JPH0146823B2 - - Google Patents
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- JPH0146823B2 JPH0146823B2 JP59065471A JP6547184A JPH0146823B2 JP H0146823 B2 JPH0146823 B2 JP H0146823B2 JP 59065471 A JP59065471 A JP 59065471A JP 6547184 A JP6547184 A JP 6547184A JP H0146823 B2 JPH0146823 B2 JP H0146823B2
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- G01—MEASURING; TESTING
- G01R—MEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
- G01R33/00—Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
- G01R33/20—Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
- G01R33/44—Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance using nuclear magnetic resonance [NMR]
- G01R33/46—NMR spectroscopy
- G01R33/4625—Processing of acquired signals, e.g. elimination of phase errors, baseline fitting, chemometric analysis
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- Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
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- Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、核磁気共鳴(NMR)測定方法に関
し、特に炭素核と水素核との間の弱い結合(long
range coupling)の存在を測定するのに好適な
NMR測定方法に関するものである。
し、特に炭素核と水素核との間の弱い結合(long
range coupling)の存在を測定するのに好適な
NMR測定方法に関するものである。
13C−NMRスペクトルにおいて、炭素に結合
している水素原子数の決定及びそれに続く水素と
炭素のスピン結合関係の解明は、有機化合物の構
造解析の上で不可欠である。水素核とのカツプリ
ングを残した 13C−NMRスペクトルでは、炭素
のシグナルは水素核とのスピン結合によつて多重
線に分裂する。このスピン結合は、直接結合した
炭素−水素間で生ずる直接スピン結合と、2〜3
結合あるいはそれ以上離れた炭素−水素間で認め
られる弱い結合(long range coupling)とに分
類される。
している水素原子数の決定及びそれに続く水素と
炭素のスピン結合関係の解明は、有機化合物の構
造解析の上で不可欠である。水素核とのカツプリ
ングを残した 13C−NMRスペクトルでは、炭素
のシグナルは水素核とのスピン結合によつて多重
線に分裂する。このスピン結合は、直接結合した
炭素−水素間で生ずる直接スピン結合と、2〜3
結合あるいはそれ以上離れた炭素−水素間で認め
られる弱い結合(long range coupling)とに分
類される。
従来、このlong range couplingについて解明
する場合の測定方法としては、LSPD(Long
range Selective Proton Decoupling)法とlong
range C−HJ分解法とが従来知られている。
LSPD法は、 1H−NMRスペクトル中に現われ
る特定のピークに対応する水素核を選択的にデカ
ツプリングする高周波を照射することにより、そ
の特定の水素核のみを選択的にデカツプリングし
た状態で 13C−NMRスペクトルを測定し、この
スペクトルをデカツプリングしない状態で得たス
ペクトルと比較し、どのような変化が現われるか
を調べるものであり、炭素シグナルの帰属を行う
ための基本的な方法となつている。
する場合の測定方法としては、LSPD(Long
