JPH0133592B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0133592B2 JPH0133592B2 JP59052821A JP5282184A JPH0133592B2 JP H0133592 B2 JPH0133592 B2 JP H0133592B2 JP 59052821 A JP59052821 A JP 59052821A JP 5282184 A JP5282184 A JP 5282184A JP H0133592 B2 JPH0133592 B2 JP H0133592B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film layer
- base material
- coated fabric
- moisture permeability
- waterproof
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Description
A 本発明の技術分野
本発明は防水性・透湿性コーテイング生地に関
する。更に詳しくは、耐久性のある極めて高度の
防水性およびすぐれた透湿性を併有する風合の柔
軟な防水性・透湿性コーテイング生地に関する。 B 従来技術とその問題点 従来より、各種の防水性生地が公表され、レイ
ンコートなどの防水衣料や、テント、ターポリン
その他の製品に実用されているが、いずれも透湿
性に乏しく、そのためにたとえばレインコートな
どの防水衣料は着用時にむれによる不快感を与え
また、テントなどは実用時にその内部に水蒸気が
凝結するなどの欠点がある。 本発明者らは上記の欠点を改善するために種々
の検討を加えた結果、繊維基材の少なくとも片面
にポリウレタン重合体を主体とする合成重合体か
ら構成された特殊な微多孔質皮膜を有するコーテ
イング生地を見いだし、これによつて、すぐれた
透湿性と適度の通気性および耐久性のある防水性
を併有する風合の柔軟な透湿性、防水性コーテイ
ング生地を提供し得た。 この透湿性・防水性コーテイング生地は優れた
透湿性と適度の通気性を有するためにレインコー
トなどの防水衣料は勿論のこと、発汗を伴なう運
動を行なう際には着用するスポーツ衣料として、
むれによる不快感を与えない特徴と有する。 しかしながら、耐水圧が乏しいためにライダー
スーツ、ウエツトスーツなど特殊な高度の耐水圧
を要求される分野には使用時に漏水する欠点があ
る。 この欠点を改善するために孔径を小さくするな
どの手段により耐水圧を向上させることが考えら
れるが、この方法の場合、第1図に示すごとく耐
水圧の向上に伴なつて透湿性が著しく低下し、従
つてポリウレタン微多孔質皮膜の単一層では上記
課題を解決し得ないことが明白となつた。 C 本発明の目的 本発明の目的は上記の欠点をことごとく改善し
た耐久性のある極めて高度の防水性および優れた
透湿性を併有する風合の柔軟なコーテイング生地
を提供することにある。 D 本発明の構成 すなわち、本発明は繊維基材の少なくとも片面
に微多孔質皮膜層と実質的無孔質の皮膜層とを有
するコーテイング生地であつて、該微多孔質皮膜
層は耐水圧が0.07Kg/cm2乃至0.6Kg/cm2であり、
透湿度が5000g/m2・24hrs以上の性能を有する
ポリウレタン重合体を主体とする合成重合体から
構成され、該無孔質の皮膜層は厚さ3ミクロン乃
至20ミクロンの皮膜層を有し、耐水圧が0.25Kg/
cm2乃至1.0Kg/cm2であり、かつ透湿度が3000g/
m2・24時間以上の性能を有する合成重合体から構
成され、しかも上記コーテイング生地は耐水圧が
2.5Kg/cm2以上であり、透湿度が3000g/m2・24
時間以上であることを特徴とする防水性・透湿性
コーテイング生地である。 本発明に係る防水性・透湿性コーテイング生地
は特別に準備された少なくとも2種類のコーテイ
ング剤と繊維基材への加工処理との組合せによる
相乗効果として得られるものであり、特定の微多
孔質皮膜層と実質的に無孔質の皮膜層とが重ねて
接着されていることにより透湿性を殆ど低下させ
ずに耐水圧を飛躍的に向上し得たことは誠に驚く
べきことである。 本発明に係る防水性・透湿性コーテイング生地
は、ポリウレタン重合体を主体とする合成重合体
から構成される微多孔質皮膜層が、その表面に多
数の微細な小孔を有し、皮膜層内部に該小孔と連
通した比較的粗大なる空胴部を有し、かつ隣接す
る該空胴部相互を仕切る壁面の少なくとも一部に
連通孔を有する構造を具備することにより著効を
示す特徴を有する。特に表面の微細小孔の平均断
面直径が5ミクロン以下、好ましくは1ミクロン
以下であり、かつ空胴部の平均断面直径が微細小
孔の少なくとも3倍である場合に著効を示す。 また、本発明に係る防水性・透湿性コーテイン
グ生地は実質的に無孔質の皮膜層が厚さ3ミクロ
ン乃至20ミクロンの皮膜層を形成した際に耐水圧
が0.25Kg/cm2乃至1.0Kg/cm2であり、透湿度が
3000g/m2・24時間以上の性能を有する合成重合
体から構成された場合に著効を示す。 而して、本発明に係る防水性・透湿性コーテイ
ング生地は繊維基材に微多孔質皮膜層が重ねて接
着されていて更にこの層の上に実質的に無孔質の
皮膜層が重ねて接着されていてもよく、また繊維
基材に実質的に無孔質の皮膜層が重ねて接着され
ていて更にこの層の上に微多孔質皮膜層が重ねて
接着されていてもよく、いずれの場合も著効を示
す。 本発明に係る防水性・透湿性コーテイング生地
の繊維基材であるベース素材は合成繊維、天然繊
維のいかなるものであつてもよく、また、織物、
編物、不織布などのすべての組織のものが使用で
きる。 次に本発明に係るコーテイング生地を製造工程
例に従つて説明する。 本発明のコーテイング生地を製造する具体例の
一つとして以下に示す工程がある。この工程は好
ましい実例の一つであるが、本発明の製造方法は
この方法に限定されるものでないのは勿論であ
る。 すなわち、 (第一工程) 繊維基材にポリウレタン重合体溶液の浸透を抑
制するための処理をあらかじめ施す。 (第二工程) ポリウレタン重合体を主体として含有する極性
有機溶剤溶液を前記基材の少なくとも片面に塗布
する。 (第三工程) 凝固浴中に浸漬し、ポリウレタン微多孔質皮膜
を形成させる。 (第四工程) 前記ポリウレタン微多孔質皮膜層の上に透湿性
を有する合成重合体の実質的に無孔質の皮膜層を
形成する。 (第五工程) 撥水処理を施す。 すなわち、本発明にあつては第二工程に示され
るポリウレタン重合体を主体として含有する極性
有機溶剤溶液を直接繊維基材の少なくとも片面に
塗布し、次いで凝固処理を行つてもよいが、透湿
性を向上させる一方コーテイング生地の風合を改
良し、かつ微多孔質皮膜と繊維基材との接着性を
改良することを目的として前処理を施すことが好
ましい。第1の考え方としてポリウレタン重合体
が繊維基材の厚み方向に該基材厚さの3分の1程
度までは浸透を許容するが、それ以上は浸透させ
ないようにすることが風合上および透湿性の面で
好ましい。 そのための処理手段としては繊維基材の表面で
かつポリウレタン重合体溶液を塗布する面を加熱
加圧して繊維の断面形状を変形し、繊維間隙を狭
くしておく方法、繊維基材に弗素系撥水剤などの
撥水剤を施す方法などがある。而してこれらの処
理手段を繊維基材に適宜施すことにより、ポリウ
レタン重合体溶液の塗布にあたり、該重合体溶液
の繊維基材に対する浸透を抑制すると同時に該基
材を構成する繊維と合成重合体との結合を弛緩
し、従つて風合が柔軟で透湿性、剥離強力の良好
なコーテイング生地が得られる。なおポリウレタ
ン重合体溶液が繊維基材の厚さ方向にその厚さの
3分の1以上浸透していると透湿度、手裂強度な
どの物性や柔軟性が低下する。 本発明に使用する撥水剤としては弗素系撥水剤
