JPH0214307B2 - - Google Patents
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- JPH0214307B2 JPH0214307B2 JP12056785A JP12056785A JPH0214307B2 JP H0214307 B2 JPH0214307 B2 JP H0214307B2 JP 12056785 A JP12056785 A JP 12056785A JP 12056785 A JP12056785 A JP 12056785A JP H0214307 B2 JPH0214307 B2 JP H0214307B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cement
- weight
- product
- parts
- glaze
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
- Aftertreatments Of Artificial And Natural Stones (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明はセメント製品の製造方法、とりわけ耐
候性、耐摩耗性および耐薬品性に優れた施釉面を
有する旋釉セメント製品の製造を可能にするよう
なセメント製品の製造方法に係る。 〔従来の技術〕 従来、セメント製品に表面仕上げをする必要が
あるときは塗装仕上げによるのが通常であつた。
しかし塗料は耐候性、耐摩耗性或いは耐薬品性に
おいて劣るため、期間を経るにつれてセメント製
品の塗装面が変褪色し却つて美観上問題を生じる
ことがある。 そこでこのような問題を解決するためセメント
製品の表面を施釉仕上げする方法が提案されてい
る。即ち、型枠に流し込む方法によつてセメント
混練物を所望形状に成形し水和硬化させることに
より得られたセメント硬化物にリン酸系のフリツ
ト釉を施した後、650℃以下の低温で焼成して前
記釉薬をセメント硬化物の表面に融着させるよう
にする方法がそれである。〔例えば、イー・トー
バー、デー・エヌ・クルツク、エム・ジユー・ム
レー「施釉コンクリート」(建築技術、No.238、
1971年6月号、157〜161頁)等参照〕 〔発明が解決しようとする問題点〕 従来のセメント製品の表面の施釉仕上げ方法
が、リン酸系のフリツト釉を用い、650℃以下の
低温で焼成を行なう理由は、例えばポルトランド
系のセメント製品を高温で加熱した場合には、珪
酸石灰の水和により生じたCa(OH)2がCaOと
H2Oに分解し、このときセメント製品の内部に
収縮変化が起こるため製品の機械的強度が著るし
く劣化するからである。〔例えば、前掲「施釉コ
ンクリート」157頁右欄;原田有・酒井亨「耐熱
コンクリートについて」(雑誌 工業と製品No.50
第119頁右欄;若林明「アルミナセメント硬化体
の高温性状について」(窯業協会誌69(2)1961第28
頁)参照〕。アルミナ系のセメント製品において
劣化現象を生じる化学的な理由は別であるが、高
温加熱により機械的強度の劣化が起きることはア
ルミナ系のセメント製品でも同様である。そこで
セメント製品を施釉仕上げするときには低温で溶
融するリン酸系のフリツト釉を使用する必要があ
るのである。 しかし上記リン酸系の釉薬は、通常使用されて
いる釉薬に比べると耐候性、耐摩耗性、耐薬品性
において劣るばかりでなく非常に高価であり、更
に製品の出来ばえも良くないという欠点があるた
め、前記の従来の方法は余り実用的ではなかつ
た。 〔問題点を解決するための手段〕 そこで、我々は上記の問題点を解決すべく鋭意
研究した結果、主原料としてのセメントと骨材と
水に必要に応じて補強材、混和材を加えた原料を
混練し、得られるセメント混練物を加圧成形し、
その成形体を予備的に水和硬化した後、650〜
1000℃の温度で焼成し、その焼成体を充分に水和
硬化すると共に、 骨材として、主鉱物が長石、石英またはムライ
トからなり、粘土鉱物、石灰、雲母および沸石類
の含有量が夫々単独で9重量%以下、合計で20重
