JPH0133274Y2 - - Google Patents

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JPH0133274Y2
JPH0133274Y2 JP1983057688U JP5768883U JPH0133274Y2 JP H0133274 Y2 JPH0133274 Y2 JP H0133274Y2 JP 1983057688 U JP1983057688 U JP 1983057688U JP 5768883 U JP5768883 U JP 5768883U JP H0133274 Y2 JPH0133274 Y2 JP H0133274Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本考案は溶接条件監視装置に係り、詳しくは、
高品質の溶接が要求される特殊構造物の溶接にお
いて、その継手およびその継手におけるそれぞれ
のビードの溶接品質が所定のものであるかを監視
すると共に、その溶接の履歴、溶接諸データなら
びに溶接指標値を記録する溶接条件監視装置に関
するものである。 〔従来の技術〕 外側あるいは内側から高い圧力を受ける特殊鋼
製容器、例えば潜水船耐圧殻、原子炉圧力容器、
発電所用ペンストツクなどの特殊管状構造物およ
び冷温貯槽容器などでは、その構造材料として調
質高張力鋼などが用いられる。この場合、それぞ
れの部材の接続のための継手部は、適正な品質で
あることの保証が要求される。 この適正な品質を保証するために、溶接後非破
壊検査により物理的な欠陥のないことを保証する
方法と、溶接部に要求される性能を有しているこ
とを、間接的に溶接施工条件によつて管理し保証
する方法とがある。前者の非破壊検査による保証
は、すでに一般に実施されているが、これは溶接
作業終了後に行われるものである。溶接施工条件
のうち継手の性能に深く関係する入熱量について
は、溶接作業中に管理する方が望ましいが、後者
の方法においては、従来、溶接作業終了後に実績
データを整理し適否を判定している。 この後者の方法の一つを略述すると、第1図に
示すように継手1における構造材料2の温度調
整、一本の溶接棒で形成される一つのビード3、
適数個のビード3からなる一つのパス4および積
み重ねられた適数個のパス4からなる一つの継手
1のそれぞれの溶接の適否などが管理され、作業
者または自動溶接機などにより溶接作業が順次行
われる。例えば、一つのビード3を形成させた
が、その溶接が適正な品質でないと判断された場
合などはそのビードを取り除き、上昇している構
造材料の温度が所定値になるまで待機したり、ま
た、他の継手の作業をするなどした後、再度同一
個所にビードを形成する。 〔考案が解決しようとする課題〕 上記の場合になされる適否判定は、例えば、一
ビード溶接時の電圧や電流、一ビードに要した時
間、一ビード長さなどを計測し、それらの値に基
づいて一ビードごとの入熱量および一継手ごとの
平均入熱量などを別途計算するのであるが、作業
者や検査者に多大の作業負担をかけたり時間を要
する。この作業の実情を勘案すると溶接中に行う
ことができず、上述したように一連の溶接作業終
了後にデータを整理し、それらのデータを品質保
証のために保存したりして、以後の作業条件の変
更の有無やその程度を検討するための資料として
いる。 ところで、特開昭53−128552号公報には、溶接
データを計測し、データの適否を判定したり、そ
のデータを記録するようにしたアーク溶接方法が
記載されている。これは、手動または半自動アー
ク溶接において、入熱の調整を容易にするため
に、溶接入熱の自動計測と、予め設定された値と
の比較を行うものである。そして、溶接入熱を演
算するために一定間隔のアークセンサーを配置
し、その通過時間を求めるようにしている。 このような溶接方法においては、溶接継手の品
質を管理し保証するために、溶接データの計測と
演算、基準値との比較および記憶といつたことを
するようにはなつておらず、したがつて、溶接継
手の番号や作業者名および溶接姿勢などの諸デー
