JPH0155669B2 - - Google Patents
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- JPH0155669B2 JPH0155669B2 JP57156867A JP15686782A JPH0155669B2 JP H0155669 B2 JPH0155669 B2 JP H0155669B2 JP 57156867 A JP57156867 A JP 57156867A JP 15686782 A JP15686782 A JP 15686782A JP H0155669 B2 JPH0155669 B2 JP H0155669B2
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Description
本発明は、スチレン系化合物グラフトポリオレ
フインワツクスを配合した滑性効果および離型性
の改良された芳香族系重合体組成物に関する。 ポリオレフイン、ポリカーボネートなどの熱可
塑性芳香族系重合体は、射出成形、中空成形、押
出成形、その他種々の成形方法により成形されて
いる。これらの芳香族系重合体は分子量が大きく
なると一般に溶融粘度が増大するようになり、溶
融成形時の流動性が低下するようになり、滑性が
劣るようになる。また、芳香族系重合体の成形の
際に成形品を金型から取出す際には、離型し易い
ように通常金型に抜き勾配を設けたり、金型に離
型剤を塗布したりしている。ところが、成形品を
精密機械や電気器具部品などに応用する場合に
は、しばしば抜き勾配を設けることは許されな
い。その結果成形品の形状が複雑である場合に
は、突出ピンの位置、太さなどが制約されるため
に、成形品を取り出す際に無理が生じ、成形品を
破損する頻度が多くなるという欠点がある。これ
らの芳香族系重合体の成形の際の滑性効果または
離型性を改善しようとする試みも種々提案されて
いる。たとえば、芳香族系重合体に高級脂肪酸、
高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸の金属塩、高級脂
肪酸エステル、流動パラフイン、ワツクスなどを
配合したり、金型にシリコーンオイルなどの離型
剤を塗布する方法が提案されている。しかしなが
ら、芳香族系重合体に前記滑剤を配合する方法で
は、離型性を改良するためには多量の配合が必要
となり、その結果芳香族系重合体組成物の機械的
強度の低下をもたらすなどの難点があつた。ま
た、離型剤を塗布する方法では成形操作が煩雑に
なつたり、成形品の外観およびウエルド強度など
を損ねたりすることが多いなどの難点がある。 本発明者らは、ポリフエニレンオキシド、ポリ
カーボネートなどの芳香族系重合体の成形時にお
ける前述の滑性効果および離型性効果を改良する
技術を検討した結果、該芳香族系重合体に特定の
スチレン系化合物グラフトポリオレフインワツク
スを配合した組成物とすることにより、芳香族系
重合体の機械的強度および溶融流動性を損うこと
なく前記目的を達成できることを見出し、本発明
に到達した。 本発明を概説すれば、本発明は、 (a) 芳香族系ポリカーボネート、ポリフエニレン
オキシドおよび芳香族系ポリエステルから選ば
れるスチレン系重合体以外の芳香族系重合体、
ならびに (b) 該芳香族系重合体(a)100重量部に対して0.05
ないし30重量部の範囲にある、極限粘度0.04な
いし0.5dl/gのポリオレフインワツクス100重
量部に対して、スチレン系化合物1ないし900
重量部をグラフトしてなるスチレン系化合物グ
ラフトポリオレフインワツクス、 を含有する芳香族系重合体組成物、を要旨とする
ものである。 本発明の組成物を構成する芳香族系重合体(a)
は、スチレン系炭化水素成分単位を含有するスチ
レン系重合体以外の芳香族系重合体であつて、ビ
スフエノールAのポリカーボネート、ビスフエノ
ールFのポリカーボネート、ビスフエノールAD
のポリカーボネートなどの芳香族系ポリカーボネ
ート、ポリフエニレンオキシド、変性ポリフエニ
レンオキシド、グラフト化ポリフエニレンオキシ
