JPH0159248B2 - - Google Patents
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- JPH0159248B2 JPH0159248B2 JP55147330A JP14733080A JPH0159248B2 JP H0159248 B2 JPH0159248 B2 JP H0159248B2 JP 55147330 A JP55147330 A JP 55147330A JP 14733080 A JP14733080 A JP 14733080A JP H0159248 B2 JPH0159248 B2 JP H0159248B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- serinane
- type
- type sesquiterpenes
- sesquiterpenes
- germacrane
- Prior art date
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- Expired
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- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
Description
本発明は抗肝炎剤に関する。
本発明者は抗肝炎作用、特に肝炎予防作用を有
する物質を永年に亘つて探究し、数多くの物質に
ついてスクリーニング試験を行なつた結果、古来
から薬用に供されている生薬のうち、天台鳥薬
(てんだいうやく)、莪〓(がじゆつ)及び白朮
(びやくじゆつ)に新規な薬効として抗肝炎作用
のあることを見出し本発明を完成した。 天台鳥薬〔学名:リンデラ ラデイツクス
(Linderae Radix)、くすのき科〕は中国中南部
の原産で、根の紡鍾状に長く太つた部分を薬用に
供し、芳香性健胃薬、いたみどめとして消化管機
能の衰えた症状に用いている。又、莪〓〔学名:
ゼドアリア リゾーマ(Zedoariae Rhizoma)、
しようが科〕はシネオール、セスキテルペンアル
コール、カンフエン等を含む精油、その他脂肪
油、澱粉質、粘液質及びゴム質等を含み、芳香性
健胃薬として家庭薬の原料として用いる他、幼児
のひきつけで時々高熱を発する症状に用いてい
る。更に白朮〔学名:アトラクテイロデイスリゾ
ーマ(Atractylodis Rhizoma)、きく科〕はおけ
ら(植物名)の根部を採取乾燥したもので、健胃
薬として〓用し、又、屠蘇散の製造に使用してい
る。従つて、天台烏薬、莪〓及び白朮に抗肝炎作
用のあることは従来全く知られておらず、本発明
者が初めて見出したものである。 これらの生薬から有効成分を抽出・精製して分
析した結果、抗肝炎作用を有する物質は、リンデ
スレン、リンデレン、シエデユロン及びアトラク
チロン等のセリナン型セスキテルペン類及びリン
デラン、リンデルラクトン等のゲルマクラン型セ
スキテルペン類であることを確認した。 抗肝炎作用はセリナン型セスキテルペン類及び
ゲルマクラン型セスキテルペン類そのもののみに
限られず、天台鳥薬、莪〓並に白朮の有機溶媒抽
出エキス、又は、これら生薬を直接に若くは前記
有機溶媒抽出エキスを、水蒸気蒸留して得た精油
分にも抗肝炎作用が認められる。 本発明の、セリナン型セスキテルペン類及び/
又はゲルマクラン型セスキテルペン類を有効成分
とする、有機溶媒による抽出エキス及び水蒸気蒸
留による精油分の薬理効果及び急性毒性について
説明する。薬理効果としては、表1に示す後述の
製造例1ないし6で製造した有機溶媒による抽出
エキス又は水蒸気蒸留による精油分を被検薬とし
て用い、(i)四塩化炭素肝障害発症予防効果、(ii)ガ