タを一元的に管理することはできない。また、一
台の制御装置により何人もの作業者を同時に管理
できない問題がある。さらには、入熱計算におい
て、溶接長さを作業者が計測してそれを端末機に
入力し、これをアーク持続時間で除すことにより
溶接速度を算出し、入熱計算をするといつたこと
もできない。 このように、上記のデータやその整理の結果
を、直ちに現在作業している溶接部に反映させる
ことができないので、作業中に逐次溶接施工条件
を自動的に計測および記録し、適否の判定も即座
に行うことができる装置の出現が望まれる。 本考案は上述の問題に鑑みなされたもので、そ
の目的は、特殊な構造材料の継手を溶接する際、
その溶接中の溶接諸データを計測演算して、溶接
品質の保持を図るべく直ちに溶接作業に反映させ
ることができること、溶接作業者に溶接条件をき
め細かく指示しまた管理できること、溶接品質上
問題があると溶接機の機能を停止保持させ、溶接
手直しの工数を最小に留めることができること、
溶接管理データの整理や出力が行え、それらのデ
ータを記録して品質保証資料として保存できるこ
と、以後の溶接作業の指針に供して、溶接作業の
能率向上を図るようにすること、を実現する溶接
条件監視装置を提供することである。 〔課題を解決するための手段〕 本考案の溶接条件監視装置は、溶接作業中の諸
データを計測し、その溶接の適否を判定すること
ができるようになつている溶接監視装置に適用さ
れる。 その特徴とするところは、第2図に示すよう
に、計測手段10により計測された溶接作業中に
おける溶接諸データを所定制限値に基づいて適否
判定するデータチエツク部15と、溶接諸データ
に基づいて溶接指標値を演算すると共に溶接管理
データとして各継手におけるビードごとの溶接諸
データおよび溶接指標値の整理ならびにその出力
を行う演算部17と、溶接指標値を所定規定値に
基づいて適否判定する判定部18と、その判定部
18で否判定されたとき、溶接機9の機能を停止
保持させるロツク指令部24と、溶接機9の停止
保持を解除するためのロツク解除指令部25とを
有するデータ処理手段11と、データ処理手段1
1へ上記所定制限値および所定規制値を入力して
溶接作業者に対して溶接条件を指示するための入
力部21と、データチエツク部15で適判定され
た溶接諸データおよび判定部18で適判定された
溶接指標値を記憶し出力する記憶部20とを有す
る入出力/記憶手段12と、判定部18における
結果ならびに諸データを、溶接作業者および作業
指揮者へ知らせる表示手段13と、 判定部18により判定された溶接指標値が所定
規定値から外れていると、溶接作業者および作業
指揮者へ警報を発する警報手段14と、 を具備していることである。 〔作用〕 作業指揮者が継手と溶接作業者とを確認した上
で、入出力/記憶手段12の入力部21により溶
接履歴、溶接のための所定規定値、さらには、所
定制限値を入力する。溶接作業者は、表示手段1
3に表わされた幾種類かの入力値を確認し、溶接
作業を開始する。計測手段10が溶接諸データを
計測し、データ処理手段11のデータチエツク部
15に入力される。溶接諸データは、制限値と比
較され、全計測値がそれぞれの制限値内になけれ
ば、溶接棒からアークが発生せず、溶接が行われ
ない。全計測値がそれぞれの制限値内にあれば、
所定の溶接が行われているとみなされ、これらの
値は演算部17に入力され、溶接が終了した一ビ
ードの溶接指標値が演算される。 この演算値が判定部18において規定値内であ
るかが判定され、規定値外であれば警報手段14
から溶接作業者と作業指揮者に警報が発せられ
る。そして、ロツク指令部24からの信号で溶接
機9がロツクされる。溶接作業者はそのビードを
削除するなどして、作業指揮者がロツク解除指令
部25によつて解除指令を出すと、溶接を再開す
ることができる。 規定値より小さいと判定された場合は、溶接諸
データと共に溶接指標値が記憶部20に入力され
て記憶され、表示手段13にその値が表示され
る。その値を参考にして、必要があれば溶接作業
者は溶接条件を変更する。このような作業と計測
