JPH0144162B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0144162B2 JPH0144162B2 JP60219980A JP21998085A JPH0144162B2 JP H0144162 B2 JPH0144162 B2 JP H0144162B2 JP 60219980 A JP60219980 A JP 60219980A JP 21998085 A JP21998085 A JP 21998085A JP H0144162 B2 JPH0144162 B2 JP H0144162B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ribofuranosyl
- triazole
- carboxamide
- triacetyl
- plants
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01N—PRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
- A01N43/00—Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
- A01N43/64—Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with three nitrogen atoms as the only ring hetero atoms
- A01N43/647—Triazoles; Hydrogenated triazoles
- A01N43/653—1,2,4-Triazoles; Hydrogenated 1,2,4-triazoles
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Agronomy & Crop Science (AREA)
- Pest Control & Pesticides (AREA)
- Plant Pathology (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Dentistry (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Zoology (AREA)
- Environmental Sciences (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
本発明の分野は、植物におけるウイルス病を撲
滅するための抗ウイルス剤に関するものである。 ウイルスおよびウイロイドは、毎年顕著でコス
ト高の作物損失を引き起こす広範な種類の植物病
の原因となる。種子から生育する一年生作物で
は、環境条件に応じて損失はしばしば年毎に変化
する。多年生樹木作物におけるウイルスは、しば
しば植物が古くなるにつれて漸時増大する損失
(いわゆる衰退)をもたらす。この種の慢性病は、
作物に注ぎ込む時間、労力、資本および土地の点
で極めて重大な経済的結果をもたらしうる。植物
におけるウイルス病に関連した経費は交替にかか
る経費のみならず、交替した作物が充分生産を挙
げるのを待つ間の作物損失をも含む。たとえば、
柑橘類樹木の場合、樹木が充分果実をつけるまで
の成長過程に数年かかる。さらにウイルスは殆ん
ど専ら栄養繁殖である特に馬鈴著、苺、ブドウ、
柑橘類、リンゴ、チエリー、蘭、百合、アイリ
ス、バラおよびカーネーシヨンなどの農場作物お
よび観賞用植物においても相当な損失をもたら
す。ウイルスは栄養繁殖した母株にも維持され、
治療および検定プログラムが存在しないと全ての
後代植物(progeny)に感染する。その結果、慢
性の作物損失が生ずる。さらに、現存植物におけ
る病気の傾向および病気の病状につき地理的区域
を監視する。経費は、植物ウイルス病発生の偶発
性に関連する。その結果生ずる食用作物および観
賞植物の減収は、作物生育業者および一般大衆に
対し著しい経済的脅威をもたらす。 現在、最も頻繁に行なわれるウイルス病のコン
トロールは、植物が感染しないよう防止する一連
の培養法である。保証されたウイルス・フリーの
種子を、たとえば線虫のようなウイルス媒介生物
を破壊するよう薫蒸した土壌に播種する。播種個
所または播種時間は、たとえばアブラムシおよび
ヨコバイのような天然の空中のウイルス媒介生物
を避けるように選択する。初期の感染中心を最少
にするには、問題とするウイルスを保持した雑草
または土着植物で著しく侵されていないような播
種区域を選択する。この種の他の宿主ウイルス供
給源が存在する場合、ウイルスが作物からウイル
ス供給源へまたはその逆に連続的に移動する天然
のサイクルを破壊するために作物を栽培しない期
間を設ける必要がある。他のコントロールのタイ
プとしては、ウイルスに対する耐性を得るための
植物の品種改良である。これは、耐性に打ち勝つ
ような新菌株のウイルスが出現しない限り、所望
の植物に育種しうるような耐性源が存在する場合
有効である。しかしながら、この方法は或る種の
作物における耐性菌株に対しては有効でない。適
切な耐性遺伝子の源が不足するためしばしば、育
種は可能なコントロール対策とならない。 上記コントロール方法に関する主たる問題は、
管理技術も耐性用の品種改良も多くのウイルス病
に対し効果的でないことである。他の害虫および
植物病に対比して、生育業者により使用される有
効な化学的コントロールは存在しない。その結
果、多くの病気が抑制されないままである。免疫
系が充分発達した動物とは異なり、感染性の植物
は、一旦感染するとウイルスを除去する防御メカ
ニズムを持たない。一旦感染すると、植物はその
寿命にわたり感染し続ける。 本発明の目的は、広範な種類のウイルス病また
はウイロイド誘発植物病の処置および予防に活性
であり、低濃度にて活性であつて抑制効果を示
し、かつ種々の方法により植物の種々の発育段階
で発病植物に対して効果的に投与しうるような抗
ウイルス剤を提供することである。 本発明は、植物における各種のウイルスにより
引き起こされる病気の処置に、化合物1−β−D
−リボフラノシル−1,2,4−トリアゾール−
3−カルボキシアミドまたはその2,3,5−ト
リアセチルおよび5′−ブチリル誘導体を使用する
ことに向けられる。1−β−D−リボフラノシル
−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシア
ミドおよびその誘導体は、幅広いスペクトルの抗
ウイルス活性を有することが示されている。これ
らの化合物は、土壌潅性(soil drench)により、
または注射により、もしくは葉面散布により局部
的に植物へ投与することができる。さらに、これ
ら化合物は単独で、またはたとえば、ジメチルス
ルホキシド(DMSO)およびジメチルホルムア