量%以下であり、かつ下記化学組成; SiO2 40〜80重量% Al2O3 10〜22重量% CaO+K2O+Na2O 2〜20重量% 燃焼損失 3.5重量%以下 を有する骨材を用いることによつて、 上記の如き従来の技術の問題点を解決すること
ができることを見い出し、本発明を完成するに到
つた。 この方法では、セメント製品の本来的な水和硬
化工程に先立つて焼成工程を行なうことにより、
焼成工程における前に述べたような機械的強度の
劣化という問題が解決される。焼成工程でセメン
ト組織が破壊されてもその後の水和硬化により強
度が回復するからである。その結果、このセメン
ト製品の製造方法では、溶融温度が650℃より高
い普通の釉薬を使用することが可能になり、安価
でかつ耐候性、耐摩耗性、耐薬品性に優れた施釉
面を有するセメント製品が得られた。但し、焼成
工程後に水和硬化を行なつても、用いる骨材の種
類によつては、強度回復の効果が発揮されないこ
とが見られた。そこで、我々はさらに鋭意研究を
行ない、前記の如き鉱物組成および化学組成を有
する骨材を用いれば、強度回復の効果が発揮され
ることを究明した。 本発明に用いるセメントはポルトランドセメン
ト、アルミナセメント、混合セメント等のいずれ
でもよい。 本発明に用いる骨材は、結晶質(鉱物質)と非
晶質から構成され、結晶質では長石、石英または
ムライトが主鉱物を成し、かつ粘土鉱物、石英、
雲母および沸石類の含有量が夫々単独で9重量%
以下、合計で20重量%以下でなければならず、ま
た結晶質と非晶質からなる全体の化学組成におい
て SiO2 40〜80重量% Al2O3 10〜22重量% CaO+K2O+Na2O 2〜20重量% 燃焼損失 3.5重量%以下 の条件を満たすものでなければならない。 骨材のこれらの要件は、基本的に、骨材が焼成
工程において急激な膨張あるいは収縮を示さず、
その後の再養生工程でセメント製品の強度の回復
を許容するために必要なものである。そのため
に、骨材は、主として石英、長石、ムライト、等
の鉱物(結晶質)と非晶質とから構成され、かつ
上記化学組成の条件を満たすべきである。化学組
成においてSiO2の量が多いが、SiO2は非晶質と
して含まれるときにはあまり問題はないが、石英
として過剰に含まれると、石英は573℃で急激な
熱膨張収縮を起こすので不適当である。一方、粘
土鉱物、雲母、沸石類は焼成時に水を放出してそ
の結晶構造が破壊されて最終セメント製品の強度
低下をきたし、また石灰(CaCO3)は焼成時に
CO2を放出してCaOになり、再養生時に水と反応
してCa(OH)2になり、膨潤してセメント素地を
破壊するので、これらの影響を小さくするために
これらの含有量は上記の範囲内でなければならな
い。 このような条件を満たし本発明において骨材と
して用いることができる骨材の例を下記表に示
す。
候性、耐摩耗性および耐薬品性に優れた施釉面を
有する旋釉セメント製品の製造を可能にするよう
なセメント製品の製造方法に係る。 〔従来の技術〕 従来、セメント製品に表面仕上げをする必要が
あるときは塗装仕上げによるのが通常であつた。
しかし塗料は耐候性、耐摩耗性或いは耐薬品性に
おいて劣るため、期間を経るにつれてセメント製
品の塗装面が変褪色し却つて美観上問題を生じる
ことがある。 そこでこのような問題を解決するためセメント
製品の表面を施釉仕上げする方法が提案されてい
る。即ち、型枠に流し込む方法によつてセメント
混練物を所望形状に成形し水和硬化させることに
より得られたセメント硬化物にリン酸系のフリツ
ト釉を施した後、650℃以下の低温で焼成して前
記釉薬をセメント硬化物の表面に融着させるよう
にする方法がそれである。〔例えば、イー・トー
バー、デー・エヌ・クルツク、エム・ジユー・ム
レー「施釉コンクリート」(建築技術、No.238、
1971年6月号、157〜161頁)等参照〕 〔発明が解決しようとする問題点〕 従来のセメント製品の表面の施釉仕上げ方法
が、リン酸系のフリツト釉を用い、650℃以下の
低温で焼成を行なう理由は、例えばポルトランド
系のセメント製品を高温で加熱した場合には、珪
酸石灰の水和により生じたCa(OH)2がCaOと
H2Oに分解し、このときセメント製品の内部に
収縮変化が起こるため製品の機械的強度が著るし
く劣化するからである。〔例えば、前掲「施釉コ
ンクリート」157頁右欄;原田有・酒井亨「耐熱