が繰り返されて、各ビードごとの溶接諸データと
溶接指標値が記憶される。これらの値は一ビード
の形成終了の度など、作業者の指示により任意の
時に印字部22で印字される。一つの継手におけ
る最終ビードの形成が終了すれば、演算部17で
一継手における一ビード当りの溶接指標値が計算
され、各継手におけるビードごとの溶接諸データ
および溶接指標値の整理ならびに出力をし、印字
部22により打ち出させることができる。したが
つて、溶接作業者は時間待ちをすることなく、担
当する幾つかの継手を順次または変則的な順番で
溶接でき、無駄時間の発生を抑制し能率よく作業
を行うことができる。 記憶された集積データはプリントアウトされ、
作業指揮者は一ビードごとの溶接諸データや一継
手の溶接指標値を記録カードとして入手でき、整
理して保管することができる。当日の溶接作業全
体が完了すれば、その一ビードごとの溶接履歴や
溶接諸データを整理して、翌日の作業の参考にす
ることができる。 〔考案の効果〕 本考案によれば、一ビードごとの溶接諸データ
や入熱量を判定して、溶接条件を単に計測および
加工するだけでなく、冶金的に健全な溶接継手を
保証するために溶接ビート単位ならびに溶接継手
単位に入熱管理を行い、適正な溶接が行われてい
るかをリアルタイムで監視することができる。加
えて、各データに基づいて翌日または次の他の継
手の溶接作業の指針を得ることができる。そのう
え、これら諸データを溶接履歴を含めて記録して
残すことができるので、溶接工事全体の品質保証
資料として保存することが可能となる。また、一
つのキーステーシヨンにリモートボツクスやセン
サーボツクスを複数個制御させ、一人の溶接作業
者が複数個の継手を扱うようにしておくと、溶接
による温度上昇のある継手が所定温度になるま
で、他の継手の溶接をすることができ、作業者が
連続して作業を行うことができる。また、溶接部
において諸データを計測し、それを処理部に取り
込む一方向の情報の流れのみならず、溶接条件を
きめ細かく指示して溶接手直しの工数を最小に留
めたり、溶接機ロツク信号を出力するなど双方向
の情報の交換が図られ、溶接作業の能率を高める
ことができる。そして、溶接結果に問題のある場
合には、溶接機を電気的にロツクして次の作業を
行えないようにすることができる。 〔実施例〕 以下、本考案をその実施例に基づいて詳細に説
明する。第2図は本考案の実施例を示す溶接条件
監視装置8のシーケンスブロツク図で、溶接機
9、計測手段10、データ処理手段11、入出
力/記憶手段12、表示手段13および警報手段
14をその主たる構成としている。 詳述すると、上述の溶接機9は、溶接作業者が
行う被覆アーク溶接機やその他の自動溶接機、半
自動溶接機などであつて、後述する溶接諸データ
の大部分が計測される対象物である。 上記の計測手段10は、溶接機9において計測
された溶接諸データ、例えば、溶接現場の大気温
度や湿度、継手の母材温度、溶接電圧や電流、一
ビードごとのアークタイムや一ビードの長さなど
を計測するものである。したがつて、これらデー
タを計測することができる各種の公知の機器類を
有するが、アークタイムと一ビードの長さは、溶
接作業者が個々に計測して計測データ入力器23
によつて入力するようにしてもよいし、また、自
動溶接機の移動速度(一ビードの長さ/一ビード
のアークタイム)として計測するものであつても
よい。そして、これらの溶接諸データは、計測手
段10よりデータ処理手段11に出力されるよう
になつている。 データ処理手段11は、データチエツク部15
と、このデータチエツク部15に予め入力されて
いる所定の制限値、例えば許容最低電圧値
Vmin、許容最大電流値Imax、一ビードのアー
クタイムの許容最小時間Tmin、一ビードの許容
最小長さLminおよび必要に応じて溶接機9の許
容最大速度Vmaxなどを出力する制限値設定部1
6と、データチエツク部15で溶接諸データの適
否判定が行われた後のデータを受けて溶接指標値
である例えば入熱量などを演算すると共に溶接管
理データとして各継手におけるビードごとの溶接
