JPH0146824B2 - - Google Patents
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- JPH0146824B2 JPH0146824B2 JP59068216A JP6821684A JPH0146824B2 JP H0146824 B2 JPH0146824 B2 JP H0146824B2 JP 59068216 A JP59068216 A JP 59068216A JP 6821684 A JP6821684 A JP 6821684A JP H0146824 B2 JPH0146824 B2 JP H0146824B2
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- phase
- pulses
- steps
- pulse train
- frequency pulse
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- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01R—MEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
- G01R33/00—Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
- G01R33/20—Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
- G01R33/44—Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance using nuclear magnetic resonance [NMR]
- G01R33/46—NMR spectroscopy
- G01R33/4633—Sequences for multi-dimensional NMR
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- Physics & Mathematics (AREA)
- Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
- High Energy & Nuclear Physics (AREA)
- Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明は核磁気共鳴測定方法に関し、特に多重
量子遷移の選択的検出を行うための核磁気共鳴測
定方法に関するものである。 [従来技術] 近時、新しい核磁気共鳴測定方法として二次元
核磁気共鳴法が注目されている。これは、核磁気
共鳴信号が二次元スペクトルとして展開されるた
め、従来の方法に比べ高い分解能(多重線の分
離)が得られ、スペクトルの解析が容易になると
いう特徴があり、適用範囲が今後大きく広がるも
のと期待されている。 更に最近、この二次元核磁気共鳴測定方法を利
用し、従来の方法では不可能であつた多重量子遷
移に関する情報を検出する測定方法(Multiple
Quantum NMR:以下MQNMRと略称する)
が、例えば特開昭54−83890号に提案されている。
この提案方法は、例えば第1図に示すように3つ
の90゜パルスP1(非選択パルス)、P2(非選択
パルス)、P3(混合パルス)から成るパルス列
を使用するもので、期間τは固定で、パルスP1
とパルスP3に含まれる高周波信号にはφの位相
差があり、自由誘導減衰信号FIDはt2の期間に検
出し記憶される。前記パルスP1とP2の照射に
より、試料に含まれる磁気回転共鳴子の集合の非
平衡の統計的状態が予め作られ、その後該共鳴子
の該予め作られた状態を特徴づける振動の位相に
対して位相角φだけ位相変移した混合パルスP3
が印加される。そして、t1を段階的に変えながら
測定を繰返し、更にその測定がφの値を変化させ
て繰返し行われる。このようにして得られるt1の
値と前記位相変移の種々の値に対応して記憶され
た自由誘導減衰信号の線形結合を作り、それを周
波数領域へ二重フーリエ変換することにより二次
元スペクトルが得られる。 ところが、従来提案されているMQNMR法は
自由誘導減衰信号の検出を1つのチヤンネルで行
うものであり、このような1チヤンネルによる検
出では照射した高周波パルスの周波数を基準とし
て高周波数側又は低周波数側のどちらか一方のみ
を測定するため、SN比の低下は避けられないし、
容量の大きなメモリが必要であるという問題があ
る。又、照射周波数の位置にあるスペクトルピー
クについては90゜パルスとなるパルスであつても、
照射周波数から離れたスペクトルピークについて
は90゜パルスにならず、従つて、照射周波数から
離れるにつれて位相が変わつてしまうことは避け
られないという問題もある。 そこで、これらの問題を解決する方法として、
二次元核磁気共鳴測定方法でない従来の核磁気共
鳴測定方法で採用されている直角位相検波方式
(Quadrature Detection:QD)を採用すること
が考えられる。これは自由誘導減衰信号の検出を
90゜位相の異なつた2つのチヤンネルで行うもの
であり、このQD方式を用いれば、測定領域の中
心に照射周波数を設定し照射周波数の高周波数側
及び低周波数側を区別して測定できるため、同じ
メモリ容量であれば分解能の向上が図れ、同じ分
解能であればメモリ容量が少なくてすむという優
れた効果が得られる。しかも、1チヤンネルの場
合と同じ測定領域幅で考えれば、測定領域の端部
における照射周波数からのずれは1チヤンネルの
場合の半分となり、従つて照射周波数からのずれ
に伴う位相のずれも減少することになる。 ところが、このようなQD方式を用いて
MQNMRを行つても、照射周波数からのずれに
伴う位相のずれは減少はするものの零になるわけ
ではないこと、及び2チヤンネルの検出系の位相
差が正確に90゜でなかつたり、2つのチヤンネル
のゲインが正確に等しくなかつたりというハード
面でのアンバランスに起因して、得られる二次元
スペクトル中の本来信号のない位置に、折返しに
よるスペクトルピークや、ゴースト(Ghost)信
号が出現してしまい、分析の障害になる。 [発明の目的] 本発明はこの点に鑑みてなされたものであり、
QD法を用いながら上記不都合を除くことのでき
るMQNMR測定方法を提供することを目的とし
ている。 [発明の特徴] 本発明は、磁気回転共鳴子系を包含する試料に
ついて、選ばれた次数の多重量子遷移の選択的検
