JPH0154015B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0154015B2 JPH0154015B2 JP60175030A JP17503085A JPH0154015B2 JP H0154015 B2 JPH0154015 B2 JP H0154015B2 JP 60175030 A JP60175030 A JP 60175030A JP 17503085 A JP17503085 A JP 17503085A JP H0154015 B2 JPH0154015 B2 JP H0154015B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- phosphate
- powder
- anhydrous
- moisture absorption
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Tea And Coffee (AREA)
- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
- Formation And Processing Of Food Products (AREA)
- Non-Alcoholic Beverages (AREA)
- Dairy Products (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は粉体または細粒若しくは顆粒などの粒
体(以下「粉粒体」という)の成型に関し、更に
詳しくは吸湿・加温によつて固結する性質を有す
る粉粒体を、水分散性(水溶解性・水均一懸濁
性)の優れた任意の形の固形に成型する方法およ
びその成型物に関するものであつて、食品、医療
用・農業用薬品などの分野に広く利用しうるもの
である。 近時、実生活水準の向上および日常生活の軽便
指向が相俟つて、各種嗜好品などのインスタント
化が著しく進み、更にその使用形態自体も簡便性
および外観に趣向がこらされてきている。例え
ば、インスタントコーヒー、インスタントテイー
(紅茶、緑茶)、クリーミーパウダー、全脂若しく
は脱脂粉乳など粉末製品の小分け包装、或いは1
回使用分のインスタントコーヒー、クリーミーパ
ウダー、砂糖を分離させて一包装にしたもの等も
そのような趣向の表れである。更に朝鮮人蔘茶な
どにみられる各種民間薬用植物成分のインスタン
ト化も盛となつてきている。これらのものは、い
ずれも吸湿・加温によつて固結する性質を有し、
遊離水によつてはべとついたり、一部溶解したり
するため、粉末または粒状で使用されており、成
型された固形としては市販されていなかつた。 本発明の目的は、上記の粉粒体を任意の形に成
型する方法およびそのようにして製造された固形
成型物を提供し、使用上の簡便さをますと同時に
外見を整え、対象とする物質の商業的価値を高め
ようとするものである。 〔従来技術〕 従来、粉粒体の固形成型物で水分散性の良好な
ものとしては、例えば固形スープ、角砂糖などが
知られている。上記のうち、固形スープは水を加
えて混煉し圧縮成型した物で、水分含量が高く、
角砂糖は水を加えて圧縮成型した後熱風乾燥した
ものである。その他の粉粒体固形成型物の製造法
としては、医薬品、菓子、化学薬品などにみられ
る湿式打錠法、乾式打錠法などがある。 〔本発明が解決しようとする問題点〕 前記各種の従来の成型方法は、それぞれに特徴
のある方法ではあるが、それなりに適用対象も限
定される。例えば乾式打錠法は粉粒体自体に加圧
による結着性がなければならないため、無機塩結
晶のペレツトなど特殊なものにしか適用されな
い。湿式打錠法では粉粒体の一部または全部に結
合剤を加え、混煉し整粒した後打錠するので、結
合剤によつて変質するものは勿論対象外である
が、成型物の水分散性が良好なものはできず、水
分散性を良くするためには崩壊性を与える物質
(例えば発泡剤)を添加せねばならないので、添
加剤に厳しい制限があり、且つ味覚が問題となる
食品加工などの分野では広く適用することができ
ない。また、水分散性の比較的よい固形成型物の
製造であつても、固形スープのように比較的多量
の水で混煉し成型する方法では、例えば凍結乾燥
粉末のように、遊離水によつて溶解したり、べと
ついたように変形するものには適用し得ないし、