諸データおよび溶接指標値の整理ならびにその出
力を行う演算部17と、この演算部17で演算さ
れた溶接指標値の適否判定する判定部18と、こ
の判定部18に予め入力されている所定の規定
値、例えば一ビードの許容量大入熱量Hmaxなど
を出力する規定値設定部19とを有している。な
お、このデータ処理手段11には、後述するロツ
ク指令部24やそれによつて停止保持状態におか
れた溶接機9の作動ロツクを解除するロツク解除
指令部25が設けられている。 入出力/記憶手段12は、データ処理手段11
のデータチエツク部15と演算部17とからの溶
接諸データおよび溶接指標値を受けて記憶し、さ
らに、それらを出力する記憶部20と、この記憶
部20に予め溶接履歴および溶接のための所定制
限値および所定規制値を入力して溶接作業者に対
して溶接条件を指示する入力部21と、記憶部2
0内の記憶データを必要に応じて印字する印字部
22とを有している。 表示手段13は、記憶部20中のデータを溶接
中の作業者が目視確認することができる後述する
リモートボツクス32の表示体や、別途設けられ
たキーステーシヨンの作業指揮者が目視確認する
ことができる位置に設置された表示画面(CRT)
である。 警報手段14は、いま終了したばかりのビード
の溶接指標値が規定値を越えていた場合、データ
処理手段11の判定部18から出力された信号に
基づいて、例えば音、文字、光などにより作業者
および作業指揮者に警報を発するものである。な
お、このような警報が発せられると、判定部18
から上述の各構成手段を電気的に制御する中央制
御器のロツク指令部24に信号が入力され、その
継手を溶接している作業者の溶接作業が次に進ま
ないように、該当するリモートボツクス32を介
して対応する溶接機9がロツクされるようになつ
ている。 ちなみに、上述した溶接条件監視装置8は、第
3図に示すように所掌の作業者を目視できる位置
に設けられた指揮室のキーステーシヨン31にい
る一人の作業指揮者が、例えば八人の溶接作業者
の作業を指揮することができるようになつてい
る。このような場合には、作業指揮者が監視およ
び指揮するために操作する中央制御器と上述のデ
ータ処理手段11、入出力/記憶手段12、表示
手段13、警報手段14をひとまとめにしたパー
ソナルコンピユータやデータ処理用マイコンなど
の一つのキーステーシヨン31に対して、八人の
作業者のそれぞれの手元に表示手段13、警報手
段14などを一つにまとめた八つのリモートボツ
クス32(図示二つ)と溶接諸データを計測する
八つのセンサーボツクス33(図示二つ)が設置
される。なお、溶接作業者はリモートボツクス3
2に表示された溶接諸データを確認しつつ作業を
遂行するのであり、センサーボツクス33の計測
手段10において一ビード長さを溶接作業者が実
測してそのデータを入力する必要のあるような場
合には、センサーボツクス33に計測データ入力
器23が設置される。 このような構成の実施例によれば、次のように
作動させることができる。以下に、第2図のシー
ケンスブロツク図と第4図の操作手順フローチヤ
ートに基づいて説明する。 まず、キーステーシヨン31の作業指揮者が中
央制御器を作動させた後、当日施工する継手とそ
【表】
【表】 れを担当する溶接作業者と対応するリモートボツ
クス32を確認した上で、入出力/記憶手段12
の入力部21により、例えば第1表に示すような
溶接履歴(書誌的事項)を入力する。すなわち、
リモートボツクス32の番号、作業年月日、作業
時刻、製造番号、作業者番号、作業場所、溶接
法、溶材銘柄、溶接棒径とそのロツド番号などの
必要データを入力する(フローチヤートのステツ
プ1、以下、S1と記す)。 次に、作業指揮者がデータ処理手段11の規定
値設定部19に例えば第2表に示すような規定値
を入力する。なお、一人の作業指揮者が八人の溶
【表】 接作業者を指揮することができると共に、一人の
溶接作業者が四つの継手A,B,C,Dを溶接す
ることができるようになつているとすると、それ
ぞれの継手について継手選択番号、カード番号、
継手番号、一ビードの入熱量の最大規定値
