4.0g/m2を越えるとスポツト溶接
性が劣るためである。 以上のようにクロメート皮膜と複合有機シリケ
ート樹脂皮膜を形成した後、本発明においては表
面板温で100〜250℃好ましくは120〜200℃の加熱
処理を施す。温度範囲を限定したのは100℃以下
では耐食性が劣り、また250℃以上になつても同
様に耐食性が劣るためである。 この加熱処理の目的は第1に下地クロメート皮
膜の緻密化による耐食性の向上である。即ち加熱
によるCr6+の還元、脱水反応等により緻密なクロ
ミツククロメート皮膜が形成される。またクロメ
ート皮膜中にシリカ又は有機樹脂あるいはその両
者が存在する時は、クロムとこれらの成分の間で
加熱による架橋反応を生じ、更に緻密化したクロ
メート皮膜が形成される。但し加熱が250℃を超
えるとクロメート皮膜にクラツクが形成され、か
つ不働態化作用のある可溶性のCr6+が減少するた
めに耐食性が劣化する。したがつて、これを加熱
の上限とする。 加熱処理の第2の目的は、複合有機シリケート
処理後に加熱を実施することにより、クロメート
皮膜表層のCr6+が複合有機シリケート皮膜中の水
酸基、カルボキシル基等の極性基と反応して、2
層間の結合を強化し、更に上地皮膜の結合を強化
することにある。 なお所定の板温に加熱後、数秒もしくは数分以
内保持するのが好ましい。長時間の保持は経済的
に不利となるだけではなく、性能が劣化する可能
性もあり好ましくない。 以上の通り本発明方法においては、素材として
Fe−Zn合金メツキ鋼板又はNi−Zn合金メツキ鋼
板を使用することにより素材自体の腐食を出来得
る限り減じ、更に下地に加熱により優れた効果を
持つ塗布型クロメートを採用することにより耐食
性を向上させ、更に上地として複合有機シリケー
トでシーリングすることにより腐食環境下で不働
態化作用のあるCr6+の溶出を最低限に押えること
ができ、しかもクロメート皮膜表層のCr6+が複合
有機シリケート皮膜中の極性基と反応して2層間
の強固な結合関係が得られ、これによつて優れた
耐食性を発揮することができる。 また複合有機シリケートではシリカと有機樹脂
の両者の長所を生かして、シリカと有機樹脂の両
成分の相乗効果による優れたシーリング作用と、
有機成分により優れた塗料密着性効果があり、優
れた耐食性、塗装性を得ることができる。 次に実施例を説明する。 実施例 1 Ni−Zn合金電気メツキ鋼板(Ni含有量11%、
片面目付量30g/m2)とFe−Zn合金電気メツキ
鋼板(Fe含有量15%、片面目付40g/m2)をア
ルカリ脱脂、水洗、乾燥した後、これに塗布型ク
ロメート処理液をロールコータで塗布し、乾燥後
に第2層として複合有機シリケート処理液をロー
ルコータで塗布した。これを乾燥させた後、表面
板温を下掲第1表に示す所定温度に加熱し、10日
間放置後に耐食性試験を行つた。その結果を比較
例として対比して第1表に示す。 なお、塗布型クロメート処理液、複合有機シリ
ケート処理液、耐食性試験の詳細は次の通りであ
る。 ・塗布型クロメート処理液 Cr3+/Cr6+=2/3、PH=2.5(KOHでPH調
整)、 固形分20g/のクロメート処理液 ・複合有機シリケート処理液 有機樹脂としてアクリル共重合体とエポキシ
樹脂とが70:30の比の混合物に対してシリカゾ
ルを60:40の比になるように反応結合させたも
