JPH018755Y2 - - Google Patents
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- JPH018755Y2 JPH018755Y2 JP1984116512U JP11651284U JPH018755Y2 JP H018755 Y2 JPH018755 Y2 JP H018755Y2 JP 1984116512 U JP1984116512 U JP 1984116512U JP 11651284 U JP11651284 U JP 11651284U JP H018755 Y2 JPH018755 Y2 JP H018755Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston rod
- lip portion
- piston
- shock absorber
- sealing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、筒状緩衝器に関し、特に、車輛の懸
架装置に組み込むのに好適な複筒式緩衝器に関す
る。
架装置に組み込むのに好適な複筒式緩衝器に関す
る。
(従来技術)
複筒式緩衝器は、例えば実開昭55−73641号公
報に示されているように、ピストンを滑動可能に
収容するシリンダ室を規定する内筒と、前記シリ
ンダ室に連通可能の前記内筒を取り巻くリザーバ
室を規定するための外筒とを備え、該外筒の開放
端部には、前記ピストンロツドの滑動を許すよう
に前記開放端部を密閉するためのシール機構が設
けられている。
報に示されているように、ピストンを滑動可能に
収容するシリンダ室を規定する内筒と、前記シリ
ンダ室に連通可能の前記内筒を取り巻くリザーバ
室を規定するための外筒とを備え、該外筒の開放
端部には、前記ピストンロツドの滑動を許すよう
に前記開放端部を密閉するためのシール機構が設
けられている。
前記シール機構は、前記外筒に保持される支持
部と、該支持部に連なりかつ前記ピストンロツド
に当接して下方に伸長するリツプ部とを有する全
体に環状のシール部材を備え、前記リツプ部の背
面には、前記リザーバ室に保留された作動油の上
方に封入される空気あるいは窒素ガスのような気
体の圧力が作用する。このリツプ部背面に作用す
る前記気体圧力は、通常、前記リツプ部を前記ピ
ストンロツドに押し付けるように作用することか
ら、前記シール機構のシール効果を高める。
部と、該支持部に連なりかつ前記ピストンロツド
に当接して下方に伸長するリツプ部とを有する全
体に環状のシール部材を備え、前記リツプ部の背
面には、前記リザーバ室に保留された作動油の上
方に封入される空気あるいは窒素ガスのような気
体の圧力が作用する。このリツプ部背面に作用す
る前記気体圧力は、通常、前記リツプ部を前記ピ
ストンロツドに押し付けるように作用することか
ら、前記シール機構のシール効果を高める。
しかしながら、例えば前記緩衝器の収縮動作に
よつて前記気体圧力が増大すると、前記リツプ部
の先端部分が前記気体圧力によつてピストンロツ
ドに過度に押し付けられ、該ピストンロツドが一
時的にロツク状態におかれることから、前記ピス
トンロツドの円滑な作動が阻止され、その結果、
前記緩衝器の振動減衰特性の低下を招くことがあ
つた。また、前記リツプ部先端部分の前記ピスト
ンロツドへの過度の押圧は、前記シール部材の早
期の摩耗を招く。
よつて前記気体圧力が増大すると、前記リツプ部
の先端部分が前記気体圧力によつてピストンロツ
ドに過度に押し付けられ、該ピストンロツドが一
時的にロツク状態におかれることから、前記ピス
トンロツドの円滑な作動が阻止され、その結果、
前記緩衝器の振動減衰特性の低下を招くことがあ
つた。また、前記リツプ部先端部分の前記ピスト
ンロツドへの過度の押圧は、前記シール部材の早
期の摩耗を招く。
また、車輛用懸架装置に用いられる前記緩衝器
では、減衰力特性の改善のために前記気体の封入
ガス圧を高くすると、これに比例して前記シール
部材と前記ピストンロツドとの間の摩擦力が増大
することから、この摩擦力が大きくなり、前記ピ
ストンロツドの円滑な作動が妨げられ、そのた
