JPH0160598B2 - - Google Patents
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- JPH0160598B2 JPH0160598B2 JP57129649A JP12964982A JPH0160598B2 JP H0160598 B2 JPH0160598 B2 JP H0160598B2 JP 57129649 A JP57129649 A JP 57129649A JP 12964982 A JP12964982 A JP 12964982A JP H0160598 B2 JPH0160598 B2 JP H0160598B2
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- fibers
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Description
本発明はポリエステル繊維の製造法に関する。
更に詳細には、特殊な微細孔を有し、着色した際
に改善された色の深みと鮮明性を呈する多孔性ポ
リエステル繊維の製造法に関する。 ポリエステルは多くの優れた特性を有するがゆ
えに合成繊維として広く使用されている。しかし
ながら、ポリエステル繊維は羊毛や絹の如き天然
繊維、レーヨンやアセテートの如き繊維素系繊
維、アクリル系繊維等に比較して、着色した際に
色に深みがないため発色性、鮮明性に劣る欠点が
ある。 従来より、この欠点を解消せんとして、染料の
改善やポリエステルの化学改質等が試みられてき
たが、いずれも充分な効果は得られていない。ま
た、ポリエステル繊維表面に透明薄膜を形成させ
る方法や織編物表面に80〜500mA・sec/cm2のプ
ラズマ照射を施して繊維表面に微細な凹凸を形成
させる方法等が提案されている。しかしながら、
これらの方法によつても、色の深みを改善する効
果は不充分であり、その上繊維表面に形成された
透明薄膜は洗濯等によつて容易に脱落し、その耐
久性も不充分であり、プラズマ照射を施す方法で
は、照射面の影になる繊維部分の繊維の表面に凹
凸が生じないため、着用中に生じる繊維組織内で
の糸の転び等によつて平滑繊維面が表面にでて色
斑になる欠点がある。 他方、ポリエステル繊維の表面に凹凸を付与す
る方法として、ポリオキシエチレングリコール又
はポリオキシエチレングリコールとスルホン酸化
合物を配合したポリエステルよりなる繊維をアル
カリ水溶液で処理することにより繊維軸方向に配
列した皺状の微細孔を繊維表面に形成させる吸湿
性繊維の製造法、又は酸化亜鉛、リン酸カルシウ
ム等の如き不活性無機物質の微粒子をポリエステ
ル反応系内に添加配合せしめてなるポリエステル
繊維を、アルカリ水溶液で処理して無機微粒子を
溶出することにより微細孔を形成させる吸湿性繊
維の製造法等が提案されている。しかしながら、
これらの方法によつて得られる繊維には、色の深
みを改善する効果は認められず、かえつて視感濃
度の低下が認められる。即ち、これらの方法にお
いて、アルカリ水溶液による処理が充分でないと
きは、色の深みを改善する効果は全く認められ
ず、また、アルカリ水溶液による処理が充分なと
きは、色の深みを改善するどころか、微細孔によ
る光の乱反射によるためか、視感濃度が低下し、
濃色に着色しても白つぽく見えるようになり、そ
の上得られる繊維の強度が著しく低下し、容易に
フイブリル化するようになり、実用に耐えない。 また、粒子径80mμ以下のシリカの如き無機微
粒子を配合したポリエステルよりなる繊維をアル
カリ減量処理して、繊維表面に0.2〜0.7μの不規
則な凹凸を付与すると共にこの凹凸内に50〜200
mμの微細な凹凸を存在せしめることによつて色
の深みを改善する方法が提案されている。しかし
ながら、この方法によつても、色の深みを改善す
る効果は不充分であり、その上かかる極めて複雑
な凹凸形態によるためか、摩擦等の外部からの物
理作用により凹凸が破壊され、破壊された部分が
他の破壊されていない部分と比べて大きく変色し
たり光沢の差を生じたり、更には容易にフイブリ
ル化するという欠点がある。 本発明者は、ポリエステル繊維に微細孔を付与
し、更に染色後該繊維を低屈折率重合体で被覆す
ることによつて、上記欠点がなく、色の深みと鮮
明性に優れたポリエステル繊維を提供せんとして
鋭意検討を行なつた結果、特定の有機低分子化合
物を配合したポリエステルを溶融紡糸して得たポ
リエステル繊維をアルカリ処理することによつ
て、可視光線の波長の大きさよりも小さな凹凸を
繊維表面の全面に形成することができ、染色後更
に該繊維を低屈折率重合体で被覆することによ
り、色の深みと鮮明性に優れ、且つ、摩擦による
変色が充分に小さく、耐フイブリル性にも優れた
ポリエステル繊維が得られることを見い出し、本
発明に達した。 即ち、本発明は芳香族ポリエステル100重量部
に下記条件(1)〜(4)を満足する有機低分子化合物
0.1〜30重量部を配合せしめたポリエステル組成
物を溶融紡糸し、得られたポリエステル繊維をア
ルカリ化合物の水溶液で処理して該繊維の2重量
%以上を溶出せしめ、しかる後染色処理を施し、
更に該繊維よりも低い屈折率を有する重合体で被
覆せしめてなることを特徴とする色彩の改良され
たポリエステル繊維構造物である。 (1) 芳香族ポリエステルの溶融条件下で実質的に
安定で、該ポリエステルと非反応性で、且つ該
ポリエステルと相溶性である。 (2) 該ポリエステル組成物を冷却固化せしめた際
に該ポリエステルと相分離を生じない。 (3) 融点が100℃以上である。 (4) 分子量が1000以下である。 本発明において用いる芳香族ポリエステルは、
芳香族ジカルボン酸を主たる酸成分とするもので
あり、該芳香族ジカルボン酸としてはテレフタル
酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジ
フエニルジカルボン酸、ジフエニルスルホンジカ
ルボン酸、ジフエニルエーテルジカルボン酸、ジ
フエノキシエタンジカルボン酸、メチルテレフタ
ル酸、メチルイソフタル酸等が例示できる。また
グリコール成分としては、エチレングリコール、
トリメチレングリコール、テトラメチレングリコ
ール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレ
ングリコール、オクタメチレングリコール、デカ
メチレングリコール等の如き脂肪族グリコール、
1,4−シクロヘキサンジメタノール等の如き脂
環族グリコール、及びハイドロキノン、メチルハ
イドロキノン、ブチルハイドロキノン、アミルハ
イドロキノン、レゾルシン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシフエニル)プロパン〔ビスフエノール
A〕、1,1−ビス(4−ヒドロキシフエニル)
シクロヘキサン〔ビスフエノールZ〕、ビス(4
−ヒドロキシフエニル)エーテル等の如き芳香族
ジヒドロキシ化合物を用いることができる。上記
ジカルボン酸成分及びグリコール成分以外にオキ
シカルボン酸成分を用いてもよく、該オキシカル
ボン酸としては、オキシ安息香酸、オキシナフト
エ酸、β−ヒドロキシエトキシ安息香酸等が例示
できる。 また本発明において用いる芳香族ポリエステル
は、上記成分以外に、小割合(通常全酸成分に対
して10モル%以下)でアジピン酸、セバシン酸等
の如き脂肪族ジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフ
タル酸等の如き脂環族ジカルボン酸、5−ナトリ
ウムスルホンイソフタル酸などを含有することが
でき、また少量(通常10重量%以下のポリオキシ