ラクトサミン肝障害発症予防効果及び(iii)エチオニ
ン肝障害発症予防効果について試験した。
する物質を永年に亘つて探究し、数多くの物質に
ついてスクリーニング試験を行なつた結果、古来
から薬用に供されている生薬のうち、天台鳥薬
(てんだいうやく)、莪〓(がじゆつ)及び白朮
(びやくじゆつ)に新規な薬効として抗肝炎作用
のあることを見出し本発明を完成した。 天台鳥薬〔学名:リンデラ ラデイツクス
(Linderae Radix)、くすのき科〕は中国中南部
の原産で、根の紡鍾状に長く太つた部分を薬用に
供し、芳香性健胃薬、いたみどめとして消化管機
能の衰えた症状に用いている。又、莪〓〔学名:
ゼドアリア リゾーマ(Zedoariae Rhizoma)、
しようが科〕はシネオール、セスキテルペンアル
コール、カンフエン等を含む精油、その他脂肪
油、澱粉質、粘液質及びゴム質等を含み、芳香性
健胃薬として家庭薬の原料として用いる他、幼児
のひきつけで時々高熱を発する症状に用いてい
る。更に白朮〔学名:アトラクテイロデイスリゾ
ーマ(Atractylodis Rhizoma)、きく科〕はおけ
ら(植物名)の根部を採取乾燥したもので、健胃
薬として〓用し、又、屠蘇散の製造に使用してい
る。従つて、天台烏薬、莪〓及び白朮に抗肝炎作
用のあることは従来全く知られておらず、本発明
者が初めて見出したものである。 これらの生薬から有効成分を抽出・精製して分
析した結果、抗肝炎作用を有する物質は、リンデ
スレン、リンデレン、シエデユロン及びアトラク
チロン等のセリナン型セスキテルペン類及びリン
デラン、リンデルラクトン等のゲルマクラン型セ
スキテルペン類であることを確認した。 抗肝炎作用はセリナン型セスキテルペン類及び
ゲルマクラン型セスキテルペン類そのもののみに
限られず、天台鳥薬、莪〓並に白朮の有機溶媒抽
出エキス、又は、これら生薬を直接に若くは前記
有機溶媒抽出エキスを、水蒸気蒸留して得た精油
分にも抗肝炎作用が認められる。 本発明の、セリナン型セスキテルペン類及び/
又はゲルマクラン型セスキテルペン類を有効成分
とする、有機溶媒による抽出エキス及び水蒸気蒸
留による精油分の薬理効果及び急性毒性について
説明する。薬理効果としては、表1に示す後述の
製造例1ないし6で製造した有機溶媒による抽出
エキス又は水蒸気蒸留による精油分を被検薬とし
て用い、(i)四塩化炭素肝障害発症予防効果、(ii)ガ
ラクトサミン肝障害発症予防効果及び(iii)エチオニ
ン肝障害発症予防効果について試験した。
【表】
なお、いずれの試験においても、同様の薬効を
有する既知物質α―メルカプトプロピオニールグ
リシン(商品名チオラ、以下、α―MPGとす
る。)及びプロトポルフイリンナトリウム(以下、
NAPPとする。)を対照薬として使用した。 (i) 四塩化炭素肝障害発症予防効果 体重18〜20gのdd系雄性マウス10匹を1群
として、各被検薬をアラビアゴム末と混合懸濁
させ、1日に2回、3日間経口投与し、第5回
目の投与と同時に四塩化炭素1.2%オリブ油溶
液を体重1Kg当り2ml皮下注射し、第6回目の
投与から1時間経過後、腹部大動脈から採血
し、血清中のGOT及びGPT値を測定した。四
塩化炭素無処理群及び四塩化炭素処理群を対照
群として比較した結果を表2に示す。
有する既知物質α―メルカプトプロピオニールグ
リシン(商品名チオラ、以下、α―MPGとす
る。)及びプロトポルフイリンナトリウム(以下、
NAPPとする。)を対照薬として使用した。 (i) 四塩化炭素肝障害発症予防効果 体重18〜20gのdd系雄性マウス10匹を1群
として、各被検薬をアラビアゴム末と混合懸濁
させ、1日に2回、3日間経口投与し、第5回
目の投与と同時に四塩化炭素1.2%オリブ油溶
液を体重1Kg当り2ml皮下注射し、第6回目の
