JPH0142813B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0142813B2 JPH0142813B2 JP60073620A JP7362085A JPH0142813B2 JP H0142813 B2 JPH0142813 B2 JP H0142813B2 JP 60073620 A JP60073620 A JP 60073620A JP 7362085 A JP7362085 A JP 7362085A JP H0142813 B2 JPH0142813 B2 JP H0142813B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- mold clamping
- reinforcing member
- fixed
- flange
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/1761—Means for guiding movable mould supports or injection units on the machine base or frame; Machine bases or frames
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(イ) 産業上の利用分野
本発明は、非常に精密なプラスチツクス製品を
成形可能な射出成形機の型締装置に関するもので
ある。
成形可能な射出成形機の型締装置に関するもので
ある。
(ロ) 従来の技術
従来の射出成形機の型締装置としては、例えば
機械工学便覧(改訂第6版、日本機械学会発行)
第18編33頁などに示される第4図に示すような構
造のものがある。この射出成形機の型締装置は、
型締用シリンダ80、型締用シリンダ80と一体
に設けられるフランジ82、型締用シリンダ80
には含め合わされる型締用ピストン84、固定盤
86、フランジ82と固定盤86とを連結するタ
イロツド88及び締付けナツト90、タイロツド
88によつて案内されると共に型締用ピストン8
4と連結された可動盤92、固定盤86に取り付
けられる型取付板94などを有しており、型取付
板94に固定型96が取り付けられ、可動盤92
に可動盤98が取り付けられる。型締用シリンダ
80への油圧の供給を制御することにより、可動
盤92を前後進させて型開閉すること及び可動盤
98を固定型96に対して大きな力で押圧する型
締動作を行うことができる。
機械工学便覧(改訂第6版、日本機械学会発行)
第18編33頁などに示される第4図に示すような構
造のものがある。この射出成形機の型締装置は、
型締用シリンダ80、型締用シリンダ80と一体
に設けられるフランジ82、型締用シリンダ80
には含め合わされる型締用ピストン84、固定盤
86、フランジ82と固定盤86とを連結するタ
イロツド88及び締付けナツト90、タイロツド
88によつて案内されると共に型締用ピストン8
4と連結された可動盤92、固定盤86に取り付
けられる型取付板94などを有しており、型取付
板94に固定型96が取り付けられ、可動盤92
に可動盤98が取り付けられる。型締用シリンダ
80への油圧の供給を制御することにより、可動
盤92を前後進させて型開閉すること及び可動盤
98を固定型96に対して大きな力で押圧する型
締動作を行うことができる。
(ハ) 発明が解決しようとする問題点
型締時には型締用シリンダ80が発生する型締
力の反力がタイロツド88に作用し、タイロツド
88は型締力に応じて伸びることになる。タイロ
ツド88から作用する力によりフランジ82及び
固定盤86は第4図に破線によつて示すように変
形し、またタイロツド88も曲げ力を受け、この
ため可動盤92も変形することになる。このよう
に型締装置全体が変形することは、例えばプラス
チツクス製のレンズ、ハードデイスクの基板、光
デイスクなどのように非常に高い形状精度及び表
面精度を必要とする製品を成形する場合には問題
となり、所定以上の精度のものを射出成形するこ
とは不可能であつた。すなわち、固定型96及び
可動型98の剛性は比較的小さいため固定盤86
及び可動盤92が変形するとこれに応じて変形
し、キヤビテイ99も変形して所定どおりの形状
となつておらず、高い形状精度を得ることができ
ない。また、固定型96及び可動型98の変形に
よつてキヤビテイ99の外周の合わせ面の面圧が
上り、溶融樹脂充てん時にキヤビテイ99内の空