ミド(DMF)のような他の浸透剤或いはたとえ
ばアデニンアラビノシドのような抗ウイルス剤と
組み合せて、環境および処理される特定ウイルス
の性質に応じて投与することができる。 1978年11月14日付けで再発行特許第29835号と
して再発行された米国特許第3798209号明細書は、
インビトロおよびインビボの両者において幅広い
スペクトルの抗ウイルス活性を示す抗ウイルス剤
として、化合物1−β−D−リボフラノシル−
1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミ
ドを開示している。同様に、抗ウイルス活性を示
す1−β−D−リボフラノシル−1,2,4−ト
リアゾール−3−カルボキシアミドの2,3,5
−トリアセチルおよび5′−ブチリル誘導体も、そ
れぞれ米国特許第3897415号および第3984396号明
細書に開示されている。 以上の詳細な説明は、植物における各種ウイル
ス病の処理に化合物1−β−D−リボフラノシル
−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシア
ミド(またはその誘導体)を単独で或いは他の抗
ウイルス剤と組み合せて使用することに関する。
本発明をさらに説明する目的で、1−β−D−リ
ボフラノシル−1,2,4−トリアゾール−3−
カルボキシアミドおよびその誘導体を、(a)化合
物、(b)リバビリン(Ribavirin)(米国命名委員会
により採用された非独占的名称)または(c)上記の
化学名として互換的に記載する。 リバビリンの一つの有力な用途は、ウイルス感
染植物の予防または治療処置である。農場生育す
る植物において、大抵の植物がウイルス感染の作
用を示す期日を遅延させうるような処理は抑制法
として有効でありうる。1つの方法は、空中のウ
イルス媒介生物を排除する反射マルチ
(rcflective mulch)をたとえばリバビリンのよ
うな殺ウイルス剤と組み合せることである。農場
の病気に対する第2の方法は、作物ウイルスのウ
イルス供給源であることがよく知られた目標雑草
に対しリバビリンを噴霧することである。この面
において除草剤の代りにリバビリンを使用する利
点は、噴霧された全ての雑草および野生植物の死
滅を防止するが、目標植物のみの死滅は防止しな
いことである。 さらに、リバビリンは観賞植物にも有用であ
る。観賞植物の場合、恐らく植物ウイルスによる
ものの損失よりも重要なことは、ウイルス感染の
症状から生ずる好ましさの低下である。ウイルス
を含まない植物は、目で見える魅力により販売さ
れる観賞植物の購買力を低下させるようなしばし
ば斑点および葉痕を伴う病気症状を持たない。 リバビリンはウイルスフリー植物の生産を容易
にし、次代の植物の生産および品質を向上させる
手段として特に有用であろう。これは、たとえば
果実および堅果樹、苺または馬鈴薯のような栄養
繁殖した植物のウイルスフリー母株を生産する際
に行なわれる。或いは、リバビリンは、多くの観
賞植物の増殖に日常的に使用される通常の組織培
養増殖過程に組み込むこともできる。さらに、リ
バビリンはウイルスの種子伝播を防止するための
種子処理としても有用である。 リバビリンの他の有力な用途は、ウイルスを除
去し或いは現在開発されつつある日常的な増殖技
術の際に植物組織をウイルスフリーな状態に保持
することである。1つの例は、カプセル化した体
胚(somatic embryo)を使用して体組織を増殖
させ、有性変化またはより広範な植物育種の必要
性を回避することである。リバビリンは、体胚へ
施すことによりウイルスフリーの植物を維持する
際に特に有用である。或る種の植物は、種子から
の有性増殖により生じうるような後代植物におけ
る遺伝子変化を伴わずに無性増殖することができ
る。カプセル化する前に体胚をリバビリンで処理
すれば、後代植物がウイルスフリーな状態に保持
される。さらに、この化合物は最近開発された植
物遺伝子工学法と組み合せて使用することもで
き、ここでリバビリンを通常の増殖過程に組み込
むことができる。1−β−D−リボフラノシル−
1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミ
ドおよびそのエステル誘導体(2,3,5−トリ
アセチルおよび5′−ブチリル誘導体)は水溶性で
あり、本発明に従い水溶液として植物、種子、保
存株および土壌に投与することができる。さら
に、これら化合物はアルコール(5〜15容量%)
と水、ジメチルホルムアミド(DMF)(5〜25容
量%)と水、ジメチルスルホキシド(DMSO)
(5〜25容量%)と水、およびジメチルスルホキ
シド単独の溶液にも可溶性である。 リバビリン投与の方法は次の3つの種類に分類
することができる。 (1) 植物全体の治療処置、 (2) 組織培養物を介するウイルスフリー植物の生
産、および (3) 種子の処理。 この化合物は、その浸透および適応を助ける添
加剤と一緒に植物全体へ葉面散布として施すこと
ができる。約100〜約2000ppmの範囲の濃度にお
けるリバビリンが、葉面散布および土壌潅注とし
て有効である。 大きさまたは環境条件により葉面散布の使用が
制限される樹木の処理においては、全身性殺菌剤
および抗生物質について現在行なわれていると同
様に重力流動(gravity flow)または圧力注入
(pressure injection)により幹中へこの化合物を
注射することもできる。リバビリンを使用してウ
イルスフリーな植物を生産しうる多数の方法が可
能である。この種の1つの方法は、上記したよう
に植物全体を処理して生長先端部の近傍に大きな
ウイルスフリーの領域を得ることであろう。他の
方法は、リバビリンを含有する培地で大きいシユ
ート(shoot)先端を再生させてウイルスを除去
することである。 さらにリバビリンは、通常の植物組織培養増殖
に使用する培地に成分として配合することもでき
る。植物プロトプラスト、カルス、胚または苗木
という種々異なる発育段階で処理を行なうことが
できる。リバビリンは、或る種の植物において或
る発育段階の際に一層有効であると思われる。約
10〜約400μMの濃度が有効である。 ウイルス感染した種子の処理に使用しうる少な
くとも2つの方法は、上記したように植物全体を
処理して生産される種子がウイルスを保持しない
よう確保すること、およびウイルス感染した植物
で生産された伝播能力を有する種子を処理してそ
の結果生ずる植物が感染しないようにすることで
ある。さらに、リバビリンを種子に被覆し、また
は種子中に吸収させ、或いは土壌潅注として施す
こともできる。 さらに、リバビリンはウイルス感染組織の多剤
処理の一成分として使用することもできる。 上記から明らかなように、リバビリンは温室お
よび農場の両者の使用において植物ウイルス病の
予防および処理に有用である。 リバビリンは、次の植物ウイルス群のウイルス
に対し活性であることが示されている:ポテクス
ウイルス(potexvirus)、ポチウイルス