ドなどのポリフエニレンオキシド、およびポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、ポリエチレンテレフタレート・イソフタレ
ート、ポリエチレン・2,6−ナフタリンジカル
ボキシレート、ポリフエニレンテレフタレート、
ビスフエノールA・テレフタル酸共重縮合体、ビ
スフエノールA・テレフタル酸・イソフタル酸共
重縮合体などの芳香族系ポリエステルから選ばれ
るものである。これらの芳香族系樹脂は発泡体で
あつても差しつかえない。これらの芳香族系樹脂
のうちでは、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
カーボネート、またはポリフエニレンオキシドな
どを本発明の組成物に使用することが好ましい。 本発明の組成物を構成するスチレン系化合物グ
ラフトポリオレフインワツクス(b)は、特定のポリ
オレフインワツクスにスチレン系化合物の特定量
をグラフト共重合したスチレン系化合物グラフト
ポリオレフインワツクスである。グラフト共重合
に供されるポリオレフインワツクスは、その極限
粘度〔デカリン溶媒中で135℃で測定したもの〕
が0.04ないし0.5dl/gの範囲にあることが必要で
あり、さらに0.05ないし0.4dl/gの範囲にあるこ
とが好ましく、0.05ないし0.3dl/gの範囲にある
ことがとくに好ましい。ポリオレフインワツクス
の極限粘度が0.04より小さくなると、該ポリオレ
フインワツクスから得られたスチレン系化合物グ
ラフトポリオレフインワツクスを芳香族系重合体
に配合すると、該組成物の滑性効果および離型性
効果は優れるが、成形体の外観収縮率が劣るよう
になる。また、ポリオレフインワツクスの極限粘
度が0.5より大きくなると、該ポリオレフインワ
ツクスから調製されたスチレン系化合物グラフト
ポリオレフインワツクスを同様に芳香族系重合体
に配合すると、該組成物の滑性効果および離型性
効果の改善が認められなくなり、成形性の改良が
見られない。ここで、該ポリオレフインワツクス
は、エチレン、プロピレン、1−ブテン1−ヘキ
セン、4−メチル−1−ペンテン、1−デセンな
どのα−オレフインの単独重合体または2種以上
のα−オレフイン共重合体であつて極限粘度が前
述の範囲にあるものである。たとえば、高圧法ポ
リエチレンの熱分解によつて得られるポリエチレ
ンワツクス、高圧でエチレンをラジカル重合して
得られる高圧重合ポリエチレンワツクス、エチレ
ンまたはエチレンと前記α−オレフインとを遷移
金属化合物触媒の存在下に中・低圧重合すること
によつて得られるポリエチレンワツクスまたはエ
チレン・α−オレフイン共重合ワツクスなどを例
示することができる。これらのポリオレフインワ
ツクスのうちでは、エチレンを主成分とするポリ
オレフインワツクスが好適である。 本発明のスチレン系化合物グラフトポリオレフ
インワツクスにグラフトされたスチレン系化合物
として具体的には、スチレン、α−メチルスチレ
ン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、
p−メチルスチレンなどを例示することができ
る。 本発明の組成物を構成するスチレン系化合物グ
ラフトポリオレフインワツクス(b)のスチレン系化
合物のグラフト割合は、該ポリオレフインワツク
ス100重量部に対して1ないし900重量部の範囲に
あることが必要であり、さらに10ないし500重量
部の範囲にあることが好ましい。スチレン系化合
物のグラフト割合が1重量部より小さくなると、
芳香族系重合体への相容性が低下し、該組成物の
滑性効果および離型性効果はある程度は得られる
ものの、成形物の機械的強度が低下するので好ま
しくない。また、スチレン系化合物のグラフト割
合が900重量部より大きくなると、低分子量ポリ
スチレンを配合した場合と同様に、該組成物の滑
性効果および離型効果は改良されない。 本発明の組成物を構成するスチレン系化合物グ
ラフトポリオレフインワツクスの極限粘度〔η〕
〔デカリン溶媒中で135℃で測定したもの〕は通常
0.05ないし1.0dl/g、好ましくは0.07ないし0.6の
範囲である。 本発明のスチレン系化合物グラフトポリオレフ
インワツクスは従来から公知の方法によつて製造
することができる。たとえば、前記ポリオレフイ
