JPH0135A - コール酸又はそのエステル誘導体の包接化合物 - Google Patents

コール酸又はそのエステル誘導体の包接化合物

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JPH0135A
JPH0135A JP62-335280A JP33528087A JPH0135A JP H0135 A JPH0135 A JP H0135A JP 33528087 A JP33528087 A JP 33528087A JP H0135 A JPH0135 A JP H0135A
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竹本 喜一
幹二 宮田
千田 修治
哲夫 小俣
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 皮呈上皇肌朋分団                1
本発明は、コール酸又はその低級アルキルニス  ゛チ
ル誘導体をホスト化合物とする新規な包接化合  4物
に関し、かかる包接化合物は、例えば、ゲスl−化合物
としての種々の有機化合物の精製分離や、   う更に
は、光学活性T−ラクトンの光学分割のため  4に有
用に用いられる。
堡米■侠専 有機化合物の精製や分離は、精密蒸留やクロマ  ′ト
ゲラフイーによることが多いが、一般に、これらの方法
によるときは、操作が煩瑣であって、費羽も高いものと
なる。しかも、例えば、精密蒸留こよる場合も、沸点の
近接する有機化合物を相互こ分離することは容易ではな
く、また、例えば、アルコールの場合は、極性基を有す
る有機化合物と共沸するので、アルコールを高純度にて
精製分布することは、通常、困難である。
更に、例えば、アルデヒド、アミン、ニトリル、ニトロ
化合物等は、熱によって容易に変質するもわが多いので
、その精製分離のための手段として、前書蒸留を適用し
難い場合がある。更に、カルボ/酸は、一般に、沸点が
高いので、精密蒸留によ1ば、多大のエネルギーを必要
とする。
また、特に、光学活性ラクトンの合成は、従来、七学活
性オキシ酸等の閉環反応を利用して行なわ吃ている。し
かし、この方法においては、ラクト/のラセミ体を開環
し、光学活性な分割試薬と工人チル又は塩を形成させて
ジアステレオマーとし、eの溶解度差を利用して、分別
晶析し、分取した後、中和又は加水分解によって光学活
性なオキシ酸を得、これを閉環することによって、光学
活性ラクトンを得るので、上記光学活性なオキシ酸の閉
環反応時に一部ラセミ体が生じる問題がある。
■が7′ しようとする5 壱 本発明者らは、有機化合物の精製分離や光学分割におけ
る上記した問題を解決するために鋭意研究した結果、コ
ール酸及びその誘導体が特定の有機化合物を選択的に包
接して、新規な包接化合物を形成し、これがアセトンや
ジエチルエーテルのような有機溶剤や、或いは炭化水素
等の非極性の有機溶剤に溶解し難く、従って、精製分離
を目的とする有機化合物をコール酸又はその誘導体に包
接させることによって、上記目的の有機化合物を面単に
且つ効率よく高純度に精製分離することができることを
見出して、本発明に至ったものである。
更に、本発明者らは、光学活性ラクトンの合成における
前記した問題を解決するために鋭意研究した結果、コー
ル酸が光学活性のT−ラクトンの一方のエナンチオマー
を選択的に包接することを見出し、この選択的な包接反
応を利用することによって、光学活性なT−ラクトンを
容易に且つ効率的に光学分割することができることを見
出して、本発明に至ったものである。
即ち、本発明は、種々の有機化合物の精製分離に有用で
あるコール酸又はそのエステル誘導体をポスト化合物と
する新規な包接化合物を提供することを目的とする。
更に、本発明は、新規な光学活性T−ラクトンのコール