(potyvirus)、クロステロウイルス
(closterovirus)、チモウイルス(tymovirus)、
カルラウイルス(carlavirus)、ククモウイルス
(cucumovirus)、イラルウイルス(ilarvirus)、
トンブスウイルス(tombusvirus)、トマト斑点
立ち枯病ウイルス(tomato spotted wilt virus)
およびアルフアルフアモザイクウイルス
(alfalfa mosaic virus)。トバモウイルス
(tobamovirus)およびブロモウイルス
(bromovirus)群のウイルスは、リバビリンに対
し僅かにのみ感受性である。 下表は、リバビリンが有効であると示されてい
るウイルス病の種類を示している。
滅するための抗ウイルス剤に関するものである。 ウイルスおよびウイロイドは、毎年顕著でコス
ト高の作物損失を引き起こす広範な種類の植物病
の原因となる。種子から生育する一年生作物で
は、環境条件に応じて損失はしばしば年毎に変化
する。多年生樹木作物におけるウイルスは、しば
しば植物が古くなるにつれて漸時増大する損失
(いわゆる衰退)をもたらす。この種の慢性病は、
作物に注ぎ込む時間、労力、資本および土地の点
で極めて重大な経済的結果をもたらしうる。植物
におけるウイルス病に関連した経費は交替にかか
る経費のみならず、交替した作物が充分生産を挙
げるのを待つ間の作物損失をも含む。たとえば、
柑橘類樹木の場合、樹木が充分果実をつけるまで
の成長過程に数年かかる。さらにウイルスは殆ん
ど専ら栄養繁殖である特に馬鈴著、苺、ブドウ、
柑橘類、リンゴ、チエリー、蘭、百合、アイリ
ス、バラおよびカーネーシヨンなどの農場作物お
よび観賞用植物においても相当な損失をもたら
す。ウイルスは栄養繁殖した母株にも維持され、
治療および検定プログラムが存在しないと全ての
後代植物(progeny)に感染する。その結果、慢
性の作物損失が生ずる。さらに、現存植物におけ
る病気の傾向および病気の病状につき地理的区域
を監視する。経費は、植物ウイルス病発生の偶発
性に関連する。その結果生ずる食用作物および観
賞植物の減収は、作物生育業者および一般大衆に
対し著しい経済的脅威をもたらす。 現在、最も頻繁に行なわれるウイルス病のコン
トロールは、植物が感染しないよう防止する一連
の培養法である。保証されたウイルス・フリーの
種子を、たとえば線虫のようなウイルス媒介生物
を破壊するよう薫蒸した土壌に播種する。播種個
所または播種時間は、たとえばアブラムシおよび
ヨコバイのような天然の空中のウイルス媒介生物
を避けるように選択する。初期の感染中心を最少
にするには、問題とするウイルスを保持した雑草
または土着植物で著しく侵されていないような播
種区域を選択する。この種の他の宿主ウイルス供
給源が存在する場合、ウイルスが作物からウイル
ス供給源へまたはその逆に連続的に移動する天然
のサイクルを破壊するために作物を栽培しない期
間を設ける必要がある。他のコントロールのタイ
プとしては、ウイルスに対する耐性を得るための
植物の品種改良である。これは、耐性に打ち勝つ
ような新菌株のウイルスが出現しない限り、所望
の植物に育種しうるような耐性源が存在する場合
有効である。しかしながら、この方法は或る種の
作物における耐性菌株に対しては有効でない。適
切な耐性遺伝子の源が不足するためしばしば、育
種は可能なコントロール対策とならない。 上記コントロール方法に関する主たる問題は、
管理技術も耐性用の品種改良も多くのウイルス病
に対し効果的でないことである。他の害虫および
植物病に対比して、生育業者により使用される有
効な化学的コントロールは存在しない。その結
果、多くの病気が抑制されないままである。免疫
系が充分発達した動物とは異なり、感染性の植物
は、一旦感染するとウイルスを除去する防御メカ
ニズムを持たない。一旦感染すると、植物はその
寿命にわたり感染し続ける。 本発明の目的は、広範な種類のウイルス病また
はウイロイド誘発植物病の処置および予防に活性
であり、低濃度にて活性であつて抑制効果を示
し、かつ種々の方法により植物の種々の発育段階
で発病植物に対して効果的に投与しうるような抗
ウイルス剤を提供することである。 本発明は、植物における各種のウイルスにより
引き起こされる病気の処置に、化合物1−β−D
−リボフラノシル−1,2,4−トリアゾール−
3−カルボキシアミドまたはその2,3,5−ト
リアセチルおよび5′−ブチリル誘導体を使用する
ことに向けられる。1−β−D−リボフラノシル
−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシア
ミドおよびその誘導体は、幅広いスペクトルの抗
ウイルス活性を有することが示されている。これ
らの化合物は、土壌潅性(soil drench)により、
または注射により、もしくは葉面散布により局部
的に植物へ投与することができる。さらに、これ
ら化合物は単独で、またはたとえば、ジメチルス
ルホキシド(DMSO)およびジメチルホルムア
ミド(DMF)のような他の浸透剤或いはたとえ
ばアデニンアラビノシドのような抗ウイルス剤と
組み合せて、環境および処理される特定ウイルス
の性質に応じて投与することができる。 1978年11月14日付けで再発行特許第29835号と
して再発行された米国特許第3798209号明細書は、
インビトロおよびインビボの両者において幅広い
スペクトルの抗ウイルス活性を示す抗ウイルス剤
として、化合物1−β−D−リボフラノシル−
1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミ
ドを開示している。同様に、抗ウイルス活性を示
す1−β−D−リボフラノシル−1,2,4−ト
リアゾール−3−カルボキシアミドの2,3,5
−トリアセチルおよび5′−ブチリル誘導体も、そ
れぞれ米国特許第3897415号および第3984396号明
細書に開示されている。 以上の詳細な説明は、植物における各種ウイル
ス病の処理に化合物1−β−D−リボフラノシル
−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシア
ミド(またはその誘導体)を単独で或いは他の抗
ウイルス剤と組み合せて使用することに関する。
本発明をさらに説明する目的で、1−β−D−リ
ボフラノシル−1,2,4−トリアゾール−3−
カルボキシアミドおよびその誘導体を、(a)化合
物、(b)リバビリン(Ribavirin)(米国命名委員会
により採用された非独占的名称)または(c)上記の
化学名として互換的に記載する。 リバビリンの一つの有力な用途は、ウイルス感
染植物の予防または治療処置である。農場生育す
る植物において、大抵の植物がウイルス感染の作
用を示す期日を遅延させうるような処理は抑制法
として有効でありうる。1つの方法は、空中のウ
イルス媒介生物を排除する反射マルチ
(rcflective mulch)をたとえばリバビリンのよ