の使用が好ましい。なお、弗素系撥水剤の繊維基
材に対する付着量は、第二工程で使用する重合体
溶液の粘度に関連するが0.03乃至1.0重量%の範
囲で処理するのが望ましい。この範囲を逸脱する
と、たとえば付着量が0.03重量%未満の場合はポ
リウレタン重合体溶液の繊維基材に対する浸透を
抑制する効果が乏しく、従つて得られるコーテイ
ング生地の風合の柔軟性および透湿性に劣る。一
方、付着量が1.0重量%を越える場合はその処理
効果は顕著であり、得られるコーテイング生地の
風合は極めて柔軟であり、かつ優れた透湿性を有
するものの剥離強力が弱く耐久性に乏しい。 なお、上記の撥水処理を施した繊維基材に、さ
らに水乃至水/極性有機溶剤混合液を基材重さに
対して100重量%以下を含有させたのち、次の第
二工程以下の工程を実施することにより、その作
用機構は詳かでないが、撥水処理単独の場合に比
してその作用効果が顕著であり、特に剥離強度が
大巾に向上する。 本発明において、透湿性を損わず、ポリウレタ
ン重合体皮膜と繊維基材との剥離強度を向上する
ため、該重合体を塗布する繊維基材表面にポリウ
レタン重合体とは組成を異にする合成重合体とく
に接着機能を有する合成重合体を点状乃至線状に
間歇的に塗布しておくことも好ましい。 本発明にあつては上述のごときあらかじめ前処
理を施した繊維基材にポリウレタン重合体を主体
とする極性有機溶剤溶液を塗布する。 本発明に使用するポリウレタン重合体としては
ポリエステル系あるいはポリエーテル系のポリウ
レタン重合体が考えられ、これらの重合体は一般
に湿式凝固法によつて微多孔質皮膜を形成する機
能を有するものであれば如何なるものでも採用で
きる。然しながら本発明にあつてはこれらのポリ
ウレタン重合体を用いてきわめて微小な小孔を塗
布皮膜表面に形成させると同時に該皮膜内部には
表面の水孔直径より大きい内径を有する空胴部を
形成させることが必要であり、そのためにポリウ
レタン重合体を主体とする塗布溶液は特別に調整
される必要がある。 ここに本発明に使用するポリウレタン重合体溶
液の組成の一例を示す。 本発明においてはポリウレタン重合体8乃至25
重量%を含有するジメチルホルムアミドによつて
代表される極性有機溶媒溶液に、弗素系撥水剤
0.1乃至1.0重量%、ポリイソシアネート類0.2乃至
3重量%および非イオン界面活性剤1乃至8重量
%を配合した調合液の使用が望ましい。 本発明に使用する撥水剤としては弗素系撥水
剤、シリコーン系撥水剤などが使用できるが、と
くに弗素系撥水剤が有効であり、ポリイソシアネ
ート類と併用することにより、湿式凝固法によつ
て生成するポリウレタン微多孔質皮膜の表面のみ
ならず、該皮膜に内在する多数の微細気孔の表面
に耐久性のある撥水性を付与することができる。 なお撥水剤の含有量が0.1重量%より少ない場
合は充分な撥水性が得られず、一方1.0重量%よ
り多い場合は湿式凝固に際しして生成する微多孔
質皮膜に内在する気孔の大きさを不均一にする傾
向がある。 ポリイソシアネート類としては、ジイソシアネ
ート類、トリイソシアネート類などのイソシアネ
ート基を2以上有する化合物が挙げられ、例えば
2,4−(2,6−)トリレンジイソシアネート、
ジフエニルメタン4,4′−ジイソシアネート、
1,4−ナフタレンジイソシアネート、イソホロ
ンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシア
ネートなどのジイソシアネート類およびこれらの
ジイソシアネート類3モルと活性水素を3有する
化合物たとえば、トリメチロールプロパン、グリ
セリンなど1モルとの付加反応によつて得られる
トリイソシアネート類などから任意に選択使用で
きる。 なお、これらのポリイソシアネート類はそのイ
ソシアネート基が遊離した形であつてもあるいは
フエノールなどを付加して安定化した形であつて
も差支えない。 ここにポリイソシアネート類の作用効果として
は、前述した撥水剤のポリウレタン微多孔質皮膜
に対する接着性を高めて、撥水性の耐久性を付与
するとともに、微多孔質皮膜の耐揉性を向上す
る。なお、ポリイソシアネート類の含有量が0.2
重量%より少ない場合はその作用効果が乏しいた
めに撥水性の耐久性および微多孔質皮膜の耐揉性
が不充分であり、一方3重量%よりも多い場合は
その効果が顕著であるが風合が粗硬になる。 本発明に使用する非イオン界面活性剤としては
通常市販されている非イオン界面活性剤の任意の
ものが使用できるが、特にポリプロピレングリコ
ールとポリエチレングリコールとのブロツク体よ
りなる非イオン界面活性剤が好ましい結果を与え
る。 すなわち、本発明においては、かかる非オイン
界面活性剤を含有させたことにより、前述の撥水
剤ならびにポリイソシアネート類あるいは顔料そ
の他の添加剤などのポリウレタン重合体溶液に対
する相溶性を高める効果があり、また該ポリウレ
タン重合体溶液を凝固浴中に浸漬した際に、重合
体溶液中の溶剤の凝固浴への溶出速度と凝固浴中
の水の重合体溶液中への滲透および拡散速度を調
節する作用効果があり、その結果生成した微多孔
質皮膜に内在する気孔を均一かつ微細化するとと
もに、気孔の表面に使用した撥水剤の大部分を均
一に集合することができる。なお非イオン界面活
性剤の含有量が1重量%より少ない場合はその作
用効果が不充分であり、一方8重量%より多い場
合は生成する微多孔質皮膜内部の気孔径が疎大に
なる傾向がある。 なお、本発明のポリウレタン重合体は、ポリエ
ステル系あるいはポリエーテル系ポリウレタン重
合体などの任意のものが使用できるが、一般に湿
式凝固法によるポリウレタン微多孔質皮膜の形成
に際してポリウレタン重合体含有量と生成する微
多孔質皮膜に内在する気孔の直径との間には相関
性があり、含有量が低くなるに従つて気孔径は緻
密となる傾向がある。本発明では併用する非イオ
ン界面活性剤の作用効果によつてこの傾向は緩和
されるが、ポリウレタン重合体の含有量が8重量
%より低い場合は、多孔質皮膜小孔の直径を5ミ
クロン以下に形成させることが困難であり、一方
25重量%より高い場合はきわめて微細な気孔が形
成し得るが、透湿性が乏しく風合がラバーライク
になる。 上記塗料液の塗布方法としてはナイフオーバー
ロールコーターその他通常のコーテイング機を使
用し、任意の厚さに均一に塗布する。 なお、本発明に使用する上述の調合液の粘度は
とくに限定されないが、粘度が極端に低い場合
は、たとえ前処理を施しても該調合液の繊維基材
への浸透を抑制することが困難であるので前処理
方法と併せて考慮する必要がある。 以上述べたように、本発明においては塗布液と
しては撥水剤、ポリイソシアネート類および非イ
オン界面活性剤をそれぞれ規定範囲内の量で含有
するポリウレタン重合体溶液を使用することによ
つて、これらの相乗作用により第2図に示すごと
く微多孔質皮膜1が繊維基材2の表面に形成され
ると同時に微多孔質皮膜内部には多数の微細な内
径を有する空胴部4,4′,4″が形成される。 一方、微多孔質皮膜1の表面には小孔3,3′,
3″が多数形成されており、しかもその小孔の直
径は5ミクロン以下のものが相当数存在する。中
には直径が1ミクロン以下の小孔も多数存在す
る。実施例1に基づく実測によると、小孔の直径
が0.1ミクロンから3.0ミクロンまで分布してお
り、かつ0.1ミクロンから1.0ミクロンまでの小孔
がかなりの割合を占めていた。また、これらの小
孔のほとんどのものはその皮膜内部における空胴
部4,4′,4″と連通しており、その空胴部の空
隙部径は小孔の直径の少なくとも3倍以上あり、
いわゆるとつくり形を形成しているという従来全
く考えられなかつた構造を有している。空隙部径
は通常平均50ミクロン、特に30ミクロン程度まで
好ましい。ちなみに図の空胴部4′における空隙
部のXおよびYを実測した結果Xは20ミクロン、