投与から1時間経過後、腹部大動脈から採血
し、血清中のGOT及びGPT値を測定した。四
塩化炭素無処理群及び四塩化炭素処理群を対照
群として比較した結果を表2に示す。
【表】
* 平均値±標準誤差
本発明のセリナン型セスキテルペン類及び/
又はゲルマクラン型セスキテルペン類を有効成
分とする抽出エキス及び精油分は、マウスの四
塩化炭素肝障害において見られるGOT,GPT
値の上昇を抑制し、既知同薬効のα―MPG及
びNAPPよりも少量で効果があり、特に精油
分は著しい効果を認めた。 (ii) ガラクトサミン肝障害発症予防効果 体重180〜200gのウイスター系雄性ラツト10
匹を1群として、各被検薬をアラビアゴム末と
混合懸濁させ、経口投与し、1時間後にガラク
トサミン塩酸塩を体重1Kg当り300mg腹腔内投
与し、20時間経過後腹部大動脈から採血し、血
清中のGOT及びGPT値を測定した。ガラクト
サミン無処理群及びガラクトサミン処理群を対
照群として比較した結果を表3に示す。 本発明のセリナン型セスキテルペン類及び/
又はゲルマクラン型セスキテルペン類を有効成
分とする抽出エキス及び精油分は、対照薬とし
て用いたα―MPG及びNAPPと同等の肝障害
発症予防効果が認められ、特に精油分は対照薬
の1/3の投与量で同等の効果が得られた。
本発明のセリナン型セスキテルペン類及び/
又はゲルマクラン型セスキテルペン類を有効成
分とする抽出エキス及び精油分は、マウスの四
塩化炭素肝障害において見られるGOT,GPT
値の上昇を抑制し、既知同薬効のα―MPG及
びNAPPよりも少量で効果があり、特に精油
分は著しい効果を認めた。 (ii) ガラクトサミン肝障害発症予防効果 体重180〜200gのウイスター系雄性ラツト10
匹を1群として、各被検薬をアラビアゴム末と
混合懸濁させ、経口投与し、1時間後にガラク
トサミン塩酸塩を体重1Kg当り300mg腹腔内投
与し、20時間経過後腹部大動脈から採血し、血
清中のGOT及びGPT値を測定した。ガラクト
サミン無処理群及びガラクトサミン処理群を対
照群として比較した結果を表3に示す。 本発明のセリナン型セスキテルペン類及び/
又はゲルマクラン型セスキテルペン類を有効成
分とする抽出エキス及び精油分は、対照薬とし
て用いたα―MPG及びNAPPと同等の肝障害
発症予防効果が認められ、特に精油分は対照薬
の1/3の投与量で同等の効果が得られた。
【表】
* 平均値±標準誤差
(iii) エチオニン肝障害発症予防効果 体重180〜200gのウイスター系雄性ラツト10
匹を1群として、各被検薬をアラビアゴム末と
混合懸濁させ、経口投与し1時間後にエチオニ
ンを体重1Kg当り1000mg腹腔内投与し、20時間
経過後、腹部大動脈から採血し、血清中の
GOT及びGPT値を測定した。エチオニン無処
理群及びエチオニン処理群を対照群として比較
した結果を表4に示す。
(iii) エチオニン肝障害発症予防効果 体重180〜200gのウイスター系雄性ラツト10
匹を1群として、各被検薬をアラビアゴム末と
混合懸濁させ、経口投与し1時間後にエチオニ
ンを体重1Kg当り1000mg腹腔内投与し、20時間
経過後、腹部大動脈から採血し、血清中の
GOT及びGPT値を測定した。エチオニン無処
理群及びエチオニン処理群を対照群として比較
した結果を表4に示す。
【表】
* 平均値±標準誤差
本発明のセリナン型セスキテルペン類及び/
又はゲルマクラン型セスキテルペン類を有効成
分とする抽出エキス及び精油分は、製造例1及
び2で得たエキスが対照薬として用いたα―
MPG及びNAPPと同等の、血清中GOT、
GPT値の上昇を抑制する効果を有し、特に精
油分は少量の投与量で対照薬と同等以上の効果
を示した。 (iv) 急性毒性 体重18〜20gのdd系雄性マウス15匹を1群
とし各被検薬及び対照薬を経口投与し、3日間