うな殺ウイルス剤と組み合せることである。農場
の病気に対する第2の方法は、作物ウイルスのウ
イルス供給源であることがよく知られた目標雑草
に対しリバビリンを噴霧することである。この面
において除草剤の代りにリバビリンを使用する利
点は、噴霧された全ての雑草および野生植物の死
滅を防止するが、目標植物のみの死滅は防止しな
いことである。 さらに、リバビリンは観賞植物にも有用であ
る。観賞植物の場合、恐らく植物ウイルスによる
ものの損失よりも重要なことは、ウイルス感染の
症状から生ずる好ましさの低下である。ウイルス
を含まない植物は、目で見える魅力により販売さ
れる観賞植物の購買力を低下させるようなしばし
ば斑点および葉痕を伴う病気症状を持たない。 リバビリンはウイルスフリー植物の生産を容易
にし、次代の植物の生産および品質を向上させる
手段として特に有用であろう。これは、たとえば
果実および堅果樹、苺または馬鈴薯のような栄養
繁殖した植物のウイルスフリー母株を生産する際
に行なわれる。或いは、リバビリンは、多くの観
賞植物の増殖に日常的に使用される通常の組織培
養増殖過程に組み込むこともできる。さらに、リ
バビリンはウイルスの種子伝播を防止するための
種子処理としても有用である。 リバビリンの他の有力な用途は、ウイルスを除
去し或いは現在開発されつつある日常的な増殖技
術の際に植物組織をウイルスフリーな状態に保持
することである。1つの例は、カプセル化した体
胚(somatic embryo)を使用して体組織を増殖
させ、有性変化またはより広範な植物育種の必要
性を回避することである。リバビリンは、体胚へ
施すことによりウイルスフリーの植物を維持する
際に特に有用である。或る種の植物は、種子から
の有性増殖により生じうるような後代植物におけ
る遺伝子変化を伴わずに無性増殖することができ
る。カプセル化する前に体胚をリバビリンで処理
すれば、後代植物がウイルスフリーな状態に保持
される。さらに、この化合物は最近開発された植
物遺伝子工学法と組み合せて使用することもで
き、ここでリバビリンを通常の増殖過程に組み込
むことができる。1−β−D−リボフラノシル−
1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミ
ドおよびそのエステル誘導体(2,3,5−トリ
アセチルおよび5′−ブチリル誘導体)は水溶性で
あり、本発明に従い水溶液として植物、種子、保
存株および土壌に投与することができる。さら
に、これら化合物はアルコール(5〜15容量%)
と水、ジメチルホルムアミド(DMF)(5〜25容
量%)と水、ジメチルスルホキシド(DMSO)
(5〜25容量%)と水、およびジメチルスルホキ
シド単独の溶液にも可溶性である。 リバビリン投与の方法は次の3つの種類に分類
することができる。 (1) 植物全体の治療処置、 (2) 組織培養物を介するウイルスフリー植物の生
産、および (3) 種子の処理。 この化合物は、その浸透および適応を助ける添
加剤と一緒に植物全体へ葉面散布として施すこと
ができる。約100〜約2000ppmの範囲の濃度にお
けるリバビリンが、葉面散布および土壌潅注とし
て有効である。 大きさまたは環境条件により葉面散布の使用が
制限される樹木の処理においては、全身性殺菌剤
および抗生物質について現在行なわれていると同
様に重力流動(gravity flow)または圧力注入
(pressure injection)により幹中へこの化合物を
注射することもできる。リバビリンを使用してウ
イルスフリーな植物を生産しうる多数の方法が可
能である。この種の1つの方法は、上記したよう
に植物全体を処理して生長先端部の近傍に大きな
ウイルスフリーの領域を得ることであろう。他の
方法は、リバビリンを含有する培地で大きいシユ
ート(shoot)先端を再生させてウイルスを除去
することである。 さらにリバビリンは、通常の植物組織培養増殖
に使用する培地に成分として配合することもでき
る。植物プロトプラスト、カルス、胚または苗木
という種々異なる発育段階で処理を行なうことが
できる。リバビリンは、或る種の植物において或
る発育段階の際に一層有効であると思われる。約
10〜約400μMの濃度が有効である。 ウイルス感染した種子の処理に使用しうる少な
くとも2つの方法は、上記したように植物全体を
処理して生産される種子がウイルスを保持しない
よう確保すること、およびウイルス感染した植物
で生産された伝播能力を有する種子を処理してそ
の結果生ずる植物が感染しないようにすることで
ある。さらに、リバビリンを種子に被覆し、また
は種子中に吸収させ、或いは土壌潅注として施す
こともできる。 さらに、リバビリンはウイルス感染組織の多剤
処理の一成分として使用することもできる。 上記から明らかなように、リバビリンは温室お
よび農場の両者の使用において植物ウイルス病の
予防および処理に有用である。 リバビリンは、次の植物ウイルス群のウイルス
に対し活性であることが示されている:ポテクス
ウイルス(potexvirus)、ポチウイルス
(potyvirus)、クロステロウイルス
(closterovirus)、チモウイルス(tymovirus)、
カルラウイルス(carlavirus)、ククモウイルス
(cucumovirus)、イラルウイルス(ilarvirus)、
トンブスウイルス(tombusvirus)、トマト斑点
立ち枯病ウイルス(tomato spotted wilt virus)
およびアルフアルフアモザイクウイルス
(alfalfa mosaic virus)。トバモウイルス
(tobamovirus)およびブロモウイルス
(bromovirus)群のウイルスは、リバビリンに対
し僅かにのみ感受性である。 下表は、リバビリンが有効であると示されてい
るウイルス病の種類を示している。
【表】
【表】
【表】
1つの研究において、タバコモザイクウイルス
(tobacco mosaic virus)(TMV)およびカウピ
ー白化斑点ウイルス(Cowpea Chlorotic
Mottle virus)(CCMV)に対するリバビリンの
抗ウイルス効果を試験した。菌株U1のタバコモ
ザイクウイルス(tabocco mosaic virus)をタ
バコ植物(ニコチアナ・タバクム L.「キサンチ」
(Nicotiana Tabacum L.“Xanthi”))に維持
し感染度を分析した。感染度は0.01M燐酸カリウ
ム緩衝液(PH7.0)および1%セライドでニコチ
アナ・タバクム・L.「キサンチNc」(Nicotiana
Tabacum L.“Xanthi Nc”)に対する半葉法
(half−leaf method)により分析し、その際ラ
ンダムブロツク法で各接種物につき6〜12反復し
た。カウピー白化斑点ウイルス(Cowpea
Chlorotic Mottle virus)をかかげ(ビグナ・ウ
ルグイクラタ L.ワルプ「カルフオルニア・ブラ