Yは12ミクロンであつた。 さらに本発明においては隣接する空胴部間を仕
切る壁部の一部または全部に1つまたは複数個の
小孔5,5′,5″が設けられ空胴部間を連通した
構造を有している。この連通孔の直径は5ミクロ
ン以下、通常0.1〜3ミクロン程度である。従来
の微多孔質皮膜は独立気泡を多数包含するものや
表裏両面を連通する管状の孔が多数存在するごと
き構造のもので、しかもそれらの径は大部分が10
ミクロン以上のものであつたため、透湿性、通気
性が戻るかあるいは防水性に劣るかの欠点を有す
るものであつたが、本発明では5ミクロン以下と
いうきわめて微小な小孔と、比較的大きい空胴部
との組合せよりなる新規な微多孔質皮膜であるた
め耐水性、柔軟性、剥離強力にすぐれかつ透湿
性、通気性、防水性にもすぐれたコーテイング生
地を得ることができる。また、本発明の微多孔質
皮膜は前記のごとき特徴的な構造を有するため防
水性、透湿性の面で優れた機能を発揮できる。な
お本発明の微多孔質皮膜表面に形成される小孔は
極めて多数存在しており、ある部分について測定
した結果50万個/cm2以上も存在していることが分
つた。 第三工程については特に限定されないが、凝固
浴としてジメチルホルムアミド5乃至15重量%を
含有する水溶液を用いるのが有利である。ポリウ
レタン重合体の凝固が完結すれば、微多孔質皮膜
層中に残存する溶剤を充分に洗浄除去し、乾燥す
る。 第四工程は上述のごとき方法によつて形成され
るポリウレタン微多孔質皮膜層に接して透湿性を
有する合成重合体から構成された実質的に無孔質
の皮膜層を形成させる工程である。第2図に、微
多孔質皮膜層の表面に、実質的に無孔質で透湿性
を有する皮膜層6を形成した拡大断面図を示す。 ここで使用する透湿性を有する合成重合体とし
ては、該合成重合体溶液から厚さ3ミクロン乃至
20ミクロンの乾式皮膜層を形成させた場合に耐水
圧が0.25Kg/cm2乃至1.0Kg/cm2であり、かつ透湿
度が3000g/m2・24時間以上の性能を有する合成
重合体が望ましい。 たとえば、ポリウレタン系重合体、ポリアクリ
ル酸系重合体、シリコール系重合体を主体とする
合成重合体から選択された合成重合体を使用する
場合に著効を示す。 なお、前記の透湿性能は合成重合体の構造自体
に組込まれていてもよいが、透湿性能を有する物
質が合成重合体に添加されている場合も同様の効
果を示す。該皮膜層の形成方法としては任意の方
法が採用できるが、例えば該合成重合体の溶液を
ナイフオーバーロールコーターその他通常のコー
テイング機を使用し、均一に規定の厚さに塗布し
乾燥する。 本発明にあつて前述のごとき性能を規制した理
由は本発明のポリウレタン微多孔質皮膜層に接し
て通常使用される合成重合体溶液を使用して実質
的に無孔質の皮膜層を形成させた場合、形成され
た皮膜層の膜厚が厚くなるに従つて耐水圧は著し
く増大するが、一方、透湿性は著しく低下し本発
明の目的を達成し得ないためである。 しかるに、本発明における透湿性を有する合成
重合体溶液を使用して無孔質皮膜を形成させた場
合、耐水圧は極端に向上するとともに透湿性は殆
ど低下せず(無孔質皮膜層の透湿性能と略同程度
の透湿性を示し)初めて本発明を達成し得るもの
である。 ここに、その一つを例示する。すなわち、本発
明の第一工程乃至第三工程を経て耐水圧0.40Kg/
cm2、透湿度5500g/m2・24時間の性能を有するコ
ーテイング生地に第四工程を実施した。 使用する重合体溶液としては、次の性能を有す
る透湿性ポリウレタン(不揮発分30%)のIPA/
トリオール溶液(本発明)と、
する。更に詳しくは、耐久性のある極めて高度の
防水性およびすぐれた透湿性を併有する風合の柔
軟な防水性・透湿性コーテイング生地に関する。 B 従来技術とその問題点 従来より、各種の防水性生地が公表され、レイ
ンコートなどの防水衣料や、テント、ターポリン
その他の製品に実用されているが、いずれも透湿
性に乏しく、そのためにたとえばレインコートな
どの防水衣料は着用時にむれによる不快感を与え
また、テントなどは実用時にその内部に水蒸気が
凝結するなどの欠点がある。 本発明者らは上記の欠点を改善するために種々
の検討を加えた結果、繊維基材の少なくとも片面
にポリウレタン重合体を主体とする合成重合体か
ら構成された特殊な微多孔質皮膜を有するコーテ
イング生地を見いだし、これによつて、すぐれた
透湿性と適度の通気性および耐久性のある防水性
を併有する風合の柔軟な透湿性、防水性コーテイ
ング生地を提供し得た。 この透湿性・防水性コーテイング生地は優れた
透湿性と適度の通気性を有するためにレインコー
トなどの防水衣料は勿論のこと、発汗を伴なう運
動を行なう際には着用するスポーツ衣料として、
むれによる不快感を与えない特徴と有する。 しかしながら、耐水圧が乏しいためにライダー
スーツ、ウエツトスーツなど特殊な高度の耐水圧
を要求される分野には使用時に漏水する欠点があ
る。 この欠点を改善するために孔径を小さくするな
どの手段により耐水圧を向上させることが考えら
れるが、この方法の場合、第1図に示すごとく耐
水圧の向上に伴なつて透湿性が著しく低下し、従
つてポリウレタン微多孔質皮膜の単一層では上記
課題を解決し得ないことが明白となつた。 C 本発明の目的 本発明の目的は上記の欠点をことごとく改善し
た耐久性のある極めて高度の防水性および優れた
透湿性を併有する風合の柔軟なコーテイング生地
を提供することにある。 D 本発明の構成 すなわち、本発明は繊維基材の少なくとも片面
に微多孔質皮膜層と実質的無孔質の皮膜層とを有
するコーテイング生地であつて、該微多孔質皮膜
層は耐水圧が0.07Kg/cm2乃至0.6Kg/cm2であり、
透湿度が5000g/m2・24hrs以上の性能を有する
ポリウレタン重合体を主体とする合成重合体から
構成され、該無孔質の皮膜層は厚さ3ミクロン乃
至20ミクロンの皮膜層を有し、耐水圧が0.25Kg/
cm2乃至1.0Kg/cm2であり、かつ透湿度が3000g/
m2・24時間以上の性能を有する合成重合体から構
成され、しかも上記コーテイング生地は耐水圧が
2.5Kg/cm2以上であり、透湿度が3000g/m2・24
時間以上であることを特徴とする防水性・透湿性
コーテイング生地である。 本発明に係る防水性・透湿性コーテイング生地
は特別に準備された少なくとも2種類のコーテイ
ング剤と繊維基材への加工処理との組合せによる
相乗効果として得られるものであり、特定の微多
孔質皮膜層と実質的に無孔質の皮膜層とが重ねて
接着されていることにより透湿性を殆ど低下させ
ずに耐水圧を飛躍的に向上し得たことは誠に驚く
べきことである。 本発明に係る防水性・透湿性コーテイング生地
は、ポリウレタン重合体を主体とする合成重合体
から構成される微多孔質皮膜層が、その表面に多
数の微細な小孔を有し、皮膜層内部に該小孔と連
通した比較的粗大なる空胴部を有し、かつ隣接す
る該空胴部相互を仕切る壁面の少なくとも一部に
連通孔を有する構造を具備することにより著効を
示す特徴を有する。特に表面の微細小孔の平均断
面直径が5ミクロン以下、好ましくは1ミクロン
以下であり、かつ空胴部の平均断面直径が微細小
孔の少なくとも3倍である場合に著効を示す。 また、本発明に係る防水性・透湿性コーテイン
グ生地は実質的に無孔質の皮膜層が厚さ3ミクロ
ン乃至20ミクロンの皮膜層を形成した際に耐水圧
が0.25Kg/cm2乃至1.0Kg/cm2であり、透湿度が
3000g/m2・24時間以上の性能を有する合成重合
体から構成された場合に著効を示す。 而して、本発明に係る防水性・透湿性コーテイ
ング生地は繊維基材に微多孔質皮膜層が重ねて接
着されていて更にこの層の上に実質的に無孔質の
皮膜層が重ねて接着されていてもよく、また繊維
基材に実質的に無孔質の皮膜層が重ねて接着され