の致死数からLD50を求めた。観察期間中は水、
飼料ともに自由に与えた。その結果を表5に示
す。 体重1Kg当り1500mgの投与量でも、いずれも
死亡するものが無く、従つて本発明のセリナン
型セスキテルペン類及び/又はゲルマクラン型
セスキテルペン類を有効成分とする抽出エキス
及び精油分は急性毒性が弱いことが明らかであ
る。
本発明のセリナン型セスキテルペン類及び/
又はゲルマクラン型セスキテルペン類を有効成
分とする抽出エキス及び精油分は、製造例1及
び2で得たエキスが対照薬として用いたα―
MPG及びNAPPと同等の、血清中GOT、
GPT値の上昇を抑制する効果を有し、特に精
油分は少量の投与量で対照薬と同等以上の効果
を示した。 (iv) 急性毒性 体重18〜20gのdd系雄性マウス15匹を1群
とし各被検薬及び対照薬を経口投与し、3日間
の致死数からLD50を求めた。観察期間中は水、
飼料ともに自由に与えた。その結果を表5に示
す。 体重1Kg当り1500mgの投与量でも、いずれも
死亡するものが無く、従つて本発明のセリナン
型セスキテルペン類及び/又はゲルマクラン型
セスキテルペン類を有効成分とする抽出エキス
及び精油分は急性毒性が弱いことが明らかであ
る。
【表】
以上の試験例から明らかなように、セリナン型
セスキテルペン類及び/又はゲルマクラン型セス
キテルペン類を有効成分とする有機溶媒抽出エキ
ス、及び精油分は経口投与によつて抗肝炎作用を
発揮させることができる。成人の治療に用いられ
る場合の投与量は、上記各試験の結果から考察す
ると、1回50〜150mg、1日2〜3回程度の服用
で有効と推定されるが、有機溶媒抽出エキスの場
合は1回100〜150mg、1日2〜3回、又精油分の
場合は1回50〜100mg、1日2〜3回の服用が好
ましいと考えられる。投与に当つては胃腸管から
の吸収に好適な形態で提供されることが望まし
い。 次に、生薬からのセリナン型セスキテルペン類
及び/又はゲルマクラン型セスキテルペン類を有
効成分とする抗肝炎剤の製造方法について説明す
る。天台鳥薬、莪〓又は白朮を非極性有機溶媒又
は極性有機溶媒に浸漬し、有効成分を抽出した
後、過し、濃縮して、セリナン型セスキテルペ
ン類及び/又はゲルマクラン型セスキテルペン類
を5%以上含有する抽出エキスを得る。非極性有
機溶媒としては、n―ヘキサン、エーテル、石油
エーテル及び酢酸エチル等が使用可能であり、極
性有機溶媒としてはメタノール、エタノール等が
使用可能である。生薬からの抽出にあたつては冷
浸、湿浸によつて行う。濃縮は、減圧濃縮、限外
過等の方法により行い、必要な場合には有機溶
媒を留去して乾固し、あるいは冷結乾燥する。 セリナン型セスキテルペン類及び/又はゲルマ
クラン型セスキテルペン類を有効成分とする抗肝
炎剤を、水蒸気蒸留により製造する場合は、上記
の生薬、天台鳥薬、莪〓又は白朮を直接に水蒸気
蒸留し、留出液を分液漏斗により振盪・分離等の
操作を行ない有効成分である精油分を得る。又、
生薬を直接使用するばかりでなく、前述した天台
鳥薬、莪〓又は白朮の有機溶媒抽出液を用いて水
蒸気蒸留を行ない有効成分である精油分を得るこ
とも可能である。精油分はセリナン型セスキテル
ペン類及び/又はゲルマクラン型セスキテルペン
類を10%以上含有し、前述した薬理試験の結果で
は有機溶媒抽出エキスよりも薬効が強い。 上記、抽出エキス及び精油分の物性は次の通り
である。味は少々苦く、芳香を有する淡黄乃至褐
色を帯びた油性乃至は粘性の物質で、水には溶け
ない。これらを、シリカゲルGを吸着剤としてn
―ヘキサン:酢酸エチル=10:1の展開溶媒を用
いて展開し、エールリツヒ試薬で発色させた薄層
クロマトグラフイーのパターンを図に示す。更に
エールリツヒ試薬陽性のセリナン型セスキテルペ
ン類及び/又はゲルマクラン型セスキテルペン類