range Selective Proton Decoupling)法とlong
range C−HJ分解法とが従来知られている。
LSPD法は、 1H−NMRスペクトル中に現われ
る特定のピークに対応する水素核を選択的にデカ
ツプリングする高周波を照射することにより、そ
の特定の水素核のみを選択的にデカツプリングし
た状態で 13C−NMRスペクトルを測定し、この
スペクトルをデカツプリングしない状態で得たス
ペクトルと比較し、どのような変化が現われるか
を調べるものであり、炭素シグナルの帰属を行う
ための基本的な方法となつている。
ところが、このLSPD法は、飽和化合物で多く
みられるように1個の炭素とスピン結合し得る水
素の数が多過ぎる場合、シグナルの分裂パターン
が非常に複雑になり、1か所の水素をデカツプリ
ングしても発生する変化を確認することがほとん
ど下可能になるという欠点がある。
みられるように1個の炭素とスピン結合し得る水
素の数が多過ぎる場合、シグナルの分裂パターン
が非常に複雑になり、1か所の水素をデカツプリ
ングしても発生する変化を確認することがほとん
ど下可能になるという欠点がある。
このようなLSPD法の欠点は、二次元NMRの
一種であり弱いlong range couplingを明確に分
解することのできるlong range C−HJ分解法を
用いることによつて解決できる。ところが、この
long range C−HJ分解法は、測定に要する時間
が極めて長いこと、パワースペクトル表示のため
SN比の低下が避けられないこと、大容量のメモ
リが必要であること、二次元NMR用プログラム
が必要であること等、誰でも容易にできる状態に
ない。
一種であり弱いlong range couplingを明確に分
解することのできるlong range C−HJ分解法を
用いることによつて解決できる。ところが、この
long range C−HJ分解法は、測定に要する時間
が極めて長いこと、パワースペクトル表示のため
SN比の低下が避けられないこと、大容量のメモ
リが必要であること、二次元NMR用プログラム
が必要であること等、誰でも容易にできる状態に
ない。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたもので
あり、シグナルの分裂パターンが複雑であつても
容易にlong range couplingの有無を確認するこ
とのできる核磁気共鳴測定方法を提供することを
目的としている。
あり、シグナルの分裂パターンが複雑であつても
容易にlong range couplingの有無を確認するこ
とのできる核磁気共鳴測定方法を提供することを
目的としている。
本発明にかかる核磁気共鳴測定方法は、
(a) 観測核に対し高周波パルス列を印加し、その
後に発生する自由誘導減衰信号を受信し記憶す
る測定を2回繰返すこと、 (b) その内の1回の測定は、観測核と結合してい
る非観測核の共鳴周波数を持つ低強度の高周波
を前記パルス列中のパルスとパルスとの間の期
間又は最終パルスと自由誘導減衰信号受信開始
までの期間のいずれかの期間照射されないよう
前記パルス列印加に同期して照射しつつ行うこ
と、 (c) 前記2回の測定で得られた自由誘導減衰信号
を加算又は減衰すること、及び、 (d) 前記(c)における加算又は減算により得られた
自由誘導減衰信号をフーリエ変換すること、 より成ることを特徴としている。以下、図面を用
いて本発明を詳述する。
後に発生する自由誘導減衰信号を受信し記憶す
る測定を2回繰返すこと、 (b) その内の1回の測定は、観測核と結合してい
る非観測核の共鳴周波数を持つ低強度の高周波
を前記パルス列中のパルスとパルスとの間の期
間又は最終パルスと自由誘導減衰信号受信開始
までの期間のいずれかの期間照射されないよう
前記パルス列印加に同期して照射しつつ行うこ
と、 (c) 前記2回の測定で得られた自由誘導減衰信号
を加算又は減衰すること、及び、 (d) 前記(c)における加算又は減算により得られた
自由誘導減衰信号をフーリエ変換すること、 より成ることを特徴としている。以下、図面を用
いて本発明を詳述する。
第1図は本発明を実施するための核磁気共鳴装
置の一例を示すブロツク図である。図中1は静磁
場を発生するための磁石、2は該静磁場内に配置
された試料管、3は観測用の試料コイル、4はデ
カツプリング用の照射コイルである。高周波発振
器5から発生した観測用高周波は、ゲート6を介
して高周波パルスとして上記試料コイル3へ送ら
れ、該高周波パルスの照射に伴う共鳴によつて試
料コイルに誘起された共鳴信号はゲート7を介し
て取出され、復調回路8へ送られて復調される。
復調により得られた自由誘導減衰信号(FID信