の。 PH9.5、固形分20% 添加剤としてメタバナジン酸アンモニウムを
シリカゾルと有機樹脂の固形分100gに5g添
加したものと、しないもの。 ・耐食性試験 塩水噴霧35℃、5%NaCl、スプレー×5h ↓ 乾燥50℃×1.5h ↓ 湿潤60℃、95%PH×1.5h を1サイクルとして所定のサイクルまで試験し
た。
関する。 近年自動車車体用鋼板として、より耐食性の優
れた鋼板が要求されてきており、従来から使用さ
れてきた冷延鋼板に代えて耐食性の高い種々の表
面処理鋼板を使用する傾向が高まつている。 耐食性の高い表面処理鋼板としては、まず亜鉛
メツキ鋼板をあげることができるが、亜鉛メツキ
鋼板では耐食性を高めるためには亜鉛の付着量を
多くする必要があり、それに伴い溶接性、加工性
が劣化する問題がある。 この点を改善するためNi、Fe、Mn、Mo、
Co、Al、Cr等の元素を1種又は2種以上添加し
た亜鉛合金メツキ鋼板や多層メツキ鋼板が開発さ
れており、亜鉛メツキ鋼板に比較して溶接性、加
工性を劣化することなく耐食性を向上させること
に成功している。 しかしながら、自動車車体の内板等の袋構造部
や曲り部(ヘミング部)等に使用される場合に
は、化成皮膜や塗膜がほとんど形成されないた
め、鋼板自体に高度な耐食性が要求され、亜鉛合
金メツキ鋼板や多層メツキ鋼板の耐食性では十分
とはいえない。 このような高度な耐食性を有する鋼板として、
たとえば特公昭45−24230号や特公昭47−6882号
等に示されるジンク・リツチ系塗膜を施した防錆
被覆鋼板が開発されている。これの代表的なもの
として、ジンクロメタルの名称で知られているも
のがある。 しかし、このような防錆被覆鋼板においてもプ
レス成型等の加工部では皮膜の剥離を生じる場合
等があり、自動車車体用材料等の要求に応じた高
耐食性防錆鋼板としてはまだ十分に満足できるも
のとは云えない。 一方、本願出願人は特願昭55−182112号にて亜
鉛を基金属とした合金メツキ鋼板の表面にクロメ
ート皮膜と複合有機シリケート樹脂皮膜の2層皮
膜を形成した複合被覆鋼板を提案済であり、この
複合被覆鋼板は優れた耐食性を有している。 本発明は上記した従来技術の欠点を解決すべ
く、上記提案済の複合被覆鋼板の高耐食性に着目
してなされたもので、自動車車体用材料等として
上記合金メツキやジンクロメタルより優れた耐食
性を有し、その上加工部等での皮膜剥離を発生す
ることのない複合被覆鋼板の製造方法を実現した
ものである。 即ち本発明方法においていは、亜鉛を基金属と
した合金メツキ鋼板を出発素材とし、これに塗布
型クロメート処理液でクロメート処理を施してク
ロメート皮膜を形成する。次にこれを水洗するこ
となく、下記割合の水分散性シリカと水溶性また
は水分散性の有機高分子樹脂とを下記量のシラン
化合物の存在下で反応結合させた複合有機シリケ
ート樹脂溶液で処理を行い、 水分散性シリカと有機高分子 樹脂の固形分重量百分比:5:95〜95:5 シラン化合物:水分散性シリカ及び有機高分子樹
脂の固形分総重量の0.5〜15wt% その後100〜250℃で加熱処理を行い、製品を得
る。 本発明において、Znを基金属とした合金メツ
キ鋼板を素材として用いる理由は、該合金メツキ
鋼板は通常のZnメツキ鋼板に比べて腐食が進行
しにくい上、クロメート及び有機シリケートとの
相乗的な高い耐食性を発揮できるためである。 Znを基金属とした合金メツキ鋼板として具体