アルキレングリコールが共重合されていてもよ
い。更に芳香族ポリエステルが実質的に線状であ
る範囲(通常1モル%以下)でトリメリツト酸、
ピロメリツト酸等の如きポリカルボン酸、グリセ
リン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリ
トール等の如きポリオールが共重合されていても
差し支えない。 上記芳香族ポリエステルの中で、下記一般式 (mは2〜6の整数を示す) で表わされる繰返し単位を主とするポリエステル
が好ましく、なかでもポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレートが特に好まし
い。 かかる芳香族ポリエステルは任意の方法によつ
て合成したものでよい。例えばポリエチレンテレ
フタレートについて説明すれば、通常、テレフタ
ル酸とエチレングリコールとを直接エステル化反
応させるか、テレフタル酸ジメチルの如きテレフ
タル酸の低級アルキルエステルとエチレングリコ
ールとをエステル交換反応させるか又はテレフタ
ル酸とエチレンオキサイドとを反応させるかして
テレフタル酸のグリコールエステル及び/又はそ
の低重合体を生成させる第1段階の反応と、第1
段階の反応生成物を減圧下加熱して所望の重合度
になるまで重縮合反応させる第2段階の反応によ
つて製造される。 次いで、上記芳香族ポリエステルに配合する有
機低分子化合物(以下、単に低分子化合物と称す
る)について説明する。 本発明において芳香族ポリエステルに配合する
低分子化合物は、(1)芳香族ポリエステルの溶融条
件下、例えばポリエステルの融点+20℃の温度に
おいて、実質的に安定で、芳香族ポリエステルと
非反応性で、かつ芳香族ポリエステルに配合した
場合に相分離を起こさず均一に相溶するものであ
ることが必要である。ここで“実質的に安定で、
芳香族ポリエステルと非反応性である”とは、そ
れ自体分解することなく、また芳香族ポリエステ
ルを分解せず、あるいは芳香族ポリエステルと反
応しないということを意味する。 低分子化合物は、更に(2)芳香族ポリエステルと
低分子化合物とを溶融混合して得られた均一な溶
融物を冷却固化しても、芳香族ポリエステルと相
分離を起こさず、均一に相溶したままの状態を保
持し得るものであることが必要である。これは、
例えば上記均一透明な溶融物を非晶性固体を与え
るに十分な冷却速度で冷却して非晶性固体を得る
場合に均一透明な固体を与えるかまたは、相分離
を起こして不透明な固体を与えるかをみることに
より容易に判断することができる。 更に、低分子化合物は(3)融点が100℃以上で、
かつ(4)分子量が1000以下であることが必要であ
る。低分子化合物の融点が100℃以下であると、
芳香族ポリエステルと溶融混合した場合に芳香族
ポリエステルの二次転移点を著しく低下させるた
め成形時の取扱いが困難となる。 本発明において用いる低分子化合物は、上記条
件(1)〜(4)を満足するものであればよいが、更に溶
融混合時の揮散防止の観点から常圧での沸点が
250℃以上、特に300℃以上のものが好ましく用い
られる。 本発明方法において用いるかかる低分子化合物
としては上記条件を満足するものであればよい
が、例えば、下記式() 〔ここで、A1は2価の芳香族残基又は鎖状もし
くは環状の脂肪族残基であり、これらは置換して
いてもよく;R1はn価の芳香族残基又は鎖状も
しくは環状の脂肪族残基であり、これらは置換し
ていてもよく;nは1又は2である。但し、上記
式中のイミド環は5員又は6員である。〕 で表わされるイミド化合物、 下記式() 〔ここで、A2は4価の芳香族残基であり、これ
は置換されていてもよく;R2は1価の鎖状又は
環状の脂肪族残基であり、これらは置換されてい
てもよい。但し、上記式中のイミド環らは5員又
は6員である。〕 で表わされるイミド化合物等を挙げることができ
る。 上記式()の化合物としては、上記式()
においてA1又はR1の少なくともいずれか一方が
置換されていてもよい芳香族残基である化合物、
特にA1が2価の、置換されていてもよい芳香族
残基である化合物が好ましく用いられる。 また、上記式()の化合物としては、上記式
()においてR2が1価の、置換されていてもよ
い脂肪族残基である化合物が好ましく用いられ
る。 上記一般式()において、A1を表わす2価
の芳香族残基としては、例えば1,2−フエニレ
ン基、1,2−、2,3−又は1,8−ナフチレ
ン基を挙げることができ;2価の脂肪族残基とし
ては、例えばエチレンまたはトリメチレンの如き
鎖状アルキレン基又は1,2−シクロヘキシレン
基の如きシクロアルキレン基を挙げることができ
る。これらの基は、芳香族ポリエステル(A)に対し
て非反応性の置換基で置換されていてもよい。か
かる置換基としては、例えばメチル、エチルの如
き低級アルキル基、メトキシ、エトキシの如き低
級アルコキシ基、塩素、臭素の如きハロゲン原
子、ニトロ基、フエニル基、フエノキシ基、メチ
ル基で置換されていてもよいシクロヘキシル基等
を挙げることができる。 R1を表わすn価(n=1または2)の芳香族
残基としては、例えばフエニル基、ナフチル基、
もしくは式
更に詳細には、特殊な微細孔を有し、着色した際
に改善された色の深みと鮮明性を呈する多孔性ポ
リエステル繊維の製造法に関する。 ポリエステルは多くの優れた特性を有するがゆ
えに合成繊維として広く使用されている。しかし
ながら、ポリエステル繊維は羊毛や絹の如き天然
繊維、レーヨンやアセテートの如き繊維素系繊
維、アクリル系繊維等に比較して、着色した際に
色に深みがないため発色性、鮮明性に劣る欠点が
ある。 従来より、この欠点を解消せんとして、染料の
改善やポリエステルの化学改質等が試みられてき
たが、いずれも充分な効果は得られていない。ま
た、ポリエステル繊維表面に透明薄膜を形成させ
る方法や織編物表面に80〜500mA・sec/cm2のプ
ラズマ照射を施して繊維表面に微細な凹凸を形成
させる方法等が提案されている。しかしながら、
これらの方法によつても、色の深みを改善する効
果は不充分であり、その上繊維表面に形成された
透明薄膜は洗濯等によつて容易に脱落し、その耐
久性も不充分であり、プラズマ照射を施す方法で
は、照射面の影になる繊維部分の繊維の表面に凹
凸が生じないため、着用中に生じる繊維組織内で
の糸の転び等によつて平滑繊維面が表面にでて色
斑になる欠点がある。 他方、ポリエステル繊維の表面に凹凸を付与す
る方法として、ポリオキシエチレングリコール又
はポリオキシエチレングリコールとスルホン酸化
合物を配合したポリエステルよりなる繊維をアル
カリ水溶液で処理することにより繊維軸方向に配
列した皺状の微細孔を繊維表面に形成させる吸湿
性繊維の製造法、又は酸化亜鉛、リン酸カルシウ
ム等の如き不活性無機物質の微粒子をポリエステ
ル反応系内に添加配合せしめてなるポリエステル
繊維を、アルカリ水溶液で処理して無機微粒子を
溶出することにより微細孔を形成させる吸湿性繊
維の製造法等が提案されている。しかしながら、
これらの方法によつて得られる繊維には、色の深
みを改善する効果は認められず、かえつて視感濃
度の低下が認められる。即ち、これらの方法にお
いて、アルカリ水溶液による処理が充分でないと
きは、色の深みを改善する効果は全く認められ
ず、また、アルカリ水溶液による処理が充分なと
きは、色の深みを改善するどころか、微細孔によ
る光の乱反射によるためか、視感濃度が低下し、
濃色に着色しても白つぽく見えるようになり、そ
の上得られる繊維の強度が著しく低下し、容易に
フイブリル化するようになり、実用に耐えない。 また、粒子径80mμ以下のシリカの如き無機微
粒子を配合したポリエステルよりなる繊維をアル
カリ減量処理して、繊維表面に0.2〜0.7μの不規