ツクアイ」(Vigna Unguiculata L.Walp
“California Blackeye”))植物に維持し、上記
緩衝液で希釈した樹液の感染度を大豆(グリシ
ネ・マツクス L.(Glycine Max L.)に対す
る半葉法により分析した。機械的に接種してから
4時間後、直径7mmのデイスクを接種葉から切り
取つた。1回の処理につき10枚のデイスクに適当
な薬品溶液を減圧浸透させ、次いで紙タオル上で
10〜15分間乾燥させた。これらデイスクを25℃植
物生育室中の直径3.5cmのペトリ皿内の薬品溶液
に浮遊させ、約15000ルツクスの光を14時間照射
した。対照デイスクも蒸留水で同様に処理した。
接種してから96時間後、全てのデイスクを薬品か
ら取り出し、感染度を分析するまで−20℃で凍結
させた。薬品処理したデイスクの感染度を水処理
したデイスクの感染度と比較した。各薬品を5倍
づつ異なる2〜4種の異なる濃度で試験し、各実
験を少なくとも2回反復した。タバコカルスの生
長を促進する標準培地は、3mg/のインドール
酢酸と0.3mg/のカイネチンと40g/の庶糖
と0.8%の寒天とを補充したムラシゲ
(Murashige)およびスクーグ(Skoog)塩で構
成した。再生培地は、10mg/のN6−イソペン
テニルアデニンを添加した0.3mg/のインドー
ル酢酸を含有する以外は同じものとした。TMV
が感染したタバコ植物の髄組織からカルス組織を
発生させた。薬品を過滅菌し、オートクレーブ
処理した後に培地へ加えた。薬品の存在下で生長
したカルスの周辺領域を、TMVの感染度につき
分析した元の種子カルスを採取しないように取り
出した。薬品に含有する培地上で発育した新しい
シユートを取つて、同様に分析した。リバビリン
は、これらの系においてTMVおよびCCMVの増
殖を阻止することが示された。CCMV増殖は、
TMVよりもリバビリンに対し感受性であつた。
タバコカルスは、葉のデイスクでTMVの増殖を
阻止するのに必要な濃度の2倍のリバビリン濃度
で生育しかつ分化した。しかしながら、新たに発
育したタバコカルスもしくはシユートはまだ
TMVを含有した。葉のデイスクにおけるウイル
スの増殖を90%阻止するのに必要なリバビリン濃
度は、TMVの阻止では0.2mMであり、CCMV
の阻止では0.1mNであつた。 ウイルスフリーを得るのが困難と記載されてい
るリリウム・ロンギフロルム「アライ」(lilium
longiflorum“Arai”)およびリリウム「エン
シヤントメント」(lillium “Enchantment”)
について他の実験を行なつた。これら両者は百合
無症状ウイルス(lily symptomless virus)
(LSV)およびチユーリツプ破壊ウイルス(tulip
breaking virus)(TBV)を含有していた。リバ
ビリンを含むまたは含まない培地で誘発した分裂
組織を単離し、次いでリバビリンを含まない培地
で培養した。偶然に形成された分裂組織の個数お
よび平均球根重量は濃度範囲0.0〜40.0μMのリバ
ビリンにより有意の影響を受けなかつた。
400.0μMにおいて球根生長は著しく低下した。
ELISA法、免疫拡散ドロツプ試験および電子顕
微鏡により、植物の葉の試料のLSVおよびTBV
の存在を試験した。LSVおよび/またはTBVが
感染したL.ロンギフロルム「アライ」(l.
longiflorum“Arai”)の植物の割合は40.0μMの
リバビリンにより減少したのに対し、L.「エンシ
ヤントメント」(l.“Enchantment”)について
は効果が明確でなかつた。これらの実験の結論
は、分裂組織培養物を花の球根に施すときにリバ
ビリンがウイルスフリーな植物の収量を増大させ
る有用な手段となりうることである。 他の試験により、タバコ組織培養物におけるタ
バコモザイクウイルスに対するアデニン・アラビ
ノシドと組み合せたリバビリンの効果を試験し
た。TMVを感染させたタバコカルス培養物を、
シユート誘発性の固体培地におけるリバビリンと
アデニン・アラビノシドとの種々異なる組み合せ
に対して1ケ月間露出させ、そして新しいシユー
トをウイルスにつき分析した。培地中に薬品が存
在すると、シユート生産の頻度を減少させた。し
かしながら、幾つかの組み合せにおいて、分析し
た再生シユートは検出しうるTMVを含んでいな
かつた。薬品を含まない培地へ移すと、残つたシ
ユートは生長し続け、植物が1cmより長い4〜5
枚葉を有するようになつた後にもTMV症状を発
生しなかつた。何本かの植物が温室内で完全寸法
まで生長し、感染度をアツセイした際TMVを含
まなかつた。感染度をアツセイするとリバビリン
とアデニン・アラビノシドとの両者は、TMVの
増殖を効果的に阻止した。処理を接種直後に開始
した場合、リバビリンとアデニン・アラビノシド
との両者は葉の細胞におけるTMVの増殖を効果
的に阻止した。末組織化カルス細胞にTMVを接
種しかつリバビリンまたはアデニン・アラビノシ
ドで処理した場合、いずれもTMVの増殖を阻止
しなかつた。しかしながら、0.5〜1.0mMの濃度
のリバビリンを0.1〜1.0mMの濃度のアデニン・
アラビノシドと組み合せてタバコ組織培養に使用
すると、TMVの存在を抑制した。 たとえば蘭のような観賞植物に関する他の研究
が示すところでは、リバビリンはシンビジウムの
通常のウイルス病原体、すなわちタバコモザイク
ウイルスの蘭菌株(TMV−O)を除去するのに
有効である。蘭がクローン化されている組織培養
培地中に30〜1000ppmの濃度のリバビリンを含ま
せ、これを使用して制御された方法で蘭植物全体
に潅注し散布した。透過電子顕微鏡
(transmission electron micrography)および
ELISA血清学試験によりウイルスタイターを測
定した。リバビリンの浸透を増大させるために、
対照を含む全ての処理に200ppmのジメチルスル
ホキシド(DMSO)を含ませた。これら試験が
示すところでは、シンビジウム菌の組織培養物か
ら随意に蘭菌株のタバコモザイクウイルスを除去
することができる。試験に使用した全部で4種の
リバビリン濃度(30、100、300および1000ppm)
において生育した培養物はウイルスフリーの新し
い生長を示した。これら条件下で発育した全ての
組織、すなわちシユート、根および「末分化」プ
ロトコルム体はウイルスフリーであつた。 オドントグロツサムのリング斑点ウイルス
(Odontoglossum ring spot virus)(ORSV)に
感染したシンビジウム母株をリバビリンの存在下
で再生した。シンビジウムの分裂組織またはプロ
トコルムを、モレル(MOREL)が蘭用に改変し
た液体もしくは固体(0.7%寒天)のクナドソン
C(KNUDSON C)培地で培養した。実験が
示したところによれば、種子から生じた健全なシ
ンビジユウムのプロトコルムは0.10もしくは
25ppmのリバビリンをを含有する培地において良
好に生長したが、50ppmのリバビリンを含有する