め、車輛の乗心地が悪化することから、封入ガス
圧に限界があり、この封入ガス圧を充分に大きく
して作動油のキヤリブレーシヨンの発生を充分に
抑制することができなかつた。
では、減衰力特性の改善のために前記気体の封入
ガス圧を高くすると、これに比例して前記シール
部材と前記ピストンロツドとの間の摩擦力が増大
することから、この摩擦力が大きくなり、前記ピ
ストンロツドの円滑な作動が妨げられ、そのた
め、車輛の乗心地が悪化することから、封入ガス
圧に限界があり、この封入ガス圧を充分に大きく
して作動油のキヤリブレーシヨンの発生を充分に
抑制することができなかつた。
(考案が解決しようとする問題点)
従つて、本考案の目的は、シール部材の早期摩
耗を招くことなく耐久性および振動減衰特性に優
れた複筒式緩衝器を提供することにある。
耗を招くことなく耐久性および振動減衰特性に優
れた複筒式緩衝器を提供することにある。
(問題を解決するための手段)
本考案は、前記リザーバ室上部の気体圧力が上
昇したときに前記リツプ部の前記先端部分が前記
ピストンロツドへ向けて運動することを規制する
ための拘束部材を前記リツプ部先端部分に係合可
能に配置したことを特徴とする。
昇したときに前記リツプ部の前記先端部分が前記
ピストンロツドへ向けて運動することを規制する
ための拘束部材を前記リツプ部先端部分に係合可
能に配置したことを特徴とする。
(作用)
前記拘束部材は、例えば前記緩衝器の収縮動作
によつて前記リザーバ室上部の前記気体圧力が増
大すると、前記リツプ部の先端部分に係合して該
先端部分の前記ピストンロツドへ向けての運動を
規制することにより、前記リツプ部の前記ピスト
ンロツドへの押圧力を実質的に低減させる。
によつて前記リザーバ室上部の前記気体圧力が増
大すると、前記リツプ部の先端部分に係合して該
先端部分の前記ピストンロツドへ向けての運動を
規制することにより、前記リツプ部の前記ピスト
ンロツドへの押圧力を実質的に低減させる。
(考案の効果)
従つて、前記リザーバ室の気体圧力が上昇して
も、前記リツプ部先端部分は従来のような強い力
で前記ピストンロツドに過度に押し付けられるこ
とがないことから、該ピストンロツドが一時的な
ロツク状態に陥ることはなく、また、キヤリブレ
ーシヨンの発生を防止すべく前記気体の封入ガス
圧を高めても前記ピストンロツドの円滑な作動を
確保することができ、これにより、前記緩衝器の
振動減衰特性の向上を図ることができる。また、
前記リツプ部先端部分が前記ピストンロツドに過
度に押し付けられることがないことから、前記リ
ツプ部の摩耗の度合を従来よりも実質的に小さく
して前記シール部材の耐久性を高めることがで
き、これにより、前記緩衝器の耐久性の向上を図
ることができる。
も、前記リツプ部先端部分は従来のような強い力
で前記ピストンロツドに過度に押し付けられるこ
とがないことから、該ピストンロツドが一時的な
ロツク状態に陥ることはなく、また、キヤリブレ
ーシヨンの発生を防止すべく前記気体の封入ガス
圧を高めても前記ピストンロツドの円滑な作動を
確保することができ、これにより、前記緩衝器の
振動減衰特性の向上を図ることができる。また、
前記リツプ部先端部分が前記ピストンロツドに過
度に押し付けられることがないことから、前記リ
ツプ部の摩耗の度合を従来よりも実質的に小さく
して前記シール部材の耐久性を高めることがで
き、これにより、前記緩衝器の耐久性の向上を図
ることができる。
(実施例)
本考案が特徴とするところは、図示の実施例に
ついての以下の説明により、さらに明らかになろ
う。
ついての以下の説明により、さらに明らかになろ
う。
本考案に係る緩衝器10は、第1図に示されて
いるように、ピストン12を滑動可能に収容する
シリンダ室14を規定する内筒16と、シリンダ
室14に連通可能のリザーバ室18を規定する外
筒20とを含む。図示の例では、緩衝器10は、
車輛用懸架装置に組み込まれており、外筒20の
下部には車軸となるナツクルスピンドル22が固
定されている。また、ピストン12に接続された
ピストンロツド24の上端部は、図示しないが従
来よく知られた弾性支持装置を介して車体に支持
されている。