則な凹凸を付与すると共にこの凹凸内に50〜200
mμの微細な凹凸を存在せしめることによつて色
の深みを改善する方法が提案されている。しかし
ながら、この方法によつても、色の深みを改善す
る効果は不充分であり、その上かかる極めて複雑
な凹凸形態によるためか、摩擦等の外部からの物
理作用により凹凸が破壊され、破壊された部分が
他の破壊されていない部分と比べて大きく変色し
たり光沢の差を生じたり、更には容易にフイブリ
ル化するという欠点がある。 本発明者は、ポリエステル繊維に微細孔を付与
し、更に染色後該繊維を低屈折率重合体で被覆す
ることによつて、上記欠点がなく、色の深みと鮮
明性に優れたポリエステル繊維を提供せんとして
鋭意検討を行なつた結果、特定の有機低分子化合
物を配合したポリエステルを溶融紡糸して得たポ
リエステル繊維をアルカリ処理することによつ
て、可視光線の波長の大きさよりも小さな凹凸を
繊維表面の全面に形成することができ、染色後更
に該繊維を低屈折率重合体で被覆することによ
り、色の深みと鮮明性に優れ、且つ、摩擦による
変色が充分に小さく、耐フイブリル性にも優れた
ポリエステル繊維が得られることを見い出し、本
発明に達した。 即ち、本発明は芳香族ポリエステル100重量部
に下記条件(1)〜(4)を満足する有機低分子化合物
0.1〜30重量部を配合せしめたポリエステル組成
物を溶融紡糸し、得られたポリエステル繊維をア
ルカリ化合物の水溶液で処理して該繊維の2重量
%以上を溶出せしめ、しかる後染色処理を施し、
更に該繊維よりも低い屈折率を有する重合体で被
覆せしめてなることを特徴とする色彩の改良され
たポリエステル繊維構造物である。 (1) 芳香族ポリエステルの溶融条件下で実質的に
安定で、該ポリエステルと非反応性で、且つ該
ポリエステルと相溶性である。 (2) 該ポリエステル組成物を冷却固化せしめた際
に該ポリエステルと相分離を生じない。 (3) 融点が100℃以上である。 (4) 分子量が1000以下である。 本発明において用いる芳香族ポリエステルは、
芳香族ジカルボン酸を主たる酸成分とするもので
あり、該芳香族ジカルボン酸としてはテレフタル
酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジ
フエニルジカルボン酸、ジフエニルスルホンジカ
ルボン酸、ジフエニルエーテルジカルボン酸、ジ
フエノキシエタンジカルボン酸、メチルテレフタ
ル酸、メチルイソフタル酸等が例示できる。また
グリコール成分としては、エチレングリコール、
トリメチレングリコール、テトラメチレングリコ
ール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレ
ングリコール、オクタメチレングリコール、デカ
メチレングリコール等の如き脂肪族グリコール、
1,4−シクロヘキサンジメタノール等の如き脂
環族グリコール、及びハイドロキノン、メチルハ
イドロキノン、ブチルハイドロキノン、アミルハ
イドロキノン、レゾルシン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシフエニル)プロパン〔ビスフエノール
A〕、1,1−ビス(4−ヒドロキシフエニル)
シクロヘキサン〔ビスフエノールZ〕、ビス(4
−ヒドロキシフエニル)エーテル等の如き芳香族
ジヒドロキシ化合物を用いることができる。上記
ジカルボン酸成分及びグリコール成分以外にオキ
シカルボン酸成分を用いてもよく、該オキシカル
ボン酸としては、オキシ安息香酸、オキシナフト
エ酸、β−ヒドロキシエトキシ安息香酸等が例示
できる。 また本発明において用いる芳香族ポリエステル
は、上記成分以外に、小割合(通常全酸成分に対
して10モル%以下)でアジピン酸、セバシン酸等
の如き脂肪族ジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフ
タル酸等の如き脂環族ジカルボン酸、5−ナトリ
ウムスルホンイソフタル酸などを含有することが
でき、また少量(通常10重量%以下のポリオキシ
アルキレングリコールが共重合されていてもよ
い。更に芳香族ポリエステルが実質的に線状であ
る範囲(通常1モル%以下)でトリメリツト酸、
ピロメリツト酸等の如きポリカルボン酸、グリセ
リン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリ
トール等の如きポリオールが共重合されていても
差し支えない。 上記芳香族ポリエステルの中で、下記一般式 (mは2〜6の整数を示す) で表わされる繰返し単位を主とするポリエステル
が好ましく、なかでもポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレートが特に好まし
い。 かかる芳香族ポリエステルは任意の方法によつ
て合成したものでよい。例えばポリエチレンテレ
フタレートについて説明すれば、通常、テレフタ
ル酸とエチレングリコールとを直接エステル化反
応させるか、テレフタル酸ジメチルの如きテレフ
タル酸の低級アルキルエステルとエチレングリコ
ールとをエステル交換反応させるか又はテレフタ
ル酸とエチレンオキサイドとを反応させるかして
テレフタル酸のグリコールエステル及び/又はそ
の低重合体を生成させる第1段階の反応と、第1
段階の反応生成物を減圧下加熱して所望の重合度
になるまで重縮合反応させる第2段階の反応によ
つて製造される。 次いで、上記芳香族ポリエステルに配合する有
機低分子化合物(以下、単に低分子化合物と称す
る)について説明する。 本発明において芳香族ポリエステルに配合する
低分子化合物は、(1)芳香族ポリエステルの溶融条
件下、例えばポリエステルの融点+20℃の温度に
おいて、実質的に安定で、芳香族ポリエステルと
非反応性で、かつ芳香族ポリエステルに配合した
場合に相分離を起こさず均一に相溶するものであ
ることが必要である。ここで“実質的に安定で、
芳香族ポリエステルと非反応性である”とは、そ
れ自体分解することなく、また芳香族ポリエステ
ルを分解せず、あるいは芳香族ポリエステルと反
応しないということを意味する。 低分子化合物は、更に(2)芳香族ポリエステルと
低分子化合物とを溶融混合して得られた均一な溶
融物を冷却固化しても、芳香族ポリエステルと相
分離を起こさず、均一に相溶したままの状態を保
持し得るものであることが必要である。これは、
例えば上記均一透明な溶融物を非晶性固体を与え
るに十分な冷却速度で冷却して非晶性固体を得る
場合に均一透明な固体を与えるかまたは、相分離
を起こして不透明な固体を与えるかをみることに
より容易に判断することができる。 更に、低分子化合物は(3)融点が100℃以上で、
かつ(4)分子量が1000以下であることが必要であ
る。低分子化合物の融点が100℃以下であると、
芳香族ポリエステルと溶融混合した場合に芳香族
ポリエステルの二次転移点を著しく低下させるた
め成形時の取扱いが困難となる。 本発明において用いる低分子化合物は、上記条
件(1)〜(4)を満足するものであればよいが、更に溶
融混合時の揮散防止の観点から常圧での沸点が
250℃以上、特に300℃以上のものが好ましく用い
られる。 本発明方法において用いるかかる低分子化合物
としては上記条件を満足するものであればよい
が、例えば、下記式() 〔ここで、A1は2価の芳香族残基又は鎖状もし
くは環状の脂肪族残基であり、これらは置換して
いてもよく;R1はn価の芳香族残基又は鎖状も
しくは環状の脂肪族残基であり、これらは置換し
ていてもよく;nは1又は2である。但し、上記
式中のイミド環は5員又は6員である。〕 で表わされるイミド化合物、 下記式() 〔ここで、A2は4価の芳香族残基であり、これ