的にはNi−Zn合金メツキ鋼板やFe−Zn合金メツ
キ鋼板等が挙げられる。 Ni−Zn合金メツキ鋼板を用いる場合にはその
Ni含有量は5〜20wt%が好ましい。この範囲外
では耐食性が劣化するためである。 またFe−Zn合金メツキ鋼板の場合にはFe含有
量5〜35wt%が望ましい。この範囲外では耐食
性が劣化するためである。 これらの合金メツキ鋼板のメツキ方法は電解
法、溶融法、気相法等いずれの方法でも良いが、
通常はNi−Zn合金メツキの場合は電解法で行い、
Fe−Zn合金メツキの場合は電解法又は溶融法で
行う。またメツキ付着量は1g/m2(片面)以上
であれば良いが、実用的には10〜60g/m2(片
面)付着するのが好ましい。 このような素材に、クロメート処理を施すわけ
であるが、本発明においてはクロメート処理液と
して塗布型クロメート処理液を用いる。塗布型ク
ロメート処理液は部分的に還元されたクロム酸溶
液を主成分とし、必要に応じて水分散型又は水溶
性のアクリル樹脂等の有機樹脂及び/又は数十〜
数千Åのシリカ粒子(シリカゾル、ヒユームドシ
リカ)を含有したものである。この場合、Cr3+/
Cr6+の割合は1/1〜1/3とし、PHは1.5〜4.0
好ましくはPH2〜3とする。 塗布型クロメートは電解型クロメートと比較し
て皮膜中に6価クロムを多く含有しているため耐
食性が優れており、その上、後述するように比較
的高温側で加熱処理した場合、皮膜が緻密で且つ
強固になるため、より耐食性が良好になる。 Cr3+/Cr6+の割合は一般の有機還元剤(たとえ
ば糖類、アルコール類等)や無機還元剤を使用し
て所定の割合に調節する。またクロメート処理と
してはロールコーター法、浸漬法、スプレー法等
いずれの方法を採用しても良い。 クロメート処理後、本発明においては水洗する
ことなく乾燥してクロメート皮膜を得る。ここで
水洗することなく乾燥するのは通常行なわれてい
る水洗ではCr6+が除去されるためCr3+/Cr6+の割
合をそのまま安定して維持させ、次工程での複合
有機シリケート樹脂溶液で処理してシーリングを
行わせるためである。 以上のような塗布型クロメート処理によるクロ
メート皮膜は造膜の時点では不完全な状態である
が、次工程での複合有機シリケート樹脂皮膜形成
後に100〜250℃で加熱処理することにより完全な
状態となり、素材である合金メツキ鋼板との密着
性及び複合有機シリケート樹脂皮膜との密着性が
より緻密となる。 複合有機シリケートは水分散性シリカを必須成
分とし、これに水溶性又は水分散性の有機高分子
樹脂をシラン化合物の存在下で混合して10℃以上
沸点以下、好ましくは50〜90℃で反応させること
によつて得られる。水分散性シリカとはいわゆる
シリカゾル又はコロイダルシリカと呼ばれている
粒子径数十〜数百Åのものである。また水溶性又
は水分散性の有機高分子樹脂としてはポリビニル
アルコール、ヒドロキシエチルセルロース、ポリ
エステル、アルキツド、エポキシ、アクリル共重
合体等が挙げられるが、シリカと反応すればいず
れの樹脂でも良い。また、ここで用いるシラン化
合物は上記シリカと有機樹脂との複合化の際に反
応促進剤として作用する。 複合有機シリケートにおける水分散性シリカと
水溶性又は水分散性の有機樹脂との配合割合は固
形分の重量百分比で5:95〜95:5とする。また
シラン化合物の添加割合は、シリカと有機樹脂の