号)は、A−D変換器9を介してコンピユータ1
0へ送られて記憶及び積算処理が施され、更にフ
ーリエ変換処理を受ける。
置の一例を示すブロツク図である。図中1は静磁
場を発生するための磁石、2は該静磁場内に配置
された試料管、3は観測用の試料コイル、4はデ
カツプリング用の照射コイルである。高周波発振
器5から発生した観測用高周波は、ゲート6を介
して高周波パルスとして上記試料コイル3へ送ら
れ、該高周波パルスの照射に伴う共鳴によつて試
料コイルに誘起された共鳴信号はゲート7を介し
て取出され、復調回路8へ送られて復調される。
復調により得られた自由誘導減衰信号(FID信
号)は、A−D変換器9を介してコンピユータ1
0へ送られて記憶及び積算処理が施され、更にフ
ーリエ変換処理を受ける。
11はデカツプリング用の高周波発振器で、該
発振器から発生したデカツプリング用高周波は、
アツテネータ12及び変調器13へ送られて減衰
及び変調を受けた後、ゲート14,15を介して
前記照射コイル4へ送られる。16は該変調器1
3へ供給するノイズ信号を発生するノイズ発生
器、17は上記ゲート6,7,14,15の開閉
及びA−D変換器9による信号サンプリングを制
御するためのタイミング回路である。
発振器から発生したデカツプリング用高周波は、
アツテネータ12及び変調器13へ送られて減衰
及び変調を受けた後、ゲート14,15を介して
前記照射コイル4へ送られる。16は該変調器1
3へ供給するノイズ信号を発生するノイズ発生
器、17は上記ゲート6,7,14,15の開閉
及びA−D変換器9による信号サンプリングを制
御するためのタイミング回路である。
上述の如き構成を持つ装置の動作を第2図及び
第3図を用いて説明する。第2図は本発明におい
て用いられるパルスシーケンスの一例を示し、a
は観測核である 13Cへ照射されるパルス列を、b
は水素核へのノイズデカツプリング用大強度高周
波の照射タイミングを、cは水素核への選択的デ
カツプリング用の弱い高周波の照射タイミングを
夫々示す。第3図は装置の動作を示すタイミング
図であり、タイミング回路17からのタイミング
信号によつてゲート6は第3図aのタイミングで
ON−OFFされ、それにより第2図aに示す様に
13C観測用の90゜パルスと180゜パルスが期間τをお
いて試料に照射される。180゜パルス照射後期間τ
たつて発生するFID1(エコー信号)は第3図b
のタイミングで開かれるゲート7及び同じタイミ
ングでサンプリングを行うA−D変換器8を介し
てコンピユータ9へ送られて格納される。そし
て、この測定が適宜な時間間隔をおいてもう1回
行われ、それによりFID2が得られる。
第3図を用いて説明する。第2図は本発明におい
て用いられるパルスシーケンスの一例を示し、a
は観測核である 13Cへ照射されるパルス列を、b
は水素核へのノイズデカツプリング用大強度高周
波の照射タイミングを、cは水素核への選択的デ
カツプリング用の弱い高周波の照射タイミングを
夫々示す。第3図は装置の動作を示すタイミング
図であり、タイミング回路17からのタイミング
信号によつてゲート6は第3図aのタイミングで
ON−OFFされ、それにより第2図aに示す様に
13C観測用の90゜パルスと180゜パルスが期間τをお
いて試料に照射される。180゜パルス照射後期間τ
たつて発生するFID1(エコー信号)は第3図b
のタイミングで開かれるゲート7及び同じタイミ
ングでサンプリングを行うA−D変換器8を介し
てコンピユータ9へ送られて格納される。そし
て、この測定が適宜な時間間隔をおいてもう1回
行われ、それによりFID2が得られる。
一方、発振器11側では、第3図cのタイミン
グでONになるゲート15を介して、十分な強度
を持ち且つノイズ変調により周波数帯域の広がつ
たデカツプリング用高周波が第2図bのタイミン
グで試料に照射されると共に、第3図dのタイミ
ングでONになるゲート14を介して、特定の水
素核のみを選択的にデカツプリングする弱い高周
波が第2図cのタイミングで照射されることにな
る。
グでONになるゲート15を介して、十分な強度
を持ち且つノイズ変調により周波数帯域の広がつ
たデカツプリング用高周波が第2図bのタイミン
グで試料に照射されると共に、第3図dのタイミ
ングでONになるゲート14を介して、特定の水
素核のみを選択的にデカツプリングする弱い高周
波が第2図cのタイミングで照射されることにな
る。
第2図のシーケンスにおける1回目の測定と2
回目の測定は、炭素核についての観測及びノイズ
変調された高周波の照射は2回共全く同じに行わ
れ、90゜パルスからFID信号の観測までの期間に
1回目の測定では特定の水素核のみを選択的にデ