コンクリートについて」(雑誌 工業と製品No.50
第119頁右欄;若林明「アルミナセメント硬化体
の高温性状について」(窯業協会誌69(2)1961第28
頁)参照〕。アルミナ系のセメント製品において
劣化現象を生じる化学的な理由は別であるが、高
温加熱により機械的強度の劣化が起きることはア
ルミナ系のセメント製品でも同様である。そこで
セメント製品を施釉仕上げするときには低温で溶
融するリン酸系のフリツト釉を使用する必要があ
るのである。 しかし上記リン酸系の釉薬は、通常使用されて
いる釉薬に比べると耐候性、耐摩耗性、耐薬品性
において劣るばかりでなく非常に高価であり、更
に製品の出来ばえも良くないという欠点があるた
め、前記の従来の方法は余り実用的ではなかつ
た。 〔問題点を解決するための手段〕 そこで、我々は上記の問題点を解決すべく鋭意
研究した結果、主原料としてのセメントと骨材と
水に必要に応じて補強材、混和材を加えた原料を
混練し、得られるセメント混練物を加圧成形し、
その成形体を予備的に水和硬化した後、650〜
1000℃の温度で焼成し、その焼成体を充分に水和
硬化すると共に、 骨材として、主鉱物が長石、石英またはムライ
トからなり、粘土鉱物、石灰、雲母および沸石類
の含有量が夫々単独で9重量%以下、合計で20重
量%以下であり、かつ下記化学組成; SiO2 40〜80重量% Al2O3 10〜22重量% CaO+K2O+Na2O 2〜20重量% 燃焼損失 3.5重量%以下 を有する骨材を用いることによつて、 上記の如き従来の技術の問題点を解決すること
ができることを見い出し、本発明を完成するに到
つた。 この方法では、セメント製品の本来的な水和硬
化工程に先立つて焼成工程を行なうことにより、
焼成工程における前に述べたような機械的強度の
劣化という問題が解決される。焼成工程でセメン
ト組織が破壊されてもその後の水和硬化により強
度が回復するからである。その結果、このセメン
ト製品の製造方法では、溶融温度が650℃より高
い普通の釉薬を使用することが可能になり、安価
でかつ耐候性、耐摩耗性、耐薬品性に優れた施釉
面を有するセメント製品が得られた。但し、焼成
工程後に水和硬化を行なつても、用いる骨材の種
類によつては、強度回復の効果が発揮されないこ
とが見られた。そこで、我々はさらに鋭意研究を
行ない、前記の如き鉱物組成および化学組成を有
する骨材を用いれば、強度回復の効果が発揮され
ることを究明した。 本発明に用いるセメントはポルトランドセメン
ト、アルミナセメント、混合セメント等のいずれ
でもよい。 本発明に用いる骨材は、結晶質(鉱物質)と非
晶質から構成され、結晶質では長石、石英または
ムライトが主鉱物を成し、かつ粘土鉱物、石英、
雲母および沸石類の含有量が夫々単独で9重量%
以下、合計で20重量%以下でなければならず、ま
た結晶質と非晶質からなる全体の化学組成におい
て SiO2 40〜80重量% Al2O3 10〜22重量% CaO+K2O+Na2O 2〜20重量% 燃焼損失 3.5重量%以下 の条件を満たすものでなければならない。 骨材のこれらの要件は、基本的に、骨材が焼成
工程において急激な膨張あるいは収縮を示さず、
その後の再養生工程でセメント製品の強度の回復
を許容するために必要なものである。そのため
に、骨材は、主として石英、長石、ムライト、等
の鉱物(結晶質)と非晶質とから構成され、かつ
上記化学組成の条件を満たすべきである。化学組
成においてSiO2の量が多いが、SiO2は非晶質と
して含まれるときにはあまり問題はないが、石英
として過剰に含まれると、石英は573℃で急激な
熱膨張収縮を起こすので不適当である。一方、粘
土鉱物、雲母、沸石類は焼成時に水を放出してそ
の結晶構造が破壊されて最終セメント製品の強度
低下をきたし、また石灰(CaCO3)は焼成時に
CO2を放出してCaOになり、再養生時に水と反応
してCa(OH)2になり、膨潤してセメント素地を
破壊するので、これらの影響を小さくするために
これらの含有量は上記の範囲内でなければならな
い。 このような条件を満たし本発明において骨材と
して用いることができる骨材の例を下記表に示
す。
実施例において%および部は特にことわらない
限り重量基準である。 実施例 1 石英、ムライトを主鉱物とし、粘土鉱物、石