をガスクロマトグラフイー(装置:日立163型、
検出管:FID、分離管:1.5%OV1、分離温度:
140℃、キヤリヤーガス:窒素ガス25ml/min、
インテグレータ:タケダ理研TR―2217)により
定量した。以上の結果から、本発明のセリナン型
セスキテルペン類はリンデスレン、リンデレン、
シエデユロン及びアトラクチロンであり、ゲルマ
クラン型セスキテルペン類はリンデラン、リンデ
ルラクトンであることを確認した。 以上述べた如く、天台鳥薬、莪〓又は白朮等の
生薬に含まれるセリナン型セスキテルペン類及
び/又はゲルマクラン型セスキテルペン類を有効
成分とする抗肝炎剤は製剤例に示す様な剤型で経
口投与することにより、優れた抗肝炎作用を発揮
し、新規な抗肝炎剤として極めて有用性の高いも
のであり、又、生薬からの抽出方法は比較的簡単
であり、原料生薬も容易に入手出来且つ比較的安
価であるので、製造コストも安価となる等産業上
利用性の高いものである。 次に、本発明の製造例並に組剤例を示して具体
的に説明する。 製造例 1 粗切した天台鳥薬1Kgに5の石油エーテルを
加え、3回温浸し、抽出液を濃縮・乾固し、乾燥
エキス200gを得た。この乾燥エキスは薄層クロ
マトグラフイー及びガスクロマトグラフイーによ
り分析した結果、エールリツヒ試薬で陽性となる
セリナン型セスキテルペン及びゲルマクラン型セ
スキテルペン類を総量として8.9%含有するもの
であつた。 製造例 2 粗切した莪〓1Kgに5のn―ヘキサンを加
え、3回温浸し、抽出液を濃縮・乾固し、乾燥エ
キス21.8gを得た。この乾燥エキスは製造例1の
場合と同様に定量するとき、セリナン型及びゲル
マクラン型総セスキテルペン量として15.8%を含
有していた。 製造例 3 粗切した白朮1Kgに5のn―ヘキサンを加
え、3回温浸し、抽出液を濃縮・乾固し、乾燥エ
キス18.5gを得た。この乾燥エキスは製造例1の
場合と同様に定量するときセリナン型セスキテル
ペンであるアトラクチロンを20%含有していた。 製造例 4 粗切した天台鳥薬1Kgに5のメタノールを加
え、3回温浸し、50℃以下に保ちながら減圧濃縮
し、飴状となるまで溶媒を留去し、次いでこの飴
状濃縮物に2の水を加え、水蒸気蒸留して精油
分11mlを得た。精油分を無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、製造例1の場合と同様に定量するときセ
リナン型及びゲルマクラン型の総セスキテルペン
量として42.5%を含有していた。 製造例 5 粗切した莪〓1Kgに5のメタノールを加え、
3回温浸し、60℃以下に保ちながら減圧濃縮して
飴状濃縮物とし、これを少量のメタノールに溶解
し、5のn―ヘキサンを加えて3回振盪分離を
繰返し、n―ヘキサン抽出液を濃縮・乾固して、
n―ヘキサン抽出エキス17gを得た。このエキス
を製造例1の場合と同様に定量するとき、セリナ
ン型及びゲルマクラン型総セスキテルペン量とし
て35.5%を含有していた。 製造例 6 粗切した白朮5Kgに20のメタノールを加え、
3回温浸し、60℃以下に保ちながら減圧濃縮して
飴状濃縮物とし、これを水蒸気蒸留して、精油分
80gを得た。この精油分を製造例1の場合と同様
に定量するとき、セリナン型セスキテルペンであ
るアトラクチロンを45%含有していた。 なお、以上の製造例を通じて、温度は100℃以
下、好ましくは60℃以下とすべきである。 製剤例 1 液体製剤 製造例4で得た精油分 オリブ油100mg 200mg 計300mg (1バイヤル分) オリブ油に精油分を完全に溶解し、バイヤルに
詰めて密封する。 製造例 2 錠剤 製造例4で得た精油分 馬鈴薯澱粉 ステアリン酸マグネシウム10.0g 19.5g 0.5g 計 30g (100錠分) 精油分と馬鈴薯澱粉とを混合し、水を加えて練