hmax、各継手の一ビード平均入熱量の目標規定
値Hobj、溶接姿勢および第一パス目の入熱量の
加算の有無を入力する(S2)。なお、第一パス目
の入熱量の加算の有無とは、例えば継手の開先形
状が第5図に示すようにX型である場合、上側の
全パス6の終了後下側のパス7を溶接するに先立
ち第一パス6aをガウジングするので、継手にお
ける一ビード当りの平均入熱量を計算する場合、
この第一パス6aの入熱量を無視しなければなら
ないから、その旨の指令をするものである。 さらに、作業指揮者は、データ処理手段11の
制限値設定部16に許容最大電流値Imax、許容
最低電圧値Vmin、許容最小時間Tmin、許容最
小長さLminおよび必要に応じて許容最大速度
Vmaxを入力する(S3)。これらは、後述するよ
うに計測手段10で個々に計測された溶接諸デー
タとそれぞれを比較することにより、溶接棒から
アークの発生しているか否かを判定するために用
いられる。したがつて、溶接作業者が誤つてアー
クのない状態で作業していると、これらの数値の
うちのいずれかが制限値から外れた異常な値とな
るので直ちにそれが判るし、自動溶接機の作動状
態を確認することもできる。 このように種々の値が入力されると、溶接作業
を担当する溶接作業者は、リモートボツクス32
の表示盤に表わされた幾種類かの入力値を確認し
た後(S4)、溶接現場の気温や湿度ならびに継手
部の母材温度が溶接に差し支えないものであれ
ば、溶接作業を開始する(S5)。溶接が始まる
と、アークが一定時間継続したことによつて溶接
が開始したことを確認し、その後、センサーボツ
クス33の計測手段10の各検出機器が溶接諸デ
ータを計測し(S6)、それらがデータ処理手段1
1のデータチエツク部15に入力される(S7)。
この溶接諸データの入力は、溶接機9の電圧や電
流、アークタイムについては自動的に、一ビード
長さは一ビードの溶接終了ごとに、その溶接作業
者が計測および入力することによつて行われる。
なお、自動溶接機が採用されている場合は、上述
したアークタイムと一ビード長さに代えて、移動
速度が自動的に計測される。これらの溶接諸デー
タは、まず、個々に制限値設定部16内に記憶さ
れたそれぞれの制限値と比較される(S8)。すな
わち、一ビード溶接中に計測された電圧が許容最
低電圧値Vminより大きいか否か、計測された電
流が許容最大電流値Imaxより小さいか否か、溶
接長さが許容最小長さLminより大きいか否かな
どが判定される。これら全計測値がそれぞれの制
限値内になければ、溶接棒からアークが発生せ
ず、溶接が行われない。全計測値がそれぞれの制
限値内にあれば、溶接棒からアークが発生して所
定の溶接が行われているとみなされる。ちなみ
に、電流が許容最大電流値Imaxを越えていると、
溶接棒と構造材料とが接触していてアークが発生
しなく溶接がなされていないということが、間接
的に計測値より判明する。アークが発生するよう
な電流および電圧が計測されれば、アークタイ
ム、一ビード長さまたは溶接速度と共に演算部1
7に入力され、そこで、いま溶接が終了した一ビ
ードの溶接指標値である入熱量h[ジユール/cm]
が、次式に基づいて演算される(S9)。 h=(計測電圧V)×(計測電流I)×60×(アーク
タイムsec)/(一ビード長さcm) …(1) この演算された入熱量hが判定部18において
規定値設定部19内の入熱量の最大規定値hmax
より小さいか否かが判定される(S10)。もし、
その入熱量hがhmaxを越えていれば、そのビー
ドが降伏応力や靭性などの点で要求値より劣るこ
とになるので、直ちに警報手段14から音などで
溶接作業者と作業指揮者に入熱量オーバーの警報
が発せられる(S11)。このとき、溶接諸データ
と入熱量は消去され、記憶部20に入力されるこ
とはない。さらに、その溶接作業者のリモートボ
ツクス32の機能がロツク指令部24からの信号
でロツクされ(S12)、誤つて次のビードの溶接
作業に入らないようになる。そこで、溶接作業者
はそのビードを削除し(S13)、それが終了した
旨リモートボツクス32を操作すると、キーステ