更に角砂糖のように熱風乾燥する方法では香味を
身上とするものは対象とし難い。 このように、従来技術においては、本発明が対
象となるような、僅かの吸湿・加温によつて固結
する性質を有しながら或程度以上の成分では溶け
たりべとついたりして変形する性質のある粉粒体
に対して、これを水分散性の優れた固形に成型す
ることは殆んどできなかつた。それを可能にする
ための重要な点は、いかにして対象とする粉粒体
全体に、その固結に必要で適当な水分を均一に与
えるかというところにある。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者等は前記水分の提供につき鋭意研究を
行い、各種の化合物に結合している結晶水を利用
することに想到したが、単に結晶水を保有する化
合物と対象粉粒体とを混合しただけでは加熱圧縮
しても保形性ある成型物が得られず、更に検討を
重ねた結果、結晶水を容易に放出する化合物と結
晶水と脱離させるような吸湿性の高い化合物とを
組合せて使用し、その一方または両方に対象粉粒
体を予め混合して加熱圧縮成型することによつて
所期の目的とする成型物を製造できることを見い
出して本発明を完成した。 即ち、本発明の方法の特徴とするところは、吸
湿・加温によつて固結する性質を有する粉粒体
を、(a)放出し易い結晶水を有する水溶性化合物
(以下「成型助剤A」という)の粉粒体と(b)吸湿
によつて容易に溶解する化合物(以下「成型助剤
B」という)の粉粒体の一方または両方のそれぞ
れに予め混合し、次いで両者を混合して充填型に
入れて加熱圧縮するところにあり、このようにし
て製造された固形成型物は水とくに温水に加えら
れたとき、速かに崩壊して溶解あるいは懸濁して
均一な分散系が形成される。 本発明の対象とする吸湿・加温によつて固結す
る性質を有する粉粒体の例としては前記したもの
があげられるが、典型的なものは次のような性質
を示す。 粉粒体5gをガラス板上に薄く拡げておき、相
対湿度85%の環境下で0.2〜1.0%の水分を吸収さ
せる。次にこうして吸湿した粉粒体を試験管に入
れ、密封して70℃で3時間直立状態で静置した後
室温で45分放冷する。この試験管を逆に倒立する
と内部の粉粒体が固結状態を呈していることが分
る。 本発明の方法の実施に当つては、成型を目的と
する粉粒体を成型助剤Aまたは成型助剤Bのいず
れか一方と混合した後他方の成型助剤と混合し成
型してもよいが、好ましくは30:70〜70:30程度
の範囲で2分し、予め2種の成型助剤と夫々混合
した後両者を混合し成型するのが操作上容易であ
り、また得られた成型物の質も良い。 本発明の方法において使用される成型助剤A
は、温和な条件でも容易に保有する結晶水を放出
する化合物であり、とくに温和な加熱、吸湿性の
異種結晶との加圧接触などで結晶水を放出する化
合物が好ましい。そのような化合物としては、多
分子の結晶水を含む無機塩類があげられるが、例
えばアルカリ金属燐酸塩の水和物とくにリン酸二
ナトリウム(結晶:12水和物)およびリン酸三ナ
トリウム(結晶:12水和物)などが好適である。 成型助剤Bは、吸湿することによつて溶解し易
い性質の化合物であり、とくに吸湿性の高いもの
が好ましい。そのような化合物としては無水或い
は少分子の結晶水を保有する無機塩類があげられ
るが、例えば結晶水を持たないアルカリ金属燐酸
塩とくにリン酸一カリウム、リン酸二カリウム、
リン酸三カリウム、リン酸一ナトリウム、リン酸
二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、或いはリン
酸一ナトリウム(結晶:2水和物)などが好適で
ある。 成型助剤の添加量は、対象とする粉粒体或いは
成型助剤の種類によつても異なるが、助剤Aにつ
いては対象粉粒体の総量の0.3〜3.0%程度が好ま
しく、0.3%以下では出来上つた成型物の保形性
が悪くなり、3%以上を添加すると成型物の水分
散性が悪くなる。助剤Bは助剤Aの添加量の5〜
50%程度が好ましく、5%以下では吸湿による溶
解の効果があまり有効に表われず、50%以上は添
加してもそれ以上の効果は得られない。成型助剤
は粉体または細かい粒体として対象粉粒体に添加
するのが水分の授受を円滑にし、粉粒体の固結を
均一にするので好ましい。 混合物を圧縮成型するための圧力は、余り高い
必要はないが、0.1Kg/cm2以上が好ましく、それ