は置換されていてもよく;R2は1価の鎖状又は
環状の脂肪族残基であり、これらは置換されてい
てもよい。但し、上記式中のイミド環らは5員又
は6員である。〕 で表わされるイミド化合物等を挙げることができ
る。 上記式()の化合物としては、上記式()
においてA1又はR1の少なくともいずれか一方が
置換されていてもよい芳香族残基である化合物、
特にA1が2価の、置換されていてもよい芳香族
残基である化合物が好ましく用いられる。 また、上記式()の化合物としては、上記式
()においてR2が1価の、置換されていてもよ
い脂肪族残基である化合物が好ましく用いられ
る。 上記一般式()において、A1を表わす2価
の芳香族残基としては、例えば1,2−フエニレ
ン基、1,2−、2,3−又は1,8−ナフチレ
ン基を挙げることができ;2価の脂肪族残基とし
ては、例えばエチレンまたはトリメチレンの如き
鎖状アルキレン基又は1,2−シクロヘキシレン
基の如きシクロアルキレン基を挙げることができ
る。これらの基は、芳香族ポリエステル(A)に対し
て非反応性の置換基で置換されていてもよい。か
かる置換基としては、例えばメチル、エチルの如
き低級アルキル基、メトキシ、エトキシの如き低
級アルコキシ基、塩素、臭素の如きハロゲン原
子、ニトロ基、フエニル基、フエノキシ基、メチ
ル基で置換されていてもよいシクロヘキシル基等
を挙げることができる。 R1を表わすn価(n=1または2)の芳香族
残基としては、例えばフエニル基、ナフチル基、
もしくは式
【式】(ここでZ
は−O−、−SO2−または−CH2−である)の基
の如き1価の芳香族残基、または1,2−フエニ
レン基、1,2−、2,3−もしくは1,8−ナ
フチレン基または式
の如き1価の芳香族残基、または1,2−フエニ
レン基、1,2−、2,3−もしくは1,8−ナ
フチレン基または式
【式】
(ここでZは−O−、−SO2−または−CH2−であ
る)の基の如き2価の芳香族残基を挙げることが
でき、n価(n=1または2)の脂肪族残基とし
ては、例えばメチル、エチル、ブチル、ヘキシ
ル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ドデ
シル、ミリシチル、ステアリルの如き炭素数1〜
18の鎖状アルキル基またはシクロヘキシルもしく
はシクロペンチルの如き5員または6員の環状ア
ルキル基、またはエチレン、トリメチレン、テト
ラメチレン、ヘキサメチレン、オクタメチレン、
デカメチレン、ドデカメチレンの如き炭素数2〜
12の鎖状アルキレン基、1,3−もしくは1,4
−シクロヘキシレン基の如き環状アルキレン基、
あるいは
る)の基の如き2価の芳香族残基を挙げることが
でき、n価(n=1または2)の脂肪族残基とし
ては、例えばメチル、エチル、ブチル、ヘキシ
ル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ドデ
シル、ミリシチル、ステアリルの如き炭素数1〜
18の鎖状アルキル基またはシクロヘキシルもしく
はシクロペンチルの如き5員または6員の環状ア
ルキル基、またはエチレン、トリメチレン、テト
ラメチレン、ヘキサメチレン、オクタメチレン、
デカメチレン、ドデカメチレンの如き炭素数2〜
12の鎖状アルキレン基、1,3−もしくは1,4
−シクロヘキシレン基の如き環状アルキレン基、
あるいは
【式】などの基を挙げるこ
とができる。
R1を表わすこれらの基は、A1について記述し
たと同様の置換基で置換されていてもよい。 上記式()において、A2を表わす4価の芳
香族残基としては、例えば
たと同様の置換基で置換されていてもよい。 上記式()において、A2を表わす4価の芳
香族残基としては、例えば
【式】
【式】
【式】又は
【式】
(Zは上記定義に同じ)
で表わされる単環、縮合環又は多環の4価の芳香
族基を好ましいものとして挙げることができる。 R2を表わす1価の鎖状もしくは環状の脂肪族
残基としては、上記式()のR1について例示
したと同様の炭素数1〜18の鎖状アルキル基また
は5員もしくは6員の環状アルキル基を挙げるこ
とができる。 上記A2およびR2について例示した基は、A1に
ついて記述したと同様の置換基で置換されていて
もよい。 上式()で表わされるイミド化合物として
は、例えば式()においてn=1の場合の化合
物として、N−メチルフタールイミド、N−エチ
ルフタールイミド、N−ブチルフタールイミド、
N−エチル−1,8−フタールイミド、N−ブチ
ル−1,8−ナフタールイミド等;n=2の場合
の化合物としてN,N′−エチレンビスフタール
イミド、N,N−テトラメチレンビスフタールイ
ミド、N,N′−ヘキサメチレンビスフタールイ
ミド、N,N′−オクタメチレンビスフタールイ
ミド、N,N′−デカメチレンビスフタールイミ
ド、N,N′−ドデカメチレンビスフタールイミ
ド、N,N′−ネオペンチレンビスフタールイミ
ド、N,N′−テトラメチレンビス(1,8−ナ
フタールイミド)、N,N′−ヘキサメチレンビス
(1,8−ナフタールイミド)、N,N′−オクタ
メチレンビス(1,8−ナフタールイミド)、N,
N′−デカメチレンビス(1,8−ナフタールイ
ミド)、N,N′−ドデカメチレンビス(1,8−
ナフタールイミド)、N,N′−ドデカメチレンビ
スサクシニイミド、N,N′−ドデカメチレンビ
スヘキサヒドロフタールイミド、N,N′−1,
4−シクロヘキシレンビスフタールイミド、1−
フタールイミド−3−フタールイミドメチル−
3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、4,4
−ビスフタールイミドジフエニルエーテル、3,
4′−ビスフタールイミドジフエニルエーテル、
3,3′−ビスフタールイミドジフエニルスルホ
ン、4,4′−ビスフタールイミドジフエニルスル
ホン、4,4′−ビスフタールイミドジフエニルメ
タン等を挙げることができる。 上記式()で表わされるイミド化合物として
は、例えばN,N′−ジエチルピロメリツトイミ
ド、N,N′−ジブチルピロメリツトイミド、N,
N′−ジヘキシルピロメリツトイミド、N,N′−
ジオクチルピロメリツトイミド、N,N′−ジデ
シルピロメリツトイミド、N,N′−ジシクロヘ
キシルピロメリツトイミド、N,N′−ビス(3,
3,5−トリメチルシクロヘキシル)ピロメリツ
トイミド、N,N′−ジエチル−1,4,5,8
−ナフタリンテトラカルボン酸1,8−、4,5
−ジイミド等を挙げることができる。 上記式()及び()で表わされるイミド化
合物は相当する酸無水物と有機アミンとから公知
の方法により容易に製造することができる。 本発明においては、まず芳香族ポリエステル
100重量部に低分子化合物0.1〜30重量部を配合せ
しめることによつて、ポリエステル組成物を得
る。低分子化合物の配合量が0.1重量部未満では
最終的に得られるポリエステル繊維の色の深みや
鮮明性が不充分になり、この量を多くするに従つ
て色の深みや鮮明性は増加するが、30重量部を超
えると最早著しい向上を示さず、かえつて耐摩擦
耐久性が悪化し、また得られる組成物の溶融粘度
の低下が著しく溶融紡糸が困難になる。低分子化
合物の配合量はより好ましくは3〜20重量部であ
る。 芳香族ポリエステルと低分子化合物とからなる
組成物としては、低分子化合物を該ポリエステル
の合成が完了するまでの任意の段階において、例
えばポリエステルの原料中や重合反応混合物中へ
添加混合した後ポリエステルの合成を完了したも
のでもよいし、またポリエステルのチツプと低分
子化合物とを単にドライブレンドしたものでもよ
く、予め溶融押出機中で溶誘混合したものであつ
てもよい。また、融点以上に加熱溶融した低分子