酸による包接化合物を提供することを目的とする。
間 壱を解ンするための手段 本発明によるコール酸又はそのエステル誘導体をホスト
化合物とする包接化合物は、 (a)  一般式 (式中、Rは炭素数1〜8のアルキル基若しくはシクロ
アルキル基又は炭素数6〜8の了り−ル基を示す。) で表わされるアルコール、 (b)  一般式 %式% (式中、R1及びR2はそれぞれ独立に炭素数1又は3
〜8のアルキル基若しくはシクロアルキル基又はアリー
ル基を示す。) で表わされる鎖状エーテル、 (C1一般式 (式中、R1及びR2はエチレン基を示し、Xは酸素原
子又は炭素−炭素結合を示す。)で表わされる環状エー
テル、 (dl  一般式 %式% (式中、Rは炭素数1〜8のアルキル基若しくはシクロ
アルキル基又は了り−ル基を示す。)で表わされるカル
ボン酸、 (e)  一般式 %式% (式中、Rは水素又は炭素数1〜8のアルキル基若しく
はシクロアルキル基又はアリール基を示す。)で表わさ
れるカルボン酸エステル、 (f)  一般式 (式中、Rは炭素数2〜8のアルキル基を示す。)で表
わされるラクトン、 (gl  一般式 %式% (式中、R1は水素又は炭素数1〜8のアルキル基若し
くはシクロアルキル基又はアリール基を示し、R2は炭
素数2〜8のアルキル基若しくはシクロアルキル基又は
アリール基を示す。) で表わされるカルボニル化合物、 (h)  一般式 (式中、R1及びR2はそれぞれ独立に水素又は炭素数
1〜8のアルキル基若しくはシクロアルキル基又は炭素
数6〜8のアリール基を示し、R3は炭素数1〜8のア
ルキル基若しくはシクロアルキル基又は炭素数6〜8の
アリール基を示す。但し、R2及びR3は共同して炭素
数4又は5のアルキレン基を形成し、又は窒素と共に芳
香複素環を形成していてもよい。) で表わされるアミン、 (11一般式 (式中、Rは炭素数1〜8のアルキル基若しくはシクロ
アルキル基又は炭素数6〜8のアリール基を示す。) で表わされるニトリル化合物、 (」)一般式 (式中、Rは炭素数1〜8のアルキル基若しくはシクロ
アルキル基又は炭素数6〜8の了り−ル基を示す、) で表わされるニトロ化合物 (kl  一般式 (式中、Rはハロゲン原子で置換されていてもよい炭素
数1〜8のアルキル基若しくはシクロアルキル基又は炭
素数6〜8のアリール基を示す。)で表わされる有機ハ
ロゲン化物 よりなる群から選ばれる有機化合物をコール酸又はその
低級アルキルエステル誘導体に包接させてなることを特
徴とする。
更に、本発明による新規な光学活性なγ−ラクトンの包
接化合物は、構造式 で表わされるγ−光学活性ラクトンをコール酸に包接さ
せてなることを特徴とする。
本発明による包接化合物におけるホスト化合物は、次の
一般式 で表わされるコール酸又はその低級アルキルエステルで
あって、このような低級アルキルエステルとしては、例
えば、メチルエステル、エチルエステル、プロピルエス
テル等が好ましく用いられる。
最も好ましくは、メチルエステルが用いられる。
次に、上記コール酸又は低級アルキルエステルに包接さ
れるゲスト化合物としての有機化合物の好ましい具体例
を以下に挙げる。
(a)  アルコール メタノール、エタノール、プロパツール、ブタノール、
ベンジルアルコール等。
山) 鎖状エーテル ジメチルエーテル、ジブチルエーテル、ジフェニルエー
テル、メチルフェニルエーテル、ジフェニルエーテル等
(C)  環状エーテル ジオキサン、テトラヒドロピラン、テトラヒドロフラン
等。
(d)  カルボン酸 ギ酸、酢酸、プロピオン酸、#酸、吉草酸、カプロン酸
、安息香酸等。
(e)  カルボン酸エステル 上記したカルボン酸の低級アルキルエステルが好ましく
、例えば、ギ酸メチル、ギ酸エチル、酢酸メチル、酢酸
エチル、プロピオン酸エチル、安息香酸メチル、安息香