固形分総重量に対して0.5〜15wt%とする。 また複合有機シリケート樹脂皮膜の付着量は、
耐食性及びスポツト溶接性を考慮して0.5〜4.0
g/m2とするのが望ましく、更に1.0〜3.0g/m2
とするのが好ましい。 以上のようにして得られた複合有機シリケート
は1種か或は2種以上を混合して用いても良い。
また更に、モリブデンやタングステン或はバナジ
ウムの酸素酸若しくはその塩あるいはチタニウム
がジルコニウムのアルコキシドキレート化合物を
添加しても良い。これらの添加剤を1種又は2種
以上、シリカゾルと有機樹脂の全固形分に対して
14wt%以下、好ましくは0.2〜8wt%添加するこ
とにより耐食性を向上させることができる。更に
該有機シリケート溶液にメラミン等の硬化剤を添
加すると、より大きな効果がある。 上記複合有機シリケートの皮膜付着量は耐食性
とスポツト溶接性を考慮すると0.5〜4.0g/m2程
度が良好であり、特に0.5g/m2以下になると耐
食性が劣り、4.0g/m2を越えるとスポツト溶接
性が劣るためである。 以上のようにクロメート皮膜と複合有機シリケ
ート樹脂皮膜を形成した後、本発明においては表
面板温で100〜250℃好ましくは120〜200℃の加熱
処理を施す。温度範囲を限定したのは100℃以下
では耐食性が劣り、また250℃以上になつても同
様に耐食性が劣るためである。 この加熱処理の目的は第1に下地クロメート皮
膜の緻密化による耐食性の向上である。即ち加熱
によるCr6+の還元、脱水反応等により緻密なクロ
ミツククロメート皮膜が形成される。またクロメ
ート皮膜中にシリカ又は有機樹脂あるいはその両
者が存在する時は、クロムとこれらの成分の間で
加熱による架橋反応を生じ、更に緻密化したクロ
メート皮膜が形成される。但し加熱が250℃を超
えるとクロメート皮膜にクラツクが形成され、か
つ不働態化作用のある可溶性のCr6+が減少するた
めに耐食性が劣化する。したがつて、これを加熱
の上限とする。 加熱処理の第2の目的は、複合有機シリケート
処理後に加熱を実施することにより、クロメート
皮膜表層のCr6+が複合有機シリケート皮膜中の水
酸基、カルボキシル基等の極性基と反応して、2
層間の結合を強化し、更に上地皮膜の結合を強化
することにある。 なお所定の板温に加熱後、数秒もしくは数分以
内保持するのが好ましい。長時間の保持は経済的
に不利となるだけではなく、性能が劣化する可能
性もあり好ましくない。 以上の通り本発明方法においては、素材として
Fe−Zn合金メツキ鋼板又はNi−Zn合金メツキ鋼
板を使用することにより素材自体の腐食を出来得
る限り減じ、更に下地に加熱により優れた効果を
持つ塗布型クロメートを採用することにより耐食
性を向上させ、更に上地として複合有機シリケー
トでシーリングすることにより腐食環境下で不働
態化作用のあるCr6+の溶出を最低限に押えること
ができ、しかもクロメート皮膜表層のCr6+が複合
有機シリケート皮膜中の極性基と反応して2層間
の強固な結合関係が得られ、これによつて優れた
耐食性を発揮することができる。 また複合有機シリケートではシリカと有機樹脂
の両者の長所を生かして、シリカと有機樹脂の両
成分の相乗効果による優れたシーリング作用と、
有機成分により優れた塗料密着性効果があり、優
れた耐食性、塗装性を得ることができる。 次に実施例を説明する。 実施例 1 Ni−Zn合金電気メツキ鋼板(Ni含有量11%、