ていて更にこの層の上に微多孔質皮膜層が重ねて
接着されていてもよく、いずれの場合も著効を示
す。 本発明に係る防水性・透湿性コーテイング生地
の繊維基材であるベース素材は合成繊維、天然繊
維のいかなるものであつてもよく、また、織物、
編物、不織布などのすべての組織のものが使用で
きる。 次に本発明に係るコーテイング生地を製造工程
例に従つて説明する。 本発明のコーテイング生地を製造する具体例の
一つとして以下に示す工程がある。この工程は好
ましい実例の一つであるが、本発明の製造方法は
この方法に限定されるものでないのは勿論であ
る。 すなわち、 (第一工程) 繊維基材にポリウレタン重合体溶液の浸透を抑
制するための処理をあらかじめ施す。 (第二工程) ポリウレタン重合体を主体として含有する極性
有機溶剤溶液を前記基材の少なくとも片面に塗布
する。 (第三工程) 凝固浴中に浸漬し、ポリウレタン微多孔質皮膜
を形成させる。 (第四工程) 前記ポリウレタン微多孔質皮膜層の上に透湿性
を有する合成重合体の実質的に無孔質の皮膜層を
形成する。 (第五工程) 撥水処理を施す。 すなわち、本発明にあつては第二工程に示され
るポリウレタン重合体を主体として含有する極性
有機溶剤溶液を直接繊維基材の少なくとも片面に
塗布し、次いで凝固処理を行つてもよいが、透湿
性を向上させる一方コーテイング生地の風合を改
良し、かつ微多孔質皮膜と繊維基材との接着性を
改良することを目的として前処理を施すことが好
ましい。第1の考え方としてポリウレタン重合体
が繊維基材の厚み方向に該基材厚さの3分の1程
度までは浸透を許容するが、それ以上は浸透させ
ないようにすることが風合上および透湿性の面で
好ましい。 そのための処理手段としては繊維基材の表面で
かつポリウレタン重合体溶液を塗布する面を加熱
加圧して繊維の断面形状を変形し、繊維間隙を狭
くしておく方法、繊維基材に弗素系撥水剤などの
撥水剤を施す方法などがある。而してこれらの処
理手段を繊維基材に適宜施すことにより、ポリウ
レタン重合体溶液の塗布にあたり、該重合体溶液
の繊維基材に対する浸透を抑制すると同時に該基
材を構成する繊維と合成重合体との結合を弛緩
し、従つて風合が柔軟で透湿性、剥離強力の良好
なコーテイング生地が得られる。なおポリウレタ
ン重合体溶液が繊維基材の厚さ方向にその厚さの
3分の1以上浸透していると透湿度、手裂強度な
どの物性や柔軟性が低下する。 本発明に使用する撥水剤としては弗素系撥水剤
の使用が好ましい。なお、弗素系撥水剤の繊維基
材に対する付着量は、第二工程で使用する重合体
溶液の粘度に関連するが0.03乃至1.0重量%の範
囲で処理するのが望ましい。この範囲を逸脱する
と、たとえば付着量が0.03重量%未満の場合はポ
リウレタン重合体溶液の繊維基材に対する浸透を
抑制する効果が乏しく、従つて得られるコーテイ
ング生地の風合の柔軟性および透湿性に劣る。一
方、付着量が1.0重量%を越える場合はその処理
効果は顕著であり、得られるコーテイング生地の
風合は極めて柔軟であり、かつ優れた透湿性を有
するものの剥離強力が弱く耐久性に乏しい。 なお、上記の撥水処理を施した繊維基材に、さ
らに水乃至水/極性有機溶剤混合液を基材重さに
対して100重量%以下を含有させたのち、次の第
二工程以下の工程を実施することにより、その作
用機構は詳かでないが、撥水処理単独の場合に比
してその作用効果が顕著であり、特に剥離強度が
大巾に向上する。 本発明において、透湿性を損わず、ポリウレタ
ン重合体皮膜と繊維基材との剥離強度を向上する
ため、該重合体を塗布する繊維基材表面にポリウ
レタン重合体とは組成を異にする合成重合体とく
に接着機能を有する合成重合体を点状乃至線状に
間歇的に塗布しておくことも好ましい。 本発明にあつては上述のごときあらかじめ前処
理を施した繊維基材にポリウレタン重合体を主体
とする極性有機溶剤溶液を塗布する。 本発明に使用するポリウレタン重合体としては
ポリエステル系あるいはポリエーテル系のポリウ
レタン重合体が考えられ、これらの重合体は一般
に湿式凝固法によつて微多孔質皮膜を形成する機
能を有するものであれば如何なるものでも採用で
きる。然しながら本発明にあつてはこれらのポリ
ウレタン重合体を用いてきわめて微小な小孔を塗
布皮膜表面に形成させると同時に該皮膜内部には
表面の水孔直径より大きい内径を有する空胴部を
形成させることが必要であり、そのためにポリウ
レタン重合体を主体とする塗布溶液は特別に調整
される必要がある。 ここに本発明に使用するポリウレタン重合体溶
液の組成の一例を示す。 本発明においてはポリウレタン重合体8乃至25
重量%を含有するジメチルホルムアミドによつて
代表される極性有機溶媒溶液に、弗素系撥水剤
0.1乃至1.0重量%、ポリイソシアネート類0.2乃至
3重量%および非イオン界面活性剤1乃至8重量
%を配合した調合液の使用が望ましい。 本発明に使用する撥水剤としては弗素系撥水
剤、シリコーン系撥水剤などが使用できるが、と
くに弗素系撥水剤が有効であり、ポリイソシアネ
ート類と併用することにより、湿式凝固法によつ
て生成するポリウレタン微多孔質皮膜の表面のみ
ならず、該皮膜に内在する多数の微細気孔の表面
に耐久性のある撥水性を付与することができる。 なお撥水剤の含有量が0.1重量%より少ない場
合は充分な撥水性が得られず、一方1.0重量%よ
り多い場合は湿式凝固に際しして生成する微多孔
質皮膜に内在する気孔の大きさを不均一にする傾
向がある。 ポリイソシアネート類としては、ジイソシアネ
ート類、トリイソシアネート類などのイソシアネ
ート基を2以上有する化合物が挙げられ、例えば
2,4−(2,6−)トリレンジイソシアネート、
ジフエニルメタン4,4′−ジイソシアネート、
1,4−ナフタレンジイソシアネート、イソホロ
ンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシア
ネートなどのジイソシアネート類およびこれらの
ジイソシアネート類3モルと活性水素を3有する
化合物たとえば、トリメチロールプロパン、グリ
セリンなど1モルとの付加反応によつて得られる
トリイソシアネート類などから任意に選択使用で
きる。 なお、これらのポリイソシアネート類はそのイ
ソシアネート基が遊離した形であつてもあるいは
フエノールなどを付加して安定化した形であつて
も差支えない。 ここにポリイソシアネート類の作用効果として
は、前述した撥水剤のポリウレタン微多孔質皮膜
に対する接着性を高めて、撥水性の耐久性を付与
するとともに、微多孔質皮膜の耐揉性を向上す
る。なお、ポリイソシアネート類の含有量が0.2
重量%より少ない場合はその作用効果が乏しいた
めに撥水性の耐久性および微多孔質皮膜の耐揉性
が不充分であり、一方3重量%よりも多い場合は
その効果が顕著であるが風合が粗硬になる。 本発明に使用する非イオン界面活性剤としては
通常市販されている非イオン界面活性剤の任意の
ものが使用できるが、特にポリプロピレングリコ
ールとポリエチレングリコールとのブロツク体よ
りなる非イオン界面活性剤が好ましい結果を与え
る。 すなわち、本発明においては、かかる非オイン
界面活性剤を含有させたことにより、前述の撥水
剤ならびにポリイソシアネート類あるいは顔料そ
の他の添加剤などのポリウレタン重合体溶液に対
する相溶性を高める効果があり、また該ポリウレ
タン重合体溶液を凝固浴中に浸漬した際に、重合
体溶液中の溶剤の凝固浴への溶出速度と凝固浴中
の水の重合体溶液中への滲透および拡散速度を調
節する作用効果があり、その結果生成した微多孔
質皮膜に内在する気孔を均一かつ微細化するとと
もに、気孔の表面に使用した撥水剤の大部分を均
一に集合することができる。なお非イオン界面活
性剤の含有量が1重量%より少ない場合はその作
用効果が不充分であり、一方8重量%より多い場
合は生成する微多孔質皮膜内部の気孔径が疎大に