酸エチル等。
(f)  ラクトン δ−バレロラクトン、γ−バレロラクトン、ブチロラク
トン等。
(a カルボニル化合物 アセトアルデヒド、プロピルアルデヒド、ブチルアルデ
ヒド、バレロアルデヒド、ベンズアルデヒド等のアルデ
ヒドや、メチルエチルケトン、メチルイソプロピルケト
ン、メチル−t−ブチルケトン、アセトフェノン、ベン
ゾフェノン等のケトン。
(h)  アミン エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ヘキシ
ルアミン、オクチルアミン、ピペリジン、アニリン、ト
ルイジン、ピリジン等。
(i)  ニトロ化合物 ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロベンゼン、クロラ
ムフェニコール等。
(月 ニトリル化合物 アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、
マロニトリル、アジポニトリル、ベンゾニトリル等。
(k)  有機ハロゲン化物 クロロホルム、四塩化炭素、臭化エチル、臭化ブチル、
臭化オクチル等。
本発明による包接化合物は、例えば、ゲスト化合物が常
温で液体であるときは、その液体であるゲスト化合物に
コール酸又はその低級アルキルエステルを加え、加熱し
て、溶解させた後、放置することによって、包接化合物
が結晶として析出する。また、ゲスト化合物が液体であ
っても、コール酸又はその低級アルキルエステルがこれ
に溶解しないとき、又はゲスト化合物が固体であるとき
は、ゲスト化合物とコール酸又はその低級アルキルエス
テルとを共に溶解させる溶剤に溶解させた後、冷却すれ
ば、包接化合物が結晶として析出する。
上記溶剤としては、通常、アセトン、ジエチルエーテル
、又はこれらの混合溶剤が好適に用いられる。また、単
独では、コール酸又はその誘導体に包接される化合物で
あっても、それ自体よりもコール酸又はその誘導体との
親和性が強く、コール酸又はその誘導体により容易に包
接される化合物に対しては、溶剤として用いることがで
きる化合物もある。かかる化合物の例として、例えば、
sec、−ブタノール、tert、−ブタノール、テト
ラヒドロフラン等を挙げることができる。更に、一般に
、ケトン類は、エーテル類よりも強い水素結合を形成し
て、コール酸又はその誘導体に一層容易に包接されるの
で、ケトン類はエーテル類よりも優先的に包接される。
従って、コール酸又はその低級アルキルエステルは、例
えば、ベンゾフェノンとジベンジルエーテルとの混合物
に対して、ベンゾフェノンを選択的に包接する。また、
−aに、有機ハロゲン化物は、エーテル類よりも優先し
て包接される。
かかる溶剤の使用量は、ホスト及びゲスト化合物を溶解
するに足る量であればよい。また、ホスト/ゲストの反
応モル比は、通常、10/1〜1/10の範囲であり、
好ましくは1/1〜1/4の範囲である。
コール酸又はその低級アルキルエステルは、上記した有
機化合物をホスト化合物として、通常、ホスト分子/ゲ
スト分子のモル比が1/1又は1/2である包接化合物
を形成する。この包接化合物におけるホスト分子/ゲス
ト分子のモル比は、熱重量測定(T G)や示差熱分析
(DTA)等の熱分析及び元素分析から確認される。
本発明による包接化合物は、ゲスト化合物としての種々
の有機化合物の精製分離に好適に用いることができる。
本発明による包接化合物を用いて、ゲスト化合物である
有機化合物を精製分離するには、代表的には二つの方法
によることができる。即ち、第1は、精製分離を目的と
する有機化合物を含む溶液にコール酸又はそのエステル
誘導体を加え、溶解させた後、必要に応じて溶剤を除去
して、包接化合物を結晶として析出させ、これを分離し
た後、包接化合物を加熱して分解させ、精製分離を目的
とする有機化合物を気体又は液体として包接化合物から