ンワツクスと前記スチレン系化合物とを、溶液状
態あるいは溶融状態で加熱下に反応させる方法が
採用され、ここで反応は必要に応じてラジカル開
始剤の存在下に実施する方法を示すことができ
る。ラジカル開始剤としては有機ペルオキシド、
有機ペルエステル、たとえばベンゾイルペルオキ
シド、ジクロルベンゾイルペルオキシド、ジクミ
ルペルオキシド、ジ−tert−ブチルペルオキシ
ド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ペルオキシ
ベンゾエート)へキシン−3,1,4−ビス
(tert−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼ
ン、ラウロイルペルオキシド、tert−ブチルペル
アセテート、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオ
キシ)ヘキサン、tert−ブチルベンゾエート、
tert−ブチルペルフエニルアセテート、tert−ブ
チルペルイソブチレート、tert−ブチルペル−
sec−オクトエート、tert−ブチルペルピバレー
ト、クミルペルピバレートおよびtert−ブチルペ
ルジエチルアセテート、その他のアゾ化合物、た
とえばアゾビス−イソブチルニトリル、ジメチル
アゾイソブチレートがある。これらのうちではジ
クミルペルオキシド、ジ−tert−ブチルペルオキ
シド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブ
チルペルオキシ)ヘキシン−3、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキ
サン、1,4−ビス(tert−ブチルペルオキシイ
ソプロピル)ベンゼンなどのジアルキルペルオキ
シドが好ましい。反応の際の温度は通常130ない
し300℃、好ましくは135ないし250℃の範囲であ
る。 本発明の芳香族系重合体組成物における、該ス
チレン系化合物グラフトポリオレフインワツクス
(b)の配合割合は、前記芳香族系重合体(a)100重量
部に対して0.05ないし30重量部の範囲にあること
が必要であり、さらには0.1ないし20重量部の範
囲にあることが好ましい。該スチレン系化合物グ
ラフトポリオレフインワツクス(b)の前記芳香族系
重合体(a)100重量部に対する配合割合が0.05重量
部より少なくなると該組成物の滑性効果および離
型性効果の改良が認められなくなり30重量部より
多くなると成形物は層状剥離が著しくなり機械的
強度と衝撃強度のバランスが失われるようにな
る。本発明の芳香族系重合体組成物は、前記必須
の二成分のみから成つていてもよいが、本発明の
目的を損わない範囲において他の添加剤、たとえ
ば染料、顔料、ガラス繊維、カーボンブラツク、
耐電防止剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、炭酸カル
シウム、SBR,NBR、スチレン・マレイン酸共
重合ポリマーなどを配合することができる。 本発明の芳香族系重合体組成物を調製する方法
としては、芳香族系重合体(a)、該スチレン系化合
物グラフトポリオレフインワツクス(b)および必要
に応じてその他の添加物からなる混合物を、ヘン
シエルミキサー、Vブレンダー、リボンブレンダ
ーを混合した後直接使用したりさらに押出機等で
混練造粒を行う方法、バンバリーミキサー、単軸
または多軸押出機、ニーダー等で溶融混練後造粒
したり、成形する方法を採用することができる。 本発明の芳香族系重合体組成物は、射出成形の
みならず、中空成形、射出中空成形、圧縮成形、
押出成形、回転成形等において金型、ダイ、ロー
ル等への粘着が減少し、作業能率を向上せしめ、
また流動性も改良されるので外観、寸法精度の優
れた成形品が得られ、工業用部品、電気器具部品
に有用である。 次に、実施例により本発明の組成物を具体的に
説明する。 実施例 1 極限粘度0.08dl/gの高密度ポリエチレンワツ
クス(商品名三井ハイワツクス(Hi−wax)
100P:三井石油化学工業(株)製)350gを1のガ
ラス製反応器に仕込み、140℃にて溶解した。次