以下では成型物の保形性が悪い。通常成型物を温
水に投入して自己崩壊させ、分散溶解させること
を目的とする場合は、0.1〜15Kg/cm2程度であり、
目的に応じ更に高い圧力で行なつても差支えな
い。 上記圧縮成型に当つて、高圧を加えれば加熱を
要せずとも成型されるが、目的とする水分散性が
劣り、温和な熱を加え比較的低圧で成型すること
により性質の優れたものが得られるので通常は約
50〜90℃に加熱しながら圧縮成型する。高温は成
型物の品質を損なうことが多いので好ましくな
い。また圧縮操作は加温が充分にゆきわたつてか
ら行なうのがよい。圧縮時間は温度、圧力、対象
粉粒体の種類、成型助剤の種類によつても異なる
が約1秒〜15分位で目的は達せられる。 〔実施例〕 次に実験例、実施例をあげて本発明を具体的に
説明するが、これによつて限定されるものではな
い。 実験例および効果 クリーミーパウダー50部にリン酸二ナトリウム
(結晶)またはリン酸三ナトリウム(結晶)1部
を混ぜた粉末、およびクリーミーパウダー50部に
リン酸二カリウムまたはリン酸三カリウム0.4部
を混ぜた粉末をそれぞれ別個に作り、両方の粉末
を混ぜ合せた後、加熱圧縮成型機の充填型(円筒
形:直径12mm、高さ20mm)に入れ、加熱温度60
℃、圧縮圧力0.2Kg/cm2、圧縮時間2分の条件で
成型品を作成した。 成型品の評価方法: (1) 保形性(成型品の形崩れのしにくさ) 1 触手による感覚で崩れ易さを評価した。 2 テクスチユロメーター〔(株)全研製テクスチユ
ロメーターGTX−2型〕で成型品を押しつぶ
したときの硬さ(Kg)で評価した。 測定条件 プランジヤー:ステンレス製円形、直径50mm クリアランス:4.0mm 平皿使用 :成型品を平皿の中央部に横に
して置き測定 (2) 溶解性 市販粉末インスタントコーヒーを1.5%濃度に
溶かし、その125mlをビーカー(200ml)に入れ
る。液温を70℃とし、プロペラ形撹拌機(リボン
形プロペラ、長さ3cm)を使用し回転速度
250rpmで撹拌しながら前記クリーミーパウダー
の成型品を入れ、それから成型品の固形物が消失
するまでの時間(秒)をもつて溶解性を表わし
た。結果を第1表に示した。
体(以下「粉粒体」という)の成型に関し、更に
詳しくは吸湿・加温によつて固結する性質を有す
る粉粒体を、水分散性(水溶解性・水均一懸濁
性)の優れた任意の形の固形に成型する方法およ
びその成型物に関するものであつて、食品、医療
用・農業用薬品などの分野に広く利用しうるもの
である。 近時、実生活水準の向上および日常生活の軽便
指向が相俟つて、各種嗜好品などのインスタント
化が著しく進み、更にその使用形態自体も簡便性
および外観に趣向がこらされてきている。例え
ば、インスタントコーヒー、インスタントテイー
(紅茶、緑茶)、クリーミーパウダー、全脂若しく
は脱脂粉乳など粉末製品の小分け包装、或いは1
回使用分のインスタントコーヒー、クリーミーパ
ウダー、砂糖を分離させて一包装にしたもの等も
そのような趣向の表れである。更に朝鮮人蔘茶な
どにみられる各種民間薬用植物成分のインスタン
ト化も盛となつてきている。これらのものは、い
ずれも吸湿・加温によつて固結する性質を有し、
遊離水によつてはべとついたり、一部溶解したり
するため、粉末または粒状で使用されており、成
型された固形としては市販されていなかつた。 本発明の目的は、上記の粉粒体を任意の形に成
型する方法およびそのようにして製造された固形
成型物を提供し、使用上の簡便さをますと同時に
外見を整え、対象とする物質の商業的価値を高め
ようとするものである。 〔従来技術〕 従来、粉粒体の固形成型物で水分散性の良好な
ものとしては、例えば固形スープ、角砂糖などが
知られている。上記のうち、固形スープは水を加
えて混煉し圧縮成型した物で、水分含量が高く、
角砂糖は水を加えて圧縮成型した後熱風乾燥した
ものである。その他の粉粒体固形成型物の製造法
としては、医薬品、菓子、化学薬品などにみられ
る湿式打錠法、乾式打錠法などがある。 〔本発明が解決しようとする問題点〕 前記各種の従来の成型方法は、それぞれに特徴
のある方法ではあるが、それなりに適用対象も限
定される。例えば乾式打錠法は粉粒体自体に加圧
による結着性がなければならないため、無機塩結
晶のペレツトなど特殊なものにしか適用されな
い。湿式打錠法では粉粒体の一部または全部に結