遊離させ、これを集めて、冷却する方法である。
この第1の方法を適用し得る好ましい有機化合物は、ア
ルコール、エーテル、カルボン酸エステル、ラクトン、
アルデヒド、ケトン、及びハロゲン化メタンである。
第2の方法は、先ず、精製分離を目的とする有機化合物
を含む溶液にコール酸又はそのエステル誘導体を加え、
溶解させた後、必要に応じて溶剤を除去し、包接化合物
を結晶として析出させ、これを濾取する。次いで、この
包接化合物を、この包接化合物におけるゲスト化合物で
ある有機化合物よりもコール酸又はそのエステル誘導体
に強い親和力を有して、上記ゲスト化合物と容易にゲス
ト交換するゲスト交換化合物中に加えて、溶解させ、必
要に応じて加温して、包接されているゲスト化合物をゲ
スト交換化合物と交換させて、精製分離を目的とする有
機化合物を遊離させる。この後、これに更にヘキサン、
ペンタン等の炭化水素溶剤を加えて、コール酸又はその
エステル誘導体とメタノール包接化合物を沈殿させ、こ
れを濾別し、その濾液を必要に応じて減圧下に蒸留して
、目的とする有機化合物を得る方法である。上記ゲスト
交換化合物としては、通常、メタノールが好適に用いら
れる。
この第2の方法を適用し得る好ましい有機化合物は、カ
ルボン酸、アミン、ニトリル化合物及びニトロ化合物で
あり、一般に、この方法は、沸点の高い有機化合物や、
熱によって分解しやすい有機化合物に好適である。
次に、本発明による光学活性γ−ラクトンのコール酸に
よる包接化合物は、前記した構造式で表わされ、従って
、本発明によれば、(S)−T−バレロラクトン、(S
)−r−ヘキサラフ1−ン及び(R)−γ−ヘプタラク
トンをコール酸に包接させてなる包接化合物が提供され
る。ここに用いられるコール酸は、前記した構造式を有
する化合物である。このコール酸は、上記した光学活性
γ−ラクトンの一方のエナンチオマーを選択的にホスト
分子として、通常、ホスト分子/ゲスト分子のモル比が
1/1である包接化合物を形成する。
上記本発明による包接化合物を得るには、代表的には、
二つの方法によることができる。第1の方法によれば、
T−ラクトン又はこれを含む溶液にコール酸を加え、必
要に応じて加熱して、コール酸を溶解させ、次いで、必
要に応じて冷却し、又は溶剤を除去して、包接化合物を
結晶として析出させ、これを分離する。
また、第2の方法によれば、T−ラクトン又はこれを含
む溶液にコール酸を加え、放置し、溶解させた後、生成
した結晶としての包接化合物を分離する。
上記第1の方法において、コール酸や光学分割を目的と
するγ−ラクトンを溶解させるために用い得る溶剤とし
ては、例えば、アセトン、ジエチルエーテルや、これら
の混合溶剤が好ましく用いられる。また、第2の方法に
おいて、γ−ラクトンを溶解させるために用い得る溶剤
としては、例えば、ヘキサン等の炭化水素溶剤が好まし
く用いられる。これら第1及び第2のいずれの方法にお
いても、コール酸は、T−ラクトンの0.5倍モル以下
の範囲で用いられる。
このような光学活性γ−ラクトンの包接化合物を用いる
ことによって、光学活性γ−ラクトンを容易に光学分割
することができる。
光学活性γ−ラクトンを包接するコール酸の包接化合物
から目的とする光学活性γ−ラクトンを得るには、一つ
の方法として、包接化合物を熱分解させ、光学活性γ−
ラクトンを気体又は液体として遊離させ、これを捕集冷
却する方法によることができる。
別の方法として、得られた包接化合物の溶液に光学活性
γ−ラクトンと容易にゲスト交換する化合物を加え、ゲ
スト交換させることによって、目的とする光学活性γ−
ラクトンを得ることができる。即ち、光学活性γ−ラク
トンをゲスト化合物として有する包接化合物を、この包
接化合物におけるT−ラクトンよりもコール酸に強い親
和力を有して、上記ゲスト化合物と容易にゲスト交換す