いるように、ピストン12を滑動可能に収容する
シリンダ室14を規定する内筒16と、シリンダ
室14に連通可能のリザーバ室18を規定する外
筒20とを含む。図示の例では、緩衝器10は、
車輛用懸架装置に組み込まれており、外筒20の
下部には車軸となるナツクルスピンドル22が固
定されている。また、ピストン12に接続された
ピストンロツド24の上端部は、図示しないが従
来よく知られた弾性支持装置を介して車体に支持
されている。
ピストン12には、シリンダ室14内の圧液の
流通を許すポート26および該ポートの開閉を制
御するための従来よく知られた弁機構28が設け
られており、緩衝器10の伸長動作時には弁機構
28を備えるピストン12によつて主として減衰
力が発生される。前記シリンダ室14の下端部に
は、主として緩衝器10の収縮動作時に減衰力を
発生させるための従来よく知られたベースバルブ
組立体30が設けられており、前記シリンダ室1
4およびリザーバ室18内の作動油は前記ベース
バルブ組立体30を経て互いに流通可能である。
流通を許すポート26および該ポートの開閉を制
御するための従来よく知られた弁機構28が設け
られており、緩衝器10の伸長動作時には弁機構
28を備えるピストン12によつて主として減衰
力が発生される。前記シリンダ室14の下端部に
は、主として緩衝器10の収縮動作時に減衰力を
発生させるための従来よく知られたベースバルブ
組立体30が設けられており、前記シリンダ室1
4およびリザーバ室18内の作動油は前記ベース
バルブ組立体30を経て互いに流通可能である。
前記内筒16の上端部には、ピストンロツド2
4をその軸線方向へ案内するためのガイド部材3
2が設けられており、該ガイド部材は低摩擦材か
ら成るブツシユ34を介してピストンロツド24
を滑動可能に受け入れている。ガイド部材32に
は、該ガイド部材と外筒20との間を密閉するた
めのガスケツト36が設けられており、また、前
記シリンダ室14からブツシユ34とピストンロ
ツド24との間を経てガイド部材32の上方へ漏
出した作動油をリザーバ室18に戻すためのリタ
ーンポート38が形成されている。ピストンロツ
ド24の伸長運動を規制すべくガイド部材32の
下面に当接可能のストツパ40がリテーナ42を
介して前記ピストンロツドに保持されている。
4をその軸線方向へ案内するためのガイド部材3
2が設けられており、該ガイド部材は低摩擦材か
ら成るブツシユ34を介してピストンロツド24
を滑動可能に受け入れている。ガイド部材32に
は、該ガイド部材と外筒20との間を密閉するた
めのガスケツト36が設けられており、また、前
記シリンダ室14からブツシユ34とピストンロ
ツド24との間を経てガイド部材32の上方へ漏
出した作動油をリザーバ室18に戻すためのリタ
ーンポート38が形成されている。ピストンロツ
ド24の伸長運動を規制すべくガイド部材32の
下面に当接可能のストツパ40がリテーナ42を
介して前記ピストンロツドに保持されている。
前記外筒20の開放端部である上端部には、前
記ピストンロツド24を取り巻いて配置されかつ
前記開放端部に螺合されるリングナツト44と、
ピストンロツド24を取り巻くようにリングナツ
ト44の頂面に固定された頂板46とから成るキ
ヤツプ48が配置されており、該キヤツプの締付
けにより、前記ガイド部材32が固定されてい
る。前記リングナツトには、従来よく知られた空
気抜き孔50が設けられている。また、前記外筒
20の開放端部には、前記シリンダ室14および
リザーバ室18内の作動油が緩衝器10の外部に
漏出することを防止しかつ前記リザーバ室18の
上部に空気あるいは窒素ガスのような気体を封入
するためのシール機構52が設けられており、該
シール機構は、図示の例では、前記リングナツト
44に関連して設けられている。
記ピストンロツド24を取り巻いて配置されかつ
前記開放端部に螺合されるリングナツト44と、
ピストンロツド24を取り巻くようにリングナツ
ト44の頂面に固定された頂板46とから成るキ
ヤツプ48が配置されており、該キヤツプの締付
けにより、前記ガイド部材32が固定されてい
る。前記リングナツトには、従来よく知られた空