合剤を加え、混煉し整粒した後打錠するので、結
合剤によつて変質するものは勿論対象外である
が、成型物の水分散性が良好なものはできず、水
分散性を良くするためには崩壊性を与える物質
(例えば発泡剤)を添加せねばならないので、添
加剤に厳しい制限があり、且つ味覚が問題となる
食品加工などの分野では広く適用することができ
ない。また、水分散性の比較的よい固形成型物の
製造であつても、固形スープのように比較的多量
の水で混煉し成型する方法では、例えば凍結乾燥
粉末のように、遊離水によつて溶解したり、べと
ついたように変形するものには適用し得ないし、
更に角砂糖のように熱風乾燥する方法では香味を
身上とするものは対象とし難い。 このように、従来技術においては、本発明が対
象となるような、僅かの吸湿・加温によつて固結
する性質を有しながら或程度以上の成分では溶け
たりべとついたりして変形する性質のある粉粒体
に対して、これを水分散性の優れた固形に成型す
ることは殆んどできなかつた。それを可能にする
ための重要な点は、いかにして対象とする粉粒体
全体に、その固結に必要で適当な水分を均一に与
えるかというところにある。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者等は前記水分の提供につき鋭意研究を
行い、各種の化合物に結合している結晶水を利用
することに想到したが、単に結晶水を保有する化
合物と対象粉粒体とを混合しただけでは加熱圧縮
しても保形性ある成型物が得られず、更に検討を
重ねた結果、結晶水を容易に放出する化合物と結
晶水と脱離させるような吸湿性の高い化合物とを
組合せて使用し、その一方または両方に対象粉粒
体を予め混合して加熱圧縮成型することによつて
所期の目的とする成型物を製造できることを見い
出して本発明を完成した。 即ち、本発明の方法の特徴とするところは、吸
湿・加温によつて固結する性質を有する粉粒体
を、(a)放出し易い結晶水を有する水溶性化合物
(以下「成型助剤A」という)の粉粒体と(b)吸湿
によつて容易に溶解する化合物(以下「成型助剤
B」という)の粉粒体の一方または両方のそれぞ
れに予め混合し、次いで両者を混合して充填型に
入れて加熱圧縮するところにあり、このようにし
て製造された固形成型物は水とくに温水に加えら
れたとき、速かに崩壊して溶解あるいは懸濁して
均一な分散系が形成される。 本発明の対象とする吸湿・加温によつて固結す
る性質を有する粉粒体の例としては前記したもの
があげられるが、典型的なものは次のような性質
を示す。 粉粒体5gをガラス板上に薄く拡げておき、相
対湿度85%の環境下で0.2〜1.0%の水分を吸収さ
せる。次にこうして吸湿した粉粒体を試験管に入
れ、密封して70℃で3時間直立状態で静置した後
室温で45分放冷する。この試験管を逆に倒立する
と内部の粉粒体が固結状態を呈していることが分
る。 本発明の方法の実施に当つては、成型を目的と
する粉粒体を成型助剤Aまたは成型助剤Bのいず
れか一方と混合した後他方の成型助剤と混合し成
型してもよいが、好ましくは30:70〜70:30程度
の範囲で2分し、予め2種の成型助剤と夫々混合
した後両者を混合し成型するのが操作上容易であ
り、また得られた成型物の質も良い。 本発明の方法において使用される成型助剤A
は、温和な条件でも容易に保有する結晶水を放出
する化合物であり、とくに温和な加熱、吸湿性の
異種結晶との加圧接触などで結晶水を放出する化
合物が好ましい。そのような化合物としては、多
分子の結晶水を含む無機塩類があげられるが、例
えばアルカリ金属燐酸塩の水和物とくにリン酸二
ナトリウム(結晶:12水和物)およびリン酸三ナ
トリウム(結晶:12水和物)などが好適である。 成型助剤Bは、吸湿することによつて溶解し易
い性質の化合物であり、とくに吸湿性の高いもの
が好ましい。そのような化合物としては無水或い
は少分子の結晶水を保有する無機塩類があげられ
るが、例えば結晶水を持たないアルカリ金属燐酸
塩とくにリン酸一カリウム、リン酸二カリウム、
リン酸三カリウム、リン酸一ナトリウム、リン酸
二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、或いはリン
酸一ナトリウム(結晶:2水和物)などが好適で
ある。 成型助剤の添加量は、対象とする粉粒体或いは
成型助剤の種類によつても異なるが、助剤Aにつ