る化合物又はその溶液を包接化合物の溶液中に加えて、
溶解させ、必要に応じて加温して、包接されているγ−
ラクトンをゲスト交換させて、目的とする光学活性γ−
ラクトンを遊離させ、この後、これに更にヘキサン、ペ
ンタン等の炭化水素溶剤を加えて、ゲスト交換後の包接
化合物を沈殿させ、これを濾別し、その濾液を必要に応
じて減圧下に蒸留して、目的とする光学活性γ−ラクト
ンを得るのである。このゲスト交換反応は、通常、常温
下で行なうが、必要に応じて、加温下に行なってもよい
この第2の方法において、光学活性T−ラクトンとゲス
ト交換させるための化合物としては、例えば、アセトニ
トリル、ジエチルエーテル、メタノール、アセトン又は
これらの混合物等を挙げることができるが、特に、アセ
トニトリルが好ましく用いられる。これら化合物は、そ
れ自体で、又は水溶液として用いられる。
上記のように、コール酸による光学活性γ−ラクトンの
包接化合物の生成、その分離及び分解又はゲスト交換に
よる光学活性γ−ラクトンの光学分割を繰り返すことに
よって、得られる光学活性γ−ラクトンの光学活性純度
を高めることができる。例えば、T−バレロラクトンを
例にとれば、上記操作を3回繰り返すことによって、光
学純度を60%ee程度まで高めることができ、4回繰
り返すことによって、光学純度がほぼ100%eeの光
学活性γ−ラクトンを得ることができる。
又里■四果 本発明による包接化合物は、例えば、ゲスト化合物とし
ての有機化合物の精製分離に有用である。
即ち、かかる包接化合物を用いる精製分離によれば、コ
ール酸又はそのエステル誘導体に、精製分離を目的とす
る有機化合物の包接化合物を形成させ、これを分離した
後、この包接化合物から目的とする有機化合物を遊離さ
せて、精製分離するので、精密蒸留やカラムクロマトグ
ラフィー等の煩瑣な操作を要せずして、目的とする有機
化合物を高純度にて且つ効率よく精製分離することがで
きる。
更に、本発明による光学活性γ−ラクトンの包接化合物
を用いれば、複雑な或いは面倒な操作を何ら必要としな
いで、容易に且つ効率的に高い光学純度を有する光学活
性γ−ラクトンを得ることができる。
叉隻斑 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこ
れら実施例により何ら限定されるものではない。尚、合
わせて、本発明による包接化合物を利用する有機化合物
の精製分離の幾つかの例を参考例として挙げる。
実施例1 メタノール1mlにコール酸100■を加え、加熱して
溶解させた後、−夜装置した。析出した結晶を濾取し、
風乾して、コール酸とメタノールの包接化合物75■を
得た。ホスト化合物に対する収率(以下、同じ。)は6
5%であった。
この包接化合物の元素分析値を第1表に示すと共に、熱
重量測定(TG)による減量曲線と示差熱分析(DTA
)図とを第1図に示し、赤外線吸収スペクトルを第2図
に示す。DTA−TG図において、133℃のピークは
、包接化合物の分解温度を示し、これより高温側のピー
クは、コール酸の分解温度を示す。
従って、このメタノールとコール酸の包接化合物におけ
るホスト分子/ゲスト分子のモル比は1/2であり、そ
の分解温度は172℃であることが示される。
実施例2 ベンゾフェノンを除いて、第1表及び第2表に示す種々
のゲスト化合物について、ホスト化合物としてコール酸
又はそのメチルエステルを用いて、包接化合物を得た。
これら包接化合物の元素分析値をそれぞれ第1表及び第
2表に示す。また、その赤外線吸収スペクトルも示す。
図番号は表中に記載する。
実施例3 ベンゾフェノン500■をアセトン10m1に溶解させ
、これにコール酸100mgを加え、加熱して、溶解さ
せた。1日間放置した後、包接化合物が結晶として析出
した。これを濾取、乾燥して、コール酸とベンゾフェノ
ンの包接化合物を得た。