気抜き孔50が設けられている。また、前記外筒
20の開放端部には、前記シリンダ室14および
リザーバ室18内の作動油が緩衝器10の外部に
漏出することを防止しかつ前記リザーバ室18の
上部に空気あるいは窒素ガスのような気体を封入
するためのシール機構52が設けられており、該
シール機構は、図示の例では、前記リングナツト
44に関連して設けられている。
前記シール機構52は、第2図に明確に示され
ているように、前記ピストンロツド24を取り巻
いて配置され、リングナツト44を介して外筒2
0に支承される全体に環状のシール部材54と、
該シール部材に関連して設けられる環状の拘束部
材56とを備える。
ているように、前記ピストンロツド24を取り巻
いて配置され、リングナツト44を介して外筒2
0に支承される全体に環状のシール部材54と、
該シール部材に関連して設けられる環状の拘束部
材56とを備える。
シール部材54は、リングナツト44の内周面
に形成された環状溝58内に、該溝の上縁部58
aに上端を当接させて圧入される筒状の支持部5
4aと、該支持部の上端部から径方向内方へ伸長
する環状のフランジ部54bと、該フランジ部の
内縁からピストンロツド24に当接可能に上方お
よび下方へそれぞれ伸長する環状の上方リツプ部
54cおよび環状の下方リツプ部54dとを備え
る。
に形成された環状溝58内に、該溝の上縁部58
aに上端を当接させて圧入される筒状の支持部5
4aと、該支持部の上端部から径方向内方へ伸長
する環状のフランジ部54bと、該フランジ部の
内縁からピストンロツド24に当接可能に上方お
よび下方へそれぞれ伸長する環状の上方リツプ部
54cおよび環状の下方リツプ部54dとを備え
る。
ピストンロツド24に沿つて上方へ伸長する上
方リツプ部54cは、塵挨の侵入を目的として設
けられる補助リツプ部であり、これを不要とする
ことができる。
方リツプ部54cは、塵挨の侵入を目的として設
けられる補助リツプ部であり、これを不要とする
ことができる。
ピストンロツド24に沿つて下方すなわちピス
トン12の側へ伸長する下方リツプ部54dは、
密閉のための主リツプ部を構成し、該リツプ部の
先端部分には、その先端へ向けて口径を漸増させ
るテーパ面60が形成されている。前記シール部
材54内には、その支持部54aからフランジ部
54bに伸びる環状補強部材62が埋設されてい
る。また、前記上方および下方リツプ部54cお
よび54dには、各リツプ部を前記ピストンロツ
ド24に押圧するための従来よく知られた環状の
ガータスプリング64がそれぞれ装着されてい
る。
トン12の側へ伸長する下方リツプ部54dは、
密閉のための主リツプ部を構成し、該リツプ部の
先端部分には、その先端へ向けて口径を漸増させ
るテーパ面60が形成されている。前記シール部
材54内には、その支持部54aからフランジ部
54bに伸びる環状補強部材62が埋設されてい
る。また、前記上方および下方リツプ部54cお
よび54dには、各リツプ部を前記ピストンロツ
ド24に押圧するための従来よく知られた環状の
ガータスプリング64がそれぞれ装着されてい
る。
環状の拘束部材56は、その中央開口部56a
にピストンロツド24の貫通を許すように、外縁
部でシール部材54の支持部54aに圧入され、
これにより該支持部で弾性的に支持されている。
拘束部材56は、リングナツト44を介して外筒
20に固定的に支持することができる。拘束部材
56の上面には、前記下方リツプ部54dの先端
部分を受け入れるための環状溝66が形成されて
おり、該環状溝の溝面66aは前記リツプ部54
dの先端部から間隔をおく。また、前記拘束部材
56には、前記リザーバ室18上部の気体圧力を
下方リツプ部54dの背面に作用させるための貫
通孔から成るオリフイス68が設けられている。
前記拘束部材56は、比較的弾性の小さな合成樹
脂板、鋼板あるいはアルミ板のような材料で形成
することができる。
にピストンロツド24の貫通を許すように、外縁
部でシール部材54の支持部54aに圧入され、
これにより該支持部で弾性的に支持されている。
拘束部材56は、リングナツト44を介して外筒
20に固定的に支持することができる。拘束部材