英、雲母、沸石類を含有せず、SiO272%、
Al2O320%、(CaO+K2O+Na2O)3%、燃焼損
失0%の化学組成を有する磁器質シヤモツトを用
い、普通ポルトランドセメント100部、磁器質シ
ヤモツト(粒径1.2mm以下)100部、水45部を混練
機で5分間混練した後、プレス圧50Kgf/cm2、保
持時間10秒にて305×315×12mm板状成形体を得
た。前養生として、4時間気中放置、12時間湿潤
気中養生後、150℃で4時間乾燥し、フリツト100
部、蛙目粘土5部、顔料5部、メチルセルロース
0.3部からなる釉薬を施釉した。それから、ロー
ラーハースキルン(RHK)で最高温度850℃に設
定し2時間焼成した。後養生として、水中に10分
間浸漬後、60℃100%RHの蒸気養生を4日間行
なつて完成品を得た。 得られた施釉セメント製品を東京衡機(株)製小型
材料試験機FS−500(商品名)を用いて、スパン
間隔90mm、荷重速度10mm/分にて曲げ強度を測定
したところ、σb=160Kgf/cm2であつた。 釉面には幅30μm程度の目視し得る貫入が見ら
れた。しかし、製品の釉面を33vol%−HCl水溶
液に24時間接触させたが、釉薬に変化は見られ
ず、耐蝕性に優れた釉であることが示された。な
お、このセメント製品のセメント素地の熱膨張係
数は7.5×10-6/℃、釉薬の熱膨張係数は8.0×
10-6/℃であつた。 なお、上記と同じ原料組成物を、従来のセメン
ト製品の製造手法に従い、混練、成形(上記と同
じ形状)、養成(上記後養生と同じ条件)して得
たセメント製品の曲げ強度はσb=150Kgf/cm2で
あつた。 実施例 2 長石を主鉱物とし、粘土鉱物、石灰、雲母、沸
石類を極少量含有する、SiO262%、Al2O319%、
(CaO+K2O+N、a2O)11%、燃焼損失0.4%の
化学組成を有する安山岩砕石(粒径2.5mm以下)
を骨材として用い、普通ポルトランドセメント
100部、水45部に対して骨材200部を混練した以
外、実施例1同様の手順で施釉セメント製品を得
た。 その曲げ強度はσb=150Kgf/cm2であつた。釉
面には貫入がみられ、セメント素地の熱膨張係数
は7.0×10-6/℃であつた。また、実施例1同様
のHCl水溶液浸漬において釉薬面に変化は見られ
なかつた。 実施例 3 石英を主鉱物とし、粘土鉱物、石灰、雲母、沸
石類を殆ど含有せず、SiO272%、Al2O313%、
(CaO+K2O+Na2O)8%、燃焼損失8%の化
学組成を有する硬質砂岩(粒径2.5mm以下)を用
い、普通ポルトランドセメント100部、硬質砂岩
150部、アスベスト5部、メチルセルロース2部、
水35部を混練し、押出成形機(本田鉄工株式会社
製の商品名D−100)で900×100×10mmの長尺板
状体を得、以降実施例1と同様の手順で施釉セメ
ント製品を得た。 その曲げ強度はσb=100Kgf/cm2であつた。釉
面には貫入は見られなかつた。実施例1同様に
HCl水溶液に浸漬したが釉薬面に変化は見られな
かつた。 実施例 4 普通ポルトランドセメント100部、実施例2で
用いたのと同じ安山岩砕石160部、珪砂(6号、
粒径0.25〜0.5mm)40部、水55部を混練し、以降
実施例1と同様にして施釉セメント製品を得た。 得られた製品の曲げ強度はσb=130Kgf/cm2で
あつた。また、後養生後釉面には貫入が見られ
ず、セメント素地の熱膨張係数は8.5×10-6/℃
であつた。この製品もHCl水溶液への浸漬におい
て釉面に変化は認められなかつた。 実施例 5 普通ポルトランドセメント100部、実施例1で
用いたと同じ磁器質シヤモツト60部、珪砂(6
号)40部、石綿5部、メチルセルロース1.9部、
水32部、ステンレススチール繊維(T×W×L=
0.3×0.5×10.0mm)10部をオムニミキサで混練し、
実施例3と同じ押出成形機で900×100×10mmの長
尺板状物に成形した後、前養生として湿布で覆つ
て14時間気中放置し、24時間湿潤気中養生し、以
降は実施例1と同様の手順に従い施釉セメント製
品を作成した。 得られた製品の曲げ強度はσb=170Kgf/cm2で
あつた。釉面に貫入は見られず、セメント素地の
熱膨張係数は9.0×10-6/℃であつた。この製品
の釉面も実施例1同様のHCl浸漬により変化は見