出を行うための核磁気共鳴測定方法であつて、 (a) 前記共鳴子に、複数の高周波パルスから成
り、最後のパルスに対しそれより前のパルスの
内の少なくとも1つのパルスの位相がφ変移さ
れている高周波パルス列を印加する段階、 (b) 該高周波パルス列印加後t2という時間にわた
つて前記共鳴子の自由誘導減衰信号を位相が互
いに90゜異なる2チヤンネルの検出系で検出し
記憶する段階、 (c) 前記高周波パルス列中の特定のパルス間隔と
して与えられる展開時間t1をその1増分だけ変
化して前記段階(a)及び(b)を繰返す段階、 (d) 予め定めた一連のφの値に前記位相変移の量
を順次設定し前記段階(a)乃至(c)を繰返す段階、 (e) 前記t1の値と前記位相変移の種々の値に対応
して記憶された自由誘導減衰信号の線形結合の
組を作る段階、 (f) 前記高周波パルス列の内の位相がφ変移され
ているパルスの少なくとも1つについてφの値
を前記段階(d)で使用した予め定めた値に順次設
定すると共に、その他のパルスの少なくとも1
つについては前記段階(a)乃至(e)で使用した位相
に90゜加えた位相を与えて前記段階(a)乃至(e)を
実施する段階、 (g) 前記高周波パルス列の内の位相がφ変移され
ているパルスの少なくとも1つについてφの値
を前記段階(d)で使用した予め定めた値に順次設
定すると共に、その他のパルスの少なくとも1
つについては前記段階(a)乃至(e)で使用した位相
に180゜加えた位相を与えて前記段階(a)乃至(e)を
実施する段階、 (h) 前記高周波パルス列の内の位相がφ変移され
ているパルスの少なくとも1つについてφの値
を前記段階(d)で使用した予め定めた値に順次設
定すると共に、その他のパルスの少なくとも1
つについては前記段階(a)乃至(e)で使用した位相
に270゜加えた位相を与えて前記段階(a)乃至(e)を
実施する段階、 (i) 前記段階(e)、(f)、(g)、(h)で得られた4つの自
由誘導減衰信号の線形結合の組を加算又は減算
して自由誘導減衰信号の線形結合の組を作る段
階、及び、 (j) 前記段階(i)で作られた自由誘導減衰信号の線
形結合の組をt1とt2について周波数領域へ二重
フーリエ変換する段階 とから成ることを特徴としている。以下、図面を
用いて本発明を詳述する。 [実施例] 第2図は本発明を実施するための核磁気共鳴装
置の一例を示すブロツク図である。図において磁
石1が発生する静磁場内には試料コイル2が配置
され、その試料コイル2内部の空間に測定試料が
挿入される。高周波発振器3から発生する観測核
の共鳴周波数を持つ高周波信号は、0゜から360゜ま
で任意の位相を選択できる可変移相回路4によつ
て所定の位相が与えられた後、増幅器5及びゲー
ト6を介して高周波パルスとして前記コイル2へ
供給され、試料に照射される。その高周波パルス
照射後コイル2に誘起された共鳴信号は、ゲート
7及び受信回路8を介して復調回路9,10へ送
られる。この復調回路9,10には前記高周波発
振器からの高周波信号が参照信号として送られる
が、その内の一方は90゜移相回路11を介して送
られるため、2つの復調回路は90゜位相の異なる
2チヤンネルの検出系を構成している。この2チ
ヤンネルの検出系から得られた自由誘導減衰信号
は、A−D変換器12,13によつてデジタル信
号に変換されてコンピユータ14へ送られ、付属
するメモリ15へ格納される。16は、移相回路
4、ゲート6,7及びA−D変換器12,13を
制御するパルスプログラマで、試料に照射するパ
ルス列の順序、パルス幅、各パルスに含まれる高
周波の位相、A−D変換器12,13によるサン
プリングのタイミングが予めプログラムされてお
り、そのプログラムに従つて一連の測定が行われ
る。 上述の如き構成を持つ装置を用いてMQNMR
の一つである三量子フイルタ(Triple Quahtum
Filter)実験を行う場合を例にとり本発明を説明
する。第3図はPiantini等によつて報告された三
量子フイルタ実験(Journal of American
Chemical Society Vol.104、p6800−)に用いら
れたパルス列を示し、第1図のパルス列と同じく
3つの90゜パルスP1,P2,P3から成るが、
t1とτが逆になつている点が第1図のパルス列と
異なる。期間τは固定で、パルスP3に含まれる
高周波の位相を0゜とすればパルスP1に含まれる
高周波の位相はφ、パルスP2に含まれる高周波
の位相φ+90゜になつている。自由誘導減衰信号
FIDはt2の期間に検出し記憶される。 表Aは、第3図のパルス列を用いた測定におい
て、P1,P2,P3に与えられる位相の組合わ
せを示す。
量子遷移の選択的検出を行うための核磁気共鳴測
定方法に関するものである。 [従来技術] 近時、新しい核磁気共鳴測定方法として二次元
核磁気共鳴法が注目されている。これは、核磁気
共鳴信号が二次元スペクトルとして展開されるた
め、従来の方法に比べ高い分解能(多重線の分
離)が得られ、スペクトルの解析が容易になると
いう特徴があり、適用範囲が今後大きく広がるも
のと期待されている。 更に最近、この二次元核磁気共鳴測定方法を利
用し、従来の方法では不可能であつた多重量子遷
移に関する情報を検出する測定方法(Multiple
Quantum NMR:以下MQNMRと略称する)
が、例えば特開昭54−83890号に提案されている。
この提案方法は、例えば第1図に示すように3つ
の90゜パルスP1(非選択パルス)、P2(非選択
パルス)、P3(混合パルス)から成るパルス列
を使用するもので、期間τは固定で、パルスP1
とパルスP3に含まれる高周波信号にはφの位相
差があり、自由誘導減衰信号FIDはt2の期間に検
出し記憶される。前記パルスP1とP2の照射に
より、試料に含まれる磁気回転共鳴子の集合の非
平衡の統計的状態が予め作られ、その後該共鳴子
の該予め作られた状態を特徴づける振動の位相に
対して位相角φだけ位相変移した混合パルスP3
が印加される。そして、t1を段階的に変えながら
測定を繰返し、更にその測定がφの値を変化させ
て繰返し行われる。このようにして得られるt1の
値と前記位相変移の種々の値に対応して記憶され
た自由誘導減衰信号の線形結合を作り、それを周
波数領域へ二重フーリエ変換することにより二次
元スペクトルが得られる。 ところが、従来提案されているMQNMR法は
自由誘導減衰信号の検出を1つのチヤンネルで行
うものであり、このような1チヤンネルによる検
出では照射した高周波パルスの周波数を基準とし
て高周波数側又は低周波数側のどちらか一方のみ
を測定するため、SN比の低下は避けられないし、
容量の大きなメモリが必要であるという問題があ