化合物を芳香族ポリエステルのチツプと混合後、
該融点以下に冷却することによつて得られる低分
子化合物が芳香族ポリエステルのチツプ表面上に
付着したものも好ましく用いられる。 上記組成物中には他の成分として、必要に応じ
て任意の添加剤、例えば触媒、酸化安定剤、紫外
線安定剤、難燃剤、蛍光増白剤、艶消剤、着色剤
等が含まれていてもよく、また溶融紡糸時の高重
合度化または重合度低下を抑制する観点から2,
2′−ビス(2−オキサゾリン)、2,2′−ビス
(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)等の鎖
伸長剤も好ましく配合することができる。 このようにして得られたポリエステル組成物を
溶融紡糸して繊維とするには、格別な方法を採用
する必要はなく、通常のポリエステル繊維の溶融
紡糸方法が任意に採用される。ここで紡出する繊
維は中空部を有しない中実繊維であつても、中空
部を有する中空繊維であつてもよい。また紡出す
る繊維の横断面における外形や中空部の形状は、
円形であつても異形であつてもよい。 かくして得られるポリエステル繊維から、その
一部を除去して多孔性ポリエステル繊維とするに
は必要に応じて延伸熱処理又は仮撚加工等を施し
た後、又は更に布帛にした後、アルカリ化合物の
水溶液で処理することにより容易に行なうことが
できる。 ここで使用するアルカリ化合物としては、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、テトラメチルア
ンモニウムハイドロオキサイド、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム等をあげることができる。なか
でも水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが特に好
ましい。 かかるアルカリ化合物の水溶液の濃度は、アル
カリ化合物の種類、処理条件等によつて異なる
が、通常0.01〜40重量%の範囲が好ましく、特に
0.1〜30重量%の範囲が好ましい。処理温度は常
温〜100℃の範囲が好ましく、処理時間は1分〜
4時間の範囲で通常行なわれる。また、このアル
カリ化合物の水溶液の処理によつて溶出除去する
量は、繊維重量に対して2重量%以上の範囲にす
べきである。このようにアルカリ化合物の水溶液
で処理することによつて特殊な微細孔を繊維表面
及びその近傍に多数形成せしめることができ、染
色処理した際に優れた色の深みを呈するようにな
る。 なお、本発明の方法により得られるポリエステ
ル繊維は、必要に応じて有機溶剤で処理すること
によつて、該繊維中に残存する低分子化合物を抽
出除去することができる。かかる有機溶剤として
は、例えばトルエン、キシレン、プソイドクメ
ン、ジオキサン、クロロホルム、塩化メチレン、
ジクロルエタン、エタノール、酢酸エチル、アセ
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トン、クロルベンゼン等を挙げることができる。
これらの有機溶剤は芳香族ポリエステル及び低分
子化合物、特にイミド化合物の種類により適宜選
択することが好ましい。この有機溶剤を用いての
抽出処理は、室温で行なうこともできるが、ポリ
エステル繊維の形態及び物性を損わない範囲内で
加熱、例えば有機溶剤の環流条件下で行なうこと
が好ましい。 次に得られた多孔性ポリエステル繊維を染色
後、該繊維より低い屈折率を有する重合体で被覆
するわけであるが、本発明でいう低屈折率の重合
体の例としては、ポリテトラフルオロエチレン、
テトラフルオロエチレン−プロピレンコポリマ
ー、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプ
ロピレンコポリマー、テトラフルオロエチレン−
エチレンコポリマー、テトラフルオロエチレン−
テトラフルオロプロピレンコポリマー、ポリフル
オロビニリデン、ポリペンタデカフルオロオクチ
ルアクリレート、ポリフルオロエチルアクリレー
ト、ポリトリフルオロイソプロピルメタアクリレ
ート、ポリトリフルオロエチルメタアクリレート
等の含フツ素系重合体、ポリジメチルシラン、ポ
リメチルハイドロジエンシロキサン、ポリジメチ
ルシロキサン等の含ケイ素化合物、エチレン−酢
ビコポリマー、ポリエチルアクリレート、ポリエ
チルメタアクリレート等のアクリル酸エステル、
ポリウレタン系重合体等があげられるがこれらに
限定されるものではない。これらの重合体から適
宜繊維製品を構成する繊維基質よりも屈折率の小
さいものを選び使用すればよい。この場合できる
だけ基質繊維との屈折率差が大きいものを選ぶこ
とが望ましい。 多孔ポリエステル繊維の表面部を被覆する低屈
折率重合体は通常、有機溶剤の溶液あるいは水系
エマルジヨンの形で市販されているが、染色後、
表面部を被覆する工程を経ることから、水系エマ
ルジヨンの形の方が好ましい。 低屈折率重合体エマルジヨンで多孔ポリエステ
ル繊維の表面部を被覆する方法としては、好まし
くは多孔ポリエステル繊維より形成される織編物
に対し、パツデイング法、スプレー法、キスロー
ル法、ナイフコーテイング法、浴中吸着法等任意
の方法が可能である。本発明における低屈折率重
合体の表面被覆は、トウ、フイラメント、ヤーン
織編物、不織布等のあらゆる形態の繊維製品に適
用することができる。微細孔を多数形成せしめた
多孔ポリエステル繊維の表面部を、該多孔ポリエ
ステル繊維よりも低い屈折率を有する重合体で被
覆することにより極めてすぐれた色の深さと鮮明
性が得られる理由については次のごとく説明され
る。 放射体のように自ら光を放つ物体を除き、一般
に物体の色は光の反射、吸収によつて決まる
が、色を深く、鮮明に見せるためには光の反射を
少なくし、吸収を多くしてやることが必要であ
り、光の反射については、特に表面反射光を少な
くすることが必要である。なぜならば表面反射光
は光が白色光のままで反射するために有色体の深
色化、鮮明化にほとんど寄与しないためである。
この表面反射光には大きく分けて鏡面反射と拡散
反射があるが、本発明のように繊維の表面を多孔
化することによつて鏡面反射成分を減少してやれ
ば、深色化、鮮明化効果をさらに高めることがで
きる。 更に表面反射光の量を減らす方法としては、そ
の基質を構成する物体より屈折率の低い物質をそ
の物体表面に付与する技術が理論的にも、又経験
的にも知られている。例えばレンズのコーテイン
グ技術がその例である。これはガラスより屈折率
の小さい透明な薄膜をレンズ面に塗布することに
より表面反射光の量を減少させる技術である。 従つて繊維の表面を多孔化することによる鏡面
反射成分の減少と低屈折率重合体をその表面に被
覆することによる表面反射光量の減少の相乗効果
により、光の吸収光量が大きく増加し、卓越した
色彩効果が得られるものと考えられる。 以下に実施例をあげて更に具体的に説明する。
実施例中の部及び%は重量部及び重量%を示し、
得られるポリエステル繊維を染色した際の色の深
み、摩擦変色は以下の方法で測定した。 (i) 色の深み 色の深みを示す尺度としては、深色度(K/
S)を用いた。この値はサンプル布の分光反射
率(R)を島津RC−330型自記分光光度計にて
測定し、次に示すクベルカームンク(Kubelka
−Munk)の式から求めた。この値が大きいほ
ど深色効果が大きいことを示す。(測定波長500
mμ) K/S=(1−R)2/2R なお、Kは吸収係数、Sは散乱係数を示す。 (ii) 耐摩擦変色性 摩擦堅ろう度試験用の学振型平面摩耗機を使
用して、摩擦布としてポリエチレンテレフタレ
ート100%からなるジヨーゼツトを用い、試験
布を500gの加重下で所定回数平面摩耗して、
変色の発生の程度を変褐色用グレースケールで