いでスチレンモノマー13gおよびジ−tert−ブチ
ルペルオキシド(以下DTBPOと略す)2.8gとを
添加し6時間加熱反応させた後溶融状態のまま5
mmHg真空中で1時間脱気処理して揮発分を除去
し、その後冷却した。得られたスチレングラフト
ポリエチレンワツクス(以下SG−Iと呼ぶ)に
おけるスチレンのグラフト量は100gのスチレン
グラフトポリエチレンワツクス中に3.2gであつ
た。次いで得られたSG−1とグラフト化ポリフ
エニレンエーテル(旭ダウ製、ザイロン300V、
以下G−PPEと呼ぶ)とを第1表に示す割合で
ドライブレンドした後20mmφ押出機(設定温度
280℃、50rpm)で造粒し、押出量を求めた。ま
た造粒した試料を圧縮成形機にて200×200×1mm
の角板を成形した。以下次に記す方法で性能評価
を行つた。 引張特性:ASTM D638の方法により測定し
た。 離型性:成形角板を金枠から取り出す際の状態
により、抵抗なく角板を金枠から取り出せ
る状態を5、剃刀などにより角板と金枠と
の間を強制剥離しないと取り出せない状態
を1として、その中間を3段階に分けて、
5段階評価により行つた。 成形板外観:目視 実施例 2〜4 実施例1と同様の方法で極限粘度0.13dl/gの
高密度ポリエチレンワツクス(商品名三井ハイワ
ツクス(Hi−wax)200P:三井石油化学工業(株)
製)を用いてスチレンおよびビニルトルエングラ
フトワツクスを合成した。 スチレングラフト量 9.1wt%…SG−と呼ぶ 50wt%…SG−と呼ぶ ビニルトルエングラフト量 8.9wt%…SG−と呼ぶ SG−、SG−、SG−を用いてG−PPE
につ実施例1と同様のブレンド実験を行つた。結
果を表1に示した。 比較例 1〜2 高密度ポリエチレンワツクス(商品名三井ハイ
ワツクス(Hi−wax)100Pまたは200P:三井石
油化学工業(株)製)を用いてGPPEについて実施例
1と同様のブレンド実験を行つた。結果を表1に
示す。
フインワツクスを配合した滑性効果および離型性
の改良された芳香族系重合体組成物に関する。 ポリオレフイン、ポリカーボネートなどの熱可
塑性芳香族系重合体は、射出成形、中空成形、押
出成形、その他種々の成形方法により成形されて
いる。これらの芳香族系重合体は分子量が大きく
なると一般に溶融粘度が増大するようになり、溶
融成形時の流動性が低下するようになり、滑性が
劣るようになる。また、芳香族系重合体の成形の
際に成形品を金型から取出す際には、離型し易い
ように通常金型に抜き勾配を設けたり、金型に離
型剤を塗布したりしている。ところが、成形品を
精密機械や電気器具部品などに応用する場合に
は、しばしば抜き勾配を設けることは許されな
い。その結果成形品の形状が複雑である場合に
は、突出ピンの位置、太さなどが制約されるため
に、成形品を取り出す際に無理が生じ、成形品を
破損する頻度が多くなるという欠点がある。これ
らの芳香族系重合体の成形の際の滑性効果または
離型性を改善しようとする試みも種々提案されて
いる。たとえば、芳香族系重合体に高級脂肪酸、
高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸の金属塩、高級脂
肪酸エステル、流動パラフイン、ワツクスなどを
配合したり、金型にシリコーンオイルなどの離型
剤を塗布する方法が提案されている。しかしなが
ら、芳香族系重合体に前記滑剤を配合する方法で
は、離型性を改良するためには多量の配合が必要
となり、その結果芳香族系重合体組成物の機械的
強度の低下をもたらすなどの難点があつた。ま
た、離型剤を塗布する方法では成形操作が煩雑に
なつたり、成形品の外観およびウエルド強度など
を損ねたりすることが多いなどの難点がある。 本発明者らは、ポリフエニレンオキシド、ポリ
カーボネートなどの芳香族系重合体の成形時にお
ける前述の滑性効果および離型性効果を改良する
技術を検討した結果、該芳香族系重合体に特定の
スチレン系化合物グラフトポリオレフインワツク
スを配合した組成物とすることにより、芳香族系
重合体の機械的強度および溶融流動性を損うこと
なく前記目的を達成できることを見出し、本発明
に到達した。 本発明を概説すれば、本発明は、 (a) 芳香族系ポリカーボネート、ポリフエニレン