気の排出が円滑に行われないため、充てん速度を
大きくすることができなかつた。このため、充て
ん過程において溶融樹脂が圧力がかからない状態
でキヤビテイ99の表面部で冷却固化し、キヤビ
テイ99の表面の精度を成形品に転写することが
できなかつた。これにより、成形品の表面精度も
不十分なものとなつていた。また、固定型96及
び可動型98の変形、及びタイロツド88の曲が
りによる可動盤92の位置精度の低下などによつ
て、ガイドピンなどのはめ合い部に無理な力が作
用し、金型が開かれる際にかじりを発生し、これ
による摩耗粉が成形品に対して悪影響を与えると
いう問題点もある。また、かじりの発生によつて
金型もしばしば補修を行なう必要があつた。本発
明はこのような問題点を解決することを目的とし
ている。
力の反力がタイロツド88に作用し、タイロツド
88は型締力に応じて伸びることになる。タイロ
ツド88から作用する力によりフランジ82及び
固定盤86は第4図に破線によつて示すように変
形し、またタイロツド88も曲げ力を受け、この
ため可動盤92も変形することになる。このよう
に型締装置全体が変形することは、例えばプラス
チツクス製のレンズ、ハードデイスクの基板、光
デイスクなどのように非常に高い形状精度及び表
面精度を必要とする製品を成形する場合には問題
となり、所定以上の精度のものを射出成形するこ
とは不可能であつた。すなわち、固定型96及び
可動型98の剛性は比較的小さいため固定盤86
及び可動盤92が変形するとこれに応じて変形
し、キヤビテイ99も変形して所定どおりの形状
となつておらず、高い形状精度を得ることができ
ない。また、固定型96及び可動型98の変形に
よつてキヤビテイ99の外周の合わせ面の面圧が
上り、溶融樹脂充てん時にキヤビテイ99内の空
気の排出が円滑に行われないため、充てん速度を
大きくすることができなかつた。このため、充て
ん過程において溶融樹脂が圧力がかからない状態
でキヤビテイ99の表面部で冷却固化し、キヤビ
テイ99の表面の精度を成形品に転写することが
できなかつた。これにより、成形品の表面精度も
不十分なものとなつていた。また、固定型96及
び可動型98の変形、及びタイロツド88の曲が
りによる可動盤92の位置精度の低下などによつ
て、ガイドピンなどのはめ合い部に無理な力が作
用し、金型が開かれる際にかじりを発生し、これ
による摩耗粉が成形品に対して悪影響を与えると
いう問題点もある。また、かじりの発生によつて
金型もしばしば補修を行なう必要があつた。本発
明はこのような問題点を解決することを目的とし
ている。
なお、特公昭46−7154号公報、及び「油圧技術
便覧」(株)日刊工業新聞社発行の第565頁〜第566頁
には、プレス装置の剛性を向上するために補強部
材となるアプライトを設けたものが示されてい
る。本発明は補強部材を射出成形機の型締装置に
適用すると共に、可動盤の支持構造を改良して可
動盤の位置精度を向上することを目的としてい
る。
便覧」(株)日刊工業新聞社発行の第565頁〜第566頁
には、プレス装置の剛性を向上するために補強部
材となるアプライトを設けたものが示されてい
る。本発明は補強部材を射出成形機の型締装置に
適用すると共に、可動盤の支持構造を改良して可
動盤の位置精度を向上することを目的としてい
る。
(ニ) 課題を解決するための手段
本発明は、プリロードを与えた補強部材を設け
ると共に補強部材のスライド面によつて可動盤を
支持することにより、上記課題を解決する。すな
わち、本発明は、型締用シリンダ10と一体に設
けられるフランジ12と、フランジと対面するよ
うに配置される固定盤14と、フランジと固定盤
との間に配置されると共に型締用シリンダのピス
トン22とピストンロツド24を介して連結され
た可動盤26と、固定盤に着脱自在に取付けられ
る型取付盤32とを有し、型取付盤に固定型が取
付けられ、可動型が取付けられる射出成形機の型
締装置を対象としたものであり、フランジと固定
盤とに対してこれらを互いに近付ける向きの力を
作用可能な複数組のタイロツド16及び締付けナ
ツト20と、フランジと固定盤との間の各タイロ
ツド外周に設けられる補強部材18とを有し、締
付けナツトは型締シリンダが最大型締力を発生さ
せた状態においても補強部材に圧縮力を作用させ
るように締付けられており、可動盤は補強部材の
スライド面18aによつて補強部材軸方向に移動
自在に案内されており、補強部材軸角方向断面に
おける各補強部材のスライド面の延長線は可動盤
中心26aを通るように構成されていることを特