判定した。耐摩耗性が極めて低い場合を1級と
し、極めて高い場合と5級とした。実用上4級
以上が必要である。 実施例 1〜6 極限粘度0.645、軟化点260℃のポリエチレンテ
レフタレートのチツプ100部に表1に示した低分
子化合物の所定量をドライブレンドし、次いで得
られた混合物を孔径0.3mmの円形紡糸孔を36個穿
設した紡糸口金を使用して275℃で溶融紡糸し、
次いで常法に従つて延伸倍率4.5倍で延伸して75
デニール/36フイラメントの原糸を得た。 この原糸をS撚2500T/m及びZ撚2500T/m
の強撚を施し、続いて該強撚糸を80℃で30分間蒸
熱処理して撚止めを行なつた。 該撚止め強撚糸を経密度47本/cm、緯密度32
本/cmでS、Z撚を2本交互に配して梨地ジヨー
ゼツト織物を製織した。 得られた生機をロータリーワツシヤーにて沸騰
温度で20分間リラツクス処理を施し、シボ立てを
行ない、常法によりブリセツト後、3.5%の水酸
化ナトリウム水溶液で沸騰温度にて処理し、減量
率が10%の布帛を得た。 このアルカリ処理後の布帛をDianix Black
HG−FS(三菱化成工業(株)製品)15%owfで130℃
で60分間染色後、水酸化ナトリウム1g/およ
びハイドロサルフアイト1g/を含む水溶液に
て70℃で20分間還元洗浄して黒染布を得た。 又、Dianix Black HG−FS15%owfに替えて
Resoline Blue FBL(BAYER社製)4%owfで
同様に染色し青染布を得た。 次いで該染色布を低屈折率重合体で被覆した。
低屈折率重合体の製造及びポリエステル繊維の表
面被覆法については以下の条件で実施した。 粘度1000CSのジメチルポリシロキサン30g、
塩基性オレイン酸を含むトール油脂肪酸2g、28
重量%アンモニア水0.5g、トリエタノールアミ
ン0.75g、水66.75gをホモジナイザーにより混
合してエマルジヨンを得た。 染色布に対し上記条件で得られた重合体固形分
換算5g、水300gからなるアニオン性エマルジ
ヨン処理剤をパツデイングし(ピツクアツプ75
%)、乾燥後160℃で1分間ヒートセツトした。得
られた処理布の深みと鮮明性を第1表に示した。
更に黒染布については摩耗200回後の耐摩耗変色
性もあわせて示した。 実施例 7 実施例1において使用したポリエチレンテレフ
タレートのチツプに代えて、5−Naスルホイソ
フタル酸の2.5モル%を共重合した極限粘度
0.490、軟化点258℃の共重合ポリエチレンテレフ
タレートのチツプ100部を使用する以外は実施例
1と同様に行なつた。 結果を第1表に示した。 実施例 8 実施例1において使用したポリエチレンテレフ
タレートのチツプに代えて、平均分子量600のポ
リオキシエチレングリコールの4重量%を共重合
した極限粘度0.640、軟化点259℃の共重合ポリエ
チレンテレフタレートのチツプ100部を使用する
以外は実施例1と同様に行なつた。 結果を第1表に示した。 実施例 9 実施例1において使用したポリエチレンテレフ
タレートのチツプに代えて、極限粘度0.88のポリ
テトラメチレンテレフタレートチツプを用い、溶
融紡糸温度を235℃とする以外は実施例1と同様
に行なつた。結果を第1表に示した。 比較例 1〜4 実施例1、7、8および9で使用した低分子化
合物を使用しない以外はそれぞれ実施例1、7、
8および9と同様に行なつた。結果を第1表に示
す。 尚、黒染布の色の深みおよび摩耗200回後の耐
摩耗変色性を第1表に示した。 青染布の色の鮮明性は下記基準により視感判定
して第1表に示した。 ◎;標準に比較して鮮明性が著しく大 〇;標準に比較して鮮明性が大 st;標準 △;標準に比較して鮮明性が劣る ×;標準に比較して鮮明性が著しく劣る
族基を好ましいものとして挙げることができる。 R2を表わす1価の鎖状もしくは環状の脂肪族
残基としては、上記式()のR1について例示
したと同様の炭素数1〜18の鎖状アルキル基また
は5員もしくは6員の環状アルキル基を挙げるこ
とができる。 上記A2およびR2について例示した基は、A1に
ついて記述したと同様の置換基で置換されていて
もよい。 上式()で表わされるイミド化合物として
は、例えば式()においてn=1の場合の化合
物として、N−メチルフタールイミド、N−エチ
ルフタールイミド、N−ブチルフタールイミド、
N−エチル−1,8−フタールイミド、N−ブチ
ル−1,8−ナフタールイミド等;n=2の場合
の化合物としてN,N′−エチレンビスフタール
イミド、N,N−テトラメチレンビスフタールイ
ミド、N,N′−ヘキサメチレンビスフタールイ
ミド、N,N′−オクタメチレンビスフタールイ
ミド、N,N′−デカメチレンビスフタールイミ
ド、N,N′−ドデカメチレンビスフタールイミ
ド、N,N′−ネオペンチレンビスフタールイミ
ド、N,N′−テトラメチレンビス(1,8−ナ
フタールイミド)、N,N′−ヘキサメチレンビス
(1,8−ナフタールイミド)、N,N′−オクタ
メチレンビス(1,8−ナフタールイミド)、N,
N′−デカメチレンビス(1,8−ナフタールイ
ミド)、N,N′−ドデカメチレンビス(1,8−
ナフタールイミド)、N,N′−ドデカメチレンビ
スサクシニイミド、N,N′−ドデカメチレンビ
スヘキサヒドロフタールイミド、N,N′−1,
4−シクロヘキシレンビスフタールイミド、1−
フタールイミド−3−フタールイミドメチル−
3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、4,4
−ビスフタールイミドジフエニルエーテル、3,
4′−ビスフタールイミドジフエニルエーテル、
3,3′−ビスフタールイミドジフエニルスルホ
ン、4,4′−ビスフタールイミドジフエニルスル
ホン、4,4′−ビスフタールイミドジフエニルメ
タン等を挙げることができる。 上記式()で表わされるイミド化合物として
は、例えばN,N′−ジエチルピロメリツトイミ
ド、N,N′−ジブチルピロメリツトイミド、N,
N′−ジヘキシルピロメリツトイミド、N,N′−
ジオクチルピロメリツトイミド、N,N′−ジデ
シルピロメリツトイミド、N,N′−ジシクロヘ
キシルピロメリツトイミド、N,N′−ビス(3,
3,5−トリメチルシクロヘキシル)ピロメリツ
トイミド、N,N′−ジエチル−1,4,5,8
−ナフタリンテトラカルボン酸1,8−、4,5
−ジイミド等を挙げることができる。 上記式()及び()で表わされるイミド化
合物は相当する酸無水物と有機アミンとから公知
の方法により容易に製造することができる。 本発明においては、まず芳香族ポリエステル
100重量部に低分子化合物0.1〜30重量部を配合せ
しめることによつて、ポリエステル組成物を得
る。低分子化合物の配合量が0.1重量部未満では
最終的に得られるポリエステル繊維の色の深みや
鮮明性が不充分になり、この量を多くするに従つ
て色の深みや鮮明性は増加するが、30重量部を超
えると最早著しい向上を示さず、かえつて耐摩擦
耐久性が悪化し、また得られる組成物の溶融粘度
の低下が著しく溶融紡糸が困難になる。低分子化
合物の配合量はより好ましくは3〜20重量部であ
る。 芳香族ポリエステルと低分子化合物とからなる
組成物としては、低分子化合物を該ポリエステル
の合成が完了するまでの任意の段階において、例
えばポリエステルの原料中や重合反応混合物中へ
添加混合した後ポリエステルの合成を完了したも
のでもよいし、またポリエステルのチツプと低分
子化合物とを単にドライブレンドしたものでもよ
く、予め溶融押出機中で溶誘混合したものであつ
てもよい。また、融点以上に加熱溶融した低分子
化合物を芳香族ポリエステルのチツプと混合後、
該融点以下に冷却することによつて得られる低分