56の上面には、前記下方リツプ部54dの先端
部分を受け入れるための環状溝66が形成されて
おり、該環状溝の溝面66aは前記リツプ部54
dの先端部から間隔をおく。また、前記拘束部材
56には、前記リザーバ室18上部の気体圧力を
下方リツプ部54dの背面に作用させるための貫
通孔から成るオリフイス68が設けられている。
前記拘束部材56は、比較的弾性の小さな合成樹
脂板、鋼板あるいはアルミ板のような材料で形成
することができる。
前記複筒式緩衝器の収縮動作時には、ピストン
ロツド24のシリンダ室14への侵入に応じて該
シリンダ室内の作動油が前記ベースバルブ組立体
30を経てリザーバ室18に流入することから、
このリザーバ室18内の作動油の増大に応じて該
リザーバ室の上部に封入された前記気体の圧力が
上昇する。しかしながら、前記リツプ部54dが
その先端部分におけるテーパ面60をピストンロ
ツド24へ向けて弾性変形させる程に強い気体圧
力を背面に受けることのない前記緩衝器の通常の
作動状態では、下方リツプ部54dの前記先端部
分のテーパ面60は、第2図に示されているよう
に、拘束部材56に形成された環状溝66の溝面
66aから間隔をおくことから、リツプ部54d
がピストンロツド24へ向けての運動を前記拘束
部材56によつて規制されることはない。そのた
め、下方リツプ部54dは、前記ガータスプリン
グ64と、下方リツプ部54dの背面に作用する
前記気体圧力とによつて、前記ピストンロツド2
4に適正に押圧される。従つて、前記下方リツプ
部54dの著しい摩耗を招くことなく、また前記
ピストンロツド24の円滑な運動を妨げることな
く、前記作動油および密封気体の漏出を確実に防
止することができる。
ロツド24のシリンダ室14への侵入に応じて該
シリンダ室内の作動油が前記ベースバルブ組立体
30を経てリザーバ室18に流入することから、
このリザーバ室18内の作動油の増大に応じて該
リザーバ室の上部に封入された前記気体の圧力が
上昇する。しかしながら、前記リツプ部54dが
その先端部分におけるテーパ面60をピストンロ
ツド24へ向けて弾性変形させる程に強い気体圧
力を背面に受けることのない前記緩衝器の通常の
作動状態では、下方リツプ部54dの前記先端部
分のテーパ面60は、第2図に示されているよう
に、拘束部材56に形成された環状溝66の溝面
66aから間隔をおくことから、リツプ部54d
がピストンロツド24へ向けての運動を前記拘束
部材56によつて規制されることはない。そのた
め、下方リツプ部54dは、前記ガータスプリン
グ64と、下方リツプ部54dの背面に作用する
前記気体圧力とによつて、前記ピストンロツド2
4に適正に押圧される。従つて、前記下方リツプ
部54dの著しい摩耗を招くことなく、また前記
ピストンロツド24の円滑な運動を妨げることな
く、前記作動油および密封気体の漏出を確実に防
止することができる。
他方、前記緩衝器10の大きな収縮動作によつ
て前記気体圧力が上昇し、この気体圧力の増大に
伴なう下方リツプ部54dの背面側圧力の増大に
よつて該下方リツプ部がその前記先端部分におけ
るテーパ面60をピストンロツド24へ向けて押
圧させるべく弾性変形を生じようとすると、リツ
プ部54dのテーパ面60は、第3図に示されて
いるように、拘束部材56に形成された環状溝6
6の溝面66aに当接することから、リツプ部5
4dの前記先端部分は該先端部分に係合する拘束
部材56によつてピストンロツド24へ向けての
運動を規制される。そのため、前記下方リツプ部
54dには、前記先端部分を含む背面に、前記ピ
ストンロツド24へ向けての強い前記圧力気体が
作用するが、前記拘束部材によつて下方リツプ部
54dの前記先端部分の前記ピストンロツドへ向
けての運動が拘束されていることから、前記下方
リツプ部54dに作用する前記高圧気体による押
圧力は実質的に低減される。
て前記気体圧力が上昇し、この気体圧力の増大に
伴なう下方リツプ部54dの背面側圧力の増大に
よつて該下方リツプ部がその前記先端部分におけ
るテーパ面60をピストンロツド24へ向けて押
圧させるべく弾性変形を生じようとすると、リツ
プ部54dのテーパ面60は、第3図に示されて