元素分析値を第1表に、また、その赤外線吸収スペクト
ルを第7図に示す。
参考例1 メタノールとアセトンの等重量混合溶液100m1にコ
ール酸メチル15gを加え、これを溶解させた。この後
、これを濃縮して、メタノールとコール酸メチルの包接
化合物を結晶として析出させた。この結晶を濾別し、乾
燥させた。
上記包接化合物を117℃に加熱し、メタノールを気化
させ、これを冷却管に導いて、純度100%のメタノー
ル1.0gを得た。回収率は90%であった。
参考例2 酢酸(沸点116〜117℃)6.4gを含む64%酢
酸水溶液Logにアセトン1.51を加え、更に、コー
ル酸81.6gを溶解させ、室温にて一夜放置して、包
接化合物40.5 gを白色結晶として析出させた。
この結晶を濾取した後、メタノール600m1に加え、
加熱して溶解させた後、室温まで冷却した。
この後、これにヘキサン600m1を加えたところ、白
色の沈殿を得た。これを濾取し、その濾液を減圧下に蒸
留し、溶剤を留去して、無色透明の純度100%の酢酸
5.5gを得た。回収率は86%であった。
参考例3 ベンズアルデヒド(沸点178〜185℃)10.6g
と1.2−ジクロロベンゼン(沸点179〜180℃)
14.7gとの混合溶液にアセトン1.51を加え、こ
れにコール酸81.6gを加え、溶解させ、室温にて一
夜放置したところ、包接化合物42、7 gが白色結晶
として析出した。
この結晶を濾取した後、メタノール600m1に加え、
加熱して溶解させた後、室温まで冷却した。
この後、これにヘキサン600m1を加えたところ、白
色の沈殿を得た。これを濾取し、その濾液を減圧下に蒸
留して溶剤を留去して、無色透明の純度100%のベン
ズアルデヒド8.8gを得た0回収率は83%であった
参考例4 ニトロメタン(沸点110℃)6.1gと1−ブロモブ
タン(沸点101℃)13.7gとの混合溶液にアセト
ン750m1を加え、これにコール酸メチル84.4 
gを加え、溶解させ、室温にて一夜放置したところ、包
接化合物39.1 gが白色結晶として析出した。これ
を濾取し、乾燥させた。
上記包接化合物をメタノール600m1に加え、加熱し
て溶解させた後、室温まで冷却した。この後、これにヘ
キサン600+++1を加えたところ、白色の沈殿を得
た。これを濾取し、その濾液を減圧下に蒸留して溶剤を
留去して、無色透明の純度100%のニトロメタン4.
9gを得た。回収率は81%であった。
実施例4 T−バレロラクトン2mlをヘキサン10m1に溶解さ
せ、この溶液にメタノールから再結晶したコール酸4.
3gを溶解させて、−晩装置した。生成した結晶を濾別
し、少量のエーテルにて洗浄した後、風乾して、包接化
合物5.3gを得た。
次に、この包接化合物を常温にてアセトニトリル20+
*Iに10分間浸漬して、ゲスト交換させた。
結晶を濾別し、得られた溶液を濃縮することによって、
(S)−7−バレロラクトン0.9mlを得た。
その旋光度(ff)、”は−11,3°(neat、 
d = 1゜057)であって、文献値と比較して、光
学純度は38%eeであった。
上記操作を更に3回繰り返すことによって、同様にして
包接化合物を得た。この包接化合物の赤外線吸収スペク
トルを第35図に示し、また、その熱重量測定(T G
)による減量曲線と示差熱分析(DTA)を第36図に
示す。
元素分析値(CzJ4sOtとして) CI 理論値  68.47  9.51 実測値  68.54  9.43 旋光度〔α〕。” +23.0”  (c=1、エタノ
ール) この包接化合物を上記と同様にして処理して、光学純度
100%eeの光学活性(S)−γ−バレロラクトンを
得た。
旋光度〔α)、”−30,1°(nea t)実施例5 T−ヘキサラクトン2mlをヘキサン10m1に溶解さ
せ、この溶液にメタノールから再結晶したコール酸3.