徴としている。なお、かつこ内の符号は後述の実
施例の対応する部材を示す。
ると共に補強部材のスライド面によつて可動盤を
支持することにより、上記課題を解決する。すな
わち、本発明は、型締用シリンダ10と一体に設
けられるフランジ12と、フランジと対面するよ
うに配置される固定盤14と、フランジと固定盤
との間に配置されると共に型締用シリンダのピス
トン22とピストンロツド24を介して連結され
た可動盤26と、固定盤に着脱自在に取付けられ
る型取付盤32とを有し、型取付盤に固定型が取
付けられ、可動型が取付けられる射出成形機の型
締装置を対象としたものであり、フランジと固定
盤とに対してこれらを互いに近付ける向きの力を
作用可能な複数組のタイロツド16及び締付けナ
ツト20と、フランジと固定盤との間の各タイロ
ツド外周に設けられる補強部材18とを有し、締
付けナツトは型締シリンダが最大型締力を発生さ
せた状態においても補強部材に圧縮力を作用させ
るように締付けられており、可動盤は補強部材の
スライド面18aによつて補強部材軸方向に移動
自在に案内されており、補強部材軸角方向断面に
おける各補強部材のスライド面の延長線は可動盤
中心26aを通るように構成されていることを特
徴としている。なお、かつこ内の符号は後述の実
施例の対応する部材を示す。
(ホ) 作 用
型締用シリンダに油圧を作用させて型締力を発
生させると、タイロツドには引張力が作用し、タ
イロツドはフランジと固定盤との結合部を互いに
近づける方向に変形させようとする。しかし、型
締力が最大状態になつても補強部材には圧縮力が
作用するように締付けナツトを締付けてあるた
め、フランジ及び固定盤が変形するためには補強
部材を圧縮させる必要がある。従つて、フランジ
及び固定盤は容易には変形することはできず、剛
性が増大した状態となつている。すなわち、補強
部材がフランジ及び固定盤の変形を防止する作用
をしている。このようにフランジ及び固定盤の変
形が減少すると、タイロツドの曲がりも減少し、
上述のような従来の問題点が解決される。すなわ
ち、型締装置の変形に追従した金型の変形が減少
し、キヤビテイは所定どおりの形状に維持され、
成形品の形状精度が向上する。また、溶融材料充
てん時にキヤビテイ内の空気は所定どおり排出さ
れるため、急速に充てんを行うことができ、成形
品の表面精度も向上する。更にガイドピンのかじ
りなどの発生も防止される。更に、可動盤は上述
のような補強部材のスライド面で支持されるの
で、可動盤の温度変化による変化にかかわらず可
動盤の位置精度が確保される。
生させると、タイロツドには引張力が作用し、タ
イロツドはフランジと固定盤との結合部を互いに
近づける方向に変形させようとする。しかし、型
締力が最大状態になつても補強部材には圧縮力が
作用するように締付けナツトを締付けてあるた
め、フランジ及び固定盤が変形するためには補強
部材を圧縮させる必要がある。従つて、フランジ
及び固定盤は容易には変形することはできず、剛
性が増大した状態となつている。すなわち、補強
部材がフランジ及び固定盤の変形を防止する作用
をしている。このようにフランジ及び固定盤の変
形が減少すると、タイロツドの曲がりも減少し、
上述のような従来の問題点が解決される。すなわ
ち、型締装置の変形に追従した金型の変形が減少
し、キヤビテイは所定どおりの形状に維持され、
成形品の形状精度が向上する。また、溶融材料充
てん時にキヤビテイ内の空気は所定どおり排出さ
れるため、急速に充てんを行うことができ、成形
品の表面精度も向上する。更にガイドピンのかじ
りなどの発生も防止される。更に、可動盤は上述
のような補強部材のスライド面で支持されるの
で、可動盤の温度変化による変化にかかわらず可
動盤の位置精度が確保される。
(ヘ) 実施例
第1及び2図に本発明の1実施例を示す。型締
用シリンダ10と一体のフランジ12と、固定盤
14とが対面するように配置してあり、両者は4
本のタイロツド16及びこれの外周に設けられた
補強部材18によつて連結されている。すなわ
ち、フランジ12の穴12a、補強部材18の穴
18a及び固定盤14の穴14aを貫通するタイ
ロツド16の一端には頭部16aが設けられてお
り、他端にはおねじ部16bが設けられており、
このおねじ部16bには締付けナツト20が締め
込まれており、これにより補強部材18に圧縮力
を作用させるようにしてある。なお、締付けナツ
ト20の締付力は型締装置のあらゆる使用状態に
おいて(すなわち、最大型締力発生時において
も)補強部材18に圧縮力を作用させる値として