る。又、照射周波数の位置にあるスペクトルピー
クについては90゜パルスとなるパルスであつても、
照射周波数から離れたスペクトルピークについて
は90゜パルスにならず、従つて、照射周波数から
離れるにつれて位相が変わつてしまうことは避け
られないという問題もある。 そこで、これらの問題を解決する方法として、
二次元核磁気共鳴測定方法でない従来の核磁気共
鳴測定方法で採用されている直角位相検波方式
(Quadrature Detection:QD)を採用すること
が考えられる。これは自由誘導減衰信号の検出を
90゜位相の異なつた2つのチヤンネルで行うもの
であり、このQD方式を用いれば、測定領域の中
心に照射周波数を設定し照射周波数の高周波数側
及び低周波数側を区別して測定できるため、同じ
メモリ容量であれば分解能の向上が図れ、同じ分
解能であればメモリ容量が少なくてすむという優
れた効果が得られる。しかも、1チヤンネルの場
合と同じ測定領域幅で考えれば、測定領域の端部
における照射周波数からのずれは1チヤンネルの
場合の半分となり、従つて照射周波数からのずれ
に伴う位相のずれも減少することになる。 ところが、このようなQD方式を用いて
MQNMRを行つても、照射周波数からのずれに
伴う位相のずれは減少はするものの零になるわけ
ではないこと、及び2チヤンネルの検出系の位相
差が正確に90゜でなかつたり、2つのチヤンネル
のゲインが正確に等しくなかつたりというハード
面でのアンバランスに起因して、得られる二次元
スペクトル中の本来信号のない位置に、折返しに
よるスペクトルピークや、ゴースト(Ghost)信
号が出現してしまい、分析の障害になる。 [発明の目的] 本発明はこの点に鑑みてなされたものであり、
QD法を用いながら上記不都合を除くことのでき
るMQNMR測定方法を提供することを目的とし
ている。 [発明の特徴] 本発明は、磁気回転共鳴子系を包含する試料に
ついて、選ばれた次数の多重量子遷移の選択的検
出を行うための核磁気共鳴測定方法であつて、 (a) 前記共鳴子に、複数の高周波パルスから成
り、最後のパルスに対しそれより前のパルスの
内の少なくとも1つのパルスの位相がφ変移さ
れている高周波パルス列を印加する段階、 (b) 該高周波パルス列印加後t2という時間にわた
つて前記共鳴子の自由誘導減衰信号を位相が互
いに90゜異なる2チヤンネルの検出系で検出し
記憶する段階、 (c) 前記高周波パルス列中の特定のパルス間隔と
して与えられる展開時間t1をその1増分だけ変
化して前記段階(a)及び(b)を繰返す段階、 (d) 予め定めた一連のφの値に前記位相変移の量
を順次設定し前記段階(a)乃至(c)を繰返す段階、 (e) 前記t1の値と前記位相変移の種々の値に対応
して記憶された自由誘導減衰信号の線形結合の
組を作る段階、 (f) 前記高周波パルス列の内の位相がφ変移され
ているパルスの少なくとも1つについてφの値
を前記段階(d)で使用した予め定めた値に順次設
定すると共に、その他のパルスの少なくとも1
つについては前記段階(a)乃至(e)で使用した位相
に90゜加えた位相を与えて前記段階(a)乃至(e)を
実施する段階、 (g) 前記高周波パルス列の内の位相がφ変移され
ているパルスの少なくとも1つについてφの値
を前記段階(d)で使用した予め定めた値に順次設
定すると共に、その他のパルスの少なくとも1
つについては前記段階(a)乃至(e)で使用した位相
に180゜加えた位相を与えて前記段階(a)乃至(e)を
実施する段階、 (h) 前記高周波パルス列の内の位相がφ変移され
ているパルスの少なくとも1つについてφの値
を前記段階(d)で使用した予め定めた値に順次設
定すると共に、その他のパルスの少なくとも1
つについては前記段階(a)乃至(e)で使用した位相
に270゜加えた位相を与えて前記段階(a)乃至(e)を
実施する段階、 (i) 前記段階(e)、(f)、(g)、(h)で得られた4つの自
由誘導減衰信号の線形結合の組を加算又は減算
して自由誘導減衰信号の線形結合の組を作る段
階、及び、 (j) 前記段階(i)で作られた自由誘導減衰信号の線
形結合の組をt1とt2について周波数領域へ二重
フーリエ変換する段階 とから成ることを特徴としている。以下、図面を
用いて本発明を詳述する。 [実施例] 第2図は本発明を実施するための核磁気共鳴装
置の一例を示すブロツク図である。図において磁
石1が発生する静磁場内には試料コイル2が配置
され、その試料コイル2内部の空間に測定試料が
挿入される。高周波発振器3から発生する観測核
の共鳴周波数を持つ高周波信号は、0゜から360゜ま
で任意の位相を選択できる可変移相回路4によつ
て所定の位相が与えられた後、増幅器5及びゲー
ト6を介して高周波パルスとして前記コイル2へ
供給され、試料に照射される。その高周波パルス
照射後コイル2に誘起された共鳴信号は、ゲート
7及び受信回路8を介して復調回路9,10へ送
られる。この復調回路9,10には前記高周波発
振器からの高周波信号が参照信号として送られる
が、その内の一方は90゜移相回路11を介して送
られるため、2つの復調回路は90゜位相の異なる
2チヤンネルの検出系を構成している。この2チ
ヤンネルの検出系から得られた自由誘導減衰信号
は、A−D変換器12,13によつてデジタル信
号に変換されてコンピユータ14へ送られ、付属
するメモリ15へ格納される。16は、移相回路
4、ゲート6,7及びA−D変換器12,13を
制御するパルスプログラマで、試料に照射するパ
ルス列の順序、パルス幅、各パルスに含まれる高
周波の位相、A−D変換器12,13によるサン
プリングのタイミングが予めプログラムされてお
り、そのプログラムに従つて一連の測定が行われ
る。 上述の如き構成を持つ装置を用いてMQNMR
の一つである三量子フイルタ(Triple Quahtum
Filter)実験を行う場合を例にとり本発明を説明
する。第3図はPiantini等によつて報告された三
量子フイルタ実験(Journal of American
Chemical Society Vol.104、p6800−)に用いら
れたパルス列を示し、第1図のパルス列と同じく
3つの90゜パルスP1,P2,P3から成るが、
t1とτが逆になつている点が第1図のパルス列と
異なる。期間τは固定で、パルスP3に含まれる
高周波の位相を0゜とすればパルスP1に含まれる
高周波の位相はφ、パルスP2に含まれる高周波
の位相φ+90゜になつている。自由誘導減衰信号
FIDはt2の期間に検出し記憶される。 表Aは、第3図のパルス列を用いた測定におい
て、P1,P2,P3に与えられる位相の組合わ