いては対象粉粒体の総量の0.3〜3.0%程度が好ま
しく、0.3%以下では出来上つた成型物の保形性
が悪くなり、3%以上を添加すると成型物の水分
散性が悪くなる。助剤Bは助剤Aの添加量の5〜
50%程度が好ましく、5%以下では吸湿による溶
解の効果があまり有効に表われず、50%以上は添
加してもそれ以上の効果は得られない。成型助剤
は粉体または細かい粒体として対象粉粒体に添加
するのが水分の授受を円滑にし、粉粒体の固結を
均一にするので好ましい。 混合物を圧縮成型するための圧力は、余り高い
必要はないが、0.1Kg/cm2以上が好ましく、それ
以下では成型物の保形性が悪い。通常成型物を温
水に投入して自己崩壊させ、分散溶解させること
を目的とする場合は、0.1〜15Kg/cm2程度であり、
目的に応じ更に高い圧力で行なつても差支えな
い。 上記圧縮成型に当つて、高圧を加えれば加熱を
要せずとも成型されるが、目的とする水分散性が
劣り、温和な熱を加え比較的低圧で成型すること
により性質の優れたものが得られるので通常は約
50〜90℃に加熱しながら圧縮成型する。高温は成
型物の品質を損なうことが多いので好ましくな
い。また圧縮操作は加温が充分にゆきわたつてか
ら行なうのがよい。圧縮時間は温度、圧力、対象
粉粒体の種類、成型助剤の種類によつても異なる
が約1秒〜15分位で目的は達せられる。 〔実施例〕 次に実験例、実施例をあげて本発明を具体的に
説明するが、これによつて限定されるものではな
い。 実験例および効果 クリーミーパウダー50部にリン酸二ナトリウム
(結晶)またはリン酸三ナトリウム(結晶)1部
を混ぜた粉末、およびクリーミーパウダー50部に
リン酸二カリウムまたはリン酸三カリウム0.4部
を混ぜた粉末をそれぞれ別個に作り、両方の粉末
を混ぜ合せた後、加熱圧縮成型機の充填型(円筒
形:直径12mm、高さ20mm)に入れ、加熱温度60
℃、圧縮圧力0.2Kg/cm2、圧縮時間2分の条件で
成型品を作成した。 成型品の評価方法: (1) 保形性(成型品の形崩れのしにくさ) 1 触手による感覚で崩れ易さを評価した。 2 テクスチユロメーター〔(株)全研製テクスチユ
ロメーターGTX−2型〕で成型品を押しつぶ
したときの硬さ(Kg)で評価した。 測定条件 プランジヤー:ステンレス製円形、直径50mm クリアランス:4.0mm 平皿使用 :成型品を平皿の中央部に横に
して置き測定 (2) 溶解性 市販粉末インスタントコーヒーを1.5%濃度に
溶かし、その125mlをビーカー(200ml)に入れ
る。液温を70℃とし、プロペラ形撹拌機(リボン
形プロペラ、長さ3cm)を使用し回転速度
250rpmで撹拌しながら前記クリーミーパウダー
の成型品を入れ、それから成型品の固形物が消失
するまでの時間(秒)をもつて溶解性を表わし
た。結果を第1表に示した。
【表】
実施例1 脱脂粉乳キユーブ
脱脂粉乳30部にリン酸二ナトリウム(結晶)
0.3部およびリン酸三ナトリウム(結晶)0.2部を
混ぜ合せる。別に脱脂粉乳70部にリン酸一カリウ
ムおよびリン酸三ナトリウム(無水)0.1部を混
ぜ合せ、更に先の混合物と混ぜ合せて、加熱圧縮
成型機の充填型(20mm立方型)に充填し、圧縮圧
力0.1Kg/cm2、加熱温度50℃、圧縮時間30秒で成
型して、易溶性固形脱脂粉乳を製造した。 実施例2 脱脂粉乳タブレツト 脱脂粉乳70部にリン酸二ナトリウム(結晶)3
部を混ぜ合せる。別に脱脂粉乳30部にリン酸一ナ
トリウム(無水)およびリン酸二カリウム0.5部
を混ぜ合せ、更に先の混合物と混ぜ合せ、直ちに
加熱圧縮成型機の充填型(タブレツト型)に充填
し、圧縮圧力4.0Kg、加熱温度55℃、圧縮時間1
分にて成型し、脱脂粉乳のタブレツトを製造し
た。 実施例3 固形カフエオーレ 砂糖50部にリン酸三ナトリウム(結晶)粉末2
部を混ぜ合せる。別にインスタントコーヒー粉末
10部、クリーミーパウダー40部、リン酸一ナトリ
ウム(結晶)0.3部およびリン酸二ナトリウム
(無水)0.5部の混合粉末を作る。両方の粉末を混
ぜ合せ、直ちに加熱圧縮成型機の充填型(菱形)
に充填し、圧縮圧力1.0Kg/cm2、加熱温度70℃、
圧縮時間1秒にて成型し、固形カフエオーレを製
造した。 〔発明の効果〕 本発明の方法は、遊離水を使用せず、加湿量は
結晶水でコントロールできるので、凍結乾燥粉末