オキシドおよび芳香族系ポリエステルから選ば
れるスチレン系重合体以外の芳香族系重合体、
ならびに (b) 該芳香族系重合体(a)100重量部に対して0.05
ないし30重量部の範囲にある、極限粘度0.04な
いし0.5dl/gのポリオレフインワツクス100重
量部に対して、スチレン系化合物1ないし900
重量部をグラフトしてなるスチレン系化合物グ
ラフトポリオレフインワツクス、 を含有する芳香族系重合体組成物、を要旨とする
ものである。 本発明の組成物を構成する芳香族系重合体(a)
は、スチレン系炭化水素成分単位を含有するスチ
レン系重合体以外の芳香族系重合体であつて、ビ
スフエノールAのポリカーボネート、ビスフエノ
ールFのポリカーボネート、ビスフエノールAD
のポリカーボネートなどの芳香族系ポリカーボネ
ート、ポリフエニレンオキシド、変性ポリフエニ
レンオキシド、グラフト化ポリフエニレンオキシ
ドなどのポリフエニレンオキシド、およびポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、ポリエチレンテレフタレート・イソフタレ
ート、ポリエチレン・2,6−ナフタリンジカル
ボキシレート、ポリフエニレンテレフタレート、
ビスフエノールA・テレフタル酸共重縮合体、ビ
スフエノールA・テレフタル酸・イソフタル酸共
重縮合体などの芳香族系ポリエステルから選ばれ
るものである。これらの芳香族系樹脂は発泡体で
あつても差しつかえない。これらの芳香族系樹脂
のうちでは、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
カーボネート、またはポリフエニレンオキシドな
どを本発明の組成物に使用することが好ましい。 本発明の組成物を構成するスチレン系化合物グ
ラフトポリオレフインワツクス(b)は、特定のポリ
オレフインワツクスにスチレン系化合物の特定量
をグラフト共重合したスチレン系化合物グラフト
ポリオレフインワツクスである。グラフト共重合
に供されるポリオレフインワツクスは、その極限
粘度〔デカリン溶媒中で135℃で測定したもの〕
が0.04ないし0.5dl/gの範囲にあることが必要で
あり、さらに0.05ないし0.4dl/gの範囲にあるこ
とが好ましく、0.05ないし0.3dl/gの範囲にある
ことがとくに好ましい。ポリオレフインワツクス
の極限粘度が0.04より小さくなると、該ポリオレ
フインワツクスから得られたスチレン系化合物グ
ラフトポリオレフインワツクスを芳香族系重合体
に配合すると、該組成物の滑性効果および離型性
効果は優れるが、成形体の外観収縮率が劣るよう
になる。また、ポリオレフインワツクスの極限粘
度が0.5より大きくなると、該ポリオレフインワ
ツクスから調製されたスチレン系化合物グラフト
ポリオレフインワツクスを同様に芳香族系重合体
に配合すると、該組成物の滑性効果および離型性
効果の改善が認められなくなり、成形性の改良が
見られない。ここで、該ポリオレフインワツクス
は、エチレン、プロピレン、1−ブテン1−ヘキ
セン、4−メチル−1−ペンテン、1−デセンな
どのα−オレフインの単独重合体または2種以上
のα−オレフイン共重合体であつて極限粘度が前
述の範囲にあるものである。たとえば、高圧法ポ
リエチレンの熱分解によつて得られるポリエチレ
ンワツクス、高圧でエチレンをラジカル重合して
得られる高圧重合ポリエチレンワツクス、エチレ
ンまたはエチレンと前記α−オレフインとを遷移
金属化合物触媒の存在下に中・低圧重合すること
によつて得られるポリエチレンワツクスまたはエ
チレン・α−オレフイン共重合ワツクスなどを例
示することができる。これらのポリオレフインワ
ツクスのうちでは、エチレンを主成分とするポリ
オレフインワツクスが好適である。 本発明のスチレン系化合物グラフトポリオレフ
インワツクスにグラフトされたスチレン系化合物
として具体的には、スチレン、α−メチルスチレ
ン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、
p−メチルスチレンなどを例示することができ
る。 本発明の組成物を構成するスチレン系化合物グ
ラフトポリオレフインワツクス(b)のスチレン系化
合物のグラフト割合は、該ポリオレフインワツク
ス100重量部に対して1ないし900重量部の範囲に
あることが必要であり、さらに10ないし500重量
部の範囲にあることが好ましい。スチレン系化合
物のグラフト割合が1重量部より小さくなると、
芳香族系重合体への相容性が低下し、該組成物の
滑性効果および離型性効果はある程度は得られる
ものの、成形物の機械的強度が低下するので好ま
しくない。また、スチレン系化合物のグラフト割
合が900重量部より大きくなると、低分子量ポリ
スチレンを配合した場合と同様に、該組成物の滑
性効果および離型効果は改良されない。 本発明の組成物を構成するスチレン系化合物グ
ラフトポリオレフインワツクスの極限粘度〔η〕
〔デカリン溶媒中で135℃で測定したもの〕は通常
0.05ないし1.0dl/g、好ましくは0.07ないし0.6の
範囲である。 本発明のスチレン系化合物グラフトポリオレフ
インワツクスは従来から公知の方法によつて製造
することができる。たとえば、前記ポリオレフイ
ンワツクスと前記スチレン系化合物とを、溶液状
態あるいは溶融状態で加熱下に反応させる方法が
採用され、ここで反応は必要に応じてラジカル開
始剤の存在下に実施する方法を示すことができ
る。ラジカル開始剤としては有機ペルオキシド、
有機ペルエステル、たとえばベンゾイルペルオキ
シド、ジクロルベンゾイルペルオキシド、ジクミ
ルペルオキシド、ジ−tert−ブチルペルオキシ
ド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ペルオキシ
ベンゾエート)へキシン−3,1,4−ビス
(tert−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼ
ン、ラウロイルペルオキシド、tert−ブチルペル
アセテート、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオ
キシ)ヘキサン、tert−ブチルベンゾエート、
tert−ブチルペルフエニルアセテート、tert−ブ
チルペルイソブチレート、tert−ブチルペル−
sec−オクトエート、tert−ブチルペルピバレー
ト、クミルペルピバレートおよびtert−ブチルペ
ルジエチルアセテート、その他のアゾ化合物、た
とえばアゾビス−イソブチルニトリル、ジメチル
アゾイソブチレートがある。これらのうちではジ
クミルペルオキシド、ジ−tert−ブチルペルオキ
シド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブ
チルペルオキシ)ヘキシン−3、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキ
サン、1,4−ビス(tert−ブチルペルオキシイ
ソプロピル)ベンゼンなどのジアルキルペルオキ
シドが好ましい。反応の際の温度は通常130ない
し300℃、好ましくは135ないし250℃の範囲であ
る。 本発明の芳香族系重合体組成物における、該ス
チレン系化合物グラフトポリオレフインワツクス
(b)の配合割合は、前記芳香族系重合体(a)100重量
部に対して0.05ないし30重量部の範囲にあること
が必要であり、さらには0.1ないし20重量部の範
囲にあることが好ましい。該スチレン系化合物グ
ラフトポリオレフインワツクス(b)の前記芳香族系
重合体(a)100重量部に対する配合割合が0.05重量
部より少なくなると該組成物の滑性効果および離
型性効果の改良が認められなくなり30重量部より
多くなると成形物は層状剥離が著しくなり機械的
強度と衝撃強度のバランスが失われるようにな
る。本発明の芳香族系重合体組成物は、前記必須
の二成分のみから成つていてもよいが、本発明の
目的を損わない範囲において他の添加剤、たとえ
ば染料、顔料、ガラス繊維、カーボンブラツク、
耐電防止剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、炭酸カル
シウム、SBR,NBR、スチレン・マレイン酸共
重合ポリマーなどを配合することができる。 本発明の芳香族系重合体組成物を調製する方法
としては、芳香族系重合体(a)、該スチレン系化合
物グラフトポリオレフインワツクス(b)および必要
に応じてその他の添加物からなる混合物を、ヘン
シエルミキサー、Vブレンダー、リボンブレンダ
ーを混合した後直接使用したりさらに押出機等で
混練造粒を行う方法、バンバリーミキサー、単軸
または多軸押出機、ニーダー等で溶融混練後造粒
したり、成形する方法を採用することができる。 本発明の芳香族系重合体組成物は、射出成形の
みならず、中空成形、射出中空成形、圧縮成形、
押出成形、回転成形等において金型、ダイ、ロー
ル等への粘着が減少し、作業能率を向上せしめ、
また流動性も改良されるので外観、寸法精度の優
れた成形品が得られ、工業用部品、電気器具部品
に有用である。 次に、実施例により本発明の組成物を具体的に
説明する。 実施例 1 極限粘度0.08dl/gの高密度ポリエチレンワツ
クス(商品名三井ハイワツクス(Hi−wax)
100P:三井石油化学工業(株)製)350gを1のガ
ラス製反応器に仕込み、140℃にて溶解した。次
いでスチレンモノマー13gおよびジ−tert−ブチ
ルペルオキシド(以下DTBPOと略す)2.8gとを
添加し6時間加熱反応させた後溶融状態のまま5
mmHg真空中で1時間脱気処理して揮発分を除去
し、その後冷却した。得られたスチレングラフト
ポリエチレンワツクス(以下SG−Iと呼ぶ)に
おけるスチレンのグラフト量は100gのスチレン
グラフトポリエチレンワツクス中に3.2gであつ
た。次いで得られたSG−1とグラフト化ポリフ
エニレンエーテル(旭ダウ製、ザイロン300V、
以下G−PPEと呼ぶ)とを第1表に示す割合で
ドライブレンドした後20mmφ押出機(設定温度
280℃、50rpm)で造粒し、押出量を求めた。ま
た造粒した試料を圧縮成形機にて200×200×1mm
の角板を成形した。以下次に記す方法で性能評価
を行つた。 引張特性:ASTM D638の方法により測定し
た。 離型性:成形角板を金枠から取り出す際の状態
により、抵抗なく角板を金枠から取り出せ
る状態を5、剃刀などにより角板と金枠と
の間を強制剥離しないと取り出せない状態
を1として、その中間を3段階に分けて、
5段階評価により行つた。 成形板外観:目視 実施例 2〜4 実施例1と同様の方法で極限粘度0.13dl/gの
高密度ポリエチレンワツクス(商品名三井ハイワ
ツクス(Hi−wax)200P:三井石油化学工業(株)
製)を用いてスチレンおよびビニルトルエングラ
フトワツクスを合成した。 スチレングラフト量 9.1wt%…SG−と呼ぶ 50wt%…SG−と呼ぶ ビニルトルエングラフト量 8.9wt%…SG−と呼ぶ SG−、SG−、SG−を用いてG−PPE
につ実施例1と同様のブレンド実験を行つた。結
果を表1に示した。 比較例 1〜2 高密度ポリエチレンワツクス(商品名三井ハイ
ワツクス(Hi−wax)100Pまたは200P:三井石
油化学工業(株)製)を用いてGPPEについて実施例
1と同様のブレンド実験を行つた。結果を表1に
示す。
【表】
【表】
実施例 5〜8
実施例1〜4で合成したグラフトワツクスSG
、SG、SG、SGを用いてポリカーボネ
ート樹脂(商品名パンライトL−1250、帝人化成
(株)製、以下PCと呼ぶ)についてブレンド実験を
行つた。結果を表2に示す。 比較例 3〜4 ポリエチレンワツクス(三井ハイワツクス
(Hi−wax)100P,200P)を用いてPCについて
実施例1と同様のブレンド実験を行つた。結果を
表2に示す。
、SG、SG、SGを用いてポリカーボネ
ート樹脂(商品名パンライトL−1250、帝人化成
(株)製、以下PCと呼ぶ)についてブレンド実験を
行つた。結果を表2に示す。 比較例 3〜4 ポリエチレンワツクス(三井ハイワツクス
(Hi−wax)100P,200P)を用いてPCについて
実施例1と同様のブレンド実験を行つた。結果を
表2に示す。
【表】
【表】
実施例 9〜12
実施例1〜4で得られたスチレングラフトポリ
エチレンワツクス(SG−〜SG−)を用い、
市販のガラス繊維強化ポリブチレンテレフタレー
ト(商品名 FR−PMT G−230A、三井石油化
学工業(株)製、以下FR−PBTと呼ぶ)について性
能評価を行つた。結果を表3に示す。ただし、押