カツプリングする弱い高周波が照射されるのに対
し、2回目の測定ではその期間に何も照射されて
いない点が異なる。
回目の測定は、炭素核についての観測及びノイズ
変調された高周波の照射は2回共全く同じに行わ
れ、90゜パルスからFID信号の観測までの期間に
1回目の測定では特定の水素核のみを選択的にデ
カツプリングする弱い高周波が照射されるのに対
し、2回目の測定ではその期間に何も照射されて
いない点が異なる。
この1回目の測定で得られるスペクトルと2回
目の測定で得られるスペクトルとの違いを、第4
図に示すような構造を持つ化合物を例にあげて説
明する。このような結合において、Ca−HaとCb
−Hbとが炭素核Ccを経て結合しているかどうか
の判断はむずかしい。本発明では、先ず予め測定
しておいた 1C−NMRスペクトルに現れるHaの
ピークからHaに対応する周波数faを求め、発振
器11の発振周波数をfaに設定して第2図のシー
ケンスに従つて測定を行う。2回目の測定で得ら
れるFID2をフーリエ変換して得られるNMRス
ペクトルが、例えば第5図aに示すように3つ炭
素核Ca,Cb,Ccに対応する3本のピークPa,
Pb,Pcとして現われたものであるとする。一方、
特定の水素核のみを選択的にデカツプリングする
周波数faの弱い高周波が照射されて行われる1回
目の測定では、この周波数faの高周波照射によ
り、水素核HaとCa以外の炭素核との弱い結合の
みが切断されるため、得られるスペクトル(第5
図b)では、Haと直接結合しているCaに対応す
るピークPaには変化が起こらず、Haと弱い結合
をしているCb,Ccに対応するピークPb,Pcには
結合が切断されたことによる変化が起こる。その
ため、第5図aのスペクトルと第5図bのスペク
トルとの差を求めれば、得られる差のスペクトル
(第5図c)では、変化のないPaは消え、Pb,
Pcの変化した部分のみが残ることになる。従つ
て、このスペクトルと例えば第5図dに示す完全
デカツプリングスペクトルあるいは第5図aのス
ペクトルとを比較すれば、Haとどの炭素核との
間にlong range couplingがあつたのかが一目瞭
然となる。
目の測定で得られるスペクトルとの違いを、第4
図に示すような構造を持つ化合物を例にあげて説
明する。このような結合において、Ca−HaとCb
−Hbとが炭素核Ccを経て結合しているかどうか
の判断はむずかしい。本発明では、先ず予め測定
しておいた 1C−NMRスペクトルに現れるHaの
ピークからHaに対応する周波数faを求め、発振
器11の発振周波数をfaに設定して第2図のシー
ケンスに従つて測定を行う。2回目の測定で得ら
れるFID2をフーリエ変換して得られるNMRス
ペクトルが、例えば第5図aに示すように3つ炭
素核Ca,Cb,Ccに対応する3本のピークPa,
Pb,Pcとして現われたものであるとする。一方、
特定の水素核のみを選択的にデカツプリングする
周波数faの弱い高周波が照射されて行われる1回
目の測定では、この周波数faの高周波照射によ
り、水素核HaとCa以外の炭素核との弱い結合の
みが切断されるため、得られるスペクトル(第5
図b)では、Haと直接結合しているCaに対応す
るピークPaには変化が起こらず、Haと弱い結合
をしているCb,Ccに対応するピークPb,Pcには
結合が切断されたことによる変化が起こる。その
ため、第5図aのスペクトルと第5図bのスペク
トルとの差を求めれば、得られる差のスペクトル
(第5図c)では、変化のないPaは消え、Pb,
Pcの変化した部分のみが残ることになる。従つ
て、このスペクトルと例えば第5図dに示す完全
デカツプリングスペクトルあるいは第5図aのス
ペクトルとを比較すれば、Haとどの炭素核との
間にlong range couplingがあつたのかが一目瞭
然となる。
本発明においては、この差を、NMR装置が持
つている積算機能を生かし、FID1にFID2を符
号を反転して加えることにより、FID信号の段階
で求めるようにしているため、特別な処理を必要
とせずに行うことが可能である。
つている積算機能を生かし、FID1にFID2を符
号を反転して加えることにより、FID信号の段階
で求めるようにしているため、特別な処理を必要
とせずに行うことが可能である。
尚、完全デカツプリングスペクトルと比較する
場合には別途測定を行う必要があるが、第5図a
のスペクトルと比較する場合には、積算時にFID
2の別のメモリに残しておくようにすれば別途測
定の必要はない。
場合には別途測定を行う必要があるが、第5図a
のスペクトルと比較する場合には、積算時にFID
2の別のメモリに残しておくようにすれば別途測
定の必要はない。