などの遊離性で変質・変形するような対象に対し
ても適用でき、加湿も原料粉粒体全体に対して微
調整することが容易である。また乾燥工程が不要
のため、それによる変質がないので適用対象の範
囲が広いばかりでなく、本発明方法によつて製造
された固形成型物は、水に対する分散性が非常に
優れている。
0.3部およびリン酸三ナトリウム(結晶)0.2部を
混ぜ合せる。別に脱脂粉乳70部にリン酸一カリウ
ムおよびリン酸三ナトリウム(無水)0.1部を混
ぜ合せ、更に先の混合物と混ぜ合せて、加熱圧縮
成型機の充填型(20mm立方型)に充填し、圧縮圧
力0.1Kg/cm2、加熱温度50℃、圧縮時間30秒で成
型して、易溶性固形脱脂粉乳を製造した。 実施例2 脱脂粉乳タブレツト 脱脂粉乳70部にリン酸二ナトリウム(結晶)3
部を混ぜ合せる。別に脱脂粉乳30部にリン酸一ナ
トリウム(無水)およびリン酸二カリウム0.5部
を混ぜ合せ、更に先の混合物と混ぜ合せ、直ちに
加熱圧縮成型機の充填型(タブレツト型)に充填
し、圧縮圧力4.0Kg、加熱温度55℃、圧縮時間1
分にて成型し、脱脂粉乳のタブレツトを製造し
た。 実施例3 固形カフエオーレ 砂糖50部にリン酸三ナトリウム(結晶)粉末2
部を混ぜ合せる。別にインスタントコーヒー粉末
10部、クリーミーパウダー40部、リン酸一ナトリ
ウム(結晶)0.3部およびリン酸二ナトリウム
(無水)0.5部の混合粉末を作る。両方の粉末を混
ぜ合せ、直ちに加熱圧縮成型機の充填型(菱形)
に充填し、圧縮圧力1.0Kg/cm2、加熱温度70℃、
圧縮時間1秒にて成型し、固形カフエオーレを製
造した。 〔発明の効果〕 本発明の方法は、遊離水を使用せず、加湿量は
結晶水でコントロールできるので、凍結乾燥粉末
などの遊離性で変質・変形するような対象に対し
ても適用でき、加湿も原料粉粒体全体に対して微
調整することが容易である。また乾燥工程が不要
のため、それによる変質がないので適用対象の範
囲が広いばかりでなく、本発明方法によつて製造
された固形成型物は、水に対する分散性が非常に
優れている。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 吸湿・加温によつて固結する性質を有する物
質、放出し易い結晶水を有する水溶性化合物およ
び吸湿によつて容易に溶解する化合物から成る混
合物を加熱圧縮した水分散性固形成型物。 2 吸湿・加温によつて固結する性質を有する物
質がクリーミーパウダー、粉乳、インスタントコ
ーヒー末、インスタントテイー、および糖類から
選ばれた1種または2種以上の混合であり、放出
し易い結晶水を有する水溶性化合物がリン酸二ナ
トリウム(結晶:12水和物)またはリン酸三ナト
リウム(結晶:12水和物)或いはその混合物であ
り、吸湿によつて容易に溶解する化合物がリン酸
一ナトリウム(無水および結晶水和物)、リン酸
二ナトリウム(無水)、リン酸三ナトリウム(無
水)、リン酸一カリウム(無水)、リン酸二カリウ
ム(無水)およびリン酸三カリウムから選ばれた
一種または二種以上の混合物である特許請求の範
囲第1項記載の水分散性固形成型物。 3 吸湿・加温によつて固結する性質を有する物
質の粉粒体を、(a)放出し易い結晶水を有する水溶
性化合物の粉粒体と(b)吸湿によつて容易に溶解す
る化合物の粉粒体の一方または両方のそれぞれに
予め混合し、次いで両者を混合して充填型に入れ
て加熱圧縮することを特徴とする水分散性の優れ
た固形成型物の製造法。 4 吸湿・加温によつて固結する性質を有する粉
粒体を30:70〜70:30の割合で(a)放出し易い結晶
水を有する水溶性化合物の粉粒体および(b)吸湿に
よつて容易に溶解する化合物の粉粒体の両方のそ
れぞれに予め混合する特許請求の範囲第3項記載
の方法。 5 放出し易い結晶水を有する水溶性化合物がア
ルカリ金属リン酸塩多分子結晶水和物の1種また
は2種以上の混合物である特許請求の範囲第3項
又は第4項記載の方法。 6 吸湿によつて容易に溶解する化合物が無水の
アルカリ金属リン酸塩およびその少分子結晶水和
物の1種または2種以上の混合物である特許請求
の範囲第3項又は第4項記載の方法。 7 放出し易い結晶水を有する化合物がリン酸二
ナトリウム(結晶:12水和物)またはリン酸三ナ
トリウム(結晶:12水和物)或いはその混合物で
あり、吸湿によつて容易に溶解する化合物がリン
酸一ナトリウム(無水および結晶水和物)、リン