なる傾向がある。 なお、本発明のポリウレタン重合体は、ポリエ
ステル系あるいはポリエーテル系ポリウレタン重
合体などの任意のものが使用できるが、一般に湿
式凝固法によるポリウレタン微多孔質皮膜の形成
に際してポリウレタン重合体含有量と生成する微
多孔質皮膜に内在する気孔の直径との間には相関
性があり、含有量が低くなるに従つて気孔径は緻
密となる傾向がある。本発明では併用する非イオ
ン界面活性剤の作用効果によつてこの傾向は緩和
されるが、ポリウレタン重合体の含有量が8重量
%より低い場合は、多孔質皮膜小孔の直径を5ミ
クロン以下に形成させることが困難であり、一方
25重量%より高い場合はきわめて微細な気孔が形
成し得るが、透湿性が乏しく風合がラバーライク
になる。 上記塗料液の塗布方法としてはナイフオーバー
ロールコーターその他通常のコーテイング機を使
用し、任意の厚さに均一に塗布する。 なお、本発明に使用する上述の調合液の粘度は
とくに限定されないが、粘度が極端に低い場合
は、たとえ前処理を施しても該調合液の繊維基材
への浸透を抑制することが困難であるので前処理
方法と併せて考慮する必要がある。 以上述べたように、本発明においては塗布液と
しては撥水剤、ポリイソシアネート類および非イ
オン界面活性剤をそれぞれ規定範囲内の量で含有
するポリウレタン重合体溶液を使用することによ
つて、これらの相乗作用により第2図に示すごと
く微多孔質皮膜1が繊維基材2の表面に形成され
ると同時に微多孔質皮膜内部には多数の微細な内
径を有する空胴部4,4′,4″が形成される。 一方、微多孔質皮膜1の表面には小孔3,3′,
3″が多数形成されており、しかもその小孔の直
径は5ミクロン以下のものが相当数存在する。中
には直径が1ミクロン以下の小孔も多数存在す
る。実施例1に基づく実測によると、小孔の直径
が0.1ミクロンから3.0ミクロンまで分布してお
り、かつ0.1ミクロンから1.0ミクロンまでの小孔
がかなりの割合を占めていた。また、これらの小
孔のほとんどのものはその皮膜内部における空胴
部4,4′,4″と連通しており、その空胴部の空
隙部径は小孔の直径の少なくとも3倍以上あり、
いわゆるとつくり形を形成しているという従来全
く考えられなかつた構造を有している。空隙部径
は通常平均50ミクロン、特に30ミクロン程度まで
好ましい。ちなみに図の空胴部4′における空隙
部のXおよびYを実測した結果Xは20ミクロン、
Yは12ミクロンであつた。 さらに本発明においては隣接する空胴部間を仕
切る壁部の一部または全部に1つまたは複数個の
小孔5,5′,5″が設けられ空胴部間を連通した
構造を有している。この連通孔の直径は5ミクロ
ン以下、通常0.1〜3ミクロン程度である。従来
の微多孔質皮膜は独立気泡を多数包含するものや
表裏両面を連通する管状の孔が多数存在するごと
き構造のもので、しかもそれらの径は大部分が10
ミクロン以上のものであつたため、透湿性、通気
性が戻るかあるいは防水性に劣るかの欠点を有す
るものであつたが、本発明では5ミクロン以下と
いうきわめて微小な小孔と、比較的大きい空胴部
との組合せよりなる新規な微多孔質皮膜であるた
め耐水性、柔軟性、剥離強力にすぐれかつ透湿
性、通気性、防水性にもすぐれたコーテイング生
地を得ることができる。また、本発明の微多孔質
皮膜は前記のごとき特徴的な構造を有するため防
水性、透湿性の面で優れた機能を発揮できる。な
お本発明の微多孔質皮膜表面に形成される小孔は
極めて多数存在しており、ある部分について測定
した結果50万個/cm2以上も存在していることが分
つた。 第三工程については特に限定されないが、凝固
浴としてジメチルホルムアミド5乃至15重量%を
含有する水溶液を用いるのが有利である。ポリウ
レタン重合体の凝固が完結すれば、微多孔質皮膜
層中に残存する溶剤を充分に洗浄除去し、乾燥す
る。 第四工程は上述のごとき方法によつて形成され
るポリウレタン微多孔質皮膜層に接して透湿性を
有する合成重合体から構成された実質的に無孔質
の皮膜層を形成させる工程である。第2図に、微
多孔質皮膜層の表面に、実質的に無孔質で透湿性
を有する皮膜層6を形成した拡大断面図を示す。 ここで使用する透湿性を有する合成重合体とし
ては、該合成重合体溶液から厚さ3ミクロン乃至
20ミクロンの乾式皮膜層を形成させた場合に耐水
圧が0.25Kg/cm2乃至1.0Kg/cm2であり、かつ透湿
度が3000g/m2・24時間以上の性能を有する合成
重合体が望ましい。 たとえば、ポリウレタン系重合体、ポリアクリ
ル酸系重合体、シリコール系重合体を主体とする
合成重合体から選択された合成重合体を使用する
場合に著効を示す。 なお、前記の透湿性能は合成重合体の構造自体
に組込まれていてもよいが、透湿性能を有する物
質が合成重合体に添加されている場合も同様の効
果を示す。該皮膜層の形成方法としては任意の方
法が採用できるが、例えば該合成重合体の溶液を
ナイフオーバーロールコーターその他通常のコー
テイング機を使用し、均一に規定の厚さに塗布し
乾燥する。 本発明にあつて前述のごとき性能を規制した理
由は本発明のポリウレタン微多孔質皮膜層に接し
て通常使用される合成重合体溶液を使用して実質
的に無孔質の皮膜層を形成させた場合、形成され
た皮膜層の膜厚が厚くなるに従つて耐水圧は著し
く増大するが、一方、透湿性は著しく低下し本発
明の目的を達成し得ないためである。 しかるに、本発明における透湿性を有する合成
重合体溶液を使用して無孔質皮膜を形成させた場
合、耐水圧は極端に向上するとともに透湿性は殆
ど低下せず(無孔質皮膜層の透湿性能と略同程度
の透湿性を示し)初めて本発明を達成し得るもの
である。 ここに、その一つを例示する。すなわち、本発
明の第一工程乃至第三工程を経て耐水圧0.40Kg/
cm2、透湿度5500g/m2・24時間の性能を有するコ
ーテイング生地に第四工程を実施した。 使用する重合体溶液としては、次の性能を有す
る透湿性ポリウレタン(不揮発分30%)のIPA/
トリオール溶液(本発明)と、
【表】
比較のために、通常市販されている次の性能を
有するポリエステル型ポリウレタン(不揮発分30
%)のMEK/DMF溶液(比較例)とを使用し
た。
有するポリエステル型ポリウレタン(不揮発分30
%)のMEK/DMF溶液(比較例)とを使用し
た。
【表】
この結果、得られたコーテイング生地の性能は
次表の通りである。
次表の通りである。
【表】
この第四工程は第二工程の前に実施してもよ
い。また繊維基材の代りに離型基材を用いて第二
工程乃至第四工程を実施し、しかるのち繊維基材
と貼り合せた後、離型基材をはがしたものでもよ
い。 第五工程は必ずしも実施しなくてよいが、生成
した微多孔質皮膜の表面にさらに恒久性のある撥
水性を付与するものであり、必要に応じて実施す
ることができる。 撥水剤としては弗素系、シリコーン系など任意
の撥水剤が使用できる。撥水剤の基材に対する付
着量は用途に応じて任意の量が使用できるが0.5
乃至2.0重量%の範囲が一般的である。 E 本発明の効果 本発明は上述のごとく構成されているため優れ
た防水性と透湿性および適度の通気性を有してお
り、しかも耐久性を有し、風合も良好であるため
ゴルフウエアー、スキーウエアーなどのスポーツ
ウエアー防寒衣、雨衣、作業衣などは勿論、高度
の耐水圧を要求されるライダースーツ、ウエツト
スーツなど非常に広範な用途に適用できる。 実施例 1 “テトロン”・綿混紡糸使いの織物に弗素系撥
水剤溶液を処理し、乾燥、熱処理する。因みに該
撥水剤の織物に対する付着量は0.04重量%であ
る。 ポリエステル系ポリウレタンエラストマー15重
量部、弗素系撥水剤0.4重量部、トリメチロール
プロパン−ヘキサメチレンジイソシアネート(モ
ル比1:3)付加物1.0重量部およびポリプロピ
レングリコール・ポリエチレングリコールブロツ