培地で4週間培養した後、壊疸状態となつた。6
回目のサブカルチヤーからは、ELISA試験によ
りもはやウイルスは検出できなかつた。 他の試験は、馬鈴薯ウイルスY(potato virus
Y)を感染させた馬鈴薯培養物が分裂先端培養に
より再生されうることを示した。この技術により
得られた健全植物の割合は一般に高いものである
が、複雑な培地を必要としかつ分裂組織外植体の
再生長の割合は低い。分裂組織をビタミンB5お
よび生長物質を補充したムラシゲ
(MURASHIGE)およびスクーグ(SKOOG)培
地で培養した。他の外植体(シユート、シユート
の断片、茎断片)を、生長物質を添加しないでム
ラシゲ(MURASHIGE)およびスクーグ
(SKOOG)培地で生長させた。タバコ試験植物
に対して生物学的指数をつけることにより或いは
血清学試験(ELISA)により、インビトロでの
培養前後に植物材料中の馬鈴薯ウイルスY
(potato virus Y)の存在を、コントロールし
た。このようにして得られた結果は、分裂組織培
養により馬鈴薯ウイルスY(potato virus Y)が
感染植物から除去されることを確認した。リバビ
リンの添加(10、25および50ppm)は再生率を増
大させたが、ウイルス阻止濃度における植物毒性
からこの薬品は馬鈴薯ウイルスY(potato virus
Y)に感染した馬鈴薯からの分裂組織培養物につ
いてはウイルス阻止剤として不適当である。しか
しながら、他の種類の外植体(シユート、シユー
ト片及び茎断片)について、25ppmもしくは
50ppmのリバビリンは3〜4週間のインビトロで
の培養後に得られるウイルスフリー植物の個数を
顕著に増大させた。オドントグロツサムのリング
グ斑点ウイルス(odontoglossum ring spot
virus)を感染させたシンビジウムのプロトコル
ムを0、10、25もしくは40ppmのリバビリンを含
有する液体クナドソンC(KNUDSON C)培地
で貫生させた。同一培地にて3回1月前にサブカ
ルチヤーした後、10ppmのリバビリンはORSVの
増殖を阻止しなかつたのに対し、25ppmのリバビ
リンで得られたプロトコルムにおいてはウイルス
濃度が漸減した。 かくして、植物における或る種のウイルス病ま
たはウイロイド誘発病に対し有効である抗ウイル
ス剤が開示されている。本発明の用途につき記載
したが、当業者には本発明の思想および範囲を逸
脱することなく多くの改変をなしうることが了解
されよう。従つて、本発明は特許請求の範囲の他
に限定されるものではない。
(tobacco mosaic virus)(TMV)およびカウピ
ー白化斑点ウイルス(Cowpea Chlorotic
Mottle virus)(CCMV)に対するリバビリンの
抗ウイルス効果を試験した。菌株U1のタバコモ
ザイクウイルス(tabocco mosaic virus)をタ
バコ植物(ニコチアナ・タバクム L.「キサンチ」
(Nicotiana Tabacum L.“Xanthi”))に維持
し感染度を分析した。感染度は0.01M燐酸カリウ
ム緩衝液(PH7.0)および1%セライドでニコチ
アナ・タバクム・L.「キサンチNc」(Nicotiana
Tabacum L.“Xanthi Nc”)に対する半葉法
(half−leaf method)により分析し、その際ラ
ンダムブロツク法で各接種物につき6〜12反復し
た。カウピー白化斑点ウイルス(Cowpea
Chlorotic Mottle virus)をかかげ(ビグナ・ウ
ルグイクラタ L.ワルプ「カルフオルニア・ブラ
ツクアイ」(Vigna Unguiculata L.Walp
“California Blackeye”))植物に維持し、上記
緩衝液で希釈した樹液の感染度を大豆(グリシ
ネ・マツクス L.(Glycine Max L.)に対す
る半葉法により分析した。機械的に接種してから
4時間後、直径7mmのデイスクを接種葉から切り
取つた。1回の処理につき10枚のデイスクに適当
な薬品溶液を減圧浸透させ、次いで紙タオル上で
10〜15分間乾燥させた。これらデイスクを25℃植
物生育室中の直径3.5cmのペトリ皿内の薬品溶液
に浮遊させ、約15000ルツクスの光を14時間照射
した。対照デイスクも蒸留水で同様に処理した。
接種してから96時間後、全てのデイスクを薬品か
ら取り出し、感染度を分析するまで−20℃で凍結
させた。薬品処理したデイスクの感染度を水処理
したデイスクの感染度と比較した。各薬品を5倍
づつ異なる2〜4種の異なる濃度で試験し、各実
験を少なくとも2回反復した。タバコカルスの生
長を促進する標準培地は、3mg/のインドール
酢酸と0.3mg/のカイネチンと40g/の庶糖
と0.8%の寒天とを補充したムラシゲ
(Murashige)およびスクーグ(Skoog)塩で構
成した。再生培地は、10mg/のN6−イソペン
テニルアデニンを添加した0.3mg/のインドー
ル酢酸を含有する以外は同じものとした。TMV
が感染したタバコ植物の髄組織からカルス組織を
発生させた。薬品を過滅菌し、オートクレーブ
処理した後に培地へ加えた。薬品の存在下で生長
したカルスの周辺領域を、TMVの感染度につき
分析した元の種子カルスを採取しないように取り
出した。薬品に含有する培地上で発育した新しい
シユートを取つて、同様に分析した。リバビリン
は、これらの系においてTMVおよびCCMVの増
殖を阻止することが示された。CCMV増殖は、
TMVよりもリバビリンに対し感受性であつた。
タバコカルスは、葉のデイスクでTMVの増殖を
阻止するのに必要な濃度の2倍のリバビリン濃度
で生育しかつ分化した。しかしながら、新たに発
育したタバコカルスもしくはシユートはまだ
TMVを含有した。葉のデイスクにおけるウイル
スの増殖を90%阻止するのに必要なリバビリン濃
度は、TMVの阻止では0.2mMであり、CCMV
の阻止では0.1mNであつた。 ウイルスフリーを得るのが困難と記載されてい
るリリウム・ロンギフロルム「アライ」(lilium
longiflorum“Arai”)およびリリウム「エン
シヤントメント」(lillium “Enchantment”)
について他の実験を行なつた。これら両者は百合
無症状ウイルス(lily symptomless virus)
(LSV)およびチユーリツプ破壊ウイルス(tulip
breaking virus)(TBV)を含有していた。リバ
ビリンを含むまたは含まない培地で誘発した分裂
組織を単離し、次いでリバビリンを含まない培地
で培養した。偶然に形成された分裂組織の個数お
よび平均球根重量は濃度範囲0.0〜40.0μMのリバ
ビリンにより有意の影響を受けなかつた。
400.0μMにおいて球根生長は著しく低下した。
ELISA法、免疫拡散ドロツプ試験および電子顕
微鏡により、植物の葉の試料のLSVおよびTBV
の存在を試験した。LSVおよび/またはTBVが
感染したL.ロンギフロルム「アライ」(l.