ある。型締用シリンダ10の内径部には型締用ピ
ストン22がはめ合わせてあり、型締用シリンダ
10は型締用ピストン22の両側にそれぞれ連通
する油穴10a及び10bを有している。型締用
ピストン22はピストンロツド24によつて可動
盤26と連結されている。可動盤26はこれに一
体に取り付けられた4個の可動盤案内部材28を
介して補強部材18に対して軸方向に移動自在に
支持されている。各補強部材18と可動盤案内部
材28とは、第2図に示すように、スライド面1
8a及びスライド面28aにおいて滑動可能に接
触している。軸直角方向断面(第2図)における
各スライド面18a及びスライド面28aの延長
線はすべて可動盤26の中心26aを通るように
配置してある。可動盤26に可動盤30が取り付
けられる。また、固定盤14に対してはめ合いに
よつて連結された型取付盤32に固定型34が取
り付けられている。可動型30及び固定型34が
金型を構成し、金型内にはキヤビテイ36及びス
プルー38が形成される。スプルー38に対して
射出ノズル40から溶融樹脂を射出可能である。
用シリンダ10と一体のフランジ12と、固定盤
14とが対面するように配置してあり、両者は4
本のタイロツド16及びこれの外周に設けられた
補強部材18によつて連結されている。すなわ
ち、フランジ12の穴12a、補強部材18の穴
18a及び固定盤14の穴14aを貫通するタイ
ロツド16の一端には頭部16aが設けられてお
り、他端にはおねじ部16bが設けられており、
このおねじ部16bには締付けナツト20が締め
込まれており、これにより補強部材18に圧縮力
を作用させるようにしてある。なお、締付けナツ
ト20の締付力は型締装置のあらゆる使用状態に
おいて(すなわち、最大型締力発生時において
も)補強部材18に圧縮力を作用させる値として
ある。型締用シリンダ10の内径部には型締用ピ
ストン22がはめ合わせてあり、型締用シリンダ
10は型締用ピストン22の両側にそれぞれ連通
する油穴10a及び10bを有している。型締用
ピストン22はピストンロツド24によつて可動
盤26と連結されている。可動盤26はこれに一
体に取り付けられた4個の可動盤案内部材28を
介して補強部材18に対して軸方向に移動自在に
支持されている。各補強部材18と可動盤案内部
材28とは、第2図に示すように、スライド面1
8a及びスライド面28aにおいて滑動可能に接
触している。軸直角方向断面(第2図)における
各スライド面18a及びスライド面28aの延長
線はすべて可動盤26の中心26aを通るように
配置してある。可動盤26に可動盤30が取り付
けられる。また、固定盤14に対してはめ合いに
よつて連結された型取付盤32に固定型34が取
り付けられている。可動型30及び固定型34が
金型を構成し、金型内にはキヤビテイ36及びス
プルー38が形成される。スプルー38に対して
射出ノズル40から溶融樹脂を射出可能である。
次にこの実施例の作用について説明する。油穴
10bを開放した状態で油穴10aに油圧を供給
すると、型締用ピストン22が第1図中で右方向
へ移動し、可動盤26が固定盤14方向へ移動す
る。これにより、可動型30と固定型34とが接
触して型閉じが行われ、次いで更に油圧を増大さ
せることにより、可動型30及び固定型34に対
して所定の型締力を作用させることができる。こ
の状態で射出ノズル40からスプルー38を通し
てキヤビテイ36に溶融樹脂を射出し、これを冷
却・固化して成形品を得ることができる。型締力
作用中は型締力が作用してない場合よりもタイロ
ツド16に対して大きな力が作用し、タイロツド
16は伸びることになる。このため、タイロツド
16からフランジ12及び固定盤14に対してこ
れらを変形させようとする力が作用するが、フラ
ンジ12及び固定盤14の変形は補強部材18に
よつて減少させられる。すなわち、補強部材18
には型締力作用中においても圧縮力が作用してお
り(すなわち、補強部材18がその両端で圧力作
用状態でフランジ12及び固定盤14と接触して
おり)、フランジ12及び固定盤14が変形する
ためには補強部材18を更に圧縮する必要がある
ため、フランジ12及び固定盤14は容易には変
形することができない。この補強部材18による
剛性の増大について第3図に示す線図に基づいて
説明する。第3図中で線分OCはタイロツド16
の作用力(縦軸)に対する伸び量(横軸)の関係
を示す。線分OC上の点Aは型締力が作用する前
の状態でタイロツド16に引張力f1(線分GA)が
作用し、一方補強部材18は圧縮力f1を受けてい