第6図は第7図に示す構造を持つエチルベンゼ
ンについての本発明による測定例を示し、第6図
aは完全デカツプリングスペクトルで、第7図に
おいて数字で示した位置の各炭素原子に対応する
ピークにその数字が付されている。第6図bは7
の位置の炭素原子に結合している水素原子を、第
6図cは8の位置の炭素原子に結合している水素
原子を夫々選択的にデカツプリングして得たスペ
クトルで、矢印のピークが変化していることが分
る。
ンについての本発明による測定例を示し、第6図
aは完全デカツプリングスペクトルで、第7図に
おいて数字で示した位置の各炭素原子に対応する
ピークにその数字が付されている。第6図bは7
の位置の炭素原子に結合している水素原子を、第
6図cは8の位置の炭素原子に結合している水素
原子を夫々選択的にデカツプリングして得たスペ
クトルで、矢印のピークが変化していることが分
る。
尚、FID2を取得した後に反転してFID1に加
えるのではなく、第2図aにおける1回目の測定
の90゜パルス、180゜パルスと、2回目の測定の90゜
パルス、180°パルスとで、パルスに含まれる高周
波の位相を反転するようにすれば、FID2は始め
から位相が反転して得られるため、そのままFID
1に加えれば良い。
えるのではなく、第2図aにおける1回目の測定
の90゜パルス、180゜パルスと、2回目の測定の90゜
パルス、180°パルスとで、パルスに含まれる高周
波の位相を反転するようにすれば、FID2は始め
から位相が反転して得られるため、そのままFID
1に加えれば良い。
又、特定の水素核のみを選択的にデカツプリン
グする弱い高周波の照射は、例えば第2図c′のよ
うにずらしても、又、第2図c″のように180゜パル
スをカバーするようにパルス的に行つても第2図
cと等価であり、要するに、パルス列中のパルス
とパルスとの間の期間又は最終パルスと自由誘導
減衰信号受信開始までの期間のいずれかの期間照
射されないよう前記パルス列印加に同期して照射
すれば良い。
グする弱い高周波の照射は、例えば第2図c′のよ
うにずらしても、又、第2図c″のように180゜パル
スをカバーするようにパルス的に行つても第2図
cと等価であり、要するに、パルス列中のパルス
とパルスとの間の期間又は最終パルスと自由誘導
減衰信号受信開始までの期間のいずれかの期間照
射されないよう前記パルス列印加に同期して照射
すれば良い。
この点について第9図乃至第11図を用いて説
明する。今、第2図と同様な第9図のパルスシー
ケンスを用いて第2図と同様に測定が行われたと
する。第2図bのようなノイズ変調されたデカツ
プリング高周波の照射がないため、2回目の測定
で得られる。スペクトルは、第5図aのスペクト
ル中の各ピークPa〜Pcが分裂して第10図aに
示すようになる。第10図aの分裂したピーク
Pa中の任意な2本のピークα,βに着目した時
の、ピークα,βに対応する磁化ベクトルの動き
を第11図a,bに時刻を追つて示す。
明する。今、第2図と同様な第9図のパルスシー
ケンスを用いて第2図と同様に測定が行われたと
する。第2図bのようなノイズ変調されたデカツ
プリング高周波の照射がないため、2回目の測定
で得られる。スペクトルは、第5図aのスペクト
ル中の各ピークPa〜Pcが分裂して第10図aに
示すようになる。第10図aの分裂したピーク
Pa中の任意な2本のピークα,βに着目した時
の、ピークα,βに対応する磁化ベクトルの動き
を第11図a,bに時刻を追つて示す。
2回目の低強度の高周波照射がない測定では、
90゜パルスにより磁化α、βはx軸方向に倒
される。
される。
磁化α、βは別れてy軸まで回転し、
180゜パルスにより180゜回転するため、αとβ
が入れ代わり、 からここまでの期間にαとβまはx軸上へ
戻り、この時点からFID信号が取り込まれる。
それをフーリエ変換すると、第10図aのよう
なスペクトルが得られる。
が入れ代わり、 からここまでの期間にαとβまはx軸上へ
戻り、この時点からFID信号が取り込まれる。
それをフーリエ変換すると、第10図aのよう
なスペクトルが得られる。
一方、低強度の高周波照射がある1回目の測定
では、 ′ 90゜パルスにより磁化α、βはx軸方向に倒
される。
では、 ′ 90゜パルスにより磁化α、βはx軸方向に倒
される。
′ 選択的デカツプリングにより分裂がなくな
り、磁化α、βはJカツプリングによつては変
化しない。
り、磁化α、βはJカツプリングによつては変
化しない。
′ 180゜パルスによつても変化はなく、
′ からここまでの期間選択的デカツプリン
グは無いため、磁化α、βは別れて回転し−x
方向で一緒になる。この時点からFID信号が取