られなかつた。 実施例 6 普通ポルトランドセメント100部、実施例1で
用いたのと同じ磁器質シヤモツト(粒径1.2mm以
下)75部、実施例3で用いたのと同じ硬質砂岩
(粒径2.5mm以下)75部、石綿5部、メチルセルロ
ース1.9部、実施例5で用いたのと同じステンレ
ススチール繊維3部、水35部をオムニミキサーで
混練し、以降実施例5同様の手順に従つて施釉セ
メント製品を作成した。 得られた製品の曲げ強度はσb=160Kgf/cm2で
あつた。釉面に貫入は見られず、セメント素地の
熱膨張係数は8.9×10-6/℃であつた。この製品
の釉面も実施例1同様のHCl浸漬により変化は見
られなかつた。 実施例 7 実施例4と同様にして前養生を終了した予備的
硬化体を、施釉することなく、シヤツトル炉で最
高870℃に昇温し、液体プロパンガス(LPG):
窒素ガス=1:3のガスを水中に通して湿ガスと
したものを炉中に吹き込み、30分間燻化処理し
た。その後、200℃に冷えた時点で炉から取り出
し、後養生として、実施例1と同様に水中に10分
間浸漬後、60℃100%RHの蒸気養生を4日間行
なつた。 こうして表面に燻化処理でできた炭素被膜を持
つセメント製品が得られ、その曲げ強度はσb=
130Kgf/cm2であつた。 比較例 石英を主鉱物とし、SiO289.7%、Al2O33.6%、
CaO+K2O+Na2O1.8%、燃焼損失0.7%の化学
組成をする粒径2.5mmの砂岩を骨材として用い、
セメント100部、砂岩200部、水50部を混練し、実
施例1と同様の手順で施釉セメント製品を得た。 その曲げ強度はσb=65Kgf/cm2であつた。 〔発明の効果〕 本発明により、650〜1000℃の高温焼成されて
も強度が低下することなく高強度を有するセメン
ト製品が提供され、その結果、安価でかつ耐候
性、耐摩耗性、耐薬品性において優れる施釉面を
提供する釉薬を施した施釉セメント製品が得られ
る。
限り重量基準である。 実施例 1 石英、ムライトを主鉱物とし、粘土鉱物、石
英、雲母、沸石類を含有せず、SiO272%、
Al2O320%、(CaO+K2O+Na2O)3%、燃焼損
失0%の化学組成を有する磁器質シヤモツトを用
い、普通ポルトランドセメント100部、磁器質シ
ヤモツト(粒径1.2mm以下)100部、水45部を混練
機で5分間混練した後、プレス圧50Kgf/cm2、保
持時間10秒にて305×315×12mm板状成形体を得
た。前養生として、4時間気中放置、12時間湿潤
気中養生後、150℃で4時間乾燥し、フリツト100
部、蛙目粘土5部、顔料5部、メチルセルロース
0.3部からなる釉薬を施釉した。それから、ロー
ラーハースキルン(RHK)で最高温度850℃に設
定し2時間焼成した。後養生として、水中に10分
間浸漬後、60℃100%RHの蒸気養生を4日間行
なつて完成品を得た。 得られた施釉セメント製品を東京衡機(株)製小型
材料試験機FS−500(商品名)を用いて、スパン
間隔90mm、荷重速度10mm/分にて曲げ強度を測定
したところ、σb=160Kgf/cm2であつた。 釉面には幅30μm程度の目視し得る貫入が見ら
れた。しかし、製品の釉面を33vol%−HCl水溶
液に24時間接触させたが、釉薬に変化は見られ
ず、耐蝕性に優れた釉であることが示された。な
お、このセメント製品のセメント素地の熱膨張係
数は7.5×10-6/℃、釉薬の熱膨張係数は8.0×
10-6/℃であつた。 なお、上記と同じ原料組成物を、従来のセメン
ト製品の製造手法に従い、混練、成形(上記と同
じ形状)、養成(上記後養生と同じ条件)して得
たセメント製品の曲げ強度はσb=150Kgf/cm2で
あつた。 実施例 2 長石を主鉱物とし、粘土鉱物、石灰、雲母、沸
石類を極少量含有する、SiO262%、Al2O319%、
(CaO+K2O+N、a2O)11%、燃焼損失0.4%の
化学組成を有する安山岩砕石(粒径2.5mm以下)
を骨材として用い、普通ポルトランドセメント
100部、水45部に対して骨材200部を混練した以
外、実施例1同様の手順で施釉セメント製品を得
た。 その曲げ強度はσb=150Kgf/cm2であつた。釉
面には貫入がみられ、セメント素地の熱膨張係数
は7.0×10-6/℃であつた。また、実施例1同様