る状態の点である。この状態ではタイロツド16
がl1(線分OG)だけ伸び、補強部材18がl2(線分
GI)だけ圧縮され、線分IAは補強部材18の作
用力−縮み重の関係を示すものとなる。この状態
で型締力を発生させ、タイロツド16に作用する
力を増大させると、つり合い位置はA点から例え
ばB点に移行する。すなわち、タイロツド16の
伸びはl3(線分GH)だけ増大し、補強部材18の
縮み量はl3だけ減少する。すなわち、線分OHが
タイロツド16の伸び量(l1+l3)を示し、線分
HIが補強部材18の縮み量(l2−l3)を示す。こ
のつり合い点Bにおけるタイロツド16の引張力
f2は線分BHで示され、一方補強部材18の圧縮
力f3は線分JHで示され、この両者の差である線
分BJが型締力f4を示すことになる。なお、B点
を更にC点まで移行させると補強部材18の縮み
量が0となり、圧縮力が作用しなくなるが、前述
のようにC点を越えることがないようにあらかじ
め締付けナツト20を締め込んで組み立ててあ
る。このようにタイロツド16及び補強部材18
をl3(線分GH)だけ伸縮させることにより、f4
(線分BJ)の型締力を得ることができる。これに
対して補強部材18が設けられていないとした場
合には、タイロツド16をl3(線分GH)だけ伸ば
したとしても、これに応じて増大する型締力はf5
(線分BK)である。このことから本発明による
射出成形機の型締装置の場合には、従来のものと
比較して同じタイロツド16の伸び量に対して発
生する型締力が増大していること(f4>f5)、す
なわち剛性が大きくなつて容易には変形しないこ
とがわかる。従つて、フランジ12及び固定盤1
4の変形が少なく、タイロツド16及び補強部材
18の曲がりも小さくなり、可動盤26もほとん
ど変形しない。従つて、この変形の小さい固定盤
14及び可動盤26に取り付けられる可動型30
及び固定型34の変形も非常に小さくなり、両者
によつて形成されるキヤビテイ36は所定どおり
の形状のものとなり、また可動型30と固定型3
4とはその合せ面で均等に接触した状態となり、
射出ノズル40から溶融樹脂が充てんされたと
き、キヤビテイ36内の空気が速やかに排出さ
れ、溶融樹脂の充てん速度が大きくなる。このた
め、溶融樹脂は圧力作用状態でキヤビテイ36の
表面に押し付けられて冷却・固化するため、成形
品の表面精度はキヤビテイ36の表面精度に応じ
て向上する。また、可動型30及び固定型34の
変形が減少するため、ガイドピンはめ合い部のか
じりの発生が防止され、摩耗金属粉に基づく成形
不良の発生が防止される。また、金型の補修頻度
も減少する。
10bを開放した状態で油穴10aに油圧を供給
すると、型締用ピストン22が第1図中で右方向
へ移動し、可動盤26が固定盤14方向へ移動す
る。これにより、可動型30と固定型34とが接
触して型閉じが行われ、次いで更に油圧を増大さ
せることにより、可動型30及び固定型34に対
して所定の型締力を作用させることができる。こ
の状態で射出ノズル40からスプルー38を通し
てキヤビテイ36に溶融樹脂を射出し、これを冷
却・固化して成形品を得ることができる。型締力
作用中は型締力が作用してない場合よりもタイロ
ツド16に対して大きな力が作用し、タイロツド
16は伸びることになる。このため、タイロツド
16からフランジ12及び固定盤14に対してこ
れらを変形させようとする力が作用するが、フラ
ンジ12及び固定盤14の変形は補強部材18に
よつて減少させられる。すなわち、補強部材18
には型締力作用中においても圧縮力が作用してお
り(すなわち、補強部材18がその両端で圧力作
用状態でフランジ12及び固定盤14と接触して
おり)、フランジ12及び固定盤14が変形する
ためには補強部材18を更に圧縮する必要がある
ため、フランジ12及び固定盤14は容易には変
形することができない。この補強部材18による
剛性の増大について第3図に示す線図に基づいて
説明する。第3図中で線分OCはタイロツド16
の作用力(縦軸)に対する伸び量(横軸)の関係
を示す。線分OC上の点Aは型締力が作用する前
の状態でタイロツド16に引張力f1(線分GA)が
作用し、一方補強部材18は圧縮力f1を受けてい
る状態の点である。この状態ではタイロツド16
がl1(線分OG)だけ伸び、補強部材18がl2(線分
GI)だけ圧縮され、線分IAは補強部材18の作
用力−縮み重の関係を示すものとなる。この状態
で型締力を発生させ、タイロツド16に作用する
力を増大させると、つり合い位置はA点から例え