7gを溶解させて、−晩放置した。生成した結晶を濾別
し、少量のエーテルにて洗浄した後、風乾して、包接化
合物4.7gを得た。
次に、この包接化合物を常温にてアセトニトリル20m
1に1日間浸漬して、ゲスト交換させた。
結晶を濾別し、得られた溶液を濃縮することによって、
(S)−r−ヘキサラクトン0.9mlを得た。
その旋光度〔α) D20は−18,3°(neat)
であって、文献値と比較して、光学純度は34.4%e
eであった。
上記操作を更に3回繰り返すことによって、同様にして
包接化合物を得た。この包接化合物の赤外線吸収スペク
トルを第37図に示し、また、その熱重量測定(TG)
による減量曲線と示差熱分析(DTA)を第38図に示
す。
元素分析値(CS。H2゜0.として)H 理論値  68.93  9.64 実測値  69.02  9.55 旋光度CcX〕o” + 16.5° (c=1、エタ
ノール) この包接化合物を上記と同様にして処理して、光学純度
100%eeの光学活性(S)−r−ヘキサラクトンを
得た。
旋光度〔α)o”  53.2°(nea t)実施例
6 T−ヘプタラクトン2IIllをヘキサン10m1に溶
解させ、この溶液にメタノールから再結晶したコール酸
3.4gを溶解させて、−晩放置した。生成した結晶を
濾別し、エーテルにて洗浄した後、風乾して、包接化合
物4.4gを得た。
次に、この包接化合物を常温にてアセトニトリル20m
1に1日間浸漬して、ゲスト交換させた。
結晶を濾別し、得られた溶液を濃縮することによって、
(R)−r−ヘプタラクトン0.9mlを得た。
その旋光度〔α) l1toは+1.4°(neat)
であって、文献値と比較して、光学純度は3.8%ee
であった。
上記操作を更に13回繰り返すことによって、同様にし
て包接化合物を得た。この包接化合物の赤外線吸収スペ
クトルを第39図に示し、また、その熱重量測定(TG
)による減量曲線と示差熱分析(DTA)を第40図に
示す。
元素分析値(Cz+Hsz(lrとして)I 理論値  69.37  9.77 実測値  69.45  9.62 旋光度〔α)o”+36.2° (c=1、エタノール
) この包接化合物を上記と同様にして処理して、光学純度
100%eeの光学活性(R)−γ−ヘプタラクトンを
得た。
旋光度〔α)o”+36.8°(neat)実施例7 γ−バレロラクトン25m1にコール酸3gを加え、1
70〜180℃に加熱して、コール酸を溶解させた後、
冷却して、結晶を析出させた。この結晶を濾別し、エー
テルで洗浄した後、風乾して、包接化合物4gを得た。
この包接化合物は、実施例1で得たものと同じであった
この包接化合物を減圧下に加熱して、γ−バレロラクト
ンを遊離させ、これを捕集冷却して、旋光度[α]o”
  9.3°(neat)の(S)−r−バレロラクト
ン0.9mlを得た。文献値と比較して、光学純度は2
7.5%eeであった。上記操作を更に3回繰り返すこ
とによって、光学純度100%eeの光学活性(S)−
γ−バレロラクトンを得た。
【図面の簡単な説明】
第1図は、コール酸とメタノールの包接化合物の熱重量
測定(TO)による減量曲線と示差熱分析(DTA)図
とを示し、第2図は、赤外線吸収スペクトルを示す。第
3図から第34図は、第1表及び第2表に示した種々の
有機化合物をゲスト化合物とする包接化合物のそれぞれ
の赤外線吸収スペクトルを示す。 第35図は、(S)−γ−バレロラクトンのコール酸に
よる包接化合物の赤外線吸収スペクトル、第36図は、
その熱重量測定(TG)による減量曲線と示差熱分析(
DTA)を示すグラフ、第37図は、(S)−r−ヘプ
タラクトンのコール酸による包接化合物の赤外線吸収ス