ク体(非イオン界面活性剤)5重量部をジメチル
ホルムアミド78.6重量部に溶解して調合した塗料
液(粘度900cps/30℃)を、前記の撥水処理を施
した基材上に、リバースロールコーターを用いて
約300g/m2(wet)塗布し、次いでジメチルホ
ルムアミドを10重量%含有する水溶液中に浸漬し
て30℃にて5分間ゲル化させたのち、80℃にて30
分間湯洗し、熱風乾燥後、140℃にて3分間熱処
理を施す。 得られたコーテイング生地は、ポリウレタン塗
料液の繊維基材内部への浸透が殆どないため風合
が極めて柔軟であり、耐水圧0.16Kg/cm2、透湿度
5500g/m2・24時間、剥離強力400g/cmの物性
を有する。 上記コーテイング生地のポリウレタン微多孔質
皮膜層の表面に透湿性を有するポリウレタン重合
体(厚み10ミクロンの無孔質皮膜層を形成させた
際に耐水圧が0.5Kg/cm、透湿性が4200g/m2・
24時間の性能を有する)のIPA/トリオール溶液
をナイフオーバーロールコーターを用いて均一に
塗布し、熱風乾燥を施して平均厚み10ミクロンの
実質的に無孔質の皮膜層を形成する。 次いで、弗素系撥水剤1重量%を含有する溶液
中に浸漬し、マングルにて絞り率70%に均一に絞
つたのち、ヒートセツターを用いて150℃にて30
秒間熱処理を施す。 得られた製品は耐水圧4.5Kg/cm2、透湿度3900
g/cm2・24時間、耐揉強度10000回/1Kg荷重以
上と高度の防水性(耐水圧)および優れた透湿性
を併有しており、しかも耐洗濯性が極めて良好で
洗濯5回後も諸物性は殆ど変化せず、風合の柔軟
性と相俟つてスキー用アノラツクその他のスポー
ツウエア、雨衣の他ライダースーツ、ウエツトス
ーツなど高耐水圧を要求される用途に好適であ
る。 なお、上記の実施例1において透湿性を有する
ポリウレタン重合体溶液の塗布量を変えて平均厚
み20ミクロンの実質的に無孔質の皮膜層を形成さ
せた以外は実施例1と同様に処理して風合の柔軟
なコーテイング布帛を得た。 この製品は耐水圧5.0Kg/cm2以上、透湿度3500
g/m2・24時間で透湿度を殆ど低下させずに極め
て高い耐水圧が得られ、その他の物性は実施例1
と略同様で、耐久性のすぐれた防水性、透湿性を
併有するコーテイング布帛であり、スポーツウエ
アは勿論のこと高度の耐水圧を要求されるライダ
ースーツ、ウエツトスーツなどの用途にも好適で
ある。 一方、実施例1において、透湿性を有するポリ
ウレタン重合体溶液の代りに通常市販されている
ポリエステル型ポリウレタン重合体(厚み10ミク
ロンの無孔質皮膜層を形成させた場合に耐水圧が
0.5Kg/cm2、透湿性が1600g/m2・24時間の性能
を有する)のMEK/DMF溶液を使用し、平均厚
み10ミクロンの無孔質皮膜層を形成させた以外は
実施例1と同様に処理してコーテイング布帛を得
た。 この布帛は耐水圧4.3Kg/cm2と優れた性能を示
したが、透湿性が2000g/m2・24時間と極端に低
下し、スポーツ衣料として着用した場合、むれに
よる不快感を覚え、商品価値の乏しい布帛となつ
た。 実施例 2 ナイロンタフタを弗素系撥水剤を用いて撥水処
理を施す。因みに該撥水剤のタフタに対する付着
量は1重量%である。 ポリエステル系ポリウレタンエラストマー20重
量部、弗素系撥水剤0.5重量部、イソホロンジイ
ソシアネート2重量部、およびポリプロピレング
リコール・ポリエチレングリコールブロツク体5
重量部をジメチルホルムアミド72.5重量部に溶解
して調合した塗料液(粘度1600cps/30℃)を、
前記の撥水処理を施したタフタ上に、ナイフオー
バーロールコーターを用いて約300g/m2(wet)
塗布する。 次いでジメチルホルムアミドを10重量%含有す
る水溶液中に浸漬して30℃にて5分間ゲル化させ
たのち、80℃にて30分間湯洗し、熱風乾燥後、
140℃にて3分間熱処理を行う。 因みに、得られたポリウレタン微多孔質皮膜層
をナイロンタフタから剥離して物性を測定したと
ころ、耐水圧0.25Kg/cm2、透湿度7100g/m2・24
時間であつた。 上記コーテイング生地のポリウレタン微多孔質
皮膜層の表面に透湿性を有するポリウレタン重合
体(厚み10ミクロンの無孔質皮膜層を形成させた
際に耐水圧が0.5Kg/cm、透湿度が4200g/m2・
24時間の性能を有する)のIPA/トリオール溶液
をナイフオーバーロールコーターを用いて均一に
塗布し、熱風乾燥を施して平均厚み10ミクロンの
実質的に無孔層の皮膜層を形成する。 次いで該皮膜層に2液型ポリウレタン接着剤
(不揮発分45%)溶液40g/m2をグラビアロール
コーターを用いて塗布し、100℃にて5分間熱風
乾燥後、ナイロンハーフトリコツトを無荷重、無
張力の状態で貼り合せ、50℃にて48時間熟成後、
ナイロンタフタを剥離する。 上述の処理を施すことによつて、ナイロンハー
フトリコツトの表面に接着剤を介してポリウレタ
ンの実質的に無孔質の皮膜層と微多孔質皮膜層を
併用するコーテイング布帛が得られる。 次いで、弗素系撥水剤1重量%を含有する溶液
中に浸漬し、マングルにて絞り率70%に均一に絞
つたのち、ヒートセツターを用いて150℃にて30
秒間熱処理を施す。 得られた製品は耐水圧5.0Kg/cm2以上、透湿度
3700g/cm2・24時間、耐揉強度10000回/1Kg荷
重以上と高度の防水性(耐水圧)およびすぐれた
透湿性を併用しており、しかも耐洗濯性がきわめ
て良好で、洗濯5回後も諸物性は殆ど変化せず風
合の柔軟性と相俟つてスキー用アノラツクその他
のスポーツウエア、雨衣の他ライダースーツ、ウ
エツトスーツなど高耐水圧を要求される用途に好
適である。 実施例 3 実施例1において透湿性を有するポリウレタン
重合体溶液の代りに厚み20ミクロンの無孔質皮膜
層を形成させた際に耐水圧0.9Kg/cm2、透湿度
3800g/m2・24時間の性能を有するシリコーン系
樹脂溶液を使用し、平均厚み20ミクロンの無孔質
皮膜層を形成させた以外は実施例1と同様に処理
して風合の極めて柔軟なコーテイング布帛を得
た。 この製品は耐水圧5Kg/cm2以上、透湿度3400
g/m2・24時間、耐揉強度10000回1Kg荷重以上
の高度の耐水圧と透湿性を併有し、しかも耐洗濯
性が良好で、洗濯5回後も諸物性は殆ど変化せず
スポーツウエア、雨衣その他高度の耐水圧を要求
される広範囲な用途に好適である。
い。また繊維基材の代りに離型基材を用いて第二
工程乃至第四工程を実施し、しかるのち繊維基材
と貼り合せた後、離型基材をはがしたものでもよ
い。 第五工程は必ずしも実施しなくてよいが、生成
した微多孔質皮膜の表面にさらに恒久性のある撥
水性を付与するものであり、必要に応じて実施す
ることができる。 撥水剤としては弗素系、シリコーン系など任意
の撥水剤が使用できる。撥水剤の基材に対する付
着量は用途に応じて任意の量が使用できるが0.5
乃至2.0重量%の範囲が一般的である。 E 本発明の効果 本発明は上述のごとく構成されているため優れ
た防水性と透湿性および適度の通気性を有してお
り、しかも耐久性を有し、風合も良好であるため
ゴルフウエアー、スキーウエアーなどのスポーツ
ウエアー防寒衣、雨衣、作業衣などは勿論、高度
の耐水圧を要求されるライダースーツ、ウエツト
スーツなど非常に広範な用途に適用できる。 実施例 1 “テトロン”・綿混紡糸使いの織物に弗素系撥
水剤溶液を処理し、乾燥、熱処理する。因みに該
撥水剤の織物に対する付着量は0.04重量%であ
る。 ポリエステル系ポリウレタンエラストマー15重
量部、弗素系撥水剤0.4重量部、トリメチロール
プロパン−ヘキサメチレンジイソシアネート(モ
ル比1:3)付加物1.0重量部およびポリプロピ
レングリコール・ポリエチレングリコールブロツ
ク体(非イオン界面活性剤)5重量部をジメチル