片面目付量30g/m2)とFe−Zn合金電気メツキ
鋼板(Fe含有量15%、片面目付40g/m2)をア
ルカリ脱脂、水洗、乾燥した後、これに塗布型ク
ロメート処理液をロールコータで塗布し、乾燥後
に第2層として複合有機シリケート処理液をロー
ルコータで塗布した。これを乾燥させた後、表面
板温を下掲第1表に示す所定温度に加熱し、10日
間放置後に耐食性試験を行つた。その結果を比較
例として対比して第1表に示す。 なお、塗布型クロメート処理液、複合有機シリ
ケート処理液、耐食性試験の詳細は次の通りであ
る。 ・塗布型クロメート処理液 Cr3+/Cr6+=2/3、PH=2.5(KOHでPH調
整)、 固形分20g/のクロメート処理液 ・複合有機シリケート処理液 有機樹脂としてアクリル共重合体とエポキシ
樹脂とが70:30の比の混合物に対してシリカゾ
ルを60:40の比になるように反応結合させたも
の。 PH9.5、固形分20% 添加剤としてメタバナジン酸アンモニウムを
シリカゾルと有機樹脂の固形分100gに5g添
加したものと、しないもの。 ・耐食性試験 塩水噴霧35℃、5%NaCl、スプレー×5h ↓ 乾燥50℃×1.5h ↓ 湿潤60℃、95%PH×1.5h を1サイクルとして所定のサイクルまで試験し
た。
【表】
【表】
上掲第1表から本発明法による鋼板はジンクロ
メタル等よりも耐食性にすぐれていることがわか
る。 実施例 2 実施例1の本発明法による鋼板No.1〜No.7とジ
ンクロメタルNo.19とに関し円筒深絞り成形試験を
行つた(材質は総てSPCE板厚0.7)。バルジ試験
機を用いて第1図に示す金型形状寸法で行つた。
第1図中、1はダイス、2はしわ押え、3はポン
チである。表面処理面(片面は鋼板面)がダイス
側について試験し、ダイス面に潤滑油(出光興産
(株)製、ダフニオイルコートZ−2)を塗布した。
下掲第2表に円筒絞り成形条件を示す。 円筒絞り成形後に潤滑油を布でふき取つてから
セロテープにて圧着し、すぐ引き剥して皮膜の剥
離状況を調査した結果、本発明方法による鋼板No.
1〜No.7はほとんど皮膜剥離が認められなかつ
た。一方、ジンクロメタルでは皮膜剥離が認めら
れ、特に成形高さ30cmではほとんど皮膜剥離して
いた。更にサンプル(セロテープにて剥離してい
ない部分が対象;成形高さが30cm)に実施例1と
同じ耐食テストを50サイクル実施した結果、本発
明方法による鋼板No.1〜No.7では赤錆の発生もな
く良好な結果が得られた。一方、ジンクロメタル
では10サイクルから赤錆が発生し始め、50サイク
ルで加工部がほとんど赤錆となつた。
メタル等よりも耐食性にすぐれていることがわか
る。 実施例 2 実施例1の本発明法による鋼板No.1〜No.7とジ
ンクロメタルNo.19とに関し円筒深絞り成形試験を
行つた(材質は総てSPCE板厚0.7)。バルジ試験
機を用いて第1図に示す金型形状寸法で行つた。
第1図中、1はダイス、2はしわ押え、3はポン
チである。表面処理面(片面は鋼板面)がダイス
側について試験し、ダイス面に潤滑油(出光興産
(株)製、ダフニオイルコートZ−2)を塗布した。
下掲第2表に円筒絞り成形条件を示す。 円筒絞り成形後に潤滑油を布でふき取つてから
セロテープにて圧着し、すぐ引き剥して皮膜の剥
離状況を調査した結果、本発明方法による鋼板No.