子化合物が芳香族ポリエステルのチツプ表面上に
付着したものも好ましく用いられる。 上記組成物中には他の成分として、必要に応じ
て任意の添加剤、例えば触媒、酸化安定剤、紫外
線安定剤、難燃剤、蛍光増白剤、艶消剤、着色剤
等が含まれていてもよく、また溶融紡糸時の高重
合度化または重合度低下を抑制する観点から2,
2′−ビス(2−オキサゾリン)、2,2′−ビス
(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)等の鎖
伸長剤も好ましく配合することができる。 このようにして得られたポリエステル組成物を
溶融紡糸して繊維とするには、格別な方法を採用
する必要はなく、通常のポリエステル繊維の溶融
紡糸方法が任意に採用される。ここで紡出する繊
維は中空部を有しない中実繊維であつても、中空
部を有する中空繊維であつてもよい。また紡出す
る繊維の横断面における外形や中空部の形状は、
円形であつても異形であつてもよい。 かくして得られるポリエステル繊維から、その
一部を除去して多孔性ポリエステル繊維とするに
は必要に応じて延伸熱処理又は仮撚加工等を施し
た後、又は更に布帛にした後、アルカリ化合物の
水溶液で処理することにより容易に行なうことが
できる。 ここで使用するアルカリ化合物としては、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、テトラメチルア
ンモニウムハイドロオキサイド、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム等をあげることができる。なか
でも水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが特に好
ましい。 かかるアルカリ化合物の水溶液の濃度は、アル
カリ化合物の種類、処理条件等によつて異なる
が、通常0.01〜40重量%の範囲が好ましく、特に
0.1〜30重量%の範囲が好ましい。処理温度は常
温〜100℃の範囲が好ましく、処理時間は1分〜
4時間の範囲で通常行なわれる。また、このアル
カリ化合物の水溶液の処理によつて溶出除去する
量は、繊維重量に対して2重量%以上の範囲にす
べきである。このようにアルカリ化合物の水溶液
で処理することによつて特殊な微細孔を繊維表面
及びその近傍に多数形成せしめることができ、染
色処理した際に優れた色の深みを呈するようにな
る。 なお、本発明の方法により得られるポリエステ
ル繊維は、必要に応じて有機溶剤で処理すること
によつて、該繊維中に残存する低分子化合物を抽
出除去することができる。かかる有機溶剤として
は、例えばトルエン、キシレン、プソイドクメ
ン、ジオキサン、クロロホルム、塩化メチレン、
ジクロルエタン、エタノール、酢酸エチル、アセ
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トン、クロルベンゼン等を挙げることができる。
これらの有機溶剤は芳香族ポリエステル及び低分
子化合物、特にイミド化合物の種類により適宜選
択することが好ましい。この有機溶剤を用いての
抽出処理は、室温で行なうこともできるが、ポリ
エステル繊維の形態及び物性を損わない範囲内で
加熱、例えば有機溶剤の環流条件下で行なうこと
が好ましい。 次に得られた多孔性ポリエステル繊維を染色
後、該繊維より低い屈折率を有する重合体で被覆
するわけであるが、本発明でいう低屈折率の重合
体の例としては、ポリテトラフルオロエチレン、
テトラフルオロエチレン−プロピレンコポリマ
ー、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプ
ロピレンコポリマー、テトラフルオロエチレン−
エチレンコポリマー、テトラフルオロエチレン−
テトラフルオロプロピレンコポリマー、ポリフル
オロビニリデン、ポリペンタデカフルオロオクチ
ルアクリレート、ポリフルオロエチルアクリレー
ト、ポリトリフルオロイソプロピルメタアクリレ
ート、ポリトリフルオロエチルメタアクリレート
等の含フツ素系重合体、ポリジメチルシラン、ポ
リメチルハイドロジエンシロキサン、ポリジメチ
ルシロキサン等の含ケイ素化合物、エチレン−酢
ビコポリマー、ポリエチルアクリレート、ポリエ
チルメタアクリレート等のアクリル酸エステル、
ポリウレタン系重合体等があげられるがこれらに
限定されるものではない。これらの重合体から適
宜繊維製品を構成する繊維基質よりも屈折率の小
さいものを選び使用すればよい。この場合できる
だけ基質繊維との屈折率差が大きいものを選ぶこ
とが望ましい。 多孔ポリエステル繊維の表面部を被覆する低屈
折率重合体は通常、有機溶剤の溶液あるいは水系
エマルジヨンの形で市販されているが、染色後、
表面部を被覆する工程を経ることから、水系エマ
ルジヨンの形の方が好ましい。 低屈折率重合体エマルジヨンで多孔ポリエステ
ル繊維の表面部を被覆する方法としては、好まし
くは多孔ポリエステル繊維より形成される織編物
に対し、パツデイング法、スプレー法、キスロー
ル法、ナイフコーテイング法、浴中吸着法等任意
の方法が可能である。本発明における低屈折率重
合体の表面被覆は、トウ、フイラメント、ヤーン
織編物、不織布等のあらゆる形態の繊維製品に適
用することができる。微細孔を多数形成せしめた
多孔ポリエステル繊維の表面部を、該多孔ポリエ
ステル繊維よりも低い屈折率を有する重合体で被
覆することにより極めてすぐれた色の深さと鮮明
性が得られる理由については次のごとく説明され
る。 放射体のように自ら光を放つ物体を除き、一般
に物体の色は光の反射、吸収によつて決まる
が、色を深く、鮮明に見せるためには光の反射を
少なくし、吸収を多くしてやることが必要であ
り、光の反射については、特に表面反射光を少な
くすることが必要である。なぜならば表面反射光
は光が白色光のままで反射するために有色体の深
色化、鮮明化にほとんど寄与しないためである。
この表面反射光には大きく分けて鏡面反射と拡散
反射があるが、本発明のように繊維の表面を多孔
化することによつて鏡面反射成分を減少してやれ
ば、深色化、鮮明化効果をさらに高めることがで
きる。 更に表面反射光の量を減らす方法としては、そ
の基質を構成する物体より屈折率の低い物質をそ
の物体表面に付与する技術が理論的にも、又経験
的にも知られている。例えばレンズのコーテイン
グ技術がその例である。これはガラスより屈折率
の小さい透明な薄膜をレンズ面に塗布することに
より表面反射光の量を減少させる技術である。 従つて繊維の表面を多孔化することによる鏡面
反射成分の減少と低屈折率重合体をその表面に被
覆することによる表面反射光量の減少の相乗効果
により、光の吸収光量が大きく増加し、卓越した
色彩効果が得られるものと考えられる。 以下に実施例をあげて更に具体的に説明する。
実施例中の部及び%は重量部及び重量%を示し、
得られるポリエステル繊維を染色した際の色の深
み、摩擦変色は以下の方法で測定した。 (i) 色の深み 色の深みを示す尺度としては、深色度(K/
S)を用いた。この値はサンプル布の分光反射
率(R)を島津RC−330型自記分光光度計にて
測定し、次に示すクベルカームンク(Kubelka
−Munk)の式から求めた。この値が大きいほ
ど深色効果が大きいことを示す。(測定波長500
mμ) K/S=(1−R)2/2R なお、Kは吸収係数、Sは散乱係数を示す。 (ii) 耐摩擦変色性 摩擦堅ろう度試験用の学振型平面摩耗機を使
用して、摩擦布としてポリエチレンテレフタレ
ート100%からなるジヨーゼツトを用い、試験
布を500gの加重下で所定回数平面摩耗して、
変色の発生の程度を変褐色用グレースケールで
判定した。耐摩耗性が極めて低い場合を1級と