ホルムアミド78.6重量部に溶解して調合した塗料
液(粘度900cps/30℃)を、前記の撥水処理を施
した基材上に、リバースロールコーターを用いて
約300g/m2(wet)塗布し、次いでジメチルホ
ルムアミドを10重量%含有する水溶液中に浸漬し
て30℃にて5分間ゲル化させたのち、80℃にて30
分間湯洗し、熱風乾燥後、140℃にて3分間熱処
理を施す。 得られたコーテイング生地は、ポリウレタン塗
料液の繊維基材内部への浸透が殆どないため風合
が極めて柔軟であり、耐水圧0.16Kg/cm2、透湿度
5500g/m2・24時間、剥離強力400g/cmの物性
を有する。 上記コーテイング生地のポリウレタン微多孔質
皮膜層の表面に透湿性を有するポリウレタン重合
体(厚み10ミクロンの無孔質皮膜層を形成させた
際に耐水圧が0.5Kg/cm、透湿性が4200g/m2・
24時間の性能を有する)のIPA/トリオール溶液
をナイフオーバーロールコーターを用いて均一に
塗布し、熱風乾燥を施して平均厚み10ミクロンの
実質的に無孔質の皮膜層を形成する。 次いで、弗素系撥水剤1重量%を含有する溶液
中に浸漬し、マングルにて絞り率70%に均一に絞
つたのち、ヒートセツターを用いて150℃にて30
秒間熱処理を施す。 得られた製品は耐水圧4.5Kg/cm2、透湿度3900
g/cm2・24時間、耐揉強度10000回/1Kg荷重以
上と高度の防水性(耐水圧)および優れた透湿性
を併有しており、しかも耐洗濯性が極めて良好で
洗濯5回後も諸物性は殆ど変化せず、風合の柔軟
性と相俟つてスキー用アノラツクその他のスポー
ツウエア、雨衣の他ライダースーツ、ウエツトス
ーツなど高耐水圧を要求される用途に好適であ
る。 なお、上記の実施例1において透湿性を有する
ポリウレタン重合体溶液の塗布量を変えて平均厚
み20ミクロンの実質的に無孔質の皮膜層を形成さ
せた以外は実施例1と同様に処理して風合の柔軟
なコーテイング布帛を得た。 この製品は耐水圧5.0Kg/cm2以上、透湿度3500
g/m2・24時間で透湿度を殆ど低下させずに極め
て高い耐水圧が得られ、その他の物性は実施例1
と略同様で、耐久性のすぐれた防水性、透湿性を
併有するコーテイング布帛であり、スポーツウエ
アは勿論のこと高度の耐水圧を要求されるライダ
ースーツ、ウエツトスーツなどの用途にも好適で
ある。 一方、実施例1において、透湿性を有するポリ
ウレタン重合体溶液の代りに通常市販されている
ポリエステル型ポリウレタン重合体(厚み10ミク
ロンの無孔質皮膜層を形成させた場合に耐水圧が
0.5Kg/cm2、透湿性が1600g/m2・24時間の性能
を有する)のMEK/DMF溶液を使用し、平均厚
み10ミクロンの無孔質皮膜層を形成させた以外は
実施例1と同様に処理してコーテイング布帛を得
た。 この布帛は耐水圧4.3Kg/cm2と優れた性能を示
したが、透湿性が2000g/m2・24時間と極端に低
下し、スポーツ衣料として着用した場合、むれに
よる不快感を覚え、商品価値の乏しい布帛となつ
た。 実施例 2 ナイロンタフタを弗素系撥水剤を用いて撥水処
理を施す。因みに該撥水剤のタフタに対する付着
量は1重量%である。 ポリエステル系ポリウレタンエラストマー20重
量部、弗素系撥水剤0.5重量部、イソホロンジイ
ソシアネート2重量部、およびポリプロピレング
リコール・ポリエチレングリコールブロツク体5
重量部をジメチルホルムアミド72.5重量部に溶解
して調合した塗料液(粘度1600cps/30℃)を、
前記の撥水処理を施したタフタ上に、ナイフオー
バーロールコーターを用いて約300g/m2(wet)
塗布する。 次いでジメチルホルムアミドを10重量%含有す
る水溶液中に浸漬して30℃にて5分間ゲル化させ
たのち、80℃にて30分間湯洗し、熱風乾燥後、
140℃にて3分間熱処理を行う。 因みに、得られたポリウレタン微多孔質皮膜層
をナイロンタフタから剥離して物性を測定したと
ころ、耐水圧0.25Kg/cm2、透湿度7100g/m2・24
時間であつた。 上記コーテイング生地のポリウレタン微多孔質
皮膜層の表面に透湿性を有するポリウレタン重合
体(厚み10ミクロンの無孔質皮膜層を形成させた
際に耐水圧が0.5Kg/cm、透湿度が4200g/m2・
24時間の性能を有する)のIPA/トリオール溶液
をナイフオーバーロールコーターを用いて均一に
塗布し、熱風乾燥を施して平均厚み10ミクロンの
実質的に無孔層の皮膜層を形成する。 次いで該皮膜層に2液型ポリウレタン接着剤
(不揮発分45%)溶液40g/m2をグラビアロール
コーターを用いて塗布し、100℃にて5分間熱風
乾燥後、ナイロンハーフトリコツトを無荷重、無
張力の状態で貼り合せ、50℃にて48時間熟成後、
ナイロンタフタを剥離する。 上述の処理を施すことによつて、ナイロンハー
フトリコツトの表面に接着剤を介してポリウレタ
ンの実質的に無孔質の皮膜層と微多孔質皮膜層を
併用するコーテイング布帛が得られる。 次いで、弗素系撥水剤1重量%を含有する溶液
中に浸漬し、マングルにて絞り率70%に均一に絞
つたのち、ヒートセツターを用いて150℃にて30
秒間熱処理を施す。 得られた製品は耐水圧5.0Kg/cm2以上、透湿度
3700g/cm2・24時間、耐揉強度10000回/1Kg荷
重以上と高度の防水性(耐水圧)およびすぐれた
透湿性を併用しており、しかも耐洗濯性がきわめ
て良好で、洗濯5回後も諸物性は殆ど変化せず風
合の柔軟性と相俟つてスキー用アノラツクその他
のスポーツウエア、雨衣の他ライダースーツ、ウ
エツトスーツなど高耐水圧を要求される用途に好
適である。 実施例 3 実施例1において透湿性を有するポリウレタン
重合体溶液の代りに厚み20ミクロンの無孔質皮膜
層を形成させた際に耐水圧0.9Kg/cm2、透湿度
3800g/m2・24時間の性能を有するシリコーン系
樹脂溶液を使用し、平均厚み20ミクロンの無孔質
皮膜層を形成させた以外は実施例1と同様に処理
して風合の極めて柔軟なコーテイング布帛を得
た。 この製品は耐水圧5Kg/cm2以上、透湿度3400
g/m2・24時間、耐揉強度10000回1Kg荷重以上
の高度の耐水圧と透湿性を併有し、しかも耐洗濯
性が良好で、洗濯5回後も諸物性は殆ど変化せず
スポーツウエア、雨衣その他高度の耐水圧を要求
される広範囲な用途に好適である。
第1図は従来のコーテイング生地における透湿
度と耐水圧の関係を示す図、第2図は本発明の防
水性透湿性コーテイング生地断面の拡大図であ
る。 1……微多孔質皮膜層、2……繊維基材、6…
…無孔質皮膜層。
度と耐水圧の関係を示す図、第2図は本発明の防
水性透湿性コーテイング生地断面の拡大図であ
る。 1……微多孔質皮膜層、2……繊維基材、6…
…無孔質皮膜層。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 繊維基材の少なくとも片面に微多孔質皮層と
実質的に無孔質の皮膜層とを有するコーテイング
生地であつて、該微多孔質皮膜層は耐水圧が0.07
Kg/cm2乃至0.6Kg/cm2であり、透湿度が5000g/
m2・24hrs以上の性能を有するポリウレタン重合
体を主体とする合成重合体から構成され、該無孔
質の皮膜層は厚さ3ミクロン乃至20ミクロンの皮
膜層を有し、耐水圧が0.25Kg/cm2乃至1.0Kg/cm2
であり、かつ透湿度が3000g/m2・24時間以上の
性能を有する合成重合体から構成され、しかも上
記コーテイング生地は耐水圧が2.5Kg/cm2以上で
あり透湿度が3000g/m2・24時間以上であること
を特徴とする防水性・透湿性コーテイング生地。 2 微多孔質皮膜層が繊維基材と無孔質の皮膜層
との間に介在接着されてなる特許請求の範囲第1
項記載の防水性・透湿性コーテイング生地。 3 無孔質の皮膜層が繊維基材と微多孔質皮膜層