り込まれる。それをフーリエ変換すると、第1
0図bに示すように極性の反転したスペクトル
が得られる。
グは無いため、磁化α、βは別れて回転し−x
方向で一緒になる。この時点からFID信号が取
り込まれる。それをフーリエ変換すると、第1
0図bに示すように極性の反転したスペクトル
が得られる。
この様に、long range couplingがあるとスペ
クトルに変化が生ずるが、long range coupling
がなければ2回の測定でスペクトルに変化はな
い。従つて、2つのスペクトルの差を求めれば、
第10図cに示すように変化のないピークは消え
去り、変化のあるピークのみが差スペクトル上に
残ることになる。そのため、元のスペクトルにお
けるシグナルの分裂パターンが複雑であつても、
long range couplingの有無を容易に確認するこ
とができる。
クトルに変化が生ずるが、long range coupling
がなければ2回の測定でスペクトルに変化はな
い。従つて、2つのスペクトルの差を求めれば、
第10図cに示すように変化のないピークは消え
去り、変化のあるピークのみが差スペクトル上に
残ることになる。そのため、元のスペクトルにお
けるシグナルの分裂パターンが複雑であつても、
long range couplingの有無を容易に確認するこ
とができる。
上述のように、1回目と2回目の測定の違いは
選択的デカツプリングの有無により生じるが、選
択的デカツプリングはただ単に有れば良いという
ものではない。例えば時刻′から時刻′まで低
強度の高周波照射が継続的に行われると、選択的
デカツプリングにより分裂がなくなり、磁化α、
βはJカツプリングによつては変化しなくなるた
め時刻′の状態が時刻′まで持続し、その結果
2回目の測定の時刻の状態と同じになつてしま
う。従つて、得られるスペクトルも同じになり、
その差をとつても有為な差は出てこない。
選択的デカツプリングの有無により生じるが、選
択的デカツプリングはただ単に有れば良いという
ものではない。例えば時刻′から時刻′まで低
強度の高周波照射が継続的に行われると、選択的
デカツプリングにより分裂がなくなり、磁化α、
βはJカツプリングによつては変化しなくなるた
め時刻′の状態が時刻′まで持続し、その結果
2回目の測定の時刻の状態と同じになつてしま
う。従つて、得られるスペクトルも同じになり、
その差をとつても有為な差は出てこない。
要するに、1回目の測定における時刻′から
時刻′までの期間のように、低強度の高周波照
射をせず選択的デカツプリングを行わない期間を
設けることが必要である。尚、選択的デカツプリ
ングを行わない期間は、上述のような時刻′か
ら時刻′までの期間だけではなく、時刻′から
時刻′までの期間のようにパルスとパルスの間
の期間だけでも良いことは、第11図に示したよ
うな磁化の動きの検討から容易に理解される。
時刻′までの期間のように、低強度の高周波照
射をせず選択的デカツプリングを行わない期間を
設けることが必要である。尚、選択的デカツプリ
ングを行わない期間は、上述のような時刻′か
ら時刻′までの期間だけではなく、時刻′から
時刻′までの期間のようにパルスとパルスの間
の期間だけでも良いことは、第11図に示したよ
うな磁化の動きの検討から容易に理解される。
尚、第2図bのノイズ変調された高周波の照射
はFID測定期間に完全デカツプリングを行うこと
により、第10図に示されるピークの分裂したス
ペクトルではなく第5図に示すような単一線ピー
クのスペクトルを得て解析をより容易にするため
に行つただけであり、ピークの分裂したスペクト
ルで良ければ必ずしも必要ではない。
はFID測定期間に完全デカツプリングを行うこと
により、第10図に示されるピークの分裂したス
ペクトルではなく第5図に示すような単一線ピー
クのスペクトルを得て解析をより容易にするため
に行つただけであり、ピークの分裂したスペクト
ルで良ければ必ずしも必要ではない。
更に又、第2図aの観測用のパルス列も、例え
ば第8図に示すようなパルス列を始め他に各種の
ものを使用することができるし、実質的に同一の
FID信号が得られるパルス列であれば、1回目の
測定と2回目の測定で違うパルス列を用いても良
い。第8図において、aは炭素核に照射される観
測用パルス列、bは水素核に照射されるデカツプ
リング用大強度パルス列、cは特定の水素核のみ
を選択的にデカツプリングするための弱い高周波
についての照射タイミングを夫々示す。
ば第8図に示すようなパルス列を始め他に各種の
ものを使用することができるし、実質的に同一の
FID信号が得られるパルス列であれば、1回目の
測定と2回目の測定で違うパルス列を用いても良