酸二ナトリウム(無水)またはリン酸三ナトリウ
ム(無水)、リン酸一カリウム(無水)、リン酸二
カリウム(無水)およびリン酸三カリウム(無
水)から選ばれた一種または二種以上の混合物で
ある特許請求の範囲第3項又は第4項記載の方
法。 8 吸湿・加温によつて固結する性質を有する粉
粒体がクリーミーパウダー、粉乳、インスタント
コーヒー末、インスタントテイーおよび糖類から
選ばれた1種または2種以上の混合である特許請
求の範囲第3項又は第4項記載の方法。 9 加熱圧縮成型の条件が温度50〜90℃であり圧
力が0.1〜1.5Kg/cm2である特許請求の範囲第3項
又は第4項記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60175030A JPS6236173A (ja) | 1985-08-09 | 1985-08-09 | 固形成型物およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60175030A JPS6236173A (ja) | 1985-08-09 | 1985-08-09 | 固形成型物およびその製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6236173A JPS6236173A (ja) | 1987-02-17 |
| JPH0154015B2 true JPH0154015B2 (ja) | 1989-11-16 |
Family
ID=15988989
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60175030A Granted JPS6236173A (ja) | 1985-08-09 | 1985-08-09 | 固形成型物およびその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6236173A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021063150A (ja) * | 2019-10-10 | 2021-04-22 | 明彦 浪岡 | 凍結防止剤の製造方法 |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1048216B1 (en) * | 1999-04-28 | 2005-06-15 | Société des Produits Nestlé S.A. | A densified dry milk product |
| KR101203022B1 (ko) * | 2004-07-02 | 2012-11-21 | 가부시키가이샤 메이지 | 고형 우유, 및 그 제조 방법 |
| MY149082A (en) * | 2005-12-28 | 2013-07-15 | Meiji Co Ltd | Solid milk and method of making the same |
| CN101541183A (zh) * | 2006-10-18 | 2009-09-23 | 明治乳业株式会社 | 具有凹入部的食品 |
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| ES2578303T3 (es) * | 2007-10-12 | 2016-07-22 | Eurotab | Procedimiento de compactación de una composición pulverulenta a volumen constante |
-
1985
- 1985-08-09 JP JP60175030A patent/JPS6236173A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021063150A (ja) * | 2019-10-10 | 2021-04-22 | 明彦 浪岡 | 凍結防止剤の製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6236173A (ja) | 1987-02-17 |
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