せを示す。
【表】
表Aにおいて、測定1はφ=0゜に設定された測
定であり、P1,P2,P3の位相を0゜、90゜、0゜
に夫々設定した状態で、t1を例えば0secから2m
secの等しいステツプで512段階に順次変えながら
測定を繰返すことにより、512個のFID信号FIDa
0〜FIDa511を取得し、記憶する。 次の測定2はφ=60゜に設定された測定であり、
P1,P2,P3の位相を60゜、150゜、0゜に夫々設
定した状態で、測定1と全く同様にt1を0secから
2msecステツプで512段階に順次変えながら測定
を繰返すことにより、512個のFID信号FIDa0〜
FIDa511を取得し、このFID信号は先に測定
1で得られ記憶されているFIDa0〜FIDa511
に符号を反転して夫々加算(減算)されて線形結
合される。 以下全く同様に測定3〜測定6が行われ、各測
定で得られたFID信号FIDa0〜FIDa511は表
1に記載されている±の符号に従つて加算又は減
算され、線形結合されたFID信号の集合Saが得ら
れる。その線形結合されたFID信号の集合Saをt1
及びt2について二重フーリエ変換することによ
り、例えば第4図に示すような二次元スペクトル
が得られる。第4図は二重フーリエ変換により得
られた4つのフーリエ成分の全てを模式的に等高
線表示したものである。 上述の如き手順に従つた測定は前記Piantini等
の報告において紹介されているが、それを実施す
る装置としては第2図における復調回路10(及
び90゜移相回路11)の存在しない1チヤンネル
の検出系しか持たないものが使用されており、従
つて、先に述べたようにいくつかの欠点が存在し
ている。 そこで、本発明は第2図に示すように90゜位相
の異なる2チヤンネルの検出系を設けたQD方式
を採用している。第2図に構成を用いて表Aの測
定を行うと、先に述べたSa(FIDa0〜FIDa51
1)に加え、もう1チヤンネルからは90゜位相の
違うFID信号の集合Sa′(FIDa0′〜FIDa51
1′)が得られる。そして、このSa(FIDa0〜
FIDa511)とSa′(FIDa0′〜FIDa511′)
を用いて二重フーリエ変換(その内t2に関するフ
ーリエ変換は複素フーリエ変換)を行うと、例え
ば第5図に示すような二次元スペクトルが得られ
る。第5図のスペクトルは、測定領域の中心位置
に高周波パルスが照射された場合に得られるもの
であり、QD方式のため1/4のメモリ領域の中に
測定領域が収まつており、従つてメモリ容量が節
約されていることが分る。同じメモリ容量を使用
すれば分解能を向上させることができる。 ところが、このように単に検出系を2チヤンネ
ルにして表Aの測定を行うと、検出しているのは
あくまで期間t2におけるFID信号であるから、t2
について複素フーリエ変換して得られるF2の軸
に関しては照射周波数の高周波側と低周波側を区
別できるので折返しは発生していないが、複素フ
ーリエ変換されていない方の軸F1に関しては第
5図から分るように折返しが発生してしまい、複
雑なピークが入乱れて存在する実際のスペクトル
では、この軸F1に関する折返しが分析の障害に
なる。 そこで、この折返しをなくす方法として、表A
に示した測定に加え、以下に示すような表Bの測
定を行うことにより、F1軸についても疑似的に
QD方式を適用することが考えられる。
定であり、P1,P2,P3の位相を0゜、90゜、0゜
に夫々設定した状態で、t1を例えば0secから2m
secの等しいステツプで512段階に順次変えながら
測定を繰返すことにより、512個のFID信号FIDa
0〜FIDa511を取得し、記憶する。 次の測定2はφ=60゜に設定された測定であり、
P1,P2,P3の位相を60゜、150゜、0゜に夫々設
定した状態で、測定1と全く同様にt1を0secから
2msecステツプで512段階に順次変えながら測定
を繰返すことにより、512個のFID信号FIDa0〜
FIDa511を取得し、このFID信号は先に測定
1で得られ記憶されているFIDa0〜FIDa511
に符号を反転して夫々加算(減算)されて線形結
合される。 以下全く同様に測定3〜測定6が行われ、各測
定で得られたFID信号FIDa0〜FIDa511は表
1に記載されている±の符号に従つて加算又は減
算され、線形結合されたFID信号の集合Saが得ら
れる。その線形結合されたFID信号の集合Saをt1
及びt2について二重フーリエ変換することによ
り、例えば第4図に示すような二次元スペクトル
が得られる。第4図は二重フーリエ変換により得
られた4つのフーリエ成分の全てを模式的に等高
線表示したものである。 上述の如き手順に従つた測定は前記Piantini等
の報告において紹介されているが、それを実施す
る装置としては第2図における復調回路10(及
び90゜移相回路11)の存在しない1チヤンネル
の検出系しか持たないものが使用されており、従
つて、先に述べたようにいくつかの欠点が存在し
ている。 そこで、本発明は第2図に示すように90゜位相
の異なる2チヤンネルの検出系を設けたQD方式
を採用している。第2図に構成を用いて表Aの測
定を行うと、先に述べたSa(FIDa0〜FIDa51
1)に加え、もう1チヤンネルからは90゜位相の
違うFID信号の集合Sa′(FIDa0′〜FIDa51
1′)が得られる。そして、このSa(FIDa0〜
FIDa511)とSa′(FIDa0′〜FIDa511′)
を用いて二重フーリエ変換(その内t2に関するフ
ーリエ変換は複素フーリエ変換)を行うと、例え
ば第5図に示すような二次元スペクトルが得られ
る。第5図のスペクトルは、測定領域の中心位置
に高周波パルスが照射された場合に得られるもの
であり、QD方式のため1/4のメモリ領域の中に
測定領域が収まつており、従つてメモリ容量が節
約されていることが分る。同じメモリ容量を使用
すれば分解能を向上させることができる。 ところが、このように単に検出系を2チヤンネ
ルにして表Aの測定を行うと、検出しているのは
あくまで期間t2におけるFID信号であるから、t2
について複素フーリエ変換して得られるF2の軸
に関しては照射周波数の高周波側と低周波側を区
別できるので折返しは発生していないが、複素フ
ーリエ変換されていない方の軸F1に関しては第
5図から分るように折返しが発生してしまい、複
雑なピークが入乱れて存在する実際のスペクトル
では、この軸F1に関する折返しが分析の障害に
なる。 そこで、この折返しをなくす方法として、表A
に示した測定に加え、以下に示すような表Bの測
定を行うことにより、F1軸についても疑似的に
QD方式を適用することが考えられる。
【表】