し、極めて高い場合と5級とした。実用上4級
以上が必要である。 実施例 1〜6 極限粘度0.645、軟化点260℃のポリエチレンテ
レフタレートのチツプ100部に表1に示した低分
子化合物の所定量をドライブレンドし、次いで得
られた混合物を孔径0.3mmの円形紡糸孔を36個穿
設した紡糸口金を使用して275℃で溶融紡糸し、
次いで常法に従つて延伸倍率4.5倍で延伸して75
デニール/36フイラメントの原糸を得た。 この原糸をS撚2500T/m及びZ撚2500T/m
の強撚を施し、続いて該強撚糸を80℃で30分間蒸
熱処理して撚止めを行なつた。 該撚止め強撚糸を経密度47本/cm、緯密度32
本/cmでS、Z撚を2本交互に配して梨地ジヨー
ゼツト織物を製織した。 得られた生機をロータリーワツシヤーにて沸騰
温度で20分間リラツクス処理を施し、シボ立てを
行ない、常法によりブリセツト後、3.5%の水酸
化ナトリウム水溶液で沸騰温度にて処理し、減量
率が10%の布帛を得た。 このアルカリ処理後の布帛をDianix Black
HG−FS(三菱化成工業(株)製品)15%owfで130℃
で60分間染色後、水酸化ナトリウム1g/およ
びハイドロサルフアイト1g/を含む水溶液に
て70℃で20分間還元洗浄して黒染布を得た。 又、Dianix Black HG−FS15%owfに替えて
Resoline Blue FBL(BAYER社製)4%owfで
同様に染色し青染布を得た。 次いで該染色布を低屈折率重合体で被覆した。
低屈折率重合体の製造及びポリエステル繊維の表
面被覆法については以下の条件で実施した。 粘度1000CSのジメチルポリシロキサン30g、
塩基性オレイン酸を含むトール油脂肪酸2g、28
重量%アンモニア水0.5g、トリエタノールアミ
ン0.75g、水66.75gをホモジナイザーにより混
合してエマルジヨンを得た。 染色布に対し上記条件で得られた重合体固形分
換算5g、水300gからなるアニオン性エマルジ
ヨン処理剤をパツデイングし(ピツクアツプ75
%)、乾燥後160℃で1分間ヒートセツトした。得
られた処理布の深みと鮮明性を第1表に示した。
更に黒染布については摩耗200回後の耐摩耗変色
性もあわせて示した。 実施例 7 実施例1において使用したポリエチレンテレフ
タレートのチツプに代えて、5−Naスルホイソ
フタル酸の2.5モル%を共重合した極限粘度
0.490、軟化点258℃の共重合ポリエチレンテレフ
タレートのチツプ100部を使用する以外は実施例
1と同様に行なつた。 結果を第1表に示した。 実施例 8 実施例1において使用したポリエチレンテレフ
タレートのチツプに代えて、平均分子量600のポ
リオキシエチレングリコールの4重量%を共重合
した極限粘度0.640、軟化点259℃の共重合ポリエ
チレンテレフタレートのチツプ100部を使用する
以外は実施例1と同様に行なつた。 結果を第1表に示した。 実施例 9 実施例1において使用したポリエチレンテレフ
タレートのチツプに代えて、極限粘度0.88のポリ
テトラメチレンテレフタレートチツプを用い、溶
融紡糸温度を235℃とする以外は実施例1と同様
に行なつた。結果を第1表に示した。 比較例 1〜4 実施例1、7、8および9で使用した低分子化
合物を使用しない以外はそれぞれ実施例1、7、
8および9と同様に行なつた。結果を第1表に示
す。 尚、黒染布の色の深みおよび摩耗200回後の耐
摩耗変色性を第1表に示した。 青染布の色の鮮明性は下記基準により視感判定
して第1表に示した。 ◎;標準に比較して鮮明性が著しく大 〇;標準に比較して鮮明性が大 st;標準 △;標準に比較して鮮明性が劣る ×;標準に比較して鮮明性が著しく劣る
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 芳香族ポリエステル100重量部に下記条件(A)
〜(D)を満足する有機低分子化合物0.1〜30重量部
を配合せしめたポリエステル組成物を溶融紡糸
し、得られたポリエステル繊維をアルカリ化合物
の水溶液で処理して該繊維の2重量%以上を溶出
せしめたのち、染色処理を施し、次いで該繊維よ
りも低い屈折率を有する重合体で被覆せしめてな
ることを特徴とする色彩の改良されたポリエステ
ル繊維構造物。 (A) 芳香族ポリエステルの溶融条件下で実質的に
安定で、該ポリエステルと非反応性で、且つ該
ポリエステルと相溶性である。 (B) 該ポリエステル組成物を冷却固化せしめた際
に該ポリエステルと相分離を生じない。 (C) 融点が100℃以上である。 (D) 分子量が1000以下である。 2 芳香族ポリエステルが下記一般式 (mは2〜6の整数を示す) で表わされる繰り返し単位を主とするポリエステ
ルである特許請求の範囲第1項記載の色彩の改良
されたポリエステル繊維構造物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57129649A JPS5921785A (ja) | 1982-07-27 | 1982-07-27 | 色彩の改良されたポリエステル繊維構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57129649A JPS5921785A (ja) | 1982-07-27 | 1982-07-27 | 色彩の改良されたポリエステル繊維構造物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5921785A JPS5921785A (ja) | 1984-02-03 |
| JPH0160598B2 true JPH0160598B2 (ja) | 1989-12-25 |
Family
ID=15014733
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57129649A Granted JPS5921785A (ja) | 1982-07-27 | 1982-07-27 | 色彩の改良されたポリエステル繊維構造物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5921785A (ja) |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5924233B2 (ja) * | 1979-02-05 | 1984-06-07 | 株式会社クラレ | ポリエステル系合成繊維 |
| JPS5679714A (en) * | 1979-11-29 | 1981-06-30 | Toray Ind Inc | Polyester fiber |
| JPS56144216A (en) * | 1980-04-08 | 1981-11-10 | Toray Ind Inc | Polyester type fiber having improved coloring properties and its preparation |
| JPS57112464A (en) * | 1980-12-26 | 1982-07-13 | Kuraray Co | Fiber structure with excellent color forming property and durability |
-
1982
- 1982-07-27 JP JP57129649A patent/JPS5921785A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5921785A (ja) | 1984-02-03 |
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