いるように、拘束部材56に形成された環状溝6
6の溝面66aに当接することから、リツプ部5
4dの前記先端部分は該先端部分に係合する拘束
部材56によつてピストンロツド24へ向けての
運動を規制される。そのため、前記下方リツプ部
54dには、前記先端部分を含む背面に、前記ピ
ストンロツド24へ向けての強い前記圧力気体が
作用するが、前記拘束部材によつて下方リツプ部
54dの前記先端部分の前記ピストンロツドへ向
けての運動が拘束されていることから、前記下方
リツプ部54dに作用する前記高圧気体による押
圧力は実質的に低減される。
従つて、前記リザーバ室18の気体圧力が上昇
しても、前記下方リツプ部54dの先端部分は、
従来の前記緩衝器におけるような強い力で前記ピ
ストンロツド24に過度に押し付けられることが
ないことから、該ピストンロツドが一時的なロツ
ク状態に陥ることはなく、前記ピストンロツド2
4の円滑な運動により緩衝器10の振動減衰特性
を高めて車輛の乗り心地の向上を図ることができ
る。
しても、前記下方リツプ部54dの先端部分は、
従来の前記緩衝器におけるような強い力で前記ピ
ストンロツド24に過度に押し付けられることが
ないことから、該ピストンロツドが一時的なロツ
ク状態に陥ることはなく、前記ピストンロツド2
4の円滑な運動により緩衝器10の振動減衰特性
を高めて車輛の乗り心地の向上を図ることができ
る。
また、最も摩耗し易いリツプ部54dの前記先
端部分が前記ピストンロツド24に過度に押し付
けられることがないことから、前記リツプ部54
dの摩耗の度合を従来よりも実質的に小さくして
前記シール部材54の耐久性を高めることがで
き、これにより、前記緩衝器の耐久性の向上を図
ることができる。
端部分が前記ピストンロツド24に過度に押し付
けられることがないことから、前記リツプ部54
dの摩耗の度合を従来よりも実質的に小さくして
前記シール部材54の耐久性を高めることがで
き、これにより、前記緩衝器の耐久性の向上を図
ることができる。
第4図は、前記リザーバ室に封入される気体の
封入ガス圧と、前記ピストンロツドが前記シール
機構から受ける摩擦力との関係を本願考案に係る
前記緩衝器と従来の前記緩衝器との比較で示すグ
ラフであり、X軸は前記封入ガス圧(PKg/cm2)
を表わし、Y軸は前記摩擦力(FKgf)を表わ
す。本願考案に係る前記緩衝器10の特性線は実
線で示され、従来の前記緩衝器の特性線は破線で
示されている。
封入ガス圧と、前記ピストンロツドが前記シール
機構から受ける摩擦力との関係を本願考案に係る
前記緩衝器と従来の前記緩衝器との比較で示すグ
ラフであり、X軸は前記封入ガス圧(PKg/cm2)
を表わし、Y軸は前記摩擦力(FKgf)を表わ
す。本願考案に係る前記緩衝器10の特性線は実
線で示され、従来の前記緩衝器の特性線は破線で
示されている。
このグラフから明らかなように、従来の前記緩
衝器では、前記封入ガス圧の増大に正比例して前
記摩擦力が増大する。そのため、作動油のキヤリ
ブレーシヨンの発生を効果的に抑制すべく前記封
入ガス圧を高めると、この封入ガス圧の増大に比
例して前記摩擦力が増大することから、前記ピス
トンロツドの円滑な運動が阻害され、このため、
緩衝器の減衰力特性が低下して車輛の乗心地が悪
化する。
衝器では、前記封入ガス圧の増大に正比例して前
記摩擦力が増大する。そのため、作動油のキヤリ
ブレーシヨンの発生を効果的に抑制すべく前記封
入ガス圧を高めると、この封入ガス圧の増大に比
例して前記摩擦力が増大することから、前記ピス
トンロツドの円滑な運動が阻害され、このため、
緩衝器の減衰力特性が低下して車輛の乗心地が悪
化する。
これに対し、本考案によれば、前記封入ガス圧
が例えば約4Kg/cm2を越えても、前記摩擦力を例
えば約7Kgfという低いほぼ一定の値に維持させ
ることができる。従つて、前記したキヤリブレー
シヨンの発生を効果的に抑制すべく前記封入ガス
圧を高めても、前記ピストンロツドの円滑な運動
を確保することができ、これにより減衰力特性の
低下を招くことなく車輛の乗心地の向上を図るこ
とができる。
が例えば約4Kg/cm2を越えても、前記摩擦力を例
えば約7Kgfという低いほぼ一定の値に維持させ