この付け加えられた表Bの測定は、表Aの測定
におけるP2とP3の位相を90゜変移させたもの
であり、表Aの測定で得られたSa(FIDa0〜
FIDa511)とSa′(FIDa0′〜FIDa511′)
がt1に関する1つの検出系から得られたFID信号
とすれば、表Bにおける測定7〜測定12によつて
得られるSb(FIDb0〜FIDb511)とSb′(FIDb
0′〜FIDb511′)は、実際には存在しないが
t1に関し90゜位相の異なるもう1チヤンネルの検
出系から得られたFID信号に該当するべきもので
ある。従つて、この表Aの測定で得られたSa
(FIDa0〜FIDa511)、Sa′(FIDa0′〜FIDa5
11′)と表Bに測定で得られたSb(FIDb0〜
FIDb511)とSb′(FIDb0′〜FIDb511′)
を線形結合(例えば加算又は減算)し、t1、t2の
両方について複素フーリエ変換を例えば、得られ
る二次元スペクトルは第6図aに示すようにF1、
F2の両軸について折返しが除かれた正しいもの
となる筈である。 ところが実際には、先に述べた2チヤンネルの
検出系のアンバランスや、QD法によつて減少は
するものの零にはならない位相のずれにより折返
しが完全には消えず、得られる二次元スペクトル
中に、第6図bにおいて〇で囲んで示すように、
ゴースト信号が現れてしまうことは避けられな
い。 そこで、本発明においては、以下に示す表C及
び表Dの測定を更に付加することによりゴースト
を除去している。
におけるP2とP3の位相を90゜変移させたもの
であり、表Aの測定で得られたSa(FIDa0〜
FIDa511)とSa′(FIDa0′〜FIDa511′)
がt1に関する1つの検出系から得られたFID信号
とすれば、表Bにおける測定7〜測定12によつて
得られるSb(FIDb0〜FIDb511)とSb′(FIDb
0′〜FIDb511′)は、実際には存在しないが
t1に関し90゜位相の異なるもう1チヤンネルの検
出系から得られたFID信号に該当するべきもので
ある。従つて、この表Aの測定で得られたSa
(FIDa0〜FIDa511)、Sa′(FIDa0′〜FIDa5
11′)と表Bに測定で得られたSb(FIDb0〜
FIDb511)とSb′(FIDb0′〜FIDb511′)
を線形結合(例えば加算又は減算)し、t1、t2の
両方について複素フーリエ変換を例えば、得られ
る二次元スペクトルは第6図aに示すようにF1、
F2の両軸について折返しが除かれた正しいもの
となる筈である。 ところが実際には、先に述べた2チヤンネルの
検出系のアンバランスや、QD法によつて減少は
するものの零にはならない位相のずれにより折返
しが完全には消えず、得られる二次元スペクトル
中に、第6図bにおいて〇で囲んで示すように、
ゴースト信号が現れてしまうことは避けられな
い。 そこで、本発明においては、以下に示す表C及
び表Dの測定を更に付加することによりゴースト
を除去している。
【表】
【表】
表Cにおける測定は、先に説明した表Bの測定
におけるP2とP3の位相を更に90゜変移させた
ものであり、表Dの測定は表Cの測定におけるP
2とP3の位相を更に90゜変移させたものであり、
共に表A、表Bの測定と全く同様に測定が行わ
れ、表Cの測定ではSc(FIDc0〜FIDc511)
とSc′(FIDc0′〜FIDc511′)が、表Dの測定
ではSd(FIDd0〜FIDd511)とSd′(FIDd0′
〜FIDd511′)が得られる。 表Aと表Cを比較するとP2とP3の位相が
夫々180゜異なつており、従つて表Aの測定により
得られるSa、Sa′と表Cの測定により得られる
Sc、Sc′を夫々加算し、Sa+ScとSa′+Sc′を求め
れば、表Aの測定と表Cの測定で符号が反転する
ゴースト成分は零となる。 同様に、表Bと表Dを比較するとP2とP3の
位相がやはり夫々180゜異なつており、従つて、表
Bの測定により得られるSb,Sb′と表Dの測定に
より得られるSd,Sd′を夫々加算し、Sb+Sdと
Sb′+Sd′を求めれば、表Bの測定と表Dの測定で
符号が反転するゴースト成分は零となる。 そこで、Sa+Sc、Sa′+Sc′とSb+Sd、Sb′+
Sd′を線形結合(例えば加算又は減算)し、t1、
t2の両方について複素フーリエ変換を例えば、第
6図aに示すようにゴーストも除かれた二次元ス
ペクトルが得られ、正しい分析を行うことが可能
となる。 尚、上記手順による測定及び処理を行つても、
2チヤンネルの検出系のアンバランスに起因する
ゴースト信号が出現する可能性がある。その場合
には、上記表A〜表Dの測定についてすべての位
相に90゜を加えた測定と、180゜を加えた測定と、
270゜を加えた測定とを更に行い、夫々の位相の測
定で得られたデータを線形結合すれば、ゴースト
を除去することができる。 第7図及び第8図は本発明による効果を説明す
るための二次元スペクトルを示し、第7図a及び
第8図aは第5図に対応する折返しもゴーストも
出現しているスペクトル、第7図b及び第8図b
は第6図aに対応するもので、本発明により折返
しもゴーストも除去されたスペクトルである。 上記説明は三量子フイルタについて行つたが、
二量子フイルタや四量子フイルタについても全く
同様に応用できる。 上述した説明では、1つの位相φのもとでt1を
例えば512段階に変えた測定を行い、この測定を
φを変えて繰返すという手順を採用したが、逆に
1つのt1の値のもとでφを何段階かに変えた測定
を行い、この測定をt1を512段階に変えて繰返す
という手順で行つても、得られるデータの数は全
く同じであり、等価である。その場合には、測定
手順は以下のようになる。 (a) 試験中の磁気回転共鳴子に、複数の高周波パ
ルスから成り、最後のパルスに対しそれより前
のパルスの内の少なくとも1つのパルスの位相
がφ変移されている高周波パルス列を印加する
段階、 (b) 該高周波パルス列印加後t2という時間にわた
つて前記共鳴子の自由誘導減衰信号を位相が互
いに90゜異なる2チヤンネルの検出系で検出す
る段階、 (c) 予め定めた一連のφの値に前記位相変移の量
を順次設定し前記段階(a)及び(b)を繰返す段階、 (d) 前記位相変移の種々の値に対して検出された
自由誘導減衰信号の線形結合の組を作る段階 (e) 前記高周波パルス列の内の位相がφ変移され
ているパルスの少なくとも1つについてφの値
を前記段階(c)で使用した予め定めた値に順次設
定すると共に、その他のパルスの少なくとも1
つについては前記段階(a)乃至(d)で使用した位相
に90゜加えた位相を与えて前記段階(a)乃至(d)を
実施する段階、 (f) 前記高周波パルス列の内の位相がφ変移され