1〜No.7はほとんど皮膜剥離が認められなかつ
た。一方、ジンクロメタルでは皮膜剥離が認めら
れ、特に成形高さ30cmではほとんど皮膜剥離して
いた。更にサンプル(セロテープにて剥離してい
ない部分が対象;成形高さが30cm)に実施例1と
同じ耐食テストを50サイクル実施した結果、本発
明方法による鋼板No.1〜No.7では赤錆の発生もな
く良好な結果が得られた。一方、ジンクロメタル
では10サイクルから赤錆が発生し始め、50サイク
ルで加工部がほとんど赤錆となつた。
【表】
【表】
第1図は金型形状寸法を示す説明図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 亜鉛を基金属とした合金メツキ鋼板の表面に
塗布型クロメート処理液でクロメート処理を施
し、続いて水洗することなく、下記割合の水分散
性シリカと水溶性または水分散性の有機高分子樹
脂とを下記量のシラン化合物の存在下で反応結合
させた複合有機シリケート樹脂溶液で処理を行
い、 水分散性シリカと有機高分子 樹脂の固形分重量百分比:5:95〜95:5 シラン化合物:水分散性シリカ及び有機高分子樹
脂の固形分総重量の0.5〜15wt% その後100〜250℃で鋼板を加熱処理することを
特徴とする高耐食性防錆被覆鋼板の製造方法。 2 亜鉛を基金属とした合金メツキ鋼板がNi含
有量5〜20wt%のNi−Zn合金メツキ鋼板である
特許請求の範囲第1項に記載の高耐食性防錆被覆
鋼板の製造方法。 3 亜鉛を基金属とした合金メツキ鋼板がFe含
有量5〜35wt%のFe−Zn合金メツキ鋼板である
特許請求の範囲第1項に記載の高耐食性防錆被覆
鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10678982A JPS58224174A (ja) | 1982-06-23 | 1982-06-23 | 高耐食性防錆被覆鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10678982A JPS58224174A (ja) | 1982-06-23 | 1982-06-23 | 高耐食性防錆被覆鋼板の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58224174A JPS58224174A (ja) | 1983-12-26 |
| JPH0128101B2 true JPH0128101B2 (ja) | 1989-06-01 |
Family
ID=14442660
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10678982A Granted JPS58224174A (ja) | 1982-06-23 | 1982-06-23 | 高耐食性防錆被覆鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58224174A (ja) |
Families Citing this family (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60174879A (ja) * | 1984-02-17 | 1985-09-09 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | 下塗り塗装がカチオン電着塗装である多層塗装用防錆鋼板の製造方法 |
| US4659394A (en) * | 1983-08-31 | 1987-04-21 | Nippon Kokan Kabushiki Kaisha | Process for preparation of highly anticorrosive surface-treated steel plate |
| JPH067950B2 (ja) * | 1986-02-10 | 1994-02-02 | 株式会社神戸製鋼所 | 加工時の皮膜密着性並びに加工後の耐蝕性に優れた電着塗装用防錆鋼板 |
| US4775600A (en) * | 1986-03-27 | 1988-10-04 | Nippon Kokan Kabushiki Kaisha | Highly corrosion-resistant surface-treated steel plate |
| JPS6335798A (ja) * | 1986-07-31 | 1988-02-16 | Nippon Steel Corp | カチオン電着塗装用有機複合鋼板 |
| JPH01127084A (ja) * | 1987-11-11 | 1989-05-19 | Nippon Steel Corp | 鮮映性及び耐クレータリング性に優れた表面処理鋼板の製造法 |
| JPH02263633A (ja) * | 1989-04-04 | 1990-10-26 | Nippon Steel Corp | プレス加工性及びスポット溶接性に優れた高耐食性着色薄膜塗装鋼板 |
| CA2104058C (en) * | 1992-08-17 | 1999-05-11 | Shigeko Sujita | Organic composite coated steel plates having improved corrosion resistance in as-worked state |
| JP2834686B2 (ja) | 1995-05-30 | 1998-12-09 | 大日本塗料株式会社 | 耐クロム溶出性および加工後耐食性に優れた有機複合被覆鋼板 |
| KR100573436B1 (ko) | 2001-10-30 | 2006-04-26 | 간사이 페인트 가부시키가이샤 | 산화 티탄막 형성용 도포제, 산화 티탄막 형성방법 및산화 티탄막으로 피복된 금속 기재 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS53121034A (en) * | 1977-03-31 | 1978-10-23 | Kansai Paint Co Ltd | Surface treatment of metal |
| JPS55152184A (en) * | 1979-05-11 | 1980-11-27 | Nippon Paint Co Ltd | Surface treatment of metal |
-
1982
- 1982-06-23 JP JP10678982A patent/JPS58224174A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58224174A (ja) | 1983-12-26 |
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