合したものを、1mm×1mmの網目のスクリーンを
有する造粒機を通して顆粒状とし、乾燥後、No.16
メツシユ(B.S)の篩で整粒する。次に、この顆
粒をステアリン酸マグネシウムと混和し、打錠機
で1錠300mgの錠剤とした。又、この錠剤に必要
に応じて通常の易溶性フイルムコーテイングを施
した。
セスキテルペン類及び/又はゲルマクラン型セス
キテルペン類を有効成分とする有機溶媒抽出エキ
ス、及び精油分は経口投与によつて抗肝炎作用を
発揮させることができる。成人の治療に用いられ
る場合の投与量は、上記各試験の結果から考察す
ると、1回50〜150mg、1日2〜3回程度の服用
で有効と推定されるが、有機溶媒抽出エキスの場
合は1回100〜150mg、1日2〜3回、又精油分の
場合は1回50〜100mg、1日2〜3回の服用が好
ましいと考えられる。投与に当つては胃腸管から
の吸収に好適な形態で提供されることが望まし
い。 次に、生薬からのセリナン型セスキテルペン類
及び/又はゲルマクラン型セスキテルペン類を有
効成分とする抗肝炎剤の製造方法について説明す
る。天台鳥薬、莪〓又は白朮を非極性有機溶媒又
は極性有機溶媒に浸漬し、有効成分を抽出した
後、過し、濃縮して、セリナン型セスキテルペ
ン類及び/又はゲルマクラン型セスキテルペン類
を5%以上含有する抽出エキスを得る。非極性有
機溶媒としては、n―ヘキサン、エーテル、石油
エーテル及び酢酸エチル等が使用可能であり、極
性有機溶媒としてはメタノール、エタノール等が
使用可能である。生薬からの抽出にあたつては冷
浸、湿浸によつて行う。濃縮は、減圧濃縮、限外
過等の方法により行い、必要な場合には有機溶
媒を留去して乾固し、あるいは冷結乾燥する。 セリナン型セスキテルペン類及び/又はゲルマ
クラン型セスキテルペン類を有効成分とする抗肝
炎剤を、水蒸気蒸留により製造する場合は、上記
の生薬、天台鳥薬、莪〓又は白朮を直接に水蒸気
蒸留し、留出液を分液漏斗により振盪・分離等の
操作を行ない有効成分である精油分を得る。又、
生薬を直接使用するばかりでなく、前述した天台
鳥薬、莪〓又は白朮の有機溶媒抽出液を用いて水
蒸気蒸留を行ない有効成分である精油分を得るこ
とも可能である。精油分はセリナン型セスキテル
ペン類及び/又はゲルマクラン型セスキテルペン
類を10%以上含有し、前述した薬理試験の結果で
は有機溶媒抽出エキスよりも薬効が強い。 上記、抽出エキス及び精油分の物性は次の通り
である。味は少々苦く、芳香を有する淡黄乃至褐
色を帯びた油性乃至は粘性の物質で、水には溶け
ない。これらを、シリカゲルGを吸着剤としてn
―ヘキサン:酢酸エチル=10:1の展開溶媒を用
いて展開し、エールリツヒ試薬で発色させた薄層
クロマトグラフイーのパターンを図に示す。更に
エールリツヒ試薬陽性のセリナン型セスキテルペ
ン類及び/又はゲルマクラン型セスキテルペン類
をガスクロマトグラフイー(装置:日立163型、
検出管:FID、分離管:1.5%OV1、分離温度:
140℃、キヤリヤーガス:窒素ガス25ml/min、
インテグレータ:タケダ理研TR―2217)により
定量した。以上の結果から、本発明のセリナン型
セスキテルペン類はリンデスレン、リンデレン、
シエデユロン及びアトラクチロンであり、ゲルマ
クラン型セスキテルペン類はリンデラン、リンデ
ルラクトンであることを確認した。 以上述べた如く、天台鳥薬、莪〓又は白朮等の
生薬に含まれるセリナン型セスキテルペン類及
び/又はゲルマクラン型セスキテルペン類を有効
成分とする抗肝炎剤は製剤例に示す様な剤型で経
口投与することにより、優れた抗肝炎作用を発揮
し、新規な抗肝炎剤として極めて有用性の高いも
のであり、又、生薬からの抽出方法は比較的簡単
であり、原料生薬も容易に入手出来且つ比較的安
価であるので、製造コストも安価となる等産業上