ることができる。従つて、前記したキヤリブレー
シヨンの発生を効果的に抑制すべく前記封入ガス
圧を高めても、前記ピストンロツドの円滑な運動
を確保することができ、これにより減衰力特性の
低下を招くことなく車輛の乗心地の向上を図るこ
とができる。
第1図は本考案に係る複筒式緩衝器を部分的に
示す縦断面図であり、第2図は第1図に示された
シール機構を非拘束状態にある状態で拡大して示
す縦断面図であり、第3図は第1図に示されたシ
ール機構を拘束状態にある状態で拡大して示す第
2図と同様な図面であり、第4図は封入ガス圧と
ピストンロツドの摩擦力との関係を本願考案に係
る緩衝器と従来の緩衝器との比較で示すグラフで
ある。 10:緩衝器、12:ピストン、14:シリン
ダ室、16:内筒、18:リザーバ室、20:外
筒、24:ピストンロツド、52:シール機構、
54:シール部材、54a:支持部、54d:リ
ツプ部、56:拘束部材。
示す縦断面図であり、第2図は第1図に示された
シール機構を非拘束状態にある状態で拡大して示
す縦断面図であり、第3図は第1図に示されたシ
ール機構を拘束状態にある状態で拡大して示す第
2図と同様な図面であり、第4図は封入ガス圧と
ピストンロツドの摩擦力との関係を本願考案に係
る緩衝器と従来の緩衝器との比較で示すグラフで
ある。 10:緩衝器、12:ピストン、14:シリン
ダ室、16:内筒、18:リザーバ室、20:外
筒、24:ピストンロツド、52:シール機構、
54:シール部材、54a:支持部、54d:リ
ツプ部、56:拘束部材。
Claims (1)
- ピストンを滑動可能に収容するシリンダ室を規
定する内筒を覆つて配置されかつ前記シリンダ室
の外方に該シリンダ室に連通可能のリザーバ室を
規定する外筒の開放端部にあつて前記ピストンか
ら前記外筒の前記開放端部を経て外方へ伸長する
ピストンロツドの滑動を許すように前記外筒の開
放端部を密閉するためのシール機構を含み、該シ
ール機構は、前記外筒に保持される支持部および
該支持部に連なりかつ前記ピストンロツドに当接
して前記ピストンの側へ伸長するリツプ部を備え
る全体に環状のシール部材と、前記リツプ部の先
端部分に係合可能に配置され、前記リザーバ室上
部の気体圧力が上昇したとき前記リツプ部先端部
分に係合して該先端部分の前記ピストンロツドへ
向けての運動を規制するための拘束部材とを備え
ることを特徴とする、複筒式緩衝器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1984116512U JPS6132633U (ja) | 1984-07-31 | 1984-07-31 | 複筒式緩衝器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1984116512U JPS6132633U (ja) | 1984-07-31 | 1984-07-31 | 複筒式緩衝器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6132633U JPS6132633U (ja) | 1986-02-27 |
| JPH018755Y2 true JPH018755Y2 (ja) | 1989-03-09 |
Family
ID=30675456
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1984116512U Granted JPS6132633U (ja) | 1984-07-31 | 1984-07-31 | 複筒式緩衝器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6132633U (ja) |
-
1984
- 1984-07-31 JP JP1984116512U patent/JPS6132633U/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6132633U (ja) | 1986-02-27 |
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