い。第8図において、aは炭素核に照射される観
測用パルス列、bは水素核に照射されるデカツプ
リング用大強度パルス列、cは特定の水素核のみ
を選択的にデカツプリングするための弱い高周波
についての照射タイミングを夫々示す。
本発明の変形として、例えばCa−Ha間の結合
定数JCa-Haが125〜200Hz、同じくJCb-Haが10〜20
Hz、JCc-Haが〜1Hzと大きく異なつているとすれ
ば、第2図aのシーケンスにおける期間τを適宜
選択することにより、HaとCbとの結合のみ又は
HaとCcとの結合のみを選択的に取出すことがで
きる。例えば、τを1/JCc-Haに合わせた場合、
本発明で得られるスペクトルは第5図dに示すよ
うになり、HaとCbとの結合に関する変化の情報
は極めて小さくされ、HaとCcとの結合に関する
変化の情報のみとなる。
定数JCa-Haが125〜200Hz、同じくJCb-Haが10〜20
Hz、JCc-Haが〜1Hzと大きく異なつているとすれ
ば、第2図aのシーケンスにおける期間τを適宜
選択することにより、HaとCbとの結合のみ又は
HaとCcとの結合のみを選択的に取出すことがで
きる。例えば、τを1/JCc-Haに合わせた場合、
本発明で得られるスペクトルは第5図dに示すよ
うになり、HaとCbとの結合に関する変化の情報
は極めて小さくされ、HaとCcとの結合に関する
変化の情報のみとなる。
上述した説明では水素核と炭素核との間のlong
range couplingを例にあげたが、それに限らず
水素核と窒素核( 15N)との間についても全く
同様に適用できる。更には、ある種の核(例えば
水素核)について観測しながら同種核の特定のも
のを選択的にデカツプリングするような測定にも
適用できることは言うまでもない。
range couplingを例にあげたが、それに限らず
水素核と窒素核( 15N)との間についても全く
同様に適用できる。更には、ある種の核(例えば
水素核)について観測しながら同種核の特定のも
のを選択的にデカツプリングするような測定にも
適用できることは言うまでもない。
第1図は本発明を実施するための核磁気共鳴装
置の一例を示すブロツク図、第2図は本発明にお
いて用いられるパルスシーケンスの一例を示す
図、第3図は第1図の装置の動作を示すタイミン
グ図、第4図は例としてあげた化合物の構造を示
す図、第5図はスペクトルの変化及び差のスペク
トルを示す図、第6図は本発明による測定例を示
す図、第7図はエチルベンゼンの構造を示す図、
第8図は本発明に使用される他のパルス列の例を
示す図、第9図は磁化の動きの説明に使用される
パルスシーケンスを示す図、第10図はスペクト
ルの変化を示す図、第11図は磁化の動きを時刻
を追つて説明するための図である。 1:磁石、3:観測用試料コイル、4:デカツ
プリング用照射コイル、5:高周波発振器、6,
7,14,15:ゲート、8:復調回路、9:A
−D変換器、10:コンピユータ、11:デカツ
プリング用高周波発振器、12:アツテネータ、
13:変調器、16:ノイズ発生器、17:タイ
ミング回路。
置の一例を示すブロツク図、第2図は本発明にお
いて用いられるパルスシーケンスの一例を示す
図、第3図は第1図の装置の動作を示すタイミン
グ図、第4図は例としてあげた化合物の構造を示
す図、第5図はスペクトルの変化及び差のスペク
トルを示す図、第6図は本発明による測定例を示
す図、第7図はエチルベンゼンの構造を示す図、
第8図は本発明に使用される他のパルス列の例を
示す図、第9図は磁化の動きの説明に使用される
パルスシーケンスを示す図、第10図はスペクト
ルの変化を示す図、第11図は磁化の動きを時刻
を追つて説明するための図である。 1:磁石、3:観測用試料コイル、4:デカツ
プリング用照射コイル、5:高周波発振器、6,
7,14,15:ゲート、8:復調回路、9:A
−D変換器、10:コンピユータ、11:デカツ
プリング用高周波発振器、12:アツテネータ、
13:変調器、16:ノイズ発生器、17:タイ
ミング回路。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (a) 観測核に対し高周波パルス列を印加し、
その後に発生する自由誘導減衰信号を受信し記
憶する測定を2回繰返すこと、 (b) その内の1回の測定は、観測核と結合してい
る非観測核の共鳴周波数を持つ低強度の高周波
を前記パルス列中のパルスとパルスとの間の期
間又は最終パルスと自由誘導減衰信号受信開始
までの期間のいずれかの期間照射されないよう
前記パルス列印加に同期して照射しつつ行うこ
と、 (c) 前記2回の測定で得られた自由誘導減衰信号