のHCl水溶液浸漬において釉薬面に変化は見られ
なかつた。 実施例 3 石英を主鉱物とし、粘土鉱物、石灰、雲母、沸
石類を殆ど含有せず、SiO272%、Al2O313%、
(CaO+K2O+Na2O)8%、燃焼損失8%の化
学組成を有する硬質砂岩(粒径2.5mm以下)を用
い、普通ポルトランドセメント100部、硬質砂岩
150部、アスベスト5部、メチルセルロース2部、
水35部を混練し、押出成形機(本田鉄工株式会社
製の商品名D−100)で900×100×10mmの長尺板
状体を得、以降実施例1と同様の手順で施釉セメ
ント製品を得た。 その曲げ強度はσb=100Kgf/cm2であつた。釉
面には貫入は見られなかつた。実施例1同様に
HCl水溶液に浸漬したが釉薬面に変化は見られな
かつた。 実施例 4 普通ポルトランドセメント100部、実施例2で
用いたのと同じ安山岩砕石160部、珪砂(6号、
粒径0.25〜0.5mm)40部、水55部を混練し、以降
実施例1と同様にして施釉セメント製品を得た。 得られた製品の曲げ強度はσb=130Kgf/cm2で
あつた。また、後養生後釉面には貫入が見られ
ず、セメント素地の熱膨張係数は8.5×10-6/℃
であつた。この製品もHCl水溶液への浸漬におい
て釉面に変化は認められなかつた。 実施例 5 普通ポルトランドセメント100部、実施例1で
用いたと同じ磁器質シヤモツト60部、珪砂(6
号)40部、石綿5部、メチルセルロース1.9部、
水32部、ステンレススチール繊維(T×W×L=
0.3×0.5×10.0mm)10部をオムニミキサで混練し、
実施例3と同じ押出成形機で900×100×10mmの長
尺板状物に成形した後、前養生として湿布で覆つ
て14時間気中放置し、24時間湿潤気中養生し、以
降は実施例1と同様の手順に従い施釉セメント製
品を作成した。 得られた製品の曲げ強度はσb=170Kgf/cm2で
あつた。釉面に貫入は見られず、セメント素地の
熱膨張係数は9.0×10-6/℃であつた。この製品
の釉面も実施例1同様のHCl浸漬により変化は見
られなかつた。 実施例 6 普通ポルトランドセメント100部、実施例1で
用いたのと同じ磁器質シヤモツト(粒径1.2mm以
下)75部、実施例3で用いたのと同じ硬質砂岩
(粒径2.5mm以下)75部、石綿5部、メチルセルロ
ース1.9部、実施例5で用いたのと同じステンレ
ススチール繊維3部、水35部をオムニミキサーで
混練し、以降実施例5同様の手順に従つて施釉セ
メント製品を作成した。 得られた製品の曲げ強度はσb=160Kgf/cm2で
あつた。釉面に貫入は見られず、セメント素地の
熱膨張係数は8.9×10-6/℃であつた。この製品
の釉面も実施例1同様のHCl浸漬により変化は見
られなかつた。 実施例 7 実施例4と同様にして前養生を終了した予備的
硬化体を、施釉することなく、シヤツトル炉で最
高870℃に昇温し、液体プロパンガス(LPG):
窒素ガス=1:3のガスを水中に通して湿ガスと
したものを炉中に吹き込み、30分間燻化処理し
た。その後、200℃に冷えた時点で炉から取り出
し、後養生として、実施例1と同様に水中に10分
間浸漬後、60℃100%RHの蒸気養生を4日間行
なつた。 こうして表面に燻化処理でできた炭素被膜を持
つセメント製品が得られ、その曲げ強度はσb=
130Kgf/cm2であつた。 比較例 石英を主鉱物とし、SiO289.7%、Al2O33.6%、
CaO+K2O+Na2O1.8%、燃焼損失0.7%の化学
組成をする粒径2.5mmの砂岩を骨材として用い、
セメント100部、砂岩200部、水50部を混練し、実
施例1と同様の手順で施釉セメント製品を得た。 その曲げ強度はσb=65Kgf/cm2であつた。 〔発明の効果〕 本発明により、650〜1000℃の高温焼成されて
も強度が低下することなく高強度を有するセメン
ト製品が提供され、その結果、安価でかつ耐候
性、耐摩耗性、耐薬品性において優れる施釉面を
提供する釉薬を施した施釉セメント製品が得られ
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 主鉱物が長石、石英またはムライトからな
り、粘土鉱物、石灰、雲母および沸石類の含有量
が夫々単独で9重量%以下、合計で20重量%以下