との間に介在接着されてなる特許請求の範囲第1
項記載の防水性・透湿性コーテイング生地。 4 微多孔質皮膜層が表面に平均断面直径1ミク
ロン以下の小孔を多数有し、これらの小孔はその
内部に存在する巨大空洞を介して層の裏面にまで
連通していることを特徴とする特許請求の範囲第
1項、第2項又は第3項記載の防水性・透湿性コ
ーテイング生地。 5 無孔質の皮膜層が透湿性を有するポリウレタ
ン系重合体、ポリアクリル酸系重合体又はシリコ
ーン系重合体を主体とする合成重合体から構成さ
れていることを特徴とする特許請求の範囲第1
項、第2項又は第3項記載の防水性・透湿性コー
テイング生地。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5282184A JPS60196336A (ja) | 1984-03-19 | 1984-03-19 | 防水性・透湿性コ−ティング生地 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5282184A JPS60196336A (ja) | 1984-03-19 | 1984-03-19 | 防水性・透湿性コ−ティング生地 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60196336A JPS60196336A (ja) | 1985-10-04 |
| JPH0133592B2 true JPH0133592B2 (ja) | 1989-07-13 |
Family
ID=12925506
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5282184A Granted JPS60196336A (ja) | 1984-03-19 | 1984-03-19 | 防水性・透湿性コ−ティング生地 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60196336A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013083036A (ja) * | 2012-12-03 | 2013-05-09 | Tomizo Yamamoto | 水中スーツ用素材及びそれを使用した水中スーツ |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6140228U (ja) * | 1984-08-14 | 1986-03-14 | セ−レン株式会社 | 透湿性防水布 |
| JP4516204B2 (ja) * | 2000-11-27 | 2010-08-04 | 東洋紡績株式会社 | 透湿性防水布帛 |
Family Cites Families (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5140397B2 (ja) * | 1972-04-14 | 1976-11-02 | ||
| JPS5428444A (en) * | 1977-08-08 | 1979-03-03 | Ebara Corp | Method of sterilizing automatic feed-water device and its device |
| US4194041A (en) * | 1978-06-29 | 1980-03-18 | W. L. Gore & Associates, Inc. | Waterproof laminate |
| JPS6047955B2 (ja) * | 1979-08-02 | 1985-10-24 | 東レ株式会社 | 透湿性、防水性コーテイング生地 |
| JPS5679774A (en) * | 1979-11-21 | 1981-06-30 | Toray Industries | Novel coated fabric |
| JPS58144178A (ja) * | 1982-02-22 | 1983-08-27 | 東レ株式会社 | 透湿性、耐漏水性コ−テイング生地 |
| JPS58203172A (ja) * | 1982-05-15 | 1983-11-26 | 井上織物加工合資会社 | 透湿、防水性を有する生地及びその製造方法 |
| JPS58222840A (ja) * | 1982-06-19 | 1983-12-24 | 東洋ゴム工業株式会社 | 防水透湿性積層体 |
-
1984
- 1984-03-19 JP JP5282184A patent/JPS60196336A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013083036A (ja) * | 2012-12-03 | 2013-05-09 | Tomizo Yamamoto | 水中スーツ用素材及びそれを使用した水中スーツ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60196336A (ja) | 1985-10-04 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPS6047955B2 (ja) | 透湿性、防水性コーテイング生地 | |
| US4560611A (en) | Moisture-permeable waterproof coated fabric | |
| US4429000A (en) | Moisture-permeable waterproof coated fabric and method of making the same | |
| US4535008A (en) | Moisture-permeable waterproof coated fabric having a microporous polyurethane layer | |
| JP2000178884A (ja) | 透湿防水素材およびその製造方法 | |
| JPH0133592B2 (ja) | ||
| JPS6335887A (ja) | コ−テイング布帛 | |
| JP3358363B2 (ja) | 透湿防水性布帛 | |
| JPS6218252A (ja) | 複合積層生地 | |
| JPH0544168A (ja) | 透湿性防水布及びその製造方法 | |
| JP2943274B2 (ja) | 透湿性防水布帛およびその製造方法 | |
| JPH0327184A (ja) | 透湿性防水布帛 | |
| JP2955204B2 (ja) | 皮革様シート状物およびその製造方法 | |
| JP6509672B2 (ja) | 積層布帛、シームテープ及びリペアパッチ、並びに医療用外衣 | |
| JP2003306870A (ja) | 引裂強力の優れた透湿防水性コーティング布帛 | |
| JP4086475B2 (ja) | 透湿性防水布帛 | |
| JP2902307B2 (ja) | 人工皮革およびその製造方法 | |
| JPH0458384B2 (ja) | ||
| JPH0129911B2 (ja) | ||
| JPS6354829B2 (ja) | ||
| JP3986689B2 (ja) | 透湿防水積層布帛の製造方法 | |
| KR900008263B1 (ko) | 신축성 투습방수포지와 그의 제조방법 | |
| JP2004324000A (ja) | 透湿防水性コーティング布帛とその製造方法 | |
| JPH01165432A (ja) | 防水布 | |
| JPS6262746A (ja) | 複合布帛物 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |