JPH0156896B2 - - Google Patents
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- JPH0156896B2 JPH0156896B2 JP55176907A JP17690780A JPH0156896B2 JP H0156896 B2 JPH0156896 B2 JP H0156896B2 JP 55176907 A JP55176907 A JP 55176907A JP 17690780 A JP17690780 A JP 17690780A JP H0156896 B2 JPH0156896 B2 JP H0156896B2
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- cylindrical body
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C66/00—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
- B29C66/70—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
- B29C66/71—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined
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- Closing Of Containers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
本発明は食品包装用容器の製造方法に関する。
詳しくは、レトルト殺菌を可能にし、もつて内
容充填物の種類を著しく豊富化させた食品包装用
容器の製造方法の改良に関する。 近年、合成樹脂、紙およびアルミ箔を適宜積層
し、貼合せた積層シートを丸めて重ね合せた両側
端部を溶着してなる筒体を容器主体とした、例え
ば液体飲料等の食品包装用容器は、軽量性、容器
としてのデイスプレイ性、印刷性および易焼却処
理性に優れているので数多く使用されつつある。 しかしながら、このような食品包装用容器は、
容器主体である筒体の面外層にシール性の良好な
低密度ポリエチレン樹脂単独を使用したものがほ
とんどであり、さらに筒体の接合部は、単に重ね
合わせて溶着しただけのものであつて、特別な工
夫は何らなされていない。 一方、装置が比較的安価で、かつ高温加圧下の
荷酷な殺菌条件としてレトルト殺菌が知られてい
る。 しかしながら、前記したような構成の従来の容
器のままで120℃程度の条件でレトルト殺菌を行
なうと、容器の表面の低密度ポリエチレン樹脂が
溶融してしまい、容器の外表面にあつては、容器
を大量に並置して殺菌するような場合に互いに融
着し、殺菌後ひきはなす時に皮膜のはがれを生ず
る。他方、容器の内表面にあつては、肌荒れやピ
ンホールを生じ、外観上ならびに食品衛生上問題
がある。加えて、容器筒体の接合部ならびに蓋と
容器筒体の接合部は、低密度のポリエチレン樹脂
が溶融することにより、接合部の強度は極端に低
下し、レトルト殺菌時の容器内外のわずかな圧力
変動により、簡単に接合部のずれや破袋を起こし
た。さらに、単に重ね合せて溶着した容器筒体の
接合部端面から紙が吸水してしまうことにより、
紙の強度が低下し、そのため容器自体に座屈が生
じてしわ等の変形が起つた。 したがつて、従来の容器を常温流通に用いる場
合、90℃程度の熱間充填による加熱殺菌が限度で
あつて、内容充填物の種類が著しく限られてい
た。 しかして、内容充填物の種類を豊富化させるた
めには、加熱殺菌条件を上げることが必要であ
り、その一般的な指標はFo値が4以上とされて
いる。 このFo値とは、一定濃度の細菌(芽胞)を一
定温度において殺すのに必要な加熱時間を表わ
し、250〓(121℃)における致死時間を分で表わ
したものである。他の温度についても250〓に換
算して表わす。例えば、ポツリヌス菌はリン酸緩
衝液中においては、250〓・4分で死滅するとい
われ、Fo=4と表わされる。 本発明者等は、こうした従来技術の欠点を解消
したものとして、容器筒体の両外層の材料を低密
度ポリエチレン樹脂単独を除く熱可塑性樹脂と
し、さらに筒体の接合部についての工夫(防水処
理)をした提案をした。 さらに、容器製造中におけるベルトコンベア等
の搬送系、レトルト殺菌釜内への搬送系およびレ
トルト殺菌中の容器の移動等において、外層の合
成樹脂を越えて紙にきずが生じないように、筒体
を構成する積層シートを紙の両面側にアルミ箔を
配した積層構成とすることも提案した。しかし、
こうした提案でもなお不充分な点があることが判
明した。 すなわち、前記提案の容器を製造するには、積
層シートからなる筒体と蓋材を熱融着により一体
化する。 このとき、筒体は合成樹脂、紙およびアルミ箔
からなる積層シートを丸めて重ね合せた両側端部
を溶着したものであり、該筒体の上下両開口部
に、アルミ箔と合成樹脂を積層してなる蓋材を閉
塞して加熱圧縮することにより容器を製造する。
ここで、加熱方法は筒体の長軸方向から開口部内
に進行し、蓋材の中央部と接触してこれを保持す
るブロツク状のホツトスタンプにより加熱され
る。さらに、圧締はホツトスタンプおよび該ホツ
トスタンプの周囲にあつて、前記筒体の周方向か
ら放射状に収束し、相隣る側端部同士で噛み合つ
て一体化となることにより、前記ホツトスタンプ
の外周面との間で蓋材の周辺部を押圧して、筒体
の端部外周面に突出する外側リムを形成する複数
のジヨーにより行なわれる。 加熱圧締時におけるホツトスタンプからの熱
は、蓋材のアルミ箔から伝導して、蓋材の外側リ
ム(外側への折り返し)までも加熱する蓋材自体
の熱伝導と、筒体の積層シートの厚み方向からの
熱伝導との2つに分けられるが、両者の相乗作用
により蓋材と筒体は良好に溶着することになる。 ところが、筒体における積層シートの溶着部、
すなわち重ね合せたた両側端部(積層シートが2
枚重ねになる部分)においては、蓋材自体の熱伝
導には差はないが、筒体の積層シートの厚み方向
からの熱伝導は著しく低下し、したがつて後述す
るように蓋材と筒体の溶着は不充分となる。 すなわち、筒体における積層シートの溶着部に
は必然的に段差が有り、該段差と蓋材の面との間
に生じるわずかな空隙を溶融樹脂で埋め込むよう
な充分な溶着をする必要がある。しかし、前記し
たように積層シートの厚み方向からの熱伝導が低
下すると、当該個所における樹脂の溶融量が当然
少なくなるので、積層シートの溶着部における段
差と蓋材の面との間の空隙を埋め込むだけの溶融
した樹脂量が不充分になり、したがつて溶着不良
になるのである。 このため、レトルト殺菌時に、該溶着不良個所
から熱水が浸水する。 この浸水により、筒体における紙が吸水し、紙
の強度が極端に低下する。 このため、レトルト殺菌後の容器は、ダンボー
ル詰、段積保管および輪送時等の流通過程におい
て要求される強度も低下するので、容器の外表面
にしわ、座屈等が生じる。 このため、外観上商品性を失うばかりでなく、
内容物のもれの危険性も生じることが判明した。 本発明者等は、こうした従来技術の欠点をを解
消し、合成樹脂、紙およびアルミ箔からなる積層
シートを容器の主体として使用することによる利
点はそのまま保有するとともに、レトルト殺菌が
可能となり、もつて内容充填物の種類を著しく豊
富化することができることは勿論、容器の蓋締部
における筒体の重ね合せ部に形成された溶着不足
部分からの浸水による容器の変形のない食品包装
用容器の製造方法を提供するため鋭意検討した結
果、前記したような容器筒体の両外層の材料の選
択、筒体の接合部の工夫および蓋締治具の形態を
特定することにより本目的が達成できることを知
見し本発明に到つた。 すなわち本発明の要旨は、低密度ポリエチレン
樹脂単独を除く熱可塑性樹脂を両外層とした合成
樹脂、紙およびアルミ箔からなる積層シートを丸
めて重ね合せた両側端部に防水処理を施すととも
に溶着して筒体を形成し、得られた筒体の上下両
開口部を、前記積層シートにおける合成樹脂と同
種の合成樹脂で内面を被覆したアルミ箔からなる
蓋材で閉塞して容器を製造する方法であつて、蓋
材による筒体の開口部の閉塞に当り、筒体の長軸
方向から開口部内に進行し、蓋材の中央部を保持
するブロツク状のホツトスタンプおよび該ホツト
スタンプの周囲にあつて、前記筒体の周方向から
放射状に収束し、相隣る側端部同士で噛み合つて
一体化となることにより、前記ホツトスタンプの
外周面との間で蓋材の周辺部を押圧して、筒体の
端部外周面に突出する外側リムを形成する複数個
のジヨーとから成る蓋締治具を使用するととも
に、該複数個のジヨーのうち、前記積層シートを
丸めて重ね合せた両側端部に対応するジヨーだけ
を加熱保持することを特徴とする食品包装用容器
の製造方法に存する。 以下本発明をさらに詳細に説明する。 本発明により製造される食品包装用容器は第1
図に示すように基本的に筒体1と上下の蓋3から
構成される。 筒体1は、合成樹脂、紙およびアルミ箔からな
る積層シート2を丸めて重ね合せた両側端部を溶
着して成る。 該積層シート2の両外層は、低密度ポリエチレ
ン樹脂単独を除く熱可塑性樹脂である。 この熱可塑性樹脂としては、低密度ポリエチレ
ン樹脂が単独であるものを除けば通常使用される
熱可塑性樹脂、例えば高密度ポリエチレン樹脂が
主体のポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、
ポリエチレンテレフタレート樹脂等が挙げられ
る。なかでも、高密度ポリエチレン樹脂が主体で
あるポリエチレン樹脂が好んで使用される。 ここで、高密度ポリエチレン樹脂とは、通常の
とおり密度0.941g/cm3以上のものをいう。 「高密度ポリエチレン樹脂が主体」とは、高密
度ポリエチレン樹脂単独または他の樹脂とのブレ
ンド物も包含する。 しかしながら、高密度ポリエチレン樹脂単独で
あると、後述するような積層シート2の成形に当
つて良く採用される押出ラミネート成形法におい
て若干不都合な点があるので、他の樹脂とのブレ
ンド物が好んで使用される。 また、ポリプロピレン樹脂とは、同様にポリプ
ロピレン樹脂単独または、押出ラミネート性等が
改善された他の樹脂とのブレンド物も包含する。 しかして、押出ラミネート成形法に要求される
加工性としては、薄物成形性(樹脂が薄くでき
る、つまり加工速度が高速化されるにしたがつ
て、より高速でより薄く成膜し得る性能)の良好
なこと、ネツクイン(Tダイによるフイルムの成
形で、ダイの有効幅よりも押し出されたフイルム
の幅のほうがかなり小さくなる現象、フイルムの
両端部の肉厚が大きくなる。)が小さいことが要
求される。 例えば、高密度ポリエチレン樹脂単独である
と、前記要求をすべて満足することができなかつ
たが、流動性の良い低密度ポリエチレン樹脂をブ
レンドすれば改善されることが判明した。 低密度ポリエチレン樹脂のブレンド量は、高密
度ポリエチレン樹脂に対し10重量%〜25重量%で
あり、あくまで高密度ポリエチレン樹脂が手体で
ある。 ブレンド量がこれにより少いとブレンドしたこ
とによる効果が出ず、逆に多すぎると耐熱性が極
端に低下してしまう。 ちなみに、120℃という熱条件でのレトルト殺
菌では、低密度ポリエチレン樹脂のブレンド量は
前述の通り25重量%が限度である。 なお、ここで低密度ポリエチレン樹脂とは、通
常のとおり密度が0.925以下のものをいう。 積層シート2の積層構成は、一例として筒体の
外面側から、熱可塑性樹脂/紙/アルミ箔/熱可
塑性合成樹脂がある。 また、他例として、筒体の外面側から熱可塑性
合性樹脂/アルミ箔/紙/アルミ箔/熱可塑性合
成樹脂がある。もちろん、こうした例に限られ
ず、より多層の積層構成としても良く、所望に応
じて変更し得る。 とくに、紙の両面側にアルミ箔を配した積層構
成とすると、容器製造中におけるベルトコンベア
等の搬送系、レトルト殺菌釜内への搬送系および
レトルト殺菌中の容器の移動等において、外層の
合成樹脂にしばしば生ずるきずに基づく熱水の浸
水等の不都合がなくなるので好ましい。熱可塑性
合成樹脂、紙およびアルミ箔の各層間には実質的
に接続層がある。この接続層とは両外層となる高
密度ポリエチレン樹脂が主体である熱可塑性合成
樹脂とアルミ箔との間、およびアルミ箔と紙の間
に介在して各層を良好に接着させるためのもので
あり、この目的から接着層としては低密度ポリエ
チレン樹脂を使用することができる。 また、紙とはJIS用語における板紙であり、木
材化学パルプ、砕木パルプ、わらパルプおよび故
紙などを主として配合した厚い紙の総称で板紙抄
紙機で作られたものである。 この紙は、紙質がかたく、こしが強いので包装
材料として良く使用されるものであり、段ボール
原料、黄板紙および白板紙があるが、なかでも白
色紙料を抄き合せた白板紙が好んで使用される。 紙の坪量は通常180〜400g/m2程度である。 さらに、アルミ箔は包装用材料等に良く使用さ
れる通常のものであつて、その厚みは5〜150μ
程度である。 とくに、容器の筒状主体としては5〜20μ、蓋
としては100〜150μ程度のものが好んで使用され
る。 こうした材料からなる積層シート2は、前記し
たように押出ラミネート法等の適宜の成形法で成
形される。 本発明により食品包装用容器を得るには、まず
積層シート2を丸めて重ね合せた両側端部に防水
処理を施すとともに溶着して筒体を形成する。こ
の「防水処理」とは、積層シート2を丸めて重ね
合せた両側端部が、直接内容物と接触したり、外
気に露出しないようにする処理の意味であつて、
その態様は種々考えられるがその好ましい態様を
以下に述べる。 すなわち、積層シート2における合成樹脂と同
種の合成樹脂で両面を被覆したテープ状のアルミ
箔4を使用する。 ここで、積層シート2における合成樹脂と同種
の合成樹脂とは、前記したとおり基本的に低密度
ポリエチレン樹脂単独を除く熱可塑性樹脂である
ことに変りなく、規定内での密度の差等も含むも
のである。 テープ状のアルミ箔4は、第2図に示すイ〜ニ
の工程により積層シートの両側端部に施される。 すなわち、第2図イ〜ロにおいて、積層シート
2の両側端部を、テープ状のアルミ箔4で各々略
く字形に外側から間隙をとつて包囲するとともに
少くとも片方のテープ状のアルミ箔4の一端部を
積層シート2の片側面内において内方に折曲して
挾み込む。 積層シート2の両側端部をテープ状のアルミ箔
4で各々略くの字形に包囲する場合の「略くの字
形」とは、後段における加熱溶融が有効に行なわ
れることを目差すものであつて、その折曲角度は
鈍角でも鋭角でも良いが、好ましくは90度近辺で
ある。こうした角度において、テープ状のアルミ
箔4は積層シート2に対してなるべく片寄りがな
い方が好ましく、さらに図のように外側から適宜
間隙をとつて包囲する。 また、テープ状のアルミ箔4の一端部を、積層
シート2の片側面において内方に折曲して挾み込
むことは、積層シート2の両側端部を略くの字形
に包囲したテープ状のアルミ箔4のうち、片方で
あつても両方であつても良い。とくに両方である
場合には、積層シート2の片側同一面内とする。 次いで、ハの工程で、テープ状のアルミ箔4と
積層シート2の上下の鋭角状の隙間から、バーナ
ー5で対応するテープ状のアルミ箔4と積層シー
ト2の両面を加熱し、両者を溶着可能とする。 こうした特殊な加熱方法により、後段の押圧工
程における糸曳き現象はほとんど解消されるが、
これをより確実にするために次のような配慮をす
る。 すなわち、バーナー5からの炎が積層シート2
を略くの字形に包囲したテープ状のアルミ箔4の
外側にはみ出してしまわないように、金属等適宜
の材質からなる遮蔽板6を設けることが好まし
い。 この遮蔽板6がないと、外側にはみ出した炎に
より、後段において押圧ローラーに直接接する面
側が加熱溶融されることがあり、糸曳きの原因と
なる。遮蔽板6は、テープ状のアルミ箔4に接触
しない範囲でごく近接させることが好ましい。 この時、とくに図示しなかつた、テープ状のア
ルミ箔4のくの字の外側と積層シート2の端面を
接着させるためのエツジローラーを設置するとよ
り好ましい。 なお、テープ状のアルミ箔4と積層シート2の
加熱に当り、前記バーナー5のかわりに赤外線ヒ
ーター、熱風吹付け装置等も適宜採用し得る。 ニの工程では、ハで加熱されたテープ状のアル
ミ箔4と積層シート2を押圧ローラー7の上下の
押圧によつて溶着する。押圧ローラー7の表面は
“テフロン”コーテイング等の表面処理が施され
ていることが好ましい。 こうして、積層シート2の両側端部にテープ状
のアルミ箔4を溶着した後は、テープ状のアルミ
箔4の前記折曲処理が施された側が容器の内面と
なるように丸め、そして重ね合せた両側端部を溶
着して筒体とされる。 この溶着に当り、積層シートの両側端部におけ
るテープ状アルミ箔4の一端部の折曲処理が、例
えば双方のテープ状アルミ箔4に施されている場
合には第3図に示すように、テープ状アルミ箔4
同士を重ねずに単に隣接させて溶着する。 テープ状アルミ箔4の一端部の折曲処理が、第
3図に示すように双方のテープ状アルミ箔4に施
されている場合に、例えば上下に重なり合つたテ
ープ状アルミ箔4同士を溶着すると、該溶着部分
が肉厚になるので実際的ではない。 こうして得られた筒体の重ね合せ部分の内側に
位置した積層シート2の端部は完全にしやへいさ
れ、筒体内部から吸水(内容充填物の水分から)
による不都合は解消される。 さらに、テープ状アルミ箔4の端部も、内容充
填物と接触することがないから食品衛生上も問題
がないのである。 筒体の上下両開口部は、前記積層シートにおけ
る合成樹脂と同種の合成樹脂で内側を被覆したア
ルミ箔からなる蓋材によつて溶着して閉塞され
る。 本発明では、蓋材による筒体の開口部の閉塞に
当り、次の通り配慮する。 すなわち、蓋材による筒体の開口部の閉塞に当
り、第4図に示したようなホツトスタンプ8およ
びジヨー9の組合せからなる蓋締治具を使用す
る。 ホツトスタンプ8は、筒体の長軸方向から上下
両開口部内に進行し、蓋材の中央部を保持するブ
ロツク状のものである。 該ホツトスタンプ8の外面形状および大きさ
は、筒体の上下両開口部の内面形状と相似形であ
つて、かつ若干小さめである。すなわち、ホツト
スタンプ8の外面と筒体の上下両開口部の内面と
の間に蓋材を介在させうる形態である。ホツトス
タンプ8は、所望温度に適宜加熱調節し得るもの
である。 ジヨー9は、第4図に示すように、前記ホツト
スタンプ8の周囲に複数個あつて、前記筒体の周
方向から放射状に収束し、相隣る側端部同士で噛
み合つて一体化となる。 ジヨー9は、筒体の周方向から放射状に収束
し、相隣る側端部同士で噛み合つて一体化となる
ことにより、前記ホツトスタンプ8の外周面との
間で蓋材の周辺部を押圧し、筒体の端部外周面に
突出する外側リム10を形成する。 ジヨー9が、前記筒体の周方向から放射状に収
束し、相隣る側端部同士で噛み合つて一体化とな
る形態は第4図ハに示す。すなわち、ジヨー9の
側端部は、薄板状体11を上下方向すなわち前記
筒体の長軸方向に適宜間隔をとつて複数枚重ねた
略くし状断面を形成する。相隣るジヨー9の側端
部は、互いに密に摺り合うように調整されれば良
く、適宜スペーサー等を介したものであつても良
い。 こうして、複数のジヨー9が収束してその側端
部同士で噛み合つて一体化となり、前記ホツトス
タンプ8の外周面との間で蓋材の周辺部を押圧
し、筒体の端部外周面に突出する外側リム10を
形成すると、継目12(ジヨー9による非押圧個
所)が発生する。この継目12は、複数個のジヨ
ー9の収束一体化により蓋材に対して押圧力を出
すために必然的に形成される形跡である。 本発明では、この継目12の高さ(筒体の長軸
方向に沿う)は、蓋材3の外側リム10の高さ
(幅)の半分以下とすることが好ましい。 この継目を、蓋材3の外側リム10の半分以下
にしないこと、内容物充填後の容器をレトルト殺
菌した場合に、レトルト条件により若干差はある
が、ほとんど蓋材から浸水することになり、レト
ルト殺菌対応の容器としては極めて不都合であ
る。 複数個のジヨー9の収束一体化により生じる継
目12の高さを、蓋材の外側リムの高さの半分以
下とするには、ジヨー9の相隣る側端部における
互いに噛み合う薄板状体それ自体の厚み(高さ)
を、外側リム10の高ささの半分以下とすること
により達成される。 さらに、本発明では下記の点を考慮して、ジヨ
ー9を特殊な形状とすることが好ましい。 すなわち、蓋材3の外側リム10には、ホツト
スタンプ8およびジヨー9の押圧により蓋材3の
アルミ箔を圧縮しながら溶着させる事により、継
目12に形成された非押圧部へのアルミ箔の逃げ
だけでなく、アルミ箔が内側へ折込む。この態様
を第6図ロに示す。この折込みは角形の容器の場
合には、そのコーナー部に多く発生する。 この折込みは、筒体の積層シートの表面層であ
る合成樹脂を打ち破り、ピンホールを生じさせ
る。 このピンホールの発生により、容器をレトルト
殺菌したときに吸水してしまい、該容器はレトル
ト殺菌対応の容器としてははなはだ不都合であ
る。 本発明は、こうした折込みによる不都合を防ぐ
ため、次のような配慮を施しておくことが好まし
い。 すなわち、第5図イに示すように、ジヨー9の
前記蓋材3の外側リム10と対応する内周面の幅
方向(高さ方向)に、蓋材3の押圧時における外
側リム10のための逃げ溝13を複数本伸長させ
て設けている。該逃げ溝13は、第5図イに示す
態様に限られず、例えば、ジヨー9の幅方向(高
さ方向)に対して斜めに伸長するものであつても
良い。 該逃げ溝13の断面形状は、例えば半円形、三
角形、矩形であつて、とくに矩形である場合に
は、ジヨー9の内周面と対応する辺は最も長い辺
とし、いわゆる広口開放の溝とすることが好まし
い。 逃げ溝13は、複数のジヨー9が収束してその
側端部同士で噛み合つて一体化となる時に生じる
多少のズレを考慮して、複数本設ける。 第5図イでは、逃げ溝13を便宜的に5本設け
た場合を示す。 こうした複数本の逃げ溝13のうち、前記蓋材
3の外側リム10のコーナー部突端と対応する溝
(第5図イでは中央の溝に相当)は、隣接する他
の逃げ溝よりも大きくするのが好ましい。 中央の大きな逃げ溝13は、蓋材3の外側リム
10の折曲げた先端が納まる深さを有し、また隣
接する他の逃げ溝13は、蓋材3のうち、折曲げ
たアルミ箔部分が納まる深さを有すれば充分であ
る。 逃げ溝13の大きさが、こうした設定より大き
すぎると、内部浸水の原因となり、逆に逃げ溝1
3が小さすぎたり、あるいは数が少ないと、筒体
3の表面層への折込み14が内側に起こり、ピン
ポール発生による吸水が起こつてしまう。 各逃げ溝13の相互の間隔は、蓋材3の厚み等
の設定要因があるが、一般的に数ミリで良い。 さらに、各逃げ溝13は、ジヨー9の下方に向
うに従つて、順次深溝となるようなテーパーをつ
けてあつても良い。 さらに、本発明では、下記の点を考慮して複数
個のジヨーのうちの一部に特殊な工夫を施してい
る。 すなわち、本発明の容器の製造に当つては、ホ
ツトスタンプ8およびジヨー9の押圧により、蓋
材3を圧縮しながら積層シートからなる筒体に溶
着する。 この際、蓋材3と溶着する筒体の積層シートの
溶着部、すなわち重ね合せた両側端部(積層シー
トが2枚重ねになる部分)の一部に溶着不良個所
が発出する。 この原因は、前記したとおり積層シートの溶着
部においては、ホツトスタンプ8の熱は積層シー
トの厚み方向から伝導しにくく、したがつて当該
部分が加熱不足になるためである。 こうした不都合を解消しようとして、ホツトス
タンプ8をより高温に加熱させると、一重部分
(前記積層シートの溶着部以外の部分)が過熱状
態となつて、該部分の熱可塑性樹脂が流出してし
まい、シール効果がなくなつてしまうのである。 本発明では、こうした点をふまえ、積層シート
の重ね合せた両側端部における加熱不足による溶
着不良を解消するため、ホツトスタンプによる加
熱に加えて、複数個のジヨーのうち、前記積層シ
ートの重ね合せた両側端部に対応するジヨーだけ
を加熱保持するのである。 ジヨーの加熱保持は、蓋締部における積層シー
トの溶着部(筒体の重ね合せ部)での段差と、蓋
材の面の空隙を埋め込むだけの溶融した樹脂量が
充分に得られるように行なうものであつて、例え
ば、容器の筒体の外層樹脂がポリエチレン樹脂の
場合、厚み等により多少異なるがホツトスタンプ
が200℃とすると、ジヨーの加熱は60〜100℃程度
である。 ジヨーの加熱保持は形態は、ホツトスタンプの
加熱保持と同様に、所望の温度に設定かつ調節し
得るものであればいかなる形態でも良い。 本発明で得た食品包装用容器は、中身である食
品例えば液体飲料等を充填した後、通常のレトル
ト殺菌に適用される。 以上、詳述したとおり本発明によれば、合成樹
脂、紙およびアルミ箔からなる積層シートを主体
として使用することの利点はそのまま保有すると
ともに、レトルト殺菌が可能であり、したがつて
内容充填物の種類が著しく豊富となることは勿
論、容器の蓋締部における筒体の重ね合せ部に形
成された溶着不足部分からの浸水による変形が起
こることのない容器が製造されるのである。 以下本発明を実施例に基づいてさらに説明する
が、本発明はその要旨を越えぬ限り、以下の実施
例には限定されない。 実施例 1 筒体形成用の積層シート、該積層シートの接合
部を被覆するためのテープ状アルミ箔および蓋材
を押出ラミネート法等により、次のような構成に
製造した。 筒体形成用の積層シート(幅240mm):外層側、
ポリエチレン樹脂(1)(20μ)/LDPE(2)(20μ)/ア
ルミ箔(3)(12μ)/LDPE(2)(20μ)/板紙(270
g/m2)/LDPE(2)(20μ)/アルミ箔(3)(12μ)/
LDPE(2)(20μ)/ポリエチレン樹脂(1)(45μ)、 内層側 テープ状アルミ箔(幅20mm):ポリエチレン樹
脂(1)(25μ)/LDPE(2)(25μ)/アルミ箔(3)
(25μ)/LDPE(2)(25μ)/ポリエチレン樹脂(1)
(25μ) 蓋材(幅90mm):内層側、ポリエチレン樹脂(1)
(50μ)/LDPE(2)(30μ)/アルミ箔(3)′(130μ) (1) 高密度ポリエチレン樹脂(ノバテツク
JVO40、MI.−5.0、ρ=0.968、ノバテツクは
三菱化成工業(株)の登録商標)80重量%と低密度
ポリエチレン樹脂(ノバテツク−L、L−300、
M.I.=3.5、ρ=0.922)20重量%のブレンド物。 (2) 低密度ポリエチレン樹脂(ノバテツク−L、
L−300、M.I.=3.5、ρ=0.922、ノバテツク−
Lは三菱化成工業(株)の登録商標) (3) 両面に通常のウレタン系アンカーコート剤で
処理したもの。 (3) LDPEと接する片面側のみに通常のウレタン
系アンカーコート剤で処理したもの。 こうした部材から、水700mlを内容物として充
填した第1図に示したような上下に蓋のある容器
を製造した。(エフ、エル、ヘツセルマシーネン
フアブリークA.G.製、HYPAシステム装置によ
る。) 得られた容器の筒体の接合部は第3図のように
した。 なお、該接合部におけるテープ状アルミ箔4
(幅20mm)の末折曲端部側の幅は約7mmであつた。
さらに、蓋材の外側リムの高さ(幅)は3mmであ
つた。 蓋材の閉塞に当つては、次の配慮をした。 すなわち、前記筒体の上下両開口部の内面形状
と相似形で、かつ若干小さいブロツク体のホツト
スタンプおよび該ホツトスタンプの周囲に4つあ
つて、前記筒体の周方向から放射状に収束して一
体化となるジヨーからなる蓋締治具を使用した。
(第4図イ〜ハのとおり) ジヨーは、相隣るジヨーの側端部が互いに噛み
合うように、上下方向に1mm厚のステンレス板を
上下方向において交互に5枚ずつ重ねたような形
態であり、さらに該ジヨーには第5図に示すよう
に5本の逃げ溝が設けてある。逃げ溝の断面形状
は、直角三角形であつて、中央の逃げ溝は、深さ
0.5mm、底辺1mm、他の逃げ溝は深さ0.3mm、底辺
0.6mmであり、逃げ溝の間隔は各3mmである。 こうした複数個のジヨーのうち、前記積層シー
トを丸めて重ね合せた両側端部に対応するジヨー
だけに、加熱ヒーター(米国・ワツトロー社製、
カートリツジヒーターTYPE)および温度調節
計(米国フエンオール社製、67000シリーズ・ミ
ゼツトサーモスイツチ)を埋込み、所望温度に加
熱保持できるようにした。 内容物の充填は、液温85℃で行ない、その後ホ
ツトスタンプの設定温度を200℃とし、加熱ジヨ
ー(積層シートを丸めて重ね合せた両側端部に対
応するジヨー)の表面温度を表−1に示す各温度
に変えて8本ずつ蓋締し、さらに水冷して充填容
器を製造した。 蓋締部の外観は、すべて蓋略第5図ロに示すよ
うになり、ジヨーのコーナー部に相当する蓋材の
外側リムには、内側への折込みがみられず、逃げ
溝に折込みが吸収されるため、折込みは外側へ張
出していた。 得られた充填容器の蓋締部における筒体の重ね
合せ部の耐水性(溶着の良否)を見るため、容器
をメチレンブルーアルコール溶液に浸漬した。 溶着不良であれば、筒体の積層シートの紙が吸
水して青色に着色するので容易に判定できる。 加熱ジヨーの温度別による吸水した容器の本数
を数えた。その結果を表−1に示した。 また、加熱ジヨーの表面温度を90℃として、同
様に製造した充填容器について、下記の条件でレ
トルト殺菌した。 なお使用した殺菌装置は、ROTOMAT
RSE・2型・熱水回転式レトルト(西独、stock
社製)である。レトルト殺菌条件:初期品温19℃
から昇温時間3分で122℃に達せしめ、122℃−32
分間保持する。設定圧力2.2Kg/cm2(ゲージ圧)、
冷却15分(同設定圧力下)、レトルト釜中の容器
保持ケージの回転数8r.p.m. レトルト殺菌後の容器は、浸水、破袋、変形お
よび内容物のもれもみられず、殺菌前の外観と全
く変らず正常であつた。 殺菌後の容器の重量増加は0.4g(ほとんど外
層樹脂が吸湿した分と思われる)であつた。 さらに、該容器をダンボール箱(20本入)に詰
め、4段積みにして一週間保存し、外観の再検査
を行なつたが、異常は何らみとめられなかつた。 比較例 ジヨーを何ら加熱保持しなかつた他は、実施例
と全く同様の操作を行ない、8本の充填容器を得
た。 こうして得られた充填容器を、実施例と同様に
メチレンブルーアルコール溶液に浸漬して、吸水
した容器の本数を数えた。その結果を表−1に示
した。 さらに、本比較例と全く同様の操作で、100本
の充填容器を得、次いで実施例と同じ条件でレト
ルト殺菌した。 レトルト殺菌後の容器は、100本中82本が、蓋
締部における筒体の重ね合せ部に浸水がみられ
た。 レトルト殺菌の容器の重量増加は、0.6〜1.7g
であつた。浸水した個所の面積は、合計すると容
器全体の約10%以下であり、インキのにじみや皮
膜のしわもみられなく、外観上は正常であつた。 しかし、該容器をダンボール箱(20本入)に詰
め、4段積みにして一週間保存し、外観の再検査
を行なつたところ、最下段のダンボール箱中の容
器は、20本中5本も、容器の外表面に、しわや小
さな折れが発生していた。
容充填物の種類を著しく豊富化させた食品包装用
容器の製造方法の改良に関する。 近年、合成樹脂、紙およびアルミ箔を適宜積層
し、貼合せた積層シートを丸めて重ね合せた両側
端部を溶着してなる筒体を容器主体とした、例え
ば液体飲料等の食品包装用容器は、軽量性、容器
としてのデイスプレイ性、印刷性および易焼却処
理性に優れているので数多く使用されつつある。 しかしながら、このような食品包装用容器は、
容器主体である筒体の面外層にシール性の良好な
低密度ポリエチレン樹脂単独を使用したものがほ
とんどであり、さらに筒体の接合部は、単に重ね
合わせて溶着しただけのものであつて、特別な工
夫は何らなされていない。 一方、装置が比較的安価で、かつ高温加圧下の
荷酷な殺菌条件としてレトルト殺菌が知られてい
る。 しかしながら、前記したような構成の従来の容
器のままで120℃程度の条件でレトルト殺菌を行
なうと、容器の表面の低密度ポリエチレン樹脂が
溶融してしまい、容器の外表面にあつては、容器
を大量に並置して殺菌するような場合に互いに融
着し、殺菌後ひきはなす時に皮膜のはがれを生ず
る。他方、容器の内表面にあつては、肌荒れやピ
ンホールを生じ、外観上ならびに食品衛生上問題
がある。加えて、容器筒体の接合部ならびに蓋と
容器筒体の接合部は、低密度のポリエチレン樹脂
が溶融することにより、接合部の強度は極端に低
下し、レトルト殺菌時の容器内外のわずかな圧力
変動により、簡単に接合部のずれや破袋を起こし
た。さらに、単に重ね合せて溶着した容器筒体の
接合部端面から紙が吸水してしまうことにより、
紙の強度が低下し、そのため容器自体に座屈が生
じてしわ等の変形が起つた。 したがつて、従来の容器を常温流通に用いる場
合、90℃程度の熱間充填による加熱殺菌が限度で
あつて、内容充填物の種類が著しく限られてい
た。 しかして、内容充填物の種類を豊富化させるた
めには、加熱殺菌条件を上げることが必要であ
り、その一般的な指標はFo値が4以上とされて
いる。 このFo値とは、一定濃度の細菌(芽胞)を一
定温度において殺すのに必要な加熱時間を表わ
し、250〓(121℃)における致死時間を分で表わ
したものである。他の温度についても250〓に換
算して表わす。例えば、ポツリヌス菌はリン酸緩
衝液中においては、250〓・4分で死滅するとい
われ、Fo=4と表わされる。 本発明者等は、こうした従来技術の欠点を解消
したものとして、容器筒体の両外層の材料を低密
度ポリエチレン樹脂単独を除く熱可塑性樹脂と
し、さらに筒体の接合部についての工夫(防水処
理)をした提案をした。 さらに、容器製造中におけるベルトコンベア等
の搬送系、レトルト殺菌釜内への搬送系およびレ
トルト殺菌中の容器の移動等において、外層の合
成樹脂を越えて紙にきずが生じないように、筒体
を構成する積層シートを紙の両面側にアルミ箔を
配した積層構成とすることも提案した。しかし、
こうした提案でもなお不充分な点があることが判
明した。 すなわち、前記提案の容器を製造するには、積
層シートからなる筒体と蓋材を熱融着により一体
化する。 このとき、筒体は合成樹脂、紙およびアルミ箔
からなる積層シートを丸めて重ね合せた両側端部
を溶着したものであり、該筒体の上下両開口部
に、アルミ箔と合成樹脂を積層してなる蓋材を閉
塞して加熱圧縮することにより容器を製造する。
ここで、加熱方法は筒体の長軸方向から開口部内
に進行し、蓋材の中央部と接触してこれを保持す
るブロツク状のホツトスタンプにより加熱され
る。さらに、圧締はホツトスタンプおよび該ホツ
トスタンプの周囲にあつて、前記筒体の周方向か
ら放射状に収束し、相隣る側端部同士で噛み合つ
て一体化となることにより、前記ホツトスタンプ
の外周面との間で蓋材の周辺部を押圧して、筒体
の端部外周面に突出する外側リムを形成する複数
のジヨーにより行なわれる。 加熱圧締時におけるホツトスタンプからの熱
は、蓋材のアルミ箔から伝導して、蓋材の外側リ
ム(外側への折り返し)までも加熱する蓋材自体
の熱伝導と、筒体の積層シートの厚み方向からの
熱伝導との2つに分けられるが、両者の相乗作用
により蓋材と筒体は良好に溶着することになる。 ところが、筒体における積層シートの溶着部、
すなわち重ね合せたた両側端部(積層シートが2
枚重ねになる部分)においては、蓋材自体の熱伝
導には差はないが、筒体の積層シートの厚み方向
からの熱伝導は著しく低下し、したがつて後述す
るように蓋材と筒体の溶着は不充分となる。 すなわち、筒体における積層シートの溶着部に
は必然的に段差が有り、該段差と蓋材の面との間
に生じるわずかな空隙を溶融樹脂で埋め込むよう
な充分な溶着をする必要がある。しかし、前記し
たように積層シートの厚み方向からの熱伝導が低
下すると、当該個所における樹脂の溶融量が当然
少なくなるので、積層シートの溶着部における段
差と蓋材の面との間の空隙を埋め込むだけの溶融
した樹脂量が不充分になり、したがつて溶着不良
になるのである。 このため、レトルト殺菌時に、該溶着不良個所
から熱水が浸水する。 この浸水により、筒体における紙が吸水し、紙
の強度が極端に低下する。 このため、レトルト殺菌後の容器は、ダンボー
ル詰、段積保管および輪送時等の流通過程におい
て要求される強度も低下するので、容器の外表面
にしわ、座屈等が生じる。 このため、外観上商品性を失うばかりでなく、
内容物のもれの危険性も生じることが判明した。 本発明者等は、こうした従来技術の欠点をを解
消し、合成樹脂、紙およびアルミ箔からなる積層
シートを容器の主体として使用することによる利
点はそのまま保有するとともに、レトルト殺菌が
可能となり、もつて内容充填物の種類を著しく豊
富化することができることは勿論、容器の蓋締部
における筒体の重ね合せ部に形成された溶着不足
部分からの浸水による容器の変形のない食品包装
用容器の製造方法を提供するため鋭意検討した結
果、前記したような容器筒体の両外層の材料の選
択、筒体の接合部の工夫および蓋締治具の形態を
特定することにより本目的が達成できることを知
見し本発明に到つた。 すなわち本発明の要旨は、低密度ポリエチレン
樹脂単独を除く熱可塑性樹脂を両外層とした合成
樹脂、紙およびアルミ箔からなる積層シートを丸
めて重ね合せた両側端部に防水処理を施すととも
に溶着して筒体を形成し、得られた筒体の上下両
開口部を、前記積層シートにおける合成樹脂と同
種の合成樹脂で内面を被覆したアルミ箔からなる
蓋材で閉塞して容器を製造する方法であつて、蓋
材による筒体の開口部の閉塞に当り、筒体の長軸
方向から開口部内に進行し、蓋材の中央部を保持
するブロツク状のホツトスタンプおよび該ホツト
スタンプの周囲にあつて、前記筒体の周方向から
放射状に収束し、相隣る側端部同士で噛み合つて
一体化となることにより、前記ホツトスタンプの
外周面との間で蓋材の周辺部を押圧して、筒体の
端部外周面に突出する外側リムを形成する複数個
のジヨーとから成る蓋締治具を使用するととも
に、該複数個のジヨーのうち、前記積層シートを
丸めて重ね合せた両側端部に対応するジヨーだけ
を加熱保持することを特徴とする食品包装用容器
の製造方法に存する。 以下本発明をさらに詳細に説明する。 本発明により製造される食品包装用容器は第1
図に示すように基本的に筒体1と上下の蓋3から
構成される。 筒体1は、合成樹脂、紙およびアルミ箔からな
る積層シート2を丸めて重ね合せた両側端部を溶
着して成る。 該積層シート2の両外層は、低密度ポリエチレ
ン樹脂単独を除く熱可塑性樹脂である。 この熱可塑性樹脂としては、低密度ポリエチレ
ン樹脂が単独であるものを除けば通常使用される
熱可塑性樹脂、例えば高密度ポリエチレン樹脂が
主体のポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、
ポリエチレンテレフタレート樹脂等が挙げられ
る。なかでも、高密度ポリエチレン樹脂が主体で
あるポリエチレン樹脂が好んで使用される。 ここで、高密度ポリエチレン樹脂とは、通常の
とおり密度0.941g/cm3以上のものをいう。 「高密度ポリエチレン樹脂が主体」とは、高密
度ポリエチレン樹脂単独または他の樹脂とのブレ
ンド物も包含する。 しかしながら、高密度ポリエチレン樹脂単独で
あると、後述するような積層シート2の成形に当
つて良く採用される押出ラミネート成形法におい
て若干不都合な点があるので、他の樹脂とのブレ
ンド物が好んで使用される。 また、ポリプロピレン樹脂とは、同様にポリプ
ロピレン樹脂単独または、押出ラミネート性等が
改善された他の樹脂とのブレンド物も包含する。 しかして、押出ラミネート成形法に要求される
加工性としては、薄物成形性(樹脂が薄くでき
る、つまり加工速度が高速化されるにしたがつ
て、より高速でより薄く成膜し得る性能)の良好
なこと、ネツクイン(Tダイによるフイルムの成
形で、ダイの有効幅よりも押し出されたフイルム
の幅のほうがかなり小さくなる現象、フイルムの
両端部の肉厚が大きくなる。)が小さいことが要
求される。 例えば、高密度ポリエチレン樹脂単独である
と、前記要求をすべて満足することができなかつ
たが、流動性の良い低密度ポリエチレン樹脂をブ
レンドすれば改善されることが判明した。 低密度ポリエチレン樹脂のブレンド量は、高密
度ポリエチレン樹脂に対し10重量%〜25重量%で
あり、あくまで高密度ポリエチレン樹脂が手体で
ある。 ブレンド量がこれにより少いとブレンドしたこ
とによる効果が出ず、逆に多すぎると耐熱性が極
端に低下してしまう。 ちなみに、120℃という熱条件でのレトルト殺
菌では、低密度ポリエチレン樹脂のブレンド量は
前述の通り25重量%が限度である。 なお、ここで低密度ポリエチレン樹脂とは、通
常のとおり密度が0.925以下のものをいう。 積層シート2の積層構成は、一例として筒体の
外面側から、熱可塑性樹脂/紙/アルミ箔/熱可
塑性合成樹脂がある。 また、他例として、筒体の外面側から熱可塑性
合性樹脂/アルミ箔/紙/アルミ箔/熱可塑性合
成樹脂がある。もちろん、こうした例に限られ
ず、より多層の積層構成としても良く、所望に応
じて変更し得る。 とくに、紙の両面側にアルミ箔を配した積層構
成とすると、容器製造中におけるベルトコンベア
等の搬送系、レトルト殺菌釜内への搬送系および
レトルト殺菌中の容器の移動等において、外層の
合成樹脂にしばしば生ずるきずに基づく熱水の浸
水等の不都合がなくなるので好ましい。熱可塑性
合成樹脂、紙およびアルミ箔の各層間には実質的
に接続層がある。この接続層とは両外層となる高
密度ポリエチレン樹脂が主体である熱可塑性合成
樹脂とアルミ箔との間、およびアルミ箔と紙の間
に介在して各層を良好に接着させるためのもので
あり、この目的から接着層としては低密度ポリエ
チレン樹脂を使用することができる。 また、紙とはJIS用語における板紙であり、木
材化学パルプ、砕木パルプ、わらパルプおよび故
紙などを主として配合した厚い紙の総称で板紙抄
紙機で作られたものである。 この紙は、紙質がかたく、こしが強いので包装
材料として良く使用されるものであり、段ボール
原料、黄板紙および白板紙があるが、なかでも白
色紙料を抄き合せた白板紙が好んで使用される。 紙の坪量は通常180〜400g/m2程度である。 さらに、アルミ箔は包装用材料等に良く使用さ
れる通常のものであつて、その厚みは5〜150μ
程度である。 とくに、容器の筒状主体としては5〜20μ、蓋
としては100〜150μ程度のものが好んで使用され
る。 こうした材料からなる積層シート2は、前記し
たように押出ラミネート法等の適宜の成形法で成
形される。 本発明により食品包装用容器を得るには、まず
積層シート2を丸めて重ね合せた両側端部に防水
処理を施すとともに溶着して筒体を形成する。こ
の「防水処理」とは、積層シート2を丸めて重ね
合せた両側端部が、直接内容物と接触したり、外
気に露出しないようにする処理の意味であつて、
その態様は種々考えられるがその好ましい態様を
以下に述べる。 すなわち、積層シート2における合成樹脂と同
種の合成樹脂で両面を被覆したテープ状のアルミ
箔4を使用する。 ここで、積層シート2における合成樹脂と同種
の合成樹脂とは、前記したとおり基本的に低密度
ポリエチレン樹脂単独を除く熱可塑性樹脂である
ことに変りなく、規定内での密度の差等も含むも
のである。 テープ状のアルミ箔4は、第2図に示すイ〜ニ
の工程により積層シートの両側端部に施される。 すなわち、第2図イ〜ロにおいて、積層シート
2の両側端部を、テープ状のアルミ箔4で各々略
く字形に外側から間隙をとつて包囲するとともに
少くとも片方のテープ状のアルミ箔4の一端部を
積層シート2の片側面内において内方に折曲して
挾み込む。 積層シート2の両側端部をテープ状のアルミ箔
4で各々略くの字形に包囲する場合の「略くの字
形」とは、後段における加熱溶融が有効に行なわ
れることを目差すものであつて、その折曲角度は
鈍角でも鋭角でも良いが、好ましくは90度近辺で
ある。こうした角度において、テープ状のアルミ
箔4は積層シート2に対してなるべく片寄りがな
い方が好ましく、さらに図のように外側から適宜
間隙をとつて包囲する。 また、テープ状のアルミ箔4の一端部を、積層
シート2の片側面において内方に折曲して挾み込
むことは、積層シート2の両側端部を略くの字形
に包囲したテープ状のアルミ箔4のうち、片方で
あつても両方であつても良い。とくに両方である
場合には、積層シート2の片側同一面内とする。 次いで、ハの工程で、テープ状のアルミ箔4と
積層シート2の上下の鋭角状の隙間から、バーナ
ー5で対応するテープ状のアルミ箔4と積層シー
ト2の両面を加熱し、両者を溶着可能とする。 こうした特殊な加熱方法により、後段の押圧工
程における糸曳き現象はほとんど解消されるが、
これをより確実にするために次のような配慮をす
る。 すなわち、バーナー5からの炎が積層シート2
を略くの字形に包囲したテープ状のアルミ箔4の
外側にはみ出してしまわないように、金属等適宜
の材質からなる遮蔽板6を設けることが好まし
い。 この遮蔽板6がないと、外側にはみ出した炎に
より、後段において押圧ローラーに直接接する面
側が加熱溶融されることがあり、糸曳きの原因と
なる。遮蔽板6は、テープ状のアルミ箔4に接触
しない範囲でごく近接させることが好ましい。 この時、とくに図示しなかつた、テープ状のア
ルミ箔4のくの字の外側と積層シート2の端面を
接着させるためのエツジローラーを設置するとよ
り好ましい。 なお、テープ状のアルミ箔4と積層シート2の
加熱に当り、前記バーナー5のかわりに赤外線ヒ
ーター、熱風吹付け装置等も適宜採用し得る。 ニの工程では、ハで加熱されたテープ状のアル
ミ箔4と積層シート2を押圧ローラー7の上下の
押圧によつて溶着する。押圧ローラー7の表面は
“テフロン”コーテイング等の表面処理が施され
ていることが好ましい。 こうして、積層シート2の両側端部にテープ状
のアルミ箔4を溶着した後は、テープ状のアルミ
箔4の前記折曲処理が施された側が容器の内面と
なるように丸め、そして重ね合せた両側端部を溶
着して筒体とされる。 この溶着に当り、積層シートの両側端部におけ
るテープ状アルミ箔4の一端部の折曲処理が、例
えば双方のテープ状アルミ箔4に施されている場
合には第3図に示すように、テープ状アルミ箔4
同士を重ねずに単に隣接させて溶着する。 テープ状アルミ箔4の一端部の折曲処理が、第
3図に示すように双方のテープ状アルミ箔4に施
されている場合に、例えば上下に重なり合つたテ
ープ状アルミ箔4同士を溶着すると、該溶着部分
が肉厚になるので実際的ではない。 こうして得られた筒体の重ね合せ部分の内側に
位置した積層シート2の端部は完全にしやへいさ
れ、筒体内部から吸水(内容充填物の水分から)
による不都合は解消される。 さらに、テープ状アルミ箔4の端部も、内容充
填物と接触することがないから食品衛生上も問題
がないのである。 筒体の上下両開口部は、前記積層シートにおけ
る合成樹脂と同種の合成樹脂で内側を被覆したア
ルミ箔からなる蓋材によつて溶着して閉塞され
る。 本発明では、蓋材による筒体の開口部の閉塞に
当り、次の通り配慮する。 すなわち、蓋材による筒体の開口部の閉塞に当
り、第4図に示したようなホツトスタンプ8およ
びジヨー9の組合せからなる蓋締治具を使用す
る。 ホツトスタンプ8は、筒体の長軸方向から上下
両開口部内に進行し、蓋材の中央部を保持するブ
ロツク状のものである。 該ホツトスタンプ8の外面形状および大きさ
は、筒体の上下両開口部の内面形状と相似形であ
つて、かつ若干小さめである。すなわち、ホツト
スタンプ8の外面と筒体の上下両開口部の内面と
の間に蓋材を介在させうる形態である。ホツトス
タンプ8は、所望温度に適宜加熱調節し得るもの
である。 ジヨー9は、第4図に示すように、前記ホツト
スタンプ8の周囲に複数個あつて、前記筒体の周
方向から放射状に収束し、相隣る側端部同士で噛
み合つて一体化となる。 ジヨー9は、筒体の周方向から放射状に収束
し、相隣る側端部同士で噛み合つて一体化となる
ことにより、前記ホツトスタンプ8の外周面との
間で蓋材の周辺部を押圧し、筒体の端部外周面に
突出する外側リム10を形成する。 ジヨー9が、前記筒体の周方向から放射状に収
束し、相隣る側端部同士で噛み合つて一体化とな
る形態は第4図ハに示す。すなわち、ジヨー9の
側端部は、薄板状体11を上下方向すなわち前記
筒体の長軸方向に適宜間隔をとつて複数枚重ねた
略くし状断面を形成する。相隣るジヨー9の側端
部は、互いに密に摺り合うように調整されれば良
く、適宜スペーサー等を介したものであつても良
い。 こうして、複数のジヨー9が収束してその側端
部同士で噛み合つて一体化となり、前記ホツトス
タンプ8の外周面との間で蓋材の周辺部を押圧
し、筒体の端部外周面に突出する外側リム10を
形成すると、継目12(ジヨー9による非押圧個
所)が発生する。この継目12は、複数個のジヨ
ー9の収束一体化により蓋材に対して押圧力を出
すために必然的に形成される形跡である。 本発明では、この継目12の高さ(筒体の長軸
方向に沿う)は、蓋材3の外側リム10の高さ
(幅)の半分以下とすることが好ましい。 この継目を、蓋材3の外側リム10の半分以下
にしないこと、内容物充填後の容器をレトルト殺
菌した場合に、レトルト条件により若干差はある
が、ほとんど蓋材から浸水することになり、レト
ルト殺菌対応の容器としては極めて不都合であ
る。 複数個のジヨー9の収束一体化により生じる継
目12の高さを、蓋材の外側リムの高さの半分以
下とするには、ジヨー9の相隣る側端部における
互いに噛み合う薄板状体それ自体の厚み(高さ)
を、外側リム10の高ささの半分以下とすること
により達成される。 さらに、本発明では下記の点を考慮して、ジヨ
ー9を特殊な形状とすることが好ましい。 すなわち、蓋材3の外側リム10には、ホツト
スタンプ8およびジヨー9の押圧により蓋材3の
アルミ箔を圧縮しながら溶着させる事により、継
目12に形成された非押圧部へのアルミ箔の逃げ
だけでなく、アルミ箔が内側へ折込む。この態様
を第6図ロに示す。この折込みは角形の容器の場
合には、そのコーナー部に多く発生する。 この折込みは、筒体の積層シートの表面層であ
る合成樹脂を打ち破り、ピンホールを生じさせ
る。 このピンホールの発生により、容器をレトルト
殺菌したときに吸水してしまい、該容器はレトル
ト殺菌対応の容器としてははなはだ不都合であ
る。 本発明は、こうした折込みによる不都合を防ぐ
ため、次のような配慮を施しておくことが好まし
い。 すなわち、第5図イに示すように、ジヨー9の
前記蓋材3の外側リム10と対応する内周面の幅
方向(高さ方向)に、蓋材3の押圧時における外
側リム10のための逃げ溝13を複数本伸長させ
て設けている。該逃げ溝13は、第5図イに示す
態様に限られず、例えば、ジヨー9の幅方向(高
さ方向)に対して斜めに伸長するものであつても
良い。 該逃げ溝13の断面形状は、例えば半円形、三
角形、矩形であつて、とくに矩形である場合に
は、ジヨー9の内周面と対応する辺は最も長い辺
とし、いわゆる広口開放の溝とすることが好まし
い。 逃げ溝13は、複数のジヨー9が収束してその
側端部同士で噛み合つて一体化となる時に生じる
多少のズレを考慮して、複数本設ける。 第5図イでは、逃げ溝13を便宜的に5本設け
た場合を示す。 こうした複数本の逃げ溝13のうち、前記蓋材
3の外側リム10のコーナー部突端と対応する溝
(第5図イでは中央の溝に相当)は、隣接する他
の逃げ溝よりも大きくするのが好ましい。 中央の大きな逃げ溝13は、蓋材3の外側リム
10の折曲げた先端が納まる深さを有し、また隣
接する他の逃げ溝13は、蓋材3のうち、折曲げ
たアルミ箔部分が納まる深さを有すれば充分であ
る。 逃げ溝13の大きさが、こうした設定より大き
すぎると、内部浸水の原因となり、逆に逃げ溝1
3が小さすぎたり、あるいは数が少ないと、筒体
3の表面層への折込み14が内側に起こり、ピン
ポール発生による吸水が起こつてしまう。 各逃げ溝13の相互の間隔は、蓋材3の厚み等
の設定要因があるが、一般的に数ミリで良い。 さらに、各逃げ溝13は、ジヨー9の下方に向
うに従つて、順次深溝となるようなテーパーをつ
けてあつても良い。 さらに、本発明では、下記の点を考慮して複数
個のジヨーのうちの一部に特殊な工夫を施してい
る。 すなわち、本発明の容器の製造に当つては、ホ
ツトスタンプ8およびジヨー9の押圧により、蓋
材3を圧縮しながら積層シートからなる筒体に溶
着する。 この際、蓋材3と溶着する筒体の積層シートの
溶着部、すなわち重ね合せた両側端部(積層シー
トが2枚重ねになる部分)の一部に溶着不良個所
が発出する。 この原因は、前記したとおり積層シートの溶着
部においては、ホツトスタンプ8の熱は積層シー
トの厚み方向から伝導しにくく、したがつて当該
部分が加熱不足になるためである。 こうした不都合を解消しようとして、ホツトス
タンプ8をより高温に加熱させると、一重部分
(前記積層シートの溶着部以外の部分)が過熱状
態となつて、該部分の熱可塑性樹脂が流出してし
まい、シール効果がなくなつてしまうのである。 本発明では、こうした点をふまえ、積層シート
の重ね合せた両側端部における加熱不足による溶
着不良を解消するため、ホツトスタンプによる加
熱に加えて、複数個のジヨーのうち、前記積層シ
ートの重ね合せた両側端部に対応するジヨーだけ
を加熱保持するのである。 ジヨーの加熱保持は、蓋締部における積層シー
トの溶着部(筒体の重ね合せ部)での段差と、蓋
材の面の空隙を埋め込むだけの溶融した樹脂量が
充分に得られるように行なうものであつて、例え
ば、容器の筒体の外層樹脂がポリエチレン樹脂の
場合、厚み等により多少異なるがホツトスタンプ
が200℃とすると、ジヨーの加熱は60〜100℃程度
である。 ジヨーの加熱保持は形態は、ホツトスタンプの
加熱保持と同様に、所望の温度に設定かつ調節し
得るものであればいかなる形態でも良い。 本発明で得た食品包装用容器は、中身である食
品例えば液体飲料等を充填した後、通常のレトル
ト殺菌に適用される。 以上、詳述したとおり本発明によれば、合成樹
脂、紙およびアルミ箔からなる積層シートを主体
として使用することの利点はそのまま保有すると
ともに、レトルト殺菌が可能であり、したがつて
内容充填物の種類が著しく豊富となることは勿
論、容器の蓋締部における筒体の重ね合せ部に形
成された溶着不足部分からの浸水による変形が起
こることのない容器が製造されるのである。 以下本発明を実施例に基づいてさらに説明する
が、本発明はその要旨を越えぬ限り、以下の実施
例には限定されない。 実施例 1 筒体形成用の積層シート、該積層シートの接合
部を被覆するためのテープ状アルミ箔および蓋材
を押出ラミネート法等により、次のような構成に
製造した。 筒体形成用の積層シート(幅240mm):外層側、
ポリエチレン樹脂(1)(20μ)/LDPE(2)(20μ)/ア
ルミ箔(3)(12μ)/LDPE(2)(20μ)/板紙(270
g/m2)/LDPE(2)(20μ)/アルミ箔(3)(12μ)/
LDPE(2)(20μ)/ポリエチレン樹脂(1)(45μ)、 内層側 テープ状アルミ箔(幅20mm):ポリエチレン樹
脂(1)(25μ)/LDPE(2)(25μ)/アルミ箔(3)
(25μ)/LDPE(2)(25μ)/ポリエチレン樹脂(1)
(25μ) 蓋材(幅90mm):内層側、ポリエチレン樹脂(1)
(50μ)/LDPE(2)(30μ)/アルミ箔(3)′(130μ) (1) 高密度ポリエチレン樹脂(ノバテツク
JVO40、MI.−5.0、ρ=0.968、ノバテツクは
三菱化成工業(株)の登録商標)80重量%と低密度
ポリエチレン樹脂(ノバテツク−L、L−300、
M.I.=3.5、ρ=0.922)20重量%のブレンド物。 (2) 低密度ポリエチレン樹脂(ノバテツク−L、
L−300、M.I.=3.5、ρ=0.922、ノバテツク−
Lは三菱化成工業(株)の登録商標) (3) 両面に通常のウレタン系アンカーコート剤で
処理したもの。 (3) LDPEと接する片面側のみに通常のウレタン
系アンカーコート剤で処理したもの。 こうした部材から、水700mlを内容物として充
填した第1図に示したような上下に蓋のある容器
を製造した。(エフ、エル、ヘツセルマシーネン
フアブリークA.G.製、HYPAシステム装置によ
る。) 得られた容器の筒体の接合部は第3図のように
した。 なお、該接合部におけるテープ状アルミ箔4
(幅20mm)の末折曲端部側の幅は約7mmであつた。
さらに、蓋材の外側リムの高さ(幅)は3mmであ
つた。 蓋材の閉塞に当つては、次の配慮をした。 すなわち、前記筒体の上下両開口部の内面形状
と相似形で、かつ若干小さいブロツク体のホツト
スタンプおよび該ホツトスタンプの周囲に4つあ
つて、前記筒体の周方向から放射状に収束して一
体化となるジヨーからなる蓋締治具を使用した。
(第4図イ〜ハのとおり) ジヨーは、相隣るジヨーの側端部が互いに噛み
合うように、上下方向に1mm厚のステンレス板を
上下方向において交互に5枚ずつ重ねたような形
態であり、さらに該ジヨーには第5図に示すよう
に5本の逃げ溝が設けてある。逃げ溝の断面形状
は、直角三角形であつて、中央の逃げ溝は、深さ
0.5mm、底辺1mm、他の逃げ溝は深さ0.3mm、底辺
0.6mmであり、逃げ溝の間隔は各3mmである。 こうした複数個のジヨーのうち、前記積層シー
トを丸めて重ね合せた両側端部に対応するジヨー
だけに、加熱ヒーター(米国・ワツトロー社製、
カートリツジヒーターTYPE)および温度調節
計(米国フエンオール社製、67000シリーズ・ミ
ゼツトサーモスイツチ)を埋込み、所望温度に加
熱保持できるようにした。 内容物の充填は、液温85℃で行ない、その後ホ
ツトスタンプの設定温度を200℃とし、加熱ジヨ
ー(積層シートを丸めて重ね合せた両側端部に対
応するジヨー)の表面温度を表−1に示す各温度
に変えて8本ずつ蓋締し、さらに水冷して充填容
器を製造した。 蓋締部の外観は、すべて蓋略第5図ロに示すよ
うになり、ジヨーのコーナー部に相当する蓋材の
外側リムには、内側への折込みがみられず、逃げ
溝に折込みが吸収されるため、折込みは外側へ張
出していた。 得られた充填容器の蓋締部における筒体の重ね
合せ部の耐水性(溶着の良否)を見るため、容器
をメチレンブルーアルコール溶液に浸漬した。 溶着不良であれば、筒体の積層シートの紙が吸
水して青色に着色するので容易に判定できる。 加熱ジヨーの温度別による吸水した容器の本数
を数えた。その結果を表−1に示した。 また、加熱ジヨーの表面温度を90℃として、同
様に製造した充填容器について、下記の条件でレ
トルト殺菌した。 なお使用した殺菌装置は、ROTOMAT
RSE・2型・熱水回転式レトルト(西独、stock
社製)である。レトルト殺菌条件:初期品温19℃
から昇温時間3分で122℃に達せしめ、122℃−32
分間保持する。設定圧力2.2Kg/cm2(ゲージ圧)、
冷却15分(同設定圧力下)、レトルト釜中の容器
保持ケージの回転数8r.p.m. レトルト殺菌後の容器は、浸水、破袋、変形お
よび内容物のもれもみられず、殺菌前の外観と全
く変らず正常であつた。 殺菌後の容器の重量増加は0.4g(ほとんど外
層樹脂が吸湿した分と思われる)であつた。 さらに、該容器をダンボール箱(20本入)に詰
め、4段積みにして一週間保存し、外観の再検査
を行なつたが、異常は何らみとめられなかつた。 比較例 ジヨーを何ら加熱保持しなかつた他は、実施例
と全く同様の操作を行ない、8本の充填容器を得
た。 こうして得られた充填容器を、実施例と同様に
メチレンブルーアルコール溶液に浸漬して、吸水
した容器の本数を数えた。その結果を表−1に示
した。 さらに、本比較例と全く同様の操作で、100本
の充填容器を得、次いで実施例と同じ条件でレト
ルト殺菌した。 レトルト殺菌後の容器は、100本中82本が、蓋
締部における筒体の重ね合せ部に浸水がみられ
た。 レトルト殺菌の容器の重量増加は、0.6〜1.7g
であつた。浸水した個所の面積は、合計すると容
器全体の約10%以下であり、インキのにじみや皮
膜のしわもみられなく、外観上は正常であつた。 しかし、該容器をダンボール箱(20本入)に詰
め、4段積みにして一週間保存し、外観の再検査
を行なつたところ、最下段のダンボール箱中の容
器は、20本中5本も、容器の外表面に、しわや小
さな折れが発生していた。
【表】
【表】
表−1から明らかなように、加熱ジヨーを使用
することによる効果は顕著である。 加熱ジヨーの表面温度が100℃の場合、容器に
浸水はみられなかつたが、蓋締時に外層樹脂のひ
つつきがあり、若干過熱ぎみと判断される。
することによる効果は顕著である。 加熱ジヨーの表面温度が100℃の場合、容器に
浸水はみられなかつたが、蓋締時に外層樹脂のひ
つつきがあり、若干過熱ぎみと判断される。
第1図は本発明で得られる容器の概略斜視図、
第2図はテープ状のアルミ箔と積層シートとの溶
着態様を示す概略図、第3図は容器筒体の接合部
を切断した部分断面拡大図、第4図は本発明で使
用する蓋締治具の態様を示す概略図、第5図イは
本発明の実施例で使用するジヨーの態様を示す概
略図、同じくロは実施例で発生する継目および折
込みの態様を示す概略図、第6図は従来例で発生
する継目および折込みの態様を示す概略図であ
る。 1:筒体、2:筒体を構成する積層シート、
3:蓋材、4:テープ状アルミ箔、8:ホツトス
タンプ、9:ジヨー、10:外側リム、12:継
目、13:逃げ溝、14:折込み。
第2図はテープ状のアルミ箔と積層シートとの溶
着態様を示す概略図、第3図は容器筒体の接合部
を切断した部分断面拡大図、第4図は本発明で使
用する蓋締治具の態様を示す概略図、第5図イは
本発明の実施例で使用するジヨーの態様を示す概
略図、同じくロは実施例で発生する継目および折
込みの態様を示す概略図、第6図は従来例で発生
する継目および折込みの態様を示す概略図であ
る。 1:筒体、2:筒体を構成する積層シート、
3:蓋材、4:テープ状アルミ箔、8:ホツトス
タンプ、9:ジヨー、10:外側リム、12:継
目、13:逃げ溝、14:折込み。
Claims (1)
- 1 低密度ポリエチレン樹脂単独を除く熱可塑性
樹脂を両外層とした合成樹脂、紙およびアルミ箔
からなる積層シートを丸めて重ね合せた両側端部
に防水処理を施すとともに溶着して筒体を形成
し、得られた筒体の上下両開口部を、前記積層シ
ートにおける合成樹脂と同種の合成樹脂で内面を
被覆したアルミ箔からなる蓋材で閉塞して容器を
製造する方法であつて、蓋材による筒体の開口部
の閉塞に当り、筒体の長軸方向から開口部内に進
行し、蓋材の中央部を保持するブロツク状のホツ
トスタンプおよび該ホツトスタンプの周囲にあつ
て、前記筒体の周方向から放射状に収束し、相隣
る側端部同士で噛み合つて一体化となることによ
り、前記ホツトスタンプの外周面との間で蓋材の
周辺部を押圧して、筒体の端部外周面に突出する
外側リムを形成する複数個のジヨーとからなる蓋
締治具を使用するとともに、該複数個のジヨーの
うち、前記積層シートを丸めて重ね合せた両側端
部に対応するジヨーだけを加熱保持することを特
徴とする食品包装用容器の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55176907A JPS57100054A (en) | 1980-12-15 | 1980-12-15 | Manufacture of vessel for packing food |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55176907A JPS57100054A (en) | 1980-12-15 | 1980-12-15 | Manufacture of vessel for packing food |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57100054A JPS57100054A (en) | 1982-06-22 |
| JPH0156896B2 true JPH0156896B2 (ja) | 1989-12-01 |
Family
ID=16021834
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP55176907A Granted JPS57100054A (en) | 1980-12-15 | 1980-12-15 | Manufacture of vessel for packing food |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS57100054A (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS534555A (en) * | 1976-07-02 | 1978-01-17 | Fuji Photo Film Co Ltd | Beam scanning device |
| JPS54142280A (en) * | 1978-04-27 | 1979-11-06 | Takeuchi Press | Method of molding closed vessel having body comprised of laminate |
-
1980
- 1980-12-15 JP JP55176907A patent/JPS57100054A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57100054A (en) | 1982-06-22 |
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