出機は20mmφのものを用い、設定温度270℃、
50rpmで造粒した。また、射出成形時のシリンダ
ー温度は260℃、金型温度は70℃に設定した。 比較例 5,6 比較のため、FR−PBT樹脂単独の結果を表3
に示す。
エチレンワツクス(SG−〜SG−)を用い、
市販のガラス繊維強化ポリブチレンテレフタレー
ト(商品名 FR−PMT G−230A、三井石油化
学工業(株)製、以下FR−PBTと呼ぶ)について性
能評価を行つた。結果を表3に示す。ただし、押
出機は20mmφのものを用い、設定温度270℃、
50rpmで造粒した。また、射出成形時のシリンダ
ー温度は260℃、金型温度は70℃に設定した。 比較例 5,6 比較のため、FR−PBT樹脂単独の結果を表3
に示す。
【表】
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (a) 芳香族系ポリカーボネート、ポリフエニ
レンオキシドおよび芳香族系ポリエステルから
選ばれるスチレン系重合体以外の芳香族系重合
体、ならびに (b) 該芳香族系重合体(a)100重量部に対して0.05
ないし30重量部の範囲にある、極限粘度0.04な
いし0.5dl/gのポリオレフインワツクス100重
量部に対して、スチレン系化合物1ないし900
重量部をグラフトしてなるスチレン系化合物グ
ラフトポリオレフインワツクス、 を含有する芳香族系重合体組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57156867A JPS5947258A (ja) | 1982-09-10 | 1982-09-10 | 芳香族系重合体組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57156867A JPS5947258A (ja) | 1982-09-10 | 1982-09-10 | 芳香族系重合体組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5947258A JPS5947258A (ja) | 1984-03-16 |
| JPH0155669B2 true JPH0155669B2 (ja) | 1989-11-27 |
Family
ID=15637117
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57156867A Granted JPS5947258A (ja) | 1982-09-10 | 1982-09-10 | 芳香族系重合体組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5947258A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54136392A (en) * | 1978-04-14 | 1979-10-23 | Hitachi Ltd | Solid electrolyte element for oxygen gas detection |
| JPS5614150A (en) * | 1979-07-16 | 1981-02-10 | Nissan Motor Co Ltd | Manufacture of oxygen-concentration detecting element |
| CA1268875A (en) * | 1984-07-09 | 1990-05-08 | Takashi Nagai | Polyester composition |
| JP6810751B2 (ja) * | 2016-10-14 | 2021-01-06 | 三井化学株式会社 | 樹脂組成物および成形体 |
-
1982
- 1982-09-10 JP JP57156867A patent/JPS5947258A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5947258A (ja) | 1984-03-16 |
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