であり、かつ下記化学組成: SiO2 40〜80重量% Al2O3 10〜22重量% CaO+K2O+Na2O 2〜20重量% 燃焼損失 3.5重量%以下 を有する骨材と、セメントと水を原料として必要
に応じて補強材、混和材を加えた原料を混練し、
そのセメント混練物を加圧成形し、得られる成形
体を予備的に水和硬化した後、650〜1000℃の温
度で焼成し、それからその焼成体を充分に水和硬
化することを特徴とするセメント製品の製造方
法。 2 前記予備的水和硬化工程後前記焼成工程の前
または途中に、該予備的水和硬化した前記成形体
の所要表面に釉薬を施す工程を更に含み、その結
果該焼成工程において該釉薬が前記焼成体の表面
に融着し、最終的に施釉セメント製品を提供する
ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のセ
メント製品の製造方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12056785A JPS61281056A (ja) | 1985-06-05 | 1985-06-05 | セメント製品の製造方法 |
| CN85105963A CN85105963B (zh) | 1985-06-05 | 1985-08-06 | 生产水硬性水泥混凝土制品的方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12056785A JPS61281056A (ja) | 1985-06-05 | 1985-06-05 | セメント製品の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61281056A JPS61281056A (ja) | 1986-12-11 |
| JPH0214307B2 true JPH0214307B2 (ja) | 1990-04-06 |
Family
ID=14789500
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12056785A Granted JPS61281056A (ja) | 1985-06-05 | 1985-06-05 | セメント製品の製造方法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61281056A (ja) |
| CN (1) | CN85105963B (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1048965C (zh) * | 1995-10-24 | 2000-02-02 | 淄博市张店特种水泥工业集团公司 | 一种油井水泥 |
| US20200095166A1 (en) * | 2017-03-29 | 2020-03-26 | Kusunoki Sekkai Co. Ltd. | Molded article using hydraulic lime and method for producing same |
| CN117567176B (zh) * | 2023-12-04 | 2024-10-22 | 水利部交通运输部国家能源局南京水利科学研究院 | 一种水工混凝土低温熔融抗冲磨修补防护层及其施工方法 |
-
1985
- 1985-06-05 JP JP12056785A patent/JPS61281056A/ja active Granted
- 1985-08-06 CN CN85105963A patent/CN85105963B/zh not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61281056A (ja) | 1986-12-11 |
| CN85105963A (zh) | 1986-12-03 |
| CN85105963B (zh) | 1987-10-28 |
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Legal Events
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