ばB点に移行する。すなわち、タイロツド16の
伸びはl3(線分GH)だけ増大し、補強部材18の
縮み量はl3だけ減少する。すなわち、線分OHが
タイロツド16の伸び量(l1+l3)を示し、線分
HIが補強部材18の縮み量(l2−l3)を示す。こ
のつり合い点Bにおけるタイロツド16の引張力
f2は線分BHで示され、一方補強部材18の圧縮
力f3は線分JHで示され、この両者の差である線
分BJが型締力f4を示すことになる。なお、B点
を更にC点まで移行させると補強部材18の縮み
量が0となり、圧縮力が作用しなくなるが、前述
のようにC点を越えることがないようにあらかじ
め締付けナツト20を締め込んで組み立ててあ
る。このようにタイロツド16及び補強部材18
をl3(線分GH)だけ伸縮させることにより、f4
(線分BJ)の型締力を得ることができる。これに
対して補強部材18が設けられていないとした場
合には、タイロツド16をl3(線分GH)だけ伸ば
したとしても、これに応じて増大する型締力はf5
(線分BK)である。このことから本発明による
射出成形機の型締装置の場合には、従来のものと
比較して同じタイロツド16の伸び量に対して発
生する型締力が増大していること(f4>f5)、す
なわち剛性が大きくなつて容易には変形しないこ
とがわかる。従つて、フランジ12及び固定盤1
4の変形が少なく、タイロツド16及び補強部材
18の曲がりも小さくなり、可動盤26もほとん
ど変形しない。従つて、この変形の小さい固定盤
14及び可動盤26に取り付けられる可動型30
及び固定型34の変形も非常に小さくなり、両者
によつて形成されるキヤビテイ36は所定どおり
の形状のものとなり、また可動型30と固定型3
4とはその合せ面で均等に接触した状態となり、
射出ノズル40から溶融樹脂が充てんされたと
き、キヤビテイ36内の空気が速やかに排出さ
れ、溶融樹脂の充てん速度が大きくなる。このた
め、溶融樹脂は圧力作用状態でキヤビテイ36の
表面に押し付けられて冷却・固化するため、成形
品の表面精度はキヤビテイ36の表面精度に応じ
て向上する。また、可動型30及び固定型34の
変形が減少するため、ガイドピンはめ合い部のか
じりの発生が防止され、摩耗金属粉に基づく成形
不良の発生が防止される。また、金型の補修頻度
も減少する。
なお、これに加えて可動盤26は熱影響を受け
ない支持構造としてあるため、型取付板32に対
する可動盤26の位置合せが正確に行われ、可動
型30と固定型34とを高精度で型開閉させるこ
とができる。すなわち、可動型30及び固定型3
4は成形作業時にはヒータなどの加熱装置によつ
て所定の比較的高い温度に制御されており、この
可動型30及び固定型34の熱が熱伝導によつて
可動盤26に作用し、可動盤26も昇温する。こ
れにより、可動盤26は縦方向及び横方向に膨張
するが、第2図に示すように可動盤26は可動盤
案内部材28を介してタイロツド16に対してス
ライド面18a及びスライド面28aによつて案
内されており、しかもスライド面18a及びスラ
イド面28aの延長線は可動盤26の中心26a
を通るようにしてあるため、可動盤26が膨張し
てもスライド面28aがスライド面18a上を移
動するだけで可動盤26の位置自体は変化しな
い。従つて、可動盤26は温度が上昇しても運転
開始前の組立調時の精度のままに維持される。こ
のように前述の型締装置の剛性の増大に加えて可
動盤26の位置精度が高いため、ガイドピンのは
め合い部におけるかじりなどは更に発生しにくく
なつている。また、型取付板32は固定盤14に
対して着脱自在としてあり、これにより可動盤2
6と型取付板32との平行度、真直度などの最終
組立調整を行う際に型取付板32を容易に調整加
工することができる。
ない支持構造としてあるため、型取付板32に対
する可動盤26の位置合せが正確に行われ、可動
型30と固定型34とを高精度で型開閉させるこ
とができる。すなわち、可動型30及び固定型3
4は成形作業時にはヒータなどの加熱装置によつ
て所定の比較的高い温度に制御されており、この
可動型30及び固定型34の熱が熱伝導によつて
可動盤26に作用し、可動盤26も昇温する。こ
れにより、可動盤26は縦方向及び横方向に膨張
するが、第2図に示すように可動盤26は可動盤
案内部材28を介してタイロツド16に対してス
ライド面18a及びスライド面28aによつて案
内されており、しかもスライド面18a及びスラ
イド面28aの延長線は可動盤26の中心26a
を通るようにしてあるため、可動盤26が膨張し