ているパルスの少なくとも1つについてφの値
を前記段階(c)で使用した予め定めた値に順次設
定すると共に、その他のパルスの少なくとも1
つについては前記段階(a)乃至(d)で使用した位相
に180゜加えた位相を与えて前記段階(a)乃至(d)を
実施する段階、 (g) 前記高周波パルス列の内の位相がφ変移され
ているパルスの少なくとも1つについてφの値
を前記段階(c)で使用した予め定めた値に順次設
定すると共に、その他のパルスの少なくとも1
つについては前記段階(a)乃至(d)で使用した位相
に270゜加えた位相を与えて前記段階(a)乃至(d)を
実施する段階、 (h) 前記段階(d)、(e)、(f)、(g)で得られた4つの自
由誘導減衰信号の線形結合の組を加算又は減算
して自由誘導減衰信号の線形結合の組を作る段
階、 (i) 前記高周波パルス列中の特定のパルス間隔と
して与えられる展開時間t1をその1増分だけ変
化して前記段階(a)乃至(h)を実施する段階、及
び、 (j) 前記段階(i)で得られた自由誘導減衰信号の線
形結合の組をt1とt2について周波数領域へ二重
フーリエ変換する段階。 更に本発明は、多量子コヒーレンスについても
応用できる。第9図は、多量子コヒーレンスの一
つである三量子コヒーレンス実験に用いられるパ
ルス列の一例を示す。このパルス列は90゜パルス、
180゜パルス、90゜パルス、90゜パルスの4つのパル
ス列から成り、表Eに示すシーケンスで各パルス
の位相が設定される。
におけるP2とP3の位相を更に90゜変移させた
ものであり、表Dの測定は表Cの測定におけるP
2とP3の位相を更に90゜変移させたものであり、
共に表A、表Bの測定と全く同様に測定が行わ
れ、表Cの測定ではSc(FIDc0〜FIDc511)
とSc′(FIDc0′〜FIDc511′)が、表Dの測定
ではSd(FIDd0〜FIDd511)とSd′(FIDd0′
〜FIDd511′)が得られる。 表Aと表Cを比較するとP2とP3の位相が
夫々180゜異なつており、従つて表Aの測定により
得られるSa、Sa′と表Cの測定により得られる
Sc、Sc′を夫々加算し、Sa+ScとSa′+Sc′を求め
れば、表Aの測定と表Cの測定で符号が反転する
ゴースト成分は零となる。 同様に、表Bと表Dを比較するとP2とP3の
位相がやはり夫々180゜異なつており、従つて、表
Bの測定により得られるSb,Sb′と表Dの測定に
より得られるSd,Sd′を夫々加算し、Sb+Sdと
Sb′+Sd′を求めれば、表Bの測定と表Dの測定で
符号が反転するゴースト成分は零となる。 そこで、Sa+Sc、Sa′+Sc′とSb+Sd、Sb′+
Sd′を線形結合(例えば加算又は減算)し、t1、
t2の両方について複素フーリエ変換を例えば、第
6図aに示すようにゴーストも除かれた二次元ス
ペクトルが得られ、正しい分析を行うことが可能
となる。 尚、上記手順による測定及び処理を行つても、
2チヤンネルの検出系のアンバランスに起因する
ゴースト信号が出現する可能性がある。その場合
には、上記表A〜表Dの測定についてすべての位
相に90゜を加えた測定と、180゜を加えた測定と、
270゜を加えた測定とを更に行い、夫々の位相の測
定で得られたデータを線形結合すれば、ゴースト
を除去することができる。 第7図及び第8図は本発明による効果を説明す
るための二次元スペクトルを示し、第7図a及び
第8図aは第5図に対応する折返しもゴーストも
出現しているスペクトル、第7図b及び第8図b
は第6図aに対応するもので、本発明により折返
しもゴーストも除去されたスペクトルである。 上記説明は三量子フイルタについて行つたが、
二量子フイルタや四量子フイルタについても全く
同様に応用できる。 上述した説明では、1つの位相φのもとでt1を
例えば512段階に変えた測定を行い、この測定を
φを変えて繰返すという手順を採用したが、逆に
1つのt1の値のもとでφを何段階かに変えた測定
を行い、この測定をt1を512段階に変えて繰返す
という手順で行つても、得られるデータの数は全
く同じであり、等価である。その場合には、測定
手順は以下のようになる。 (a) 試験中の磁気回転共鳴子に、複数の高周波パ
ルスから成り、最後のパルスに対しそれより前
のパルスの内の少なくとも1つのパルスの位相
がφ変移されている高周波パルス列を印加する
段階、 (b) 該高周波パルス列印加後t2という時間にわた
つて前記共鳴子の自由誘導減衰信号を位相が互
いに90゜異なる2チヤンネルの検出系で検出す
る段階、 (c) 予め定めた一連のφの値に前記位相変移の量
を順次設定し前記段階(a)及び(b)を繰返す段階、 (d) 前記位相変移の種々の値に対して検出された
自由誘導減衰信号の線形結合の組を作る段階 (e) 前記高周波パルス列の内の位相がφ変移され
ているパルスの少なくとも1つについてφの値
を前記段階(c)で使用した予め定めた値に順次設
定すると共に、その他のパルスの少なくとも1
つについては前記段階(a)乃至(d)で使用した位相
に90゜加えた位相を与えて前記段階(a)乃至(d)を
実施する段階、 (f) 前記高周波パルス列の内の位相がφ変移され
ているパルスの少なくとも1つについてφの値
を前記段階(c)で使用した予め定めた値に順次設
定すると共に、その他のパルスの少なくとも1
つについては前記段階(a)乃至(d)で使用した位相
に180゜加えた位相を与えて前記段階(a)乃至(d)を
実施する段階、 (g) 前記高周波パルス列の内の位相がφ変移され
ているパルスの少なくとも1つについてφの値
を前記段階(c)で使用した予め定めた値に順次設
定すると共に、その他のパルスの少なくとも1
つについては前記段階(a)乃至(d)で使用した位相
に270゜加えた位相を与えて前記段階(a)乃至(d)を
実施する段階、 (h) 前記段階(d)、(e)、(f)、(g)で得られた4つの自
由誘導減衰信号の線形結合の組を加算又は減算
して自由誘導減衰信号の線形結合の組を作る段
階、 (i) 前記高周波パルス列中の特定のパルス間隔と
して与えられる展開時間t1をその1増分だけ変
化して前記段階(a)乃至(h)を実施する段階、及
び、 (j) 前記段階(i)で得られた自由誘導減衰信号の線
形結合の組をt1とt2について周波数領域へ二重
フーリエ変換する段階。 更に本発明は、多量子コヒーレンスについても
応用できる。第9図は、多量子コヒーレンスの一
つである三量子コヒーレンス実験に用いられるパ
ルス列の一例を示す。このパルス列は90゜パルス、
180゜パルス、90゜パルス、90゜パルスの4つのパル
ス列から成り、表Eに示すシーケンスで各パルス
の位相が設定される。