利用性の高いものである。 次に、本発明の製造例並に組剤例を示して具体
的に説明する。 製造例 1 粗切した天台鳥薬1Kgに5の石油エーテルを
加え、3回温浸し、抽出液を濃縮・乾固し、乾燥
エキス200gを得た。この乾燥エキスは薄層クロ
マトグラフイー及びガスクロマトグラフイーによ
り分析した結果、エールリツヒ試薬で陽性となる
セリナン型セスキテルペン及びゲルマクラン型セ
スキテルペン類を総量として8.9%含有するもの
であつた。 製造例 2 粗切した莪〓1Kgに5のn―ヘキサンを加
え、3回温浸し、抽出液を濃縮・乾固し、乾燥エ
キス21.8gを得た。この乾燥エキスは製造例1の
場合と同様に定量するとき、セリナン型及びゲル
マクラン型総セスキテルペン量として15.8%を含
有していた。 製造例 3 粗切した白朮1Kgに5のn―ヘキサンを加
え、3回温浸し、抽出液を濃縮・乾固し、乾燥エ
キス18.5gを得た。この乾燥エキスは製造例1の
場合と同様に定量するときセリナン型セスキテル
ペンであるアトラクチロンを20%含有していた。 製造例 4 粗切した天台鳥薬1Kgに5のメタノールを加
え、3回温浸し、50℃以下に保ちながら減圧濃縮
し、飴状となるまで溶媒を留去し、次いでこの飴
状濃縮物に2の水を加え、水蒸気蒸留して精油
分11mlを得た。精油分を無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、製造例1の場合と同様に定量するときセ
リナン型及びゲルマクラン型の総セスキテルペン
量として42.5%を含有していた。 製造例 5 粗切した莪〓1Kgに5のメタノールを加え、
3回温浸し、60℃以下に保ちながら減圧濃縮して
飴状濃縮物とし、これを少量のメタノールに溶解
し、5のn―ヘキサンを加えて3回振盪分離を
繰返し、n―ヘキサン抽出液を濃縮・乾固して、
n―ヘキサン抽出エキス17gを得た。このエキス
を製造例1の場合と同様に定量するとき、セリナ
ン型及びゲルマクラン型総セスキテルペン量とし
て35.5%を含有していた。 製造例 6 粗切した白朮5Kgに20のメタノールを加え、
3回温浸し、60℃以下に保ちながら減圧濃縮して
飴状濃縮物とし、これを水蒸気蒸留して、精油分
80gを得た。この精油分を製造例1の場合と同様
に定量するとき、セリナン型セスキテルペンであ
るアトラクチロンを45%含有していた。 なお、以上の製造例を通じて、温度は100℃以
下、好ましくは60℃以下とすべきである。 製剤例 1 液体製剤 製造例4で得た精油分 オリブ油100mg 200mg 計300mg (1バイヤル分) オリブ油に精油分を完全に溶解し、バイヤルに
詰めて密封する。 製造例 2 錠剤 製造例4で得た精油分 馬鈴薯澱粉 ステアリン酸マグネシウム10.0g 19.5g 0.5g 計 30g (100錠分) 精油分と馬鈴薯澱粉とを混合し、水を加えて練
合したものを、1mm×1mmの網目のスクリーンを
有する造粒機を通して顆粒状とし、乾燥後、No.16
メツシユ(B.S)の篩で整粒する。次に、この顆
粒をステアリン酸マグネシウムと混和し、打錠機
で1錠300mgの錠剤とした。又、この錠剤に必要
に応じて通常の易溶性フイルムコーテイングを施
した。
図は本発明の製造例1ないし6で得たエキス又
は精油分の薄層クロマトグラフイーのパターンを
示す。
は精油分の薄層クロマトグラフイーのパターンを
示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 生薬から得られるセリナン型セスキテルペン
類、ゲルマクラン型セスキテルペン類、又は、セ
リナン型セスキテルペン類とゲルマクラン型セル
キテルペン類との混合物を有効成分とする抗肝炎
剤。 2 生薬が天台鳥薬(てんだいうやく)である特