を加算又は減算すること、及び、 (d) 前記(c)における加算又は減算により得られた
自由誘導減衰信号をフーリエ変換すること、 より成る核磁気共鳴測定方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59065471A JPS60209155A (ja) | 1984-04-02 | 1984-04-02 | 核磁気共鳴測定方法 |
| US06/717,338 US4689561A (en) | 1984-04-02 | 1985-03-29 | Nuclear magnetic resonance spectroscopy |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59065471A JPS60209155A (ja) | 1984-04-02 | 1984-04-02 | 核磁気共鳴測定方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60209155A JPS60209155A (ja) | 1985-10-21 |
| JPH0146823B2 true JPH0146823B2 (ja) | 1989-10-11 |
Family
ID=13288056
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59065471A Granted JPS60209155A (ja) | 1984-04-02 | 1984-04-02 | 核磁気共鳴測定方法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4689561A (ja) |
| JP (1) | JPS60209155A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009072635A (ja) * | 2009-01-15 | 2009-04-09 | Hitachi Ltd | 磁気共鳴測定方法 |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB8718515D0 (en) * | 1987-08-05 | 1987-09-09 | Nat Res Dev | Obtaining images |
| US5162734A (en) * | 1991-03-08 | 1992-11-10 | Elbit-Ati, Ltd. | Method and apparatus for obtaining an nmr signal having a preselected frequency domain |
| US6294914B1 (en) * | 1993-06-02 | 2001-09-25 | The Board Of Trustees Of The University Of Illinois | Method of enhancing an MRI signal |
| US8812076B2 (en) * | 2006-11-21 | 2014-08-19 | General Electric Company | Proton decoupled hyperpolarized magnetic resonance imaging |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS531079A (en) * | 1976-06-25 | 1978-01-07 | Hitachi Ltd | Multiply resonant nuclear magnetic resonating apparatus |
-
1984
- 1984-04-02 JP JP59065471A patent/JPS60209155A/ja active Granted
-
1985
- 1985-03-29 US US06/717,338 patent/US4689561A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009072635A (ja) * | 2009-01-15 | 2009-04-09 | Hitachi Ltd | 磁気共鳴測定方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US4689561A (en) | 1987-08-25 |
| JPS60209155A (ja) | 1985-10-21 |
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