【表】
ただしこの測定の場合には、表EにおけるP3
の位相のみを+30゜した表Fの測定を併せて行う
必要がある。
の位相のみを+30゜した表Fの測定を併せて行う
必要がある。
【表】
そして、表Eの測定で得られたデータと表Fの
測定で得られたデータを加算又は減算し、更に同
じ測定を表E、FにおけるP4の位相を90゜、
180゜、270゜に変えて行い、得られたデータを先の
説明と同じように線形結合して二重フーリエ変換
すれば良い。
測定で得られたデータを加算又は減算し、更に同
じ測定を表E、FにおけるP4の位相を90゜、
180゜、270゜に変えて行い、得られたデータを先の
説明と同じように線形結合して二重フーリエ変換
すれば良い。
第1図は提案方法に使用されるパルス列を示す
図、第2図は本発明を実施するための核磁気共鳴
装置の一例を示すブロツク図、第3図は三量子フ
イルタ実験に用いられるパルス列を示す図、第4
図は従来報告されている手順に従つて得られた二
次元スペクトルを模索式的に等高線表示で表わし
た図、第5図はQD方式を採用して得られる二次
元スペクトルを示す図、第6図aは本発明により
ゴーストが除かれた二次元スペクトルを示す図、
第6図bはゴーストが出現している二次元スペク
トルを示す図、第7図及び第8図は本発明による
効果を説明するための図、第9図は三量子コヒー
レンス実験に用いられるパルス列を示す図であ
る。 1:磁石、2:試料コイル、3:高周波発振
器、4:可変移相回路、6,7:ゲート、9,1
0:復調回路、11:90゜移相回路、12,1
3:A−D変換器、14:コンピユータ、15:
メモリ、16:パルスプログラマ。
図、第2図は本発明を実施するための核磁気共鳴
装置の一例を示すブロツク図、第3図は三量子フ
イルタ実験に用いられるパルス列を示す図、第4
図は従来報告されている手順に従つて得られた二
次元スペクトルを模索式的に等高線表示で表わし
た図、第5図はQD方式を採用して得られる二次
元スペクトルを示す図、第6図aは本発明により
ゴーストが除かれた二次元スペクトルを示す図、
第6図bはゴーストが出現している二次元スペク
トルを示す図、第7図及び第8図は本発明による
効果を説明するための図、第9図は三量子コヒー
レンス実験に用いられるパルス列を示す図であ
る。 1:磁石、2:試料コイル、3:高周波発振
器、4:可変移相回路、6,7:ゲート、9,1
0:復調回路、11:90゜移相回路、12,1
3:A−D変換器、14:コンピユータ、15:
メモリ、16:パルスプログラマ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 磁気回転共鳴子を包含する試料について、選
ばれた次数の多重量子遷移の選択的検出を行うた
めの核磁気共鳴測定方法であつて、 (a) 前記共鳴子に、複数の高周波パルスから成
り、最後のパルスに対しそれより前のパルスの
内の少なくとも1つのパルスの位相がφ変移さ
れている高周波パルス列を印加する段階、 (b) 該高周波パルス列印加後t2という時間にわた
つて前記共鳴子の自由誘導減衰信号を位相が互
いに90゜異なる2チヤンネルの検出系で検出し
記憶する段階、 (c) 前記高周波パルス列中の特定のパルス間隔と
して与えられる展開時間t1をその1増分だけ変
化して前記段階(a)及び(b)を繰返す段階、 (d) 予め定めた一連のφの値に前記位相変移の量
を順次設定し前記段階(a)乃至(c)を繰返す段階、 (e) 前記t1の値と前記位相変移の種々の値に対応
して記憶された自由誘導減衰信号の線形結合の
組を作る段階、 (f) 前記高周波パルス列の内の位相がφ変移され
ているパルスの少なくとも1つについてφの値
を前記段階(d)で使用した予め定めた値に順次設
定すると共に、その他のパルスの少なくとも1
つについては前記段階(a)乃至(e)で使用した位相
に90゜加えた位相を与えて前記段階(a)乃至(e)を
実施する段階、 (g) 前記高周波パルス列の内の位相がφ変移され
ているパルスの少なくとも1つについてφの値
を前記段階(d)で使用した予め定めた値に順次設
定すると共に、その他のパルスの少なくとも1
つについては前記段階(a)乃至(e)で使用した位相
に180゜加えた位相を与えて前記段階(a)乃至(e)を
実施する段階、 (h) 前記高周波パルス列の内の位相がφ変移され
ているパルスの少なくとも1つについてφの値
を前記段階(d)で使用した予め定めた値に順次設
定すると共に、その他のパルスの少なくとも1
つについては前記段階(a)乃至(e)で使用した位相
に270゜加えた位相を与えて前記段階(a)乃至(e)を
実施する段階、 (i) 前記段階(e)、(f)、(g)、(h)で得られた4つの自
由誘導減衰信号の線形結合の組を加算又は減算
して自由誘導減衰信号の線形結合の組を作る段
階、及び、 (j) 前記段階(i)で作られた自由誘導減衰信号の線
形結合の組をt1とt2について周波数領域へ二重
フーリエ変換する段階 とから成る核磁気共鳴測定方法。 2 前記高周波パルス列は、3つの90゜パルスか
ら成り、その内の特定の2つの90゜パルスの間隔
がt1に選ばれる特許請求の範囲第1項記載の核磁
気共鳴測定方法。 3 磁気回転共鳴子を包含する試料について、選
ばれた次数の多重量子遷移の選択的検出を行うた
めの核磁気共鳴測定方法であつて、 (a) 前記共鳴子に、複数の高周波パルスから成
り、最後のパルスに対しそれより前のパルスの
内の少なくとも1つのパルスの位相がφ変移さ
れている高周波パルス列を印加する段階、 (b) 該高周波パルス列印加後t2という時間にわた
つて前記共鳴子の自由誘導減衰信号を位相が互
いに90゜異なる2チヤンネルの検出系で検出す
る段階、 (c) 予め定めた一連のφの値に前記位相変移の量
を順次設定し前記段階(a)及び(b)を繰返す段階、 (d) 前記位相変移の種々の値に対応して検出され
た自由誘導減衰信号の線形結合の組を作る段
階、 (e) 前記高周波パルス列の内の位相がφ変移され
ているパルスの少なくとも1つについてφの値
を前記段階(c)で使用した予め定めた値に順次設
定すると共に、その他のパルスの少なくとも1
つについては前記段階(a)乃至(d)で使用した位相
に90゜加えた位相を与えて前記段階(a)乃至(d)を
実施する段階、 (f) 前記高周波パルス列の内の位相がφ変移され
ているパルスの少なくとも1つについてφの値
を前記段階(c)で使用した予め定めた値に順次設
定すると共に、その他のパルスの少なくとも1
つについては前記段階(a)乃至(d)で使用した位相
に180゜加えた位相を与えて前記段階(a)乃至(d)を