longiflorum“Arai”)の植物の割合は40.0μMの
リバビリンにより減少したのに対し、L.「エンシ
ヤントメント」(l.“Enchantment”)について
は効果が明確でなかつた。これらの実験の結論
は、分裂組織培養物を花の球根に施すときにリバ
ビリンがウイルスフリーな植物の収量を増大させ
る有用な手段となりうることである。 他の試験により、タバコ組織培養物におけるタ
バコモザイクウイルスに対するアデニン・アラビ
ノシドと組み合せたリバビリンの効果を試験し
た。TMVを感染させたタバコカルス培養物を、
シユート誘発性の固体培地におけるリバビリンと
アデニン・アラビノシドとの種々異なる組み合せ
に対して1ケ月間露出させ、そして新しいシユー
トをウイルスにつき分析した。培地中に薬品が存
在すると、シユート生産の頻度を減少させた。し
かしながら、幾つかの組み合せにおいて、分析し
た再生シユートは検出しうるTMVを含んでいな
かつた。薬品を含まない培地へ移すと、残つたシ
ユートは生長し続け、植物が1cmより長い4〜5
枚葉を有するようになつた後にもTMV症状を発
生しなかつた。何本かの植物が温室内で完全寸法
まで生長し、感染度をアツセイした際TMVを含
まなかつた。感染度をアツセイするとリバビリン
とアデニン・アラビノシドとの両者は、TMVの
増殖を効果的に阻止した。処理を接種直後に開始
した場合、リバビリンとアデニン・アラビノシド
との両者は葉の細胞におけるTMVの増殖を効果
的に阻止した。末組織化カルス細胞にTMVを接
種しかつリバビリンまたはアデニン・アラビノシ
ドで処理した場合、いずれもTMVの増殖を阻止
しなかつた。しかしながら、0.5〜1.0mMの濃度
のリバビリンを0.1〜1.0mMの濃度のアデニン・
アラビノシドと組み合せてタバコ組織培養に使用
すると、TMVの存在を抑制した。 たとえば蘭のような観賞植物に関する他の研究
が示すところでは、リバビリンはシンビジウムの
通常のウイルス病原体、すなわちタバコモザイク
ウイルスの蘭菌株(TMV−O)を除去するのに
有効である。蘭がクローン化されている組織培養
培地中に30〜1000ppmの濃度のリバビリンを含ま
せ、これを使用して制御された方法で蘭植物全体
に潅注し散布した。透過電子顕微鏡
(transmission electron micrography)および
ELISA血清学試験によりウイルスタイターを測
定した。リバビリンの浸透を増大させるために、
対照を含む全ての処理に200ppmのジメチルスル
ホキシド(DMSO)を含ませた。これら試験が
示すところでは、シンビジウム菌の組織培養物か
ら随意に蘭菌株のタバコモザイクウイルスを除去
することができる。試験に使用した全部で4種の
リバビリン濃度(30、100、300および1000ppm)
において生育した培養物はウイルスフリーの新し
い生長を示した。これら条件下で発育した全ての
組織、すなわちシユート、根および「末分化」プ
ロトコルム体はウイルスフリーであつた。 オドントグロツサムのリング斑点ウイルス
(Odontoglossum ring spot virus)(ORSV)に
感染したシンビジウム母株をリバビリンの存在下
で再生した。シンビジウムの分裂組織またはプロ
トコルムを、モレル(MOREL)が蘭用に改変し
た液体もしくは固体(0.7%寒天)のクナドソン
C(KNUDSON C)培地で培養した。実験が
示したところによれば、種子から生じた健全なシ
ンビジユウムのプロトコルムは0.10もしくは
25ppmのリバビリンをを含有する培地において良
好に生長したが、50ppmのリバビリンを含有する
培地で4週間培養した後、壊疸状態となつた。6
回目のサブカルチヤーからは、ELISA試験によ
りもはやウイルスは検出できなかつた。 他の試験は、馬鈴薯ウイルスY(potato virus
Y)を感染させた馬鈴薯培養物が分裂先端培養に
より再生されうることを示した。この技術により
得られた健全植物の割合は一般に高いものである
が、複雑な培地を必要としかつ分裂組織外植体の
再生長の割合は低い。分裂組織をビタミンB5お
よび生長物質を補充したムラシゲ
(MURASHIGE)およびスクーグ(SKOOG)培
地で培養した。他の外植体(シユート、シユート
の断片、茎断片)を、生長物質を添加しないでム
ラシゲ(MURASHIGE)およびスクーグ
(SKOOG)培地で生長させた。タバコ試験植物
に対して生物学的指数をつけることにより或いは
血清学試験(ELISA)により、インビトロでの
培養前後に植物材料中の馬鈴薯ウイルスY
(potato virus Y)の存在を、コントロールし
た。このようにして得られた結果は、分裂組織培
養により馬鈴薯ウイルスY(potato virus Y)が
感染植物から除去されることを確認した。リバビ
リンの添加(10、25および50ppm)は再生率を増
大させたが、ウイルス阻止濃度における植物毒性
からこの薬品は馬鈴薯ウイルスY(potato virus
Y)に感染した馬鈴薯からの分裂組織培養物につ
いてはウイルス阻止剤として不適当である。しか
しながら、他の種類の外植体(シユート、シユー
ト片及び茎断片)について、25ppmもしくは
50ppmのリバビリンは3〜4週間のインビトロで
の培養後に得られるウイルスフリー植物の個数を
顕著に増大させた。オドントグロツサムのリング
グ斑点ウイルス(odontoglossum ring spot
virus)を感染させたシンビジウムのプロトコル
ムを0、10、25もしくは40ppmのリバビリンを含
有する液体クナドソンC(KNUDSON C)培地
で貫生させた。同一培地にて3回1月前にサブカ
ルチヤーした後、10ppmのリバビリンはORSVの
増殖を阻止しなかつたのに対し、25ppmのリバビ
リンで得られたプロトコルムにおいてはウイルス
濃度が漸減した。 かくして、植物における或る種のウイルス病ま
たはウイロイド誘発病に対し有効である抗ウイル
ス剤が開示されている。本発明の用途につき記載
したが、当業者には本発明の思想および範囲を逸
脱することなく多くの改変をなしうることが了解
されよう。従つて、本発明は特許請求の範囲の他
に限定されるものではない。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 有効量の1−β−D−リボフラノシル−1,
2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミドま
たはその2,3,5−トリアセチルもしくは5′−
ブチリル誘導体を施すことを特徴とする、ウイル
ス病またはウイロイド誘発病を予防または阻止す
る植物の処理方法。 2 ウイルス病またはウイロイド誘発病がトバモ
ウイルス、クロステロウイルス、トンブスウイル
ス、カルラウイルス、ククモウイルス、ポテクス
ウイルス、イラルウイルス、ポチウイルス、ブロ
モウイルス、チモウイルス、アルフアルフアモザ
イクウイルス及びトマト斑点立枯れ病ウイルスよ
りなる群から選択されるウイルスにより引き起こ
される特許請求の範囲第1項に記載の方法。 3 有効量の1−β−D−リボフラノシル−1,