許請求の範囲第1項記載の抗肝炎剤。 3 生薬が莪〓(がじゆつ)である特許請求の範
囲第1項記載の抗肝炎剤。 4 生薬が白朮(びやくじゆつ)である特許請求
の範囲第1項記載の抗肝炎剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55147330A JPS5770818A (en) | 1980-10-21 | 1980-10-21 | Remedy for hepatitis and its preparation |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55147330A JPS5770818A (en) | 1980-10-21 | 1980-10-21 | Remedy for hepatitis and its preparation |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5770818A JPS5770818A (en) | 1982-05-01 |
| JPH0159248B2 true JPH0159248B2 (ja) | 1989-12-15 |
Family
ID=15427735
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP55147330A Granted JPS5770818A (en) | 1980-10-21 | 1980-10-21 | Remedy for hepatitis and its preparation |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5770818A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6145552B1 (ja) * | 2016-11-18 | 2017-06-14 | 正則 那須 | 脂肪肝治療用組成物 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103027902A (zh) * | 2012-12-20 | 2013-04-10 | 华南农业大学 | 苍术酮软胶囊及其制备方法 |
| CN104849368B (zh) * | 2015-05-12 | 2016-12-07 | 广西壮族自治区梧州食品药品检验所 | 乌药中乌药醚内酯的含量的测定方法 |
| CN110367244B (zh) * | 2019-08-10 | 2021-09-24 | 广东创晟控股集团有限公司 | 乌药醚内酯用于制备外周血单个核细胞冻存保护剂的用途 |
-
1980
- 1980-10-21 JP JP55147330A patent/JPS5770818A/ja active Granted
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6145552B1 (ja) * | 2016-11-18 | 2017-06-14 | 正則 那須 | 脂肪肝治療用組成物 |
| WO2018092654A1 (ja) * | 2016-11-18 | 2018-05-24 | 正則 那須 | 脂肪肝治療用組成物 |
| US10849950B2 (en) | 2016-11-18 | 2020-12-01 | Masanori NASU | Composition for treating fatty liver |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5770818A (en) | 1982-05-01 |
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