ペクトル、第38図は、その熱重量測定(TG)による
減量曲線と示差熱分析(DTA)を示すグラフ、第39
図は、(R)−γ−ヘキサラクトンのコール酸による包
接化合物の赤外線吸収スペクトル、第40図は、その熱
重量測定(TG)による減量曲線と示差熱分析(DTA
)を示すグラフである。 手続補正書(自発) 昭和63年 2月16日

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)一般式 R−OH (式中、Rは炭素数1〜8のアルキル基若 しくはシクロアルキル基又は炭素数6〜8 のアリール基を示す。) で表わされるアルコール、 (b)一般式 R^1−O−R^2 (式中、R^1及びR^2はそれぞれ独立に炭素数1又
    は3〜8のアルキル基若しくはシクロ アルキル基又はアリール基を示す。) で表わされる鎖状エーテル、 (c)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^1及びR^2はエチレン基を示し、Xは酸
    素原子又は炭素−炭素結合を示す。)で表わされる環状
    エーテル、 (d)一般式 R−COOH (式中、Rは炭素数1〜8のアルキル基若 しくはシクロアルキル基又はアリール基を 示す。) で表わされるカルボン酸、 (e)一般式 R^1−COOR^2 (式中、Rは水素又は炭素数1〜8のアル キル基若しくはシクロアルキル基又はアリ ール基を示す。) で表わされるカルボン酸エステル、 (f)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Rは炭素数2〜8のアルキレン基 を示す。) で表わされるラクトン、 (g)一般式 R^1−CO−R^2 (式中、R^1は水素又は炭素数1〜8のアルキル基若
    しくはシクロアルキル基又はアリ ール基を示し、R^2は炭素数2〜8のアルキル基若し
    くはシクロアルキル基又はアリー ル基を示す。) で表わされるカルボニル化合物、 (h)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^1及びR^2はそれぞれ独立に水素又は炭
    素数1〜8のアルキル基若しくはシク ロアルキル基又は炭素数6〜8のアリール 基を示し、R^3は炭素数1〜8のアルキル基若しくは
    シクロアルキル基又は炭素数6〜 8のアリール基を示す。但し、R^2及びR^3は結合
    して炭素数4又は5のアルキレン基を 形成し、又は窒素と共に複素芳香環を形成 していてもよい。) で表わされるアミン、 (i)一般式 R−CN (式中、Rは炭素数1〜8のアルキル基若 しくはシクロアルキル基又は炭素数6〜8 のアリール基を示す。) で表わされるニトリル化合物、 (j)一般式 R−NO_2 (式中、Rは炭素数1〜8のアルキル基若 しくはシクロアルキル基又は炭素数6〜8 のアリール基を示す。) で表わされるニトロ化合物 (k)一般式 R−X (式中、Rはハロゲン原子で置換されてい てもよい炭素数1〜8のアルキル基若しく はシクロアルキル基又は炭素数6〜8のア リール基を示す。) で表わされる有機ハロゲン化物 よりなる群から選ばれる有機化合物をコール酸又はその
    低級アルキルエステル誘導体に包接させてなる包接化合
    物。
  2. (2)構造式 ▲数式、化学式、表等があります▼又は▲数式、化学式
    、表等があります▼ で表わされる光学活性ラクトンをコール酸に包接させて
    なる包接化合物。
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