実施する段階、 (g) 前記高周波パルス列の内の位相がφ変移され
ているパルスの少なくとも1つについてφの値
を前記段階(c)で使用した予め定めた値に順次設
定すると共に、その他のパルスの少なくとも1
つについては前記段階(a)乃至(d)で使用した位相
に270゜加えた位相を与えて前記段階(a)乃至(d)を
実施する段階、 (h) 前記段階(d)、(e)、(f)、(g)で得られた4つの自
由誘導減衰信号の線形結合の組を加算又は減算
して自由誘導減衰信号の線形結合の組を作る段
階、 (i) 前記高周波パルス列中の特定のパルス間隔と
して与えられる展開時間t1をその1増分だけ変
化して前記段階(a)乃至(h)を実施する段階、及
び、 (j) 前記段階(i)で得られた自由誘導減衰信号の線
形結合の組をt1とt2について周波数領域へ二重
フーリエ変換する段階 とから成る核磁気共鳴測定方法。 4 前記高周波パルス列は、3つの90゜パルスか
ら成り、その内の特定の2つの90゜パルスの間隔
がt1に選ばれる特許請求の範囲第3項記載の核磁
気共鳴測定方法。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59068216A JPS60211343A (ja) | 1984-04-05 | 1984-04-05 | 核磁気共鳴測定方法 |
| US06/717,378 US4626783A (en) | 1984-04-05 | 1985-03-29 | Nuclear magnetic resonance spectroscopy for selective detection of multiple quantum transitions |
| GB08508423A GB2159627B (en) | 1984-04-05 | 1985-04-01 | Nuclear magnetic resonace spectrometry for selective detection of multiple quantum transitions |
| DE19853512249 DE3512249A1 (de) | 1984-04-05 | 1985-04-03 | Nmr-spektroskopieverfahren und nmr-spektrometer zur durchfuehrung dieses verfahrens |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59068216A JPS60211343A (ja) | 1984-04-05 | 1984-04-05 | 核磁気共鳴測定方法 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1888289A Division JPH021531A (ja) | 1989-01-27 | 1989-01-27 | 核磁気共鳴測定方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60211343A JPS60211343A (ja) | 1985-10-23 |
| JPH0146824B2 true JPH0146824B2 (ja) | 1989-10-11 |
Family
ID=13367378
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59068216A Granted JPS60211343A (ja) | 1984-04-05 | 1984-04-05 | 核磁気共鳴測定方法 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4626783A (ja) |
| JP (1) | JPS60211343A (ja) |
| DE (1) | DE3512249A1 (ja) |
| GB (1) | GB2159627B (ja) |
Families Citing this family (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61204552A (ja) * | 1984-12-14 | 1986-09-10 | Jeol Ltd | 2次元核磁気共鳴測定方法 |
| US4736328A (en) * | 1985-09-23 | 1988-04-05 | General Electric Company | Apparatus for shifting the phase of transmitter and receiver analog baseband signals in an NMR system |
| DE3543123A1 (de) * | 1985-12-06 | 1987-06-11 | Spectrospin Ag | Verfahren zur aufnahme von kernresonanzspektren |
| US4789832A (en) * | 1987-01-14 | 1988-12-06 | Jeol Ltd. | Three-dimensional NMR spectroscopy |
| DE3853297T2 (de) * | 1988-04-20 | 1995-10-26 | Hall | Untersuchung einer probe mittels magnetischer kernresonanz. |
| DE3839820A1 (de) * | 1988-11-25 | 1990-05-31 | Spectrospin Ag | Verfahren zum selektiven anregen von nmr-signalen |
| NL8902003A (nl) * | 1989-08-04 | 1991-03-01 | Philips Nv | 2-quantum selectieve nmr sequentie voor het selectief bepalen van een kernmagnetisatieverdeling van een metaboliet. |
| WO1999047042A1 (en) * | 1998-03-18 | 1999-09-23 | Wake Forest University | A non-invasive method for the detection of intracellular sodium using multiple quantum nmr |
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