ーシヨンの作業指揮者がロツク解除指令部25を
介して解除指令を出し、溶接を再開する(S5)。
上述の入熱量が最大規定値hmaxより小さいと判
定されると、溶接諸データと共に入熱量が記憶部
20に入力されて記憶されると共に(S14)、表
示手段13にその値が表示される。このとき、そ
の継手における従前のビードの入熱量との和をも
とに一ビード当りの平均入熱量hmean hmemn=Σhi/i …(2) ただし、iは溶接が終了したビード数 も計算され(S15)、この平均入熱量が目標入熱
量hobjに対して如何ほど異なつているかも表示さ
れるので(S16)、溶接作業者はリモートボツク
スにおいて例えば電流設定値を変えることにより
溶接条件を変更して、以後のビードの入熱量を調
整する(S17)。このような作業と計測が繰り返
されて、各ビードごとの溶接諸データと溶接指標
値が記憶される。これらの値は一ビードの形成終
了の度など、作業者の指示により任意の時に印字
部22で印字される。一つの継手における最終ビ
ードの形成が終了すると(S18)、演算部17で
一継手における一ビード当りの平均入熱量、さら
には、各ビードの入熱量から一継手における入熱
量の標準偏差などの所定の溶接指標値が計算され
る(S19)。なお、これらの記憶値は一継手ごと
に例えば第3表に示すような形式で、印字部22
により打ち出させることができる。
【表】 なお、上述の溶接作業において、継手の構造材
料温度の調整を必要とするときは、その継手の何
パス目であろうと何ビード目であろうと、同時に
担当している他の継手の残存しているパスのビー
ド溶接にとりかかることもでき、その際には、そ
の旨リモートボツクス32に入力しておけば、溶
接条件監視装置8は継手を混同することなく、溶
接諸データや溶接指標値を処理することができ
る。したがつて、溶接作業者は時間待ちをするこ
となく、担当する例えば四つの継手を順次または
変則的順番で溶接でき、無駄時間の発生を抑制し
能率よく作業を行うことができる。 もちろん、記憶された集積データはプリントア
ウトされ、作業指揮者は一ビードごとの溶接諸デ
ータや一継手の溶接指標値を記録カードとして入
手でき、整理して保管することができる。したが
つて、当日の溶接作業全体が完了すれば、その一
ビードごとの入熱量および平均入熱量と溶接履歴
などと溶接諸データを整理して、翌日の作業の参
考にすることができる。一つの溶接工事全体の一
ビードごとの溶接諸データを自動的に記録カード
として入手できるので、溶接諸データから入熱量
のヒストグラムを演算部17で自動的に作成さ
せ、その溶接品質をチエツクすることもできる。
その結果、溶接工事全体の品質管理がなされ、品
質保証を行うことができる。なお、溶接工事全体
の完了後は、各継手溶接の合否の判定をするため
に、必要に応じて非破壊試験などが行われる。 以上の説明から判るように、溶接条件監視装置
が上述した機能を有する計測手段とデータ処理手
段と入出力/記憶手段と表示手段と警報手段とを
具備しているので、一ビードごとの溶接諸データ
や入熱量を判定して、溶接が適正に行われている
かをリアルタイムで監視することができる。加え
て、各データに基づいて翌日または次の他の継手
の溶接作業の指針を得ることができる。そのう
え、これら諸データを溶接履歴を含めて記録して
残すことができるので、溶接工事全体の品質保証
資料として保存することが可能となる。また、一
つのキーステーシヨンにリモートボツクスやセン
サーボツクスを複数個制御させ、一人の溶接作業
者が複数個の継手を扱うようにしておくと、溶接
による温度上昇のある継手が所定温度になるま
で、他の継手の溶接をすることができ、作業者が
連続して作業を行い、また、溶接部において諸デ
ータを計測し、それを処理部に取り込む一方向の
情報の流れのみとなるのではなく、処理部より溶
接部へ溶接条件の指示を流したり、ロツク指令部
により溶接機ロツク信号を出力するなど、双方向
の情報の流れを可能にして、溶接作業の能率を高
めることができる。 すなわち、溶接条件を単に計測および加工する