てもスライド面28aがスライド面18a上を移
動するだけで可動盤26の位置自体は変化しな
い。従つて、可動盤26は温度が上昇しても運転
開始前の組立調時の精度のままに維持される。こ
のように前述の型締装置の剛性の増大に加えて可
動盤26の位置精度が高いため、ガイドピンのは
め合い部におけるかじりなどは更に発生しにくく
なつている。また、型取付板32は固定盤14に
対して着脱自在としてあり、これにより可動盤2
6と型取付板32との平行度、真直度などの最終
組立調整を行う際に型取付板32を容易に調整加
工することができる。
上記のような射出成形機を用いて実際に成形を
行い、次のような好結果を得ることができること
を確認した。
行い、次のような好結果を得ることができること
を確認した。
成形品…ハードデイスク用プラスチツクス基板
材料…ポリエーテルイミド
外径…130±0.13mm
肉厚…1.905±0.025mm
表面粗さ…Ra=0.008ミクロン
金型寿命…従来の2倍
このような成形品精度は従来の装置では達成不
可能なものであり、特に成形品の表面粗さは金型
のキヤビテイ面の表面粗さにほぼ対応する精度と
なつている。
可能なものであり、特に成形品の表面粗さは金型
のキヤビテイ面の表面粗さにほぼ対応する精度と
なつている。
なお、上記実施例は横型の直圧式型締装置に本
発明を適用したものであるが、本発明は縦型型締
装置にも適用することができ、またトグル式その
他の型締方式のものについても適用することがで
きる。タイロツド16及び補強部材18の本数は
任意に選択することができる。また、この型締装
置を圧縮成形用、転写成形用、インサート成形用
などに使用することもできる。また、補強部材1
8をフランジ12又は固定盤14と一体に構成す
ることもできる。フランジ12は複数の板材を重
ね合わせた構造とすることもできる。また、型締
装置に対する射出ノズル40の配置も説明した実
施例以外のものとすることもできる。補強部材1
8のスライド面18a及び可動盤案内部材28の
スライド面18aは面圧を調整可能な構造とする
こともできる。
発明を適用したものであるが、本発明は縦型型締
装置にも適用することができ、またトグル式その
他の型締方式のものについても適用することがで
きる。タイロツド16及び補強部材18の本数は
任意に選択することができる。また、この型締装
置を圧縮成形用、転写成形用、インサート成形用
などに使用することもできる。また、補強部材1
8をフランジ12又は固定盤14と一体に構成す
ることもできる。フランジ12は複数の板材を重
ね合わせた構造とすることもできる。また、型締
装置に対する射出ノズル40の配置も説明した実
施例以外のものとすることもできる。補強部材1
8のスライド面18a及び可動盤案内部材28の
スライド面18aは面圧を調整可能な構造とする
こともできる。
(ト) 発明の効果
以下説明してきたように、本発明によると、補
強部材を設けて型締装置の剛性を増大したので、
金型の変形を防止すると共に可動型と固定型とを
高精度で位置合わせして非常に精度の高いプラス
チツク製品を容易に成形することができるように
なり、また金型の摩耗粉の発生が防止され、金型
の寿命も著しく伸長することができる。
強部材を設けて型締装置の剛性を増大したので、
金型の変形を防止すると共に可動型と固定型とを
高精度で位置合わせして非常に精度の高いプラス
チツク製品を容易に成形することができるように
なり、また金型の摩耗粉の発生が防止され、金型
の寿命も著しく伸長することができる。
更に、可動盤を補強部材のスライド面によつて
案内し、このスライド面の延長線が可動盤中心を
通るようにしたので、可動盤が温度変化しても可
動盤の中心位置が変化せず、可動盤の位置精度は
組立て調整時の精度のままに維持されるという効
果を得ることができる。
案内し、このスライド面の延長線が可動盤中心を
通るようにしたので、可動盤が温度変化しても可
動盤の中心位置が変化せず、可動盤の位置精度は
組立て調整時の精度のままに維持されるという効
果を得ることができる。
第1図は本発明による射出成形機の型締装置を
示す図、第2図は第1図の−線に沿う断面
図、第3図は第1図に示す型締装置の作用力と伸
縮量との関係を示す線図、第4図は従来の射出成
形機の型締装置を示す図である。 10……型締用シリンダ、12……フランジ、
14……固定盤、16……タイロツド、18……
補強部材、18a……スライド面、20……締付
ナツト、22……型締用ピストン、24……ピス
トンロツド、26……可動盤、28……可動盤案