2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミドま
たはその2,3,5−トリアセチルもしくは5′−
ブチリル誘導体を土壌潅注として施す特許請求の
範囲第1項に記載の方法。 4 有効量の1−β−D−リボフラノシル−1,
2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミドま
たはその2,3,5−トリアセチルもしくは5′−
ブチリル誘導体を圧力もしくは重力注入により施
す特許請求の範囲第1項に記載の方法。 5 有効量の1−β−D−リボフラノシル−1,
2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミドま
たはその2,3,5−トリアセチルもしくは5′−
ブチリル誘導体を葉面散布として施す特許請求の
範囲第1項に記載の方法。 6 1−β−D−リボフラノシル−1,2,4−
トリアゾール−3−カルボキシアミドまたはその
2,3,5−トリアセチルもしくは5′−ブチリル
誘導体を、有効量の浸透剤ジメチルスルホキシド
(DMSO)または他の浸透剤および表面活性剤と
組み合わせて使用する特許請求の範囲第1項に記
載の方法。 7 有効量の1−β−D−リボフラノシル−1,
2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミドま
たはその2,3,5−トリアセチルもしくは5′−
ブチリル誘導体を、植物増殖用組織培養物中に配
合する特許請求の範囲第1項に記載の方法。 8 1−β−D−リボフラノシル−1,2,4−
トリアゾール−3−カルボキシアミドまたはその
2,3,5−トリアセチルもしくは5′−ブチリル
誘導体を約100〜約2000ppmの濃度で施す特許請
求の範囲第3項に記載の方法。 9 1−β−D−リボフラノシル−1,2,4−
トリアゾール−3−カルボキシアミドまたはその
2,3,5−トリアセチルもしくは5′−ブチリル
誘導体を約100〜約2000ppmの濃度で施す特許請
求の範囲第5項に記載の方法。 10 1−β−D−リボフラノシル−1,2,4
−トリアゾール−3−カルボキシアミドまたはそ
の2,3,5−トリアセチルもしくは5′−ブチリ
ル誘導体を約10〜約400μMの濃度で組織培養物
中へ配合する特許請求の範囲第7項に記載の方
法。 11 1−β−D−リボフラノシル−1,2,4
−トリアゾール−3−カルボキシアミドまたはそ
の2,3,5−トリアセチルもしくは5′−ブチリ
ル誘導体を水溶液として施す特許請求の範囲第1
項に記載の方法。 12 1−β−D−リボフラノシル−1,2,4
−トリアゾール−3−カルボキシアミドまたはそ
の2,3,5−トリアセチルもしくは5′−ブチリ
ル誘導体を水とアルコール(約5〜約15容量%)
との溶液として施す特許請求の範囲第1項に記載
の方法。 13 1−β−D−リボフラノシル−1,2,4
−トリアゾール−3−カルボキシアミドまたはそ
の2,3,5−トリアセチルもしくは5′−ブチリ
ル誘導体を水とジメチルホルムアミド(約5〜25
容量%)との溶液として施す特許請求の範囲第1
項に記載の方法。 14 有効量の1−β−D−リボフラノシル−
1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミ
ドまたはその2,3,5−トリアセチルもしくは
5′−ブチリル誘導体を、ウイルス病を植物へ伝播
する空中のウイルス媒介生物を排除するための反
射マルチと組み合わせて施すことを特徴とするウ
イルス病またはウイロイド誘発病を予防または阻
止する植物の処理方法。 15 作物ウイルスのウイルス供給源であること
が知られている雑草へ、有効量の1−β−D−リ
ボフラノシル−1,2,4−トリアゾール−3−
カルボキシアミドまたはその2,3,5−トリア
セチルもしくは5′−ブチリル誘導体を施すことを
特徴とする植物におけるウイルス病またはウイロ
イド誘発体の予防方法。 16 約0.5〜約1.0mMの範囲の濃度の1−β−
D−リボフラノシル−1,2,4−トリアゾール
−3−カルボキシアミドまたはその2,3,5−
トリアセチルもしくは5′−ブチリル誘導体と、約
0.1〜1.0mMの範囲の濃度のアデニンアラビノシ
ドとをシユート誘発用固体培地中に配合すること
を特徴とするタバコカルス培養物におけるタバコ
モザイクウイルスで誘発されたウイルス病を予防
または阻止する植物の処理方法。 17 有効量の1−β−D−リボフラノシル−
1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミ
ドまたはその2,3,5−トリアセチルもしくは
5′−ブチリル誘導体を植物種子のストツクに施す
ことを特徴とする植物におけるウイルス病または
ウイロイド誘発病の予防方法。 18 温室内または実験植物区域内で使用するた
めの鉢植え土壌に予防処理として有効量の1−β
−D−リボフラノシル−1,2,4−トリアゾー
ル−3−カルボキシアミドまたはその2,3,5
−トリアセチルもしくは5′−ブチリル誘導体を配
合することを特徴とする植物におけるウイルス病
またはウイロイド誘発病の予防方法。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US69236585A | 1985-01-16 | 1985-01-16 | |
| US692365 | 1985-01-16 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61167605A JPS61167605A (ja) | 1986-07-29 |
| JPH0144162B2 true JPH0144162B2 (ja) | 1989-09-26 |
Family
ID=24780282
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21998085A Granted JPS61167605A (ja) | 1985-01-16 | 1985-10-02 | リバビリンを使用する植物におけるウイルス病の処理方法 |
Country Status (12)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0189629A1 (ja) |
| JP (1) | JPS61167605A (ja) |
| CN (1) | CN85108679A (ja) |
| AU (1) | AU586661B2 (ja) |
| BE (1) | BE904005A (ja) |
| DD (1) | DD250453A5 (ja) |
| ES (1) | ES8704466A1 (ja) |
| FR (1) | FR2575902A1 (ja) |
| GB (1) | GB2169510B (ja) |
| LU (1) | LU86244A1 (ja) |
| NZ (1) | NZ213370A (ja) |
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