だけでなく、冶金的に健全な溶接継手を保証する
ために溶接ビート単位ならびに溶接継手単位に入
熱管理を行うことができる。そして、手溶接を主
に対象とする装置であつて、溶接に先立ち仮のア
ークを出す場合や、アークスタートに失敗した場
合にも対処することができる。そのうえ、溶接作
業者の管理を行うことができ、作業者へ作業条件
を示すと共に、作業結果のまとめや記録を行うと
共に、万一溶接結果に問題のある場合には、溶接
機を電気的にロツクし何らかの処置を施さなけれ
ば、次の作業が行えないようにすることができ
る。したがつて、特殊な構造材料の継手を溶接す
る際、その溶接中の溶接諸データを計測演算し
て、溶接品質の維持を図るべく直ちに溶接作業に
反映させることができる。溶接作業者に溶接条件
をきめ細かく指示および管理でき、しかも、溶接
品質上問題があると溶接機の機能を停止保持さ
せ、溶接手直しの工数を最小限に留めることがで
きる。溶接管理データの整理や出力が行え、それ
らのデータを記録して品質保証資料として保存で
き、以後の溶接作業の指針としたり、溶接作業の
能率向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は継手における溶接部の斜視図、第2図
は本考案の実施例である溶接条件監視装置のシー
ケンスブロツク図、第3図は溶接条件監視装置の
全体概略構成図、第4図は本考案の操作手順フロ
ーチヤート、第5図はX型開先を有する継手の溶
接部の斜視図である。 1……継手、3……ビード、8……溶接条件監
視装置、9……溶接機、10……計測手段、11
……データ処理手段、12……入出力/記憶手
段、13……表示手段(表示体、CRT)、14…
…警報手段、15……データチエツク部、17…
…演算部、18……判定部、21……入力部、2
2……印字部、24……ロツク指令部、25……
ロツク解除指令部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 溶接作業中の諸データを計測し、その溶接の
    適否を判定することができるようになつている
    溶接監視装置において、 計測手段により計測された溶接作業中におけ
    る溶接諸データを所定制限値に基づいて適否判
    定するデータチエツク部と、前記溶接諸データ
    に基づいて溶接指標値を演算すると共に溶接管
    理データとして各継手におけるビードごとの溶
    接諸データおよび溶接指標値の整理ならびにそ
    の出力を行う演算部と、前記溶接指標値を所定
    規定値に基づいて適否判定する判定部と、その
    判定部で否判定されたとき、溶接機の機能を停
    止保持させるロツク指令部と、溶接機の停止保
    持を解除するためのロツク解除指令部とを有す
    るデータ処理手段と、 前記データ処理手段へ上記所定制限値および
    所定規制値を入力して溶接作業者に対して溶接
    条件を指示するための入力部と、前記データチ
    エツク部で適判定された溶接諸データおよび前
    記判定部で適判定された溶接指標値を記憶し出
    力する記憶部とを有する入出力/記憶手段と、 前記判定部における結果ならびに諸データ
    を、溶接作業者および作業指揮者へ知らせる表
    示手段と、 前記判定部により判定された溶接指標値が所
    定規定値から外れていると、溶接作業者および
    作業指揮者へ警報を発する警報手段と、 を具備していることを特徴とする溶接条件監
    視装置。 (2) 前記入出力/記憶手段には、集積されたデー
    タを印字する印字部が設けられていることを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第(1)項に記載
    の溶接条件監視装置。
JP5768883U 1983-04-18 1983-04-18 溶接条件監視装置 Granted JPS59165771U (ja)

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