内部材、28a……スライド面、30……可動
型、32……型取付板、34……固定型、36…
…キヤビテイ。
示す図、第2図は第1図の−線に沿う断面
図、第3図は第1図に示す型締装置の作用力と伸
縮量との関係を示す線図、第4図は従来の射出成
形機の型締装置を示す図である。 10……型締用シリンダ、12……フランジ、
14……固定盤、16……タイロツド、18……
補強部材、18a……スライド面、20……締付
ナツト、22……型締用ピストン、24……ピス
トンロツド、26……可動盤、28……可動盤案
内部材、28a……スライド面、30……可動
型、32……型取付板、34……固定型、36…
…キヤビテイ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 型締用シリンダ10と一体に設けられるフラ
ンジ12と、フランジと対面するように配置され
る固定盤14と、フランジと固定盤との間に配置
されると共に型締用シリンダのピストン22とピ
ストンロツド24を介して連結された可動盤26
と、固定盤に着脱自在に取付けられる型取付盤3
2とを有し、型取付盤の固定型が取付けられ、可
動盤に可動型が取付けられる射出成形機の型締装
置において、 フランジと固定盤とに対してこれらを互いに近
付ける向きの力を作用可能な複数組のタイロツド
16及び締付けナツト20と、フランジと固定盤
との間の各タイロツド外周に設けられる補強部材
18とを有し、締付けナツトは型締シリンダが最
大型締力を発生させた状態においても補強部材に
圧縮力を作用させるように締付けられており、可
動盤は補強部材のスライド面18aによつて補強
部材軸方向に移動自在に案内されており、補強部
材軸直角方向断面における各補強部材のスライド
面の延長線は可動盤中心26aを通るように構成
されていることを特徴とする射出成形機の型締装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7362085A JPS61233519A (ja) | 1985-04-09 | 1985-04-09 | 射出成形機の型締装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7362085A JPS61233519A (ja) | 1985-04-09 | 1985-04-09 | 射出成形機の型締装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61233519A JPS61233519A (ja) | 1986-10-17 |
| JPH0142813B2 true JPH0142813B2 (ja) | 1989-09-14 |
Family
ID=13523550
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7362085A Granted JPS61233519A (ja) | 1985-04-09 | 1985-04-09 | 射出成形機の型締装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61233519A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0641160B2 (ja) * | 1989-02-15 | 1994-06-01 | 東芝機械株式会社 | 型締装置 |
| US6027329A (en) * | 1997-03-15 | 2000-02-22 | Hpm/Stadco, Inc. | Platen having internal spring-like characteristics for preventing deformation of mold mounting face during clamping operations |
| JP4276274B2 (ja) | 2007-07-04 | 2009-06-10 | ファナック株式会社 | 射出成形機の固定プラテン |
-
1985
- 1985-04-09 JP JP7362085A patent/JPS61233519A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61233519A (ja) | 1986-10-17 |
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